説明

流体噴射装置

【課題】記録ヘッドの小型化を図りつつ、ノズルの封止を確実に行うことのできる流体噴射装置を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェットプリンターは、複数のノズル開口17からなるノズル列16が形成されたノズル面5Aを有する記録ヘッド5と、ノズル列16に沿って延在するとともにノズル列16に属する複数のノズル開口17を封止可能とし、記録ヘッド5に対して相対的に移動可能な弾性部材45と、弾性部材45によるノズル開口17の封止状態を検出する圧力検出装置10と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体噴射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
流体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」と言う)は、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)のノズル面に形成されたノズルから、印刷用紙などの記録媒体にインク(流体)を噴射することで印刷を行っている。
【0003】
記録ヘッドは、ノズルの開口(以下、ノズル開口という)からインクの水分が蒸発しやすくなっているため、ノズル内のインクの粘度が上昇してノズルが目詰まりしやすい。このため、プリンタの休止時には、記録ヘッドに対してキャップ部材を密着させてノズル面を封止することで、ノズル開口からのインクの水分蒸発を抑制するようにしている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−216913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、記録ヘッドの構成が複雑でノズル面内にキャップ部材によるシール範囲(キャップ部材が当接する部分)が確保できないような場合には、キャップ部材によってノズル面を封止することができない。また、キャップ部材が当接するシール範囲を確保しなければならないことは、記録ヘッドの小型化の促進に支障をきたすことになる。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、記録ヘッドの小型化を図りつつ、ノズル開口の封止を確実に行うことのできる流体噴射装置を提供することを目的の一つとしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の流体噴射装置は、上記課題を解決するために、複数のノズル開口からなるノズル列が形成されたノズル面を有する流体噴射ヘッドと、前記ノズル列に沿って延在するとともに該ノズル列に属する前記複数のノズル開口を封止可能とし、前記流体噴射ヘッドに対して相対的に移動可能な弾性部材と、前記弾性部材による前記ノズル開口の封止状態を検出する検出装置と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、流体噴射ヘッドに対して相対的に移動可能な弾性部材によって、流体噴射ヘッドのノズル開口を直接封止することが可能なため、ノズル開口を確実に封止することができるとともに、従来のようにキャップ部材によって記録ヘッドのノズル面全体を封止する必要がなくなる。このため、従来必要であったキャップ部材を当接させるためのシール範囲をノズル面内で確保する必要がないため、流体噴射ヘッドの更なる小型化が促進される。
【0009】
また、前記検出装置が、前記流体噴射ヘッド内のインクの圧力を検出することが好ましい。
本発明によれば、流体噴射ヘッド内の圧力を検出することにより、ノズル開口が封止されているかどうかを正確に確認することができる。例えば、流体噴射ヘッドの圧力が上昇すればノズル開口が封止されているとみなし、圧力が上昇しない場合には封止されていないとみなすことができる。また、この検出装置によって検出される圧力に基づいて、ノズル開口を確実に封止することが可能となる。
【0010】
また、前記弾性部材の先端が外方へ突出する曲面形状とされていることが好ましい。
本発明によれば、弾性部材の先端が外方へ突出する曲面形状とされていることから、封止時の応力を高めることができる。
【0011】
また、前記弾性部材が、前記ノズル面上で摺動可能であることが好ましい。
本発明によれば、弾性部材に、ノズル面上(ノズル開口付近)に付着した流体を除去するワイパー機能を付与することができる。
【0012】
また、前記ノズル列を複数有し、前記複数のノズル列のピッチに対応して配置された複数の前記弾性部材を備えたことが好ましい。
本発明によれば、ノズル列毎に弾性部材による封止を確実に行える。
【0013】
また、前記弾性部材が複数の前記ノズル列に対向することが好ましい。
本発明によれば、1つの弾性部材で複数のノズル列を封止することが可能となり、各ノズル列に対する弾性部材の位置合わせが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態のインクジェットプリンターの電気的な構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態のインクジェットプリンターの概略構成を示す模式図。
【図3】本実施形態の記録ヘッドの内部構成を示す部分断面図。
【図4】本実施形態のノズル面におけるノズルの配列状態を示す平面図。
【図5】本実施形態の封止機構による封止動作を示す説明図。
【図6】封止機構の動作を示すフローチャート図。
【図7】封止前後における記録ヘッド内の圧力変化を示すグラフ。
【図8】本実施形態の封止機構によるワイピング動作を示す説明図。
【図9】封止後における記録ヘッド内の圧力変化を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、流体噴射装置の一実施例としてのインクジェット式プリンター(インクジェットプリンター)の電気的な構成を示すブロック図である。図2は、インクジェットプリンターの概略構成を示す模式図である。
【0017】
インクジェットプリンター1は、記録用紙にインク(流体)を噴射することで所定の情報や画像を印字する記録処理を行うもので、図1および図2に示すように、全体の動作を制御する制御装置2、入力装置3、記憶装置4、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)5、記録用紙搬送機構9、圧力検出装置10、封止機構11などを備えている。
【0018】
制御装置2は、各種構成部材の動作を電気的に制御するものであり、入力装置3、記憶装置4、記録ヘッド5、記録用紙搬送機構9、圧力検出装置10、封止機構11等の間でデータの授受を行う各種入出力インターフェイス回路や、該データに基づき所定の演算処理等を行うCPU等を有する。
【0019】
入力装置3は、制御装置2に外部からの記録処理に係る各種指令やデータを入力するものであり、使用者が操作する操作パネルや外部から印字データ等を入力する通信装置等を含む。
【0020】
記憶装置4は、記録処理に係る各種構成機器の動作プログラムや入力装置3から入力されるデータを記憶するものである。
【0021】
記録ヘッド5は、圧電素子6および圧電素子6に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器7を備えており、圧電素子6に入力される駆動信号に基づいてインクを噴射する。
【0022】
圧力検出装置10は、記録ヘッド5内の圧力を検出するもので、制御装置2を介して封止機構11と電気的に接続されている。この圧力検出装置10は、記録ヘッド5の上流側であってインクタンク42と記録ヘッド5とを繋ぐインク流路47上に配置され、インク流路47内を搬送される加圧インクの圧力を記録ヘッド5内におけるインクの圧力として検出する。なお、圧力検出装置10は、インク流路47内のインクを搬送するための供給ポンプ43の下流側に配置される。
【0023】
封止機構11は、後述する封止部41を記録ヘッド5に対して相対的に移動させる封止部移動手段12を有している。この封止部移動手段12は、圧力検出装置10から出力される検出信号に基づいて封止部41の位置を変化させるものである。
【0024】
ここで、図3および図4を参照して記録ヘッドの構成について説明する。
図3は、記録ヘッドの内部構成を示す部分断面図、図4は、ノズル面におけるノズルの配列状態を示す平面図である。
【0025】
図3に示すように、記録ヘッド5は、ヘッド本体18と、ヘッド本体18に接続された流路形成ユニット22とを備えている。流路形成ユニット22は、振動板19と、流路基板20と、ノズル基板21とを備え、これらによって形成される共通インク室29と、インク供給口30と、圧力室31とを有している。
【0026】
さらに、流路形成ユニット22は、ダイヤフラム部として機能する島部32と、共通インク室29内の圧力変動を吸収するコンプライアンス部33とを備える。ヘッド本体18には、固定部材26と共に駆動ユニット24を収容する収容空間23と、図2に示すインクタンク42から供給されてくるインクを流路形成ユニット22に案内する内部流路28が形成されている。
【0027】
図4に示すように、ノズル開口17はノズル面5Aにおいて長辺方向(記録紙の幅方向)に沿って複数設けられ、ノズル列16を形成する。このノズル列16は、短辺(記録紙の搬送方向)に沿って複数列設けられており、本実施形態では4列となっている。ノズル列16Y、16M、16C、16Bkは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色に応じたインクを噴射する構成となっている。
【0028】
上記構成の記録ヘッド5によれば、ケーブル27を介して駆動ユニット24に駆動信号が入力されると、圧電素子6が伸縮して振動板19がキャビティに接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。このため、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル開口17からインクが噴射されることとなる。
【0029】
次に、封止機構11の構成について詳しく述べる。
図2に戻り、本実施形態の封止機構11は、非印字時において記録ヘッド5のノズル列16を封止するためのもので、記録ヘッド5に対して相対的に移動可能な封止部41と、封止部41の移動を実現する封止部移動手段12とを具備する。
【0030】
封止部41は、記録ヘッド5のノズル面5Aに面する基台44と、基台44上に設けられた複数の弾性部材45とから構成されている。封止部41は、記録ヘッド5の下方に配置され、封止部移動手段12により記録ヘッド5に対する位置が変化されるようになっている。
【0031】
弾性部材45は、記録ヘッド5のノズル列16に沿って延在し、インクに対して撥液性の高い弾性材を用いて形成される。使用する弾性材の硬度は約50°とする。
弾性部材45の幅W(厚み)は、ノズル開口17の直径(約0.025mm)以上であることが好ましい。本実施形態では具体的に、1.5mm程度とする。これら複数の弾性部材45がノズル列16のピッチに対応して配置されていることで、各弾性部材45により対応するノズル列16に属するノズル開口17を各々封止することが可能となっている。
【0032】
本実施形態の弾性部材45は、その先端45Aが外方へ突出する曲面形状とされているため、ノズル面5Aに当接した際にその押圧力によって容易に変形する。このため、封止時の応力を先端45Aに集中させることができ、先端45Aが各ノズル開口17に密着して確実な封止が得られる。本実施形態では、先端45Aにおける曲率半径が約3.5mmとなっている。
【0033】
なお、弾性部材45の内部に剛性部材を設けた構成としてもよい。また、弾性部材45の形状についても上記に示したものに限らず、先端に向かって幅狭となるような形状としてもよい。
【0034】
本実施形態のインクジェットプリンター1によれば、記録ヘッド5に対して相対的に移動可能な封止部41に設けられた弾性部材45によって、記録ヘッド5のノズル開口17を直接封止することが可能なため、ノズル開口17を確実に封止することができる。このため、従来のようにキャップ部材によって記録ヘッドのノズル面全体を封止する必要がなくなり、従来必要であったキャップ部材を当接させるためのシール領域をノズル面内で確保する必要がないため、記録ヘッド5の更なる小型化が可能となる。
【0035】
次に、インクジェットプリンターの動作について図2および図5〜図7を用いて説明する。図5は、封止機構11による封止動作を示す説明図である。また、図6は、封止機構の動作を示すフローチャート図、図7は、封止前後における記録ヘッド5内の圧力変化を示すグラフである。以下の説明では、封止機構11による封止動作を中心に説明する。
本実施形態のインクジェットプリンター1は、記録ヘッド5内の圧力を監視しながら封止部41の位置制御を行う。
【0036】
まず、ステップS1において制御装置2は、封止機構11の封止部移動手段12を動作させることにより封止部41を上昇させ、各弾性部材45を記録ヘッド5のノズル面5Aに押し付けるようにして当接させる。記録ヘッド5に対する封止部41の押し付け力は一定であり、弾性部材45の材質や形状等によって適宜設定される。例えば、押し付け力の目安として、弾性部材45の変形量を測定する。本実施形態では、図5(b)に示すように、記録ヘッド5のノズル面5Aに対する弾性部材45の接触幅W2が約0.2mm程度になるような押圧力で押し付ける。例えば、弾性部材45に対して0.08N/mmの荷重を与えると、接触幅W2が約0.2mm程度になる。
【0037】
ステップS2では、圧力検出装置10により記録ヘッド5内の圧力を検出する。本ステップでは、供給ポンプ43を駆動させてインク流路47内のインクに圧力を加えた状態で検出を行う。圧力検出装置10は、インク流路47内のインクの圧力を記録ヘッド5のインクの圧力として検出し、検出した検査信号を制御装置2へと出力する。
【0038】
次に、ステップS3では、ノズル列16(ノズル開口17)の封止状態を確認する。検出圧力が予め設定しておいた閾値を下回る場合には、ノズル開口17が全く塞がれていないと判断し、ステップ2へ再び移行する。
【0039】
制御装置2は、ステップ2において封止部41を水平方向に移動させ、その位置において再び記録ヘッド5内の圧力検出を行った後、ステップS3においてノズル開口17の封止状態を確認する。本実施形態では、この動作を繰り返し実行することによって、記録ヘッド5内の圧力を監視しながら記録ヘッド5に対する封止部41の位置制御を行う。
【0040】
図7は、ノズル開口の封止状態を示すグラフである。
図7に示すように、封止部41を記録ヘッド5に対して一方向へ移動させていくと、記録ヘッド5内の圧力が上昇し、閾値を越えてピークを迎えた後、さらなる封止部41の移動によって記録ヘッド5内の圧力が下降する。
【0041】
制御装置2は、最も高い圧力が検出された位置においてノズル開口17が封止部41によって確実に封止されたものと判断し、この位置に封止部41を移動させてノズル開口17の封止を行う。
【0042】
制御装置2は、この封止位置を記憶しておき、次に封止動作を実施する際にはこのデータを基に記録ヘッド5に対する封止部41の位置合わせを行う。
【0043】
以上述べたように、本実施形態では記録ヘッド5内の圧力を監視しながら記録ヘッド5に対する封止部41の位置制御を行っている。封止位置を検出した後は、記録ヘッド5に対して常に同じ位置に封止部41を当接させることによってノズル開口17の封止を行える。これにより、記録ヘッド5に対する封止部41の位置合わせは一度で済む。
【0044】
また、上述したような操作によって得られた封止位置において封止部41によるノズル開口17の封止を行った後においても、ノズル開口17の封止状態を確認することが望ましい。この場合、供給ポンプ43によってインクを加圧した後、供給ポンプ43を停止させ、その後の記録ヘッド5内の圧力変化を監視することによってノズル開口17が確実に封止されているかどうかを確認できる。
【0045】
例えば、図8に示すように、記録ヘッド5内のインク圧が閾値以上の圧力で一定時間保持されればノズル開口17が確実に封止されていると判断できる。一方、供給ポンプ43の停止後、インク圧が減少していった場合には封止が不完全であると判断し、記録ヘッド5に対する封止部41の位置合わせを再度行う。このように、圧力検出装置10によって検出される圧力に基づいて封止部41の位置を制御することにより、制御誤差を緩和でき、弾性部材45によるノズル開口17の封止を確実なものとすることができる。
【0046】
したがって、本実施形態の封止機構11によってノズル開口17からのインクの乾燥を防止することができるので、記録ヘッド5の良好な吐出を維持することのでき、信頼性の高いインクジェットプリンター1が得られる。
【0047】
なお、封止部41の位置を調整する場合には、記録ヘッド5に当接した状態の封止部41を水平面(XZ面)内で移動させることで、ノズル開口17に対する弾性部材45の位置を調整してもよいし、封止部41を下降させて一旦記録ヘッド5から離間させた後、封止部41の位置を調整してから当接動作をリトライしてもよい。
【0048】
次に、上述した封止機構11における他の動作について説明する。
封止機構11は、封止部41の弾性部材45をワイパーとして機能させることで、記録ヘッド5のノズル面5A上に付着したインクを除去するクリーニング処理(ワイピング処理)も実施可能である。図9は、封止機構によるクリーニング動作を示す説明図である。
【0049】
ワイピング処理を実行する場合には、まず、図9(a)に示すように封止部41を上昇させて記録ヘッド5の側方(短手方向外側)に配置させる。このとき、基台44の縁部に立設された弾性部材45の先端45Aが記録ヘッド5の側部5bに接触する位置にまで上昇させておく。
【0050】
そして、図9(b)に示すように、封止部移動手段12により記録ヘッド5のノズル列16の配列方向に沿って封止部41を移動させることで、各弾性部材45が弾性変形しながらノズル面5Aに順次接触し、ノズル面5A上を摺動する。弾性部材45がノズル面5A上を摺動することによって、ノズル開口17内やその近傍で増粘したインクや固化したインクを除去することができる。
【0051】
このように、封止部41の弾性部材45をワイパーとして機能させることにより、封止機構11によるクリーニング処理が可能である。
【0052】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0053】
例えば、複数ある弾性部材45の基部(先端45Aとは反対の端部)同士が互いに一体とされていてもよい。また、弾性部材45が記録ヘッド5に設けられた複数のノズル列16に対応する形状となっていてもよい。例えば、弾性部材が2列分のノズル列16に対応する幅に形成されていて、1つの弾性部材で2つのノズル列を一括して封止できる構成としてもよい。これにより、記録ヘッド5の各ノズル列16に対する弾性部材の位置合わせが容易になる。
【符号の説明】
【0054】
1…インクジェットプリンター(流体噴射装置)、5A…ノズル面、5…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、16(16Y,16M,16C,16Bk)…ノズル列、17…ノズル開口、10…圧力検出装置(検出装置)、45…弾性部材、45A…先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノズル開口からなるノズル列が形成されたノズル面を有する流体噴射ヘッドと、
前記ノズル列に沿って延在するとともに該ノズル列に属する前記複数のノズル開口を封止可能とし、前記流体噴射ヘッドに対して相対的に移動可能な弾性部材と、
前記弾性部材による前記ノズル開口の封止状態を検出する検出装置と、を備えたことを特徴とする流体噴射装置。
【請求項2】
前記検出装置が、前記流体噴射ヘッド内のインクの圧力を検出すること
を特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
【請求項3】
前記弾性部材の先端が外方へ突出する曲面形状とされていること
を特徴とする請求項1または2記載の流体噴射装置。
【請求項4】
前記弾性部材が、前記ノズル面上で摺動可能であること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
【請求項5】
前記ノズル列を複数有し、
前記複数のノズル列のピッチに対応して配置された複数の前記弾性部材を備えたこと
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
【請求項6】
前記弾性部材が複数の前記ノズル列に対向すること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−269513(P2010−269513A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−122951(P2009−122951)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】