治療用ヌクレアーゼ組成物および方法
哺乳動物における免疫関連疾患または障害を治療するためのハイブリッド型ヌクレアーゼ分子および方法、ならびに哺乳動物における免疫関連疾患を治療するための薬学的組成物を開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のヌクレアーゼドメインおよびFcドメインを含むハイブリッド型ヌクレアーゼ分子であって、第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインと機能的に接続されている、ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項2】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、第1のヌクレアーゼドメインのアミノ酸配列がSEQ ID NO:149に記載のヒトの野生型RNaseのアミノ酸配列を含み、Fcドメインのアミノ酸配列がSEQ ID NO:145に記載のヒトの野生型IgG1 Fcドメインのアミノ酸配列を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項3】
SEQ ID NO:163からなるポリペプチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項4】
野生型のヒトIgG1と連結された野生型のヒトDNase1を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項5】
野生型のヒトIgG1と連結されたヒトDNase1 G105R A114Fを含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項6】
野生型のヒトDNase1と連結された野生型のヒトIgG1と連結された野生型のヒトRNase1を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項7】
ヒトDNase1 G105R A114Fと連結された野生型のヒトIgG1と連結された野生型のヒトRNase1を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項8】
Fcドメインがヒト細胞上のFc受容体と結合する、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項9】
前記分子の血清中半減期が第1のヌクレアーゼドメインのみの血清中半減期よりも有意に長い、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項10】
前記分子の第1のヌクレアーゼドメインのヌクレアーゼ活性がヌクレアーゼドメインのみと同じかまたはそれよりも高い、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項11】
マウスに対する前記分子の投与が、マウスのループスモデルのアッセイにより測定される該マウスの生存率を高める、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項12】
前記分子が第1のリンカードメインをさらに含み、かつ第1のヌクレアーゼドメインが第1のリンカードメインによってFcドメインと機能的に接続されている、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項13】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、第1のヌクレアーゼドメインのアミノ酸配列がRNaseのアミノ酸配列を含み、第1のリンカードメインが5〜32アミノ酸長であり、Fcドメインのアミノ酸配列がヒトのFcドメインのアミノ酸配列を含み、かつ第1のリンカードメインが第1のヌクレアーゼドメインのC末端およびFcドメインのN末端と接続されている、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項14】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、第1のヌクレアーゼドメインのアミノ酸配列がヒトRNaseのアミノ酸配列を含み、第1のリンカードメインが5〜32アミノ酸長のNLGペプチドであり、Fcドメインのアミノ酸配列がヒトの野生型Fcドメインのアミノ酸配列を含み、かつ第1のリンカードメインが第1のヌクレアーゼドメインのC末端およびFcドメインのN末端と接続されている、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項15】
リーダー配列をさらに含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項16】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、リーダー配列がヒトVK3LPペプチドであり、かつリーダー配列が第1のヌクレアーゼドメインのN末端と接続されている、請求項15記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項17】
ポリペプチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項18】
ポリヌクレオチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項19】
第1のヌクレアーゼドメインがRNaseを含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項20】
RNaseがヒトRNaseである、請求項19記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項21】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつRNaseが、表2に記載のRNaseのアミノ酸配列に対して少なくとも90%類似するアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項19記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項22】
RNaseがヒト膵臓RNase1である、請求項19記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項23】
第1のヌクレアーゼドメインがDNaseを含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項24】
DNaseがヒトDNaseである、請求項23記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項25】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつDNaseが、表2に記載のDNaseのアミノ酸配列に対して少なくとも90%類似するアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項23記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項26】
DNaseがヒトDNaseI、TREX1およびヒトDNase1L3からなる群より選択される、請求項23記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項27】
FcドメインがヒトFcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項28】
Fcドメインが野生型Fcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項29】
Fcドメインが突然変異型Fcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項30】
FcドメインがヒトIgG1 Fcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項31】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつFcドメインが、表2に記載のFcドメインのアミノ酸配列に対して少なくとも90%類似するアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項32】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約1〜約50アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項33】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約5〜約32アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項34】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約15〜約25アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項35】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約20〜約32アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項36】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約20アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項37】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約25アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項38】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約18アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項39】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインがgly/serペプチドを含む、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項40】
gly/serペプチドが式(Gly4Ser)nのものであり、式中、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9および10からなる群より選択される正の整数である、請求項39記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項41】
gly/serペプチドが(Gly4Ser)3、(Gly4Ser)4または(Gly4Ser)5を含む、請求項39記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項42】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインがNLGペプチドを含む、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項43】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインがN結合型グリコシル化部位を含む、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項44】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインのN末端と連結されている、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項45】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインのC末端と連結されている、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項46】
第2のヌクレアーゼドメインをさらに含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項47】
第1および第2のヌクレアーゼドメインが異なるヌクレアーゼドメインである、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項48】
第1および第2のヌクレアーゼドメインが同じヌクレアーゼドメインである、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項49】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインがFcドメインのC末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項50】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインがFcドメインのN末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項51】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインが第1のヌクレアーゼドメインのC末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項52】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインが第1のヌクレアーゼドメインのN末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項53】
第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドを含む二量体ポリペプチドであって、第1のポリペプチドが第1のヌクレアーゼドメインおよびFcドメインを含み、第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインと機能的に接続されている、二量体ポリペプチド。
【請求項54】
第2のポリペプチドが第2のヌクレアーゼドメインおよび第2のFcドメインを含む第2のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子であり、第2のヌクレアーゼドメインが第2のFcドメインと機能的に接続されている、請求項53記載の二量体ポリペプチド。
【請求項55】
請求項1〜54のいずれか一項記載の少なくとも1つのハイブリッド型ヌクレアーゼ分子および/または少なくとも1つの二量体ポリペプチド、ならびに薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項56】
請求項17記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子をコードする核酸分子。
【請求項57】
請求項56記載の核酸分子を含む組換え発現ベクター。
【請求項58】
請求項57記載の組換え発現ベクターによって形質転換された宿主細胞。
【請求項59】
以下の段階を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子を作製する方法:ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子をコードする核酸配列を含む宿主細胞を用意する段階;およびハイブリッド型ヌクレアーゼ分子が発現される条件下で該宿主細胞を維持する段階。
【請求項60】
異常な免疫応答と関連のある病状を治療または予防するための方法であって、それを必要とする患者に対して、請求項1記載の単離されたハイブリッド型ヌクレアーゼ分子の有効量を投与する段階を含む、方法。
【請求項61】
病状が自己免疫疾患である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
自己免疫疾患が、インスリン依存性真性糖尿病、多発性硬化症、実験的自己免疫性脳脊髄炎、関節リウマチ、実験的自己免疫性関節炎、重症筋無力症、甲状腺炎、実験型ブドウ膜網膜炎、橋本甲状腺炎、原発性粘液水腫、甲状腺中毒症、悪性貧血、自己免疫性萎縮性胃炎、アジソン病、早発閉経、男性不妊症、若年型糖尿病、グッドパスチャー症候群、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、交感性眼炎、水晶体起因性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性白血球減少症、原発性胆汁性肝硬変、活動性慢性肝炎Hbs-ve、特発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、強皮症、ヴェーゲナー肉芽腫症、多発性筋炎、皮膚筋炎、円板状エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス(SLE)および結合組織病からなる群より選択される、請求項61記載の方法。
【請求項63】
自己免疫疾患がSLEである、請求項61記載の方法。
【請求項1】
第1のヌクレアーゼドメインおよびFcドメインを含むハイブリッド型ヌクレアーゼ分子であって、第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインと機能的に接続されている、ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項2】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、第1のヌクレアーゼドメインのアミノ酸配列がSEQ ID NO:149に記載のヒトの野生型RNaseのアミノ酸配列を含み、Fcドメインのアミノ酸配列がSEQ ID NO:145に記載のヒトの野生型IgG1 Fcドメインのアミノ酸配列を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項3】
SEQ ID NO:163からなるポリペプチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項4】
野生型のヒトIgG1と連結された野生型のヒトDNase1を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項5】
野生型のヒトIgG1と連結されたヒトDNase1 G105R A114Fを含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項6】
野生型のヒトDNase1と連結された野生型のヒトIgG1と連結された野生型のヒトRNase1を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項7】
ヒトDNase1 G105R A114Fと連結された野生型のヒトIgG1と連結された野生型のヒトRNase1を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項8】
Fcドメインがヒト細胞上のFc受容体と結合する、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項9】
前記分子の血清中半減期が第1のヌクレアーゼドメインのみの血清中半減期よりも有意に長い、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項10】
前記分子の第1のヌクレアーゼドメインのヌクレアーゼ活性がヌクレアーゼドメインのみと同じかまたはそれよりも高い、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項11】
マウスに対する前記分子の投与が、マウスのループスモデルのアッセイにより測定される該マウスの生存率を高める、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項12】
前記分子が第1のリンカードメインをさらに含み、かつ第1のヌクレアーゼドメインが第1のリンカードメインによってFcドメインと機能的に接続されている、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項13】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、第1のヌクレアーゼドメインのアミノ酸配列がRNaseのアミノ酸配列を含み、第1のリンカードメインが5〜32アミノ酸長であり、Fcドメインのアミノ酸配列がヒトのFcドメインのアミノ酸配列を含み、かつ第1のリンカードメインが第1のヌクレアーゼドメインのC末端およびFcドメインのN末端と接続されている、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項14】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、第1のヌクレアーゼドメインのアミノ酸配列がヒトRNaseのアミノ酸配列を含み、第1のリンカードメインが5〜32アミノ酸長のNLGペプチドであり、Fcドメインのアミノ酸配列がヒトの野生型Fcドメインのアミノ酸配列を含み、かつ第1のリンカードメインが第1のヌクレアーゼドメインのC末端およびFcドメインのN末端と接続されている、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項15】
リーダー配列をさらに含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項16】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、リーダー配列がヒトVK3LPペプチドであり、かつリーダー配列が第1のヌクレアーゼドメインのN末端と接続されている、請求項15記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項17】
ポリペプチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項18】
ポリヌクレオチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項19】
第1のヌクレアーゼドメインがRNaseを含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項20】
RNaseがヒトRNaseである、請求項19記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項21】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつRNaseが、表2に記載のRNaseのアミノ酸配列に対して少なくとも90%類似するアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項19記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項22】
RNaseがヒト膵臓RNase1である、請求項19記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項23】
第1のヌクレアーゼドメインがDNaseを含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項24】
DNaseがヒトDNaseである、請求項23記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項25】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつDNaseが、表2に記載のDNaseのアミノ酸配列に対して少なくとも90%類似するアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項23記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項26】
DNaseがヒトDNaseI、TREX1およびヒトDNase1L3からなる群より選択される、請求項23記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項27】
FcドメインがヒトFcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項28】
Fcドメインが野生型Fcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項29】
Fcドメインが突然変異型Fcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項30】
FcドメインがヒトIgG1 Fcドメインである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項31】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつFcドメインが、表2に記載のFcドメインのアミノ酸配列に対して少なくとも90%類似するアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項32】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約1〜約50アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項33】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約5〜約32アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項34】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約15〜約25アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項35】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約20〜約32アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項36】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約20アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項37】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約25アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項38】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインが約18アミノ酸の長さを有する、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項39】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインがgly/serペプチドを含む、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項40】
gly/serペプチドが式(Gly4Ser)nのものであり、式中、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9および10からなる群より選択される正の整数である、請求項39記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項41】
gly/serペプチドが(Gly4Ser)3、(Gly4Ser)4または(Gly4Ser)5を含む、請求項39記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項42】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインがNLGペプチドを含む、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項43】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のリンカードメインがN結合型グリコシル化部位を含む、請求項12記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項44】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインのN末端と連結されている、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項45】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインのC末端と連結されている、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項46】
第2のヌクレアーゼドメインをさらに含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項47】
第1および第2のヌクレアーゼドメインが異なるヌクレアーゼドメインである、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項48】
第1および第2のヌクレアーゼドメインが同じヌクレアーゼドメインである、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項49】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインがFcドメインのC末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項50】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインがFcドメインのN末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項51】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインが第1のヌクレアーゼドメインのC末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項52】
ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子がポリペプチドであり、かつ第2のヌクレアーゼドメインが第1のヌクレアーゼドメインのN末端と連結されている、請求項46記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子。
【請求項53】
第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドを含む二量体ポリペプチドであって、第1のポリペプチドが第1のヌクレアーゼドメインおよびFcドメインを含み、第1のヌクレアーゼドメインがFcドメインと機能的に接続されている、二量体ポリペプチド。
【請求項54】
第2のポリペプチドが第2のヌクレアーゼドメインおよび第2のFcドメインを含む第2のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子であり、第2のヌクレアーゼドメインが第2のFcドメインと機能的に接続されている、請求項53記載の二量体ポリペプチド。
【請求項55】
請求項1〜54のいずれか一項記載の少なくとも1つのハイブリッド型ヌクレアーゼ分子および/または少なくとも1つの二量体ポリペプチド、ならびに薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項56】
請求項17記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子をコードする核酸分子。
【請求項57】
請求項56記載の核酸分子を含む組換え発現ベクター。
【請求項58】
請求項57記載の組換え発現ベクターによって形質転換された宿主細胞。
【請求項59】
以下の段階を含む、請求項1記載のハイブリッド型ヌクレアーゼ分子を作製する方法:ハイブリッド型ヌクレアーゼ分子をコードする核酸配列を含む宿主細胞を用意する段階;およびハイブリッド型ヌクレアーゼ分子が発現される条件下で該宿主細胞を維持する段階。
【請求項60】
異常な免疫応答と関連のある病状を治療または予防するための方法であって、それを必要とする患者に対して、請求項1記載の単離されたハイブリッド型ヌクレアーゼ分子の有効量を投与する段階を含む、方法。
【請求項61】
病状が自己免疫疾患である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
自己免疫疾患が、インスリン依存性真性糖尿病、多発性硬化症、実験的自己免疫性脳脊髄炎、関節リウマチ、実験的自己免疫性関節炎、重症筋無力症、甲状腺炎、実験型ブドウ膜網膜炎、橋本甲状腺炎、原発性粘液水腫、甲状腺中毒症、悪性貧血、自己免疫性萎縮性胃炎、アジソン病、早発閉経、男性不妊症、若年型糖尿病、グッドパスチャー症候群、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、交感性眼炎、水晶体起因性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性白血球減少症、原発性胆汁性肝硬変、活動性慢性肝炎Hbs-ve、特発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、強皮症、ヴェーゲナー肉芽腫症、多発性筋炎、皮膚筋炎、円板状エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス(SLE)および結合組織病からなる群より選択される、請求項61記載の方法。
【請求項63】
自己免疫疾患がSLEである、請求項61記載の方法。
【図1−1】
【図1−2】
【図1−3】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図1−2】
【図1−3】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2013−509201(P2013−509201A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537194(P2012−537194)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/055131
【国際公開番号】WO2011/053982
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(502457803)ユニヴァーシティ オブ ワシントン (93)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/055131
【国際公開番号】WO2011/053982
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(502457803)ユニヴァーシティ オブ ワシントン (93)
【Fターム(参考)】
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