説明

注射システム

【課題】コンパクトで薄型のモジュール式独立型構成で、使いやすく、製造が比較的低コストで、使い捨ての注射装置を提供する。
【解決手段】注射装置は、第1空洞及びオリフィスを規定する注射器と、第1空洞内の可動部材と、可動部材の基端部に第2空洞を規定するハウジングと、多段式反応を提供可能な少なくとも二つの別個の材料から成る、第2空洞内のチャージとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注射システム及び注射システムに使用可能な注射器具に関する。
【背景技術】
【0002】
注射装置は、薬剤等の流体を体内へ注入するために使用され得る。針無し注射装置等のいくつかの注射装置は、流体が導出される開口を身体に作り出しかつこれを維持するのに十分な圧力で該流体を送り出すことにより、流体を注射する。針無し注射装置は、例えば、圧縮ガス、又はガスを発生させる推進薬を用いることにより、十分な圧力を引き起こすことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、注射システム及び注射システムに使用可能な注射装置に関する。
【0004】
一側面において、本発明は、針無し注射用に構成されたオリフィスと流体連通する第1空洞を規定する注射器と、該注射器とは異なる該注射器内のハウジングであって第2空洞を規定するハウジングとを含む注射システムを特徴とし、該注射システムは、流体を第2空洞から第1空洞へと移送するように構成される。
【0005】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含む。注射器は、第1材料、例えば重合体(ポリマー)から形成され、ハウジングは、第1材料とは異なる第2材料、例えばガラスから形成される。本システムは、第1空洞と第2空洞との間に第1可動部材を更に含む。第1可動部材は、ルーメン(内腔)を規定する。本システムは、第1可動部材と第2空洞との間に第2可動部材を更に含む。
【0006】
第1可動部材は、第1空洞が第2空洞と流体連通するように第2可動部材と係合するよう構成され得る。第1可動部材は、該第1可動部材が注射システムの推進薬によって移動されるまで、実質上静止するように構成され得る。第1可動部材は、所定の力で第1可動部材と分離するように構成されたタブを含み得る。該タブは、注射器と係合し得る。
【0007】
注射器及びハウジングは実質上同軸であり得る。
【0008】
第2空洞は、ハウジングと二つの可動部材とによって規定され得る。第2空洞は、ハウジングと一の可動部材とによって規定され得る。該可動部材は、二つの異なる材料から形成され得る。該可動部材はゴムを含み得る。
【0009】
本システムは、注射器と接続可能な注射器キャップを更に含み得、該注射器キャップは、先端側へ移動して、流体を第2空洞から第1空洞へと移送するように構成される。注射器キャップは、ねじ接続により注射器と接続可能である。
【0010】
本システムは、注射器内にチャージキャップを更に含み得る。本システムは、チャージキャップ内にチャージを更に含み得る。該チャージは、少なくとも二つの別個の材料を含み得、これらは、異なる燃焼性能を有し得る。
【0011】
別の側面において、本発明は、針無し注射用に構成されたオリフィスと流体連通する第1空洞を規定する注射器と、該注射器とは異なる該注射器内のハウジングであって第2空洞を規定するハウジングとを有する注射システムを準備する工程と、流体を第2空洞から第1空洞を移送するために第2空洞の容積を縮小する工程とを含む方法を特徴とする。
【0012】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含む。本方法は、流体を可動部材を通って第1及び第2空洞間に流す工程を更に含む。本方法は、第1及び第2空洞間の部材に穴を開ける工程を更に含む。注射システムは、注射器に接続可能な注射器キャップを更に含み、容積を縮小する工程は、該注射器キャップをオリフィスに向かって移動させることを含む。該注射器キャップを移動させる工程は、注射器キャップをねじることを含み得る。本方法は、オリフィスチャージを通って流体を移動させる工程を更に含み得る。
【0013】
チャージは、少なくとも二つの別個の材料を含み得る。該少なくとも二つの別個の材料は、異なる燃焼性能を有し得る。
【0014】
別の側面において、本発明は、針無し注射用に構成されたオリフィスと流体連通する第1空洞を規定する注射器と、第2空洞を規定する、第1空洞内の可動部材と、第2空洞内のチャージとを含む注射システムを特徴とする。
【0015】
実施形態において、一又は複数の次のような特徴を含む。第2空洞は、可動部材の基端部にある。本システムは、チャージを少なくとも部分的に横切って延長する導電部材を更に含み、該導電部材は、電源と電気的に連通可能である。本システムは、注射器と接続可能な電源装置を更に含む。該電源装置はバッテリーを含む。
【0016】
本システムは、第2空洞の開口を少なくとも部分的に横切って拡張する膜(メンブレン)を更に含み得る。本システムは、可動部材に接続される第1導電部分を更に含み得る。本システムは、注射器を通って延長する第2導電部分を更に含み得、該第2導電部分は、第1導電部分と電気的に連通し、かつ電源と電気的に連通可能である。
【0017】
チャージは、少なくとも二つの別個の材料を含み得る。該少なくとも二つの別個の材料は、異なる燃焼性能を有し得る。
【0018】
注射器の少なくとも一部は使い捨てであり得る。
【0019】
電源装置は再利用可能であり得る。
【0020】
注射器は、針無し注射器を含み得る。
【0021】
可動部材はピストンを含み得る。
【0022】
別の側面において、本発明は、針無し注射用に構成されたオリフィスを規定する注射器内に配置された可動部材内のチャージを活性化する工程を含む注射方法を特徴とする。
【0023】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含む。チャージを活性化する工程は、該チャージに電流を流す工程を含む。該チャージは、可動部材によって規定される空洞内におかれる。該空洞は、可動部材の基端部に形成される。チャージは、少なくとも二つの別個の材料を含み、これらは、異なる燃焼性能を有し得る。
【0024】
別の側面において、本発明は、第1空洞及びオリフィスを規定する注射器と、第1空洞内の可動部材と、可動部材の基端部に第2空洞を規定するハウジングと、少なくとも二つの別個の材料を含む、第2空洞内のチャージとを含む注射装置を特徴とする。
【0025】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含む。別個の材料は異なる燃焼性能を有する。チャージは、少なくとも二層の材料を含み、これらは互いに隣接し得る。チャージは、少なくとも一のトリガーを含む。チャージは、少なくとも一の推進薬を含む。チャージは、少なくとも一の受動的崩壊(減衰)材料を含む。チャージは、電気的に活性化され得る。
【0026】
本装置は、チャージを少なくとも部分的に横切って延長する導電部材を更に含み得る。
【0027】
可動部材及びハウジングは一体形成され得る。
【0028】
本装置は、針無し注射用に構成され得る。
【0029】
本装置は、針無し注射器を含み得る。
【0030】
別の側面において、本装置は、注射器における空洞内の流体が該空洞外へ噴出されるように、オリフィスを有する注射器内の、少なくとも二つの別個の材料を含むチャージに点火する工程を含む方法を特徴とする。
【0031】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含む。注射器のオリフィスは、針無し注射用に構成される。注射器は針無し注射器を含む。本方法は、流体が所定の形態で空洞から噴出されるように少なくとも二つの別個の材料を選択する工程を更に含む。
【0032】
実施形態は、一又は複数の次のような利点を含み得る。注射システムは、注射装置を含み、これは、該装置において作り出される内部注射圧力からの応力に耐える。それゆえ、信頼できない注射のリスク及び/又はユーザーに対する危険のリスクは、最小化され得る。実施形態において、注射圧力は、ある部材、例えばピストンへ直接伝達され、流体が予想どおりに噴出されるように、例えば、注射圧力曲線における調和がもしあってもほとんど無いか全く無いように、流体を吐出する。
【0033】
実施形態において、注射装置は、注射可能流体をハウジングに収容し、ハウジングは、
該注射可能流体に対し比較的不活性である。例えば、ハウジングは、標準的で薬理学的に受容できる材料、例えば重合体から作製され得る。そのため、該流体は、効き目が維持され得、また、安全かつ効果的に送り出され得る。
【0034】
本注射装置は、コンパクトで薄型のモジュール式独立型構成を特徴とする。本注射装置はまた、使いやすく、製造が比較的低コストで、使い捨てである。
【0035】
いくつかの実施形態において、本注射装置は、比較的直径が小さい注射可能材料のハウジングを特徴とし、これは、例えば、より多くのハウジングが製造トレーに配置されることを許容することにより、生産中、十分な詰め込みに対処できる。該ハウジングの設計はまた、本装置が比較的使用が容易であるような機械的利点を与えることができる。
【0036】
多段階チャージを含む実施形態は、多くの利点を提示し得る。一例として、異なる燃焼性能を有する複数の火工品材料(花火材料)が、所望圧力分布を与えるため、多くの組合せ(順序、化学量論、チャージ形態、粒子形状及び大きさ等)において使用され得る。別の例において、チャージの推力及び性能は、安定し、また予測し得る。更なる例として、該チャージは、比較的漏れにくく、単純で安価である。追加の例として、チャージは、外部温度に比較的影響を受けないものであり得る。別の例として、チャージは、比較的長い保存期間を有する。
【0037】
いくつかの実施形態において、注射装置は、注射器を含み、これは、該装置内に作り出された内部注射圧力からの応力に耐える。そのため、注射が信頼できないものとなるリスク及び/又はユーザーに危険が及ぶリスクは、最小化され得る。いくつかの実施形態において、注射圧力は、流体が予測どおり、例えば、注射圧力曲線に高長波(倍音(harmonics))が無いように噴出されるように、流体を追い出す部材、例えばピストンへと直接伝達される。
【0038】
いくつかの実施形態において、注射装置は、注射可能流体を該注射可能流体に対し比較的不活性なハウジングに収容する。例えば、該ハウジングは、ガラス又は重合体のように、標準的で、薬理学的に許容できる材料から作製され得る。そのため、該流体は、効き目が維持され得、また、安全かつ効率的に送り出され得る。
【0039】
本注射装置は、コンパクトで薄型のモジュール式独立型構造を特徴とする。本注射装置はまた、使い易く、比較的製造が安価で、使い捨てである。
【0040】
いくつかの実施形態において、本注射装置は、比較的小さい直径を有する注射可能材料のハウジングを特徴とし、これは、例えば、多くのハウジングが製造トレーに配置されることを許容することにより、製造中、十分な詰込みに対処し得る。該ハウジングの設計はまた、本装置が比較的使用が容易であるように機械的利点を提供し得る。
【0041】
一般に、本発明は、注射装置を特徴とする。本装置は、第1材料から形成され、かつ注射可能材料を収容するように構成された第1ハウジングと、好ましくは針無し注射用に構成されたオリフィスを規定するハウジングであって、第1材料とは異なる第2材料から形成された第2ハウジングとを含み、第1及び第2ハウジングは共に嵌合し、そしてここで、第1ハウジングが注射可能材料を第2ハウジングへと、注射用の上記オリフィスを好ましくは通って、移送することができるように構成される。本装置は、上記第1及び第2ハウジングと、第2ハウジング内の推進薬とを含み、該推進薬、例えば化学推進薬は、オリフィスを通って第2ハウジング外へと注射可能材料を移動させるように構成される。
【0042】
好ましい実施形態において、注射可能材料は、オリフィスを介して注射器へと送出され、該オリフィスは、注射可能材料を注射すなわち送り出すために用いられるオリフィスと同一のものである。
【0043】
好ましい実施形態において、本装置は、注射可能材料を有する第1ハウジングと、推進薬、例えば化学推進薬を有する第2ハウジングとを含む。第1ハウジングは、注射前に第2ハウジングから離脱されるか、又は第2ハウジングに取り付けられたままにするように構成され得る。第2ハウジングは、使用中、第1ハウジングに近接され得る。好ましい実施形態において、これらハウジングは、嵌合するやいなや、注射可能材料を第1ハウジングから第2ハウジングへと移送するため、第1ハウジングの滑動部材、例えばピストン又はストッパー(栓)が、例えば第2ハウジングの方向に移動され得るように構成される。第2ハウジングは、これが第1ハウジング内へとスライドするように構成され得る。他の実施形態において、本装置は、第1ハウジングの可動要素を移動させる第3部材を含み、例えば、第3ハウジングは、第1ハウジング内へと又はその上へとスライド可能である。
【0044】
好ましい実施形態において、第2材料は、重合体、例えばポリカーボネートを含む非破滅的に壊れる材料から成る第1材料より壊れ難い。
【0045】
好ましい実施形態において、第1材料は、例えばガラス又は重合体は、注射可能材料の保存期間にわたって該注射可能材料に対し化学的に不活性である。
【0046】
好ましい実施形態において、推進薬は、化学火工品材料から成る。推進薬は、可動要素、例えば可動スリーブに配置され得る。これは、可動要素が、注射前の第1位置から注射後の第2位置へと移動することを可能にする。
【0047】
第2ハウジングは、第2ハウジング内にバイパス部分及び/又は凍結乾燥材料、例えばタンパク質を含み得る。第2ハウジングは、更に、注射可能材料を第1ハウジングから第2ハウジングへと移送するために構成されたバイパスチャネルを規定し得る。
【0048】
第1ハウジングは、弾性材料及び/又は圧縮性材料、例えばブチレンゴムから成る二つの部材を備えることができ、注射材料は、該二つの部材間に収容され得る。
【0049】
第1及び第2ハウジングは、オリフィスを通って注射可能材料を移送及び/又は送出するように構成され得る。
【0050】
別の側面において、本発明は、第1材料、例えば、ポリカーボネートのような重合体から形成され、かつ、針無し注射用に構成されたオリフィスを規定する第1ハウジングと、第1材料とは異なる第2材料、例えばガラスから形成され、かつ注射材料を収容するように構成されたハウジングであって、更に第1ハウジングと嵌合し、かつ注射可能材料を第1ハウジングへと移送するように構成された第2ハウジングと、第2ハウジングと嵌合し、かつ第1ハウジング内に圧力を発生させるように構成された第3ハウジングとを備える注射装置を特徴とする。
【0051】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含み得る。第1材料は、ポリカーボネートから成る。第1ハウジングは、注射可能材料を第2ハウジングから第1ハウジングへと移送するように構成されたバイパスチャネルを規定する。本注射装置は、第1ハウジングに収容された凍結乾燥材料を更に含む。第2ハウジングは、第2材料とは異なり得る第3材料から形成された外側部材を備える。第3材料はポリカーボネートを含む。第2ハウジングは、弾性材料、例えばブチレンゴムから成る。第3ハウジングは、第1ハウジングに圧力を発生させるように構成された化学火工品材料を含む。第3ハウジングは、可動ピストンを備える。第3ハウジングは、第1、第2及び第3ハウジングが完全に嵌合された際、第3ハウジングの端部から第1ハウジングへと延長する部材を備え、該部材は、可動ピストン及び化学火工品材料を含む。
【0052】
別の側面において、本発明は、注射装置を使用する方法を特徴とする。本方法は、注射可能材料を、第1材料から成る第1ハウジングから第1材料とは異なる第2材料から成る第2ハウジングへと移送する工程と、第2ハウジング内に花火反応を作り出すことにより、注射可能材料を注射する工程とを含む。
【0053】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含み得る。注射可能材料を移送する工程は、第2ハウジングと第1ハウジングを係合させる工程を含む。本方法は、第2ハウジングから第1ハウジングを分離する工程を更に含む。注射可能材料を移送する工程は、注射可能材料をバイパスチャネルを通って流すことを含む。
【0054】
別の側面において、本発明は、先端部及び基端部を有し、かつ先端部に針無し注射用に構成されたオリフィスを規定するハウジングと、ハウジング内の可動部材と、ハウジングの基端部と嵌合するように構成された推進薬組立体とを備えた注射器を特徴とし、本注射器は、オリフィスを通って注射可能材料を受け入れるように構成される。
【0055】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含み得る。上記ハウジングは、該ハウジングの先端部から、注射可能材料を収容する第2ハウジングと嵌合するように構成される。該ハウジングは、ポリカーボネートを含む材料から形成される。該ハウジングは、バイパスチャネルを更に規定する。推進薬組立体は、花火反応を用いて第2可動部材を推進するように構成される。該可動部材は、第2可動部材と隣り合う。
【0056】
更に別の側面において、本発明は、第1端部及び第2端部を有する薬瓶と、第1端部に配置された第1の栓と、第2端部に配置された第2の栓とを備えたハウジング特徴とし、薬瓶、及び第1及び第2の栓は、注射可能材料を収容するように構成される。第2の栓は、適用圧力の下で薬瓶内を移動可能となるように構成される。
【0057】
実施形態は、一又は複数の次の特徴を含み得る。薬瓶はガラスから成る。例えばブチレンゴムから成る第1及び第2の栓は係合するように構成される。第1及び/又は第2の栓は、壊れやすいシールを含む。
【0058】
更に別の側面において、本発明は、第1材料から形成され、かつオリフィスを規定するハウジングであって、推進薬、好ましくは化学推進薬を内部に有する第1ハウジングと、第1材料とは異なる第2材料から形成され、かつ注射可能材料を収容するように構成される、第1端部及び第2端部を有する第2ハウジングとを備えた注射装置を特徴とし、該装置において、第1端部は、オリフィスと係合可能である。本注射装置は、第2端部と係合するように構成された部材を備え、第1及び第2ハウジングが係合され、第2ハウジング及び上記部材が係合された際、本装置は、注射可能材料を第2ハウジングからオリフィスを通って第1ハウジングへと移送するように構成され、また、推進薬、例えば化学推進薬は、注射可能材料を第1ハウジングからオリフィスを通って移動させるように構成される。
【0059】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を有する。オリフィスは、針無し注射のために構成される。第1端部は、中空ピンを含む。第1端部は、第2ハウジングの第1端部に取り付けられたブチレン部材を備える。第2端部は、第2ハウジング内を移動可能な部材を備える。該部材は、閉端を有するスリーブを含み、該閉端から伸長する。
【0060】
別の側面において、本発明は、注射装置を使用する方法を特徴とし、該方法は、第1の材料から成り、かつオリフィスを規定する、推進薬を収容する第1ハウジングと、第1材料とは異なる第2材料から成り、かつ注射可能材料を収容するように構成された第2ハウジングであって、第1端部及び第2端部を有し、かつ第2端部が上記オリフィスと係合可能な第2ハウジングと、第2端部と係合すりょうに構成された部材とを備えた注射装置を準備する工程と、上記部材を第2端部と係合させる工程と、上記オリフィスを上記第1端部と係合させる工程と、第2ハウジング及び上記部材を共に移動させる工程とを含み、注射可能材料は、第2ハウジングから第1ハウジングへと移送され得る。
【0061】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含み得る。オリフィスを第1端部と係合させる工程は、シールを破る工程を含む。第1端部は、弾性材料、例えば、中空ピンを有するブチレン部材を含み、オリフィスを第1端部と係合させる工程は、ブチレン部材におけるシールを破るために該ピンを移動させる工程を含む。該部材は、閉端を有するスリーブを含んで該閉端から伸長し、第2ハウジング及び該部材を共に移動させる工程は、第2ハウジングを同軸状に該スリーブ内へと移動させる工程を含む。本方法は、チャージヘッドを第1ハウジングと係合させる工程を更に含む。
【0062】
別の側面において、本発明は、針無し注射のために構成されたオリフィスを規定する第1ハウジングを準備する工程と、注射可能材料をオリフィスを通って第1ハウジング内へと移送する工程と、注射可能材料をオリフィスを通って注射する工程とを含む針無し注射装置を使用する方法を特徴とする。
【0063】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含み得る。材料を注射する工程は、化学火工品(化学花火)材料を反応させる工程を含む。上記材料を移送する工程は、第1ハウジングを、該材料を収容するように構成された第2ハウジングと係合させる工程を含む。該材料を移送する工程は、第2ハウジング内の部材を移動させる工程を更に含む。該材料を移送する工程は、第2ハウジングを第3ハウジングと係合させる工程を更に含む。
【0064】
別の側面において、本発明は、注射装置を提供する方法を特徴とし、本方法は、第1材料から成り、かつ注射可能材料を収容するように構成された第1ハウジングを準備する工程と、第1材料とは異なる第2材料から成り、かつオリフィスを規定する第2ハウジングを準備する工程とを含み、第1及び第2ハウジングは、互いに嵌合するように構成され、そこで、第1ハウジングは、注射可能材料を第2ハウジングへと移送可能であり、第2ハウジングは、オリフィスを通って第2ハウジング外へと注射可能材料を移動させるように構成された推進薬、例えば化学推進薬を有し、本方法は、更に、第1及び第2ハウジングを共に嵌合させる工程を含む。
【0065】
実施形態は、一又は複数の次のような特徴を含み得る。本方法は、注射可能材料を第1ハウジングから第2ハウジングへとオリフィスを通って移送する工程を更に含む。本方法は、注射可能材料をオリフィスを通って注射する工程を更に含む。
【0066】
別の側面において、本発明は、注射装置を提供する方法を特徴とし、本方法は、第1材料から成り、かつ注射可能材料を収容するように構成された第1ハウジングを準備する工程と、第1材料とは異なる第2材料から成り、かつオリフィスを規定する第2ハウジングを準備する工程とを含む。第1及び第2ハウジングは、共に嵌合するように構成され、その場合、第1ハウジングは、注射可能材料を第2ハウジングへと移送可能であり、第2ハウジングは、注射可能材料をオリフィスを通って第2ハウジング外へと移動させるように構成された推進薬を有する。本方法は、本注射装置を使用するための命令を選択的に供給する工程を含む。別の実施形態において、本方法は、注射可能材料を第1ハウジング内に配置する工程を更に含む。
【0067】
別の側面において、本発明は、ガスを生成するため、化学推進薬、例えば、化学反応を受ける火工品材料又は推進薬によって動力を得る針無し注射装置を提供する方法を特徴とする。本方法は、ここに記述したような第2ハウジングを供給、例えば製造する工程と、第1及び第2ハウジングを選択的に組み合わせる工程、又は、それらを組み合わせるため、別の実体に命令を供給する工程とを含み得る。
【0068】
好ましい実施形態において、一の化合物、例えば液体、例えば希釈液が一のハウジング内に配置され、第2の化合物、例えば乾燥化合物、例えば凍結乾燥材料が別のハウジング内に配置される。好ましい実施形態において、両化合物は、一のハウジング内に配置される。
【0069】
好ましい実施形態において、第1実体は、第1化合物、例えば希釈液を一のハウジング内に置き、第2実体は、第2化合物、例えば凍結乾燥材料を別のハウジング内に置く。好ましい実施形態において、一の実体は、第1化合物を第1ハウジング内に置くと共に、第2化合物を第2ハウジング内に置く。
【0070】
好ましい実施形態において、第1及び第2実体の一方又は両方は、第1及び第2ハウジングを組み合わせるため、第3実体、例えば医療介護提供者又は患者に命令を供給する。
【0071】
ここでの使用において、「注射可能材料」は、患者、例えば人間又は動物の体内へ注射され得るどのような材料又は材料の混合物をもいう。例えば、注射可能材料は、流体、例えば、希釈液、又は希釈液と薬剤であり得る。
【0072】
本発明の他の特徴、目的及び利点は、詳細な説明、図面及び請求の範囲から明らかになるであろう。
【0073】
本発明は注射システム及び注射システムに使用可能な注射装置に関する。
【0074】
図1〜5を参照して、針無し注射システム50は、注射装置52と流体移送装置54とを含む。注射装置52及び流体移送装置54は、相互に結合するように構成される(図1、4及び5)。一般に、流体移送装置54は、水溶性希釈液、例えば食塩水等の注射可能流体56と、注射可能流体から分離した凍結乾燥材等の別の材料(物質)58とを収容する(図5)。多部品チャージ系統を含む注射装置52は、流体移送装置54から注射可能流体56及び材料58を受け、混合した流体及び材料を対象、例えば人間に対し注入するように構成される。
【0075】
流体移送装置54は、一般に、一又は複数の注射可能材料、例えば、流体56及び材料58を収容するように構成される。図6〜9を参照して、装置54は、ここでは円筒管である薬瓶60を含み、該薬瓶60は、長期間、例えば注射可能材料の品質保持期間にわたって流体56及び材料58に対し安定しかつ実質的に不活性な材料から成る。一般的に、薬瓶60は、比較的硬質であり、また、例えば流体56が薬瓶から浸出しないように、拡散及び蒸発に比較的影響されない不浸透性である。薬瓶の材料は、例えば、ガラス、重合体及び金属含有材料といったFDA(食品医薬品局(米))に認可されたもの及び/又は薬理学的目的に使用されるものを含む。
【0076】
一般的に、薬瓶60は、流体56及び材料58のための分離した空洞を規定する四つの栓(ストッパー)を内部に有する。薬瓶60は、その上端部すなわち基端部から、上部栓62と、第1中間栓64と、第2中間栓66と、該瓶の下端部すなわち末端部に配置された底部栓68とを含む。上部栓62は、中心に配置された上部針70、例えばステンレス鋼又は比較的硬いプラスチック針と、該上部針の下端部すなわち末端部に隣接する穴開け(突き破り)可能部分72とを含む。上部針70は、その上端部すなわち基端部において、注射装置52のオリフィス(後述)と係合するように構成される。第1及び第2中間栓64及び66は、中間針74によって共に連結される。中間針74は、その末端部において第2中間栓66に留められ、その基端部において第1中間栓64の穴開け可能部分76と隣接する。底部栓68は、薬瓶60の末端部を封止し、押棒(後述)と係合するように構成される。従って、特に図8及び9を参照して、上部栓62及び第1中間栓64は、材料58を収容する第1空洞を規定し、また、第2中間栓66及び底部栓68は、流体56を収容する分離した第2空洞を規定する。
【0077】
一般に、栓62、64、66及び68は、薬瓶60に優れたシール、例えば液密シール及び/又は気密シールを与えることができるいかなる材料からも作製され得る。一例として、適当な栓材料はブチレンゴム等の弾性材料である。一般的に、該栓は、薬瓶60に良好なシールを依然として与えつつ該瓶内を移動可能であるべきである。実施形態において、栓62、64、66及び68は、同一又は異なる材料から作製され得る。
【0078】
流体移送装置54は、アダプター78及びベース80を更に含む。アダプター78は、流体移送装置54が注射装置52と係合可能となるよう薬瓶60の基端部を受け入れて固定するように構成される。アダプター78は、注射装置52への接続及び離脱を容易にする一又は複数の舌部82を含み得る。ベース80は、薬瓶60の末端部すなわち下端部を受け入れるように構成される。ベース80は、一体形成された押棒84を含み、これは、使用中、底部栓68と係合可能である(後述)。
【0079】
流体移送装置の他の実施形態もあり得、米国予備特許出願通し番号第60/250,410号、第60/250,425号、第60/250,537号及び第60/250,573号に開示される。これらは全て2000年11月30日付け出願で、タイトルは全て「注射装置」である。これらの全内容は参照によりここに組み込まれる。例えば、実施形態において、流体移送装置は、米国出願通し番号第60/250,573号に記載されるように、流体のみのための空洞を規定する二つの栓のみを含み得る。実施形態において、流体移送装置は、米国出願通し番号第60/250,410号に記載されるように、栓内に収容され、粉末パックに密封された材料を含み得る。そのような実施形態の組合せが使用され得る。
【0080】
注射装置52は、一般に、流体移送装置54から移送された注射可能材料(流体56及び材料58)を受け入れ、かつ、対象に対し該材料を送り出すように構成される。後述するように、注射装置52の多数の実施形態があり得る。
【0081】
図10〜13を参照して、いくつかの実施形態において、注射装置100は、ここでは二つのリード線の設計を有し電気的に作動される多部品チャージを含む。注射装置100は、一般に、末端から、注射器102と、注射器キャップ104と、基端部に配置されたバッテリーキャップ106とを含む。注射器102、注射器キャップ104及びバッテリーキャップ106は、ねじ接続部108及び110によって同軸状に取り付けられる。注射器102は、注射可能材料を受け入れるここではおおむね伸長された円柱空洞である室112と、該注射可能材料がそこを通って上記室へと送り出されて使用時に放出されるオリフィス114(室112と流体連通する)とを規定する。オリフィス114は、一般に、針無し注射用に構成される。注射器102は、一般に、薬瓶60の材料よりも破損に耐える材料から成る。好ましくは、注射器102の材料は、チャージの放出からの機械的衝撃に耐え、例えば、該注射器材料は、(後述するように)チャージによって発生した圧力よりも大きいバースト強さを有する。注射器102の材料は、もし十分な機械的衝撃にさらされても、好ましくは、非破滅的に破損し、例えば粉々にならない。注射器102のための適当な材料は、例えば、ポリカーボネート及びポリスルホンを含む。
【0082】
注射器102及び注射器キャップ104の内部において、装置100は、ピストン116、チャージスリーブ118及びチャージキャップ120を含む。一般に、使用中、ピストン116及びチャージスリーブ118は、注射器102内を円滑に移動可能であり、一方、チャージキャップ120は、注射器と注射器キャップ104との間にしっかりと固定される(図12及び図13)。ピストン116は、Oリング122及びバックアップリング124を含み、これらは、該ピストンと室112の壁との間に緊密であるが可動なシールを与える。同様に、チャージキャップ120は、Oリング126及びバックアップリング128を含み、これらは、チャージキャップとチャージスリーブ118との間に緊密なシールを与えるが、それでもなおチャージスリーブが注射器102内で滑動することを許容する。チャージキャップ120は、チャージ空洞130を更に規定し、この内にチャージが配される。チャージが空洞130に装填された後、該チャージは、バースト膜132でカバーされて封止されると共にノズル134でカバーされる。バースト膜132は、例えば、0.005インチ厚のマイラー(登録商標)箔であり得る。チャージキャップ120の一部にわたって適合するノズル134は、その基部に開口を有する円筒状キャップである。ノズル134は、チャージキャップ120とチャージスリーブ118との間に良好な締まりばめを与え、また、該空洞内に該チャージを詰め込むことによる、空洞130近くのチャージキャップのどのような膨れをも最小限にすることができる。ピストン116及びチャージキャップ120は、例えば、ポリカーボネートのような射出成形ポリマーから形成され得る。ノズル134及びチャージスリーブ118は、例えばステンレス鋼から形成され得る。
【0083】
いくつかの実施形態において、該チャージは、推進薬(例えば、1:1の酸化銅と5−アミノテトラゾール、又は5AT)とトリガリング材料(例えば、蔗糖及び塩素酸カリウム)との混合物を含む。多数の他のシステムが使用され得る。一般に、チャージシステムのための特定の組成は、例えば、注射器の寸法、送り出される注射可能材料の量及びオリフィスの寸法を考慮して経験上から決定される。使用され得る、限定するものではない化学成分例の実例リストは、米国特許第4,103,684号、第4,342,310号、第4,447,225号、第4,518,385号、第4,592,742号、第4,623,332号、第4,680,027号、第4,722,728号、第4,913,699号、第5,024,656号、第5,049,125号、第5,064,123号、第5,190,523号、第5,304,128号、第5,312,335号、第5,334,144号、第5,383,851号、第5,399,163号、第5,499,972号、第5,501,666号、第5,503,628号、第5,520,639号、第5,569,189号、第5,630,796号、第5,704,911号、第5,730,723号、第5,840,061号、第5,851,198号、第5,879,327号、第5,899,879号、第5,899,880号、第5,911,703号、及び第5,993,412号に開示されており、これら各々は参照によりここに組み込まれる。
【0084】
上述したように、注射装置100は、電気的にチャージを活性化すなわちこれに点火する。チャージキャップ120は、電気エネルギー源に接続可能な二つのリード線136を更に含む。リード線136は、空洞130(及びチャージ)からエネルギー源、ここではバッテリー138へと延長する。バッテリー138、例えばリチウムコイン電池は、注射器キャップ104とバッテリーキャップ106との間に固定される。バッテリー138は、導電接点缶140内に弾性材から成るクッションディスク142と共に収められる。接点缶140は、バッテリー138の一端子と接触するように構成された縁と、リード線136の一方を該バッテリーの別の端子と接触させる開口144とを有する。クッションディスク142は、注射装置100の使用中の反動を最小限にすることができ、また、バッテリー138が押し下げられてリード線136の一方と接触することを許容する(後述)。
【0085】
リード線136を参照して、それらの末端部において、該リード線はチャージ空洞130付近で終端する。リード線136は、チャージのどの部分が露出され活性化すなわち点火されるかに基づき、空洞130の軸方向長さに沿うどこにでも終端することができる。リード線136の末端又は末端部分は、例えばタングステンフィラメント(図示せず)によって電気的に共に接続され、タングステンフィラメントは、空洞130を横切って、例えば、該空洞の軸方向長に対し横方向に延長する。いくつかの実施形態において、空洞130の表面は、導電層で被覆され得、また、リード線136の末端部分は、該導電層を介して共に電気的に接続され得る。それらの基端部において、リード線136の一方は、接点缶140に接し、リード線の他方は、開口144を通って延長し、バッテリー138の末端からわずかに離隔される(図12)。
【0086】
操作において、注射可能材料、例えば流体56及び材料58は、流体移送システム54から注射装置100へと移動され、該システム及び装置は分離され、そして、該注射可能材料は注射装置から噴出される。再度図5を参照して、注射器102及びアダプター78は共に連結され、例えば共にスナップ嵌めされる。オリフィス114及び上部針70は、互いに流体連通して係合される。
【0087】
連結された流体移送装置54と注射装置100を用いて、例えば固定された平面に対しベース80を静止して、該注射装置が下方へすなわち末端へと押される。薬瓶60中の圧力が十分な又は所定のレベルまで達すると、上部針70が穴開け可能部分72を突き刺し、また中間針74が穴開け可能部分76を突き刺す。注射装置100が押し下げられるにつれ、押棒84が底部栓68を上方に進める。注射装置100が押し下げられ続けると、流体56は、中間針74を通って、上部栓62と第1中間栓64との間の空洞へと移送され、ここで、該流体は材料58と混合する。該混合材料は、上部針70、オリフィス114を通って室112内へと移送される。注射装置100は、所定量の流体56、材料58及び/又は混合材料が該注射装置へと移送されるまで、下方に進めされ、その所定量が移送されると、該注射装置は流体移送装置54から連結を解かれる。
【0088】
注射装置100から混合材料を注射するため、オリフィス114は、所定の注射位置近傍に置かれ、バッテリー138は、先端側へとすなわち下方へと押される。バッテリー138が押し下げられると、その端子の一方は、リード線136の一方の離隔された基端部と接触し(図12)、これにより、リード線136間の電気的ループを完成させる(他のリード線が既に接点缶140を介してバッテリーの他の端子と接続されているので)。バッテリー138からの電気エネルギーは、チャージを横切って延長するフィラメントを通って流れ、該チャージに点火する。活性化されたすなわち点火されたチャージは、空洞130内にガス、すなわち圧力を発生させる。該ガスは、所定圧力でバースト膜132を破裂させ、チャージスリーブ188及びピストン116を先端側へと推進し、これにより、注射可能材料をオリフィス114を通って注射位置へと押し進める。
【0089】
図14〜16は、注射装置150の別の実施形態を示し、これらにおいて、既述した構成要素と同様な構成要素は、同じ参照記号で示される。注射装置150は、チャージ及び変更された配列のリード線を収容するための分離キャップ152を含む。キャップ152は、更に、チャージを押し込めることによるチャージキャップ120のどのような膨れをも最小限にする。キャップ152は、チャージがチャージキャップ120から分離して準備されることを可能にする。キャップ152はまた、投薬、投薬量、送出速度等に従って所定の注射装置へと装填され得る、例えば、ある目的に適用できる弾丸状モジュールのようなモジュール式にてチャージが準備されることを可能にする。
【0090】
特に図17を参照して、キャップ152は、二つのスロット154と二つの溝156とを含む。スロット154は、キャップ152の軸方向長を横切ってかつチャージを通って延長するワイヤーすなわちフィラメント(図示せず)を受け入れるように構成される。該ワイヤー、例えばタングステンフィラメントは、導電エポキシといった導電材料によってキャップ152に固定され得る。スロット154はまた、該ワイヤーすなわちフィラメントがキャップ152に比較的容易に通されて取り付けられるように設計される。溝156は、キャップ152の側部に沿って該キャップの底部まで延長する(図15)。キャップ152の溝156及び上面すなわち縁160は、導電層、例えば金属層によって被覆され、該層がワイヤーすなわちフィラメントと電気的に接触するようにされる。従って、キャップ152の底部における溝156の一方の導電材料は、キャップ側部の溝、縁160及びワイヤーすなわちフィラメントを介して、該キャップの底部における溝の他方の導電材料と電気的に連通する。他の実施形態において、キャップ152は、二つ以上のスロット154及び/又は溝156を有し得、これらは、異なる配列に、例えば、キャップ周りに非対象的に配置され得る。
【0091】
特に図15を参照して、注射装置150は、二つのリード線158を更に含む。その先端部において、リード線158の一方は、キャップ152の底部で溝156の一方に形成された導電材料と電気的に接触し、他方のリード線は、キャップの底部で他方の溝156に形成された導電材料と接触する。それらの基端部において、リード線158の一方は、接点缶140と接触し、他方のリード線158は、上述したように、バッテリー138から離隔される。使用において、注射可能材料は、注射装置150へと移送され、該装置からおおむね既述したように噴出される。
【0092】
図18〜20は、注射装置170の別の実施形態を示し、該装置において、上記構成要素と同様な構成要素は、同じ参照記号で示される。注射装置170は、注射装置100とおおむね同様であるが、二つのリード線136に代えて一つの中心リード線172を含むように変更されている。その基端部において、リード線172は、ここでは二つのリチウムコイン電池であるバッテリー組立体174の端子と接触する。その先端部において、リード線172は、空洞130を通って延長し、該リード線の先端部は、導電チューブ178によって導電フィラメント176に圧着される。フィラメント176は、空洞内のチャージを通って、バースト膜132とチャージキャップ120の先端部との間、及びチャージキャップとノズル134との間に延長し、ここで、該フィラメントは、接点ストリップ180と接触する。接点ストリップ180は、チャージスリーブ118とも接触する。例えば、チャージスリーブ118をステンレス鋼のような導電材料から形成することにより、又は、接点ストリップをフィラメントと接続させることにより、電気接点は、接点ストリップ180から第2接点ストリップ182まで延ばされる。第2接点ストリップ182は、バッテリー組立体174の第2端子と接触することができる。例えば、第2接点ストリップ182は、例えばフィラメントによって接点缶140に接続され得、該接点缶は、バッテリー組立体174の第2端子から離隔するが接触可能な部分を有し得る。該部分は、例えばボタン184及びクッションディスク142を押し下げることにより、第2端子と接触され得る。装置170は、ボタン184を押し下げることによってトリガーされ得、これは、チャージを点火する電気ループを完成させる。
【0093】
図21、22A、22B及び23は、注射システム200の別の実施形態を示し、そこでは、流体移送装置は、注射装置と統合される。上述した構成要素と同様の構成要素は、同じ参照記号によって示される。システム200は、注射器202と注射器キャップ204と可動安全バンド206とを含む。注射器202は、おおむね上述したように室210及びオリフィス212を規定する。いつくかの実施形態において、室210は、凍結乾燥材料のような注射可能材料を収容する。いくつかの実施形態において、室210は空である。注射器202及び注射器キャップ204は、例えばユーザーによってシステム200から安全バンド206が取り去られた際、ねじ接続部208によって相互に対し可動である。
【0094】
注射器202及び注射器キャップ204内において、システム200は、ピストン214、薬瓶216及びチャージキャップ218を含む。ピストン214は、おおむね既述したようにOリング220及びバックアップリング222を含む。ピストン214は、ルーメン224を規定し、これは、ピストンの長さ及び環状タブ225を横断して延長する。タブ225は、注射器202と係合し、流体がピストンを通って移送される際(後述)、ピストン214を静止状態に保つ。タブ225はまた、所定の力、例えば注射の力の下で、ピストン214から分離、例えば剪断されるように構成される。ピストン214内には、穿孔要素226、例えば中空針が配置され、これは、ルーメン224と流体連通し、また、基端側へ延長し、ここで栓シール227と係合する。栓シール227は、穿孔要素226の基端部を封止する。例えば、室210が、噴霧乾燥された又は凍結乾燥された粉末のような材料を収容する実施形態において、栓シール227は、該材料が、例えば空気に対しさらされることを防ぐため、該室を封止するピストン214と共に使用され得る。オリフィス212は、可動バリアーで封止され得る。薬瓶216、例えば上述したようなガラス薬瓶は、注射器202内に同軸状に配置される。
【0095】
薬瓶216内には、先端栓228と基端栓230があり、これらの間に注射可能流体232を収容する。例えば、ブチルゴムのような生物学的適合性材料又は不活性材料から成る先端栓228は、栓シール227に隣接する穴開け可能部分234を含む。基端栓230は、外側部分229及び内側コア231を含む。いくつかの実施形態におい、外側部分229及び内側コア231は、異なる材料から形成される。例えば、外側部分229は、流体232に対し比較的不活性で、かつ薬瓶216に緊密なシールを与える材料、例えばブチルゴムから形成され得る。コア231は、比較的高いデュロメーターを有する比較的硬質な材料から形成され得る。コア231は、例えば、注射中に望ましくない高調波を最小限にすることにより、システム200に予測できる注入を与えることができる。チャージヘッド218は、チャージに点火するための具体的形態を含み、例えば注射装置100、150又は170における既述した及び後述のどのような具体的形態でもあり得る。
【0096】
図24A〜24Dは、注射システム200を使用する方法の一実施形態を示す。安全バンド206が取り去られ、注射器キャップをオリフィス212に向けて、すなわち先端側へと進めるため、注射器キャップ204が回転される。注射器キャップ204が先端側へと進むにつれ、先端栓228及び基端栓230も、穿孔要素226が栓シール227及び先端栓の部分234(図24B)を突き刺すように、先端側へと押しやられる。タブ225は、ピストン214をおおむね静止状態に保つ。注射器キャップが更に進められると、栓228と230間から流体232が、穿孔要素226、ルーメン224を通って室210へと移送され、ここで、いくつかの実施形態において、該流体は、別の材料、例えば凍結乾燥材料と混合する。注射キャップ204は、全流体232が室210へと移送されるまで先端側へと送られる(図24C)。先端栓228はピストン214と嵌合する。注射可能材料、すなわち流体232又は別の材料と混合した流体は、上述したようにチャージヘッド218をトリガーすることにより、オリフィス212を通って放出される。チャージヘッドをトリガーすることは、チャージスリーブを先端側へと前進し、これは、栓228、230及びピストン214を先端側へと前進させ(及びタブ225を剪断し)、これにより、オリフィス212を通って注射可能材料を放出する(図24D)。
【0097】
いくつかの実施形態において、基端栓230は、一の材料、例えば一の材料から一体形成されたものからなり得る。先端栓288は、栓230に対し既述したように複合材料から形成され得る。ある実施形態、例えば、流体のみが注射され、凍結乾燥材料が注射されない実施形態において、栓シール227及び先端栓228は、一部品として一体形成され得る。そのような実施形態において、栓シール227及び栓228は、同じ又は異なる材料から形成され得る。実施形態において、ピストン214及び穿孔要素226は、一体形成され得る。例えば、ピストン214は、栓シール227及び先端栓228を穴開け可能な基端穿孔部分を規定し得る。該基端穿孔部分は、ルーメン224と材料232間に流体連通を確立させることができる。材料232をピストン214の一端部から他端部へと送るルーメン224の他の構成が可能である。
【0098】
図25〜29は、チャージが非電気的に、ここでは化学的に着火される注射装置250の別の実施形態を示す。装置250は、注射器252と、ねじ接続部258で注射器に連結された注射器キャップ254と、安全キャップ256とを含む。注射器252は、おおむね上述したように、オリフィス260と、注射可能材料のための室262とを規定する。
【0099】
注射器252及び注射器キャップ254内において、装置250は、ピストン264及びチャージキャップ266を含む。おおむね既述したように、ピストン264は、ピストンOリング268及びピストンバックアップリング270を含み、チャージキャップ266は、チャージキャップOリング272及びバックアップリング274を含む。チャージキャップ266は、チャージ空洞282と、壊れやすいカプセル284と、バースト膜286とを規定する。後述するように、チャージ空洞282は、チャージを収容し、カプセル284は、チャージを活性化すなわちこれに点火することができる材料、例えば、硫酸のような触媒又は酸化剤を収容する。
【0100】
ピストン264の基端部において、装置250は、シヤーピン276と、可動チャージスリーブ278と、ノズル280とを更に含む。シヤーピン276は、所定の圧力がチャージによってもたらされるまで、チャージスリーブ278を初期位置にて静止状態に保持する。チャージスリーブ278は、凸部288を含み、これは、バースト膜286及びカプセル284に対し境を接する(図28)。装置250は、ガスケット294をも含み、これは、使用中の反動を最小限にし、安全キャップ256が先端側へ進められる(後述)ことを可能にする。
【0101】
安全キャップ256は、可動安全タブ292、例えばプラスチック製のストリップを含む。安全キャップ256は、チャージキャップ266の基端部が規定する接続部290によって、装置250に取り付けられる。
【0102】
操作において、装置250は、該装置から安全タブ292を除去することによって点火され、これは、安全キャップ256が、ある面、例えば対象の皮膚に対し境を接するオリフィス260に向かって先端側へと押されるようにする。安全キャップ256が先端側へと押されると(ねじ接続部290を介して安全タブ292の厚さとほぼ等しい距離だけ)、凸部288は、バースト膜286を変形してカプセル284を壊し、これにより、カプセル内の活性化材料すなわち点火材料を放出させる。活性化材料は、空洞282内のチャージと反応し、圧力を発生させる。該圧力は、バースト膜286が破裂し、チャージスリーブ278に対する力がシヤーピン276を壊すのに十分になるまで空洞282内で増大する。この圧力は、スリーブ278を先端側へと移動させ、これにより、ピストン264を先端側へと押し、室262内の注射可能材料をオリフィス260を通って放出させる。
【0103】
図34〜38は、注射装置352及び電源装置354を含む注射システム350の別の実施形態を示す。注射装置352は、使い捨てであり得、電源装置354は、繰り返し使用可能であり得る。
【0104】
特に図35を参照して、注射装置352は、注射器356と、ねじ接続により該注射器に接続可能で、かつ面シール361、例えばOリングでシール可能な注射器キャップ358とを含む。注射器356は、おおむね上述したように空洞359及びオリフィス362を規定する。注射器356及びキャップ358内において、注射装置352は、ピストン360と、ピストンの基端部と係合する導電ブリッジ364と、ピストンと注射キャップ358との間の膜367、例えば紙製ディスクとを含む。
【0105】
ピストン360は、Oリング368及びバックアップリング370を含み、また、おおむね既述したように基端部にチャージ空洞366を規定する。すなわち、チャージ空洞366は、ピストン360と一体に形成される。ブリッジ364は、二つの導電性部材372を含み、これらは、ピストン360によって規定された二つの溝374に嵌合される。ワイヤー376、例えばタングステンフィラメントは、一方の部材372から空洞366内のチャージを通って他方の部材372へと延長する。注射装置352は、二つの導電リード線378を更に含み、これらは部材372から伸長し、注射器356を通り、電源装置354と接触する。
【0106】
電源装置354は、アダプター380とバッテリー382とスイッチ384とを含む。アダプター380は、注射装置352に接続し、かつ、該注射装置をトリガーするように構成される。多くの実施形態があり得る。いくつかの実施形態において、アダプター380は、二つの拡張部386を含み、これらは注射装置352と係合する(図34)。各拡張部386は、内部に導電性リード線388を有し、これは、リード線378からバッテリー382へと延長し、ここで、該リード線は、該バッテリーの端子と接触することができる。スイッチ384は、バッテリー382の端子を選択的にリード線388に接続し、これにより、電流を該リード線に通すように構成される。例えば、スプリングが、バッテリーを基端側へと押すために注射器キャップ358とバッテリー382との間に置かれ、また、スイッチ384を先端側へと押し下げることにより、バッテリーの端子は、先端側へと駆り立てられ、リード線388と接触し得る。スイッチ384の他の実施態様も可能である。
【0107】
操作において、注射可能材料(図示せず)は、空洞359におかれ、オリフィス362は、注射位置に隣接配置される。スイッチ384は、次に、電流がバッテリー382からリード線388、378、部材372及びフィラメント376を通って流れるように作動される。フィラメントを通って流れる電流は、空洞366内のチャージに点火する。点火されたチャージは、既述したように圧力を発生させ、ピストン360を先端側へと進ませ、これにより、空洞359からオリフィス362を通って注射位置へと注射可能材料を噴出させる。注射後、注射装置352は、電源装置354から連結を解かれ得、別の注射装置が該電源装置に連結され得る。
【0108】
注射装置の他の実施形態もあり得、参照によりここに組み込まれる米国予備特許出願通し番号第60/250,410号、第60/250,425号、第60/250,537号及び第60/250,573号に記載される。
【0109】
注射可能材料は、一又は複数の物質を含み得る。例えば、第2の物質は、液体、例えば、希釈剤又は溶質であり得る。そのような液体は、緩衝液、不活性充填剤、薬学的に許容されるキャリアー等を含み得る。
【0110】
該物質は、乾燥物質、例えば乾燥凍結タンパク質、核酸、例えばRNAもしくはDNA、又は多糖類であり得る。該物質は、ワクチン又は医薬物質であり得る。該物質は、ペプチド、ポリペプチド、又はタンパク質、例えば抗体、酵素、ホルモン又は成長因子であり得る。好ましい物質は、インシュリンを含む。該物質は、血液中のタンパク質、例えば、凝固因子VIIIもしくはIX、補足因子もしくは成分と、ホルモン、例えば、インシュリン、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、カテコールアミン、ゴナドトロピン、PMSG、栄養ホルモン、プロラクチン、オキシトシン、ドーパミン等と、成長因子、例えば、EGF、PDGF、NGF、IGF’s等と、サイトカイン、例えば、インターロイキン、CSF、GMCSF、TNF、TGF−アルファ、TGF−ベータ及び25等と、酵素、例えば、組織プラスミノゲン活性化剤、ストレプトキナーザ、コレステロール生合成のもしくは分解のグリコゾラーゼ等と、結合タンパク質、例えば、ステロイド結合タンパク質、成長ホルモンもしくは成長因子結合タンパク質等と、免疫系タンパク質、例えば、抗体、SLAもしくはMHC遺伝子もしくは遺伝子産物と、抗原、例えば、バクテリアによるもしくは寄生のもしくはウイルス性の物質又は一般的なアレルゲン等とであり得る。該物質は、対象によって又は別の人間によって組み合わされ得る。
【0111】
上記対象は、人間、又は動物、例えば、実験動物もしくはペット、例えば犬もしくは猫、または他の動物、例えば、牛、豚、ヤギもしくは馬であり得る。
【0112】
ここに記述した装置及び方法に使用され得る治療薬は、例えば、ワクチン、化学療法薬、鎮痛剤、透析関連剤、血液低粘稠化剤、及び、癌細胞を弱らせ得る化合物を運ぶために対象とされ得る化合物(例えば、単クローン性化合物)を含む。そのような薬剤の例には、インシュリン、ヘパリン、モルヒネ、インターフェロン、EPO、腫瘍に対するワクチン、及び、感染症に対するワクチンが含まれる。
【0113】
該装置は、人間及び人間以外のどのような霊長類に対しても治療剤を与えるのに使用され得る。該装置は、薬剤、例えば治療剤を、次のような動物に与えるのに使用され得る。例えば、家畜(馬、牛、羊、ヤギもしくは豚等)、実験動物(マウス、ラット、テンジクネズミもしくは他の齧歯動物等)、又は家庭的な動物(犬もしくは猫)である。治療剤が送出される該動物は、何らかの疾患(例えば、癌又は糖尿病)を有し得る。該装置は、慢性症状の処置において最も効果的であり得ることが予想される。しかしながら、本装置は、慢性疾病に苦しんでいない(又は、当該治療剤と関連するものとは無関係の疾病に苦しんでいる)動物に治療剤(ワクチン等)を与えるためにも使用され得る。すなわち、該装置は、治療剤を予防的に与えるために使用され得る。
【0114】
本発明の装置及び方法は、治療剤の投薬量を個別に患者に合わせるために使用され得る。
【0115】
本発明の装置及び方法は、例えば、I.V.を使用することがないなど、外来患者の処置に更なる便宜をもって対処することができる。
【0116】
ここに記述した装置及び方法は、これらが、患者の血漿中の治療剤の濃度を安全で効果的な範囲に維持することを助長するために使用され得るので、好都合であり得る。更に、該装置は、患者のシステムにおける検体の濃度に応じて治療剤を放出することができる。従って、薬剤送出速度は、患者の生理学的状態にとって、例えば終始それが変化するにつれ適正であり得る。
【0117】
チャージ
一般に、チャージは、分離された成分として形成される少なくとも二つの別個の材料(例えば、少なくとも二つの別個の材料、少なくとも三つの別個の材料、少なくとも四つの別個の材料、少なくとも五つの別個の材料、少なくとも六つの別個の材料、少なくとも七つの別個の材料、少なくとも八つの別個の材料、少なくとも九つの別個の材料、少なくとも十の別個の材料、少なくとも十一の別個の材料、少なくとも十二の別個の材料、少なくとも十三の別個の材料、少なくとも十四の別個の材料、少なくとも十五の別個の材料、少なくとも十六の別個の材料、少なくとも十七の別個の材料、少なくとも十八の別個の材料、少なくとも十九の別個の材料、少なくとも二十の別個の材料)から成る。該別個の材料は、一般に、注射装置によって噴出される注射可能流体の所望の圧力特性(圧力分布図)を与えるように組み合わされて使用される。各別個の材料は、単一の材料又は材料の組合せから成り得る。実施形態において、別個の材料を所定の組合せ又は所定の順番に組み合わせることにより、球形もしくはロッドのような所定の巨視的形状及び/又は所定の微視的構造を用いて、チャージは、例えば、所定の圧力分布すなわち時間の関数としての圧力を有するピストンを推進させる。従って、ピストンは、注射器から注射可能材料を、該注射可能材料を効果的に噴出可能な所定の圧力分布で噴出させ得る。
【0118】
一般に、チャージに使用される別個の材料の種類は、例えば、一又は複数のトリガー(比較的大量のガス及び熱を発生させ得る別個の材料)、一又は複数の推進薬(比較的低燃焼の材料)、及び/又は一又は複数の受動的崩壊材料(チャージの燃焼を続けさせるが、実質的な熱量もしくは動力学的効果を付加しない低出力材料)を含み得る。
【0119】
一般に、チャージに使用される他の別個の材料は、所望により変えることができる。一例として、チャージは、一又は複数のトリガーと一又は複数の受動的崩壊材料との間に置かれた一又は複数の推進薬を有し得る。別の例として、チャージは、一又は複数のトリガーと一又は複数の推進薬との間に配置された一又は複数の受動的崩壊材料を有し得る。更なる例としては、一又は複数の推進薬は、一又は複数のトリガー及び/又は一又は複数の受動的崩壊材料と共に挿入され得る。これらの例示的実施形態の組合せが使用され得る。例えば、ある実施形態において、チャージは、反応して爆発可能な二つ又はそれを上回る別個の火工品(花火)材料を含み得る。各火工品材料は、単一の材料又は材料の組合せから形成され得る。爆燃は、任意の所望速度において進行し得る(例えば、数インチ/秒、数百フィート/秒)。爆燃を受ける反応の例には、エアバッグ化学及びロケットモーター化学に使用される反応を含む。
【0120】
一般に、チャージは、注射可能材料が噴出され得る開口(例えば、体の皮膚における開口)を身体に作り出すのに十分な力をもって注射装置によって該注射可能材料が噴出され得る圧力を発生できるように設計される(図30)。該開口は、例えば、比較的素早く、かつ、体に対する痛み及び不快を最小限にするのに満足できる程小さく作り出され得る。例えば、ある実施形態において、トリガーは、約1〜5msec、例えば1〜2.5msecといった比較的短い時間に、約4,000psiといった比較的高い初期圧力を発生させることができる。いくつかの実施形態において、トリガーの圧力分布、約500psiの最終圧力をもって、例えば、約15msecの持続時間又は潜伏時間を有し得る。実施形態において、チャージは、注射可能材料が開口を通って所望時間の間及び/又は所望深さ(例えば、皮膚、皮下、筋肉内等)まで所望投与量送り出され得るように、該注射可能材料が該開口を開放状態に保ち続け得る十分な圧力を発生させることができる(図31)。実施形態において、チャージは、比較的多量のガスと比較的少量の熱を発生させ得る。好ましくは、チャージによって生じた圧力は、不快さを引き起こし得る開口の拡大をもたらさず、及び/又は該開口を縮小させ、開口の拡大は、注射可能材料を開口外へと漏出させることで注射の有効性を低下させ得る。例として、いくつかの実施例において、チャージは、それぞれ約700〜800psi及び約200〜300psiといった比較的低い初期圧力及び最終圧力を発生させ得る。しかし、チャージの圧力分布図の潜伏時間は、約500msecといった比較的長い時間であり得る。
【0121】
トリガー、推進薬及び/又は受動的崩壊材料を管理された態様でチャージキャップすなわち空洞内に組み合わせるか又は装填することにより、チャージは、トリガー、推進薬及び/受動的崩壊材料の圧力分布の組合せである圧力特性をもたらし得、これは、効果的に注射可能材料を送出させ得る(図32)。
【0122】
図33は、チャージキャップすなわち空洞300内に装填された三つの成分を有するチャージの一例を示す。末端側から、該チャージは、点火薬302(例えば、75mgのBKNO3)、受動的崩壊材料304(例えば、60mgのアラビアゴム)、及び推進薬306(例えば、120mgのCuO/5アミノテトラゾール)を有する。該火工品材料の順序は、所望される圧力特性に従って調整され得、例えば、点火薬/推進薬/点火薬である。同様に火工品材料の量も調整され得る。末端部において、チャージキャップ300は、バースト膜308を有し、これは、該膜が破裂して圧力が解放されて、例えばチャージスリーブ及びピストンを前進させる前に、所定圧力がチャージキャップ内に確立されるように圧力ダムとしての役割を果たす。他の実施形態において、該膜は、例えばシヤーピンと置き換えられ得る。
【0123】
操作において、ユーザーは、点火薬を通って伸長し得るフィラメントを介して電流を流すことによってチャージをトリガーする。チャージへのトリガリングは、まず点火薬を燃焼させ、次いで崩壊材料、推進薬と続く。従って、チャージは、多段式反応を提供可能であり、これは、所望の圧力特性によって注射可能材料を送り出すことができる。
【0124】
該所望圧力特性は、チャージ及び/又は火工品材料を調整することにより又は形づくることによっても制御され得る。例えば、チャージは、チャージキャップ又は空洞の形状を変えることによって形づくられ得る。チャージキャップ又は空洞は、先端に対し狭い先端部、発散又は収束する軸方向断面、及び/又は長手軸に沿う狭まったスロート(のど)領域を有し得る。チャージは、例えば充填材を用いることにより、例えばタバコ様に中実に又は中空状され得る。火工品材料は、体積に対する表面積の比率を変えるため、球形、ロッド、プレート等といった異なる形状に形成され得、これにより、燃焼速度に影響を及ぼし、異なる燃焼性能を与える。火工品材料は、粒状であるか又はペレット化され得る。
【0125】
多くの変更が使用可能である。
【0126】
例えば、チャージは、二又はそれを上回る段階に対し固形物の組合せであり得、これは、BKNO3及びCuO/5アミノテトラゾール、テルミット−アルミニウム粉末及びFeO2、硫黄/塩素酸塩混合物、アルミニウム粉末及びカリウム塩素酸塩もしくはカリウム過塩素酸塩、ウラゾール及びKClO4、又はウラゾール及びKNO3を含む。
【0127】
チャージの他の例は、固体及び液体材料を有するシステム(体系)を含む。例えば、ビネガー及び重炭酸ナトリウム、NaMnO4(過マンガン酸塩)及び過酸化水素、Na金属及び水、Li金属及び水、及び生石灰及び水を含む。このシステムはまた、打診電管として使用され得、その場合、もし70%より多ければ過酸化水素の迅速な分解に触媒作用を及ぼすためにNaMnO4が使用される。チャージのための第1及び第2段階を確立することは、二つの反応室の物理的区分けによって、又は、固体反応物のより可溶性の外側域と、該反応を遅らせるより可溶性が低い内側域とを有することにおいて、遂行され得る。
【0128】
チャージの他の例は、液体−液体材料を有するシステムを含む。時には自然性燃料又は自然発火性材料と呼ばれるが、これらのシステムは、別個の容器に包装され得る。該容器が物理的に破られると、これらは速やかに反応する。例として、モノメチルヒドラジン及び四酸化窒素、エーロジン−50、及び拮抗的インパルス、非発癌性自然発火性もしくはCINCHを含み、これらは、多様なヒドラジン及びヒドラジン基燃料に対する多目的の代替であり得る。
【0129】
いくつかの実施形態において、主要な点火機構として物理的接触が用いられる。点火薬は押されて、推進薬といった第2の反応材料と直接接触される。この種の構成が使用される場合、時に「一番点火組成」と呼ばれる。いくつかの場合、該「一番点火」は、点火配合物と点火を企図する材料とが50/50等から成る混合物を含む。
【0130】
粒状の又はペレット化された点火薬成分の例は、BKNO3(ホウ素/硝酸カリウム)、ALCLO(アルミニウム/過塩素酸カリウム)、MAG−TEF(マグネウム/テフロン(登録商標))、MTV(マグネシウム/テフロン(登録商標)/ヴァイトン(登録商標))、BP(黒色火薬)である。「一番点火」配合物に利用される点火薬組成の例は、AlA(酸化鉄/珪藻土/ジルコニウム)、ZPPV(ジルコニウム/過塩素酸カリウム/ヴァイトン(登録商標))、TiCuO(チタン/酸化銅)、BBC(ホウ素/クロム酸バリウム、BCC(ホウ素/クロム酸カルシウム)、BBCTiPP(ホウ素/クロム酸バリウム/チタン/過塩素酸カリウム)である。
【0131】
ある注射システムに関連してチャージの使用が上述されたが、本発明はそれに限定されない。一般に、ここに記述したチャージは、そのようなチャージを収容するように(例えば、適切なチャージキャップ又は空洞を持って)適正に構成されたどのような注射システム(例えば、任意の針無し注射器)にも使用可能である。
【0132】
チャージ材料の種々の組合せが使用可能である。
【0133】
次の実施例は、例示であって限定されることを企図しない。
【実施例】
【0134】
いくつかの実施例において、チャージは、推進薬材料、ここでは5−ATと、トリガー材料、ここではKClO3と蔗糖の混合物とを含む。該チャージは、チャージ空洞のような閉じられた有限の容積空間内に置かれる。推進薬材料(5−AT)は、チャージ空洞の底部に置かれ、トリガー材料は、推進薬材料上に配される。推進薬及び/又はトリガー材料は、例えば約50〜250psiに圧縮されるか又は最小限に詰められ得る。トリガー材料は、例えば、ワイヤーフィラメントに電流を流すことにより、又は濃縮した硫酸を用いることにより、活性化され得る。所望の圧力特性次第で推進薬とトリガー材料との間に、受動的崩壊材料(例えば、アラビアゴム)又は熱発生材料(例えば、B/KNO3)といった一又は複数の他の材料が配置され得る。
【0135】
図39は、例えば最小限に抑えられた不快さを伴う針無し注射を提供可能な圧力分布(時間の関数としての圧力)を示す。該圧力分布は、200psiで圧縮された50mgの5ATと、5AT上のKClO3と蔗糖の混合物33mg(22mgのKClO3及び11mgの蔗糖)とによって創生された。該チャージ空洞は、約3/16インチの直径を有していた。深さ、すなわち、チャージ空洞の開放先端とチャージの先端との間の距離は、約0.191インチであった。
【0136】
該圧力分布は、一般に、ピーク圧力511まで例えば約2〜3msecにわたって急速に増加する。該ピーク圧力は、次に、比較的平らにテール圧力513へと低下し得、圧力が横ばい状態の平坦域515を作り出す。いくつかの実施形態において、該ピーク圧力は、比較的急激に、例えばほぼ指数関数的に低下し得る。該ピーク圧力は、例えば対象における開口を作り出し、これを通って注射可能材料が送り出され得、かつ、プラトー(横ばい状態の)圧力は、例えば、該開口を閉じたり、該注射可能材料が漏出することなく、注射可能材料が与え続けられ得るように該開口を維持すると考えられる。
【0137】
理論に縛られることを望むことなく、該圧力分布は、一又は複数のパラメーター又は変数の関数である。これらのパラメーター又は変数を調整することで、該圧力分布は、所望の圧力分布(圧力特性)を与えるように調整され得る。例えば、該圧力分布は、対象に異なる組織構造を導入したり、対象上に異なる種類の組織を導入したり、又は、異なる種類の注射可能材料を注入するように調整され得る。これらの変数のいくつかは、成分量、例えばトリガー材料又は推進薬材料の量を含み、これは、チャージと、チャージの成分組成と、チャージ空洞内の成分の圧縮の程度、例えば該成分の明白な濃度と、深さと、チャージ空洞の空隙容量とを成す。該空隙容量は、チャージ空洞の容量とチャージ成分の総量との差にほぼ等しい。いくつかの実施形態において、該空隙容量は、トリガー材料と、バースト膜が配置されるチャージ空洞の先端との間の空の空間容量である。
【0138】
一般に、トリガー材料の量は、ピーク圧力及びテール圧力に比例する。例えば、トリガー材料の量の増加は、ピーク圧力及びテール圧力を高め得る。同様に、推進薬材料の量は、プラトー圧力及びテール圧力に関連する。例えば、5ATのような推進薬材料の量の増加は、プラトー圧力及びテール圧力を高める。
【0139】
圧縮の程度は、圧力分布曲線の形に影響を及ぼす。高圧縮は、横ばい形状の曲線を作り出し得る。低いか又は最小限の圧縮は、非横ばい形状の曲線、例えば指数関数のような態様で低下するものを作り出し得る。
【0140】
図40は、(手動パッキング(手動充填)によって圧縮された)50mgの5−ATと39mgのトリガー混合物(26mgのKClO3及び13mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは、0.190インチであった。図39と比較すると、推進薬の手動パッキング、すなわち低めの圧縮とトリガー量の増加とが、比較的高いピーク圧力を与える(約6125psiから約5000psi)。
【0141】
図41は、(210psi下で圧縮された)50mgの5−ATと39mgのトリガー混合物(26mgのKClO3及び13mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは、0.190インチであった。図40と比較して、圧縮の程度がより高い。その結果、ピーク圧力は下がるが(約6125psiから約4812psi)、テール圧力は高まる(約2500psiから約3500psi)。
【0142】
図42は、(220psi下で圧縮された)50mgの5−ATと39mgのトリガー混合物(26mgのKClO3及び13mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.190であった。図41と比較して、圧縮の程度はより高く、これは、注射時間、すなわち、該圧力分布がピーク圧力からテール圧力へと低下するのに費やす時間を延ばす。
【0143】
図43は、(220psi下で圧縮された)50mgの5−ATと31.5mgのトリガー混合物(21mgのKClO3及び10.5mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.250インチであった。図42と比較して、トリガー材料の量の低減及び深さの増加が、ピーク圧力を下げ(約5125psiから約3875psiへ)、かつ注射時間を伸ばしている。
【0144】
図44は、(50psi下で圧縮された)50mgの5−ATと36mgのトリガー混合物(24mgのKClO3及び12mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.190インチであった。図39と比較して、トリガー材料の量の増加及び圧縮の程度の低下が、ピーク圧力及びテール圧力を高め(約5000psiから約5687psiへ、及び、約2250psiから約2500psiへ)、注射時間をわずかに延ばしている。
【0145】
図45は、(100psiで圧縮された)50mgの5−ATと36mgのトリガー混合物(24mgのKClO3及び12mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.190インチであった。図44と比較して、圧縮の程度の増加が、ピーク圧力を下げ(約5687psiから約4312psiへ)、注射時間を延ばしている。
【0146】
図46は、31.5mgのトリガー混合物(21mgのKClO3及び10.5mgの蔗糖)を有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.070インチであった。図39と比較して、推進薬の除去は、ピーク圧力からの急速な低下をもたらしている。
【0147】
いくつかの実施形態において、チャージは、推進薬とトリガー材料との間に、高熱及び低ガスを発生可能な材料の一例であるB/KNO3を更に含み得る。該B/KNO3は、トリガー材料によって発生したガスを更に膨張させることができると共に、推進薬の燃焼運動を増長することができる。一般に、B/KNO3は、ピーク圧力、プラトー圧力及び/又はテール圧力を高め得る。
【0148】
図47は、(210psi下で圧縮された)50mgの5−ATと39mgのトリガー混合物(26mgのKClO3及び13mgの蔗糖)を有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.220インチであった。(40psi下で圧縮された)20mgのB/KNO3が5−ATとトリガー混合物との間に置かれた。B/KNO3は、一般に、比較的高いピーク圧力(約5562psi)と、比較的高いプラトー圧力(約4875psi)と、比較的高いテール圧力(約3812psi)と、比較的短い注射時間とを与える。
【0149】
図48は、(220psi下で圧縮された)50mgの5−ATと21mgのトリガー混合物(14mgのKClO3及び7mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.190インチであった。(40psi下で圧縮された)20mgのB/KNO3が5−ATとトリガー混合物との間に置かれた。図47と比較して、深さとトリガー材料の量の低減が、ピーク圧力を低下させるが(約5562psiから約3812psiへ)、プラトー領域の勾配をわずかに高めた。
【0150】
図49は、(210psi下で圧縮された)30mgの5−ATと36mgのトリガー混合物(24mgのKClO3及び12mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは0.130インチであった。(40psi下で圧縮された)10mgのB/KNO3が、5−ATとトリガー混合物との間に置かれた。該圧力分布は、二回のピークと比較的迅速に低下するテールを有する。
【0151】
与えられたチャージでは、圧力分布は、深さを変えることによって変更され得る。深さの変更は、ほぼ指数関数的に減少する領域と比較的平坦なプラトー領域の両方を有する圧力分布を作り出す。
【0152】
図49〜54は、(210psi下で圧縮された)30mgの5−ATと、(40psi下で圧縮された)10mgのB/KNO3と、36mgのトリガー材料混合物(24mgのKClO3及び12mgの蔗糖)とを有するチャージに対する圧力分布を示す。深さは、図49では0.130インチ、図50では0.135インチ、図51では0.145インチ、図52では0.155インチ、図53では0.165インチ、図54では0.175インチであった。深さの制御により、圧力分布の形、例えば、圧力分布が急激な変化部分及び/又は比較的平坦な部分を有するか否かを変えることができる。
【0153】
圧力分布は、既述した一又は複数の変数を変更することにより、全体的に又は部分的に変更、例えば調整され得る。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】注射システムの実施形態の斜視図である。
【図2】注射器装置の実施形態の斜視図である。
【図3】流体移送装置の実施形態の斜視図である。
【図4】図1の注射システムの側面図である。
【図5】図1の注射システムの断面図である。
【図6】図3の流体移送装置の分解斜視図である。
【図7】図3の流体移送装置の端面図である。
【図8】線8−8に沿う図7の流体移送装置の断面図である。
【図9】線9−9に沿う図7の流体移送装置の断面図である。
【図10】注射装置の実施形態の分解斜視図である。
【図11】図10の注射装置の端面図である。
【図12】線12−12に沿う図11の注射装置の断面図である。
【図13】線13−13に沿う図11の注射沿うtの断面図である。
【図14】注射装置の実施形態の端面図である。
【図15】線15−15に沿う図14の注射装置の断面図である。
【図16】線16−16に沿う図14の注射装置の断面図である。
【図17】チャージキャップの実施形態の斜視図である。
【図18】注射装置の実施形態の端面図である。
【図19】線19−19に沿う図18の注射装置の断面図である。
【図20】線20−20に沿う図18の注射装置の断面図である。
【図21】注射システムの実施形態の端面図である。
【図22A】線22A−22Aに沿う図21の注射システムの概略断面図である。
【図22B】線22B−22Bに沿う図21の注射システムの概略断面図である。
【図23】図21の注射システムの分解斜視図である。
【図24A】使用中の図21の注射システムの断面図である。
【図24B】使用中の図21の注射システムの断面図である。
【図24C】使用中の図21の注射システムの断面図である。
【図24D】使用中の図21の注射システムの断面図である。
【図25】注射装置の実施形態の端面図である。
【図26】線26−26に沿う図25の注射装置の断面図である。
【図27】線27−27に沿う図25の注射装置の断面図である。
【図28】図26の注射装置の詳細図である。
【図29】図26の注射装置の分解斜視図である。
【図30】比較的迅速に燃焼する材料に対する、時間の関数としての圧力の例示グラフである。
【図31】比較的ゆっくりと燃焼する材料に対する、時間の関数としての圧力の例示グラフである。
【図32】比較的迅速に燃焼する材料とゆっくりと燃焼する材料の混合物に対する、時間の関数としての圧力の例示グラフである。
【図33】装填されたチャージキャップの実施形態の概略断面図である。
【図34】注射システムの実施形態の斜視図である。
【図35】図34の注射システムの分解斜視図である。
【図36】図34の注射システムの端面図である。
【図37】線37−37に沿う図36の注射システムの断面図である。
【図38】線38−38に沿う図36の注射システムの断面図である。
【図39】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図40】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図41】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図42】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図43】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図44】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図45】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図46】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図47】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図48】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図49】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図50】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図51】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図52】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図53】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。
【図54】チャージの実施形態に対する、時間の関数としての圧力のグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射装置であって、
第1空洞及びオリフィスを規定する注射器と、
第1空洞内の可動部材と、
可動部材の基端部に第2空洞を規定するハウジングと、
多段式反応を提供可能な少なくとも二つの別個の材料から成る、第2空洞内のチャージとを備えることを特徴とする注射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公開番号】特開2008−220980(P2008−220980A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−116059(P2008−116059)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【分割の表示】特願2002−552611(P2002−552611)の分割
【原出願日】平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願人】(503196606)バイオバルブ テクノロジーズ インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】