説明

汚濁液噴出装置

【課題】自動販売機等で、盗難時に紙幣束を着色する装置において、平常時に不測に紙幣を汚すのを防ぐ。
【解決手段】円筒形状の汚濁液貯蔵容器2の内部空間は、ガス発生器1からのガスが充填されるガス充填室5と、汚濁液収納袋13が内蔵される汚濁液収納袋内蔵室6とに汚濁液貯蔵容器内を移動可能な可動円板7を介して区画される。可動円板はガス発生器から発生するガス圧により汚濁液収納袋内蔵室6の方へ移動して汚濁液収納袋13を圧縮する。汚濁液収納袋内蔵室6内のガス充填室5側とは反対側の端部には配管3と連通する液出口15を有する口栓14で塞ぎ、口先部15aは可動円板により押される汚濁液収納袋13を破断するよう鋭利なエッジ状に形成される。口栓14の内面上であって口先部15aの外周に対応する部分と、当該部分に接する汚濁液収納袋13の底部13aと固着される。配管の先端側に液噴射ノズル4が取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現金収納ケース、ATM装置、自動販売機等で盗難などの不慮の被害に遭遇した場合に、ケース内の紙幣束を着色インキ液等の汚濁液で汚損させる汚濁液噴出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の汚濁液噴出装置として、例えば、現金収納ケース内に設置され、着色インキ液等の汚濁液を加圧状態で蓄えた汚濁液貯蔵容器、この貯蔵容器に取り付けられた開閉弁、この開閉弁の開き動作を制御するための弁開機構、前記開閉弁の出口ポートに連結された汚濁液分配管、この分配管に接続された液噴射ノズル、前記弁開機構を制御するための制御装置、及びこの制御装置に弁開機構の起動信号を入力するための不正行為検出手段などにより構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この装置は、不正行為検出手段により盗難や現金収納ケースの持ち去りなどの不正行為を検出し、その信号が制御装置に入力されると、制御装置が弁開機構に起動信号を入力し、その起動信号の入力に伴って弁開機構が動作して開閉弁を開く。すると、常時汚濁液貯蔵容器内で加圧されている汚濁液が開閉弁や分配管を経て液噴射ノズルに圧送され、そのノズルから現金収納ケース内の紙幣束に汚濁液が吹き付けられる。
【0003】
【特許文献1】特開2000−320248号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、上記汚濁液噴出装置に備えられる汚濁液貯蔵容器はこの容器内に汚濁液と共に充填された圧力により汚濁液を噴出する蓄圧式であって、常時容器内に圧力がかかっているため、容器全体を十分に気密を保つ高度な気密構造にする必要があり、構造上コスト高になっていた。また開閉弁の気密性を十分に保つことが難しく、液漏れを起こすことで不測に紙幣を汚損させる事態を生じることがあった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、汚濁液貯蔵容器に汚濁液が収納された汚濁液収納袋を内蔵することにより平常時に汚濁液貯蔵容器内は大気圧と同じにすることを可能にし、もって液漏れの発生、不測に紙幣を汚す事態が生じるのを防ぐことができ、また汚濁液貯蔵容器全体の気密性を高める必要がなくて該容器の設計の容易化及び製作コストダウンを図れる汚濁液噴出装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、汚濁液貯蔵容器に内蔵される汚濁液収納袋をガス発生器からのガスにより効率良く圧縮させることができ、汚濁液を効率良く噴出させることのできる汚濁液噴出装置を提供することにある。
本発明の更にもう一つの目的は、不測な高所位置からの落下衝撃や繰り返し振動により汚濁液収納袋が破れて汚濁液が漏出するのを防止できる汚濁液噴出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る汚濁液噴出装置は以下のように構成することに特徴を有するものである。
起動信号を入力して所定量のガスを発生させるガス発生器と、円筒形状の汚濁液貯蔵容器と、この汚濁液貯蔵容器に配管を介して繋がれ、紙幣に向けて汚濁液を吹き付ける液噴射ノズルとを備えてなる。前記汚濁液貯蔵容器の内部空間は、前記ガス発生器からのガスが充填されるガス充填室と、汚濁液が収納された汚濁液収納袋が内蔵される汚濁液収納袋内蔵室とに前記汚濁液貯蔵容器内を容器軸方向に移動可能な断熱性を有する可動円板を介して区画されている。前記可動円板は前記ガス発生器から発生するガス圧により前記汚濁液収納袋内蔵室の方へ移動可能にしている。前記汚濁液収納袋内蔵室内の前記ガス充填室側とは反対側の開口他端部は前記配管と連通する液出口を有する口栓で塞がれ、前記液出口の前記汚濁液収納袋内蔵室に臨む口先部が前記汚濁液収納袋を破断するよう鋭利なエッジ状に形成されている。前記口栓の前記汚濁液収納袋内蔵室に面する内面上であって前記口先部の外周に対応する部分と、当該部分に接する前記汚濁液収納袋の底部とが接着剤で固着されている。
【0007】
請求項2に係る発明の汚濁液噴出装置は、前記口栓の前記汚濁液収納袋内蔵室に面する内面上であって前記口先部の外周に対応する部分と、当該部分に接する前記汚濁液収納袋の底部とを接着剤で固着するに代えて、前記口栓の内面と前記汚濁液収納袋の底部との間に、前記口先部に押し付けられることで該口先部により突き破られる薄い円形敷板を介在するとともに、該円形敷板と前記汚濁液収納袋の底部とを接着剤で固着した以外の構成は、請求項1記載の発明と同じである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明の汚濁液噴出装置によれば、起動信号によりガス発生器が起動してガスを発生してガス充填室内に充填し、そのガス圧が可動円板に作用して該可動円板が汚濁液収納袋内蔵室の方へ移動するに伴い汚濁液収納袋を液出口に向かって圧縮すると同時に、前記ガスが可動円板の外周と汚濁液貯蔵容器の内周との間の隙間から汚濁液収納袋の方へ勢いよく流れ込んで該汚濁液収納袋を圧縮する。圧縮される汚濁液収納袋の底部は液出口の鋭利なエッジ状の口先部に押し付けられて該口先部により破断され、この破断口から汚濁液が噴き出し液出口、配管を経て液噴射ノズルから紙幣に吹き付けられる。
【0009】
口栓の内面上であって口先部の外周に対応する部分と、当該部分に接する汚濁液収納袋の底部とを接着剤で固着することにより汚濁液収納袋内蔵室内と液出口とを非連通状態にシールすることができ、これにより汚濁液収納袋を圧縮するガスが液出口から漏出するのを防止できるので、ガスにより汚濁液収納袋を効率良く圧縮することができ、汚濁液を効率良く噴出させることができる。
【0010】
平常時において汚濁液は汚濁液収納袋に収納されているので、この汚濁液収納袋を内蔵する汚濁液貯蔵容器内は大気圧と同じにすることができ、また従来の汚濁液を加圧状態で蓄える蓄圧式汚濁液貯蔵容器のごとき液漏れ発生の起因となる開閉弁を不要にするので、この汚濁液貯蔵容器は従来の蓄圧式汚濁液貯蔵容器のごとき液漏れの発生や、液漏れ発生により紙幣を汚損する不測の事態を招くことが無くなる。また、この汚濁液貯蔵容器は従来の蓄圧式汚濁液貯蔵容器のごとく高い気密性を要さないため、設計上容易であり、低コストで製作できて有利である。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明により得られる上記効果に加えて、さらに以下のような効果をも奏する。すなわち、汚濁液収納袋の底部が液出口の鋭利な口先部に直接接触していると、運搬時などにこの汚濁液噴出装置が不測に高所位置から落下したときの落下衝撃や繰り返し振動による擦れなどにより汚濁液収納袋が口先部で破れることがある。これに対し、口栓の内面と汚濁液収納袋の底部との間に薄い円形敷板を介在させておくと、不測な落下衝撃や振動により汚濁液収納袋が口先部で破れるのをなるべく防止できて汚濁液が漏洩するのを防止できる。この場合、薄い円形敷板は口先部に押し付けられることで該口先部により突き破られるように形成してあるので、可動円板及びガスにより汚濁液収納袋が圧縮されるときは該汚濁液収納袋の底部ごと鋭利な口先部に強く押し付けられるため汚濁液収納袋の底部と共に破断され、汚濁液は汚濁液収納袋から液出口へ噴き出すことになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例の汚濁液噴出装置を、汚濁液貯蔵容器の一部を破断した状態で示す正面図、図2は図1の汚濁液噴出装置に組み込まれた口栓の斜視図である。
【0013】
本発明の汚濁液噴出装置は、ATM装置の現金収納ケース内などに設置され、図1に示すように、起動信号を入力して所定量のガスを発生させるガス発生器1、鋳物製などの汚濁液貯蔵容器2、この汚濁液貯蔵容器2に可撓性の配管3を介して繋がれ、現金収納ケース内の紙幣(図示せず)に向けて汚濁液を吹き付ける液噴射ノズル4などにより構成される。
【0014】
汚濁液貯蔵容器2は有底の円筒形状に形成され、この内部空間は、ガス充填室5と汚濁液収納袋内蔵室6とに汚濁液貯蔵容器2内を容器軸方向Xに移動可能な可動円板7を介して区画されている。可動円板7は、ガス発生器1の燃焼による火炎から後述の汚濁液収納袋13を守るためにマイカや難燃性コーティングの紙などのように断熱性を有し、かつガス圧により押し動かされ易いように薄肉の軽量な材料で形成される。
【0015】
ガス充填室5にはガス発生器1が汚濁液貯蔵容器2の開口一端部を閉塞するよう設置される。ガス発生器1はアジ化ナトリウム等のガス発生剤8を収容するともに、該ガス発生剤8用の起動子(電熱体)9を備え、かつ起動子9を遠隔操作するためのリード線10を備えている。そのリード線10の回路にスイッチ11及び電源12が設けられ、前出の特許文献1に記載されている不正行為検出手段と同じ不正行為検出手段17からの検出信号を制御装置18に入力し制御装置18からの出力信号によりスイッチ11がオンすることにより、電源12からリード線10に通電して起動子9を起動し、ガス発生剤8に性状変化を起こさせてガスを発生しガス充填室5内に充填するようになっている。なお、ガス発生器1は汚濁液貯蔵容器2の外部にガス充填室5と連通状態に取り付けることもできる。
【0016】
汚濁液収納袋内蔵室6には、着色インク等の汚濁液が収納された汚濁液収納袋13が内蔵される。その汚濁液収納袋13は、内面をアルミニウム蒸着したポリエチレンなど樹脂製の袋である。汚濁液収納袋内蔵室6内のガス充填室5側とは反対側の開口他端部は口栓14で塞がれ、この口栓14の中央付近には液出口15が内外貫通状に設けられ、この液出口15の汚濁液収納袋内蔵室6内に臨む口先部15aは汚濁液収納袋13を破断するよう鋭利なエッジ状に形成されている。図2に例示する口栓14では液出口15が汚濁液収納袋内蔵室6内に向けて先窄まり状の円錐状に突設され、この液出口15の突出先端に丸刃を付けた口先部15aを形成して汚濁液収納袋13を容易に破ることができるように形成している。
【0017】
口栓14の汚濁液収納袋内蔵室6に面する内面上であって口先部15aの外周に対応する部分と、当該部分に接する汚濁液収納袋13の底部13aとは接着剤19で固着して汚濁液収納袋内蔵室6内と液出口15とを非連通状態にシールする。接着剤19にはRTVゴムもしくはシリコーン系接着剤などを用いる。
この場合、図3に他の実施例を示すように口栓14の内面と汚濁液収納袋13の底部13aとの間に円形敷板20を介在したうえで、該円形敷板20と汚濁液収納袋13の底部13aとを接着剤19で固着することもできる。円形敷板20としては口先部15aに強く押し付けられることで該口先部15aにより突き破られる薄いホイリング紙など防災性を有する紙製のものが用いられる。
【0018】
液出口15は配管3に管継手16を介して連結され、この配管3の先端側に液噴射ノズル4が取り付けられる。
【0019】
上記構成の汚濁液噴出装置において、起動信号がガス発生器1に入力されると、ガス発生器1が所要量のガスを一挙に噴き出し、そのガス圧が可動円板7に作用して該可動円板7が汚濁液収納袋内蔵室6の方へ移動する。この可動円板7の移動に伴い汚濁液収納袋13が液出口15に向かって圧縮されると同時に、前記ガスが可動円板7の外周と汚濁液貯蔵容器2の内周との間の隙間から汚濁液収納袋13の方へ勢いよく流れ込んで該汚濁液収納袋13を圧縮する。圧縮される汚濁液収納袋13はこれの底部13aの中央付近が液出口15の鋭利なエッジ状の口先部15aに押し付けられて該口先部15aにより破断され、汚濁液収納袋13内の汚濁液が破断口から噴き出て液出口15、配管3を経て液噴射ノズル4に圧送され、液噴出ノズル4から紙幣に向けて噴出させることができる。
【0020】
口栓14の内面と汚濁液収納袋13の底部13aとの間に薄い円形敷板20を介在してある場合は、ガスにより圧縮される汚濁液収納袋13はこれの底部13aの中央付近が液出口15の鋭利なエッジ状の口先部15aに対し円形敷板20ごと押し付けられて破断され、破断後は、上述のとおり、汚濁液収納袋13内の汚濁液が破断口から噴き出て液出口15、配管3を経て液噴射ノズル4に圧送され、液噴出ノズル4から紙幣に向けて噴出させることができる。
【0021】
その際、図1のように口栓14の内面上であって口先部15aの外周に対応する部分と、当該部分に接する汚濁液収納袋13の底部13aとを接着剤19で固着して汚濁液収納袋内蔵室6内と液出口15とを非連通状態にシールしておくと、汚濁液収納袋13を圧縮するガスが液出口15から漏出することがなく、ガスにより汚濁液収納袋13を効率良く圧縮することができ、汚濁液を効率良く噴出させることができる。
【0022】
図3のように、口栓14の内面と汚濁液収納袋13の底部13aとの間に円形敷板20を介在するとともに、該円形敷板20と汚濁液収納袋13の底部13aとを接着剤19で固着しておくと、運搬時などにこの汚濁液噴出装置が不測に高所位置から落下したときの落下衝撃や繰り返し振動による擦れなどにより汚濁液収納袋13の底部13aが口先部15aで破れるのをなるべく防止できて汚濁液の漏洩を防止できる。また、汚濁液収納袋13を圧縮するガスが液出口15から漏出することがなく、ガスにより汚濁液収納袋13を効率良く圧縮することができ、汚濁液を効率良く噴出させることができる。
【0023】
また、上記のように構成された汚濁液噴出装置では、平常時において汚濁液は汚濁液収納袋13に収納された状態で汚濁液貯蔵容器2の汚濁液収納袋内蔵室6に内蔵されているので、この汚濁液貯蔵容器2内は大気圧と同じにする無加圧状態にすることができ、また従来の汚濁液を加圧状態で蓄える蓄圧式汚濁液貯蔵容器のごとく液漏れ発生の起因となる開閉弁を不要にする。したがって、この汚濁液貯蔵容器2は従来の蓄圧式汚濁液貯蔵容器のごとき液漏れを起こしたり、液漏れ発生により紙幣を汚損する不測の事態を招いたりすることが無くなる。また、この汚濁液貯蔵容器2は従来の蓄圧式汚濁液貯蔵容器ほど高度な気密構造に構成する必要がなくなるため、それだけ設計が容易になり、低コストで製作できるというものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施例の汚濁液噴出装置を、汚濁液貯蔵容器の一部を破断した状態で示す正面図である。
【図2】図1の汚濁液噴出装置に組み込まれた口栓の斜視図である。
【図3】他の実施例の汚濁液噴出装置を、汚濁液貯蔵容器の一部を破断した状態で示す正面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ガス発生器
2 汚濁液貯蔵容器
3 配管
4 液噴射ノズル
5 ガス充填室
6 汚濁液収納袋内蔵室
7 可動円板
13 汚濁液収納袋
14 口栓
15 液出口
15a 口先部
19 接着剤
20 円形敷板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動信号を入力して所定量のガスを発生させるガス発生器と、円筒形状の汚濁液貯蔵容器と、この汚濁液貯蔵容器に配管を介して繋がれ、紙幣に向けて汚濁液を吹き付ける液噴射ノズルとを備えてなり、
前記汚濁液貯蔵容器の内部空間は、前記ガス発生器からのガスが充填されるガス充填室と、汚濁液が収納された汚濁液収納袋が内蔵される汚濁液収納袋内蔵室とに、前記汚濁液貯蔵容器内を容器軸方向に移動可能な断熱性を有する可動円板を介して区画されており、
前記可動円板は前記ガス発生器から発生するガス圧により前記汚濁液収納袋内蔵室の方へ移動可能にしており、
前記汚濁液収納袋内蔵室内の前記ガス充填室側とは反対側の開口他端部は前記配管と連通する液出口を有する口栓で塞がれ、前記液出口の前記汚濁液収納袋内蔵室に臨む口先部が前記汚濁液収納袋を破断するよう鋭利なエッジ状に形成されており、
前記口栓の前記汚濁液収納袋内蔵室に面する内面上であって前記口先部の外周に対応する部分と、当該部分に接する前記汚濁液収納袋の底部とが接着剤で固着されていることを特徴とする、汚濁液噴出装置。
【請求項2】
起動信号を入力して所定量のガスを発生させるガス発生器と、円筒形状の汚濁液貯蔵容器と、この汚濁液貯蔵容器に配管を介して繋がれ、紙幣に向けて汚濁液を吹き付ける液噴射ノズルとを備えてなり、
前記汚濁液貯蔵容器の内部空間は、前記ガス発生器からのガスが充填されるガス充填室と、汚濁液が収納された汚濁液収納袋が内蔵される汚濁液収納袋内蔵室とに、前記汚濁液貯蔵容器内を容器軸方向に移動可能な断熱性を有する可動円板を介して区画されており、
前記可動円板は前記ガス発生器から発生するガス圧により前記汚濁液収納袋内蔵室の方へ移動可能にしており、
前記汚濁液収納袋内蔵室内の前記ガス充填室側とは反対側の開口他端部は前記配管と連通する液出口を有する口栓で塞がれ、前記液出口の前記汚濁液収納袋内蔵室に臨む口先部が前記汚濁液収納袋を破断するよう鋭利なエッジ状に形成されており、
前記口栓の内面と前記汚濁液収納袋の底部との間に、前記口先部に押し付けられることで該口先部により突き破られる薄い円形敷板が介在されるとともに、該円形敷板と前記汚濁液収納袋の底部とが接着剤で固着されていることを特徴とする、汚濁液噴出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−159012(P2006−159012A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−350838(P2004−350838)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(000114905)ヤマトプロテック株式会社 (46)
【出願人】(000232922)日油技研工業株式会社 (67)
【Fターム(参考)】