説明

洗濯機

【課題】運転を一時中断した後、運転を再開しても洗濯物の仕上がりが悪化しないようにできる洗濯機を提供する。
【解決手段】本実施形態の洗濯機は、洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有するものにおいて、前記運転のうち洗い行程中に一時中断した場合、どの段階で中断したとしても、運転再開後は洗い動作を初めからやり直す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機においては、洗濯運転の終了時期あるいは開始時期を予約できるようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−184597号公報
【特許文献2】特許第3067923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、最近では、一日における消費電力ピーク時間帯における電気機器による電力消費を控えることが要望されている。消費電力ピーク時間帯の消費電力を抑える方法の一つに、その時間帯での運転を避けるために次のような方法が考えられる。洗濯機において、洗濯運転中に消費電力ピーク時間帯に差し掛かる場合、洗濯運転を一時中断し、そのピーク時間帯が過ぎるのを待ってから運転を再開すれば、電力的には問題はなくなる。しかしながら、この場合、洗濯運転を一時中断することになるため、中断後、中断した時の状態から運転を再開してそのまま運転を終了した場合に、洗濯の仕上がりが悪化する可能性がある。
なお、予約機能は、運転の開始時間を現時点より先にするもので、運転を一時中断し、所定時間後に運転を再開するというものではない。
【0005】
そこで、運転を一時中断した後、運転を再開しても洗濯物の仕上がりが悪化しないようにできる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態の洗濯機は、洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有するものにおいて、前記運転のうち洗い行程中に一時中断した場合、どの段階で中断したとしても、運転再開後は洗い動作を初めからやり直す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態による洗濯機の縦断側面図
【図2】操作パネルの平面図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】各コースの行程内容を示す図
【図5】処理の流れを示す概略図
【図6】第2実施形態による処理の流れを示す概略図
【図7】第3実施形態による処理の流れを示す概略図
【図8】第4実施形態による処理の流れを示す概略図
【図9】第5実施形態による処理の流れを示す概略図
【図10】第6実施形態による処理の流れを示す概略図
【図11】第7実施形態による処理の流れを示す概略図
【図12】第8実施形態による処理の流れを示す概略図
【図13】第9実施形態による処理の流れを示す概略図
【図14】乾燥行程の内容を示す図
【図15】第10実施形態による処理の流れを示す概略図
【図16】第11実施形態による処理の流れを示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、複数の実施形態による洗濯機を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1〜図5を参照して説明する。図1には、縦軸形の洗濯乾燥機の概略縦断側面図が示されている。この図1において、外箱1は矩形箱状をなしていて、この外箱1と、当該外箱1の上部に装着されたトップカバー2とにより、洗濯乾燥機の外殻が形成されている。外箱1の下面には脚部3が設けられている。外箱1の内部には、槽4が配設されている。
【0009】
槽4は、この場合、水槽5と、この水槽5内に配設された回転槽6との二重槽から構成されている。これら水槽5と回転槽6は、共に有底円筒状をなしていて、それぞれの軸中心線が上下方向に指向する縦軸状に配置されている。水槽5は、吊り棒7aを主体とする弾性吊持機構7を介して外箱1に弾性的に吊持されている。水槽5は、貯水が可能な構成となっている。回転槽6は、水槽5内に回転可能に収容されていて、周壁部に多数の透孔8を有している。回転槽6の上端開口部の周縁部には、回転バランサ9が設けられている。回転槽6内には、図示しない洗濯物が収容される。回転槽6は、洗い時には洗濯槽として、脱水時には脱水槽として、そして乾燥時には乾燥槽として機能する。
【0010】
回転槽6内の底部にはパルセータ10が回転可能に配設され、水槽5の外底部には駆動装置11が配設されている。この駆動装置11は、正逆回転可能なモータ12(図3参照)と、図示しないクラッチ機構などを備えていて、パルセータ10と回転槽6とを選択的に回転駆動する構成となっている。水槽5の上面には、環状をなす槽カバー13が設けられていて、この槽カバー13に、内蓋14が後部側(図1において左側)のヒンジ14aを介して上下方向に開閉可能に設けられている。内蓋14は、回転槽6の上面開口部の上方に位置している。
【0011】
上記トップカバー2には、内蓋14の上方に位置させて、回転槽6に対して洗濯物を出し入れするための洗濯物出入口15が形成されているとともに、この洗濯物出入口15を開閉する蓋16が設けられている。その蓋16は、後部側のヒンジ16aを介して回動可能であり、この場合2つ折り式となっている。
【0012】
トップカバー2の後部には、乾燥用の温風供給装置20が配設されている。この温風供給装置20は、送風用のファン21と、このファン21を囲むファンケーシング22と、ファン21を回転駆動するファンモータ23と、加熱用のヒータ24と、このヒータ24を収容したヒータケース25と、このヒータケース25に接続された供給ダクト26とから構成されている。ファンケーシング22の吸入口22aは、トップカバー2の後部に形成された外部吸込み口27に連通し、ファンケーシング22の吐出口22bは、ヒータケース25内に連通している。供給ダクト26は、伸縮性および可撓性に富む蛇腹状をなしていて、下端部が、上記槽カバー13に形成された温風供給口28に接続されている。
【0013】
水槽5の周壁部の下部には、排出口29が形成されている。また、水槽5の周壁部の外側には、上下方向に延びる循環ダクト30が設けられていて、この循環ダクト30の下部が、排出口29を介して水槽5内と連通している。循環ダクト30の上部は、槽カバー13に形成された循環口31を介して水槽5内と連通している。循環ダクト30の上端部には、排気口32が形成されているとともに、この排気口32にフィルタ33が装着されている。なお、水槽5の底部には、排水弁34を介して排水路35が接続されている。
【0014】
ここで、上記温風供給装置20のファンモータ23によりファン21が回転駆動されるとともに、ヒータ24が通電されると、ファン21の送風作用により、図1の矢印Aで示すように、機外の空気が外部吸込み口27から、吸入口22aを介してファンケーシング22内に吸入されるとともに、ファンケーシング22内の空気が吐出口22bからヒータケース25内に吐出される。ヒータケース25内の空気はヒータ24により加熱されて温風化され、その温風が、供給ダクト26を通して槽4内に供給される。槽4内に供給された温風は、主に回転槽6内に供給された後、透孔8を通して、回転槽6と水槽5との間にも供給される。そして、水槽5内の温風は、排出口29から一旦循環ダクト30側に出て、循環ダクト30を上方へ流れた後、一部は排気口32から循環ダクト30外(外箱1内)へ排出され、残りは、循環口31から再び槽4内へ戻されるというように循環する。
【0015】
トップカバー2の前部(図1の右側)の内部には、制御手段を構成する制御装置39が設けられ、トップカバー2の前部の上面には、図2に示す操作パネル40が設けられている。この操作パネル40には、電源の入りスイッチ41、切りスイッチ42、スタートと一時停止を兼ねるスタート/一時停止スイッチ43、全自動コースのうち洗濯コースを選択するための洗濯コース選択スイッチ44、洗濯・乾燥コースを選択するための洗乾コース選択スイッチ45、乾燥コースを選択するための乾燥コース選択スイッチ46、洗い運転の実行時間などを設定するための洗い運転設定スイッチ47、すすぎ回数などを選択するためのすすぎ運転設定スイッチ48、脱水時間などを設定するための脱水運転設定スイッチ49、乾燥時間などを設定するための乾燥運転設定スイッチ50、水位を設定するための水位設定スイッチ51、風呂水を使用するか否かを設定するための風呂水スイッチ52、予約運転を設定するための予約スイッチ53、蓋16をロックするためのドアロックスイッチ54、スタート/一時停止スイッチ43の周囲に配置された環状の操作ダイヤル55、各種選択、設定内容、運転状況などを表示する表示部56などが設けられている。操作ダイヤル55は回転角度に応じた信号を出力して制御装置39に与えるようになっている。表示部56は、時間表示部56aを有している。
【0016】
制御装置39は、マイクロコンピュータを主体に構成されたもので、洗濯機の作動全般を制御する制御手段として機能するようになっている。図3に示すように、この制御装置39には、操作パネル40に設けられた各スイッチ41〜54から各種信号が、操作ダイヤル55からは回転角度に応じた信号が、また、水槽5内の水位を検知する水位センサ57からは水位検知信号が、排気温度を検知する排気温度センサ58、および水槽5内の温度を検知する水槽温度センサ59からは温度検知信号が、モータ12の回転速度を検知する回転センサ60からは回転速度検知信号が入力されるようになっている。制御装置39には、不揮発性メモリ61が接続されている。
【0017】
制御装置39は、それらの各入力信号、並びに予め記憶された制御プログラムに基づいて、操作パネル40の表示部56、モータ12、槽4内へ給水するための給水弁62、排水弁34、仕上げ剤を投入する際に開放されるソフター弁63、ヒータ24、ファンモータ23、風呂水ポンプ64、報知用のブザー65、蓋16をロックするための蓋ロック装置66を、それぞれ駆動回路67を介して制御するようになっている。
【0018】
また、制御装置39は、時計手段を内蔵しており、現在時刻を認識可能である。なお、この時計手段における時刻情報は、インターネットなどの外部ネットワークから得てもよいし、ユーザーが設定してもよい。
【0019】
図4には、洗濯コース(洗濯運転)と乾燥コース(乾燥運転)の標準コースの一例が示されている。洗濯コースは、重量検知後、洗い行程(給水、洗い)、すすぎ行程(排水、脱水、シャワーすすぎ、脱水、給水、ためすすぎ)、脱水行程(排水、脱水(最終脱水))を順に実行するコースである。洗い行程前の重量検知動作は、回転槽6内への洗濯物の収容状態(水無し)でパルセータ10を回し、モータ12にかかる電気的負荷(電流など)を検知することで洗濯物の重量を検知する。この結果に基づいて、水位や所要時間等を決定する。
【0020】
洗濯コースのうち、給水動作は、給水弁62を開放して水を槽4内へ供給することで行われる。このときの水位は水位センサ57にて検知する。洗い動作は、槽4内に水を溜めるとともに洗剤を投入した状態で、パルセータ10を所定の回転速度で正逆回転させることで行われる。排水動作は、排水弁34を開放して槽4内の水を機外へ排出することで行われる。脱水動作は、回転槽6を一方向に高速回転させることで行われる。シャワーすすぎ動作は、回転槽6内に給水するとともに回転槽6を回転させて脱水しながらすすぐもので、排水弁34を開放した状態で行われる。ためすすぎ動作は、槽4内に水を溜めた状態(排水弁34は閉鎖状態)で、洗い時と同様にパルセータ10を所定の回転速度で正逆回転させて行われる。
【0021】
乾燥コースは、重量検知後、加熱乾燥、仕上げ、送風を順に実行するコースである。重量検知動作は、最終脱水行程後に回転槽6を回転させてモータ12の電気的負荷又は回転槽6の回転状況により被脱水物(脱水後の洗濯物)の乾燥負荷量(水分量)を推定する。加熱乾燥動作は、ヒータ24を発熱させるとともに、ファンモータ23によりファン21を回転させて、温風を槽4内に供給し、また、回転槽6、パルセータ10を適宜回転させることで、洗濯物を乾燥させる。仕上げ動作は、ヒータ24の発熱量を低くするとともに、ファン21の回転数も低くする。送風動作(ソフトキープ)は、ヒータ24を断電した状態で、ファン21を回転させる。加熱乾燥動作の後半で、乾燥検知を行う。乾燥検知は、排気温度センサ58と水槽温度センサ59の検知温度に基づき判定する。
【0022】
洗濯・乾燥コース(洗濯・乾燥運転)は、上述した洗濯コースと乾燥コースを順に実行するコースである。
上記構成において、ユーザーが、任意のコースを選択操作し、スタート/一時停止スイッチ43を押圧操作すると、制御装置39は、選択されたコースの運転を開始する。そして、この運転中に、ユーザーが、例えば消費電力ピーク時間帯での運転を避けるために、スタート/一時停止スイッチ43を押圧操作すると、制御装置39は、実行中の運転を停止させるとともに、行程のどの時点で停止したかを記憶し、さらに、表示部56における時間表示部56aに、中断する時間として、例えば図2に示すように「3:00」を表示する。この表示は、3時間後に運転を自動的に再開するという表示である。
【0023】
制御装置39は、その時間表示をした時点から所定時間、例えば30秒経過したら、3時間後に運転を自動的に再開するということを確定する。時間表示をした時点から30秒経過する前に、ユーザーが操作ダイヤル55を操作すると、制御装置39は、その操作ダイヤル55からの信号に基づき、時間表示部56aの表示時間を変更して表示する。その変更した表示から30秒経過すれば、中断する時間を確定する。
【0024】
制御装置39は、設定された中断時間(例えば3時間)が経過したら、運転を自動的に再開する。このとき、制御装置39は、洗濯コースのうち洗い行程の途中で運転を一時中断した場合の再開処理としては、図5に示すように、洗い行程のどの段階で中断したとしても、洗い動作を初めからやり直す(ステップS1)。
【0025】
洗い行程の途中で一時中断すると、回転槽6内の洗濯物は、洗剤を含んだ洗濯液につけおき状態となって長時間放置されることになる。仮に洗い時間が残り30秒の時に中断した場合において、運転再開後、残りの30秒間しか洗い動作が行われなかった場合、つけおきによって洗濯物に再付着した汚れが取れない可能性がある。この点、本実施形態のように、洗い行程の途中で運転を一時中断した場合、どの段階で中断したとしても、運転再開後は洗い動作を初めからやり直すことで、設定された洗い時間を確保し、洗濯物を充分に洗うことができ、仕上がりをよくすることができる。
【0026】
(第2実施形態)
図6は第2実施形態を示す。この第2実施形態は、上記した第1実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、洗い行程の途中で一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、洗い時間の残り時間が3分未満か否かを判断し(ステップS2)、3分以上ある場合には、「NO」に従ってステップS3へ移行し、設定された残り時間分、洗い動作を行った後、次の行程へ進む。ステップS2において、洗い時間の残り時間が3分未満と判断された場合には、「YES」に従ってステップS4へ移行し、最低限の一定時間、この場合3分間は洗い動作を行い、この後、次の行程へ進む。
【0027】
この実施形態においては、洗い行程中に一時中断した場合、運転再開後は最低限の一定時間(この場合、3分間)は洗い動作を行うようにした。仮に洗い時間が残り30秒の時に中断した場合において、運転再開後、残りの30秒間しか洗い動作が行われなかった場合、つけおきによって洗濯物に再付着した汚れが取れない可能性があるが、本実施形態によれば、運転再開後は最低限の一定時間(3分間)は洗い動作を行うことで、洗濯物を良好に洗うことができ、仕上がりをよくすることができる。
【0028】
(第3実施形態)
図7は第3実施形態を示す。この第3実施形態は、上記した第2実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、洗い行程の途中で一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、中断時間の長さに応じて、再開後の洗いの最低動作時間を変えるようにしている。
【0029】
具体的には、制御装置39は、まず、中断時間が30分以下か否かを判断し(ステップS5)、30分以下である場合には「YES」に従ってステップS6へ移行し、最低動作時間を2分間に設定した後、ステップS7へ移行する。ステップS5において、中断時間が30分より長く、30分以下でないと判断した場合には、「NO」に従ってステップS8へ移行し、中断時間が2時間以下か否かを判断する。中断時間が2時間以下(30分〜2時間)であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS9へ移行し、最低動作時間を3分間に設定した後、ステップS7へ移行する。ステップS8において、中断時間が2時間より長く、2時間以下でないと判定した場合には、「NO」に従ってステップS10へ移行し、中断時間が4時間以下か否かを判断する。中断時間が4時間以下(2時間〜4時間)であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS11へ移行し、最低動作時間を4分間に設定した後、ステップS7へ移行する。ステップS10において、中断時間が4時間より長く、4時間以下でないと判定した場合には、「NO」に従ってステップS12へ移行し、最低動作時間を5分間に設定した後、ステップS7へ移行する。
【0030】
制御装置39は、ステップS7において、運転再開後の洗い時間の残り時間が、設定した最低動作時間(ステップS6、S9、S11、S12で設定した時間)未満か否かを判断し、最低動作時間未満である場合には、「YES」に従ってステップS13へ移行し、設定した最低動作時間の洗い動作を行った後、次の行程へ移行する。また、ステップS7において、運転再開後の洗い時間の残り時間が、設定した最低動作時間以上であると判断した場合には、残り時間分の洗い動作を行った後、次の行程へ移行する。
【0031】
この実施形態においては、洗い行程の途中で一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、中断時間の長さに応じて、再開後の洗いの最低動作時間を変えるようにした。中断時間の長さによりつけおきの状態も変わるので、その中断時間の長さに応じて、再開後の洗いの最低動作時間を変えることで、洗濯物を良好に洗うことができる。
【0032】
(第4実施形態)
図8は第4実施形態を示す。この第4実施形態は、上記した第1〜第3実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、洗い行程の途中で一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、中断時間の長さに応じて、再開後のすすぎ行程におけるすすぎの回数を変えるようにしている。
【0033】
具体的には、制御装置39は、まず、中断時間が2時間以下か否かを判断し(ステップS15)、2時間以下である場合には「YES」に従ってステップS16へ移行し、すすぎ回数を1回プラスする設定を行った後、ステップS17へ移行する。ステップS15において、中断時間が2時間より長い場合には、「NO」に従ってステップS18へ移行し、中断時間が4時間以下か否かを判断する。中断時間が4時間以下(2時間〜4時間)である場合には、「YES」に従ってステップS19へ移行し、すすぎ回数を2回プラスする設定を行った後、ステップS17へ移行する。ステップS18において、中断時間が4時間を超える場合には、「NO」に従ってステップS20へ移行し、すすぎ回数を3回プラスする設定を行った後、ステップS17へ移行する。
【0034】
制御装置39は、ステップS17において、予め設定されていたすすぎ行程におけるすすぎ回数と、ステップS16,S19,S20でプラスされたすすぎ回数とを合計し、合計のすすぎ回数が4回を超えるか否かを判断し、4回を超えると判断した場合には、「YES」に従ってステップS21へ移行する。ステップS21において、すすぎ回数を上限の4回に設定し、次の行程へ移行する。ステップS17において、すすぎ回数が4回を超えない場合には、設定されたすすぎ回数のまま、次の行程へ移行する。
【0035】
標準的な洗濯コースの場合、すすぎの回数は2回くらいとなっている。図4の場合、シャワーすすぎ1回と、ためすすぎ1回の合計2回となっている。洗い行程中に一時中断すると、通常のすすぎ動作だけでは、洗濯物に染み込んだ洗剤分が抜け落ちない可能性がある。本実施形態のように、洗い行程中に一時中断した場合、運転再開後は、すすぎ行程におけるすすぎの回数を増やすことで、洗濯物の洗剤残りを極力防止することが可能になる。
【0036】
また、本実施形態においては、中断時間の長さに応じて運転再開後に増やすすすぎの回数を変えるようにしているので、中断時間の長さに応じた対応が可能となる。ただし、すすぎの回数は4回を上限とすることで、むやみにすすぎの回数が増えることを防止できる。
【0037】
(第5実施形態)
図9は第5実施形態を示す。この第5実施形態は、上記した第1〜第4実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、洗い行程の途中で一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、実行する洗濯コースのすすぎ行程においてシャワーすすぎの設定があるか否かを判断する(ステップS22)。シャワーすすぎの設定がある場合には、「YES」に従ってステップS23へ移行し、すすぎ行程におけるシャワーすすぎをためすすぎに変更した設定とし、この後、次の行程へ移行する。ステップS22において、シャワーすすぎの設定がない場合には、「NO」に従ってそのまま次の行程へ移行する。
【0038】
洗い行程の途中で一時中断した場合、シャワーすすぎ動作では、洗濯物に染み込んだ洗剤分が抜け落ちない可能性がある。ためすすぎ動作では、洗い動作と同様に槽4内に水を溜めた状態ですすぎ動作を行うので、洗濯物に染み込んだ洗剤分も良好にすすぎ出すことができ、洗濯物の洗剤残りを防止できる。
【0039】
本実施形態においては、すすぎ行程にシャワーすすぎ動作が含まれる設定で運転していて、洗い行程中に一時中断した場合、運転再開後は前記シャワーすすぎ動作を止めてためすすぎ動作を行うようにすることで、一時中断で洗濯物に染み込んだ洗剤分も良好にすすぎ出すことができ、洗濯物の洗剤残りを防止できる。本実施形態では、すすぎ行程において、ためすすぎ動作を2回行うことになる。
【0040】
(第6実施形態)
図10は第6実施形態を示す。この第6実施形態は、上記した第1〜第5実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、脱水行程(最終脱水)における脱水動作中に一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、脱水動作を初めからやり直す(ステップS24)。
【0041】
脱水動作中に一時中断した後、脱水動作を再開した場合、回転槽6の回転速度をゼロから立ち上げていくことになる。再開後の脱水動作の残り時間が短い場合、脱水のためのトップ回転速度に到達する前に脱水動作時間が終了してしまうおそれがある。このような場合、一時中断しない通常時に比べると、この立ち上げ期間分、回転速度に違いが出るため、その分脱水性能が低下することになる。
【0042】
この点、本実施形態のように、脱水動作中に一時中断した場合、運転再開後はその脱水動作を初めからやり直すことで、設定された脱水動作時間を確保し、脱水性能が低下することを防止することができる。なお、この制御は、最終脱水動作に限らず、すすぎ行程における中間脱水動作に適用することもできる。
【0043】
(第7実施形態)
図11は第7実施形態を示す。この第7実施形態は、上記した第6実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、脱水行程(最終脱水)における脱水動作中に一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、まず、槽4内に設定水位まで給水して洗濯物を濡らす(ステップS25)。このとき、排水弁34は閉鎖しておく。そして、排水弁34を開放して排水し(ステップ26)、この後、脱水動作を初めからやり直す(ステップS27)。
【0044】
脱水動作中に一時中断すると、回転槽6内の洗濯物は回転槽6の内面に張り付いたままの状態となる。そのまま動作再開まで長時間放置されると、通常の脱水時よりも洗濯物に一層しわが付き易い状態になってしまう。特に乾燥動作前にプリヒート脱水が行われるコースの場合には、温風を槽4内に供給するため、洗濯物にしわが一層つきやすくなるという事情がある。
【0045】
この点、本実施形態のように、脱水動作中に一時中断した場合、運転再開後は槽4内に給水して洗濯物を濡らしてから脱水動作をやり直すことで、しわ付きの抑制と、脱水性能の低下防止を図ることが可能になる。
【0046】
(第8実施形態)
図12は第8実施形態を示す。この第8実施形態は、上記した第1〜第7実施形態とは次の点が異なっている。制御装置39は、乾燥行程中に一時中断した後、運転を再開する場合の再開処理として、運転再開後は、残りの乾燥時間に所定の乾燥時間を追加するとともに、中断時間の長さに応じて追加する乾燥時間を変えるようにする。
【0047】
具体的には、制御装置39は、乾燥行程中に一時中断した後、運転を再開する場合、まず、中断時間が30分以下か否かを判断し(ステップS30)、30分以下である場合には「YES」に従ってステップS31へ移行し、残りの乾燥時間に、30分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS32へ移行して乾燥動作を実行する。乾燥動作では、残りの乾燥時間と、追加した乾燥時間を合計した時間の乾燥運転を行う。
【0048】
ステップS30において、中断時間が30分より長い場合には、「NO」に従ってステップS33へ移行し、中断時間が2時間以下か否かを判断する。中断時間が2時間以下(30分〜2時間)であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS34へ移行し、残りの乾燥時間に、50分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS32へ移行して乾燥運転を実行する。
【0049】
ステップS33において、中断時間が2時間より長い場合には、「NO」に従ってステップS35へ移行し、中断時間が4時間以下か否かを判断する。中断時間が4時間以下(2時間〜4時間)であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS36へ移行し、残りの乾燥時間に、70分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS32へ移行して乾燥運転を実行する。ステップS35において、中断時間が4時間より長い場合には、「NO」に従ってステップS37へ移行し、残りの乾燥時間に、90分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS32へ移行して乾燥運転を実行する。
【0050】
乾燥行程中に一時中断すると、槽4内への温風の供給も停止し、槽4内の温度が低下す。そうなると、その後の乾燥検知が正確に行われなくなるため、乾燥運転を終了したとしても洗濯物が充分に乾燥できていない可能性がある。
【0051】
この点、本実施形態によれば、乾燥行程中に一時中断した後、運転再開後は、残りの乾燥時間に所定の乾燥時間を追加して乾燥を行うことで、洗濯物が乾燥できない状況を回避することができる。また、中断時間の長さに応じて追加する乾燥時間を変えるようにしたことで、中断時間に対応した制御を行うことができ、洗濯物が乾燥できない状況を一層回避することができる。
【0052】
(第9実施形態)
図13および図14は第9実施形態を示す。乾燥行程中に一時中断した場合、上記したように、槽4内への温風の供給も停止し、槽4内の温度が低下する。そうなると、その後の乾燥検知が正確に行われなくなり、洗濯物が充分に乾燥されない可能性がある。ただ、乾燥行程終了間際で中断した場合、再開後の乾燥時間を変えなくても問題ない場合もある。このように、乾燥行程のどのタイミングで一時中断したかによって、再開後の適正な追加乾燥時間は変わってくる。そこで、本実施形態においては、乾燥行程のどのタイミングで一時中断したかによって、追加する乾燥時間を変えるようにする。
【0053】
図14には、乾燥行程における複数の区間と内容の一例が示されている。区間としては、加熱区間、乾燥検知区間、仕上げ区間、送風区間(ソフトキープ)とに分けられる。このうち、加熱区間では、ヒータ出力は「強」、ファンの回転速度は3500rpmである。乾燥検知区間では、ヒータ出力は「強」、ファンの回転速度は、加熱区間より高い4500rpmである。仕上げ区間では、ヒータ出力は「弱」、ファンの回転速度は2500rpmである。そして、送風区間では、ヒータは断電し、ファンの回転速度は3500rpmである。
【0054】
制御装置39は、乾燥行程中に一時中断した後、運転を再開する場合、図13に示すように、まず、乾燥行程中のどのタイミング(区間)で中断したかを判断する(ステップS38,S39,S40)。加熱区間中に中断した場合には、ステップS38で「YES」に従ってステップS41へ移行し、残りの乾燥時間に40分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS42へ移行し、設定し直した乾燥時間で乾燥運転を実行する。乾燥検知区間中に中断した場合には、ステップS39で「YES」に従ってステップS43へ移行し、残りの乾燥時間に60分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS42へ移行し、設定し直した乾燥時間で乾燥運転を実行する。
【0055】
仕上げ区間中に中断した場合には、ステップS40で「YES」に従ってステップS44へ移行し、残りの乾燥時間に20分の乾燥時間を追加する設定を行った後、ステップS42へ移行し、設定し直した乾燥時間で乾燥運転を実行する。また、送風区間中に中断した場合には、ステップS40で「NO」に従ってステップS45へ移行し、乾燥時間を追加しない設定をした後、ステップS42へ移行し、設定した残りの乾燥時間で乾燥運転を実行する。なお、この実施形態において、乾燥検知区間中に中断した場合の追加時間(60分)を、加熱区間中に中断した場合の追加時間(40分)より長くしているのは、乾燥検知区間中に中断した場合、再開後に乾燥検知が正確に行われないことが多くなると予想されるため、乾燥検知を一層正確にするためである。
【0056】
上記した実施形態によれば、乾燥行程のどのタイミングで一時中断したかによって、再開後の追加乾燥時間を変えるようにしたことで、状況に応じた乾燥ができ、適正な乾燥仕上がりを得ることができる。
【0057】
(第10実施形態)
図15は第10実施形態を示す。乾燥行程中に一時中断した場合、上記したように、槽4内への温風の供給も停止し、槽4内の温度が低下する。そうなると、その後の乾燥検知が正確に行われなくなり、洗濯物が充分に乾燥されない可能性がある。そこで、本実施形態おいては、乾燥運転を再開して、一旦、乾燥行程(乾燥運転)を終了した後、さらに追加で乾燥動作を行うことができるようにする。
【0058】
具体的には、制御装置39は、図15に示すように、追加乾燥処理として、乾燥運転を終了処理し(ステップS46)、この後、10分経過するまでに蓋16の開閉があったか否かを判断する(ステップS47、S48)。蓋16の開閉検知は、図示しない蓋スイッチの検知により行う。10分経過するまでに蓋16の開閉が検知されなかった場合には、電源をオフする。
【0059】
10分経過するまでにユーザーが蓋16を開閉し、制御装置39がこれを検知したら、ステップS47で「YES」に従ってステップS49へ移行し、乾燥運転中に一時中断処理があったか否かを判断する。一時中断処理があった場合には、ステップS49で「YES」に従ってステップS50へ移行し、追加乾燥時間30分を、表示部56の時間表示部56aに表示する。この後、制御装置39は、10分経過するまでスタート/一時停止スイッチ43が押圧操作されたか否かを判断する(ステップS51、S52)。10分経過するまでにスタート/一時停止スイッチ43が押圧操作されたと判断した場合には、ステップS51で「YES」に従ってステップS53へ移行し、30分の追加乾燥運転を実行する。
【0060】
ステップS50で追加乾燥時間30分を表示した後、10分経過してもスタート/一時停止スイッチ43が押圧操作されなかった場合には、制御装置39は、ユーザーが追加乾燥する意志がないと判断し、ステップS52で「YES」に従って電源をオフする。また、ステップS49において、乾燥運転中に一時中断処理がなかったと判断した場合には、「NO」に従ってステップ54へ移行し、10分経過したら電源をオフする。
【0061】
上記した実施形態においては、乾燥運転終了後、ユーザーの意志で追加乾燥を行うことができるので、ユーザーが、乾燥が充分でないと判断した場合に、それを補うことが可能となる。これにより、乾燥運転中に一時中断した後、運転を再開した場合でも、仕上がり状態を良くすることができる。
【0062】
(第11実施形態)
図16は第11実施形態を示す。上記した第10実施形態においては、乾燥運転中に一時中断があった場合に追加する乾燥時間は、30分の一定時間に限られていた(図15のステップS50参照)。しかし、中断時間が長ければ長いほど、槽4内の温度が低下するため、運転再開後に槽4内の温度を上げるのに時間が多くかかり、運転終了時の洗濯物の乾き具合も変わってくる。そのため、追加乾燥を行ったとしても洗濯物が充分に乾かない可能性も出てくる。そこで、本実施形態においては、図15のステップ50における追加乾燥時間を設定する処理において、図16に示すように、乾燥時間の中断時間に応じて追加乾燥時間を変えるようにする。
【0063】
具体的には、制御装置39は、まず、中断時間が30分以下か否かを判断し(ステップS55)、30分以下であると判断した場合には「YES」に従ってステップS56へ移行し、追加乾燥時間を30分に設定した後、次の処理へ移行する。ステップS55において、中断時間が30分より長い場合には、「NO」に従ってステップS57へ移行し、中断時間が2時間以下か否かを判断する。中断時間が2時間以下(30分〜2時間)であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS58へ移行し、追加乾燥時間を50分に設定した後、次の処理へ移行する。
【0064】
ステップS57において、中断時間が2時間より長い場合には、「NO」に従ってステップS59へ移行し、中断時間が4時間以下か否かを判断する。中断時間が4時間以下(2時間〜4時間)であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS60へ移行し、追加乾燥時間を70分に設定した後、次の処理へ移行する。ステップS59において、中断時間が4時間より長い場合には、「NO」に従ってステップS61へ移行し、追加乾燥時間を90分に設定した後、次の処理へ移行する。
【0065】
上記した実施形態によれば、乾燥運転中に中断した中断時間の長さに応じて追加乾燥時間を変えることで、より一層乾燥状態を良くすることが可能になる。
(その他の実施形態)
図15の第10実施形態において、ステップ50で追加乾燥時間を表示した際に、その追加乾燥時間をユーザーが任意に変更、設定できるようにしてもよい。このようにした場合には、乾燥状態をユーザーの好みに合わせることが可能となる。
【0066】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様としては、例えば次のような仕様でもよい。制御装置に予め消費電力ピーク時間帯が設定されていて、ユーザーが予約運転を設定した場合において、運転を実行中に消費電力ピーク時間帯に差し掛かった場合に、制御装置が運転を一時中断し、消費電力ピーク時間帯が過ぎた時点で、運転を自動的に再開するという仕様が考えられる。
【0067】
洗濯機(洗濯乾燥機)としては、例示した槽4(水槽5、回転槽6)の軸方向が上下方向を向いた縦軸形の洗濯機に限られず、水槽およびドラムの軸方向が水平方向またはやや傾斜した横方向を向いた横軸形のドラム式洗濯機でもよい。
【0068】
乾燥用の温風供給装置としては、ヒータ式に限られず、ヒートポンプ式を用いたものでもよい。
洗濯運転と乾燥運転の両方ができるものに限られず、乾燥運転ができないものでもよい。
【0069】
以上説明したように、本実施形態の洗濯機は、洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有するものにおいて、前記運転のうち洗い行程中に一時中断した場合、どの段階で中断したとしても、運転再開後は洗い動作を初めからやり直すようにしている。これにより、運転を一時中断した後、運転を再開しても洗濯物の仕上がりが悪化しないようにできる。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
図面中、4は槽、5は水槽、6は回転槽、10はパルセータ、11は駆動装置、20は温風供給装置、39は制御装置(制御手段)、40は操作パネル、43はスタート/一時停止スイッチ、56は表示部、56aは時間表示部を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち洗い行程中に一時中断した場合、どの段階で中断したとしても、運転再開後は洗い動作を初めからやり直すことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち洗い行程中に一時中断した場合、どの段階で中断したとしても、運転再開後は最低限の一定時間は洗い動作を行うことを特徴とする洗濯機。
【請求項3】
中断時間の長さに応じて運転再開後に行う洗い動作の最低限の洗い時間を変えることを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
【請求項4】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち洗い行程中に一時中断した場合、運転再開後はすすぎ行程におけるすすぎの回数を増やすことを特徴とする洗濯機。
【請求項5】
中断時間の長さに応じて運転再開後に増やすすすぎの回数を変えることを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
【請求項6】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうちすすぎ行程にあって給水しながら脱水するシャワーすすぎ動作が含まれる設定で運転していて、洗い行程中に一時中断した場合、運転再開後は前記シャワーすすぎ動作を止めてためすすぎ動作を行うようにすることを特徴とする洗濯機。
【請求項7】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち脱水動作中に一時中断した場合、運転再開後はその脱水動作を初めからやり直すことを特徴とする洗濯機。
【請求項8】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち脱水動作中に一時中断した場合、運転再開後は給水して洗濯物を濡らしてから脱水動作を初めからやり直すことを特徴とする洗濯機。
【請求項9】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち乾燥行程中に一時中断した場合、運転再開後は残りの乾燥時間に所定の乾燥時間を追加して行うことを特徴とする洗濯機。
【請求項10】
中断時間の長さに応じて、運転再開後に追加される乾燥時間を変えることを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
【請求項11】
乾燥行程のどのタイミングで一時中断したかによって、運転再開後に追加される乾燥時間を変えることを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
【請求項12】
洗濯運転または洗濯・乾燥運転を実行中に一時中断し、所定時間後に前記運転を自動的に再開する仕様を有する洗濯機において、
前記運転のうち乾燥行程中に一時中断した場合、運転再開して乾燥行程を終了した後、さらに追加で乾燥動作を行えるようにすることを特徴とする洗濯機。
【請求項13】
中断時間の長さに応じて、追加の乾燥時間を変えることを特徴とする請求項12記載の洗濯機。
【請求項14】
追加の乾燥時間を任意で設定できるようにすることを特徴とする請求項12記載の洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−63096(P2013−63096A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201777(P2011−201777)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】