説明

流路開閉弁

【課題】流路開閉弁において、流体中に含有される塵埃等が流路内に堆積した場合にも前記流体の通過損失を所望以内に抑える弁を提供する。
【解決手段】流路開閉弁10を構成するボディ本体12の内部にボールバルブ14が回動自在に設けられ、該ボールバルブ14には、ガス流入口22に臨む第1開口部48と、ガス流出口24に臨む第2開口部50とを結ぶように貫通孔42が形成される。この貫通孔42は、第1開口部48からボールバルブ14の中心Cに向かって徐々に拡径するように形成されると共に、第2開口部50から前記ボールバルブの中心Cに向かって徐々に拡径するように形成される。そして、貫通孔42を流通する排気ガスに含まれた燃焼生成物Dが、最も拡径した第1傾斜面52と第2傾斜面54との接合部位近傍に堆積させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の流通する流路を開閉することにより該流体の流通状態を切り換える流路開閉弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、流体の流通する流路に接続され、該流路の連通状態を切り換えることによって前記流体の流通状態を制御する流路開閉弁が知られている。このような流路開閉弁は、弁本体の内部にボール弁が設けられ、該ボール弁の上部には連結軸が連結されると共に、その内部には、前記連結軸と直交する方向に同一径で貫通した貫通孔が形成されている。そして、連結軸を回転させることにより、ボール弁が一体的に回動し、その貫通孔が前記弁本体に形成された一対の通路を互いに連通させる。また、一対の通路の端部には、それぞれ環状の弁座部材が設けられ、ボール弁の周面に摺接しているため、該周面と通路との間を通じた流体の漏れが防止される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−9512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような流路開閉弁において、例えば、排気ガスのような燃焼生成物を含んだ流体を流通させた場合に、該燃料生成物がボールの貫通孔に対して付着し堆積し始めることにより、その流路が徐々に狭くなってしまうことがある。この場合、流路開閉弁の弁開状態において、予め設定された所望流量で流体を流通させることができず、流量の減少を招くこととなる。
【0005】
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、流体中に含有される塵埃等が流路内に堆積した場合にでも、前記流体を所望流量で流通させることが可能な流路開閉弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明は、流体の供給・排出される一対のポートを有したボディと、前記流体の流通する貫通孔を有し前記ボディの室内に回動自在に設けられるボールバルブと、駆動部の駆動作用下に前記ボールバルブを前記室内で回動させるシャフト軸とを有し、前記シャフト軸を介して前記ボールバルブを回動させることによって一方のポートと他方のポートとの連通状態を切り換える流路開閉弁において、
前記貫通孔は、前記ボールバルブにおいて前記シャフト軸と直交する方向に貫通し、その両端部に形成された一対の開口部から前記シャフト軸の装着される前記ボールバルブの中心に向かって徐々に拡径して形成されることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、流路開閉弁を構成するボールバルブにおいて、該ボールバルブを回動させるためのシャフト軸と直交した貫通孔を備え、該貫通孔の両端部に形成された一対の開口部から該シャフト軸の装着される前記ボールバルブの中心に向かって徐々に拡径するように前記貫通孔が形成される。
【0008】
従って、例えば、流体として燃焼生成物の含まれた排気ガスの流通を流路開閉弁によって切り換える際、該燃焼生成物が貫通孔の内部に付着することとなるが、その場合でも、該燃料生成物が前記貫通孔における拡径部位に堆積させることにより、前記貫通孔における流路断面積が減少してしまうことが回避される。その結果、例えば、貫通孔内に燃焼生成物(塵埃等)が堆積した場合でも、ボールバルブが回動して一方のポートと他方のポートとが連通した弁開状態において、貫通孔を通じて排気ガスを所望流量で流通させることが可能となる。
【0009】
また、貫通孔は、ボールバルブの中心に対して一方の開口部側に形成される第1拡径部と、前記中心に対して他方の開口部側に形成される第2拡径部とを備え、前記第1拡径部と第2拡径部とを、前記中心に対して対称形状となるように形成するとよい。
【0010】
さらに、貫通孔は、ボールバルブの中心に対して一方の開口部側に形成される第1拡径部と、前記中心に対して他方の開口部側に形成される第2拡径部とを備え、前記第1拡径部と第2拡径部とを、前記中心に対して非対称形状となるように形成するとよい。
【0011】
さらにまた、第1拡径部と第2拡径部との接合部位に、貫通孔の内周方向に突出した段差部を設け、前記段差部を、流体の流通方向と対向するように形成するとよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0013】
すなわち、流路開閉弁を構成するボールバルブの貫通孔が、その両端部に形成された一対の開口部から該シャフト軸の装着される前記ボールバルブの中心に向かって徐々に拡径するように形成されているため、例えば、流体として燃焼生成物(塵埃等)の含まれた排気ガスの流通を流路開閉弁によって切り換える際、貫通孔に付着する該燃焼生成物を、該貫通孔における拡径部位に堆積させることができる。その結果、堆積した燃焼生成物によって貫通孔の流路断面積が減少してしまうことが回避され、一方のポートと他方のポートとが連通した弁開状態において、前記貫通孔を通じて所望流量で排気ガス(流体)を流通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る流路開閉弁の全体縦断面図である。
【図2】図1におけるボールバルブ近傍を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る流路開閉弁の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る流路開閉弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0016】
図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る流路開閉弁を示す。なお、ここでは、流路開閉弁10が、自動車等の内燃機関から排出された排気ガスを該内燃機関に対して再循環させるためのEGR用切換バルブとして用いられる場合について説明する。
【0017】
この流路開閉弁10は、図1及び図2に示されるように、ボディ本体12と、該ボディ本体12の内部に回動自在に設けられるボールバルブ14と、前記ボールバルブ14の外周面に当接する第1及び第2バルブシート16、18と、前記ボディ本体12の上部に設けられ、前記ボールバルブ14に対して回転駆動力を付与する駆動力伝達機構20とを含む。
【0018】
このボディ本体12の下側には、例えば、排気ガス(流体)の供給されるガス流入口22と、その反対側に設けられ、前記排気ガスを導出して内燃機関(図示せず)へと循環させるガス流出口24が設けられている。なお、ボディ本体12において、ガス流入口22とガス流出口24とは略一直線上に設けられる。また、ボディ本体12には、ガス流入口22とガス流出口24との間に連通室26が形成され、この連通室26の内部に略球状のボールバルブ14が回動自在に配設される。
【0019】
この連通室26とガス流入口22との間には、第1バルブシート16が設けられ、前記第1バルブシート16は、小径部28と、該小径部28と一体的且つ同軸な大径部30とからなる。そして、小径部28が、ボディ本体12において、ガス流入口22に臨み大径部30が前記ボールバルブ14に臨むように配設される。また、大径部30には、ボディ本体12との間にウェーブワッシャ32が設けられ、前記ウェーブワッシャ32の弾発力によって第1バルブシート16は常にボールバルブ14側へと付勢され、前記大径部30によって前記ボールバルブ14がシートされている。
【0020】
第1バルブシート16には、中心部にガス流入口22と連通する第1連通孔34が形成され軸線方向(矢印A、B方向)に沿って貫通すると共に、該第1バルブシート16の一端面には、ボールバルブ14の当接する第1シート面36が形成される。
【0021】
一方、連通室26とガス流出口24との間には、リング状の第2バルブシート18が設けられ、前記第2バルブシート18は、前記ガス流出口24と前記連通室26との間に形成された環状の装着溝に装着されている。
【0022】
第2バルブシート18は、装着溝に対して固定若しくは回転自在に設けられ、その一端面が連通室26に臨んでボールバルブ14の外周面に当接し、他側面がガス流出口24に臨むように配設されている。なお、第2バルブシート18は、連通室26を中心として第1バルブシート16と同軸上に設けられる。
【0023】
この第2バルブシート18には、中心部にガス流出口24と連通する第2連通孔38が形成され軸線方向(矢印A、B方向)に沿って貫通している。また、第2バルブシート18の一端面は、ボールバルブ14の当接する第2シート面40が形成される。
【0024】
ボールバルブ14は、中心軸に直交するように一方の曲面と他方の曲面が取り除かれ、該中心軸に沿って一方の面から他方の面へと貫通する貫通孔42の形成された球体である。そして、貫通孔42に直交する頂部には、平面長方形状の凹部44が形成され、後述するシャフト軸46の端部が挿入される。
【0025】
貫通孔42は、ボールバルブ14の弁開状態において、ガス流入口22に臨む第1開口部48と、ガス流出口24に臨む第2開口部50とを有し、前記第1開口部48から第2開口部50へと直線状に形成される。この貫通孔42の延在方向は、ボールバルブ14に連結されるシャフト軸46の軸線と直交するように設定され、前記第1及び第2開口部48、50は、貫通孔42を通じて流通させる排気ガスの必要流量に基づいて同一直径(通路断面積)で形成される。
【0026】
この貫通孔42は、第1開口部48からボールバルブ14の中心Cに向かって徐々に拡径するように所定角度傾斜した第1傾斜面(第1拡径部)52と、第2開口部50から前記ボールバルブ14の中心Cに向かって徐々に拡径するように所定角度傾斜した第2傾斜面(第2拡径部)54とを備える。すなわち、貫通孔42は、第1及び第2開口部48、50からボールバルブ14の中心Cに向かってそれぞれ所定角度で拡径した第1及び第2傾斜面52、54を有し、前記第1傾斜面52と第2傾斜面54とが交わる前記中心Cにおいて最も直径が大きくなるように形成される。この第1傾斜面52の傾斜角度θ1と第2傾斜面54の傾斜角度θ2は、貫通孔42の軸線と平行、且つ、第1及び第2開口部48、50の外周を通る仮想線Lに対して同一となるように設定される(θ1=θ2)。
【0027】
すなわち、貫通孔42の断面積は、第1及び第2開口部48、50が最も小さく、ボールバルブ14の中心C側に向かって徐々に大きくなるように設定されている。
【0028】
駆動力伝達機構20は、ボールバルブ14の頂部に連結されるシャフト軸46と、前記シャフト軸46の上端部に連結される回転ヨーク56と、ボディ本体12の上部に連結され、前記回転ヨーク56を介して前記シャフト軸46を回転駆動させる駆動源とを含む。
【0029】
シャフト軸46は、ボディ本体12の内部に設けられた一組の軸受60a、60bによって回転自在に支持され、その下端部が断面長方形状に形成され連通室26内においてボールバルブ14の凹部44に挿入される。また、シャフト軸46の上端部は、回転ヨーク56の略中央部に挿通されてナット62を締め付けることによって固定されている。
【0030】
駆動源は、例えば、通電作用下に回転駆動するステッピングモータやロータリーアクチュエータからなり、その回転駆動力が回転ヨーク56を介してシャフト軸46へと伝達されることにより、前記シャフト軸46に連結されたボールバルブ14が所定方向に回動動作する。
【0031】
本発明の第1の実施の形態に係る流路開閉弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、図1に示されるように、ボールバルブ14の貫通孔42がガス流入口22及びガス流出口24に対して直交する位置となり、第1及び第2バルブシート16、18の第1及び第2連通孔34、38がいずれも該ボールバルブ14によって閉塞された弁閉状態を初期位置として説明する。
【0032】
上述した初期位置では、排気ガスがガス流入口22へと供給されているが、第1バルブシート16の第1シート面36にボールバルブ14が当接しているため、該第1バルブシート16を通じて前記排気ガスの連通室26内への流通が遮断されている。
【0033】
先ず、図示しない駆動源が付勢されることによって回転ヨーク56を介してシャフト軸46に回転駆動力が伝達され、貫通孔42の第1及び第2開口部48、50がそれぞれガス流入口22及びガス流出口24に接近するようにボールバルブ14が回転する。そして、図2に示されるように、ボールバルブ14の回動作用下に貫通孔42がガス流入口22及びガス流出口24と一直線上となることにより、前記貫通孔42を通じてガス流入口22とガス流出口24とが連通した弁開状態となる。これにより、ガス流入口22に供給されている排気ガスが、ボールバルブ14の貫通孔42を通じてガス流出口24側へと流通して図示しない内燃機関へと導入される。
【0034】
この際、排気ガスには、内燃機関において燃料が燃焼される際に生じた燃焼生成物Dが含まれており、該燃焼生成物Dを含んだ排気ガスが貫通孔42を通過する際、該貫通孔42の内壁面に対して付着することがある。この燃焼生成物Dは、排気ガスの流通に伴って第1傾斜面52に沿って徐々に移動し、図2に示されるように、最も拡径した前記第1傾斜面52と第2傾斜面54との接合部位から堆積し始める。
【0035】
この第1及び第2傾斜面52、54は、本来の貫通孔42の通路断面積となる第1及び第2開口部48、50の断面積に対して大きく設定されているため、堆積した燃焼生成物Dによって貫通孔42の断面積が、本来の断面積に対して小さくなることが回避される。その結果、燃焼生成物Dの堆積によって貫通孔42の断面積が減少してしまうことがなく、ガス流入口22に供給される排気ガスを、ボールバルブ14の貫通孔42を通じてガス流出口24側へと所望流量で流通させることができる。すなわち、貫通孔42において、第1及び第2開口部48、50より拡径した部位が、燃焼生成物Dを堆積させるための空間として機能する。
【0036】
以上のように、第1の実施の形態では、ボールバルブ14において、第1及び第2開口部48、50の断面積を変更することなく、該第1開口部48と第2開口部50とを結ぶ貫通孔42の内部を、ボールバルブ14の中心C側に向かって徐々に拡径するように形成することにより、前記貫通孔42を流通する排気ガス内に含まれる燃焼生成物D等が該貫通孔42に堆積した場合でも、該燃料生成物Dが拡径部位に堆積していくため、前記貫通孔42における断面積が減少してしまうことが防止される。その結果、ガス流入口22とガス流出口24とが連通した弁開状態おいて、排気ガスを所望流量で流通させることができる。
【0037】
次に、第2の実施の形態に係る流路開閉弁100を図3に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る流路開閉弁10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0038】
この第2の実施の形態に係る流路開閉弁100では、ボールバルブ102の貫通孔104において、第1傾斜面(第1拡径部)106と第2傾斜面(第2拡径部)108の傾斜角度がそれぞれ異なるように設定され、前記第1傾斜面106と第2傾斜面108との境界部位に段差部110が形成されている点で、第1の実施の形態に係る流路開閉弁10と相違している。
【0039】
この貫通孔104は、該貫通孔104の軸線と平行で第1及び第2開口部48、50の外周を通る仮想線Lに対して第1傾斜面106の傾斜角度θ3が、第2傾斜面108の傾斜角度θ4に対して大きく設定されている(θ3>θ4)。そして、ボールバルブ102の中心Cとなる第1傾斜面106と第2傾斜面108との接合部には段差部110が形成される。段差部110は、貫通孔104の軸線と直交するように形成され、第1傾斜面106の端部と第2傾斜面108の端部とを接合している。
【0040】
そして、貫通孔104の第1開口部48側から排気ガスが流通する際、第1傾斜面106に沿って流通した排気ガスの一部が、該第1傾斜面106の端部に対して貫通孔104の内周側へと突出した段差部110に当たり、該貫通孔104の内周側に向かいながら前記第1開口部48側へと戻るように流通する。換言すれば、排気ガスの一部が、段差部110に当たることによって該段差部110近傍において渦流が生じることとなる。
【0041】
以上のように、第2の実施の形態では、貫通孔104の内周面に、排気ガスの流通方向と直交する段差部110を設けることにより、該排気ガスが貫通孔104に沿って流通する際に前記段差部110近傍において渦流を発生させることができるため、前記排気ガスに含まれる燃焼生成物Dが前記段差部110近傍により一層堆積しやすくなる。換言すれば、段差部110近傍において、排気ガス中に含まれる燃焼生成物Dの堆積を促進させることができる。
【0042】
その結果、貫通孔104において、燃焼生成物Dをボールバルブ102における貫通孔104の中心Cである段差部110近傍に好適に堆積させることができ、しかも、前記燃焼生成物Dを、第1及び第2開口部48、50に対して拡径したボールバルブ102の中心C近傍に堆積させることができるため、前記燃焼生成物Dによって前記貫通孔104の通路断面積が減少してしまうことが回避される。その結果、ボールバルブ102の貫通孔104を通じて排気ガスを所望流量で流通させることができる。
【0043】
また、上述した第1及び第2の実施の形態に係る流路開閉弁10、100においては、貫通孔42、104がボールバルブ14、102の中心Cに向かって所定角度傾斜して拡径した第1及び第2傾斜面52、106、54、108を有する構成について説明したが、これに限定されるものではなく、前記貫通孔42、104の内周面は、例えば、前記中心Cに向かって断面円弧状で徐々に拡径させるようにしてもよい。
【0044】
なお、本発明に係る流路開閉弁は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0045】
10、100…流路開閉弁 12…ボディ本体
14、102…ボールバルブ 16…第1バルブシート
18…第2バルブシート 20…駆動力伝達機構
22…ガス流入口 24…ガス流出口
26…連通室 42、104…貫通孔
46…シャフト軸 48…第1開口部
50…第2開口部 52、106…第1傾斜面
54、108…第2傾斜面 110…段差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の供給・排出される一対のポートを有したボディと、前記流体の流通する貫通孔を有し前記ボディの室内に回動自在に設けられるボールバルブと、駆動部の駆動作用下に前記ボールバルブを前記室内で回動させるシャフト軸とを有し、前記シャフト軸を介して前記ボールバルブを回動させることによって一方のポートと他方のポートとの連通状態を切り換える流路開閉弁において、
前記貫通孔は、前記ボールバルブにおいて前記シャフト軸と直交する方向に貫通し、その両端部に形成された一対の開口部から前記シャフト軸の装着される前記ボールバルブの中心に向かって徐々に拡径して形成されることを特徴とする流路開閉弁。
【請求項2】
請求項1記載の流路開閉弁において、
前記貫通孔は、前記ボールバルブの中心に対して一方の開口部側に形成される第1拡径部と、前記中心に対して他方の開口部側に形成される第2拡径部とを備え、前記第1拡径部と第2拡径部とが、前記中心に対して対称形状となるように形成されることを特徴とする流路開閉弁。
【請求項3】
請求項1記載の流路開閉弁において、
前記貫通孔は、前記ボールバルブの中心に対して一方の開口部側に形成される第1拡径部と、前記中心に対して他方の開口部側に形成される第2拡径部とを備え、前記第1拡径部と第2拡径部とが、前記中心に対して非対称形状となるように形成されることを特徴とする流路開閉弁。
【請求項4】
請求項3記載の流路開閉弁において、
前記第1拡径部と第2拡径部との接合部位には、前記貫通孔の内周方向に突出した段差部が設けられ、前記段差部は、前記流体の流通方向と対向するように形成されることを特徴とする流路開閉弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−67815(P2012−67815A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−211737(P2010−211737)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000141901)株式会社ケーヒン (1,140)
【Fターム(参考)】