流体移送デバイス
供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送するための流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、計量貯蔵部と流体的に接続される第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドとを含む。第1のチャネルは、マニホールドから延在する第1のカニューレを備える。マニホールドは、計量貯蔵部と流体的に接続された第2のチャネルの少なくとも一部を形成する。第2のチャネルは、マニホールドから延在する第2のカニューレを備える。第3のチャネルは、マニホールドを通って延在し、第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える。第1の逆止弁は、第1のチャネル内に配置され、第2の逆止弁は、第2のチャネル内に配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本願は、2009年5月4日出願の米国仮特許出願第61/175,329号(発明の名称「Fluid Transfer Device and Method of Use」)の利益を主張し、この仮特許出願は、本明細書においてその全体が参照により援用される。
【0002】
本発明は、一般的に、流体移送デバイスに関し、少なくとも1つの実施形態において、バイアル等の密封容器から携帯型薬剤送達デバイス等の密封型流体送達デバイスに流体を移送するための流体移送デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
インスリン等の液状の薬物が拡張可能‐収縮可能な貯蔵部に保存される、様々な注射用薬剤送達デバイスが既知である。そのようなデバイスでは、貯蔵部を収縮させることにより、流体が貯蔵部から患者に送達される。「注射用」という用語は、皮下、皮内、静脈内、および筋肉内の送達を包含することを意味する。
【0004】
そのようなデバイスは、流体送達デバイスの製造業者によって充填され得るか、または、そのようなデバイスは、使用前に薬剤師、医師、もしくは患者によって充填され得る。製造業者によって充填される場合、流体は数週間から数年にわたって保存される可能性があり、そうなると、必要とされる流体を提供することに対して流体送達デバイスの製造業者が責任を負わなければならなくなるため、デバイス中の薬剤に必要とされる安定性を提供することが困難であり得る。下流で誰かによって充填される場合、そのような人物が、液体が完全に貯蔵部を充填したこと、すなわち、貯蔵部および液体経路がいずれの望ましくない気泡も含有していないことを確実にすることは困難である。一般に、これには、充填注入口を下にして送達出口を上にする等(充填中に空気を追い出すことができるように)、空気が流体より前方に押されるようにすることを確実にする特定の配向で充填することによりデバイスを準備することが必要である。また、流体を一方の容器から他方の容器に移送することは、通常、少なくともいくらかの流体を無駄にする結果になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、2つの容器の間で安全かつ効率的に流体を移送する、改善された流体移送デバイスを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送するための流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、計量貯蔵部と流体的に接続され、供給貯蔵部および計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第1の一方向チャネルと、計量貯蔵部と流体的に接続され、充填貯蔵部および計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第2の一方向チャネルとを有する、第1の流路と、供給貯蔵部および充填貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第2の流路と、を備える。一実施形態において、第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含む。一実施形態において、第1のカニューレは、傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第2のカニューレは、傾斜した先端部を含む。
【0007】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する部材をさらに備え、第1のカニューレは、部材から第1の方向に延在し、第2のカニューレは、部材から第2の方向に延在し、第1の方向は、第2の方向の略反対である。一実施形態において、計量貯蔵部は、部材から概して第1の方向に延在する。
【0008】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する、マニホールドであって、第1の一方向チャネルの少なくとも一部および第2の一方向チャネルの少なくとも一部を形成する、マニホールドを備える。一実施形態において、第1のカニューレは、第2のカニューレの断面積よりも大きな断面積を有する。
【0009】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、流体移送デバイスを供給貯蔵部と連結するように構成される、供給支持部を備える。一実施形態において、供給支持部は、第1のチャネルに近接し、供給貯蔵部を解放可能に保持するように構成される、少なくとも1つのキャッチを含む。一実施形態において、少なくとも1つのキャッチは、第1のチャネルから異なる距離に離間された少なくとも2つのキャッチを含む。一実施形態において、供給支持部は、第1のチャネルに近接し、供給貯蔵部を解放不可能に保持するように構成される、少なくとも1つのキャッチを含む。一実施形態において、供給支持部は、第1の一方向チャネルを供給貯蔵部内に位置付けるように構成され、第1の一方向チャネルは、供給貯蔵部から流体の実質的に全てを移送するように構成される。
【0010】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2の一方向チャネルを支持する部材と、部材に接続され、充填貯蔵部を第2の一方向チャネルと整合させるように構成される、トレー支持部と、を備える。
【0011】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、トレー支持部に摺動可能に接続され、充填貯蔵部を収容するように構成される、トレーを備える。一実施形態において、トレー支持部およびトレーのうちの少なくとも1つは、トレーが空である時にトレーがトレー本体に対して移動し、第2の一方向チャネルを露出することを防ぐように構成される、安全ロックをさらに備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、初期位置にある第2の一方向チャネルへのアクセスを阻止するように構成される、トレーと取り外し可能に連結するように構成される安全貯蔵部を備える。一実施形態において、第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含み、第2の流路は、第3のカニューレを含む。一実施形態において、第3のカニューレは、第1のカニューレ内に配置され、第3のカニューレの第1の端部は、第1のカニューレの遠位端に近接する第1のカニューレの内部側壁に向かって湾曲する。一実施形態において、第3のカニューレの第2の端部は、傾斜した先端部を備える。一実施形態において、第2および第3のカニューレは、計量貯蔵部から離れて延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレよりも計量貯蔵部から遠くに延在する。一実施形態において、計量貯蔵部は、プランジャを含む。一実施形態において、プランジャは、プランジャロッドと、プランジャ先端部とを備える。一実施形態において、計量貯蔵部は、計量停止部を有する。一実施形態において、計量停止部は、調整可能である。一実施形態において、計量貯蔵部の容積は、充填貯蔵部の容積よりも大きい。一実施形態において、供給貯蔵部の容積は、計量貯蔵部の容積よりも大きい。一実施形態において、第2の流路は、第1の一方向チャネル内で部分的に延在する。一実施形態において、第1の一方向チャネルの遠位端および第2の流路の第1の端部は、供給貯蔵部と密封係合するように構成され、第2の一方向チャネルの遠位端および第2の流路の第2の端部は、それぞれ、充填貯蔵部と密封係合するように構成される。一実施形態において、第1および第2の一方向チャネルは、それぞれ、200μl未満の流体移送空間を備える。一実施形態において、第1の一方向チャネルの容積は、第2の一方向チャネルの容積よりも小さい。一実施形態において、充填貯蔵部は、流体送達デバイスを備え、供給貯蔵部は、バイアルを備える。
【0012】
別の実施形態において、流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドであって、第1のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第1のチャネルは、マニホールドから延在する第1のカニューレを備え、マニホールドは、第2のチャネルの少なくとも一部を形成し、第2のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第2のチャネルは、マニホールドから延在する第2のカニューレを備える、マニホールドと、マニホールドを通って延在し、第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える、第3のチャネルと、第1のチャネル内に配置される第1の逆止弁と、第2のチャネル内に配置される第2の逆止弁と、を備える。一実施形態において、第3のカニューレは、少なくとも部分的に第1のカニューレを通って延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレよりもマニホールドから遠くに延在する。一実施形態において、第1のカニューレは、第2のカニューレよりも大きい。
【0013】
別の実施形態において、流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、計量貯蔵部と流体的に接続された第1の一方向チャネルと、計量貯蔵部と流体的に接続された第2の一方向チャネルと、を備える。一実施形態において、第1のチャネルは、第1のカニューレを含み、第2のチャネルは、第2のカニューレを含む。一実施形態において、第1のカニューレは、第1の傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第1のカニューレは、第1の傾斜した先端部の下に位置付けられた供給貯蔵部内の流体の表面張力抵抗を克服するように構成される。一実施形態において、第2のカニューレは、第2の傾斜した先端部を含む。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する部材をさらに備え、第1のカニューレは、部材から第1の方向に延在し、第2のカニューレは、部材から第2の方向に延在し、第1の方向は、第2の方向の略反対側である。一実施形態において、計量貯蔵部は、部材から概して第1の方向に延在する。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する、マニホールドであって、第1のチャネルの少なくとも一部および第2のチャネルの少なくとも一部を形成する、マニホールドを備える。
【0014】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のチャネルを支持する部材と、部材に接続され、充填貯蔵部を第2のチャネルと整合させるように構成される、トレー支持部と、を備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、トレー支持部に摺動可能に接続され、充填貯蔵部を収容するように構成される、トレーを備える。一実施形態において、トレー支持部およびトレーのうちの少なくとも1つは、トレーが空である時にトレーがトレー本体に対して移動し、第2のチャネルを露出することを防ぐように構成される、安全ロックをさらに備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、トレーと取り外し可能に連結するように構成される安全貯蔵部と、初期位置にある第2のチャネルへのアクセスを阻止するように構成される、穿刺可能な本体と、を備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1のチャネルの遠位端に近接する第1の端部と、第2のチャネルの遠位端に近接する第2の端部と、を有する、第3のチャネルを備える。一実施形態において、第1のチャネルの遠位端および第3のチャネルの第1の端部は、供給貯蔵部と密封係合するように構成され、第2のチャネルの遠位端および第3のチャネルの第2の端部は、それぞれ、充填貯蔵部と密封係合するように構成される。一実施形態において、第3のチャネルは、部分的に第1のチャネル内にある。一実施形態において、第3のチャネルは、第1のチャネルと少なくとも部分的に同軸上にある。一実施形態において、第3のチャネルの第1の端部は、第1のチャネルの遠位端に近接する第1のチャネルの内部側壁に向かって湾曲する。一実施形態において、第1のチャネルは、第1のカニューレを含み、第2のチャネルは、第2のカニューレを含み、第3のチャネルは、第3のカニューレを含む。一実施形態において、第3のカニューレの第2の端部は、傾斜した先端部を備える。一実施形態において、第2および第3のカニューレは、計量貯蔵部から離れて延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレチャネルよりも計量貯蔵部から遠くに延在する。一実施形態において、計量貯蔵部は、第2の一方向チャネルと流体的に係合するように構成される充填貯蔵部の容積よりも大きな容積を有する。一実施形態において、充填貯蔵部は、流体移送送達デバイスを備える。
【0015】
さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1のチャネルに近接し、供給貯蔵部を解放可能に保持するように構成される、少なくとも1つのキャッチを備える。さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1のチャネルに近接する少なくとも1つの第2のキャッチをさらに備え、少なくとも1つの第2のキャッチは、少なくとも1つの第1のキャッチが第1のチャネルから離間されるよりも遠くに、第1のチャネルから離間される。一実施形態において、計量貯蔵部は、プランジャを含む。一実施形態において、プランジャは、プランジャロッドと、プランジャ先端部とを備える。さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1のチャネルに近接する供給貯蔵部を収容するように構成される供給支持部を備える。一実施形態において、計量貯蔵部は、調整可能な計量停止部を有する。一実施形態において、第1および第2のカニューレは、100μl未満の流体移送空間を備える。一実施形態において、第1および第2のカニューレは、200μl未満の流体移送空間を備える。さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1の一方向チャネルに連結された上方支持部と、第2の一方向チャネルに連結された下方支持部とを備え、下方支持部は、上方支持部に対して移動可能であり、上方支持部に対して下方支持部を移動させることは、計量貯蔵部の容積を変化させる。
【0016】
別の実施形態において、薬理学的システムにおいて供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送する方法は、密封された流路を介して供給貯蔵部を充填貯蔵部と流体的に連結するステップと、流体流路を通して充填貯蔵部内に流体を引き込むために、供給貯蔵部と充填貯蔵部との間に圧力差を形成するステップと、を含み、供給および充填貯蔵部のそれぞれの全体的な容積は、流体移送の間一定のままである。一実施形態において、流体流路は、計量貯蔵部を含む。一実施形態において、供給貯蔵部は、第1の一方向チャネルを介して計量貯蔵部に流体的に接続され、計量貯蔵部は、第2の一方向チャネルを介して充填貯蔵部に流体的に接続される。一実施形態において、薬理学的システムにおいて供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送する方法は、流体の第1の容積を供給貯蔵部から充填貯蔵部に移送するステップと、実質的に流体の第1の容積と等しい流体の第2の容積を、第3のチャネルを介して充填貯蔵部から供給貯蔵部に移送するステップとを含む。一実施形態において、圧力差は、手動で操作可能なポンプを使用して生じさせられ、方法は、さらに、計量貯蔵部の容積を拡大し、充填貯蔵部から第1のチャネルを通して計量貯蔵部内に流体を引き込むために、ピストンを引くステップと、第2のチャネルを通して充填貯蔵部内に流体を排出するために、計量貯蔵部の容積を収縮させるようにピストンを押下するステップと、を含む。
【0017】
別の実施形態において、流体移送デバイスは、調整可能な容積を有する計量貯蔵部と、第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドであって、第1のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第1のチャネルは、マニホールドから延在する第1のカニューレを備え、マニホールドは、第2のチャネルの少なくとも一部を形成し、第2のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第2のチャネルは、マニホールドから延在する第2のカニューレを備える、マニホールドと、マニホールドを通って延在し、第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える、第3のチャネルと、第1のチャネル内に配置される第1の逆止弁と、第2のチャネル内に配置される第2の逆止弁と、を備える。一実施形態において、第3のカニューレは、少なくとも部分的に第1のカニューレを通って延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレよりもマニホールドから遠くに延在する。
【0018】
これまで述べた概略および以下の流体移送デバイスの実施形態の詳細な説明は、付属の例示的実施形態の図面とともに読むことによって、よりよく理解されるであろう。しかしながら、本発明は、図示される正確な構成および手段に限定されるものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の実施形態によるシステムの概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態による代替システムの概略図である。
【図3】図3は、本発明の例示的実施形態による流体移送デバイスの分解斜視図である。
【図4】図4は、図3の流体移送デバイスのマニホールドおよび供給支持部の部分的な分解斜視図である。
【図5】図5は、図4に示すマニホールドおよび供給支持部の断面図である。
【図6】図6は、図5に示すマニホールドの一部の拡大図である。
【図7】図7は、図4に示すマニホールドの底面図である。
【図8】図8は、図4に示すマニホールドの正面分解斜視図である。
【図9】図9は、第1のチャネルを通る流体の流れ方向を示す、図4に示すマニホールドの部分的な正面透視図である。
【図10】図10は、第2のチャネルを通る流体の流れ方向を示す、図4に示すマニホールドの部分的な底面透視斜視図である。
【図11】図11は、第2のチャネルを通る流体の流れ方向および第3のチャネルを通る流体の流れ方向を示す、図3に示すマニホールドの部分的な正面透視図である。
【図12】図12は、図3の流体送達デバイスのトレーおよびトレー支持部の分解正面斜視図である。
【図13】図13は、トレー支持部の背面を半分取り外した、図3の流体移送デバイスの背面斜視図である。
【図14】図14は、図3の流体送達デバイスの針シールドの斜視図である。
【図15】図15は、図3の流体移送デバイスの側面図である。
【図16】図16は、図3の流体移送デバイスの背面図である。
【図17】図17は、本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの正面断面図である。
【図18】図18は、保存または初期位置にある図3の流体移送デバイスの正面図である。
【図19】図19は、充填位置にある、ユーザによって保持された、図3の流体移送デバイスの正面図である。
【図20】図20は、充填位置にある図3の流体移送デバイスの部分断面図である。
【図21】図21は、移送位置にある図3の流体移送デバイスの部分断面図である。
【図22】図22は、移送後の位置にある図3の流体移送デバイスの部分断面図である。
【図23】図23は、初期位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの概略図である。
【図24A】図24A〜24Cは、初期位置、移送位置、および移送後の位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの斜視図である。
【図24B】図24A〜24Cは、初期位置、移送位置、および移送後の位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの斜視図である。
【図24C】図24A〜24Cは、初期位置、移送位置、および移送後の位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
詳細な図を参照すると、図を通して同様の参照番号が同様の要素を示しており、本発明の例示的な実施形態にしたがって、一般的に10と表される流体移送デバイスが図1〜23に示される。
【0021】
図1、2、および3を参照すると、一実施形態において、流体移送デバイス10は、流体12が供給貯蔵部14から充填貯蔵部16に移送されることを一般的に可能にするシステムの一部を形成する。供給貯蔵部14および充填貯蔵部16は、流体を保持するための任意の好適な容器であり得る。一実施形態において、流体移送デバイス10は、所定の容積を有する他の方法で密封された2つの容器間で、流体を密封状態で移送する。一実施形態において、供給貯蔵部14は、薬剤バイアル28である。一実施形態において、充填貯蔵部16は、携帯型流体送達デバイス24内に収容される。一実施形態において、充填貯蔵部16は、最初は収縮位置にある(すなわち、空気で充填された)カートリッジである。一実施形態において、流体移送デバイス10は、供給貯蔵部14、例えば、薬剤バイアル28から、充填貯蔵部16、例えば、薬剤送達デバイス24に、インスリン等の医薬品有効成分(API)を含有する流体を移送するための薬理学的システムにおいて使用される。流体12は、いずれの流体であってもよいが、代替実施形態において、流体12は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい:GLP1および類似体、グルカゴン、オキシトシン、ソマトスタチン、フェンタニル、モルヒネ、アミオダロン、エピネフリン、イソプロテレノール、エスモロール、ハロペリドール、ヘパリン、レミケード、リドカイン、バソプレッシン、抗体、ヒト成長ホルモン、エリスロポエチン、Avastin(登録商標)、Tarceva(登録商標)、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン(leutinizing hormone)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、コルチコステロイド、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬、またはベンゾジアゼピン。
【0022】
一実施形態において、供給貯蔵部14は、第1の流路18を介して充填貯蔵部16と流体的に連結する。一実施形態において、第1の流路18は、一方向のみに流れることを許容される。供給貯蔵部14から流路18を通って充填貯蔵部16内に流体12を引き込むために、最初に第1の流路18内で圧力変化を生じさせる。一実施形態において、供給および充填貯蔵部14、16を流体的に接続することが、流体12の交換を引き起こすかまたはその補助となるように、充填貯蔵部16は、システムを組み立てる前に、大気圧に対して陽圧または陰圧下に提供される。一実施形態において、供給および充填貯蔵部14、16の全体的な容積は、流体の移送中、一定のままである。一実施形態において、第1の流路18に接続されるかまたはその中に提供されるポンプ18aを介して、圧力変化を生じさせる。別の実施形態において、後にさらに詳細に記載するが、第1の流路18に接続される計量貯蔵部20の使用により圧力変化を生じさせる。
【0023】
一実施形態において、後にさらに詳細に記載するように、充填貯蔵部16から押し出される流体(空気またはオーバーフロー液のいずれか)が供給貯蔵部14に移送され、供給および充填貯蔵部14、16内の圧力が、第1および第2の流路18、22のうちの少なくとも1つを通って相互に均一化するかまたは平衡を保つように、流体移送デバイス10は、供給貯蔵部14および充填貯蔵部16を伴う閉ループシステムを形成する。流体12の第1の容積は、供給貯蔵部14から他の方法で密封された充填貯蔵部16に移送され、流体12の第1の容積と実質的に等しい流体12の第2の容積は、第2の流路22を介して充填貯蔵部16から他の方法で密封された供給貯蔵部14に移送される。一実施形態において、流体移送デバイス10の閉ループシステムは、供給および充填貯蔵部14、16を流体的に接続する前に第1および第2の流路18、22内に存在し得る空気を除いて、システム内に周囲空気を含まないかまたは導入しない。
【0024】
そのような閉ループシステムは、汚染物質を含有し得る周囲空気を供給および充填貯蔵部14、16に導入することを回避する。周囲空気との接触を回避することは、周囲空気に接触すると流体12が劣化する特定の薬理学的用途において重要である。流体移送デバイス10はまた、第1の流路18の容積を最小限に抑えることにより、供給貯蔵部14から充填貯蔵部16まで流体12が移動しなければならない距離を短縮する。第1の流路18の容積を最小限に抑えることは、流体12の汚染、劣化、撹拌および/または発泡をもたらし得る流体12の混合を低減する。そのような閉ループシステムはまた、充填貯蔵部16内のいずれのオーバーフロー液12も供給貯蔵部14内に再循環させることにより、流体12の無駄を回避する。流体移送デバイス10はまた、一方の密封容器から他方の密封容器へと流体12を移送するために必要な段階およびデバイスの数を削減する。
【0025】
流体移送デバイス10はさらに、ユーザが、流体12を測定する必要なしに供給貯蔵部14から充填貯蔵部16を充填することを可能にする。一実施形態において、流体移送デバイス10は、異なるサイズの供給および計量貯蔵部14、16を、種々の組み合わせで使用するために構成される。そのようなシステムにおいて、供給および計量貯蔵部14、16のサイズにかかわらず、供給貯蔵部14に戻る任意の余剰な流体12で充填貯蔵部16が満杯であることを確実にするために、余剰な流体12が提供されてもよい。流体移送デバイス10はさらに、充填貯蔵部16を充填している途中で、空の供給貯蔵部14を別の供給貯蔵部14と交換可能にし得る。流体移送デバイス10はまた、供給貯蔵部14を空にしている途中で、満杯の充填貯蔵部16を空の充填貯蔵部16と交換可能にし得る。流体移送デバイス10は、使用済みの供給貯蔵部14を廃棄する際に流体12が無駄にならないように、供給貯蔵部14を実質的に空にすることができる。流体移送デバイス10は、充填貯蔵部16内に入る移送中の空気、周囲空気および/またはシステム内に含まれる空気を実質的に減少させることができる。
【0026】
図3を参照すると、一実施形態において、充填貯蔵部16は、流体送達デバイス24を備える。流体送達デバイス24は、流体12で充填される内部空洞、すなわち、充填貯蔵部16を有する任意の既知のデバイスであり得る。一実施形態において、流体送達デバイス24は、流体12を患者(図解せず)に投与する。流体移送デバイス10とともに使用するための例示的な流体送達デバイス24は、米国特許第6,939,324号、同7,481,792号、および同7,530,968号に開示されるデバイスを含み、それらは、参照により本明細書にその全体が組み込まれる。一実施形態において、充填貯蔵部16は、周囲空気から充填貯蔵部16を遮断して気密空洞を形成するために、穿刺可能な栓、すなわちセプタム16aと、プランジャ16bとを他の端部に含む(図5、20を参照)。一実施形態において、充填貯蔵部14は、バイアル28を備える。一実施形態において、バイアル28は、セプタム等の、穿刺可能部材32を含む栓30をネック34上に含む。ネック34は、縮径されていてもよく、バイアル本体36から延在する。キャップ30、ネック34およびバイアル本体36は、それぞれ、円形断面を有するように示されているが、バイアル28は、正方形等の任意の形状を採ることができ、気密空洞を形成するための任意の好適な様式で周囲空気から遮断され得る。
【0027】
図3〜8を参照すると、一実施形態において、流体送達デバイス10は、部材またはマニホールド38を含む。後にさらに記載するように、マニホールド38は、第1、第2および第3のセクション38a、38b、38cを含んでもよい。
【0028】
図9〜11を参照すると、一実施形態において、第1の流体流路18は、第1および第2の一方向チャネル40、42を含む。一実施形態において、第1の一方向チャネル(第1のチャネル)40は、供給貯蔵部14を計量貯蔵部20と流体的に接続する。一実施形態において、第2の一方向チャネル(第2のチャネル)42は、計量貯蔵部20を充填貯蔵部16と流体的に接続する。一実施形態において、第1のチャネル40は、第2のチャネル42の容積より小さい容積を有する。一実施形態において、第1のチャネル40の容積を第2のチャネル42の容積よりも小さくすることにより、第1のチャネル40内に最初に存在する空気が、送達が終了する頃に充填貯蔵部16に移送されるのを防ぐ。第1のチャネル40内に最初に存在する空気は、後続の充填貯蔵部16を充填すると充填貯蔵部16に移送され得るが、空気は充填の開始頃に移送され、充填貯蔵部の上部に上昇し、第3のカニューレ48を通って供給貯蔵部14に送り返される。
【0029】
一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42の容積は、流体の無駄(例えば、最終的な使用の後に第1および第2のチャネル40、42内に残っている流体)を削減するために最小限に抑えられる。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、最終的な使用の後に第1および第2のチャネル40、42内に残っている唯一の流体が、第1および第2のチャネル40、42の間の容積の差にほぼ等しくなるように構成される。例えば、システム内に存在する唯一の空気は、第1および第2のチャネル40、42内に最初に存在する空気であり得るため、第1のチャネル40内に最初に存在する空気は、計量チャンバ20内に引き込まれ、計量チャンバの上部に上昇する。一旦、プランジャ74が押下されると、第2のチャネル42内に最初に存在する空気が空の充填貯蔵部16内に押し出され、供給貯蔵部14内に空気を押し戻す。移送が終了する頃には、最初に第1のチャネル40内に存在し、今は計量貯蔵部20内にある空気が、第2のチャネル42内に押し出される。第2のチャネル42の容積が第1のチャネルの容積よりも大きい場合は、第2のチャネル42内に押し出された最初に第1のチャネル40内に存在していた空気は、充填貯蔵部16に進入することなく第2のチャネル42内に留まり、充填貯蔵部16内に閉じ込められた気泡を形成する。
【0030】
一実施形態において、供給貯蔵部14から計量貯蔵部20に流体を移送するのにかかる時間を短縮するために、第1のチャネル40の長さは最小限に抑えられる。一実施形態において、第1のチャネル40の断面積は上述したように最大化される。一実施形態において、第1のチャネル40の容積は、約116μlである。一実施形態において、第2のチャネル42の容積は、約125μlである。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、600μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、500μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、400μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、300μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、200μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、100μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、90μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、80μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、70μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、60μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、50μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、40μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、30μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、20μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、10μl未満の流体移送容積を含む。
【0031】
一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42を含む流体移送デバイス10は、供給貯蔵部14から充填貯蔵部16に流体12を移送する際に、実質的に未撹拌または非乱流の流体の流れを送達するように構成される。
【0032】
図5を参照すると、一実施形態において、第1のチャネル40の遠位端44aおよび第3のチャネル22の第1の端部48aは、供給貯蔵部14と密封係合するように構成され、第2のチャネル42の遠位端46aおよび第3のチャネル22の第2の端部48bは、それぞれ、充填貯蔵部16と密封係合するように構成される。一実施形態において、第1のチャネル40は第1のカニューレ44を含み、第2のチャネル42は第2のカニューレ46を含む。一実施形態において、第2の流体流路または第3のチャネル22は、第3のカニューレ48を含む。一実施形態において、第1のチャネル40は、第1のカニューレ44の遠位先端部44aから計量貯蔵部20に延在する。一実施形態において、第2のチャネル42は、計量貯蔵部20から第2のカニューレ46の遠位先端部46aに延在する。一実施形態において、マニホールド38は、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48を堅固に支持する。第1のカニューレ44は、マニホールド38の第1のセクション38aから第1の方向に延在し、第2のカニューレ46は、マニホールド38の第3のセクション38cから第2の方向に延在する。一実施形態において、第1の方向は、第2の方向の略反対である。別の実施形態において、計量貯蔵部20は、マニホールド38から、概して第1の方向に延在する。一実施形態において、第3のカニューレ48は、マニホールド38を通って延在し、第1のカニューレ44の遠位先端部44aに近接する第1の端部48aと、第2のカニューレ46の遠位先端部46bに近接する第2の端部48bとを有する。一実施形態において、第2のカニューレ46は、第3のカニューレ48がマニホールド38から延在するよりも遠くにマニホールド38から延在する。図示されるそのような実施形態において、また充填貯蔵部16の上の供給貯蔵部14とともに略垂直の様式で使用される場合、それぞれの供給および充填貯蔵部14、16内に延在する第1および第2のチャネル40、42の長さに沿った供給、移送、および充填貯蔵部14、20、16の配向は、供給および計量貯蔵部14、20内の空気が第1および第2のチャネル40、42に進入するのを最小限に抑えて実質的に排除し、充填貯蔵部16が実質的に満杯になるまで、充填貯蔵部16内の流体14が第3のチャネル22に進入するのを防ぐ。第1および第2のチャネル40、42にシステム空気を入れないことにより、充填填貯蔵部16内での液体12の発泡および撹拌を抑える。
【0033】
図9および10を参照すると、一実施形態において、第1のチャネル40および第2のチャネル42のサイズ(例えば、断面積、長さおよび容積)は、流体が移送され得る速度にとって非常に重要である。第1のチャネル40および第1のカニューレ44を通る流れを制限することは、流体が供給貯蔵部14から計量貯蔵部20への流入を停止するために必要な時間を増加させ得る。第2のチャネル42および第2のカニューレ46を通る流れを制限することは、計量貯蔵部20から充填貯蔵部16への移送を減速させるために望ましいかもしれない。一実施形態において、ユーザは、計量貯蔵部20と供給貯蔵部14との間の圧力が均一になるまで、プランジャロッド74(図4)を上方または移送位置(図21)に保持しなければならない。圧力均一化の前にプランジャロッド74を解放すると、流体の全容積が供給貯蔵部14から計量貯蔵部20に移送される前にプランジャロッド74が計量貯蔵部20内に引き込まれる結果になり得る。プランジャロッド74を上方位置に保持するために必要な力は、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間の圧力差に比例し得る。他の実施形態において、ユーザは、計量貯蔵部20が実質的に満杯になるまで、プランジャロッド74を上方または移送位置(図21)に保持しなければならず、次いで、ユーザは、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間の圧力が均一になるのを待たずにプランジャロッド74を押下する。プランジャロッド74が引き上げられると、計量貯蔵部20への流体12の迅速な流れが、ユーザが必要とする力および時間を減少させる。プランジャロッド74が押下されると、計量貯蔵部20からの流体12の制限された流れが、ユーザが計量貯蔵部から充填貯蔵部16への流体12の移送を制御するのに役立つ。一実施形態において、計量貯蔵部から充填貯蔵部16への流体12の移送は、システム内のいかなる空気も充填貯蔵部16の上部に残留することを確実にするために、一滴ずつ、または非乱流様式で行われる。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42に最初に存在するいかなる空気も計量貯蔵部に留まり、充填貯蔵部16に移送されないように、第2のチャネル42の全容積は、第1のチャネル40の全容積よりも大きい。
【0034】
一実施形態において、充填貯蔵部16から供給貯蔵部14に戻る十分な空気および流体の移送を可能にする一方で、充填貯蔵部16の栓16aへの損傷を防ぐため、また、上述したように流体の乱流を低減するかまたは防ぐために、第2および第3のカニューレ46、48はできる限り小さい。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、実質的に同じくらいの直径である。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のカニューレ46の直径と少なくとも同じ大きさであるか、またはそれよりも大きい直径を有する。一実施形態において、第1のカニューレ44は、第2のカニューレ46の断面積よりも大きい断面積を有する。一実施形態において、第1のカニューレ44は、16ゲージ針である。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、29ゲージ針である。一実施形態において、第1のカニューレ44は、8ゲージ針である。一実施形態において、第1のカニューレ44は、バイアルセプタム32のコアリングを防止するかまたは減少させる最も大きな直径の針である(第1のチャネル40が大きい程、システム内に最初に導入される空気が多くなることに留意されたい)。後に記載するように、第2のチャネル42を第1のチャネルよりも大きく作製することにより、第1のチャネル40内に最初に存在するいかなる空気も第2のチャネル42内に含まれ得る。バイアルセプタムのコアリングを防止するかまたは減少させる最も大きな直径の針を使用することにより、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間の最大流量を可能にし得る一方で、流体移送デバイス10から供給貯蔵部14を取り外した後に、供給貯蔵部14が継続して密封容器として機能することを可能にする。一実施形態において、第1のカニューレ44は16ゲージ針であり、供給貯蔵部は10mlバイアルである。別の実施形態において、第1のカニューレ44は、取り外した後に供給貯蔵部14が廃棄される場合、または供給貯蔵部14が流体移送デバイス10から取り外されない場合、バイアルセプタム32の再密封性を考慮することなく、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間に所望の流量を得るように構成される(例えば、直径および/または断面積)。
【0035】
一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に10秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に9秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に8秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に7秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に6秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に5秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に4秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に3秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に2秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に1秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に0.5秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に0.1秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に0.1秒以内に移送されるようにサイズ決定および構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。
【0036】
一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位先端部44aは、供給貯蔵部14の栓32に穿刺するための傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第2のカニューレ46の遠位先端部46aは、充填貯蔵部16のセプタム16aに穿刺するための傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第3のカニューレ48の第2の端部48bは、充填貯蔵部16のセプタム16aに穿刺するための傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のカニューレ46に沿って延在する。代替実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のカニューレ46内に部分的に位置付けられる(図示せず)。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第1のカニューレ44を通ってまたはその中で部分的に延在する。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第1のカニューレ44と部分的に同軸上にある。別の実施形態において、第3のカニューレ48の第1の端部48aが供給貯蔵部14のセプタム32を通って第1のカニューレ44の進入経路をたどることを可能にし、1回より多くセプタム32に穿刺すること(例えば、環状の穿孔を形成すること)を回避するように、第3のカニューレ48の第1の端部48aは、第1のカニューレ44の遠位端44aに近接する第1のカニューレ44の内部側壁に向かって湾曲する。一実施形態において、移送された流体12が、第2のカニューレ46上の表面張力と、供給および充填貯蔵部14、16の間の圧力差のために、充填貯蔵部16を最初に充填せずに第2のカニューレ46から第3のカニューレ48内に直接入らないように、第2のカニューレ46は、第3のカニューレ48がマニホールド38から延在するよりも遠くにマニホールド38から延在する。
【0037】
一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、250:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、200:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、150:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、100:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、50:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、25:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、20:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、150:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、10:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、5:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.5:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.4:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.3:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.2:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.1:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.0:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.9:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.8:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.7:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.6:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.5:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.4:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.3:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.2:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.1:1である。第1、第2および第3のカニューレ44、46、48のサイズおよびそれぞれの比は、所望の流れ特性ならびに供給および充填貯蔵部14、16の特性および配向によって異なり得る。
【0038】
一実施形態において、第1のチャネル40は、流体12が第1のチャネル40を通って単一方向にのみ流れること、すなわち、供給貯蔵部14から計量貯蔵部20に流れることを可能にするための第1の逆止弁50を含む。第2のチャネル42は、流体12が第2のチャネル42を通って単一方向にのみ流れること、すなわち、計量貯蔵部20から充填貯蔵部16に流れることを可能にするための第2の逆止弁52を含む。例示的実施形態において、第1および第2の逆止弁50、52は、アンブレラバルブである。しかしながら、第1および第2の逆止弁50、52は、ダックビルバルブ、クロススリットバルブ、フローティングボールバルブ、膜またはマイクロポンプ等の、2方向への流体の流れを防ぐ、第1および第2のチャネル40、42の任意のデバイスまたは任意の配向であり得る。別の代替実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれの第1および第2のチャネル40、42内の流体の流れが単一方向であることを確実にするために、1つより多くの逆止弁50、52を含むことができる。代替実施形態において、第1および第2の逆止弁50、52は、三方向弁等の単一弁(図示せず)に組み合わせられてもよい。
【0039】
図17を参照すると、別の代替実施形態において、第1および第2の逆止弁50’、52’が、それぞれ、第1および第2のカニューレ44’、46’内に位置付けられる。一実施形態において、第1および第2のカニューレ44’、46’は、略同軸上にある。一実施形態において、第1および第2のカニューレ44’、46’は、供給および充填貯蔵部14、16を伴う単一の密封された進入点が形成されるように、第3のカニューレ48’と当接するかまたは結合する。代替実施形態において、流体12が第1の流路18内を供給貯蔵部14から充填貯蔵部16にのみ流れることを許容するために、1つ以上の弁(図示せず)が第1および第2のカニューレ44’、46’の間の第1の流路の分岐点18b’でマニホールド38’内に位置付けられる。さらに別の代替実施形態において、第1および第2のカニューレ44、46は、計量貯蔵部20に接続された三方向弁(図示せず)を含む単一のカニューレ(図示せず)によって形成される。さらに別の代替実施形態において、単一のカニューレは、単一のカニューレ内に1つ以上のマイクロポンプまたはMEMS(図示せず)を含んでもよい。代替実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は弁を含まず、第1および第2のチャネル40、42内の一方向の流れは、第1および第2の流路18、22の圧力差および/または構成によって制御される(図解せず)。代替実施形態において、逆止弁50’、52’のうちの1つ以上が、第1および/または第2のチャネル40、42ではなく、供給および充填貯蔵部14’、16’のいずれかまたは両方に提供される。
【0040】
図5〜8を参照すると、一実施形態において、マニホールド38は、第1および第2のチャネル40、42を少なくとも部分的に画定する。一実施形態において、第2のセクション38bは、それぞれ、第1および第2のカニューレ44、46の間に延在する第1および第2のチャネル40、42を実質的に形成する。一実施形態において、第1および第2の逆止弁50、52は、それぞれ、第1および第2のチャネル40、42内の第2のセクション38bに取り付けられる。一実施形態において、第1および第3のセクション38a、38cは、第2のセクション38bを挟み、第1および第2のチャネル40、42の残りの部分を画定する。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のセクション38bに取り付けられる。しかしながら、マニホールドが第3のチャネル22の一部を画定するように、第3のカニューレ48が分割されてもよい。
【0041】
図6〜8を参照すると、第1および第2のセクション38a、38bは、第1および第2のチャネル40、42の上部外周に近接する第1の軌道54を画定することができ、第2および第3のセクション38b、38cは、第1および第2のチャネル40、42の下部外周に近接する第2の軌道56を画定することができる。一実施形態において、第1および第3のセクション38a、38cを第2のセクション38bに取り付け、第1および第2のチャネル40、42の周囲にシーリングガスケットを形成するように、第1および第2の軌道54、56は接着剤(表示せず)で充填されている。一実施形態において、接着剤は、LOCTITE(登録商標)製品等のUV硬化接着剤である。別の実施形態において、マニホールド38の第1、第2および第3のセクション38a、38b、38cを重ねた後に、接着剤が第1および第2の軌道54、56に挿入される。しかしながら、第1および第2の軌道54、56は、マニホールド38を組み立てる前または後に、任意の接着剤または密封用物質で充填されてもよく、マニホールドが、代替として、接着剤を必要としないスナップフィット用の溝、スポット溶接および/または超音波溶接等の1つ以上の機械的締結具によって一緒に保持されてもよい。
【0042】
図3〜5を参照すると、流体移送デバイス10は、第1のカニューレ44に近接する供給貯蔵部14を収容するように構成される供給支持部58を含む。一実施形態において、供給支持部58は、マニホールド38の第1のセクション38aに堅固に取り付けられる。供給支持部58は、代替として、マニホールド38と一体化して形成されてもよい。一実施形態において、供給支持部58は、ユーザが供給貯蔵部14のバイアル本体36と接触できるように構成される少なくとも1つの開口部60を含む。一実施形態において、供給貯蔵部14を挿入および取り外す間に、供給貯蔵部14を2つの指の間に挟むことができるように、供給支持部58は、横方向に離間された2つの開口部60を含む。一実施形態において、供給支持部58に対して供給貯蔵部14をねじる傾向を最小限に抑えるために、少なくとも1つの開口部60は供給貯蔵部14に略正接するように構成される。一実施形態において、供給支持部58は、どこにおよび/またはどのように供給貯蔵部14を挿入するかを示すために、供給貯蔵部の印58bを含む。一実施形態において、供給支持部58は、供給貯蔵部16を充填する際に行うステップを示す充填の印58cを含む。
【0043】
図3を参照すると、さらなる実施形態において、供給支持部58はアダプタ62を含む。一実施形態において、アダプタ62は、異なるサイズの供給貯蔵部14を収容および/または支持するために任意で提供される。一実施形態において、アダプタ62は、バイアル28上を摺動してスナップ嵌合または圧嵌するスリーブである。一実施形態において、アダプタ62は、ネック34の付近でまたはその上にスナップ嵌合または圧嵌するアーム62bを含む。一実施形態において、アダプタ62は、供給支持部58の開口部60に滑合し、アダプタ62が供給支持部58に対してねじれて供給支持部58を通る流体12を見えるのを防ぎ、供給支持部58からアダプタ62を取り外す際に補助となり得る、反対方向の突出部62aを含む。
【0044】
図4および9を参照すると、流体移送デバイス10は、第1の方向に延在し、第1のカニューレ44の周囲に離間された、複数の突出部64を含むことができる。供給貯蔵部14が第1のカニューレ44の遠位端44aの上に挿入されると、突出部64は、栓30に摺動係合することができる(図3を参照)。一実施形態において、突出部64のうちの少なくとも1つは、ネック34に近接する栓30の上に延在することにより、供給貯蔵部14を解放可能に保持するように構成される、第1の半径方向内向きに突出するキャッチ66を含む。別の実施形態において、突出部のうちの少なくとも1つは、ネック34に近接する栓30の上に延在することにより、供給貯蔵部14を解放可能に保持するように構成される、第2の半径方向内向きに突出するキャッチ68を含む。一実施形態において、異なるサイズの栓30が収容され得るように、第1および第2のキャッチ66、68は、マニホールド38から異なる距離に離間される。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44aが、充填位置において供給貯蔵部14内で完全に延在するように、マニホールド38の第1のセクション38aは、第1のカニューレ44に沿って十分な距離に供給貯蔵部14aを離間することができる(図20)。一実施形態において、突出部64は、マニホールド38と一体化して形成される。図10を参照すると、別の実施形態において、使用後に、ユーザが、第1のカニューレ44を覆って保護している供給貯蔵部14を取り外すことができないように、少なくとも1つのキャッチ66’、68’は、供給貯蔵部14を拘持するように構成される。
【0045】
図5を参照すると、一実施形態において、第1のカニューレ44は、充填位置において栓32を穿刺し、供給貯蔵部14内に延在する。一旦、流体12が第1のカニューレ44の斜面より下まで排水されると、供給貯蔵部14を実質的に空にして、流体の移送を最大化し、流体12の無駄を防ぐために、第1のチャネル40内の真空が、流体12と供給貯蔵部14の内部表面との間に存在する流体12の表面張力の抵抗を克服するのに十分であるように、第1のカニューレ44の内径は十分にサイズ決定および位置付けされる。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも90パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも91パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも92パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも93パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも94パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも95パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも96パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも97パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも98パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも98.5パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.5パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.9パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.99パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.999パーセントを除去するように構成される。
【0046】
図4を参照すると、一実施形態において、ユーザが供給貯蔵部14内に残っている流体12の量または供給貯蔵部14内の流体12の不足を見ることができるように、供給支持部58は、少なくとも1つの表示窓70を含む。一実施形態において、ユーザが供給貯蔵部14が空かどうかを判定できるように、表示窓70は、バイアル28のネック34を少なくとも部分的に露出させる。一実施形態において、充填貯蔵部16の充填を継続するために、空の供給貯蔵部14を満杯の供給貯蔵部14と交換することができる。
【0047】
図4および5を参照すると、一実施形態において、計量貯蔵部20はプランジャ72を含む。しかしながら、計量貯蔵部20は、システム内の流体12を交換するように、かつ/または圧力差を与えるように構成される任意のデバイスであり得る。一実施形態において、プランジャ72は、手で操作可能であり、プランジャロッド74と、プランジャ先端部76とを備える。一実施形態において、プランジャ先端部76は、計量貯蔵部20を周囲空気から遮断するエラストマー材料で構築される。一実施形態において、プランジャロッド74は、ユーザが親指26cと人差し指26dとの間に挟むためのタブ74aを含む。(図19)代替実施形態において、計量貯蔵部20の容積は、計量貯蔵部20を屈曲させることによって制御される(図解せず)。代替実施形態において、ユーザによるねじり運動が計量貯蔵部20の容積を制御するように、プランジャ72は、計量貯蔵部20に螺合接続されてもよい(図解せず)。別の代替実施形態において、計量貯蔵部20の容積は、押しボタン、レバー、もしくはハンドルによって駆動される機械的に制御されるピストン、または電気機械的作動デバイス等のデバイスによって制御される(図示せず)。
【0048】
一実施形態において、供給支持部58は、プランジャ72のリミットストップとしての役割を果たす計量停止部78を含む。一実施形態において、計量貯蔵部20の所定の容積が調整可能であるように、計量停止部78が調整可能である。一実施形態において、計量貯蔵部20は、充填貯蔵部16の容積よりも大きな最大容積を有する。一実施形態において、供給貯蔵部14は、計量貯蔵部20の最大容積よりも大きな容積を有する。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大50%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大40%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大30%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大20%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は充填貯蔵部16の容積よりも最大10%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大5%大きい。
【0049】
一実施形態において、充填貯蔵部16から充填貯蔵部16に送達された余剰な流体12は、供給貯蔵部14に送り返される。一実施形態において、計量貯蔵部20の所定の容積は、充填貯蔵部16の容積、第1および第2のチャネル40、42のサイズ、ならびに/あるいは、流体移送デバイス10を縦から横に傾けること、または第1および第2のチャネル40、42内に前から存在するいずれの空気によっても引き起こされ得るようなシステム内の空気移送の原因となる安全性もしくは余剰性の要因に応じて調整される。一実施形態において、計量停止部78は、外向きに延在し、供給支持部58の凹部58aに挿入可能な突出部78aを含む。一実施形態において、プランジャロッド74は、限界位置で計量停止部78と係合して、プランジャ72がさらに引かれるのを防ぐ。一実施形態において、プランジャロッド74は、限界位置で計量停止部78と接触する突出部74bを含む。代替実施形態において、充填貯蔵部16からの余剰な流体12は供給貯蔵部14には戻されず、その代わりに、オーバーフローチャンバ(図示せず)に送達されるか、またはシステムから自由に排水することができる(図解せず)。
【0050】
一実施形態において、計量貯蔵部20は、計量貯蔵部20内の空気が、第2のチャネル42を通って送られるのではなく、計量貯蔵部20から排出され得るようにする空気弁(図示せず)を含む。一実施形態において、空気弁は、空気は空気弁を通過させるが、流体12は通過させない、湿潤性の膜である。一実施形態において、計量貯蔵部20内に引き込まれた流体が空気弁に接触する前にシステム内のいずれの空気(例えば、第1のチャネル40内に最初に存在していた空気)もパージするように、空気弁は計量貯蔵部20の頂上部付近に位置付けられる。
【0051】
図12および13を参照すると、一実施形態において、流体移送デバイス10は、マニホールド38に接続され、充填貯蔵部16を第2のカニューレ46と整合させるように構成される、トレー支持部80を含む。一実施形態において、トレー82は、トレー支持部80に摺動可能に接続され、充填貯蔵部16または充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を収容するように構成される。一実施形態において、トレー支持部80は、一対の摺動レール84(一方の摺動レールのみを表示)を含む。一実施形態において、トレー82は、マニホールド38に向かっておよびそこから離れてトレー82を位置付けることができるように、摺動レール84に摺動可能に装着される。一実施形態において、トレー82は、各レール84の長さに沿ってレール84の交互の側に接触する複数の突出部82aを含む。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、トレー82内で延在する。
【0052】
図12〜14を参照すると、一実施形態において、カニューレガイド82bが、第2のカニューレ46の遠位端46aおよび第3のカニューレ48bの第2の端部48bを拘束し、トレー82がマニホールド38に向かって摺動されると、第2および第3のカニューレ46、48をトレー82内に誘導する。カニューレガイド82bはまた、組み立て中および使用中に、第2および第3のカニューレ46、48に対する損傷を防ぐのに役立ち得る。一実施形態において、カニューレガイド82bは、トレー82に固着される。一実施形態において、カニューレガイド82bは、トレー82と一体である。一実施形態において、シース38dは、第2および第3のカニューレ46、48を少なくとも部分的に取り囲むマニホールド38から下向きに延在する。マニホールド38に対するトレー82の運動を可能にするように、カニューレガイド82bがシース38dと重なり合ってもよい。一実施形態において、カニューレガイド82bは、シース38dと摺動可能に連結される。一実施形態において、シース38dは、カニューレガイド82bの上に延在する。別の実施形態において、カニューレガイド82bは、シース38dの上に延在する(図示せず)。一実施形態において、カニューレガイド82bおよびシース38dは、略円筒形である。他の実施形態において、カニューレガイド82bおよびシース38dは、三角形または長方形等(図示せず)の任意の好適な形状を有する。一実施形態において、シース38dは、成形の目的で側部開口部を含む。
【0053】
図14を参照すると、第2および第3のカニューレ46、48は比較的細い針であるため、一実施形態において、カニューレガイド82bは、充填貯蔵部16のセプタム16aに繰り返し挿入することによって引き起こされる第2および第3のカニューレ46、48の湾曲を低減するかまたは防ぐのに役立ち得る(図22)。一実施形態において、トレー82を移動した時に、カニューレガイド82bのポリマー材料によって第2および第3のカニューレ46、48の端部が鈍くならないように、またはその中に穿刺するように、カニューレガイド82bは、少なくとも1つの穿刺不可能な管82eを含む。一実施形態において、穿刺不可能な管82eは金属を含む。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、組み立て後、トレー82の全ての位置において、カニューレガイド82bの中に少なくとも部分的に残る。一実施形態において、流体移送デバイス10の組み立て中に第2および第3のカニューレ46、48を管82e内に誘導するのに役立つように、近位端82dは、管82eの入り口に近づくにつれて先が細くなる。カニューレガイド82bの遠位端82cは、流体送達デバイス24(図12)と係合するためにトレー82の中に延在し得る。一実施形態において、カニューレガイド82bの遠位端82cが充填貯蔵部16のセプタム16aに近接する流体送達デバイス24のより大きな円錐台形の凹部(図示せず)と係合する際に、カニューレガイド82bを充填貯蔵部16のセプタム16aと整合させるのに役立つように、カニューレガイド82bの遠位端82cは先細り(例えば、円錐台形状)になっている。一実施形態において、カニューレガイド82bの遠位端82cは、軸方向に延在する、半径方向に離間された複数の突出部を含む。
【0054】
図12および13を続けて参照すると、一実施形態において、トレー82は、トレー82が空である時にトレー82がトレー支持部80に対して移動することを防ぐように構成される安全ロック94を含む。代替実施形態において、安全ロック94は、トレー支持部80上に位置付けられる。一実施形態において、安全ロック94は、トレー82が空である時に第1および第3のカニューレ46、48の露出を防ぐ。一実施形態において、充填貯蔵部16を包む流体送達デバイス24をトレー82内に挿入することで安全ロック94を解除し、トレー80がマニホールド38に向かって移動できるようにする。一実施形態において、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24をトレー82内に挿入して安全ロック94を旋回することにより、安全ロック94は、ロック位置でトレー支持部80内の突出部96と係合し、安全ロック94を旋回して突出部96から外し、安全ロック94を解除する。一実施形態において、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24をトレー82から取り外すことにより、安全ロック94が突出部96と再係合する。一実施形態において、安全ロック94はトレー82にばね付勢される。
【0055】
一実施形態において、トレー支持部80は、傾斜部98を含む。一実施形態において、傾斜部98は、トレー82に取り付けられた付勢部材100と係合する。一実施形態において、付勢部材100は片持ち梁である。一実施形態において、装着/脱着位置において(図19)、ユーザが充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を掴んで取り外すことができるように、付勢部材100が傾斜部98に接触し、トレー82を通って上向きに付勢され、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を少なくとも部分的にトレー82から上昇させる(図解せず)。一実施形態において、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を挿入する時に、付勢部材100をトレー支持部80に向かって下向きに湾曲させることができる。一実施形態において、トレー82を初期および充填位置から移動させるために抵抗力が必要であるように、トレー82は、装着/脱着、初期および充填位置においてトレー支持部80と解放可能に係合する。一実施形態において、トレー82は、装着/脱着、初期および充填位置においてトレー支持部80と解放可能に係合し、トレー支持部80の凹部104内に延在する、解放部102を含む。一実施形態において、付勢部材100が充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24をトレー82から装着/脱着位置に押す時に、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を収容するために、トレー支持部80は、表示窓90の付近で外向きに湾曲する。
【0056】
図15および19を参照すると、トレー支持部80は、ユーザの第1の指26aを受け入れるように構成される第1の窪み86を含む。一実施形態において、第1の窪み86は、トレー支持部80を横切って横方向に延在する。代替実施形態において、第1の窪み86は、傾斜して提供される(図示せず)。トレー支持部80は、ユーザの第2の指26bを受け入れるように構成される第2の窪み88を含む。一実施形態において、ユーザが図19に示すように流体移送デバイス10を握った時に、充填貯蔵部16を充填する間に充填貯蔵部16が少なくとも部分的に見えるように、第1の指26aは親指であり、第2の指26bは人差し指である。表示窓90は、充填貯蔵部20の各側面に位置付けられてもよい。代替実施形態において、表示窓90を通して充填貯蔵部16内の流体12がより見易いように、対比するマークまたは背景(図示せず)がトレー支持部80の内側に提供されてもよい。
【0057】
図18を参照すると、一実施形態において、穿刺可能な本体を備える取り外し可能な安全貯蔵部92は、第2および第3のカニューレ46、48へのアクセスを阻止するように構成され、初期位置においてトレー82内に提供される。一実施形態において、安全貯蔵部92は、「使用前に取り外すこと」および「使用後に交換すること」等の指示をユーザに提供する印92aを含む。代替実施形態において、印92aは、追加の指示または製品情報等(図示せず)の任意の情報を含むことができる。
【0058】
図19〜21を参照すると、1つの例示的な使用において、安全貯蔵部92がトレー82から取り外され、充填貯蔵部を含む流体送達デバイス24がトレー82に挿入される。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48を充填貯蔵部16に密封状態で挿入するように、トレー82は閉じている。一実施形態において、第1のカニューレ44および第3のカニューレ48が供給貯蔵部14内で密封状態で延在し、第1および第2のキャッチ66、68のうちの少なくとも1つが供給貯蔵部14と係合するように、供給貯蔵部14が第1のカニューレ44の遠位端44aの上に挿入される。一実施形態において、ユーザは、第1および第2の指26a、26bでトレー支持部80を掴み、第1および第2の指26c、26dでプランジャタブ74aを掴む(図19)。一実施形態において、ユーザは、計量貯蔵部20を拡張するためにプランジャ72を引き、供給貯蔵部14内の圧力に対して陰圧を生じさせ、供給貯蔵部14から第1のチャネル40を通して計量貯蔵部20に流体12を引き込む(図21)。一実施形態において、ユーザは、プランジャ72を押下するか、またはプランジャ72を下向きに引いて計量貯蔵部20を収縮させ、第2のチャネル42を通して充填貯蔵部16に流体12を排出する(図22)。
【0059】
一実施形態において、充填貯蔵部16内の空気は、供給貯蔵部14(図2)内の圧力と均一になるように、充填貯蔵部16に進入して第3のチャネル22(図2)を通過する流体12によって圧縮される。一実施形態において、一旦、充填貯蔵部16が充填されるか、または充填貯蔵部16内の流体12が第3のチャネル22の第2の端部48bに達すると、充填貯蔵部16に送達されたいずれの追加の液体12も、第3のチャネル22を介して供給貯蔵部14に戻される。一実施形態において、充填貯蔵部16を充填する前に供給貯蔵部14が空になった場合は、その供給貯蔵部14は別の供給貯蔵部14と交換され、充填貯蔵部16の充填を継続するために使用される。一実施形態において、一旦、充填貯蔵部16が充填されると、充填貯蔵部16から第2および第3のカニューレ46、48を引き出すためにトレー82がマニホールド38から引き離され、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24がトレー82から取り外され、その目的の用途において使用される。
【0060】
一実施形態において、流体移送デバイス10および上述した種々の構成要素は、流体12に適合性の材料を含む。一実施形態において、流体移送デバイス10は、医療グレード材料を含む。一実施形態において、マニホールド38、プランジャ先端部76および逆止弁50、52は、1つ以上の医療グレードのポリマーを含む。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48は、ステンレススチールを含む。
【0061】
図23〜24Cを参照すると、一般的に210と示される流体移送デバイスの別の例示的実施形態が示される。一実施形態において、供給および充填貯蔵部214、216の間に圧力差を生じさせるように、供給および充填貯蔵部214、216が相互に移動させられる。一実施形態において、計量貯蔵部220は、供給および充填貯蔵部214、216の間に位置付けられる。一実施形態において、流体移送デバイス210は、供給貯蔵部214に連結された上方支持部258と、充填貯蔵部216に連結された下方支持部259とを含む。一実施形態において、計量貯蔵部220は、上方支持部258の一部および下方支持部259の一部を含む。一実施形態において、上方支持部258はプランジャ272を含み、下方支持部259は計量貯蔵部220の本体を含む。一実施形態において、第1の流体流路218は、計量貯蔵部220を通って延在する。一実施形態において、第2の流体流路222は、初期位置(図24A)から移送位置(図24B)に移動して、移送後の位置(図24C)に戻る間の距離の変化に対応するように、可撓性および/または伸長可能である。一実施形態において、上方支持部258は、初期および移送後の位置で下方支持部259と部分的に重なり合う。一実施形態において、流体が供給貯蔵部214から充填貯蔵部216にのみ流れるように、第1および第2の弁250、252が、計量貯蔵部220の反対側の第1の流体流路218内に提供される。代替実施形態において、第1および第2の弁250、252は、それぞれ、供給および充填貯蔵部214、216内に提供される(図解せず)。
【0062】
一実施形態において、上方支持部258および供給貯蔵部214を下方支持部259および充填貯蔵部216から引き離すことにより、計量貯蔵部220の容積が拡張され、供給貯蔵部214から計量貯蔵部220内へ流体12が引き込まれる。一実施形態において、上方支持部258および供給貯蔵部214を下方支持部259および充填貯蔵部216に向かって押すことにより、計量貯蔵部220の容積が収縮され、計量貯蔵部220から充填貯蔵部216内に流体12が押し出される。そのような実施形態において、第1および第2の弁250、252は、第1の流体流路218を通る一方向の流体の流れを許容するように構成される。一実施形態において、上方支持部258および下方支持部259は、上方支持部258と下方支持部259との間に位置付けられる対応するねじ山(表示せず)を含み、上方支持部を下方支持部259に向かっておよびそこから離して軸方向に移動させるために、上方支持部258を下方支持部259に対してねじるように構成される。一実施形態において、ねじ山(単数および複数)は、ユーザが下方支持部259に対して上方支持部258を完全な回転よりも少なく(例えば、3/4回転、1/2回転、1/4回転)回転させることができる十分なピッチおよび角度、ならびに垂直または軸方向の十分な間隔を有する。一実施形態において、上方および下方支持部258、259の間に限界表示部208が提供され、それは、計量貯蔵部220が満杯になった時および計量貯蔵部220が空になった時を示すために、可聴および触覚フィードバックのうちの少なくとも1つ以上をユーザに提供するように構成される。一実施形態において、どの方向に上方支持部258をねじるべきかを示すために、第1および第2の印258cが上方および下方支持部258、259上に提供される。一実施形態において、該当する場合に必要な運動が目にみえるように、上方および下方支持部258、259の間に印258cの少なくとも一部が提供される。
【0063】
別の実施形態において、供給および充填貯蔵部314、316の間に圧力差を生じさせるために、上方および下方支持部258、259は、ねじり運動はなく、押し/引き運動で、相互に移動させられる。
【0064】
当業者は、これまで示し、説明した例示的実施形態に対して、その広義の発明的概念から逸脱することなく変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、本発明は、示し、説明した例示的実施形態に限定されるのではなく、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の主旨および範囲内の修正を網羅することが意図される。例示的実施形態の特定の特徴は、請求される発明の一部であってもよいかまたはなくてもよく、開示される実施形態の組み合わせが組み合わされてもよい。本明細書に特に記載されない限り、用語「a」、「an」および「the」は、1つの要素に限定されるのではなく、「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。
【0065】
さらに、方法が本明細書に記載されるステップの特定の順序に依存しない限りは、ステップの特定の順序は、特許請求の範囲に対する制限であると解釈されるべきではない。本発明の方法を対象とする特許請求の範囲は、それらのステップを記載される順序通りに実行することに限定されるべきではなく、当業者は、ステップは変更されてもよく、なおも本発明の主旨および範囲内に留まることを容易に理解することができる。
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本願は、2009年5月4日出願の米国仮特許出願第61/175,329号(発明の名称「Fluid Transfer Device and Method of Use」)の利益を主張し、この仮特許出願は、本明細書においてその全体が参照により援用される。
【0002】
本発明は、一般的に、流体移送デバイスに関し、少なくとも1つの実施形態において、バイアル等の密封容器から携帯型薬剤送達デバイス等の密封型流体送達デバイスに流体を移送するための流体移送デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
インスリン等の液状の薬物が拡張可能‐収縮可能な貯蔵部に保存される、様々な注射用薬剤送達デバイスが既知である。そのようなデバイスでは、貯蔵部を収縮させることにより、流体が貯蔵部から患者に送達される。「注射用」という用語は、皮下、皮内、静脈内、および筋肉内の送達を包含することを意味する。
【0004】
そのようなデバイスは、流体送達デバイスの製造業者によって充填され得るか、または、そのようなデバイスは、使用前に薬剤師、医師、もしくは患者によって充填され得る。製造業者によって充填される場合、流体は数週間から数年にわたって保存される可能性があり、そうなると、必要とされる流体を提供することに対して流体送達デバイスの製造業者が責任を負わなければならなくなるため、デバイス中の薬剤に必要とされる安定性を提供することが困難であり得る。下流で誰かによって充填される場合、そのような人物が、液体が完全に貯蔵部を充填したこと、すなわち、貯蔵部および液体経路がいずれの望ましくない気泡も含有していないことを確実にすることは困難である。一般に、これには、充填注入口を下にして送達出口を上にする等(充填中に空気を追い出すことができるように)、空気が流体より前方に押されるようにすることを確実にする特定の配向で充填することによりデバイスを準備することが必要である。また、流体を一方の容器から他方の容器に移送することは、通常、少なくともいくらかの流体を無駄にする結果になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、2つの容器の間で安全かつ効率的に流体を移送する、改善された流体移送デバイスを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送するための流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、計量貯蔵部と流体的に接続され、供給貯蔵部および計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第1の一方向チャネルと、計量貯蔵部と流体的に接続され、充填貯蔵部および計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第2の一方向チャネルとを有する、第1の流路と、供給貯蔵部および充填貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第2の流路と、を備える。一実施形態において、第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含む。一実施形態において、第1のカニューレは、傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第2のカニューレは、傾斜した先端部を含む。
【0007】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する部材をさらに備え、第1のカニューレは、部材から第1の方向に延在し、第2のカニューレは、部材から第2の方向に延在し、第1の方向は、第2の方向の略反対である。一実施形態において、計量貯蔵部は、部材から概して第1の方向に延在する。
【0008】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する、マニホールドであって、第1の一方向チャネルの少なくとも一部および第2の一方向チャネルの少なくとも一部を形成する、マニホールドを備える。一実施形態において、第1のカニューレは、第2のカニューレの断面積よりも大きな断面積を有する。
【0009】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、流体移送デバイスを供給貯蔵部と連結するように構成される、供給支持部を備える。一実施形態において、供給支持部は、第1のチャネルに近接し、供給貯蔵部を解放可能に保持するように構成される、少なくとも1つのキャッチを含む。一実施形態において、少なくとも1つのキャッチは、第1のチャネルから異なる距離に離間された少なくとも2つのキャッチを含む。一実施形態において、供給支持部は、第1のチャネルに近接し、供給貯蔵部を解放不可能に保持するように構成される、少なくとも1つのキャッチを含む。一実施形態において、供給支持部は、第1の一方向チャネルを供給貯蔵部内に位置付けるように構成され、第1の一方向チャネルは、供給貯蔵部から流体の実質的に全てを移送するように構成される。
【0010】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2の一方向チャネルを支持する部材と、部材に接続され、充填貯蔵部を第2の一方向チャネルと整合させるように構成される、トレー支持部と、を備える。
【0011】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、トレー支持部に摺動可能に接続され、充填貯蔵部を収容するように構成される、トレーを備える。一実施形態において、トレー支持部およびトレーのうちの少なくとも1つは、トレーが空である時にトレーがトレー本体に対して移動し、第2の一方向チャネルを露出することを防ぐように構成される、安全ロックをさらに備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、初期位置にある第2の一方向チャネルへのアクセスを阻止するように構成される、トレーと取り外し可能に連結するように構成される安全貯蔵部を備える。一実施形態において、第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含み、第2の流路は、第3のカニューレを含む。一実施形態において、第3のカニューレは、第1のカニューレ内に配置され、第3のカニューレの第1の端部は、第1のカニューレの遠位端に近接する第1のカニューレの内部側壁に向かって湾曲する。一実施形態において、第3のカニューレの第2の端部は、傾斜した先端部を備える。一実施形態において、第2および第3のカニューレは、計量貯蔵部から離れて延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレよりも計量貯蔵部から遠くに延在する。一実施形態において、計量貯蔵部は、プランジャを含む。一実施形態において、プランジャは、プランジャロッドと、プランジャ先端部とを備える。一実施形態において、計量貯蔵部は、計量停止部を有する。一実施形態において、計量停止部は、調整可能である。一実施形態において、計量貯蔵部の容積は、充填貯蔵部の容積よりも大きい。一実施形態において、供給貯蔵部の容積は、計量貯蔵部の容積よりも大きい。一実施形態において、第2の流路は、第1の一方向チャネル内で部分的に延在する。一実施形態において、第1の一方向チャネルの遠位端および第2の流路の第1の端部は、供給貯蔵部と密封係合するように構成され、第2の一方向チャネルの遠位端および第2の流路の第2の端部は、それぞれ、充填貯蔵部と密封係合するように構成される。一実施形態において、第1および第2の一方向チャネルは、それぞれ、200μl未満の流体移送空間を備える。一実施形態において、第1の一方向チャネルの容積は、第2の一方向チャネルの容積よりも小さい。一実施形態において、充填貯蔵部は、流体送達デバイスを備え、供給貯蔵部は、バイアルを備える。
【0012】
別の実施形態において、流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドであって、第1のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第1のチャネルは、マニホールドから延在する第1のカニューレを備え、マニホールドは、第2のチャネルの少なくとも一部を形成し、第2のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第2のチャネルは、マニホールドから延在する第2のカニューレを備える、マニホールドと、マニホールドを通って延在し、第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える、第3のチャネルと、第1のチャネル内に配置される第1の逆止弁と、第2のチャネル内に配置される第2の逆止弁と、を備える。一実施形態において、第3のカニューレは、少なくとも部分的に第1のカニューレを通って延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレよりもマニホールドから遠くに延在する。一実施形態において、第1のカニューレは、第2のカニューレよりも大きい。
【0013】
別の実施形態において、流体移送デバイスは、計量貯蔵部と、計量貯蔵部と流体的に接続された第1の一方向チャネルと、計量貯蔵部と流体的に接続された第2の一方向チャネルと、を備える。一実施形態において、第1のチャネルは、第1のカニューレを含み、第2のチャネルは、第2のカニューレを含む。一実施形態において、第1のカニューレは、第1の傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第1のカニューレは、第1の傾斜した先端部の下に位置付けられた供給貯蔵部内の流体の表面張力抵抗を克服するように構成される。一実施形態において、第2のカニューレは、第2の傾斜した先端部を含む。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する部材をさらに備え、第1のカニューレは、部材から第1の方向に延在し、第2のカニューレは、部材から第2の方向に延在し、第1の方向は、第2の方向の略反対側である。一実施形態において、計量貯蔵部は、部材から概して第1の方向に延在する。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のカニューレを支持する、マニホールドであって、第1のチャネルの少なくとも一部および第2のチャネルの少なくとも一部を形成する、マニホールドを備える。
【0014】
さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1および第2のチャネルを支持する部材と、部材に接続され、充填貯蔵部を第2のチャネルと整合させるように構成される、トレー支持部と、を備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、トレー支持部に摺動可能に接続され、充填貯蔵部を収容するように構成される、トレーを備える。一実施形態において、トレー支持部およびトレーのうちの少なくとも1つは、トレーが空である時にトレーがトレー本体に対して移動し、第2のチャネルを露出することを防ぐように構成される、安全ロックをさらに備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、トレーと取り外し可能に連結するように構成される安全貯蔵部と、初期位置にある第2のチャネルへのアクセスを阻止するように構成される、穿刺可能な本体と、を備える。さらなる実施形態において、流体移送デバイスは、第1のチャネルの遠位端に近接する第1の端部と、第2のチャネルの遠位端に近接する第2の端部と、を有する、第3のチャネルを備える。一実施形態において、第1のチャネルの遠位端および第3のチャネルの第1の端部は、供給貯蔵部と密封係合するように構成され、第2のチャネルの遠位端および第3のチャネルの第2の端部は、それぞれ、充填貯蔵部と密封係合するように構成される。一実施形態において、第3のチャネルは、部分的に第1のチャネル内にある。一実施形態において、第3のチャネルは、第1のチャネルと少なくとも部分的に同軸上にある。一実施形態において、第3のチャネルの第1の端部は、第1のチャネルの遠位端に近接する第1のチャネルの内部側壁に向かって湾曲する。一実施形態において、第1のチャネルは、第1のカニューレを含み、第2のチャネルは、第2のカニューレを含み、第3のチャネルは、第3のカニューレを含む。一実施形態において、第3のカニューレの第2の端部は、傾斜した先端部を備える。一実施形態において、第2および第3のカニューレは、計量貯蔵部から離れて延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレチャネルよりも計量貯蔵部から遠くに延在する。一実施形態において、計量貯蔵部は、第2の一方向チャネルと流体的に係合するように構成される充填貯蔵部の容積よりも大きな容積を有する。一実施形態において、充填貯蔵部は、流体移送送達デバイスを備える。
【0015】
さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1のチャネルに近接し、供給貯蔵部を解放可能に保持するように構成される、少なくとも1つのキャッチを備える。さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1のチャネルに近接する少なくとも1つの第2のキャッチをさらに備え、少なくとも1つの第2のキャッチは、少なくとも1つの第1のキャッチが第1のチャネルから離間されるよりも遠くに、第1のチャネルから離間される。一実施形態において、計量貯蔵部は、プランジャを含む。一実施形態において、プランジャは、プランジャロッドと、プランジャ先端部とを備える。さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1のチャネルに近接する供給貯蔵部を収容するように構成される供給支持部を備える。一実施形態において、計量貯蔵部は、調整可能な計量停止部を有する。一実施形態において、第1および第2のカニューレは、100μl未満の流体移送空間を備える。一実施形態において、第1および第2のカニューレは、200μl未満の流体移送空間を備える。さらなる実施形態において、流体送達デバイスは、第1の一方向チャネルに連結された上方支持部と、第2の一方向チャネルに連結された下方支持部とを備え、下方支持部は、上方支持部に対して移動可能であり、上方支持部に対して下方支持部を移動させることは、計量貯蔵部の容積を変化させる。
【0016】
別の実施形態において、薬理学的システムにおいて供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送する方法は、密封された流路を介して供給貯蔵部を充填貯蔵部と流体的に連結するステップと、流体流路を通して充填貯蔵部内に流体を引き込むために、供給貯蔵部と充填貯蔵部との間に圧力差を形成するステップと、を含み、供給および充填貯蔵部のそれぞれの全体的な容積は、流体移送の間一定のままである。一実施形態において、流体流路は、計量貯蔵部を含む。一実施形態において、供給貯蔵部は、第1の一方向チャネルを介して計量貯蔵部に流体的に接続され、計量貯蔵部は、第2の一方向チャネルを介して充填貯蔵部に流体的に接続される。一実施形態において、薬理学的システムにおいて供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送する方法は、流体の第1の容積を供給貯蔵部から充填貯蔵部に移送するステップと、実質的に流体の第1の容積と等しい流体の第2の容積を、第3のチャネルを介して充填貯蔵部から供給貯蔵部に移送するステップとを含む。一実施形態において、圧力差は、手動で操作可能なポンプを使用して生じさせられ、方法は、さらに、計量貯蔵部の容積を拡大し、充填貯蔵部から第1のチャネルを通して計量貯蔵部内に流体を引き込むために、ピストンを引くステップと、第2のチャネルを通して充填貯蔵部内に流体を排出するために、計量貯蔵部の容積を収縮させるようにピストンを押下するステップと、を含む。
【0017】
別の実施形態において、流体移送デバイスは、調整可能な容積を有する計量貯蔵部と、第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドであって、第1のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第1のチャネルは、マニホールドから延在する第1のカニューレを備え、マニホールドは、第2のチャネルの少なくとも一部を形成し、第2のチャネルは、計量貯蔵部と流体的に接続され、第2のチャネルは、マニホールドから延在する第2のカニューレを備える、マニホールドと、マニホールドを通って延在し、第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える、第3のチャネルと、第1のチャネル内に配置される第1の逆止弁と、第2のチャネル内に配置される第2の逆止弁と、を備える。一実施形態において、第3のカニューレは、少なくとも部分的に第1のカニューレを通って延在し、第2のカニューレは、第3のカニューレよりもマニホールドから遠くに延在する。
【0018】
これまで述べた概略および以下の流体移送デバイスの実施形態の詳細な説明は、付属の例示的実施形態の図面とともに読むことによって、よりよく理解されるであろう。しかしながら、本発明は、図示される正確な構成および手段に限定されるものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の実施形態によるシステムの概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態による代替システムの概略図である。
【図3】図3は、本発明の例示的実施形態による流体移送デバイスの分解斜視図である。
【図4】図4は、図3の流体移送デバイスのマニホールドおよび供給支持部の部分的な分解斜視図である。
【図5】図5は、図4に示すマニホールドおよび供給支持部の断面図である。
【図6】図6は、図5に示すマニホールドの一部の拡大図である。
【図7】図7は、図4に示すマニホールドの底面図である。
【図8】図8は、図4に示すマニホールドの正面分解斜視図である。
【図9】図9は、第1のチャネルを通る流体の流れ方向を示す、図4に示すマニホールドの部分的な正面透視図である。
【図10】図10は、第2のチャネルを通る流体の流れ方向を示す、図4に示すマニホールドの部分的な底面透視斜視図である。
【図11】図11は、第2のチャネルを通る流体の流れ方向および第3のチャネルを通る流体の流れ方向を示す、図3に示すマニホールドの部分的な正面透視図である。
【図12】図12は、図3の流体送達デバイスのトレーおよびトレー支持部の分解正面斜視図である。
【図13】図13は、トレー支持部の背面を半分取り外した、図3の流体移送デバイスの背面斜視図である。
【図14】図14は、図3の流体送達デバイスの針シールドの斜視図である。
【図15】図15は、図3の流体移送デバイスの側面図である。
【図16】図16は、図3の流体移送デバイスの背面図である。
【図17】図17は、本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの正面断面図である。
【図18】図18は、保存または初期位置にある図3の流体移送デバイスの正面図である。
【図19】図19は、充填位置にある、ユーザによって保持された、図3の流体移送デバイスの正面図である。
【図20】図20は、充填位置にある図3の流体移送デバイスの部分断面図である。
【図21】図21は、移送位置にある図3の流体移送デバイスの部分断面図である。
【図22】図22は、移送後の位置にある図3の流体移送デバイスの部分断面図である。
【図23】図23は、初期位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの概略図である。
【図24A】図24A〜24Cは、初期位置、移送位置、および移送後の位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの斜視図である。
【図24B】図24A〜24Cは、初期位置、移送位置、および移送後の位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの斜視図である。
【図24C】図24A〜24Cは、初期位置、移送位置、および移送後の位置にある本発明の別の例示的実施形態による流体移送デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
詳細な図を参照すると、図を通して同様の参照番号が同様の要素を示しており、本発明の例示的な実施形態にしたがって、一般的に10と表される流体移送デバイスが図1〜23に示される。
【0021】
図1、2、および3を参照すると、一実施形態において、流体移送デバイス10は、流体12が供給貯蔵部14から充填貯蔵部16に移送されることを一般的に可能にするシステムの一部を形成する。供給貯蔵部14および充填貯蔵部16は、流体を保持するための任意の好適な容器であり得る。一実施形態において、流体移送デバイス10は、所定の容積を有する他の方法で密封された2つの容器間で、流体を密封状態で移送する。一実施形態において、供給貯蔵部14は、薬剤バイアル28である。一実施形態において、充填貯蔵部16は、携帯型流体送達デバイス24内に収容される。一実施形態において、充填貯蔵部16は、最初は収縮位置にある(すなわち、空気で充填された)カートリッジである。一実施形態において、流体移送デバイス10は、供給貯蔵部14、例えば、薬剤バイアル28から、充填貯蔵部16、例えば、薬剤送達デバイス24に、インスリン等の医薬品有効成分(API)を含有する流体を移送するための薬理学的システムにおいて使用される。流体12は、いずれの流体であってもよいが、代替実施形態において、流体12は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい:GLP1および類似体、グルカゴン、オキシトシン、ソマトスタチン、フェンタニル、モルヒネ、アミオダロン、エピネフリン、イソプロテレノール、エスモロール、ハロペリドール、ヘパリン、レミケード、リドカイン、バソプレッシン、抗体、ヒト成長ホルモン、エリスロポエチン、Avastin(登録商標)、Tarceva(登録商標)、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン(leutinizing hormone)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、コルチコステロイド、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬、またはベンゾジアゼピン。
【0022】
一実施形態において、供給貯蔵部14は、第1の流路18を介して充填貯蔵部16と流体的に連結する。一実施形態において、第1の流路18は、一方向のみに流れることを許容される。供給貯蔵部14から流路18を通って充填貯蔵部16内に流体12を引き込むために、最初に第1の流路18内で圧力変化を生じさせる。一実施形態において、供給および充填貯蔵部14、16を流体的に接続することが、流体12の交換を引き起こすかまたはその補助となるように、充填貯蔵部16は、システムを組み立てる前に、大気圧に対して陽圧または陰圧下に提供される。一実施形態において、供給および充填貯蔵部14、16の全体的な容積は、流体の移送中、一定のままである。一実施形態において、第1の流路18に接続されるかまたはその中に提供されるポンプ18aを介して、圧力変化を生じさせる。別の実施形態において、後にさらに詳細に記載するが、第1の流路18に接続される計量貯蔵部20の使用により圧力変化を生じさせる。
【0023】
一実施形態において、後にさらに詳細に記載するように、充填貯蔵部16から押し出される流体(空気またはオーバーフロー液のいずれか)が供給貯蔵部14に移送され、供給および充填貯蔵部14、16内の圧力が、第1および第2の流路18、22のうちの少なくとも1つを通って相互に均一化するかまたは平衡を保つように、流体移送デバイス10は、供給貯蔵部14および充填貯蔵部16を伴う閉ループシステムを形成する。流体12の第1の容積は、供給貯蔵部14から他の方法で密封された充填貯蔵部16に移送され、流体12の第1の容積と実質的に等しい流体12の第2の容積は、第2の流路22を介して充填貯蔵部16から他の方法で密封された供給貯蔵部14に移送される。一実施形態において、流体移送デバイス10の閉ループシステムは、供給および充填貯蔵部14、16を流体的に接続する前に第1および第2の流路18、22内に存在し得る空気を除いて、システム内に周囲空気を含まないかまたは導入しない。
【0024】
そのような閉ループシステムは、汚染物質を含有し得る周囲空気を供給および充填貯蔵部14、16に導入することを回避する。周囲空気との接触を回避することは、周囲空気に接触すると流体12が劣化する特定の薬理学的用途において重要である。流体移送デバイス10はまた、第1の流路18の容積を最小限に抑えることにより、供給貯蔵部14から充填貯蔵部16まで流体12が移動しなければならない距離を短縮する。第1の流路18の容積を最小限に抑えることは、流体12の汚染、劣化、撹拌および/または発泡をもたらし得る流体12の混合を低減する。そのような閉ループシステムはまた、充填貯蔵部16内のいずれのオーバーフロー液12も供給貯蔵部14内に再循環させることにより、流体12の無駄を回避する。流体移送デバイス10はまた、一方の密封容器から他方の密封容器へと流体12を移送するために必要な段階およびデバイスの数を削減する。
【0025】
流体移送デバイス10はさらに、ユーザが、流体12を測定する必要なしに供給貯蔵部14から充填貯蔵部16を充填することを可能にする。一実施形態において、流体移送デバイス10は、異なるサイズの供給および計量貯蔵部14、16を、種々の組み合わせで使用するために構成される。そのようなシステムにおいて、供給および計量貯蔵部14、16のサイズにかかわらず、供給貯蔵部14に戻る任意の余剰な流体12で充填貯蔵部16が満杯であることを確実にするために、余剰な流体12が提供されてもよい。流体移送デバイス10はさらに、充填貯蔵部16を充填している途中で、空の供給貯蔵部14を別の供給貯蔵部14と交換可能にし得る。流体移送デバイス10はまた、供給貯蔵部14を空にしている途中で、満杯の充填貯蔵部16を空の充填貯蔵部16と交換可能にし得る。流体移送デバイス10は、使用済みの供給貯蔵部14を廃棄する際に流体12が無駄にならないように、供給貯蔵部14を実質的に空にすることができる。流体移送デバイス10は、充填貯蔵部16内に入る移送中の空気、周囲空気および/またはシステム内に含まれる空気を実質的に減少させることができる。
【0026】
図3を参照すると、一実施形態において、充填貯蔵部16は、流体送達デバイス24を備える。流体送達デバイス24は、流体12で充填される内部空洞、すなわち、充填貯蔵部16を有する任意の既知のデバイスであり得る。一実施形態において、流体送達デバイス24は、流体12を患者(図解せず)に投与する。流体移送デバイス10とともに使用するための例示的な流体送達デバイス24は、米国特許第6,939,324号、同7,481,792号、および同7,530,968号に開示されるデバイスを含み、それらは、参照により本明細書にその全体が組み込まれる。一実施形態において、充填貯蔵部16は、周囲空気から充填貯蔵部16を遮断して気密空洞を形成するために、穿刺可能な栓、すなわちセプタム16aと、プランジャ16bとを他の端部に含む(図5、20を参照)。一実施形態において、充填貯蔵部14は、バイアル28を備える。一実施形態において、バイアル28は、セプタム等の、穿刺可能部材32を含む栓30をネック34上に含む。ネック34は、縮径されていてもよく、バイアル本体36から延在する。キャップ30、ネック34およびバイアル本体36は、それぞれ、円形断面を有するように示されているが、バイアル28は、正方形等の任意の形状を採ることができ、気密空洞を形成するための任意の好適な様式で周囲空気から遮断され得る。
【0027】
図3〜8を参照すると、一実施形態において、流体送達デバイス10は、部材またはマニホールド38を含む。後にさらに記載するように、マニホールド38は、第1、第2および第3のセクション38a、38b、38cを含んでもよい。
【0028】
図9〜11を参照すると、一実施形態において、第1の流体流路18は、第1および第2の一方向チャネル40、42を含む。一実施形態において、第1の一方向チャネル(第1のチャネル)40は、供給貯蔵部14を計量貯蔵部20と流体的に接続する。一実施形態において、第2の一方向チャネル(第2のチャネル)42は、計量貯蔵部20を充填貯蔵部16と流体的に接続する。一実施形態において、第1のチャネル40は、第2のチャネル42の容積より小さい容積を有する。一実施形態において、第1のチャネル40の容積を第2のチャネル42の容積よりも小さくすることにより、第1のチャネル40内に最初に存在する空気が、送達が終了する頃に充填貯蔵部16に移送されるのを防ぐ。第1のチャネル40内に最初に存在する空気は、後続の充填貯蔵部16を充填すると充填貯蔵部16に移送され得るが、空気は充填の開始頃に移送され、充填貯蔵部の上部に上昇し、第3のカニューレ48を通って供給貯蔵部14に送り返される。
【0029】
一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42の容積は、流体の無駄(例えば、最終的な使用の後に第1および第2のチャネル40、42内に残っている流体)を削減するために最小限に抑えられる。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、最終的な使用の後に第1および第2のチャネル40、42内に残っている唯一の流体が、第1および第2のチャネル40、42の間の容積の差にほぼ等しくなるように構成される。例えば、システム内に存在する唯一の空気は、第1および第2のチャネル40、42内に最初に存在する空気であり得るため、第1のチャネル40内に最初に存在する空気は、計量チャンバ20内に引き込まれ、計量チャンバの上部に上昇する。一旦、プランジャ74が押下されると、第2のチャネル42内に最初に存在する空気が空の充填貯蔵部16内に押し出され、供給貯蔵部14内に空気を押し戻す。移送が終了する頃には、最初に第1のチャネル40内に存在し、今は計量貯蔵部20内にある空気が、第2のチャネル42内に押し出される。第2のチャネル42の容積が第1のチャネルの容積よりも大きい場合は、第2のチャネル42内に押し出された最初に第1のチャネル40内に存在していた空気は、充填貯蔵部16に進入することなく第2のチャネル42内に留まり、充填貯蔵部16内に閉じ込められた気泡を形成する。
【0030】
一実施形態において、供給貯蔵部14から計量貯蔵部20に流体を移送するのにかかる時間を短縮するために、第1のチャネル40の長さは最小限に抑えられる。一実施形態において、第1のチャネル40の断面積は上述したように最大化される。一実施形態において、第1のチャネル40の容積は、約116μlである。一実施形態において、第2のチャネル42の容積は、約125μlである。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、600μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、500μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、400μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、300μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、200μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、100μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、90μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、80μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、70μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、60μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、50μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、40μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、30μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、20μl未満の流体移送容積を含む。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれ、10μl未満の流体移送容積を含む。
【0031】
一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42を含む流体移送デバイス10は、供給貯蔵部14から充填貯蔵部16に流体12を移送する際に、実質的に未撹拌または非乱流の流体の流れを送達するように構成される。
【0032】
図5を参照すると、一実施形態において、第1のチャネル40の遠位端44aおよび第3のチャネル22の第1の端部48aは、供給貯蔵部14と密封係合するように構成され、第2のチャネル42の遠位端46aおよび第3のチャネル22の第2の端部48bは、それぞれ、充填貯蔵部16と密封係合するように構成される。一実施形態において、第1のチャネル40は第1のカニューレ44を含み、第2のチャネル42は第2のカニューレ46を含む。一実施形態において、第2の流体流路または第3のチャネル22は、第3のカニューレ48を含む。一実施形態において、第1のチャネル40は、第1のカニューレ44の遠位先端部44aから計量貯蔵部20に延在する。一実施形態において、第2のチャネル42は、計量貯蔵部20から第2のカニューレ46の遠位先端部46aに延在する。一実施形態において、マニホールド38は、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48を堅固に支持する。第1のカニューレ44は、マニホールド38の第1のセクション38aから第1の方向に延在し、第2のカニューレ46は、マニホールド38の第3のセクション38cから第2の方向に延在する。一実施形態において、第1の方向は、第2の方向の略反対である。別の実施形態において、計量貯蔵部20は、マニホールド38から、概して第1の方向に延在する。一実施形態において、第3のカニューレ48は、マニホールド38を通って延在し、第1のカニューレ44の遠位先端部44aに近接する第1の端部48aと、第2のカニューレ46の遠位先端部46bに近接する第2の端部48bとを有する。一実施形態において、第2のカニューレ46は、第3のカニューレ48がマニホールド38から延在するよりも遠くにマニホールド38から延在する。図示されるそのような実施形態において、また充填貯蔵部16の上の供給貯蔵部14とともに略垂直の様式で使用される場合、それぞれの供給および充填貯蔵部14、16内に延在する第1および第2のチャネル40、42の長さに沿った供給、移送、および充填貯蔵部14、20、16の配向は、供給および計量貯蔵部14、20内の空気が第1および第2のチャネル40、42に進入するのを最小限に抑えて実質的に排除し、充填貯蔵部16が実質的に満杯になるまで、充填貯蔵部16内の流体14が第3のチャネル22に進入するのを防ぐ。第1および第2のチャネル40、42にシステム空気を入れないことにより、充填填貯蔵部16内での液体12の発泡および撹拌を抑える。
【0033】
図9および10を参照すると、一実施形態において、第1のチャネル40および第2のチャネル42のサイズ(例えば、断面積、長さおよび容積)は、流体が移送され得る速度にとって非常に重要である。第1のチャネル40および第1のカニューレ44を通る流れを制限することは、流体が供給貯蔵部14から計量貯蔵部20への流入を停止するために必要な時間を増加させ得る。第2のチャネル42および第2のカニューレ46を通る流れを制限することは、計量貯蔵部20から充填貯蔵部16への移送を減速させるために望ましいかもしれない。一実施形態において、ユーザは、計量貯蔵部20と供給貯蔵部14との間の圧力が均一になるまで、プランジャロッド74(図4)を上方または移送位置(図21)に保持しなければならない。圧力均一化の前にプランジャロッド74を解放すると、流体の全容積が供給貯蔵部14から計量貯蔵部20に移送される前にプランジャロッド74が計量貯蔵部20内に引き込まれる結果になり得る。プランジャロッド74を上方位置に保持するために必要な力は、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間の圧力差に比例し得る。他の実施形態において、ユーザは、計量貯蔵部20が実質的に満杯になるまで、プランジャロッド74を上方または移送位置(図21)に保持しなければならず、次いで、ユーザは、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間の圧力が均一になるのを待たずにプランジャロッド74を押下する。プランジャロッド74が引き上げられると、計量貯蔵部20への流体12の迅速な流れが、ユーザが必要とする力および時間を減少させる。プランジャロッド74が押下されると、計量貯蔵部20からの流体12の制限された流れが、ユーザが計量貯蔵部から充填貯蔵部16への流体12の移送を制御するのに役立つ。一実施形態において、計量貯蔵部から充填貯蔵部16への流体12の移送は、システム内のいかなる空気も充填貯蔵部16の上部に残留することを確実にするために、一滴ずつ、または非乱流様式で行われる。一実施形態において、第1および第2のチャネル40、42に最初に存在するいかなる空気も計量貯蔵部に留まり、充填貯蔵部16に移送されないように、第2のチャネル42の全容積は、第1のチャネル40の全容積よりも大きい。
【0034】
一実施形態において、充填貯蔵部16から供給貯蔵部14に戻る十分な空気および流体の移送を可能にする一方で、充填貯蔵部16の栓16aへの損傷を防ぐため、また、上述したように流体の乱流を低減するかまたは防ぐために、第2および第3のカニューレ46、48はできる限り小さい。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、実質的に同じくらいの直径である。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のカニューレ46の直径と少なくとも同じ大きさであるか、またはそれよりも大きい直径を有する。一実施形態において、第1のカニューレ44は、第2のカニューレ46の断面積よりも大きい断面積を有する。一実施形態において、第1のカニューレ44は、16ゲージ針である。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、29ゲージ針である。一実施形態において、第1のカニューレ44は、8ゲージ針である。一実施形態において、第1のカニューレ44は、バイアルセプタム32のコアリングを防止するかまたは減少させる最も大きな直径の針である(第1のチャネル40が大きい程、システム内に最初に導入される空気が多くなることに留意されたい)。後に記載するように、第2のチャネル42を第1のチャネルよりも大きく作製することにより、第1のチャネル40内に最初に存在するいかなる空気も第2のチャネル42内に含まれ得る。バイアルセプタムのコアリングを防止するかまたは減少させる最も大きな直径の針を使用することにより、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間の最大流量を可能にし得る一方で、流体移送デバイス10から供給貯蔵部14を取り外した後に、供給貯蔵部14が継続して密封容器として機能することを可能にする。一実施形態において、第1のカニューレ44は16ゲージ針であり、供給貯蔵部は10mlバイアルである。別の実施形態において、第1のカニューレ44は、取り外した後に供給貯蔵部14が廃棄される場合、または供給貯蔵部14が流体移送デバイス10から取り外されない場合、バイアルセプタム32の再密封性を考慮することなく、供給貯蔵部14と計量貯蔵部20との間に所望の流量を得るように構成される(例えば、直径および/または断面積)。
【0035】
一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に10秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に9秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に8秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に7秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に6秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に5秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に4秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に3秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に2秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に1秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に0.5秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に0.1秒以内に移送されるように構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48ならびに第1および第2のチャネル40、42は、流体12が供給貯蔵部14から計量貯蔵部に0.1秒以内に移送されるようにサイズ決定および構成される(例えば、直径、断面積および/または長さ)。
【0036】
一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位先端部44aは、供給貯蔵部14の栓32に穿刺するための傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第2のカニューレ46の遠位先端部46aは、充填貯蔵部16のセプタム16aに穿刺するための傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第3のカニューレ48の第2の端部48bは、充填貯蔵部16のセプタム16aに穿刺するための傾斜した先端部を含む。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のカニューレ46に沿って延在する。代替実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のカニューレ46内に部分的に位置付けられる(図示せず)。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第1のカニューレ44を通ってまたはその中で部分的に延在する。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第1のカニューレ44と部分的に同軸上にある。別の実施形態において、第3のカニューレ48の第1の端部48aが供給貯蔵部14のセプタム32を通って第1のカニューレ44の進入経路をたどることを可能にし、1回より多くセプタム32に穿刺すること(例えば、環状の穿孔を形成すること)を回避するように、第3のカニューレ48の第1の端部48aは、第1のカニューレ44の遠位端44aに近接する第1のカニューレ44の内部側壁に向かって湾曲する。一実施形態において、移送された流体12が、第2のカニューレ46上の表面張力と、供給および充填貯蔵部14、16の間の圧力差のために、充填貯蔵部16を最初に充填せずに第2のカニューレ46から第3のカニューレ48内に直接入らないように、第2のカニューレ46は、第3のカニューレ48がマニホールド38から延在するよりも遠くにマニホールド38から延在する。
【0037】
一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、250:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、200:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、150:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、100:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、50:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、25:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、20:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、150:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、10:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、5:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.5:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.4:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.3:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.2:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.1:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、2.0:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.9:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.8:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.7:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.6:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.5:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.4:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.3:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.2:1である。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44a付近の内径と、第3のカニューレ48の第1の端部48a付近の外径との比は、1.1:1である。第1、第2および第3のカニューレ44、46、48のサイズおよびそれぞれの比は、所望の流れ特性ならびに供給および充填貯蔵部14、16の特性および配向によって異なり得る。
【0038】
一実施形態において、第1のチャネル40は、流体12が第1のチャネル40を通って単一方向にのみ流れること、すなわち、供給貯蔵部14から計量貯蔵部20に流れることを可能にするための第1の逆止弁50を含む。第2のチャネル42は、流体12が第2のチャネル42を通って単一方向にのみ流れること、すなわち、計量貯蔵部20から充填貯蔵部16に流れることを可能にするための第2の逆止弁52を含む。例示的実施形態において、第1および第2の逆止弁50、52は、アンブレラバルブである。しかしながら、第1および第2の逆止弁50、52は、ダックビルバルブ、クロススリットバルブ、フローティングボールバルブ、膜またはマイクロポンプ等の、2方向への流体の流れを防ぐ、第1および第2のチャネル40、42の任意のデバイスまたは任意の配向であり得る。別の代替実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は、それぞれの第1および第2のチャネル40、42内の流体の流れが単一方向であることを確実にするために、1つより多くの逆止弁50、52を含むことができる。代替実施形態において、第1および第2の逆止弁50、52は、三方向弁等の単一弁(図示せず)に組み合わせられてもよい。
【0039】
図17を参照すると、別の代替実施形態において、第1および第2の逆止弁50’、52’が、それぞれ、第1および第2のカニューレ44’、46’内に位置付けられる。一実施形態において、第1および第2のカニューレ44’、46’は、略同軸上にある。一実施形態において、第1および第2のカニューレ44’、46’は、供給および充填貯蔵部14、16を伴う単一の密封された進入点が形成されるように、第3のカニューレ48’と当接するかまたは結合する。代替実施形態において、流体12が第1の流路18内を供給貯蔵部14から充填貯蔵部16にのみ流れることを許容するために、1つ以上の弁(図示せず)が第1および第2のカニューレ44’、46’の間の第1の流路の分岐点18b’でマニホールド38’内に位置付けられる。さらに別の代替実施形態において、第1および第2のカニューレ44、46は、計量貯蔵部20に接続された三方向弁(図示せず)を含む単一のカニューレ(図示せず)によって形成される。さらに別の代替実施形態において、単一のカニューレは、単一のカニューレ内に1つ以上のマイクロポンプまたはMEMS(図示せず)を含んでもよい。代替実施形態において、第1および第2のチャネル40、42は弁を含まず、第1および第2のチャネル40、42内の一方向の流れは、第1および第2の流路18、22の圧力差および/または構成によって制御される(図解せず)。代替実施形態において、逆止弁50’、52’のうちの1つ以上が、第1および/または第2のチャネル40、42ではなく、供給および充填貯蔵部14’、16’のいずれかまたは両方に提供される。
【0040】
図5〜8を参照すると、一実施形態において、マニホールド38は、第1および第2のチャネル40、42を少なくとも部分的に画定する。一実施形態において、第2のセクション38bは、それぞれ、第1および第2のカニューレ44、46の間に延在する第1および第2のチャネル40、42を実質的に形成する。一実施形態において、第1および第2の逆止弁50、52は、それぞれ、第1および第2のチャネル40、42内の第2のセクション38bに取り付けられる。一実施形態において、第1および第3のセクション38a、38cは、第2のセクション38bを挟み、第1および第2のチャネル40、42の残りの部分を画定する。一実施形態において、第3のカニューレ48は、第2のセクション38bに取り付けられる。しかしながら、マニホールドが第3のチャネル22の一部を画定するように、第3のカニューレ48が分割されてもよい。
【0041】
図6〜8を参照すると、第1および第2のセクション38a、38bは、第1および第2のチャネル40、42の上部外周に近接する第1の軌道54を画定することができ、第2および第3のセクション38b、38cは、第1および第2のチャネル40、42の下部外周に近接する第2の軌道56を画定することができる。一実施形態において、第1および第3のセクション38a、38cを第2のセクション38bに取り付け、第1および第2のチャネル40、42の周囲にシーリングガスケットを形成するように、第1および第2の軌道54、56は接着剤(表示せず)で充填されている。一実施形態において、接着剤は、LOCTITE(登録商標)製品等のUV硬化接着剤である。別の実施形態において、マニホールド38の第1、第2および第3のセクション38a、38b、38cを重ねた後に、接着剤が第1および第2の軌道54、56に挿入される。しかしながら、第1および第2の軌道54、56は、マニホールド38を組み立てる前または後に、任意の接着剤または密封用物質で充填されてもよく、マニホールドが、代替として、接着剤を必要としないスナップフィット用の溝、スポット溶接および/または超音波溶接等の1つ以上の機械的締結具によって一緒に保持されてもよい。
【0042】
図3〜5を参照すると、流体移送デバイス10は、第1のカニューレ44に近接する供給貯蔵部14を収容するように構成される供給支持部58を含む。一実施形態において、供給支持部58は、マニホールド38の第1のセクション38aに堅固に取り付けられる。供給支持部58は、代替として、マニホールド38と一体化して形成されてもよい。一実施形態において、供給支持部58は、ユーザが供給貯蔵部14のバイアル本体36と接触できるように構成される少なくとも1つの開口部60を含む。一実施形態において、供給貯蔵部14を挿入および取り外す間に、供給貯蔵部14を2つの指の間に挟むことができるように、供給支持部58は、横方向に離間された2つの開口部60を含む。一実施形態において、供給支持部58に対して供給貯蔵部14をねじる傾向を最小限に抑えるために、少なくとも1つの開口部60は供給貯蔵部14に略正接するように構成される。一実施形態において、供給支持部58は、どこにおよび/またはどのように供給貯蔵部14を挿入するかを示すために、供給貯蔵部の印58bを含む。一実施形態において、供給支持部58は、供給貯蔵部16を充填する際に行うステップを示す充填の印58cを含む。
【0043】
図3を参照すると、さらなる実施形態において、供給支持部58はアダプタ62を含む。一実施形態において、アダプタ62は、異なるサイズの供給貯蔵部14を収容および/または支持するために任意で提供される。一実施形態において、アダプタ62は、バイアル28上を摺動してスナップ嵌合または圧嵌するスリーブである。一実施形態において、アダプタ62は、ネック34の付近でまたはその上にスナップ嵌合または圧嵌するアーム62bを含む。一実施形態において、アダプタ62は、供給支持部58の開口部60に滑合し、アダプタ62が供給支持部58に対してねじれて供給支持部58を通る流体12を見えるのを防ぎ、供給支持部58からアダプタ62を取り外す際に補助となり得る、反対方向の突出部62aを含む。
【0044】
図4および9を参照すると、流体移送デバイス10は、第1の方向に延在し、第1のカニューレ44の周囲に離間された、複数の突出部64を含むことができる。供給貯蔵部14が第1のカニューレ44の遠位端44aの上に挿入されると、突出部64は、栓30に摺動係合することができる(図3を参照)。一実施形態において、突出部64のうちの少なくとも1つは、ネック34に近接する栓30の上に延在することにより、供給貯蔵部14を解放可能に保持するように構成される、第1の半径方向内向きに突出するキャッチ66を含む。別の実施形態において、突出部のうちの少なくとも1つは、ネック34に近接する栓30の上に延在することにより、供給貯蔵部14を解放可能に保持するように構成される、第2の半径方向内向きに突出するキャッチ68を含む。一実施形態において、異なるサイズの栓30が収容され得るように、第1および第2のキャッチ66、68は、マニホールド38から異なる距離に離間される。一実施形態において、第1のカニューレ44の遠位端44aが、充填位置において供給貯蔵部14内で完全に延在するように、マニホールド38の第1のセクション38aは、第1のカニューレ44に沿って十分な距離に供給貯蔵部14aを離間することができる(図20)。一実施形態において、突出部64は、マニホールド38と一体化して形成される。図10を参照すると、別の実施形態において、使用後に、ユーザが、第1のカニューレ44を覆って保護している供給貯蔵部14を取り外すことができないように、少なくとも1つのキャッチ66’、68’は、供給貯蔵部14を拘持するように構成される。
【0045】
図5を参照すると、一実施形態において、第1のカニューレ44は、充填位置において栓32を穿刺し、供給貯蔵部14内に延在する。一旦、流体12が第1のカニューレ44の斜面より下まで排水されると、供給貯蔵部14を実質的に空にして、流体の移送を最大化し、流体12の無駄を防ぐために、第1のチャネル40内の真空が、流体12と供給貯蔵部14の内部表面との間に存在する流体12の表面張力の抵抗を克服するのに十分であるように、第1のカニューレ44の内径は十分にサイズ決定および位置付けされる。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも90パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも91パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも92パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも93パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも94パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも95パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも96パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも97パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも98パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも98.5パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.5パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.9パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.99パーセントを除去するように構成される。一実施形態において、供給貯蔵部14内の第1のカニューレ44の直径および位置は、供給貯蔵部14から流体12の少なくとも99.999パーセントを除去するように構成される。
【0046】
図4を参照すると、一実施形態において、ユーザが供給貯蔵部14内に残っている流体12の量または供給貯蔵部14内の流体12の不足を見ることができるように、供給支持部58は、少なくとも1つの表示窓70を含む。一実施形態において、ユーザが供給貯蔵部14が空かどうかを判定できるように、表示窓70は、バイアル28のネック34を少なくとも部分的に露出させる。一実施形態において、充填貯蔵部16の充填を継続するために、空の供給貯蔵部14を満杯の供給貯蔵部14と交換することができる。
【0047】
図4および5を参照すると、一実施形態において、計量貯蔵部20はプランジャ72を含む。しかしながら、計量貯蔵部20は、システム内の流体12を交換するように、かつ/または圧力差を与えるように構成される任意のデバイスであり得る。一実施形態において、プランジャ72は、手で操作可能であり、プランジャロッド74と、プランジャ先端部76とを備える。一実施形態において、プランジャ先端部76は、計量貯蔵部20を周囲空気から遮断するエラストマー材料で構築される。一実施形態において、プランジャロッド74は、ユーザが親指26cと人差し指26dとの間に挟むためのタブ74aを含む。(図19)代替実施形態において、計量貯蔵部20の容積は、計量貯蔵部20を屈曲させることによって制御される(図解せず)。代替実施形態において、ユーザによるねじり運動が計量貯蔵部20の容積を制御するように、プランジャ72は、計量貯蔵部20に螺合接続されてもよい(図解せず)。別の代替実施形態において、計量貯蔵部20の容積は、押しボタン、レバー、もしくはハンドルによって駆動される機械的に制御されるピストン、または電気機械的作動デバイス等のデバイスによって制御される(図示せず)。
【0048】
一実施形態において、供給支持部58は、プランジャ72のリミットストップとしての役割を果たす計量停止部78を含む。一実施形態において、計量貯蔵部20の所定の容積が調整可能であるように、計量停止部78が調整可能である。一実施形態において、計量貯蔵部20は、充填貯蔵部16の容積よりも大きな最大容積を有する。一実施形態において、供給貯蔵部14は、計量貯蔵部20の最大容積よりも大きな容積を有する。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大50%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大40%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大30%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大20%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は充填貯蔵部16の容積よりも最大10%大きい。一実施形態において、計量貯蔵部20の最大容積は、充填貯蔵部16の容積よりも最大5%大きい。
【0049】
一実施形態において、充填貯蔵部16から充填貯蔵部16に送達された余剰な流体12は、供給貯蔵部14に送り返される。一実施形態において、計量貯蔵部20の所定の容積は、充填貯蔵部16の容積、第1および第2のチャネル40、42のサイズ、ならびに/あるいは、流体移送デバイス10を縦から横に傾けること、または第1および第2のチャネル40、42内に前から存在するいずれの空気によっても引き起こされ得るようなシステム内の空気移送の原因となる安全性もしくは余剰性の要因に応じて調整される。一実施形態において、計量停止部78は、外向きに延在し、供給支持部58の凹部58aに挿入可能な突出部78aを含む。一実施形態において、プランジャロッド74は、限界位置で計量停止部78と係合して、プランジャ72がさらに引かれるのを防ぐ。一実施形態において、プランジャロッド74は、限界位置で計量停止部78と接触する突出部74bを含む。代替実施形態において、充填貯蔵部16からの余剰な流体12は供給貯蔵部14には戻されず、その代わりに、オーバーフローチャンバ(図示せず)に送達されるか、またはシステムから自由に排水することができる(図解せず)。
【0050】
一実施形態において、計量貯蔵部20は、計量貯蔵部20内の空気が、第2のチャネル42を通って送られるのではなく、計量貯蔵部20から排出され得るようにする空気弁(図示せず)を含む。一実施形態において、空気弁は、空気は空気弁を通過させるが、流体12は通過させない、湿潤性の膜である。一実施形態において、計量貯蔵部20内に引き込まれた流体が空気弁に接触する前にシステム内のいずれの空気(例えば、第1のチャネル40内に最初に存在していた空気)もパージするように、空気弁は計量貯蔵部20の頂上部付近に位置付けられる。
【0051】
図12および13を参照すると、一実施形態において、流体移送デバイス10は、マニホールド38に接続され、充填貯蔵部16を第2のカニューレ46と整合させるように構成される、トレー支持部80を含む。一実施形態において、トレー82は、トレー支持部80に摺動可能に接続され、充填貯蔵部16または充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を収容するように構成される。一実施形態において、トレー支持部80は、一対の摺動レール84(一方の摺動レールのみを表示)を含む。一実施形態において、トレー82は、マニホールド38に向かっておよびそこから離れてトレー82を位置付けることができるように、摺動レール84に摺動可能に装着される。一実施形態において、トレー82は、各レール84の長さに沿ってレール84の交互の側に接触する複数の突出部82aを含む。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、トレー82内で延在する。
【0052】
図12〜14を参照すると、一実施形態において、カニューレガイド82bが、第2のカニューレ46の遠位端46aおよび第3のカニューレ48bの第2の端部48bを拘束し、トレー82がマニホールド38に向かって摺動されると、第2および第3のカニューレ46、48をトレー82内に誘導する。カニューレガイド82bはまた、組み立て中および使用中に、第2および第3のカニューレ46、48に対する損傷を防ぐのに役立ち得る。一実施形態において、カニューレガイド82bは、トレー82に固着される。一実施形態において、カニューレガイド82bは、トレー82と一体である。一実施形態において、シース38dは、第2および第3のカニューレ46、48を少なくとも部分的に取り囲むマニホールド38から下向きに延在する。マニホールド38に対するトレー82の運動を可能にするように、カニューレガイド82bがシース38dと重なり合ってもよい。一実施形態において、カニューレガイド82bは、シース38dと摺動可能に連結される。一実施形態において、シース38dは、カニューレガイド82bの上に延在する。別の実施形態において、カニューレガイド82bは、シース38dの上に延在する(図示せず)。一実施形態において、カニューレガイド82bおよびシース38dは、略円筒形である。他の実施形態において、カニューレガイド82bおよびシース38dは、三角形または長方形等(図示せず)の任意の好適な形状を有する。一実施形態において、シース38dは、成形の目的で側部開口部を含む。
【0053】
図14を参照すると、第2および第3のカニューレ46、48は比較的細い針であるため、一実施形態において、カニューレガイド82bは、充填貯蔵部16のセプタム16aに繰り返し挿入することによって引き起こされる第2および第3のカニューレ46、48の湾曲を低減するかまたは防ぐのに役立ち得る(図22)。一実施形態において、トレー82を移動した時に、カニューレガイド82bのポリマー材料によって第2および第3のカニューレ46、48の端部が鈍くならないように、またはその中に穿刺するように、カニューレガイド82bは、少なくとも1つの穿刺不可能な管82eを含む。一実施形態において、穿刺不可能な管82eは金属を含む。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48は、組み立て後、トレー82の全ての位置において、カニューレガイド82bの中に少なくとも部分的に残る。一実施形態において、流体移送デバイス10の組み立て中に第2および第3のカニューレ46、48を管82e内に誘導するのに役立つように、近位端82dは、管82eの入り口に近づくにつれて先が細くなる。カニューレガイド82bの遠位端82cは、流体送達デバイス24(図12)と係合するためにトレー82の中に延在し得る。一実施形態において、カニューレガイド82bの遠位端82cが充填貯蔵部16のセプタム16aに近接する流体送達デバイス24のより大きな円錐台形の凹部(図示せず)と係合する際に、カニューレガイド82bを充填貯蔵部16のセプタム16aと整合させるのに役立つように、カニューレガイド82bの遠位端82cは先細り(例えば、円錐台形状)になっている。一実施形態において、カニューレガイド82bの遠位端82cは、軸方向に延在する、半径方向に離間された複数の突出部を含む。
【0054】
図12および13を続けて参照すると、一実施形態において、トレー82は、トレー82が空である時にトレー82がトレー支持部80に対して移動することを防ぐように構成される安全ロック94を含む。代替実施形態において、安全ロック94は、トレー支持部80上に位置付けられる。一実施形態において、安全ロック94は、トレー82が空である時に第1および第3のカニューレ46、48の露出を防ぐ。一実施形態において、充填貯蔵部16を包む流体送達デバイス24をトレー82内に挿入することで安全ロック94を解除し、トレー80がマニホールド38に向かって移動できるようにする。一実施形態において、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24をトレー82内に挿入して安全ロック94を旋回することにより、安全ロック94は、ロック位置でトレー支持部80内の突出部96と係合し、安全ロック94を旋回して突出部96から外し、安全ロック94を解除する。一実施形態において、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24をトレー82から取り外すことにより、安全ロック94が突出部96と再係合する。一実施形態において、安全ロック94はトレー82にばね付勢される。
【0055】
一実施形態において、トレー支持部80は、傾斜部98を含む。一実施形態において、傾斜部98は、トレー82に取り付けられた付勢部材100と係合する。一実施形態において、付勢部材100は片持ち梁である。一実施形態において、装着/脱着位置において(図19)、ユーザが充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を掴んで取り外すことができるように、付勢部材100が傾斜部98に接触し、トレー82を通って上向きに付勢され、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を少なくとも部分的にトレー82から上昇させる(図解せず)。一実施形態において、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を挿入する時に、付勢部材100をトレー支持部80に向かって下向きに湾曲させることができる。一実施形態において、トレー82を初期および充填位置から移動させるために抵抗力が必要であるように、トレー82は、装着/脱着、初期および充填位置においてトレー支持部80と解放可能に係合する。一実施形態において、トレー82は、装着/脱着、初期および充填位置においてトレー支持部80と解放可能に係合し、トレー支持部80の凹部104内に延在する、解放部102を含む。一実施形態において、付勢部材100が充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24をトレー82から装着/脱着位置に押す時に、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24を収容するために、トレー支持部80は、表示窓90の付近で外向きに湾曲する。
【0056】
図15および19を参照すると、トレー支持部80は、ユーザの第1の指26aを受け入れるように構成される第1の窪み86を含む。一実施形態において、第1の窪み86は、トレー支持部80を横切って横方向に延在する。代替実施形態において、第1の窪み86は、傾斜して提供される(図示せず)。トレー支持部80は、ユーザの第2の指26bを受け入れるように構成される第2の窪み88を含む。一実施形態において、ユーザが図19に示すように流体移送デバイス10を握った時に、充填貯蔵部16を充填する間に充填貯蔵部16が少なくとも部分的に見えるように、第1の指26aは親指であり、第2の指26bは人差し指である。表示窓90は、充填貯蔵部20の各側面に位置付けられてもよい。代替実施形態において、表示窓90を通して充填貯蔵部16内の流体12がより見易いように、対比するマークまたは背景(図示せず)がトレー支持部80の内側に提供されてもよい。
【0057】
図18を参照すると、一実施形態において、穿刺可能な本体を備える取り外し可能な安全貯蔵部92は、第2および第3のカニューレ46、48へのアクセスを阻止するように構成され、初期位置においてトレー82内に提供される。一実施形態において、安全貯蔵部92は、「使用前に取り外すこと」および「使用後に交換すること」等の指示をユーザに提供する印92aを含む。代替実施形態において、印92aは、追加の指示または製品情報等(図示せず)の任意の情報を含むことができる。
【0058】
図19〜21を参照すると、1つの例示的な使用において、安全貯蔵部92がトレー82から取り外され、充填貯蔵部を含む流体送達デバイス24がトレー82に挿入される。一実施形態において、第2および第3のカニューレ46、48を充填貯蔵部16に密封状態で挿入するように、トレー82は閉じている。一実施形態において、第1のカニューレ44および第3のカニューレ48が供給貯蔵部14内で密封状態で延在し、第1および第2のキャッチ66、68のうちの少なくとも1つが供給貯蔵部14と係合するように、供給貯蔵部14が第1のカニューレ44の遠位端44aの上に挿入される。一実施形態において、ユーザは、第1および第2の指26a、26bでトレー支持部80を掴み、第1および第2の指26c、26dでプランジャタブ74aを掴む(図19)。一実施形態において、ユーザは、計量貯蔵部20を拡張するためにプランジャ72を引き、供給貯蔵部14内の圧力に対して陰圧を生じさせ、供給貯蔵部14から第1のチャネル40を通して計量貯蔵部20に流体12を引き込む(図21)。一実施形態において、ユーザは、プランジャ72を押下するか、またはプランジャ72を下向きに引いて計量貯蔵部20を収縮させ、第2のチャネル42を通して充填貯蔵部16に流体12を排出する(図22)。
【0059】
一実施形態において、充填貯蔵部16内の空気は、供給貯蔵部14(図2)内の圧力と均一になるように、充填貯蔵部16に進入して第3のチャネル22(図2)を通過する流体12によって圧縮される。一実施形態において、一旦、充填貯蔵部16が充填されるか、または充填貯蔵部16内の流体12が第3のチャネル22の第2の端部48bに達すると、充填貯蔵部16に送達されたいずれの追加の液体12も、第3のチャネル22を介して供給貯蔵部14に戻される。一実施形態において、充填貯蔵部16を充填する前に供給貯蔵部14が空になった場合は、その供給貯蔵部14は別の供給貯蔵部14と交換され、充填貯蔵部16の充填を継続するために使用される。一実施形態において、一旦、充填貯蔵部16が充填されると、充填貯蔵部16から第2および第3のカニューレ46、48を引き出すためにトレー82がマニホールド38から引き離され、充填貯蔵部16を含む流体送達デバイス24がトレー82から取り外され、その目的の用途において使用される。
【0060】
一実施形態において、流体移送デバイス10および上述した種々の構成要素は、流体12に適合性の材料を含む。一実施形態において、流体移送デバイス10は、医療グレード材料を含む。一実施形態において、マニホールド38、プランジャ先端部76および逆止弁50、52は、1つ以上の医療グレードのポリマーを含む。一実施形態において、第1、第2および第3のカニューレ44、46、48は、ステンレススチールを含む。
【0061】
図23〜24Cを参照すると、一般的に210と示される流体移送デバイスの別の例示的実施形態が示される。一実施形態において、供給および充填貯蔵部214、216の間に圧力差を生じさせるように、供給および充填貯蔵部214、216が相互に移動させられる。一実施形態において、計量貯蔵部220は、供給および充填貯蔵部214、216の間に位置付けられる。一実施形態において、流体移送デバイス210は、供給貯蔵部214に連結された上方支持部258と、充填貯蔵部216に連結された下方支持部259とを含む。一実施形態において、計量貯蔵部220は、上方支持部258の一部および下方支持部259の一部を含む。一実施形態において、上方支持部258はプランジャ272を含み、下方支持部259は計量貯蔵部220の本体を含む。一実施形態において、第1の流体流路218は、計量貯蔵部220を通って延在する。一実施形態において、第2の流体流路222は、初期位置(図24A)から移送位置(図24B)に移動して、移送後の位置(図24C)に戻る間の距離の変化に対応するように、可撓性および/または伸長可能である。一実施形態において、上方支持部258は、初期および移送後の位置で下方支持部259と部分的に重なり合う。一実施形態において、流体が供給貯蔵部214から充填貯蔵部216にのみ流れるように、第1および第2の弁250、252が、計量貯蔵部220の反対側の第1の流体流路218内に提供される。代替実施形態において、第1および第2の弁250、252は、それぞれ、供給および充填貯蔵部214、216内に提供される(図解せず)。
【0062】
一実施形態において、上方支持部258および供給貯蔵部214を下方支持部259および充填貯蔵部216から引き離すことにより、計量貯蔵部220の容積が拡張され、供給貯蔵部214から計量貯蔵部220内へ流体12が引き込まれる。一実施形態において、上方支持部258および供給貯蔵部214を下方支持部259および充填貯蔵部216に向かって押すことにより、計量貯蔵部220の容積が収縮され、計量貯蔵部220から充填貯蔵部216内に流体12が押し出される。そのような実施形態において、第1および第2の弁250、252は、第1の流体流路218を通る一方向の流体の流れを許容するように構成される。一実施形態において、上方支持部258および下方支持部259は、上方支持部258と下方支持部259との間に位置付けられる対応するねじ山(表示せず)を含み、上方支持部を下方支持部259に向かっておよびそこから離して軸方向に移動させるために、上方支持部258を下方支持部259に対してねじるように構成される。一実施形態において、ねじ山(単数および複数)は、ユーザが下方支持部259に対して上方支持部258を完全な回転よりも少なく(例えば、3/4回転、1/2回転、1/4回転)回転させることができる十分なピッチおよび角度、ならびに垂直または軸方向の十分な間隔を有する。一実施形態において、上方および下方支持部258、259の間に限界表示部208が提供され、それは、計量貯蔵部220が満杯になった時および計量貯蔵部220が空になった時を示すために、可聴および触覚フィードバックのうちの少なくとも1つ以上をユーザに提供するように構成される。一実施形態において、どの方向に上方支持部258をねじるべきかを示すために、第1および第2の印258cが上方および下方支持部258、259上に提供される。一実施形態において、該当する場合に必要な運動が目にみえるように、上方および下方支持部258、259の間に印258cの少なくとも一部が提供される。
【0063】
別の実施形態において、供給および充填貯蔵部314、316の間に圧力差を生じさせるために、上方および下方支持部258、259は、ねじり運動はなく、押し/引き運動で、相互に移動させられる。
【0064】
当業者は、これまで示し、説明した例示的実施形態に対して、その広義の発明的概念から逸脱することなく変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、本発明は、示し、説明した例示的実施形態に限定されるのではなく、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の主旨および範囲内の修正を網羅することが意図される。例示的実施形態の特定の特徴は、請求される発明の一部であってもよいかまたはなくてもよく、開示される実施形態の組み合わせが組み合わされてもよい。本明細書に特に記載されない限り、用語「a」、「an」および「the」は、1つの要素に限定されるのではなく、「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。
【0065】
さらに、方法が本明細書に記載されるステップの特定の順序に依存しない限りは、ステップの特定の順序は、特許請求の範囲に対する制限であると解釈されるべきではない。本発明の方法を対象とする特許請求の範囲は、それらのステップを記載される順序通りに実行することに限定されるべきではなく、当業者は、ステップは変更されてもよく、なおも本発明の主旨および範囲内に留まることを容易に理解することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送するための流体移送デバイスであって、
計量貯蔵部と、
該計量貯蔵部と流体的に接続され、該供給貯蔵部および該計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第1の一方向チャネルと、該計量貯蔵部と流体的に接続され、該充填貯蔵部および該計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第2の一方向チャネルとを有する、第1の流路と、
該供給貯蔵部および該充填貯蔵部を流体的に連結するように構成される第2の流路と
を備える、流体移送デバイス。
【請求項2】
前記第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、前記第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含む、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項3】
前記第1のカニューレは、傾斜した先端部を含む、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項4】
前記第2のカニューレは、傾斜した先端部を含む、請求項3に記載の流体移送デバイス。
【請求項5】
前記第1および第2のカニューレを支持する部材をさらに備え、該第1のカニューレは、該部材から第1の方向に延在し、該第2のカニューレは、該部材から第2の方向に延在し、該第1の方向は、該第2の方向のほぼ反対である、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項6】
前記計量貯蔵部は、前記部材から概して前記第1の方向に延在する、請求項5に記載の流体移送デバイス。
【請求項7】
前記第1および第2のカニューレを支持するマニホールドをさらに備え、該間にホールドは、前記第1の一方向チャネルの少なくとも一部および前記第2の一方向チャネルの少なくとも一部を形成する、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項8】
前記第1のカニューレは、前記第2のカニューレの断面積よりも大きな断面積を有する、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項9】
前記流体移送デバイスを前記供給貯蔵部と連結するように構成される供給支持部をさらに備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項10】
前記供給支持部は、前記第1のチャネルに近接し、前記供給貯蔵部を解放可能に保持するように構成される少なくとも1つのキャッチを含む、請求項9に記載の流体移送デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つのキャッチは、前記第1のチャネルから異なる距離に離間された少なくとも2つのキャッチを含む、請求項10に記載の流体移送デバイス。
【請求項12】
前記供給支持部は、前記第1のチャネルに近接し、前記供給貯蔵部を解放不可能に保持するように構成される少なくとも1つのキャッチを含む、請求項9に記載の流体移送デバイス。
【請求項13】
前記供給支持部は、前記第1の一方向チャネルを前記供給貯蔵部内に位置付けるように構成され、該第1の一方向チャネルは、該供給貯蔵部から前記流体の実質的に全てを移送するように構成される、請求項9に記載の流体移送デバイス。
【請求項14】
前記第1および第2の一方向チャネルを支持する部材と、
該部材に接続され、前記充填貯蔵部を該第2の一方向チャネルと整合させるように構成される、トレー支持部と
をさらに備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項15】
前記トレー支持部に摺動可能に接続され、前記充填貯蔵部を収容するように構成されるトレーをさらに備える、請求項14に記載の流体移送デバイス。
【請求項16】
前記トレー支持部および前記トレーのうちの少なくとも1つは、該トレーが空であるときに該トレーが前記トレー本体に対して移動し、前記第2の一方向チャネルを露出することを防ぐように構成される安全ロックをさらに備える、請求項15に記載の流体移送デバイス。
【請求項17】
初期位置にある前記第2の一方向チャネルへのアクセスを阻止するように構成される、前記トレーと取り外し可能に連結するように構成される安全貯蔵部をさらに備える、請求項15に記載の流体移送デバイス。
【請求項18】
前記第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、前記第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含み、前記第2の流路は、第3のカニューレを含む、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項19】
前記第3のカニューレは、前記第1のカニューレ内に配置され、該第3のカニューレの第1の端部は、該第1のカニューレの遠位端に近接する該第1のカニューレの内部側壁に向かって湾曲する、請求項18に記載の流体移送デバイス。
【請求項20】
前記第3のカニューレの第2の端部は、傾斜した先端部を備える、請求項18に記載の流体移送デバイス。
【請求項21】
前記第2および第3のカニューレは、前記計量貯蔵部から離れて延在し、該第2のカニューレは、該第3のカニューレよりも該計量貯蔵部から遠くに延在する、請求項18に記載の流体移送デバイス。
【請求項22】
前記計量貯蔵部は、プランジャを含む、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項23】
前記プランジャは、プランジャロッドと、プランジャ先端部とを備える、請求項22に記載の流体移送デバイス。
【請求項24】
前記計量貯蔵部は、計量停止部を有する、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項25】
前記計量停止部は、調整可能である、請求項24に記載の流体移送デバイス。
【請求項26】
前記計量貯蔵部の容積は、前記充填貯蔵部の容積よりも大きい、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項27】
前記供給貯蔵部の容積は、前記計量貯蔵部の前記容積よりも大きい、請求項26に記載の流体移送デバイス。
【請求項28】
前記第2の流路は、前記第1の一方向チャネル内で部分的に延在する、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項29】
前記第1の一方向チャネルの遠位端および前記第2の流路の第1の端部は、前記供給貯蔵部と密封係合するように構成され、前記第2の一方向チャネルの遠位端および該第2の流路の第2の端部は、それぞれ、前記充填貯蔵部と密封係合するように構成される、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項30】
前記第1および第2の一方向チャネルは、それぞれ、200μl未満の流体移送空間を備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項31】
前記第1の一方向チャネルの容積は、前記第2の一方向チャネルの容積よりも小さい、求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項32】
前記充填貯蔵部は、流体送達デバイスを備え、前記供給貯蔵部は、バイアルを備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項33】
流体移送デバイスであって、
計量貯蔵部と、
第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドであって、該第1のチャネルは、該計量貯蔵部と流体的に接続され、該第1のチャネルは、該マニホールドから延在する第1のカニューレを備え、該マニホールドは、第2のチャネルの少なくとも一部を形成し、該第2のチャネルは、該計量貯蔵部と流体的に接続され、該第2のチャネルは、該マニホールドから延在する第2のカニューレを備える、マニホールドと、
該マニホールドを通って延在し、該第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、該第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える、第3のチャネルと、
該第1のチャネル内に配置される第1の逆止弁と、
該第2のチャネル内に配置される第2の逆止弁と
を備える、流体移送デバイス。
【請求項34】
前記第3のカニューレは、少なくとも部分的に前記第1のカニューレを通って延在し、前記第2のカニューレは、前記第3のカニューレよりも前記マニホールドから遠くに延在する、請求項33に記載の流体移送デバイス。
【請求項35】
前記第1のカニューレは、前記第2のカニューレよりも大きい、請求項33に記載の流体移送デバイス。
【請求項1】
供給貯蔵部と充填貯蔵部との間で流体を移送するための流体移送デバイスであって、
計量貯蔵部と、
該計量貯蔵部と流体的に接続され、該供給貯蔵部および該計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第1の一方向チャネルと、該計量貯蔵部と流体的に接続され、該充填貯蔵部および該計量貯蔵部を流体的に連結するように構成される、第2の一方向チャネルとを有する、第1の流路と、
該供給貯蔵部および該充填貯蔵部を流体的に連結するように構成される第2の流路と
を備える、流体移送デバイス。
【請求項2】
前記第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、前記第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含む、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項3】
前記第1のカニューレは、傾斜した先端部を含む、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項4】
前記第2のカニューレは、傾斜した先端部を含む、請求項3に記載の流体移送デバイス。
【請求項5】
前記第1および第2のカニューレを支持する部材をさらに備え、該第1のカニューレは、該部材から第1の方向に延在し、該第2のカニューレは、該部材から第2の方向に延在し、該第1の方向は、該第2の方向のほぼ反対である、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項6】
前記計量貯蔵部は、前記部材から概して前記第1の方向に延在する、請求項5に記載の流体移送デバイス。
【請求項7】
前記第1および第2のカニューレを支持するマニホールドをさらに備え、該間にホールドは、前記第1の一方向チャネルの少なくとも一部および前記第2の一方向チャネルの少なくとも一部を形成する、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項8】
前記第1のカニューレは、前記第2のカニューレの断面積よりも大きな断面積を有する、請求項2に記載の流体移送デバイス。
【請求項9】
前記流体移送デバイスを前記供給貯蔵部と連結するように構成される供給支持部をさらに備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項10】
前記供給支持部は、前記第1のチャネルに近接し、前記供給貯蔵部を解放可能に保持するように構成される少なくとも1つのキャッチを含む、請求項9に記載の流体移送デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つのキャッチは、前記第1のチャネルから異なる距離に離間された少なくとも2つのキャッチを含む、請求項10に記載の流体移送デバイス。
【請求項12】
前記供給支持部は、前記第1のチャネルに近接し、前記供給貯蔵部を解放不可能に保持するように構成される少なくとも1つのキャッチを含む、請求項9に記載の流体移送デバイス。
【請求項13】
前記供給支持部は、前記第1の一方向チャネルを前記供給貯蔵部内に位置付けるように構成され、該第1の一方向チャネルは、該供給貯蔵部から前記流体の実質的に全てを移送するように構成される、請求項9に記載の流体移送デバイス。
【請求項14】
前記第1および第2の一方向チャネルを支持する部材と、
該部材に接続され、前記充填貯蔵部を該第2の一方向チャネルと整合させるように構成される、トレー支持部と
をさらに備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項15】
前記トレー支持部に摺動可能に接続され、前記充填貯蔵部を収容するように構成されるトレーをさらに備える、請求項14に記載の流体移送デバイス。
【請求項16】
前記トレー支持部および前記トレーのうちの少なくとも1つは、該トレーが空であるときに該トレーが前記トレー本体に対して移動し、前記第2の一方向チャネルを露出することを防ぐように構成される安全ロックをさらに備える、請求項15に記載の流体移送デバイス。
【請求項17】
初期位置にある前記第2の一方向チャネルへのアクセスを阻止するように構成される、前記トレーと取り外し可能に連結するように構成される安全貯蔵部をさらに備える、請求項15に記載の流体移送デバイス。
【請求項18】
前記第1の一方向チャネルは、第1のカニューレを含み、前記第2の一方向チャネルは、第2のカニューレを含み、前記第2の流路は、第3のカニューレを含む、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項19】
前記第3のカニューレは、前記第1のカニューレ内に配置され、該第3のカニューレの第1の端部は、該第1のカニューレの遠位端に近接する該第1のカニューレの内部側壁に向かって湾曲する、請求項18に記載の流体移送デバイス。
【請求項20】
前記第3のカニューレの第2の端部は、傾斜した先端部を備える、請求項18に記載の流体移送デバイス。
【請求項21】
前記第2および第3のカニューレは、前記計量貯蔵部から離れて延在し、該第2のカニューレは、該第3のカニューレよりも該計量貯蔵部から遠くに延在する、請求項18に記載の流体移送デバイス。
【請求項22】
前記計量貯蔵部は、プランジャを含む、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項23】
前記プランジャは、プランジャロッドと、プランジャ先端部とを備える、請求項22に記載の流体移送デバイス。
【請求項24】
前記計量貯蔵部は、計量停止部を有する、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項25】
前記計量停止部は、調整可能である、請求項24に記載の流体移送デバイス。
【請求項26】
前記計量貯蔵部の容積は、前記充填貯蔵部の容積よりも大きい、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項27】
前記供給貯蔵部の容積は、前記計量貯蔵部の前記容積よりも大きい、請求項26に記載の流体移送デバイス。
【請求項28】
前記第2の流路は、前記第1の一方向チャネル内で部分的に延在する、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項29】
前記第1の一方向チャネルの遠位端および前記第2の流路の第1の端部は、前記供給貯蔵部と密封係合するように構成され、前記第2の一方向チャネルの遠位端および該第2の流路の第2の端部は、それぞれ、前記充填貯蔵部と密封係合するように構成される、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項30】
前記第1および第2の一方向チャネルは、それぞれ、200μl未満の流体移送空間を備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項31】
前記第1の一方向チャネルの容積は、前記第2の一方向チャネルの容積よりも小さい、求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項32】
前記充填貯蔵部は、流体送達デバイスを備え、前記供給貯蔵部は、バイアルを備える、請求項1に記載の流体移送デバイス。
【請求項33】
流体移送デバイスであって、
計量貯蔵部と、
第1のチャネルの少なくとも一部を形成するマニホールドであって、該第1のチャネルは、該計量貯蔵部と流体的に接続され、該第1のチャネルは、該マニホールドから延在する第1のカニューレを備え、該マニホールドは、第2のチャネルの少なくとも一部を形成し、該第2のチャネルは、該計量貯蔵部と流体的に接続され、該第2のチャネルは、該マニホールドから延在する第2のカニューレを備える、マニホールドと、
該マニホールドを通って延在し、該第1のカニューレの遠位端に近接する第1の端部と、該第2のカニューレの遠位端に近接する第2の端部とを有する、第3のカニューレを備える、第3のチャネルと、
該第1のチャネル内に配置される第1の逆止弁と、
該第2のチャネル内に配置される第2の逆止弁と
を備える、流体移送デバイス。
【請求項34】
前記第3のカニューレは、少なくとも部分的に前記第1のカニューレを通って延在し、前記第2のカニューレは、前記第3のカニューレよりも前記マニホールドから遠くに延在する、請求項33に記載の流体移送デバイス。
【請求項35】
前記第1のカニューレは、前記第2のカニューレよりも大きい、請求項33に記載の流体移送デバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【公表番号】特表2012−525868(P2012−525868A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508830(P2012−508830)
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033590
【国際公開番号】WO2010/129583
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(510188919)バレリタス, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033590
【国際公開番号】WO2010/129583
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(510188919)バレリタス, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
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