流体を充填及び/もしくは排出するコネクタ、及び、コネクタとタップとを有するアセンブリ
加圧された流体を充填及び/もしくは排出するコネクタであり、このコネクタは、加圧タンクのタップのような流体受け部に選択的に接続されるように設定されており、このコネクタは、流体供給ラインと、前記受け部の雌及び/もしくは雄取着ポートに取着することによって選択的に係合するように設定された雄及び/もしくは雌取着部とを有しており、このコネクタは、圧力に応答するロックボルトを前記流体供給ライン中に有し、第1の位置及び第2の位置において、前記ロックボルトは、ロックボルトから離間された中間のロック部材によって、前記取着部材をロックもしくは解放する形状を有しており、前記中間のロック部材は、前記取着部材のロックされる位置とロック解除される位置との間を選択的に移動可能であることと、前記ロックボルトは、ピンのような、前記中間のロック部材に対して移動可能である部材を含み、この可動の部材は、前記供給ライン中の流体の圧力に拠って前記中間のロック部材に対して引込み式の留め部を成すこととを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加圧された流体を充填及び/もしくは排出するためのコネクタと、コネクタとタップとのアセンブリと、これらの使用とに関る。
【0002】
本発明は、加圧された流体、特に加圧されたガスを充填及び/もしくは排出するためのカップリング装置即ちコネクタに特に関る。このコネクタは、加圧タンクのタップのような流体受け装置に選択的に接続されるように意図されている。また、このコネクタは、流体供給回路と、前記受け装置の少なくとも1つの対応した雌及び/もしくは雄取着ポートとの取着のために選択的に係合するように設定されている少なくとも1つの雄及び/もしくは雌取着部材とを有している。また、このコネクタは、前記流体供給回路中の圧力に応答するロックを有している。このロックは、前記流体供給回路中の圧力が設定された閾値圧力より高い場合に前記取着部材がブロックされる第1の位置と、前記流体供給回路中の圧力が所定の閾値圧力より低い場合に前記取着部材のブロックが解かれる第2の位置との間を、前記流体供給回路中の圧力の作用によって、自動的に移動可能である。ブロックされる前記第1の位置で、前記ロックは、前記コネクタが部材にすでに接続されている時、前記コネクタと取着ポートとの互いの取着の解除を防ぐように設定されており、ブロックが解かれる前記第2の位置で、前記ロックは、前記コネクタと前記取着部材とが互いに取着解除されること及び固定されることを可能にするように設定されている。
【背景技術】
【0003】
標準のタップが取り付けられるガスシリンダに対する適用では、手動の隔離制御(ハンドル車もしくはレバー)が、タップに一般的に設けられている。更に、現在施行されている法律に従って規定されている標準のガス入口/出口ポートが、設けられている。この入口/出口ポートには、ガス(例えば燃料もしくは酸素)の性質に従って決定された充填用の取り付け部へのカップリングが可能となるように、雄もしくは雌の、右巻きもしくは左巻きのねじが、設けられている。
【0004】
このようなシリンダのために使用されている充填用の取り付け部は、ほとんどの場合、前記タップのポートに手動でねじ込まれる必要があるカップリング装置即ちコネクタである。従って、相互のカップリングが、速やかな作業ではなく、また、(ガスの圧力による非常に高いねじ外しトルク(unscrewing torque)以外の)圧力によってカップリングが解除されるのを防ぐための、特別な手段がない。更に、ガスの圧力によって生じる負荷が、前記取り付け部とポートとの間の接続を強く圧迫する。
【0005】
公知の充填用の取り付け部は、カップリングのスピードを上げるために、前記入口/出口ポートに、ねじ山に似た歯型部分を備えたジョー(jaws)を有している。特定の取り付け部は、前記取り付け部とポートとが、接続が固定されていない時にカップリングが解除されるのを防ぐ機械的な手段を有している(例えば、バンドが、前記シリンダのボンネットの周りに取り付けられていなければならない)。しかしながら、ガスの圧力がまだ前記取り付け部中にある時に開かれると、更なる危険が生じる。
【0006】
備え付けの調整バルブを有するタップが取り付けられているシリンダには、別々の入口と出口とが一般的に設けられている。法的な理由のために、及び、調和と標準化との目的のために、前記入口ポートは、一般的なタップの入口/出口ポートと同じである。従って、この理由のために、前記取り付け部は、従来の適用と同じである。
【0007】
保存に関する一解決法は、本適用の必須の部分であるタンク即ち容量室、例えば、常時車両に乗せられて運ばれるタンクを、提供することである。このようなタンクでは、速やかな接続によって充填が果たされ、また、タンクの形状が、標準化されている。このような接続では、圧力によって生じる負荷が、接続部と充填用の取り付け部との間の機械的な連結部を、直接圧迫する。公知の一解決法は、圧力によってカップリングが解除されることを防ぐ装置が取り付けられた、充填用の取り付け部を提供することである。この装置は、前記取り付け部の取り外しを可能にするために押されなければならない安全ボタンの形態である(二重作用)。
【0008】
特許文献1は、加圧された空気を供給するためのホースを開示している。このホースの接続端部は、補完的な受けシステムと協働するように意図された半分の取着カフス(attachment half-cuffs)を有している。この接続端部は、前記供給用のホース中の圧力を受ける可動のピストンを更に有している。前記ホースが圧力を受けると、前記ピストンのロッドは、前記半分の取着カフスのところで突出してエンドストップを成し、このエンドストップは、両半分のカフス間に入り、半分のカフスが互いに取着されるのを防ぐ(もしくは、両半分のカフスがすでに接続されている場合には、取着が解除されることを防ぐ)。
【0009】
前記ピストンは、十分なガス圧力を受けなくなると、引っ込められ得る。
【0010】
このような解決法は、接続の安全性を高めるが、特定の場合には、使用者が危険な誤った接続を行う可能性がある。
【0011】
このような解決法は、十分ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】DE1025688
【発明の概要】
【0013】
本発明は、充填ライン(充填用の取り付け部)の接続インターフェースに特に組み入れられている機械的及び/もしくは空気力学的解決法を実施することによって、高圧ガスタンクを充填する方法をより安全にする方法に、特に関わる。
【0014】
本発明の目的の1つは、従来技術の上述の欠点のすべてもしくはいくつかを改善することである。
【0015】
この目的のために、本発明に係る接続は、上記の序文に示されている一般的な定義に従った異なる観点では、第1及び第2の位置で、ロックが、このロック以外の少なくとも1つの中間のロック部材によって取着部材をブロック及びブロック解除するように設定されており、前記中間のロック部材は、少なくとも1つの取着部材がロックされる位置と、前記取着部材がロック解除される位置との間を選択的に移動可能であることと、前記ロックは、ペグのような、前記中間のロック部材に対して移動可能である少なくとも1つの可動部分を有しており、この可動部分は、前記供給回路中の流体の圧力に従った、前記ロック部材のための引込み式のストップエンドを成すこととを、特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、この接続は、前記取着部材に選択的に作用する中間のロック部材による1段階の自動ロックと、圧力に応答するロックによる2段階のロックとを有している。
【0017】
この圧力に応答するロックは、前記中間のロック部材に選択的に作用する。
【0018】
かくして、本発明は、使用者が前記中間のロック部材によって適切な接続を果たしたことを、使用者に示すことを可能にする。更に、本発明は、システムが圧力を受けている場合のみ、安全な接続を果たし、前記ロックによって、適切な位置に接続を固定する。
【0019】
かくして、前記ロック部材は、前記取着部材にのみ選択的に作用し、一方で、前記圧力に応答するロックは、前記ロック部材にのみ選択的に作用する(そして前記取着部材には直接的に作用しない)。このことは、使用者が容易に特定できる2段階の安全性を提供する。
【0020】
更に、本発明の更なる実施形態は、以下の特徴、即ち、
ブロックされる第1の位置では、ロックが、コネクタが取着ポートに接続されていない時に、前記コネクタが前記取着ポートに接続されるのを防ぐ形状の取着部材を所定位置に配置するように設定されていることと、
第1及び第2の位置で、前記ロックは、少なくとも1つの中間のロック部材によって、前記取着部材をブロック及びブロック解除されることと、
前記ロック部材は、ロックされる第1の位置とロック解除される第2の位置との間を選択的に移動可能であり、ロックされる前記第1の位置では、前記ロック部材は、取着部材を取着される位置にロックして、前記コネクタが前記取着ポートにすでに接続されている場合はコネクタと取着ポートとの互いの取着が解除されるのを防ぎ、または、コネクタがポートに接続されていない場合はコネクタと取着ポートとが接続されるのを防ぎ、ロック解除される前記第2の位置では、前記ロック部材は、前記取着部材をロックしないので、前記コネクタと前記取着ポートとは、互いの取着が解除されること、もしくは、互いに固定されることができ、また、ブロックされる前記第1の位置では、前記ロックは、ロックされる第1の位置に前記ロック部材をブロックして、ロック部材がロック解除される第2の位置へと移動するのを防ぐように設定されていることと、
ブロック解除される前記第2の位置では、前記ロックは、前記ロック部材をロックせず、ロック部材を、前記ロックされる第1の位置からロック解除される第2の位置へと移動させるように設定されていることと、
前記ロック部材は、復帰部材によって、ロックされる前記第1の位置へと自動的に付勢され、前記ロック部材は、前記第1の位置と第2の位置との間を、手動で、及び/もしくは、機械的に移動可能であることと、
前記ロックは、供給回路中の流体の圧力に従った引込み式のエンドストップを形成する少なくとも1つの可動のペグを有していることと、
前記ペグは、前記ロック部材に対して、及び/もしくは、前記取着部材に対して引込み式のエンドストップを形成することと、
前記ロックは、一方で前記供給回路中の流体の圧力の反対力を受け、他方で復帰部材の反対力を受ける可動のピストンを有しており、このピストンは、前記可動のペグを前記エンドストップへもしくは引っ込んだ位置へ移動させるように、付勢されることと、
前記取着部材は、前記バヨネット形式のピン及び/もしくは溝と協働するよう意図された前記溝及び/もしくは前記バヨネット形式のピンを有していることと、
スピンドルの一端部が、前記充填用の取り付け部がポートに接続されると開かれる流体を漏らさない遮断部材によって、閉じられることと、
前記取着部材は、接続部分に形成されており、前記ロック部材は、前記接続部分に対して並進運動及び/もしくは回転運動が可能である可動体を有していることと、
前記ロック部材は、エンドストップとして機能することによって、特に、前記溝の出口を閉じることによって、前記ピンもしくはバヨネットを、前記溝中に選択的にブロックし得る可動部を有していることと、
分配スピンドルが、前記内側のダクト中の加圧された流体を、一端に配置された少なくとも1つの出口まで運び、前記ダクトは、回路の少なくとも一部を成しており、可動の遮断部材が、前記スピンドルの一端部を選択的に覆うことと、
前記遮断部材は、前記取り付け部の回路を外部に対して遮断するように、前記スピンドルの外側の開口部の各側に位置されているO−リングシールと抜け防止リングとをそれぞれ有する1対のシールを2組有していることと、
前記遮断部材は、復帰部材によって、前記開口部が密閉される位置に付勢され、そして、前記充填用の取り付け部のポートとの機械的な接続部への接触の推力によって、前記開口部が開かれる位置に移動され得ることと、
前記受け部即ちタップは、水素を収容している加圧ガスタンクに接続されていることと、
前記コネクタは、ガス供給ホースに対する接続領域を有していることと、
前記ハンドグリップは、ねじれトルクが前記取り付け部の後部に接続されているホースに伝えられるのを防ぐために、前記支持スピンドルを中心として自由に回転することと、
の少なくとも1つの特徴を有し得る。
【0021】
本発明は、加圧された流体、特に加圧されたガスのためのタップと、このタップを通して流体を充填/排出するためのシステムとを具備しているアセンブリに関わる。このタップには、充填用の取り付け部が設けられており、前記充填/排出のシステムは、前記タップの充填ポートに選択的に接続されるように意図されたコネクタを有しており、前記コネクタは、以下の特徴のいずれか1に従ったコネクタである。
【0022】
他の可能な特徴に従えば、
前記コネクタは、前記タップの本体のハウジング内に深く収容されたバルブ及び/もしくはフラップを開くためのバルブ押しロッドを形成するスピンドルを有している。このスピンドルは、加圧された流体を前記スピンドルの一端に位置されている出口まで運ぶ内側のダクトを有しており、前記ダクトは、流体供給回路の少なくとも一部を成している。前記タップの本体中のハウジングは、前記スピンドルの一端部を収容しており、前記端部は、1対のシールを2組含むシールシステムを有しており、前記シールシステムは、前記コネクタが前記タップに接続されている時に、前記スピンドルの周りの流体の出口の各側面にそれぞれ1つ配置される。
【0023】
また、前記2組のシールは、O−リング型であり、前記スピンドルに渡る圧力を均一にするようにほぼ同じ直径を有している。前記シールは、好ましくは、抜け防止リングと関連してそれぞれ設けられている。
【0024】
更に、本発明は、上記及び下記の特徴を組み合わせて有するいかなる他の装置もしくは方法に、関わる。
【0025】
かくして、本発明は、前記充填用の取り付け部が圧力を受けた時に接続及び接続解除されるのを防ぐことを可能にする。
【0026】
また、本発明は、圧力によって生じ、前記取り付け部の接続インターフェースと充填される前記タンクの充填ポートとの間の機械的な連結部を圧迫する傾向がある力を断つ方法を、(更に、もしくは、別に)提供しても良い。
【0027】
本発明は、充填センターの安全性と生産性とを向上させるように、高圧ガスタンクを充填する操作を行うために必要となる手動の操作を直観的且つ明快にする、という重要な効果を有している。
【0028】
かくして、本発明は、前記充填用の取り付け部が圧力によって接続及び/もしくは接続解除されるのを防ぐためのシステムを提供しており、この防止のシステムの制御は、好ましくは圧力検出部材から離れている。この結果、圧力がロックの必要条件を満たしている場合、ロック解除の制御を駆動するために必要な力が、圧力に関係なく、一定である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、タップが接続されていない状態の、本発明に従ったガスタンクのための充填用の取り付け部の一実施形態の等大の外観図である。
【図2】図2は、前記充填用の取り付け部が、保護ボンネットと取着されているシリンダのタップに接続されている状態の、図1の取り付け部を示す図である。
【図3】図3は、図1及び図2の充填用の取り付け部の他の実施形態の等大の外観斜視図である。
【図4】図4は、停止状態(ガス圧力の無い状態)として知られている状態の図1及び図2の充填用の取り付け部の縦断面図である。
【図5】図5は、図1及び図2の充填用の取り付け部のためのシステムの外観詳細図である。
【図6】図6は、図1及び図2の充填用の取り付け部のためのシステムの外観詳細図である。
【図7】図7は、図1及び図2の充填用の取り付け部のためのシステムの外観詳細図である。
【図8】図8は、図2及び図7の充填用の取り付け部を接続するための前記システムの内側の細部の縦断面図である。
【図9】図9は、前記ブロックが解除された構成の図2及び図7の前記ロックシステムの内側の細部の縦断面図である。
【図10】図10は、図9に類似しているが、ブロックされている状態の図である。
【図11】図11は、図9の細部の拡大図である。
【図12】図12は、(上側がロックされており下側がロックを解除されている)本発明に従った前記取り付け部の動作の一原理を示している概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図2は、ボンネット7によって保護されているタップ6が取着されているガスシリンダ200のための充填用の取り付け部100を示している。この充填用の取り付け部100は、円筒形の本体1を有しており、この本体1の一方の端部は、この取り付け部100をガス充填ラインのホース121(図12参照)に、流体が漏れないように結合させるコネクタ2を有している。
この取り付け部100のもう一方の端部は、流体分配スピンドル13を収容している接続インターフェースを有している。この接続インターフェースは、充填されるタンクのタップ6のポートへの、流体が漏れない結合を可能にするように、機械式の取着システム4を有している。
【0031】
ここに記載されている本発明の非制限的な例では、この取着システム4は、前記取り付け部100の一端部に形成されたクランク状の複数の溝41を有しており、これら溝は、前記タップ6の一端部に形成されている径方向の複数のピン61とそれぞれ協働するように意図されている。かくして、このアセンブリは、バヨネット式固定システムを成している。更に詳しくは、WO2007048955に言及されている。しかしながら、取着システムのこの実施形態は、排他的でも限定的でもなく、ねじ留め、クリップ、クランプなどの他の対応する接続システムによって互換及び補完され得る。
【0032】
このバヨネット式接続41−61は、可動部5によってロックされ得る。例えば、溝41中のピンの取着は、前記取り付け部の本体1に対して同軸の並進運動の機能を有して取り付けられている全体が管状のリング5によって、特にロック/ロック解除され得る。
【0033】
ロック/ロック解除のための前記リング5は、前記溝41の開いた端部(出口)を閉じる位置へと、内ばね52によって付勢される。このことによって、(前記タップ6に前記取り付け部をロックするようにして、)スタブ61が対応する前記溝41から離れるのを防ぐ。前記リング5は、(前記取り付け部を前記タップ6からロック解除するようにして、)前記溝41の開口部(出口)を開放するように、(前記ばね52の作用に抗して)手動で及び/もしくは機械的に押し戻される。
【0034】
前記ロックされた位置は、以下により詳しく説明されるロックシステム51、83、8によってブロックされ得る。
【0035】
図4を参照すると、前記取り付け部は、停止状態(前記取り付け部中に加圧されたガスが無い状態)として知られた状態である。コネクタ2、例えば雌コネクタが、前記取り付け部100の後方の端部に設けられている。このコネクタ2は、例えば管状の支持スピンドル12中に形成されている。ホースのためのこのコネクタ2は、前記充填用の取り付け部100と高圧充填ラインのホース(図示されていない)との間に、流体が漏れない接続を与えるように、タップ付きねじ山21と雌シーリングコーン22とを有している。
【0036】
前記充填用の取り付け部100の本体1は、外側のハンドグリップ11を有している。このハンドグリップ11は、ねじれトルク(a twisting torque)が前記取り付け部の後部に接続されているホース121に伝えられるのを防ぐために、前記支持スピンドルを中心として自由に回転することができる。例えば、このハンドグリップ11は、以下により詳しく説明されているロックカラー51と一緒に回転する(しかしながら、このロックカラー51は、以下に説明されるように、ブロックされていない場合、前記ハンドグリップ11に対して摺動し得る)。前記支持スピンドル12は、この中に、加圧された流体を運ぶことができる内側のダクトを有する管状の分配スピンドル13を収容している。
【0037】
流体を通さない遮断部材3が、コネクタ42の一端部に取り付けられている。特に、前記遮断部材3は、前記分配スピンドル13の前方の端部に摺動可能に取り付けられている。
【0038】
前記取り付け部100が接続されていない時(図4参照)、前記遮断部材3は、前記分配スピンドル13の一端部を覆う。この遮断部材3は、前記スピンドル13の複数の分配オリフィス131のそれぞれの側にO−リングシールと抜け防止リングとを各々備えている2組の1対のシーリング31を有している。これら2組の1対のシーリング31は、前記充填用の取り付け部100の回路122を、外部に対して遮断している。前記取り付け部100が、受け部であるタップに接続されると、前記遮断部材3は、例えば、前記タップ6のポートの対応する面との接触によって押し戻される。特に、この遮断部材3は、前記分配スピンドル13の周りを摺動し、前記分配オリフィスが覆われない位置に押し戻されることができる。復帰ばね33が、好ましくはデフォルトで(by default)、前記遮断部材を、前記分配オリフィス131が遮断される位置へと、前方に付勢する(接続されていない場合は自動遮断)。
【0039】
前記可動のロック/ロック解除のためのリング5は、前記支持スピンドル12に取り付けられているコネクタ42の周りを摺動する。前記復帰ばね52は、前記可動のリング5を、ロックされる位置に、(前記取り付け部100の前方の端部、即ち、図4中の左側に)常に戻す。
【0040】
L字型の取着溝41は、例えば、機械的な結合部材4を形成している前記コネクタ42の前方の端部に、位置されている。
【0041】
前記充填用の取り付け部100が対応したピン即ちバヨネット61に取着されたタップ6に接続される時(図1、2、5、6、7参照)、前記取り付け部100は、持ち上げられ、前記L字型の取着溝41の入口/出口が、前記ピン61に一致するように所定の位置に移動させられる。回転運動を伴う前記取り付け部100の並進運動によって、前記バヨネット61が前記ロックリング5に接触すると、前記可動のリング5が後退する。前記ピン61が前記溝41の端部に到達すると、前記ロックリング5(ばね52)は、前記バヨネット61をハウジング53中にロックするロック位置に、自動的に戻る(図7参照)。
【0042】
このような動作の間、前記分配スピンドル13の一端部は、開口部を通って、前記タップ6の本体に入り(図8、9参照)、これによって、前記遮断部材3が外される。
【0043】
前記分配スピンドル13の前方の端部が、前記タップ6の内側に流体が漏れないようにして留められており、またこの端部は、O−リングシールと抜け防止リングとをそれぞれ有する2組の1対のシール62、63間に位置している。前記2組の1対のシール62、63は、前記スピンドル13の一端部に同軸で設けられており、前記スピンドル13から径方向に出た流体を、複数の開口64を通るように導く(図8参照)。
【0044】
前記2組の1対のシール62、63は、前記スピンドルへのガスの圧力による力が均一になるように、好ましくは、同じ直径を有している。かくして、前記取り付け部100と前記タップ6との間の接続への機械的な圧迫が、弱くなる。
【0045】
更に、前記支持スピンドル12は、ばね81によって前方に付勢される管状のピストン8を収容している。このピストン8は、例えば、差動形式であり、異なる断面積S1及びS2を有する2つの端部を有している。これら断面積は、加圧されたガスが前記後方のコネクタ2を通って入ったときに、前記ばね81の作用に反する力を前記ピストン8に発生させるようなディメンションに、設定されている(図8、9)。
【0046】
図9の構成では、前記ピストン8は、このピストン8に作用するガスの圧力を有していない(ブロック解除の構成)。
【0047】
充填の工程の間、前記取り付け部100中の圧力が閾値圧力Psより高くなるとすぐに、接続を解くことができなくなる。
【0048】
設定された閾値圧力Psを超えて、加圧されたガスの力が、ばねの力Fを上回る、ということが特に生じる(Ps=F/(S1−S2))。
【0049】
かくして、前記取り付け部100中の圧力が前記閾値Psを超えると、前記ピストン8は、前記ばね81の力Fを上回って後方に移動する(図10参照、ブロックされた状態)。
【0050】
前記ピストン8は、1つ以上のペグ83に当接する斜面82、もしくは、幾つかの他の適切なカム面を有している。前記ペグ83は、ペグが、前記支持スピンドル12中に形成されたスロット中を移動できるように、取り付けられている。前記ペグ83を収容しているスロットは、ロックカラー51の一面に面している鍵穴型構造59に開口している。前記ロックカラー51は、前記支持スピンドル12の周りに取り付けられており、前記ロックリング5と一緒に並進運動で移動する。
【0051】
前記ピストン8とこれの斜面82とが前記ガスの圧力の作用によって右に移動されると、前記ペグ83に当接する前記斜面82は、前記ロックカラー51の鍵穴型構造59中にこれらペグを押し戻す。そして前記ペグ83は、前記ピストン8が限界位置に達した時には、前記ペグを前記鍵穴型構造59中に突出できるサイズの全長を有している(図10参照)。前記ペグ83の長さLは、以下のように規定され得る、
L<(L12=前記支持スピンドル12の壁の厚さ+L51=前記支持スピンドル12と前記ロックカラー51との間の間隙)、
L>L12=前記支持スピンドル12の壁の厚さ、
L<(L12=前記支持スピンドル12の壁の厚さ+L8=斜面の高さ)。
【0052】
前記ペグ83が前記ロックカラー51の鍵穴型構造59中に突出すると、これらペグ83は、前記スピンドル12に沿った前記ロックカラー51の並進運動を防ぐエンドストップを形成する。前記鍵穴型構造59中に突出している前記ペグ83は、固定された前記支持スピンドル12と可動の前記ロックカラー51との間に鍵及び鍵穴形式の機械的な接続を果たす。かくして、前記ロックカラー51は、前記可動のリング5の並進運動をブロックする(前記ロックカラー51は、前記ロックリング5と一緒に並進運動で移動する)。
【0053】
このようにして、前記タップ6のバヨネット61は、前記ハウジング53からもはや解放され得ない。前記充填用の取り付け部100と前記タップ6とのカップリング解除は、不可能となる。前記充填用の取り付け部100と前記タップ6とのカップリング解除は、前記取り付け部100中の圧力が前記閾値Ps以下に低くなるまで、可能にならない(上述の工程と逆の工程、図12参照)。
【0054】
ブロック解除後(P<Ps)、前記取り付け部100のロック解除は、前記バヨネット取着(もしくはこれに相当するもの)が解かれ得るように、前記リング5を、手動でもしくは機械的に後方に押すことによって、果たされ得る。
【0055】
充填センターの中では、充填ラインが、複数の前記充填用の取り付け部100に取着され得る。かくして、充填サイクルの間、これら取り付け部100の幾つかは、タップ6に接続されなくても良い。このような例では、充填の圧力が、遮断されて流体が漏れない前記充填用の取り付け部100(遮断部材3)に達する。
【0056】
前述と同じ原理に従えば、充填用の取り付け部100が、タップ6に接続されていない状態で前記閾値Ps以上の圧力を受けると、前記ロックシステム5は、前記ロック位置にブロックされ、前記充填用の取り付け部100のタップ6へのカップリングを防ぐ。
【0057】
図3は、図1及び2の取り付け部100の他の実施形態を示している。ここにおいて、前記充填用の取り付け部100の本体には、この取り付け部100を使用者にとって扱いやすくするように、保持するために使用される固定のハンドル車(a fixed hand wheel)11が与えられている。更に、前記取り付け部をロック解除するために使用されるコントローラが、支持するために使用される前記固定のハンドル車11に対して引っ込められており同軸に位置されている可動のハンドル車51によって示されている。
【0058】
本発明は、ガスの圧力によって生じられる力が均一化されることを可能にし、このことは、前記取り付け部の反発力と、従って前記コネクタ6と取り付け部100との間の連結に対する機械的圧迫とを制限するという効果を有する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、加圧された流体を充填及び/もしくは排出するためのコネクタと、コネクタとタップとのアセンブリと、これらの使用とに関る。
【0002】
本発明は、加圧された流体、特に加圧されたガスを充填及び/もしくは排出するためのカップリング装置即ちコネクタに特に関る。このコネクタは、加圧タンクのタップのような流体受け装置に選択的に接続されるように意図されている。また、このコネクタは、流体供給回路と、前記受け装置の少なくとも1つの対応した雌及び/もしくは雄取着ポートとの取着のために選択的に係合するように設定されている少なくとも1つの雄及び/もしくは雌取着部材とを有している。また、このコネクタは、前記流体供給回路中の圧力に応答するロックを有している。このロックは、前記流体供給回路中の圧力が設定された閾値圧力より高い場合に前記取着部材がブロックされる第1の位置と、前記流体供給回路中の圧力が所定の閾値圧力より低い場合に前記取着部材のブロックが解かれる第2の位置との間を、前記流体供給回路中の圧力の作用によって、自動的に移動可能である。ブロックされる前記第1の位置で、前記ロックは、前記コネクタが部材にすでに接続されている時、前記コネクタと取着ポートとの互いの取着の解除を防ぐように設定されており、ブロックが解かれる前記第2の位置で、前記ロックは、前記コネクタと前記取着部材とが互いに取着解除されること及び固定されることを可能にするように設定されている。
【背景技術】
【0003】
標準のタップが取り付けられるガスシリンダに対する適用では、手動の隔離制御(ハンドル車もしくはレバー)が、タップに一般的に設けられている。更に、現在施行されている法律に従って規定されている標準のガス入口/出口ポートが、設けられている。この入口/出口ポートには、ガス(例えば燃料もしくは酸素)の性質に従って決定された充填用の取り付け部へのカップリングが可能となるように、雄もしくは雌の、右巻きもしくは左巻きのねじが、設けられている。
【0004】
このようなシリンダのために使用されている充填用の取り付け部は、ほとんどの場合、前記タップのポートに手動でねじ込まれる必要があるカップリング装置即ちコネクタである。従って、相互のカップリングが、速やかな作業ではなく、また、(ガスの圧力による非常に高いねじ外しトルク(unscrewing torque)以外の)圧力によってカップリングが解除されるのを防ぐための、特別な手段がない。更に、ガスの圧力によって生じる負荷が、前記取り付け部とポートとの間の接続を強く圧迫する。
【0005】
公知の充填用の取り付け部は、カップリングのスピードを上げるために、前記入口/出口ポートに、ねじ山に似た歯型部分を備えたジョー(jaws)を有している。特定の取り付け部は、前記取り付け部とポートとが、接続が固定されていない時にカップリングが解除されるのを防ぐ機械的な手段を有している(例えば、バンドが、前記シリンダのボンネットの周りに取り付けられていなければならない)。しかしながら、ガスの圧力がまだ前記取り付け部中にある時に開かれると、更なる危険が生じる。
【0006】
備え付けの調整バルブを有するタップが取り付けられているシリンダには、別々の入口と出口とが一般的に設けられている。法的な理由のために、及び、調和と標準化との目的のために、前記入口ポートは、一般的なタップの入口/出口ポートと同じである。従って、この理由のために、前記取り付け部は、従来の適用と同じである。
【0007】
保存に関する一解決法は、本適用の必須の部分であるタンク即ち容量室、例えば、常時車両に乗せられて運ばれるタンクを、提供することである。このようなタンクでは、速やかな接続によって充填が果たされ、また、タンクの形状が、標準化されている。このような接続では、圧力によって生じる負荷が、接続部と充填用の取り付け部との間の機械的な連結部を、直接圧迫する。公知の一解決法は、圧力によってカップリングが解除されることを防ぐ装置が取り付けられた、充填用の取り付け部を提供することである。この装置は、前記取り付け部の取り外しを可能にするために押されなければならない安全ボタンの形態である(二重作用)。
【0008】
特許文献1は、加圧された空気を供給するためのホースを開示している。このホースの接続端部は、補完的な受けシステムと協働するように意図された半分の取着カフス(attachment half-cuffs)を有している。この接続端部は、前記供給用のホース中の圧力を受ける可動のピストンを更に有している。前記ホースが圧力を受けると、前記ピストンのロッドは、前記半分の取着カフスのところで突出してエンドストップを成し、このエンドストップは、両半分のカフス間に入り、半分のカフスが互いに取着されるのを防ぐ(もしくは、両半分のカフスがすでに接続されている場合には、取着が解除されることを防ぐ)。
【0009】
前記ピストンは、十分なガス圧力を受けなくなると、引っ込められ得る。
【0010】
このような解決法は、接続の安全性を高めるが、特定の場合には、使用者が危険な誤った接続を行う可能性がある。
【0011】
このような解決法は、十分ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】DE1025688
【発明の概要】
【0013】
本発明は、充填ライン(充填用の取り付け部)の接続インターフェースに特に組み入れられている機械的及び/もしくは空気力学的解決法を実施することによって、高圧ガスタンクを充填する方法をより安全にする方法に、特に関わる。
【0014】
本発明の目的の1つは、従来技術の上述の欠点のすべてもしくはいくつかを改善することである。
【0015】
この目的のために、本発明に係る接続は、上記の序文に示されている一般的な定義に従った異なる観点では、第1及び第2の位置で、ロックが、このロック以外の少なくとも1つの中間のロック部材によって取着部材をブロック及びブロック解除するように設定されており、前記中間のロック部材は、少なくとも1つの取着部材がロックされる位置と、前記取着部材がロック解除される位置との間を選択的に移動可能であることと、前記ロックは、ペグのような、前記中間のロック部材に対して移動可能である少なくとも1つの可動部分を有しており、この可動部分は、前記供給回路中の流体の圧力に従った、前記ロック部材のための引込み式のストップエンドを成すこととを、特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、この接続は、前記取着部材に選択的に作用する中間のロック部材による1段階の自動ロックと、圧力に応答するロックによる2段階のロックとを有している。
【0017】
この圧力に応答するロックは、前記中間のロック部材に選択的に作用する。
【0018】
かくして、本発明は、使用者が前記中間のロック部材によって適切な接続を果たしたことを、使用者に示すことを可能にする。更に、本発明は、システムが圧力を受けている場合のみ、安全な接続を果たし、前記ロックによって、適切な位置に接続を固定する。
【0019】
かくして、前記ロック部材は、前記取着部材にのみ選択的に作用し、一方で、前記圧力に応答するロックは、前記ロック部材にのみ選択的に作用する(そして前記取着部材には直接的に作用しない)。このことは、使用者が容易に特定できる2段階の安全性を提供する。
【0020】
更に、本発明の更なる実施形態は、以下の特徴、即ち、
ブロックされる第1の位置では、ロックが、コネクタが取着ポートに接続されていない時に、前記コネクタが前記取着ポートに接続されるのを防ぐ形状の取着部材を所定位置に配置するように設定されていることと、
第1及び第2の位置で、前記ロックは、少なくとも1つの中間のロック部材によって、前記取着部材をブロック及びブロック解除されることと、
前記ロック部材は、ロックされる第1の位置とロック解除される第2の位置との間を選択的に移動可能であり、ロックされる前記第1の位置では、前記ロック部材は、取着部材を取着される位置にロックして、前記コネクタが前記取着ポートにすでに接続されている場合はコネクタと取着ポートとの互いの取着が解除されるのを防ぎ、または、コネクタがポートに接続されていない場合はコネクタと取着ポートとが接続されるのを防ぎ、ロック解除される前記第2の位置では、前記ロック部材は、前記取着部材をロックしないので、前記コネクタと前記取着ポートとは、互いの取着が解除されること、もしくは、互いに固定されることができ、また、ブロックされる前記第1の位置では、前記ロックは、ロックされる第1の位置に前記ロック部材をブロックして、ロック部材がロック解除される第2の位置へと移動するのを防ぐように設定されていることと、
ブロック解除される前記第2の位置では、前記ロックは、前記ロック部材をロックせず、ロック部材を、前記ロックされる第1の位置からロック解除される第2の位置へと移動させるように設定されていることと、
前記ロック部材は、復帰部材によって、ロックされる前記第1の位置へと自動的に付勢され、前記ロック部材は、前記第1の位置と第2の位置との間を、手動で、及び/もしくは、機械的に移動可能であることと、
前記ロックは、供給回路中の流体の圧力に従った引込み式のエンドストップを形成する少なくとも1つの可動のペグを有していることと、
前記ペグは、前記ロック部材に対して、及び/もしくは、前記取着部材に対して引込み式のエンドストップを形成することと、
前記ロックは、一方で前記供給回路中の流体の圧力の反対力を受け、他方で復帰部材の反対力を受ける可動のピストンを有しており、このピストンは、前記可動のペグを前記エンドストップへもしくは引っ込んだ位置へ移動させるように、付勢されることと、
前記取着部材は、前記バヨネット形式のピン及び/もしくは溝と協働するよう意図された前記溝及び/もしくは前記バヨネット形式のピンを有していることと、
スピンドルの一端部が、前記充填用の取り付け部がポートに接続されると開かれる流体を漏らさない遮断部材によって、閉じられることと、
前記取着部材は、接続部分に形成されており、前記ロック部材は、前記接続部分に対して並進運動及び/もしくは回転運動が可能である可動体を有していることと、
前記ロック部材は、エンドストップとして機能することによって、特に、前記溝の出口を閉じることによって、前記ピンもしくはバヨネットを、前記溝中に選択的にブロックし得る可動部を有していることと、
分配スピンドルが、前記内側のダクト中の加圧された流体を、一端に配置された少なくとも1つの出口まで運び、前記ダクトは、回路の少なくとも一部を成しており、可動の遮断部材が、前記スピンドルの一端部を選択的に覆うことと、
前記遮断部材は、前記取り付け部の回路を外部に対して遮断するように、前記スピンドルの外側の開口部の各側に位置されているO−リングシールと抜け防止リングとをそれぞれ有する1対のシールを2組有していることと、
前記遮断部材は、復帰部材によって、前記開口部が密閉される位置に付勢され、そして、前記充填用の取り付け部のポートとの機械的な接続部への接触の推力によって、前記開口部が開かれる位置に移動され得ることと、
前記受け部即ちタップは、水素を収容している加圧ガスタンクに接続されていることと、
前記コネクタは、ガス供給ホースに対する接続領域を有していることと、
前記ハンドグリップは、ねじれトルクが前記取り付け部の後部に接続されているホースに伝えられるのを防ぐために、前記支持スピンドルを中心として自由に回転することと、
の少なくとも1つの特徴を有し得る。
【0021】
本発明は、加圧された流体、特に加圧されたガスのためのタップと、このタップを通して流体を充填/排出するためのシステムとを具備しているアセンブリに関わる。このタップには、充填用の取り付け部が設けられており、前記充填/排出のシステムは、前記タップの充填ポートに選択的に接続されるように意図されたコネクタを有しており、前記コネクタは、以下の特徴のいずれか1に従ったコネクタである。
【0022】
他の可能な特徴に従えば、
前記コネクタは、前記タップの本体のハウジング内に深く収容されたバルブ及び/もしくはフラップを開くためのバルブ押しロッドを形成するスピンドルを有している。このスピンドルは、加圧された流体を前記スピンドルの一端に位置されている出口まで運ぶ内側のダクトを有しており、前記ダクトは、流体供給回路の少なくとも一部を成している。前記タップの本体中のハウジングは、前記スピンドルの一端部を収容しており、前記端部は、1対のシールを2組含むシールシステムを有しており、前記シールシステムは、前記コネクタが前記タップに接続されている時に、前記スピンドルの周りの流体の出口の各側面にそれぞれ1つ配置される。
【0023】
また、前記2組のシールは、O−リング型であり、前記スピンドルに渡る圧力を均一にするようにほぼ同じ直径を有している。前記シールは、好ましくは、抜け防止リングと関連してそれぞれ設けられている。
【0024】
更に、本発明は、上記及び下記の特徴を組み合わせて有するいかなる他の装置もしくは方法に、関わる。
【0025】
かくして、本発明は、前記充填用の取り付け部が圧力を受けた時に接続及び接続解除されるのを防ぐことを可能にする。
【0026】
また、本発明は、圧力によって生じ、前記取り付け部の接続インターフェースと充填される前記タンクの充填ポートとの間の機械的な連結部を圧迫する傾向がある力を断つ方法を、(更に、もしくは、別に)提供しても良い。
【0027】
本発明は、充填センターの安全性と生産性とを向上させるように、高圧ガスタンクを充填する操作を行うために必要となる手動の操作を直観的且つ明快にする、という重要な効果を有している。
【0028】
かくして、本発明は、前記充填用の取り付け部が圧力によって接続及び/もしくは接続解除されるのを防ぐためのシステムを提供しており、この防止のシステムの制御は、好ましくは圧力検出部材から離れている。この結果、圧力がロックの必要条件を満たしている場合、ロック解除の制御を駆動するために必要な力が、圧力に関係なく、一定である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、タップが接続されていない状態の、本発明に従ったガスタンクのための充填用の取り付け部の一実施形態の等大の外観図である。
【図2】図2は、前記充填用の取り付け部が、保護ボンネットと取着されているシリンダのタップに接続されている状態の、図1の取り付け部を示す図である。
【図3】図3は、図1及び図2の充填用の取り付け部の他の実施形態の等大の外観斜視図である。
【図4】図4は、停止状態(ガス圧力の無い状態)として知られている状態の図1及び図2の充填用の取り付け部の縦断面図である。
【図5】図5は、図1及び図2の充填用の取り付け部のためのシステムの外観詳細図である。
【図6】図6は、図1及び図2の充填用の取り付け部のためのシステムの外観詳細図である。
【図7】図7は、図1及び図2の充填用の取り付け部のためのシステムの外観詳細図である。
【図8】図8は、図2及び図7の充填用の取り付け部を接続するための前記システムの内側の細部の縦断面図である。
【図9】図9は、前記ブロックが解除された構成の図2及び図7の前記ロックシステムの内側の細部の縦断面図である。
【図10】図10は、図9に類似しているが、ブロックされている状態の図である。
【図11】図11は、図9の細部の拡大図である。
【図12】図12は、(上側がロックされており下側がロックを解除されている)本発明に従った前記取り付け部の動作の一原理を示している概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図2は、ボンネット7によって保護されているタップ6が取着されているガスシリンダ200のための充填用の取り付け部100を示している。この充填用の取り付け部100は、円筒形の本体1を有しており、この本体1の一方の端部は、この取り付け部100をガス充填ラインのホース121(図12参照)に、流体が漏れないように結合させるコネクタ2を有している。
この取り付け部100のもう一方の端部は、流体分配スピンドル13を収容している接続インターフェースを有している。この接続インターフェースは、充填されるタンクのタップ6のポートへの、流体が漏れない結合を可能にするように、機械式の取着システム4を有している。
【0031】
ここに記載されている本発明の非制限的な例では、この取着システム4は、前記取り付け部100の一端部に形成されたクランク状の複数の溝41を有しており、これら溝は、前記タップ6の一端部に形成されている径方向の複数のピン61とそれぞれ協働するように意図されている。かくして、このアセンブリは、バヨネット式固定システムを成している。更に詳しくは、WO2007048955に言及されている。しかしながら、取着システムのこの実施形態は、排他的でも限定的でもなく、ねじ留め、クリップ、クランプなどの他の対応する接続システムによって互換及び補完され得る。
【0032】
このバヨネット式接続41−61は、可動部5によってロックされ得る。例えば、溝41中のピンの取着は、前記取り付け部の本体1に対して同軸の並進運動の機能を有して取り付けられている全体が管状のリング5によって、特にロック/ロック解除され得る。
【0033】
ロック/ロック解除のための前記リング5は、前記溝41の開いた端部(出口)を閉じる位置へと、内ばね52によって付勢される。このことによって、(前記タップ6に前記取り付け部をロックするようにして、)スタブ61が対応する前記溝41から離れるのを防ぐ。前記リング5は、(前記取り付け部を前記タップ6からロック解除するようにして、)前記溝41の開口部(出口)を開放するように、(前記ばね52の作用に抗して)手動で及び/もしくは機械的に押し戻される。
【0034】
前記ロックされた位置は、以下により詳しく説明されるロックシステム51、83、8によってブロックされ得る。
【0035】
図4を参照すると、前記取り付け部は、停止状態(前記取り付け部中に加圧されたガスが無い状態)として知られた状態である。コネクタ2、例えば雌コネクタが、前記取り付け部100の後方の端部に設けられている。このコネクタ2は、例えば管状の支持スピンドル12中に形成されている。ホースのためのこのコネクタ2は、前記充填用の取り付け部100と高圧充填ラインのホース(図示されていない)との間に、流体が漏れない接続を与えるように、タップ付きねじ山21と雌シーリングコーン22とを有している。
【0036】
前記充填用の取り付け部100の本体1は、外側のハンドグリップ11を有している。このハンドグリップ11は、ねじれトルク(a twisting torque)が前記取り付け部の後部に接続されているホース121に伝えられるのを防ぐために、前記支持スピンドルを中心として自由に回転することができる。例えば、このハンドグリップ11は、以下により詳しく説明されているロックカラー51と一緒に回転する(しかしながら、このロックカラー51は、以下に説明されるように、ブロックされていない場合、前記ハンドグリップ11に対して摺動し得る)。前記支持スピンドル12は、この中に、加圧された流体を運ぶことができる内側のダクトを有する管状の分配スピンドル13を収容している。
【0037】
流体を通さない遮断部材3が、コネクタ42の一端部に取り付けられている。特に、前記遮断部材3は、前記分配スピンドル13の前方の端部に摺動可能に取り付けられている。
【0038】
前記取り付け部100が接続されていない時(図4参照)、前記遮断部材3は、前記分配スピンドル13の一端部を覆う。この遮断部材3は、前記スピンドル13の複数の分配オリフィス131のそれぞれの側にO−リングシールと抜け防止リングとを各々備えている2組の1対のシーリング31を有している。これら2組の1対のシーリング31は、前記充填用の取り付け部100の回路122を、外部に対して遮断している。前記取り付け部100が、受け部であるタップに接続されると、前記遮断部材3は、例えば、前記タップ6のポートの対応する面との接触によって押し戻される。特に、この遮断部材3は、前記分配スピンドル13の周りを摺動し、前記分配オリフィスが覆われない位置に押し戻されることができる。復帰ばね33が、好ましくはデフォルトで(by default)、前記遮断部材を、前記分配オリフィス131が遮断される位置へと、前方に付勢する(接続されていない場合は自動遮断)。
【0039】
前記可動のロック/ロック解除のためのリング5は、前記支持スピンドル12に取り付けられているコネクタ42の周りを摺動する。前記復帰ばね52は、前記可動のリング5を、ロックされる位置に、(前記取り付け部100の前方の端部、即ち、図4中の左側に)常に戻す。
【0040】
L字型の取着溝41は、例えば、機械的な結合部材4を形成している前記コネクタ42の前方の端部に、位置されている。
【0041】
前記充填用の取り付け部100が対応したピン即ちバヨネット61に取着されたタップ6に接続される時(図1、2、5、6、7参照)、前記取り付け部100は、持ち上げられ、前記L字型の取着溝41の入口/出口が、前記ピン61に一致するように所定の位置に移動させられる。回転運動を伴う前記取り付け部100の並進運動によって、前記バヨネット61が前記ロックリング5に接触すると、前記可動のリング5が後退する。前記ピン61が前記溝41の端部に到達すると、前記ロックリング5(ばね52)は、前記バヨネット61をハウジング53中にロックするロック位置に、自動的に戻る(図7参照)。
【0042】
このような動作の間、前記分配スピンドル13の一端部は、開口部を通って、前記タップ6の本体に入り(図8、9参照)、これによって、前記遮断部材3が外される。
【0043】
前記分配スピンドル13の前方の端部が、前記タップ6の内側に流体が漏れないようにして留められており、またこの端部は、O−リングシールと抜け防止リングとをそれぞれ有する2組の1対のシール62、63間に位置している。前記2組の1対のシール62、63は、前記スピンドル13の一端部に同軸で設けられており、前記スピンドル13から径方向に出た流体を、複数の開口64を通るように導く(図8参照)。
【0044】
前記2組の1対のシール62、63は、前記スピンドルへのガスの圧力による力が均一になるように、好ましくは、同じ直径を有している。かくして、前記取り付け部100と前記タップ6との間の接続への機械的な圧迫が、弱くなる。
【0045】
更に、前記支持スピンドル12は、ばね81によって前方に付勢される管状のピストン8を収容している。このピストン8は、例えば、差動形式であり、異なる断面積S1及びS2を有する2つの端部を有している。これら断面積は、加圧されたガスが前記後方のコネクタ2を通って入ったときに、前記ばね81の作用に反する力を前記ピストン8に発生させるようなディメンションに、設定されている(図8、9)。
【0046】
図9の構成では、前記ピストン8は、このピストン8に作用するガスの圧力を有していない(ブロック解除の構成)。
【0047】
充填の工程の間、前記取り付け部100中の圧力が閾値圧力Psより高くなるとすぐに、接続を解くことができなくなる。
【0048】
設定された閾値圧力Psを超えて、加圧されたガスの力が、ばねの力Fを上回る、ということが特に生じる(Ps=F/(S1−S2))。
【0049】
かくして、前記取り付け部100中の圧力が前記閾値Psを超えると、前記ピストン8は、前記ばね81の力Fを上回って後方に移動する(図10参照、ブロックされた状態)。
【0050】
前記ピストン8は、1つ以上のペグ83に当接する斜面82、もしくは、幾つかの他の適切なカム面を有している。前記ペグ83は、ペグが、前記支持スピンドル12中に形成されたスロット中を移動できるように、取り付けられている。前記ペグ83を収容しているスロットは、ロックカラー51の一面に面している鍵穴型構造59に開口している。前記ロックカラー51は、前記支持スピンドル12の周りに取り付けられており、前記ロックリング5と一緒に並進運動で移動する。
【0051】
前記ピストン8とこれの斜面82とが前記ガスの圧力の作用によって右に移動されると、前記ペグ83に当接する前記斜面82は、前記ロックカラー51の鍵穴型構造59中にこれらペグを押し戻す。そして前記ペグ83は、前記ピストン8が限界位置に達した時には、前記ペグを前記鍵穴型構造59中に突出できるサイズの全長を有している(図10参照)。前記ペグ83の長さLは、以下のように規定され得る、
L<(L12=前記支持スピンドル12の壁の厚さ+L51=前記支持スピンドル12と前記ロックカラー51との間の間隙)、
L>L12=前記支持スピンドル12の壁の厚さ、
L<(L12=前記支持スピンドル12の壁の厚さ+L8=斜面の高さ)。
【0052】
前記ペグ83が前記ロックカラー51の鍵穴型構造59中に突出すると、これらペグ83は、前記スピンドル12に沿った前記ロックカラー51の並進運動を防ぐエンドストップを形成する。前記鍵穴型構造59中に突出している前記ペグ83は、固定された前記支持スピンドル12と可動の前記ロックカラー51との間に鍵及び鍵穴形式の機械的な接続を果たす。かくして、前記ロックカラー51は、前記可動のリング5の並進運動をブロックする(前記ロックカラー51は、前記ロックリング5と一緒に並進運動で移動する)。
【0053】
このようにして、前記タップ6のバヨネット61は、前記ハウジング53からもはや解放され得ない。前記充填用の取り付け部100と前記タップ6とのカップリング解除は、不可能となる。前記充填用の取り付け部100と前記タップ6とのカップリング解除は、前記取り付け部100中の圧力が前記閾値Ps以下に低くなるまで、可能にならない(上述の工程と逆の工程、図12参照)。
【0054】
ブロック解除後(P<Ps)、前記取り付け部100のロック解除は、前記バヨネット取着(もしくはこれに相当するもの)が解かれ得るように、前記リング5を、手動でもしくは機械的に後方に押すことによって、果たされ得る。
【0055】
充填センターの中では、充填ラインが、複数の前記充填用の取り付け部100に取着され得る。かくして、充填サイクルの間、これら取り付け部100の幾つかは、タップ6に接続されなくても良い。このような例では、充填の圧力が、遮断されて流体が漏れない前記充填用の取り付け部100(遮断部材3)に達する。
【0056】
前述と同じ原理に従えば、充填用の取り付け部100が、タップ6に接続されていない状態で前記閾値Ps以上の圧力を受けると、前記ロックシステム5は、前記ロック位置にブロックされ、前記充填用の取り付け部100のタップ6へのカップリングを防ぐ。
【0057】
図3は、図1及び2の取り付け部100の他の実施形態を示している。ここにおいて、前記充填用の取り付け部100の本体には、この取り付け部100を使用者にとって扱いやすくするように、保持するために使用される固定のハンドル車(a fixed hand wheel)11が与えられている。更に、前記取り付け部をロック解除するために使用されるコントローラが、支持するために使用される前記固定のハンドル車11に対して引っ込められており同軸に位置されている可動のハンドル車51によって示されている。
【0058】
本発明は、ガスの圧力によって生じられる力が均一化されることを可能にし、このことは、前記取り付け部の反発力と、従って前記コネクタ6と取り付け部100との間の連結に対する機械的圧迫とを制限するという効果を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧された流体、特に加圧されたガスのためのタップ(6)と、このタップを通って流体を充填/排出するためのシステムとを具備し、このタップ(6)には、充填用の取り付け部が設けられており、また、前記充填/排出のシステムは、前記タップの充填用のポートに選択的に接続されるように意図されたコネクタを有している、アセンブリにおいて、
前記コネクタは、前記タップ(6)の本体のハウジング内に深く収容されたバルブとフラップとの少なくとも一方を開くように意図されたバルブ押しロッドを形成している移動スピンドル(13)を有しており、前記スピンドル(13)は、加圧された流体を前記スピンドル(13)の一端に位置されている出口(131)まで運ぶ内側のダクトを有しており、このダクトは、流体供給回路(122)の少なくとも一部を成しており、前記タップの本体中のハウジングは、前記コネクタ(100)が前記タップに接続された時に、前記スピンドル(13)の一端部を収容し、前記スピンドルの一端部は、前記スピンドル(13)の周りの流体の出口(131)の各側面にそれぞれ1つ配置された2セットのシール(62、63)を有するシールシステムを備えていることを特徴とする、アセンブリ。
【請求項2】
前記2セットのシール(62、63)は、O−リング型であり、前記スピンドル(13)にかかる圧力を均一にするように同じ直径を有していることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記2セットのシール(62、63)は、抜け防止リングと関連してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記スピンドル(13)の前記一端部は、流体を通さない可動の遮断部材(3)によって閉じられ、前記取り付け部がポートに接続される時に開かれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記遮断部材(3)は、充填の回路を外部に対して遮断するために、前記スピンドル(13)の出口オリフィスの各側面に、O−リングシールと抜け防止リングとをそれぞれ有する1対のシーリング(31)を2組備えていることを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記コネクタ(100)は、流体供給回路(122)と、受け部(6)の少なくとも1つの対応する雌及び/もしくは雄取着ポート(61)との取着のため選択的に係合されるよう設定されている少なくとも1つの雄及び/もしくは雌取着部材(4)とを有し、前記コネクタ(100)は、また、前記流体供給回路(22)中の圧力に応答するロック(8、83、51)を有し、このロック(8、83、51)は、前記流体供給回路(22)中の圧力の作用によって、前記流体供給回路(22)中の圧力が所定の閾値圧力(Ps)より高い場合に前記取着部材(4)がブロックされる第1の位置と、前記流体供給回路(22)中の圧力が所定の閾値圧力(Ps)より低い場合に前記取着部材(4)のブロックが解かれる第2の位置との間を、自動的に移動可能であり、ブロックされる前記第1の位置で、前記ロック(8、83、51)は、前記コネクタ(100)が取り付け部(61)にすでに接続されている時、前記コネクタ(100)と前記取着部材(61)との互いの取着の解除を防ぐように設定されており、ブロックが解除される前記第2の位置で、前記ロック(8、83、51)は、前記コネクタ(100)と前記取着部材(61)とが互いに取着解除されること及び固定されることを可能にするように設定されていることと、
前記第1及び第2の位置において、前記ロック(8、83、51)は、このロック(8、83、51)とは異なる少なくとも1つの中間のロック部材(5、51)によって、前記取着部材(4)をブロックもしくはブロック解除するように設定されており、前記中間のロック部材は、少なくとも1つの取着部材(4)がロックされる位置と、この取着部材がロックされない位置との間を選択的に移動可能であることと、
前記ロック(8、83、51)は、前記中間のロック部材(5、51)に対して移動可能であるペグのような少なくとも1つの可動部材(83)を有しており、前記可動部材(83)は、前記供給回路(122)中の流体の圧力に従って、前記ロック部材(5)に対する引込み式のエンドストップを形成することと、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記取着部材(4)は、バヨネット形式で協動するように意図されている溝(41)とピン(61)とを有していることを特徴とする請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ロック部材(51)は、前記溝(41)の出口を閉じるエンドストップとして機能することによって前記溝(41)中のピン即ちバヨネット(61)を選択的にブロックすることができる可動部を有していることを特徴とする請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項1】
加圧された流体、特に加圧されたガスのためのタップ(6)と、このタップを通って流体を充填/排出するためのシステムとを具備し、このタップ(6)には、充填用の取り付け部が設けられており、また、前記充填/排出のシステムは、前記タップの充填用のポートに選択的に接続されるように意図されたコネクタを有している、アセンブリにおいて、
前記コネクタは、前記タップ(6)の本体のハウジング内に深く収容されたバルブとフラップとの少なくとも一方を開くように意図されたバルブ押しロッドを形成している移動スピンドル(13)を有しており、前記スピンドル(13)は、加圧された流体を前記スピンドル(13)の一端に位置されている出口(131)まで運ぶ内側のダクトを有しており、このダクトは、流体供給回路(122)の少なくとも一部を成しており、前記タップの本体中のハウジングは、前記コネクタ(100)が前記タップに接続された時に、前記スピンドル(13)の一端部を収容し、前記スピンドルの一端部は、前記スピンドル(13)の周りの流体の出口(131)の各側面にそれぞれ1つ配置された2セットのシール(62、63)を有するシールシステムを備えていることを特徴とする、アセンブリ。
【請求項2】
前記2セットのシール(62、63)は、O−リング型であり、前記スピンドル(13)にかかる圧力を均一にするように同じ直径を有していることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記2セットのシール(62、63)は、抜け防止リングと関連してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記スピンドル(13)の前記一端部は、流体を通さない可動の遮断部材(3)によって閉じられ、前記取り付け部がポートに接続される時に開かれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記遮断部材(3)は、充填の回路を外部に対して遮断するために、前記スピンドル(13)の出口オリフィスの各側面に、O−リングシールと抜け防止リングとをそれぞれ有する1対のシーリング(31)を2組備えていることを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記コネクタ(100)は、流体供給回路(122)と、受け部(6)の少なくとも1つの対応する雌及び/もしくは雄取着ポート(61)との取着のため選択的に係合されるよう設定されている少なくとも1つの雄及び/もしくは雌取着部材(4)とを有し、前記コネクタ(100)は、また、前記流体供給回路(22)中の圧力に応答するロック(8、83、51)を有し、このロック(8、83、51)は、前記流体供給回路(22)中の圧力の作用によって、前記流体供給回路(22)中の圧力が所定の閾値圧力(Ps)より高い場合に前記取着部材(4)がブロックされる第1の位置と、前記流体供給回路(22)中の圧力が所定の閾値圧力(Ps)より低い場合に前記取着部材(4)のブロックが解かれる第2の位置との間を、自動的に移動可能であり、ブロックされる前記第1の位置で、前記ロック(8、83、51)は、前記コネクタ(100)が取り付け部(61)にすでに接続されている時、前記コネクタ(100)と前記取着部材(61)との互いの取着の解除を防ぐように設定されており、ブロックが解除される前記第2の位置で、前記ロック(8、83、51)は、前記コネクタ(100)と前記取着部材(61)とが互いに取着解除されること及び固定されることを可能にするように設定されていることと、
前記第1及び第2の位置において、前記ロック(8、83、51)は、このロック(8、83、51)とは異なる少なくとも1つの中間のロック部材(5、51)によって、前記取着部材(4)をブロックもしくはブロック解除するように設定されており、前記中間のロック部材は、少なくとも1つの取着部材(4)がロックされる位置と、この取着部材がロックされない位置との間を選択的に移動可能であることと、
前記ロック(8、83、51)は、前記中間のロック部材(5、51)に対して移動可能であるペグのような少なくとも1つの可動部材(83)を有しており、前記可動部材(83)は、前記供給回路(122)中の流体の圧力に従って、前記ロック部材(5)に対する引込み式のエンドストップを形成することと、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記取着部材(4)は、バヨネット形式で協動するように意図されている溝(41)とピン(61)とを有していることを特徴とする請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ロック部材(51)は、前記溝(41)の出口を閉じるエンドストップとして機能することによって前記溝(41)中のピン即ちバヨネット(61)を選択的にブロックすることができる可動部を有していることを特徴とする請求項7に記載のアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−515638(P2011−515638A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501273(P2011−501273)
【出願日】平成21年3月20日(2009.3.20)
【国際出願番号】PCT/FR2009/050477
【国際公開番号】WO2009/125105
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(591036572)レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード (438)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月20日(2009.3.20)
【国際出願番号】PCT/FR2009/050477
【国際公開番号】WO2009/125105
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(591036572)レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード (438)
【Fターム(参考)】
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