説明

洗浄システム

【課題】小型化を図ることのできる洗浄システムを提供する。
【解決手段】洗浄システム10は、貯留タンク30から洗浄部16に洗浄液を導入する導入通路17や、洗浄部16内の洗浄液を貯留タンク30に戻すための排出通路18、吸入通路21、吐出通路22を備える。吸入通路21や吐出通路22内の流体を貯留タンク30に圧送するポンプ20を備える。貯留タンク30の上壁部31に貫通孔39が形成される。ポンプ20の駆動時における貯留タンク30への流体の流入量を可変設定する変更装置を備える。流入量が多くなる態様での変更装置の作動時には貫通孔39を介して貯留タンク30の外部に放出される空気量より上記流入量が多くなり、且つ流入量が少なくなる態様での変更装置の作動時には上記流入量が貫通孔39を介して放出される空気量以下になるように、貫通孔39の開口形状と変更装置の作動態様とが設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の洗浄に用いる洗浄液を貯留する容器を有する循環経路内において洗浄液が循環する状態と洗浄液が容器に回収される状態とを切り替え可能な洗浄システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の洗浄システムとしては、例えば特許文献1に記載のもののように、電気カミソリを洗浄するためのシステムが知られている。
特許文献1に記載の洗浄システムは、洗浄液が貯留される容器と、電気カミソリの洗浄に際して同電気カミソリの洗浄部位(詳しくは、そのヘッド部)が配置されるとともに洗浄液が溜められる洗浄部と、容器から洗浄部へと洗浄液を導入するための導入通路と、洗浄部から容器へと洗浄液を戻す戻し通路と、により構成される循環経路を備えている。上記導入通路は容器内部における洗浄液の液面より低い位置に連通される一方、排出通路は容器内部における洗浄液の液面より高い位置に連通される構造になっている。また上記容器における洗浄液の液面より上方側の部位には開閉弁が設けられており、この開閉弁が開弁されると容器内部が外部に向けて解放される一方、開閉弁が閉弁されると容器内部が密閉される構造になっている。さらに上記戻し通路には、同通路内の流体(洗浄液または空気)を容器に向けて圧送するためのポンプが設けられている。
【0003】
この洗浄システムでは、電気カミソリの洗浄を行うべく上記循環経路内に洗浄液を循環させる際には、開閉弁が閉弁された状態でポンプが駆動される。このとき、ポンプにより圧送された流体が容器内部に導入されることによって同容器内の圧力が高くなる。そして、この圧力によって洗浄液が容器内部から導入通路に押し出されるとともに洗浄部に導入されるようになる。また、洗浄部に導入された洗浄液は戻し通路を介して容器内に戻されるようになる。
【0004】
一方、電気カミソリの洗浄の停止に際して循環経路内の洗浄液を容器に戻すときには、開閉弁が開弁されるとともにポンプの駆動が継続される。開閉弁が開弁されると容器内の空気が外部に放出されてその内圧が低下するために、導入通路を介した洗浄部への洗浄液の導入が停止されるようになる。また、このとき戻し通路に設けられたポンプの駆動による容器への洗浄液の圧送が継続されているために、循環経路内の洗浄液が容器に戻されるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4052253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に記載の洗浄システムのように電気カミソリの洗浄に際して循環経路内に洗浄液を循環させるシステムでは、洗浄液を、電気カミソリの洗浄部位が配置される洗浄部に供給することに加えて、導入通路や戻し通路などにも供給する必要がある。そのため、多量の洗浄液が必要になることから洗浄液を貯留する容器が大きくなり易く、洗浄システムにおいて容器が占めるスペースが大きくなる。そして、これが洗浄システムの大型化を招く一因になっている。加えて、特許文献1に記載の洗浄システムは、そうした容器の近傍に、同容器と開閉弁とを連通する部材や開閉弁そのものが設けられる構造になっている。こうしたことから、特許文献1に記載の洗浄システムは、大型化を招き易い構造であると云え、この点において改善の余地がある。
【0007】
なお、上述した電気カミソリの洗浄システムに限らず、容器が占めるスペースが大きく且つ同容器を含む循環経路内において洗浄液が循環する状態と洗浄液が容器に回収される状態とを切り替え可能な洗浄システムでは、こうした実情は概ね共通している。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を図ることのできる洗浄システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の洗浄システムは、洗浄液が貯留される容器と、対象機器の洗浄に際して同機器の洗浄部位が配置されるとともに洗浄液が供給される洗浄部と、前記容器内の洗浄液を前記洗浄部に導入する導入通路と、前記洗浄部内の洗浄液を前記容器に戻すための戻し通路と、同戻し通路の内部の流体を前記容器に圧送するポンプとを備える洗浄システムにおいて、前記容器の内部における洗浄液の液面より上方側の部分を外部に解放する貫通孔が同容器に形成されてなるとともに、前記ポンプの駆動時における前記容器への前記流体の流入量を可変設定する変更装置を有してなり、前記流入量が多くなる作動態様での前記変更装置の作動制御の実行時には前記貫通孔を介して前記容器の外部に放出される空気量より前記流入量が多くなり、且つ前記流入量が少なくなる作動態様での前記変更装置の作動制御の実行時には前記流入量が前記放出される空気量以下になるように、前記貫通孔の形状および前記変更装置の作動態様がそれぞれ設定されてなることを特徴とする。
【0010】
この洗浄システムにおいては、前記変更装置を、前記ポンプの出力の変更を通じて前記流入量を可変設定するものとすることが好ましい。
この洗浄システムにおいては、前記ポンプを容積型の往復動ポンプとし、前記変更装置を、前記ポンプの可動部分の移動量の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更するものとすることが好ましい。
【0011】
この洗浄システムにおいては、前記ポンプを非容積型のポンプとし、前記変更装置を、前記ポンプの回転速度の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更するものとすることが好ましい。
【0012】
この洗浄システムにおいては、前記変更装置を、前記戻し通路の流路抵抗の変更を通じて前記流入量を可変設定するものとすることが好ましい。
この洗浄システムにおいては、前記戻し通路を、その少なくとも一部を弾性を有する材料により形成し、前記変更装置を、前記戻し通路の外壁を変形させることによる同通路の断面積の変更を通じて前記流路抵抗を変更するものとすることが好ましい。
【0013】
この洗浄システムにおいては、前記容器にその内部の洗浄液の交換に際して利用される開閉可能な蓋部を設けるとともに、同蓋部に前記貫通孔を形成することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、小型化を図ることのできる洗浄システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明を具体化した一実施の形態にかかる洗浄システムの斜視図。
【図2】同洗浄システムの側面断面構造を示す断面図。
【図3】同洗浄システム内において洗浄液が循環する経路を示す略図。
【図4】貯留タンクの上部を示す側面図。
【図5】貯留タンクの図4におけるA−A線に沿った端面図。
【図6】貯留タンクの図5におけるB−B線に沿った断面図。
【図7】洗浄液が循環しているときの洗浄液の流通態様を示す略図。
【図8】貯留タンクに回収されるときの洗浄液の流通態様を示す略図。
【図9】本発明を具体化した他の実施の形態にかかるポンプの分解斜視図。
【図10】出力が大きいときの同ポンプの側面断面構造を示す断面図。
【図11】出力が小さいときの同ポンプの側面断面構造を示す断面図。
【図12】本発明を具体化した他の実施の形態にかかる吸入通路およびその周辺の側面断面構造を示す断面図。
【図13】同吸入通路およびその周辺の側面断面構造を示す断面図。
【図14】(a)および(b)本発明を具体化した他の実施の形態にかかる蓋部を示す平面図および側面断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明にかかる洗浄システムを具体化した一実施の形態について図面を参照して説明する。なお本実施の形態は、本発明を電気カミソリの洗浄システムに具体化したものである。
【0017】
図1に、本実施の形態にかかる洗浄システム10の斜視構造を示す。
同図1に示すように、洗浄システム10の本体11には、洗浄液が貯留される容器としての貯留タンク30と、同洗浄液に含まれる異物(体毛や埃など)を濾過するためのフィルタ装置13とが設けられている。これら貯留タンク30とフィルタ装置13とは共に、洗浄システム10の本体11に対して着脱可能な構造になっている。そして、貯留タンク30は内部に貯留されている洗浄液の交換に際して取り外され、フィルタ装置13はその交換に際して取り外される。
【0018】
洗浄システム10の本体11には操作スイッチ14が取り付けられている。この操作スイッチ14は、例えば洗浄モードや充電モードなど、洗浄システム10の動作モードを選択するべく使用者によって操作される。また洗浄システム10の本体11には電源コードを介して電源に接続されるコネクタ部(図示略)なども設けられている。このコネクタ部を介して洗浄システム10に電力が供給される。
【0019】
さらに洗浄システム10の本体11には、その鉛直方向上方(以下、単に「上方」)において開口した形状の開口部15が形成されている。
図2に、洗浄システム10の側面断面構造を示す。
【0020】
同図2に示すように、洗浄システム10は、その開口部15に電気カミソリ40の洗浄部位としてのヘッド部41(具体的には、剃り刃が配設された部分)を挿入することにより、電気カミソリ40を取り付けることの可能な構造になっている。洗浄システム10の本体11の内部には、底壁部16aとその周囲において上方に向けて延びる側壁部16bとにより構成される洗浄部16が形成されている。この洗浄部16には、電気カミソリ40の洗浄に際して洗浄液が一時的に溜められるようになっている。また洗浄部16は、洗浄システム10に電気カミソリ40が取り付けられた際に同洗浄部16の内部に電気カミソリ40のヘッド部41が配置される位置に設けられている。
【0021】
なお、貯留タンク30の上壁部31にはその内部と外部とを連通する交換孔32が形成されており、この交換孔32には着脱可能な蓋部33が設けられている。貯留タンク30内部の洗浄液の交換に際して上記蓋部33が交換孔32から取り外される。そして、上記交換孔32を介して劣化した洗浄液の排出と新しい洗浄液の補充とが行われる。洗浄液の交換が完了すると、交換孔32に蓋部33が取り付けられる。
【0022】
図3に、洗浄システム10の内部において洗浄液が循環する経路を示す。
図2および図3に示すように、洗浄システム10の本体11には、貯留タンク30を始点に洗浄部16の上方まで延びる形状の導入通路17(図3)が形成されている。この導入通路17を介して貯留タンク30内の洗浄液が洗浄部16内に導入される。
【0023】
また、洗浄システム10の本体11には、共に洗浄部16の内部と前記フィルタ装置13とを連通するように延びる形状の排出通路18とオーバーフロー通路19とがそれぞれ形成されている。
【0024】
排出通路18は洗浄部16の底壁部16aにおいて開口するとともにその鉛直方向下方(以下、単に「下方」)に配設された前記フィルタ装置13まで延びる形状に形成されている。この排出通路18を介して、洗浄部16に一旦導入された洗浄液がフィルタ装置13に排出されるようになる。
【0025】
オーバーフロー通路19は、洗浄部16の側壁部16bにおいて開口するとともに前記フィルタ装置13まで延びる形状に形成されている。上記洗浄システム10では、洗浄部16に溜まった洗浄液の量が多くなると、上記排出通路18に加えてオーバーフロー通路19からも洗浄液が排出されるようになる。こうしたオーバーフロー通路19を設けることにより、洗浄部16に溜まる洗浄液の量が適正な量に調節される。
【0026】
洗浄システム10の本体11には、洗浄液を圧送するためのポンプ20が設けられている。このポンプ20としては、容積型の往復動ポンプ(具体的には、ダイヤフラムポンプ)が採用されている。ポンプ20の吸入口には吸入通路21(図3)を介してフィルタ装置13が接続される一方、同ポンプ20の吐出口には吐出通路22を介して貯留タンク30が接続されている。吸入通路21や吐出通路22としては、弾性を有する材料によって管形状に形成されたもの(例えば、ビニールチューブ)が採用されている。吸入通路21は、一端がフィルタ装置13に固定されるとともに他端がポンプ20の吸入口に固定されることにより本体11内部に配設されている。また吐出通路22は、一端がポンプ20の吐出口に固定されるとともに他端が貯留タンク30に固定されることにより本体11内部に配設されている。そして、上記ポンプ20が駆動されることにより、吸入通路21内の流体(洗浄液や空気)が吸引されるとともに同流体が吐出通路22に向けて圧送されるようになる。
【0027】
このポンプ20には電動モータ23が駆動連結されている。洗浄システム10では、電動モータ23の出力軸の回転速度が高くなるほどポンプ20の流体圧送量が多くなる構造になっている。また、洗浄システム10の本体11には電源回路や駆動回路、演算回路などが形成された回路基板(図示略)が設けられている。この回路基板には、本体11に設けられた前記コネクタ部から電力が供給される一方、前記操作スイッチ14が接続されている。そして、上記洗浄システム10では、操作スイッチ14の操作によって洗浄モードが選択されたときに、上記回路基板から電動モータ23に電力が供給されて同電動モータ23、ひいては上記ポンプ20が駆動されるようになっている。
【0028】
このように本実施の形態の洗浄システム10では、電気カミソリ40の洗浄に際して、循環経路内において洗浄液が循環するようになっている。なお循環経路は、貯留タンク30や、導入通路17、洗浄部16、排出通路18、オーバーフロー通路19、フィルタ装置13、吸入通路21、ポンプ20、並びに吐出通路22により構成される。
【0029】
図4に貯留タンク30上部の側面構造を示し、図5に貯留タンク30の図4におけるA−A線に沿った端面構造を示し、図6に貯留タンク30の図5におけるB−B線に沿った断面構造を示す。以下、図4〜図6を参照しつつ、導入通路17と貯留タンク30との接続態様、および吐出通路22と貯留タンク30との接続態様について説明する。
【0030】
図4〜図6に示すように、貯留タンク30の内部は、その上壁部31から底壁部34の近傍まで延びる隔壁35によって第1貯留室37および第2貯留室38に区画されている。また、貯留タンク30の側壁部36における上方側の端部近傍には、第1貯留室37と貯留タンク30の外部とを連通する第1接続孔37aが形成されるとともに、第2貯留室38と貯留タンク30の外部とを連通する第2接続孔38aが形成されている。これら接続孔37a,38aは共に、貯留タンク30の内部における洗浄液の液面より高い位置(上方側の位置)に形成されている。そして、第1接続孔37aには前記導入通路17が接続されるとともに、第2接続孔38aには前記吐出通路22が接続されている。
【0031】
ここで、上記洗浄システム10では、貯留タンク30内部の密閉と外部への解放とを切り替えるための開閉弁を設けることなく、前記循環経路内を洗浄液が循環する状態と洗浄部16から貯留タンク30内に洗浄液が回収される状態とを切り替え可能になっている。上記洗浄システム10では、そうした構成を実現するために、以下のような構造が採用されている。
【0032】
貯留タンク30の上壁部31には第2貯留室38と同貯留タンク30の外部とを連通する貫通孔39が形成されている。
また洗浄システム10は、電動モータ23の駆動制御を通じて、ポンプ20の出力を二段階に切り替え可能になっている。電動モータ23の駆動制御は具体的には、上記回路基板から電動モータ23に印可される電圧を第1電圧VHと同第1電圧VHより低い第2電圧VLとのいずれかに切り替えるといったように実行される。そして、電動モータ23の印加電圧が第1電圧VHに設定されると、同電動モータ23の回転速度が高くなってポンプ20の出力が大きくなる。一方、電動モータ23の印加電圧が第2電圧VLに設定されると、同電動モータ23の回転速度が低くなるためにポンプ20の出力が小さくなる。本実施の形態では、上記回路基板および電動モータ23が変更装置として機能する。また本実施の形態では、電動モータ23の印加電圧が第1電圧VHに設定されるときが、上記貯留タンク30への流体の流入量が多くなる作動態様での変更装置の作動制御の実行時に相当する。さらに電動モータ23の印加電圧が第2電圧VLに設定されるときが、貯留タンク30への流体の流入量が少なくなる作動態様での変更装置の作動制御の実行時に相当する。
【0033】
そして、本実施の形態では、実験やシミュレーションの結果などに基づいて、上記貫通孔39の形状と上記変更装置の作動態様(詳しくは、第1電圧VHおよび第2電圧VL)とが以下の[条件1]および[条件2]を共に満たすように予め設定されている。
[条件1]電動モータ23の印加電圧が第1電圧VHに設定されるときには、貫通孔39を介して貯留タンク30の外部に放出される空気量より吐出通路22を介して貯留タンク30内に流入する流体(洗浄液または空気)の量が多くなる。
[条件2]電動モータ23の印加電圧が第2電圧VLに設定されるときには、上記吐出通路22を介して貯留タンク30内に流入する流体の量が上記貫通孔39を介して貯留タンク30の外部に放出される空気量以下になる。
【0034】
以下、本実施の形態の洗浄システム10の動作態様について詳細に説明する。
図7に、洗浄液が循環しているときの洗浄液の流通態様を示す。
電気カミソリ40(図2参照)の洗浄に際して循環経路内に洗浄液を循環させる際には、先ず電動モータ23の駆動が開始されてポンプ20が駆動される。これにより、吸入通路21や吐出通路22内の流体(このときには主に空気)が貯留タンク30の第2貯留室38に流入するようになる(図7中の矢印C1,C2)。
【0035】
このとき電動モータ23の印加電圧が第1電圧VHに設定されている。そのため、吐出通路22を通じた第2貯留室38内への流体の流入に伴って同第2貯留室38の外部に貫通孔39を介して空気が流出するとはいえ(同矢印C3)、その流出量より多い量の流体が第2貯留室38の内部に流入するようになって(同矢印C2)、第2貯留室38内部の圧力が上昇するようになる。
【0036】
そして、この圧力上昇に伴って第2貯留室38内の洗浄液が第1貯留室37に押し出されるとともに同第1貯留室37の液面が上昇するようになって、第1貯留室37内の洗浄液が導入通路17に押し出されるようになる(同矢印C4,C5)。
【0037】
さらに、そのようにして貯留タンク30内部から押し出された洗浄液は「導入通路17→洗浄部16→排出通路18またはオーバーフロー通路19(同矢印C6,C7)→フィルタ装置13→吸入通路21→ポンプ20→吐出通路22」の順に通過した後に貯留タンク30の第1貯留室37内に戻されるようになる。
【0038】
なお、このときにはポンプ20によって洗浄液だけでなく空気も圧送されており、それら洗浄液と空気とが貯留タンク30内に流入するようになっている。そのため吐出通路22を介して貯留タンク30内に流入する洗浄液の量が増加して上記導入通路17を介して貯留タンク30から流出する洗浄液の量と同一量になったとしても、吐出通路22から流入する空気により貯留タンク30内の圧力が高圧で維持される。そして、これにより洗浄液が循環経路内部を循環する機能が維持される。
【0039】
図8に、貯留タンク30内に洗浄液が回収されるときの洗浄液の流通態様を示す。
電気カミソリ40(図2参照)の洗浄を停止させる際には、電動モータ23の駆動が継続される。ただし、このときには電動モータ23の印加電圧が第1電圧VHから第2電圧VLに変更される。
【0040】
電動モータ23の印加電圧を変更した直後においては、貯留タンク30内の圧力が高い状態のままになっている。そのため、このとき貫通孔39を介して同貯留タンク30外部に放出される空気(同図中の矢印D1)の量が上記吐出通路22を介して貯留タンク30内部に流入する流体(同矢印D2,D3)の量より多くなる。これにより、貯留タンク30内部の圧力が低下するようになる。そして、その後において所定期間が経過して貯留タンク30内部の圧力が十分に低くなると、貫通孔39を介して貯留タンク30内部から外部に放出される空気量と同貯留タンク30の内部への流体の流入量とがほぼ等しくなる。
【0041】
そのようにして貯留タンク30内部の圧力が低下する過程において、貯留タンク30の第1貯留室37から導入通路17への洗浄液の押出し、すなわち貯留タンク30から洗浄部16への洗浄液の流出が停止するようになる。また、このときポンプ20の駆動によるフィルタ装置13から貯留タンク30への洗浄液の圧送が継続されているために、洗浄部16およびフィルタ装置13から貯留タンク30に洗浄液が戻されるようになる(図7中の矢印D2〜D4)。
【0042】
本実施の形態の洗浄システム10によれば、貯留タンク30内部を外部に解放した状態でのポンプ20の駆動制御を通じて同貯留タンク30内部への流体の流入量を変更することにより、洗浄液が洗浄システム10内部を循環する状態と貯留タンク30内に回収される状態とを切り替えることができるようになる。そのため、それら状態の切り替えを行うための開閉弁を設ける必要がなく、貯留タンクと開閉弁とを連通する部材や開閉弁そのものを貯留タンクの近傍に配設する必要のあるシステムと比較して、貯留タンク30近傍の構造設定の自由度が高くなる。したがって、洗浄システム10の小型化を図ることができるようになる。また、洗浄システム10内部における洗浄液の循環と貯留タンク30への洗浄液の回収とが同一のポンプ20を用いて行われるため、洗浄液の循環と回収とが各別のポンプを用いて行われるシステムと比較して、その構造を簡素にすることができる。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)貯留タンク30内部における洗浄液の液面より上方側の部分を外部に解放する貫通孔39を同貯留タンク30に形成するとともに、ポンプ20の駆動時における貯留タンク30への流体の流入量を可変設定する変更装置を設けるようにした。そのため、洗浄液が洗浄システム10内部を循環する状態と貯留タンク30内に回収される状態との切り替えを行うための開閉弁を設ける必要がなく、その分だけ洗浄システム10の小型化を図ることができる。
【0044】
(2)ポンプ20に駆動連結された電動モータ23の回転速度の変更を通じて同ポンプ20の出力を変更することにより、ポンプ20の駆動時における貯留タンク30への流体の流入量を可変設定することができる。
【0045】
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・電動モータ23の駆動制御を、同電動モータ23に供給される電流を第1電流値AHと同第1電流値AHより小さい第2電流値ALとのいずれかに切り替えるといったように実行してもよい。また電動モータ23に供給される電力を第1電力PHと同第1電力より小さい第2電力PLとのいずれかに切り替えるといったように電動モータ23の駆動制御を実行してもよい。要は、電動モータ23の回転速度を二段階に切り替えることができればよい。
【0046】
・上記実施の形態では、電動モータ23の駆動制御を通じてポンプ20の出力を変更するようにした。これに代えて、ポンプ20の可動部分(具体的には、ダイヤフラム)の移動量の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更するようにしてもよい。また、ダイヤフラムポンプ以外の容積型の往復動ポンプ(例えばピストンポンプや、プランジャーポンプ)を採用するとともに、その可動部分(例えばピストンや、プランジャー)の移動量の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更することも可能である。
【0047】
図9〜図11に、ポンプ50としてダイヤフラムポンプを採用した具体例を示す。なお、図9はポンプ50の分解斜視構造を示し、図10は出力が大きいときのポンプ50の側面断面構造を示し、図11は出力が小さいときのポンプ50の側面断面構造を示す。
【0048】
図9に示すように、ポンプ50は、吸入口51aおよび吐出口51bが形成された第1ケース51と同第1ケース51に固定される第2ケース52とを備えている。
第1ケース51と第2ケース52との間には、洗浄液が吸入される液室53aが形成された中間ケース53が設けられている。この中間ケース53と第1ケース51との間には逆流防止弁54が設けられている。この逆流防止弁54により、吸入口51aから液室53aへの洗浄液の流入が許容されるとともに同液室53aから吸入口51aへの洗浄液の流出が規制されるようになる。また逆流防止弁54により、液室53aから吐出口51bへの洗浄液の流出が許容されるとともに同吐出口51bから液室53aへの洗浄液の流入が規制されるようになる。
【0049】
また、中間ケース53と第2ケース52との間にはダイヤフラム55が設けられている。このダイヤフラム55は、中間ケース53の液室53aにおける上記第2ケース52側の部分を封止するように配設されている。このダイヤフラム55を中間ケース53から離間する方向に変形させることによって、上記液室53aの容積が拡大するために、同液室53a内に吸入口51aを介して洗浄液が流入するようになる。ダイヤフラム55を中間ケース53に近接する方向に変形させると、上記液室53aの容積が縮小するために、同液室53aから吐出口51bに洗浄液が流出するようになる。
【0050】
ダイヤフラム55の連結部55aには連結アーム56が接続されている。この連結アーム56には長穴形状の穴57aを備えた被伝達部57が一体に形成されている。また、前記電動モータ23の出力軸23aには歯車機構(図示略)を介して偏心ギア58が連結されている。この偏心ギア58には、その回転軸と並行に延びる形状の凸部(伝達部58a)が一体に形成されている。そして、この偏心ギア58の伝達部58aが被伝達部57の穴57aに挿入された状態になるように、同偏心ギア58および電動モータ23が配設されている。
【0051】
電動モータ23が駆動されて偏心ギア58が回転すると、このとき偏心ギア58の伝達部58aが同偏心ギア58の回転軸の周囲を回るように移動するため、この偏心ギア58の伝達部58aの外面が連結アーム56の被伝達部57の内面を押圧するようになる。これにより、連結アーム56ともどもダイヤフラム55の連結部55aが中間ケース53から離間する方向と同中間ケース53に近接する方向とに交互に(図中に矢印Eで示す方向に)移動するようになる。これに伴ってダイヤフラム55が中間ケース53から離間する方向と同中間ケース53に近接する方向とに交互に変形するようになるため、このときポンプ50によって流体が圧送されるようになる。
【0052】
ポンプ50の近傍には、同ポンプ50の出力を変更するための変更装置として、作動アーム59aと電磁駆動式のアクチュエータ59bとが設けられている。作動アーム59aは、その先端(図9における下端)が偏心ギア58のギア部58bに係合される一方、その基端(図9における上端)が上記アクチュエータ59bに接続されている。アクチュエータ59bは前記回路基板に接続されるとともに、この回路基板からの信号入力によって作動が制御されるようになっている。アクチュエータ59bの作動制御では、作動アーム59aの移動位置が同アクチュエータ59bから離間した位置(第1位置[図10に示す位置])とアクチュエータ59bに近接した位置(第2位置[図11に示す位置])とのいずれかに設定される。
【0053】
そして本例では、偏心ギア58の伝達部58aがその先端(図9における下端)に向かうほど細くなる形状に形成されるとともに、連結アーム56の被伝達部57の穴57aがその下方に向かうほど細くなる形状に形成されている。そのため、上記アクチュエータ59bの作動制御を通じて作動アーム59aの移動位置が第1位置(図10に示す位置)に設定されると、このとき連結アーム56の被伝達部57の内面と偏心ギア58の伝達部58aの外面との距離が比較的近くなる。これにより偏心ギア58の回転に際してその伝達部58aによって連結アーム56の被伝達部57の内面が押圧されない期間が短くなるため、その分だけ同被伝達部57の移動量、ひいてはダイヤフラム55の変形量が大きくなってポンプ50の出力も大きくなる。一方、アクチュエータ59bの作動制御を通じて作動アーム59aの移動位置が第2位置(図11に示す位置)に設定されると、このとき連結アーム56の被伝達部57の内面と偏心ギア58の伝達部58aの外面との距離が遠くなる。そのため、その分だけ同被伝達部57の移動量、ひいてはダイヤフラム55の変形量が小さくなってポンプ50の出力も小さくなる。
【0054】
・洗浄液を圧送するためのポンプとしては、容積型の回転ポンプ(例えばベーンポンプ、ギヤポンプ、ねじポンプ)や非容積型のポンプ(例えば遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプ)などを採用することができる。これらポンプは回転軸の回転速度が高くなるほど流体圧送量が多くなる。そのため、こうしたポンプを採用する場合には、その回転軸の回転速度の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更することができる。
【0055】
・ポンプ20の出力を変更することに代えて、吸入通路21(あるいは吐出通路22)の外壁を弾性変形させてその通路断面積を変化させるようにしてもよい。なお、通路の外壁を弾性変形させる方法としては、通路を二つの部材によって挟み込むことによって変形させる方法や、通路を屈曲させたり湾曲させたりする方法などが挙げられる。こうした構成では、吸入通路21(あるいは吐出通路22)の通路断面積を小さくすることにより、その流路抵抗が大きくなって内部を流体が流れ難くなる。そのため吸入通路21(あるいは吐出通路22)を通過する流体量、ひいては貯留タンク30に流入する流体の量が少なくなる。一方、吸入通路21(あるいは吐出通路22)の通路断面積を大きくすることにより、その流路抵抗が小さくなって内部を流体が流れ易くなるために、貯留タンク30に流入する流体の量が多くなる。したがって、ポンプ20の駆動時における貯留タンク30への流体の流入量を可変設定することができるようになる。
【0056】
図12および図13に、吸入通路21の外壁を弾性変形させるための装置およびその周辺構造の具体例を示す。なお、図12は吸入通路21の外壁が弾性変形していないときの装置を示し、図13は吸入通路21の外壁が弾性変形しているときの装置を示す。
【0057】
図12および図13に示すように、洗浄システム10の本体11には、吸入通路21に沿って延びる形状の固定壁60が一体に形成されている。また、本体11の内部には、吸入通路21に沿って延びる形状の可動壁61が上記固定壁60との間に吸入通路21を挟む位置に配設されている。さらに、本体11の内部には電磁駆動式のアクチュエータ62が配設されており、同アクチュエータ62には可動壁61が連結されている。このアクチュエータ62は前記回路基板に接続されるとともに、同回路基板からの信号入力によって作動が制御される。アクチュエータ62の作動制御では、可動壁61の移動位置が同アクチュエータ62から離間した位置(第3位置[図12に示す位置])とアクチュエータ62に近接した位置(第4位置[図13に示す位置])とのいずれかに設定される。
【0058】
そして本例では、上記アクチュエータ62の作動制御を通じて可動壁61の移動位置が第3位置(図12に示す位置)に設定されると、可動壁61と固定壁60との距離が比較的遠くなる。このとき、それら可動壁61および固定壁60のいずれによっても吸入通路21の外壁が押圧されない。したがって、このとき吸入通路21の外壁が変形しないために吸入通路21の通路断面積が比較的大きくなり、ポンプ20に吸入される流体の量が多くなって貯留タンク30への流体の流入量も多くなる。
【0059】
一方、アクチュエータ62の駆動制御を通じて可動壁61の移動位置が第4位置(図13に示す位置)に設定されると、このとき可動壁61と固定壁60との距離が近くなる。そのため、それら可動壁61および固定壁60の間に挟まれた状態になることによって吸入通路21の外壁が変形するようになる。したがって、このとき吸入通路21の通路断面積が小さくなってポンプ20に吸入される流体の量が少なくなるために、貯留タンク30への流体の流入量が少なくなる。
【0060】
なお、アクチュエータ62の作動制御を通じて可動壁61の移動位置が第4位置から第3位置に変更されると、固定壁60と可動壁61との離間に伴って吸入通路21の外壁が弾性によって元の形状に復帰するため、吸入通路21の通路断面積が大きい状態になる。
【0061】
・貫通孔39の形成位置は、貯留タンク30の上壁部31に限らず、適宜変更することができる。要は、貯留タンク30内における洗浄液の液面より高い部分と同貯留タンク30の外部とを連通することができればよい。
【0062】
・貯留タンク30の蓋部33と貫通孔39とを各別に形成することに代えて、図14(a)および(b)に示すように、蓋部70に貫通孔71を形成するようにしてもよい。なお、図14において(a)は蓋部70の平面構造を示し、(b)は蓋部70の同図(a)におけるF−F線に沿った断面構造を示す。
【0063】
・交換孔32および蓋部33を省略してもよい。また同構成においては、貫通孔39と洗浄液交換用の孔とを共用するようにしてもよい。すなわち、貫通孔39を介して貯留タンク30内部からの洗浄液の排出や貯留タンク30内への洗浄液の補充を行うようにしてもよい。
【0064】
・本発明は、電気カミソリを洗浄するための洗浄システムに限らず、例えば脱毛器の洗浄システムなどといった他の除毛機器の洗浄部位を洗浄するための洗浄システムなどにも適用することができる。要は、洗浄液貯留用の容器が占めるスペースが大きく且つ同容器を含む循環経路内において洗浄液が循環する状態と洗浄液が容器に回収される状態とを切り替え可能な洗浄システムであれば、本発明は適用することができる。
【符号の説明】
【0065】
10…洗浄システム、11…本体、13…フィルタ装置、14…操作スイッチ、15…開口部、16…洗浄部、16a…底壁部、16b…側壁部、17…導入通路、18…排出通路、19…オーバーフロー通路、20…ポンプ、21…吸入通路、22…吐出通路、23…電動モータ、23a…出力軸、30…貯留タンク、31…上壁部、32…交換孔、33…蓋部、34…底壁部、35…隔壁、36…側壁部、37…第1貯留室、37a…第1接続孔、38…第2貯留室、38a…第2接続孔、39…貫通孔、40…電気カミソリ(対象機器)、41…ヘッド部、50…ポンプ、51…第1ケース、51a…吸入口、51b…吐出口、52…第2ケース、53…中間ケース、53a…液室、54…逆流防止弁、55…ダイヤフラム、55a…連結部、56…連結アーム、57…被伝達部、57a…穴、58b…ギア部、58…偏心ギア、58a…伝達部、59a…作動アーム、59b…アクチュエータ、60…固定壁、61…可動壁、62…アクチュエータ、70…蓋部、71…貫通孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄液が貯留される容器と、対象機器の洗浄に際して同機器の洗浄部位が配置されるとともに洗浄液が供給される洗浄部と、前記容器内の洗浄液を前記洗浄部に導入する導入通路と、前記洗浄部内の洗浄液を前記容器に戻すための戻し通路と、同戻し通路の内部の流体を前記容器に圧送するポンプとを備える洗浄システムにおいて、
前記容器の内部における洗浄液の液面より上方側の部分を外部に解放する貫通孔が同容器に形成されてなるとともに、
前記ポンプの駆動時における前記容器への前記流体の流入量を可変設定する変更装置を有してなり、
前記流入量が多くなる作動態様での前記変更装置の作動制御の実行時には前記貫通孔を介して前記容器の外部に放出される空気量より前記流入量が多くなり、且つ前記流入量が少なくなる作動態様での前記変更装置の作動制御の実行時には前記流入量が前記放出される空気量以下になるように、前記貫通孔の形状および前記変更装置の作動態様がそれぞれ設定されてなる、ことを特徴とする洗浄システム。
【請求項2】
請求項1に記載の洗浄システムにおいて、
前記変更装置は、前記ポンプの出力の変更を通じて前記流入量を可変設定するものである
ことを特徴とする洗浄システム。
【請求項3】
請求項2に記載の洗浄システムにおいて、
前記ポンプは容積型の往復動ポンプであり、
前記変更装置は、前記ポンプの可動部分の移動量の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更するものである
ことを特徴とする洗浄システム。
【請求項4】
請求項2に記載の洗浄システムにおいて、
前記ポンプは非容積型のポンプであり、
前記変更装置は、前記ポンプの回転速度の変更制御を通じて同ポンプの出力を変更するものである
ことを特徴とする洗浄システム。
【請求項5】
請求項1に記載の洗浄システムにおいて、
前記変更装置は、前記戻し通路の流路抵抗の変更を通じて前記流入量を可変設定するものである
ことを特徴とする洗浄システム。
【請求項6】
請求項5に記載の洗浄システムにおいて、
前記戻し通路は、その少なくとも一部が弾性を有する材料により形成されてなり、
前記変更装置は、前記戻し通路の外壁を変形させることによる同通路の断面積の変更を通じて前記流路抵抗を変更するものである
ことを特徴とする洗浄システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄システムにおいて、
前記容器は、その内部の洗浄液の交換に際して利用される開閉可能な蓋部が設けられてなるとともに、同蓋部に前記貫通孔が形成されてなる
ことを特徴とする洗浄システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−66207(P2012−66207A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214769(P2010−214769)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】