説明

流量調整バルブ

【課題】弁本体の開閉を容易にすることができ、しかも大型化が可能な流量調整バルブを提供する。
【解決手段】ゴム弾性を有する材料からなり、その内部に軸方向へ延びる通流路16aが設けられた筒状の弁本体16と、弁本体16の外周面を囲繞して該外周面との間に隙間Sが生じるように形成され、且つ常に流体と接する円筒状の外囲器18と、加熱時に膨張し冷却時に収縮する材料からなり隙間Sに充填された熱反応部材20とを備え、流体の温度変化に応じて通流路16aを通過する流体の流量を自動的に調整する流量調整バルブ10であって、通流路16aには、その内径が拡径し、通流路16aの軸方向と直交する断面が略楕円形状に形成された拡径部16bが設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の温度変化に応じてその流量を自動的に調整する流量調整バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
配管内を流れる流体の流量をその温度変化に応じて自動的に調整するバルブとして、図6に示すような流量調整バルブ1が知られている。すなわち、フッ素ゴムからなり、その中心軸上に通流路2aが設けられた弁本体2と、前記弁本体2の外周面を囲繞して当該外周面との間に隙間が生じるように形成された円筒状の外囲器3と、加熱時に膨張し冷却時に収縮する材料からなり、前記弁本体2の外周面と前記外囲器3との間の隙間に充填された熱反応部材4とを備えたバルブ機構5を、ハウジング6に収納した流量調整バルブ1である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
かかるバルブ1によれば、ハウジング6の内部キャビティ6aに達した流体の温度が上昇した場合には、熱反応部材4が膨張して弁本体2に押圧力を作用させる。その結果、通流路2aの内径が狭められ、通流路2aを通過する流体の流量が絞られる。逆に、流体の温度が低下した場合には、熱反応部材4が収縮して弁本体2への押圧力が減じられる結果、通流路2aの内径が拡げられ、通流路2aを通過する流体の流量が増やされる。つまり、ハウジング6の内部キャビティ6aにおける流体の温度変化に応じて熱反応部材4が膨張・収縮を行い、これにより通流路2aの内径が拡縮して通流路2aを通過する流体の流量を自動的に調整することができる。
【特許文献1】米国特許第6409147号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の流量調整バルブ1では、弁本体2に設けられた通流路2aの軸方向に直交する断面の形状が弁本体2の外形と同じ真円で形成されており(図7(a)参照)、通流路2aの内径dおよび弁本体2の肉厚tが周方向全体において均一であることから、熱反応部材4が最大限膨張した際に通流路2aを隙間なく閉塞させるのが困難である場合がある(図7(b)参照)。また、弁本体2を弾性変形させて通流路2aを隙間なく閉塞させるためには、熱反応部材4の量を増やしてその押圧力を高くしなければならず、バルブ全体の大きさに対して通流可能な流体の流量が極めて少なくなるという問題があった。換言すれば、バルブ1の大型化(大流量化)が困難であるという問題もあった。
【0005】
さらに、図6に示すように、弁本体2の軸方向両端部は、ワッシャ7或いはニップル8のフランジ部8aと外囲器3の軸方向端部とで押圧・挟持されており、これにより外囲器3内部の隙間に充填した熱反応部材4が漏出しないように一体化されている。しかしながら、このように弁本体2の軸方向両端部を狭い範囲で押圧・挟持した場合、弁本体2が長期間繰り返し伸縮を行なうことによって弁本体2の軸方向両端部に亀裂が生じると、弁本体2の外周面と外囲器3との隙間に充填した熱反応部材4が外囲器3内部から直ちに漏出するようになり、バルブ1の使用ができなくなるという問題もあった。
【0006】
それゆえに、本発明の主たる課題は、弁本体の開閉を容易にすることができ、しかも大型化が可能な流量調整バルブを提供することである。また、本発明の従たる課題は、長期間使用しても内部に充填した熱反応部材の漏出の心配がない流量調整バルブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明は、「内部に軸方向へ延びる通流路16aが設けられた筒状の弁本体16と、弁本体16の外周面を囲繞して該外周面との間に隙間Sが生じるように形成され、且つ常に流体と接する筒状の外囲器18と、加熱時に膨張し冷却時に収縮する材料からなり隙間Sに充填された熱反応部材20とを備え、流体の温度変化に応じて通流路16aを通過する流体の流量が変化する流量調整バルブ10であって、通流路16aには、通流路16aの軸方向と直交する断面が略楕円形状に形成された拡径部16bが設けられている」ことを特徴とする流量調整バルブ10である。
【0008】
この発明では、通流路16aにその内径が拡径した拡径部16bが設けられている。このため、拡径部16bが設けられた弁本体16の部分は、その肉厚が薄くなっており、弁本体16の外部から応力が与えられた場合、拡径部16bが設けられた弁本体16の部分が選択的に弾性変形するようになる。然も拡径部16bは、通流路16aの軸方向と直交する断面が略楕円形状にて形成されているので、通流路16aを閉塞させるべく弁本体16の外部から均一に応力を加えた場合、この拡径部16bは短径D1が減少する方向に変形し易くなっている。
【0009】
このため、流体の温度上昇に伴い熱反応部材20が熱膨張して弁本体16に押圧力が作用すると、弁本体16は、略楕円形状にて形成された拡径部16b断面の短径D1を減少させるよう容易に変形し、これに伴い通流路16aの断面積が漸減する。そして、熱反応部材20の熱膨張が最大になった際には、拡径部16b断面の短径D1がほぼゼロとなり、通流路16aが閉塞して弁本体16に設けられた通流路16aにおける流体の通流がほぼストップする。
【0010】
一方、流体の温度低下に伴い熱反応部材20が収縮して弁本体16に与えられた押圧力が解除された場合には、拡径部16bが設けられた弁本体16の薄肉部分は、その周辺に連接する肉厚部分の弾性回復力に引っ張られるようになるため、迅速に元の形状に復旧することができる。
【0011】
このように本発明の流量調整バルブ10では、通流路16aにその内径が拡径した拡径部16bが設けられており、該拡径部16bは、通流路16aの軸方向と直交する断面が略楕円形状にて形成されているので、熱反応部材20が最大限膨張した際に通流路16aを隙間なく容易且つ確実に閉塞させることができ、しかも熱反応部材20が収縮した際には、通流路16aを元の形状に直ちに復旧させることができる。また、このように通流路16aを隙間なく容易且つ確実に閉塞或いは開放させることができるので、流量調整バルブの大型化(大流量化)に際しても、熱反応部材20の量を不所望に増やす必要がない。
【0012】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の流量調整バルブ10において、「通流路16aの軸方向両端部には短管状の係止部材が挿入され、係止部材と外囲器18の両端部とで弁本体16の軸方向両端部が押圧挟持されてなる」ことを特徴とするもので、このように弁本体16の軸方向両端部を広い範囲で押圧・挟持することにより、弁本体16が長期間繰り返して伸縮を行なうことによって弁本体16の軸方向両端部に亀裂が生じたとしても、弁本体16の外周面と外囲器18との隙間に充填した熱反応部材20が外囲器18内部から直ちに漏出するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1又は2に記載の発明によれば、熱反応部材が最大限膨張した際に通流路を隙間なく容易且つ確実に閉塞させることができ、しかも熱反応部材が収縮した際には、通流路を元の形状に直ちに復旧させることができ、通流路が閉塞し続けるのを効果的に防止することができる。このため、流量調整バルブの大型化に際しても、使用する熱反応部材の量を不所望に増やす必要がなく、流量調整バルブの大型化に合せて通流する流体の量を増やすことができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、長期間使用しても内部に充填した熱反応部材の漏出の心配がない流量調整バルブを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を図面に従って詳述する。図1は、本発明における一実施例(第1実施例)の流量調整バルブ10を示す断面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。また、図3は、図1におけるB−B線断面図であり、図4は、図1におけるC−C線断面図である。これらの図が示すように、本実施例の流量調整バルブ10は、主としてハウジング12と、前記ハウジングの内部に収容されるバルブ機構14とで構成されている。
【0016】
ハウジング12は、耐圧性や耐蝕性に優れる金属(例えばステンレスや真鍮等)などで形成された管状の容器体である。このハウジング12の軸方向一方端部には、その外径が縮径されると共に、配管接続用の雄ネジが螺設された配管接続部12aが形成されている。また、ハウジング12の軸方向他方端部には、後述する雄ネジ部材24を螺着させてハウジング12内部の所定位置にバルブ機構14を配設するための雌ネジ部12bが形成されている。
【0017】
ここで、このハウジング12は、その内面をセラミックやPTFE(4フッ化エチレン樹脂)などでコーティングするようにしてもよい。このようなコーティングを行なうことによってハウジング12に耐薬品性や防汚性などを付与することができるからである。
【0018】
バルブ機構14は、大略、弁本体16,外囲器18および熱反応部材20などで構成されている。
【0019】
弁本体16は、耐熱性や耐薬品性などを備えたフッ素ゴムやシリコーンゴム等のゴム弾性を有する材料からなり、その内部に軸方向へ延びる通流路16aが設けられた筒状の部材である。
【0020】
本実施例の流量調整バルブ10では、図1乃至図4に示すように、弁本体16に設けられた通流路16aに、その内径が拡径した拡径部16bが設けられている。この該拡径部16bは、通流路16aの軸方向と直交する断面が、通流路16aの内径に等しい短径D1とこれに直交する長径D2とを有する略楕円形状にて形成されている。また、本実施例では、弁本体16の外周がストレートな円筒状にて形成されている。
【0021】
外囲器18は、耐圧性,耐蝕性および熱伝導性に優れる金属(例えばステンレス等)などの材料からなり、弁本体16の外周面を囲繞して該外周面との間に隙間Sが生じるように形成された筒状の部材である。
【0022】
ここで、この外囲器18は、上述したハウジング12と同様に、その表面をセラミックやPTFE(4フッ化エチレン樹脂)などでコーティングするようにしてもよい。このようなコーティングを行なうことによって外囲器18に耐薬品性や防汚性などを付与することができるからである。
【0023】
熱反応部材20は、加熱時に膨張し冷却時に収縮する材料からなり、弁本体16の外周面と外囲器18との間に生じた隙間Sに充填されることによって、加熱時には弁本体16に対して押圧力を作用させて通流路16aの内径を狭め、冷却時には弁本体16への押圧力を減じて通流路16aの内径を拡げる部材である。この熱反応部材20の具体例として、例えば、本実施例の流量調整バルブ10を蒸気配管のスチームトラップとして使用する場合には、常温では固体であるが、80℃〜90℃で液体に変化するワックスを用いるので好適であるが、ハウジング12内部の温度上昇に応じて段階的に液相に変化する(つまり、体積が変化する)ように設計されたものであれば、如何なるものであってもよい。
【0024】
以上のような各部材を用いてバルブ機構14を構成する際には、まず、初めに、弁本体16に設けられた通流路16aの軸方向一方端部に、金属などの剛性材料からなり、一端がフランジ状に形成され、当該フランジ状の部分が弁本体16の軸方向端面に係止される短管状のリング部材22を挿入すると共に、通流路16aの軸方向他方端部に雄ネジ部材24の係止部24bを挿入する。
【0025】
ここで、雄ネジ部材24とは、ハウジング12の軸方向他方端部を閉塞するためのものであり、その外周にハウジング12の雌ネジ部12bと螺合する雄ネジが形成された金属製の本体24aを有する。この本体24aの軸方向一方端部には、その外径が縮径され、弁本体16の通流路16aに挿入される係止部24bが形成されており、軸方向他方端部には、その外径が縮径され、配管接続用の雄ネジが螺設された配管接続部24cが形成されている。また、本体24a、係止部24bおよび配管接続部24cを貫く軸線上には、係止部24bを通流路16aに挿入した際、該通流路16aと連通するオリフィス24dが設けられている。
【0026】
なお、上述したリング部材22及び雄ネジ部材24の係止部24bは共に「短管状の係止部材」として機能するものであり、これらの部材を統一的に上位概念で表す場合には「短管状の係止部材」という。
【0027】
続いて、リング部材22及び雄ネジ部材24の係止部24bが挿入された弁本体16に外囲器18を被せると共に、係止部24bが挿入された弁本体16の部分を外囲器18の外側から押圧してこれらが気密的且つ一体的となるようにかしめる。
【0028】
そして、弁本体16の外面と外囲器18との間の隙間Sに熱反応部材20を充填した後、リング部材22が挿入された弁本体16の部分を外囲器18の外側から押圧してこれらが気密的且つ一体的となるようにかしめることによって、バルブ機構14が完成する。
【0029】
また、以上のように構成されたバルブ機構14をハウジング12の内部キャビティ12cに挿入し、雄ネジ部材24の本体24aに設けられた雄ネジをハウジング12の雌ネジ部12bに螺合させることによって本発明の流量調整バルブ10が完成する。
【0030】
この流量調整バルブ10を使用する際には、ハウジング12および雄ネジ部材24の配管接続部12a,24cに配管Pを接合して、該配管Pに流体を通流させる。すると、配管P内を通流する流体の温度変化によって熱反応部材20が膨張或いは収縮を行い、これに伴って弁本体16に設けられた通流路16aが縮径或いは拡径して配管P内を通流する流体の流量が調整される。
【0031】
本実施例の流量調整バルブ10では、通流路16aにその内径の一部が拡径した拡径部16bが設けられている。このため、拡径部16bが設けられた弁本体16の部分は、その肉厚が薄くなっており、弁本体16の外部から応力が与えられた場合、拡径部16bが設けられた弁本体16の部分が選択的に弾性変形するようになる。然も拡径部16bは、通流路16aの軸方向と直交する断面が略楕円形状にて形成されているので、通流路16aを閉塞させるべく弁本体16の外部から均一に応力を加えた場合、この拡径部16bは短径D1が減少する方向に変形し易くなっている。
【0032】
このため、流体の温度上昇に伴い熱反応部材20が熱膨張して弁本体16に押圧力が作用すると、弁本体16は、略楕円形状にて形成された拡径部16b断面の短径D1を減少させるよう容易に変形し、これに伴い通流路16aの断面積が漸減する。そして、熱反応部材20の熱膨張が最大になった際には、図5に示すように、拡径部16b断面の短径D1がほぼゼロとなり、通流路16aが閉塞して弁本体16に設けられた通流路16aにおける流体の通流がほぼストップする。
【0033】
一方、流体の温度低下に伴い熱反応部材20が収縮して弁本体16に与えられた押圧力が解除された場合には、拡径部16bが設けられた弁本体16の薄肉部分は、その周辺に連接する肉厚部分の弾性回復力に引っ張られるようになるため、閉塞された拡径部16bを迅速に元の形状へと復旧させることができる。特に、本実施例の流量調整バルブ10では、拡径部16bの弁本体16軸方向と直交する略楕円形状の断面に関し、短径D1が通流路16aの内径と等しく形成されており、また、弁本体16の外周がストレートな円筒状に形成されているので、薄肉部分に対する形状復旧(戻り)時の引張応力が大きくなり、上記効果がより一層顕著なものとなる。
【0034】
このように本実施例の流量調整バルブ10では、通流路16aにその内径の一部が拡径した拡径部16bが設けられており、該拡径部16bは、通流路16aの軸方向と直交する断面が略楕円形状にて形成されているので、熱反応部材20が最大限膨張した際に通流路16aを隙間なく容易且つ確実に閉塞させることができ、しかも熱反応部材20が収縮した際には、通流路16aを元の形状に直ちに復旧させることができ、通流路16aが閉塞し続けるのを効果的に防止することができる。また、このように通流路16aを隙間なく容易且つ確実に閉塞或いは開放させることができるので、流量調整バルブの大型化(大流量化)に際しても、熱反応部材20の量を不所望に増やす必要がない。
【0035】
また、通流路16aの軸方向両端部には、短管状の係止部材(具体的には、リング部材22及び雄ネジ部材24の係止部24b)が挿入されており、この係止部材と外囲器18の両端部とで弁本体16の軸方向両端部を広い範囲で押圧・挟持して外囲器18内部の隙間に充填した熱反応部材20が漏出しないようにしているので、弁本体16が長期間繰り返して伸縮を行なうことによって弁本体16の軸方向両端部に多少亀裂が生じたとしても、弁本体16の外周面と外囲器18との隙間に充填した熱反応部材20が直ちに外囲器18内部から漏出するのを防止することができる。
【0036】
なお、上述の実施例では、通流路16aに挿入する短管状の係止部材の1つとして、雄ネジ部材24の端部に一体的に形成された係止部24bを示したが、当該係止部24bに替えて雄ネジ部材24とは別体で構成した短管状の係止部材を用いるようにしてもよい。
【0037】
また、上述の例では、配管Pの端部に雌ネジを形成し、これに流量調整バルブ10の端部に設けた雄ネジを螺合することによって両者を接続する場合を示したが、配管Pの端部に雄ネジを形成し、これに流量調整バルブ10の端部に設けた雌ネジを螺合して両者を接続するようにしてもよいし、このようなネジ構造に替えてフランジ継手などを設けて両者を接続するようにしてもよい。つまり、配管Pと流量調整バルブ10とを気密的或いは水密的に接続できる構造であれば、配管Pと流量調整バルブ10との接続構造は如何なるものであってもよい。
【0038】
さらに、拡径部16bの弁本体16軸方向と直交する断面形状について、短径D1が通流路16aの内径と等しい略楕円形状の場合を示したが、当該断面形状が略楕円形状となるのであれば、短径D1の大きさは上記のものに限定されるものではない。但し、短径D1を通流路16aの内径と等しくすることによって、上述したように、熱反応部材20が収縮して弁本体16に与えられた押圧力が解除された際、薄肉部分に対する形状復旧(戻り)時の引張応力が大きくなり、拡径部16bをより迅速に元の形状へと復旧させることができる。
【0039】
そして、上述の例では、流量調整バルブ10としてハウジング12とこれに収納されるバルブ機構14とで構成される場合を示したが、流量調整バルブ10としてバルブ機構14のみを配管に直接取り付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明における一実施例の流量調整バルブの常態を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A線の要部拡大断面図(常態)である。
【図3】図1におけるB−B線の要部拡大断面図(常態)である。
【図4】図1におけるC−C線断面図(常態)である。
【図5】図1におけるA−A線の要部拡大断面図(通流路閉塞時)である。
【図6】従来の流量調整バルブの常態を示す断面図である。
【図7】図6におけるA−A線要部拡大断面図であり、(a)は常態を、(b)は弁本体の通流路を最大限閉塞させた状態を示す。
【符号の説明】
【0041】
10…流量調整バルブ
12…ハウジング
14…バルブ機構
16…弁本体
16a…通流路
16b…拡径部
18…外囲器
20…熱反応部材
22…リング部材
24…雄ネジ部材
24b…係止部
P…配管


【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に軸方向へ延びる通流路が設けられた筒状の弁本体と、前記弁本体の外周面を囲繞して該外周面との間に隙間が生じるように形成され、且つ常に流体と接する筒状の外囲器と、加熱時に膨張し冷却時に収縮する材料からなり前記隙間に充填された熱反応部材とを備え、前記流体の温度変化に応じて前記通流路を通過する流体の流量が変化する流量調整バルブであって、
前記通流路には、前記通流路の軸方向と直交する断面が略楕円形状に形成された拡径部が設けられていることを特徴とする流量調整バルブ。
【請求項2】
前記通流路の軸方向両端部には短管状の係止部材が挿入され、前記係止部材と前記外囲器の両端部とで前記弁本体の軸方向両端部が押圧挟持されてなることを特徴とする請求項1に記載の流量調整バルブ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−89087(P2008−89087A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−270939(P2006−270939)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【出願人】(503041339)
【Fターム(参考)】