説明

浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法

【課題】 簡易な方法で、浄化槽を大型化することなく、微生物処理が行えるとともに、浄化槽管理を簡素化、低コスト化することができ、人に優しく、自然にも歓迎される浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法を提供する。
【解決手段】 一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒16を得、該竹炭顆粒15の一定量を、浄化槽1の第1槽である沈殿分離室2の表面に満遍なく散布する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の発明は、竹炭の特性である多孔性と吸着性とを有効に活用して、浄化槽内に毎年蔓延するチョウバエ、蛆虫等の微生物を幼虫の時期に撲滅して処理することを目的とした浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の浄化槽内のチョウバエ、蛆虫等微生物の駆除方法は、人体に有害な劇薬を吊るしたり、散布したりして行っているので、有効生物まで強制的に駆除してしまったり、自然環境の破壊につながりかねない虞が大きかった。
【0003】
これに対して、近年、浄化槽内の微生物駆除方法として、竹炭を使用する方法が試みられている(特許文献1、2)。
竹炭は、多孔質の物質であり、その断面を見ると、1000万分の1mm〜1000分の1mmの無数の管状の組織から構成されている。このため、浄化作用、吸着作用、消臭作用、保水作用、蓄熱作用等々の優れた特性を有している。このような竹炭を浄化装置に応用した場合、その多孔質の比較的大きい孔には糸状菌、中程度の孔には放線菌、最小の孔には細胞の隙間にバクテリアが各々分かれて生息しており、チョウバエは、蛆虫に成長する前の初期の幼虫の状態で、生物処理されてしまう。
【0004】
言い換えると、特に400°C以上で焼かれた竹炭は、PH7以上のアルカリ性であり、好気性菌には住みにくいが、実際には、吸着性に優れ、特に有機性の臭いや、汚物の分解を促す放線菌が繁殖するから、チョウバエの幼虫の餌を分解して、チョウバエの幼虫を死滅処理してしまう。言わば、兵糧攻めにするのである。
【0005】
浮遊性の竹炭が何故適性であるかと言えば、初期の幼虫は、浮遊有機物(スカム)上から呼吸をする好気性虫であり、酸素の多い浮遊性の有機物を求めて行動するが、既に浮遊している竹炭に先住している放線菌の繁殖により、餌不足に陥り、成長を阻害され、死滅するか弱体化して、チョウバエは、繁殖すらできなくなるのである。
【0006】
特許文献1に記載のものは、不等間隔に穴が開けられた穴あき竹炭筒を浄化槽の中に交互に積み重ね、できた穴あき竹炭筒装置の中に微生物を発生させて、効率的に多種類の排水、悪臭等を吸収、除去することとしている。また、特許文献2に記載のものは、同様の穴あき竹炭筒と竹炭粉砕炭とを浄化槽の中に適度な量で交互に組み合わせて入れ、内部に空気を通すパイプを数個所設置して、微生物を発生させ、排水、悪臭、不純物等を吸収、除去することとしている。
【0007】
しかしながら、これらのものは、いずれも、穴あき竹炭筒もしくは穴あき竹炭筒と竹炭粉砕炭とを浄化槽の中に交互に積み重ねるか、適度な量で交互に組み合わせて入れるので、装置が大掛かりになり、浄化槽が必要以上に大型化する欠点がある。また、浮遊有機物(スカム)上に集合する性質のあるチョウバエの幼虫を効果的に死滅させる点で、なお十分なものとは言い難い。
【特許文献1】特開2000−140567号公報
【特許文献2】実開平6−64796号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願の発明は、従来の浄化槽用竹炭を利用した微生物処理方法が有する前記のような問題点を解決して、簡易な方法で、浄化槽を大型化することなく、微生物処理が行えるとともに、浄化槽管理を簡素化、低コスト化することができ、人に優しく、自然にも歓迎される、浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような課題は、本願の各請求項に記載された次のような発明により解決される。 すなわち、その請求項1に記載された発明は、一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、前記竹炭顆粒の一定量を、浄化槽の第1槽の表面に満遍なく散布することを特徴とする浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法である。
【0010】
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、チョウバエの幼虫が浮遊有機物(スカム)上から呼吸をする好気性虫であるという性質を利用し、一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、得られた浮遊性のある竹炭顆粒の一定量を浄化槽の第1槽の表面に満遍なく散布するという簡便な方法により、その竹炭顆粒に放線菌を先住させて繁殖せしめ、チョウバエの幼虫の餌不足の状態を現出せしめて、その成長を阻害し、死滅させるか弱体化させて、チョウバエを、蛆虫に成長する前の初期の幼虫の状態で、生物処理することができる。
【0011】
これにより、簡便な方法で、浄化槽を大型化することなく、浄化槽内に毎年蔓延するチョウバエ、蛆虫等の微生物の処理が行えるとともに、浄化槽管理を簡素化、低コスト化することができ、人に優しく、自然にも歓迎される、浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法を提供することができる。
【0012】
また、その請求項2に記載された発明は、一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、前記竹炭顆粒の一定量を、水溶性の布又は紙から成る袋状体に詰めて、浄化槽の第1槽の表面に安定的に浮遊させることを特徴とする浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法である。
【0013】
請求項2に記載された発明は、前記のように構成されているので、放線菌は、水溶性の布又は紙から成る袋状体の微細孔から袋内に侵入し、中に詰められている竹炭顆粒に吸着されて繁殖するから、この放線菌によりチョウバエの幼虫の餌が分解されて、チョウバエの幼虫の餌不足の状態が現出されることになり、本発明も、前記のような簡便な方法により、請求項1に記載された発明が奏する効果と同様の効果を奏することができる。また、竹炭顆粒は、袋状体に詰められるので、その取り扱いが容易になる。
【0014】
また、その請求項3に記載された発明は、一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、前記竹炭顆粒の一定量を、浄化槽の第1槽の表面を覆うようにして浮遊せしめられた水溶性の紙の表面に満遍なく散布することを特徴とする浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法である。
【0015】
請求項3に記載された発明は、前記のように構成されているので、放線菌は、水溶性の紙の微細孔から浮上し、その紙の上に散布されている竹炭顆粒に吸着されて繁殖するから、この放線菌によりチョウバエの幼虫の餌が分解されて、チョウバエの幼虫の餌不足の状態が現出されることになり、本発明も、前記のような簡便な方法により、請求項1に記載された発明が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0016】
前記のとおり、本願の発明の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法によれば、チョウバエの幼虫が浮遊有機物(スカム)上から呼吸をする好気性虫であるという性質を利用し、一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、得られた浮遊性のある竹炭顆粒の一定量を浄化槽の第1槽の表面に満遍なく散布するか、得られた浮遊性のある竹炭顆粒の一定量を、水溶性の布又は紙から成る袋状体に詰めて、浄化槽の第1槽の表面に安定的に浮遊させるか、得られた浮遊性のある竹炭顆粒の一定量を、浄化槽の第1槽の表面を覆うようにして浮遊せしめられた水溶性の紙の表面に満遍なく散布するという簡便な方法により、その竹炭顆粒に放線菌を先住させて繁殖せしめ、チョウバエの幼虫の餌不足の状態を現出せしめて、その成長を阻害し、死滅させるか弱体化させて、チョウバエを、蛆虫に成長する前の初期の幼虫の状態で、生物処理することができる。
【0017】
これにより、簡便な方法で、浄化槽を大型化することなく、浄化槽内に毎年蔓延するチョウバエ、蛆虫等の微生物の処理が行えるとともに、浄化槽管理を簡素化、低コスト化することができ、人に優しく、自然にも歓迎される、浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法が、 一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、このようにして得られた竹炭顆粒の一定量を、浄化槽の第1槽の表面に満遍なく散布する方法から成るものとする。
【実施例1】
【0019】
次に、本願の発明の一実施例(実施例1)について説明する。
図1は、本実施例1の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法が適用された浄化槽の概略縦断面図である。
【0020】
本実施例1の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法が適用された浄化槽1は、図1に図示されるように、あらまし、浄化槽1の第1槽をなす沈殿分離室2と、接触ばっ気室3と、沈殿室4と、消毒室5とが、曲流路により流体連通されて構成されている。沈殿分離室2の液面より上方の一側には、汚水流入管6が壁を貫通して設置されており、消毒室5の液面と同一高さ位置の一側には、浄化水流出管7が開口接続されている。また、接触ばっ気室3の沈殿分離室2寄りの底部には、空気噴出管8が敷設されており、浄化水が沈殿室4から消毒室5へと溢流して行く個所には、薬液筒9が設置されている。消毒室5は、沈殿室4の上方部位に、比較的小容量空間の室として区画形成されている。
【0021】
そこで、今、汚水流入管6により送られてきた生活排水、下水等の汚水は、先ず、沈殿分離室2内に投入され、粗方、固形分とその他の流動成分とに分離される。固形分は、沈殿分離室2の底部に溜まって、汚泥10となる。その他の流動成分のうち、浮遊有機物(スカム)11は、液面上に浮上し、残された微細な固形分を含む流動成分は、曲流路12を流れて、次槽の接触ばっ気室3に流入する。接触ばっ気室3に流入した流動成分は、送風機13により圧送されて空気噴出管8に設けられた多数の噴出口より噴出する空気により誘導されて、一部は沈殿分離室2内へと復流しながら、接触ばっ気室3内に設置された多数の接触板15から成るばっ気層中を循環流動し、その過程で、流動成分中に浮遊している嫌気性バクテリアが、これらの接触板15に吸着されて除去される。この接触板15は、F.R.Pもしくはプラスチック製であり、バクテリアが着生し易いように表面に凹凸形状等の粗面加工が施されるか、表面処理が施された特殊な板である。
【0022】
次いで、流動成分は、次槽の沈殿室4に流入し、死滅した生物の死骸等をスラッジ14として沈殿させて、その上澄み液が、最終槽である消毒室5へと溢流する。この過程で、この上澄み液は、薬液筒9から供給される塩素系殺菌剤により殺菌されて、綺麗な浄化水となり、浄化水流出管7内を流れて、図示されない排水溝へと排出される。
【0023】
ここで、第1槽である沈殿分離室2の液面上に浮遊する浮遊有機物(スカム)11の表面には、その上方から該表面を覆うようにして、竹炭顆粒16の一定量がその表面に満遍なく散布される。この竹炭顆粒16は、一定の乾燥期間、通常、6ヵ月〜1年を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある顆粒状にされたものである。出願人の実験によると、竹炭顆粒16の散布時期は、11月〜4月とするのが効果的であり、明らかな効果を上げている。但し、汲み取り作業をした場合には、再度、浮遊性竹炭顆粒16を投入する必要がある。
【0024】
このように、沈殿分離室2の液面上に浮遊する浮遊有機物(スカム)11の表面に竹炭顆粒16の一定量が満遍なく散布されることによって、好気性のチョウバエの幼虫が酸素の多い浮遊性の有機物を求めて浮遊有機物(スカム)11上に浮上して来たとしても、そこに既に浮遊している竹炭顆粒16に吸着されて先住している放線菌の繁殖により、チョウバエの幼虫の餌が分解されているので、チョウバエの幼虫は、餌不足に陥り、成長を阻害されて、死滅するか弱体化する。このようにして、チョウバエは繁殖しなくなり、チョウバエの発生が予防される。
【0025】
本実施例1の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
チョウバエの幼虫が浮遊有機物(スカム)11上から呼吸をする好気性虫であるという性質を利用し、一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、得られた浮遊性のある竹炭顆粒16の一定量を浄化槽1の第1槽である沈殿分離室2の表面に満遍なく散布するという簡便な方法により、その竹炭顆粒16に放線菌を先住させて繁殖せしめ、チョウバエの幼虫の餌不足の状態を現出せしめて、その成長を阻害し、死滅させるか弱体化させて、チョウバエを、蛆虫に成長する前の初期の幼虫の状態で、生物処理することができる。
【0026】
これにより、簡便な方法で、浄化槽1を大型化することなく、浄化槽1内に毎年蔓延するチョウバエ、蛆虫等の微生物の処理が行えるとともに、浄化槽管理を簡素化、低コスト化することができ、人に優しく、自然にも歓迎される、浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法を提供することができる。
【0027】
本出願人の実験データによると、平成15年〜平成16年まで369件の本願発明方法の実施実績、平成16年〜平成17年まで413件の本願発明方法の実施実績のうち、僅か2件の苦情しかなく、従前の苦情件数と比較すると、結果は歴然としていた。なお、苦情の内容から、竹炭顆粒16の投入量と浄化槽1の容積比との関係、投入時期や汲み取り後の処置に問題があったことが分かり、解決に至った。
【実施例2】
【0028】
次に、本願の発明の他の実施例(実施例2)について説明する。
本実施例2の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法は、実施例1のそれと比較すると、竹炭顆粒16の一定量を浄化槽1の第1槽である沈殿分離室2の表面に満遍なく投入する仕方のみが異なっている。すなわち、実施例1においては、その投入の仕方が、竹炭顆粒16の一定量を沈殿分離室2の表面に満遍なく散布するのであったのに対して、本実施例2においては、その投入の仕方が、竹炭顆粒16の一定量を水溶性の布又は紙から成る袋状体に熱加工をして満遍なく行き届くように詰めて、沈殿分離室2の表面に安定的に浮遊させるという方法に依っているものである。
【0029】
このようにしても、放線菌は、水溶性の布又は紙から成る袋状体の微細孔から袋内に侵入して、中に詰められている竹炭顆粒16に吸着されて繁殖するから、この放線菌によりチョウバエの幼虫の餌が分解されて、チョウバエの幼虫の餌不足の状態が現出されるので、本実施例2も、実施例1と同様の効果を奏することができる。また、竹炭顆粒16は、袋状体に詰められるので、その取り扱いが容易になる。
【実施例3】
【0030】
次に、本願の発明のさらに他の実施例(実施例3)について説明する。
本実施例3の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法は、実施例1、2のそれらと比較すると、竹炭顆粒16の一定量を浄化槽1の第1槽である沈殿分離室2の表面に満遍なく投入する仕方のみが異なっている。すなわち、実施例1、2においては、その投入の仕方が、竹炭顆粒16の一定量を沈殿分離室2の表面に満遍なく散布するか、竹炭顆粒16の一定量を水溶性の布又は紙から成る袋状体に詰めて、沈殿分離室2の表面に安定的に浮遊させるのであったのに対して、本実施例3においては、その投入の仕方が、竹炭顆粒16の一定量を、浄化槽の第1槽の表面を覆うようにして浮遊せしめられた水溶性の紙の表面に満遍なく散布するという方法に依っているものである。
【0031】
このようにしても、放線菌は、水溶性の紙の微細孔から浮上し、その紙の上に散布されている竹炭顆粒16に吸着されて繁殖するから、この放線菌によりチョウバエの幼虫の餌が分解されて、チョウバエの幼虫の餌不足の状態が現出されるので、本実施例3も、前記のような簡便な方法により、実施例1、2と同様の効果を奏することができる。
【0032】
なお、本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
例えば、含有微生物処理の対象となる汚水は、生活排水、下水に限られず、ある種の産業排水であっても良く、この場合にも、所期の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本願の発明の一実施例(実施例1)の浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法が適用された浄化槽の概略縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1…浄化槽、2…沈殿分離室、3…接触ばっ気室、4…沈殿室、5…消毒室、6…汚水流入管、7…浄化水流出管、8…空気噴出管、9…薬液筒、10…汚泥、11…浮遊有機物(スカム)、12…曲流路、13…送風機、14…スラッジ、15…接触板、16…竹炭顆粒。
























【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、
前記竹炭顆粒の一定量を、浄化槽の第1槽の表面に満遍なく散布する
ことを特徴とする浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法。
【請求項2】
一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、
前記竹炭顆粒の一定量を、水溶性の布又は紙から成る袋状体に詰めて、浄化槽の第1槽の表面に安定的に浮遊させる
ことを特徴とする浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法。
【請求項3】
一定の乾燥期間を経て焼かれて得られた竹炭を粉砕して、粒径1mm〜10mm以下のものに篩い分けし、浮遊性のある竹炭顆粒を得、
前記竹炭顆粒の一定量を、浄化槽の第1槽の表面を覆うようにして浮遊せしめられた水溶性の紙の表面に満遍なく散布する
ことを特徴とする浄化槽用浮遊性竹炭顆粒を利用した微生物処理方法。












【図1】
image rotate