説明

浄水器

【課題】簡単な構成で効率よくイオン交換部を再生させる浄水器を提供する。
【解決手段】浄水器1は、主通水路101と、イオン交換樹脂113と、洗浄専用タンク301と、循環通水路320と、ポンプ150と、制御部131と、を備えている。洗浄専用タンク301は、イオン交換樹脂113を再生するための食塩を含む水を貯める。制御部131は、洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水を、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させるようにポンプ150を制御するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には浄水器に関し、特定的には、水をイオン交換するためのイオン交換部を備える浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浄水器には、水をイオン交換するためのイオン交換部を備えるものがある。イオン交換部としてはイオン交換体、主に、イオン交換樹脂が用いられる。浄水器において水をイオン交換することによって、硬水を軟化させ、浄水器の通水路内にスケールが析出することを防ぐことができる。
【0003】
硬水をイオン交換することによって、イオン交換部にはカルシウムなどの硬度成分が付着する。イオン交換部への硬度成分の付着量がある程度よりも多くなると、イオン交換部は水を軟水化することができなくなる。しかし、イオン交換部に食塩水を流通させることによって、イオン交換部を再生して、再度使用可能にさせることができる。
【0004】
例えば、特開平9−47761号公報(特許文献1)には、浄水器のイオン交換樹脂に食塩水を通液して、飽和したNO3イオンをClイオンと交換させることが記載されている。食塩水としては、市販の食塩水を用いたり、食塩と水を用いて溶解器を配設して食塩水を製造したりすることが記載されている。
【0005】
特開平11−226571号公報(特許文献2)に記載の水処理装置では、使用者が、再生用水貯水部に所定量の食塩を投入した後、所定量の水が再生用水貯水部に流入される。再生用貯水部の水は、そのままの状態で放置された後、イオン交換樹脂カートリッジ内に注入される。
【0006】
特開2001−149799号公報(特許文献3)に記載の軟水器の再生管理装置は、塩水槽内の水への塩の溶解を促進させるために、散気管を備える。この軟水器の再生管理装置では、塩水槽の下部に沈降堆積している固形状の塩を、塩水槽内の水中への空気の散気によって舞いあがらせて溶解を促進させている。また、モータによるスクリュー撹拌やヒータ加熱を利用した滞留撹拌を使用することも可能であることが記載されている。
【0007】
特開2003−311266号公報(特許文献4)には、軟水器の樹脂筒上部のノズルからイオン交換樹脂に食塩水を注入することによって、再生型の小型軟水器とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平9−47761号公報
【特許文献2】特開平11−226571号公報
【特許文献3】特開2001−149799号公報
【特許文献4】特開2003−311266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、イオン交換樹脂に供給される食塩水の濃度が均一でない場合には、イオン交換樹脂が十分に再生されなかったり、再生されるまでに長時間がかかったりする。
【0010】
特開平9−47761号公報(特許文献1)に記載の浄水器では、均一な濃度の食塩水を用いるためには、市販の食塩水を購入したり、溶解器を配設したりする必要がある。
【0011】
特開平11−226571号公報(特許文献2)に記載の水処理装置では、再生用貯水部の水が放置されている間に食塩が十分に水に溶解されなかったり、拡散されなかったりした場合には、食塩水の濃度が均一にならないまま、イオン交換樹脂に注入される。イオン交換樹脂に注入される食塩水の濃度が均一でなければ、再生用貯水部内の食塩水をすべてイオン交換樹脂に注入しても、イオン交換樹脂が十分に再生されない場合がある。
【0012】
特開2001−149799号公報(特許文献3)に記載の軟水器の再生管理装置では、食塩水を均一な濃度にするために、軟水器が通常備える部材の他に、散気管やモータ、スクリュー、ヒータなどが必要になり、イオン交換樹脂を再生させるための構成が複雑になる。
【0013】
特開2003−311266号公報(特許文献4)に記載の軟水器でも、食塩水の濃度が均一にならないまま、イオン交換樹脂に注入される場合がある。イオン交換樹脂に注入される食塩水の濃度が均一でなければ、再生用貯水部内の食塩水をすべてイオン交換樹脂に注入しても、イオン交換樹脂が十分に再生されない場合がある。
【0014】
そこで、この発明の目的は、簡単な構成で、効率よくイオン交換部を再生させることが可能な浄水器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明に従った浄水器は、主通水路と、イオン交換部と、貯水部と、循環通水路と、送水部と、制御部とを備える。主通水路は、水を流通させるためのものである。イオン交換部は、主通水路に配置され、主通水路を流通する水をイオン交換するものである。貯水部は、イオン交換部を再生するための食塩を含む水を貯めるものであり、流出口と流入口とを有している。循環通水路は、貯水部の流出口と流入口とを接続するものである。送水部は、貯水部に貯められる水を貯水部から循環通水路に流出させ且つ循環通水路から貯水部に流入させるものである。制御部は、送水部を制御するものである。制御部は、貯水部に貯められる食塩を含む水を、貯水部と循環通水路との間で循環させる循環行程を行うように、送水部を制御するように構成されている。
【0016】
このようにすることにより、貯水部に貯められる食塩を含む水が、貯水部と循環通水路との間で循環することによって、食塩が水中に撹拌し、溶解して、均一な濃度の食塩水が得ることができる。すなわち、イオン交換部を再生するために、散気管やスクリューなど、特別な部材を備えたり、使用者が食塩水をかき混ぜたり、市販の食塩水を購入したりする必要がない。したがって、簡単な構成で、効率よくイオン交換部を再生させることが可能な浄水器を提供することができる。
【0017】
この発明に従った浄水器は、イオン交換部再生用通水路を備えていることが好ましい。イオン交換部再生用通水路は、循環通水路とイオン交換部とを接続する。送水部は、再生送水部を有している。再生送水部は、循環行程で貯水部と循環通水路との間で循環した水をイオン交換部再生用通水路を介してイオン交換部に送出する。制御部は、循環行程で貯水部と循環通水路との間で循環した食塩を含む水を送水部がイオン交換部に供給するイオン交換部再生行程を行うように、送水部を制御するように構成されていることが好ましい。
【0018】
イオン交換部再生行程では、貯水部に貯められる食塩を含む水が貯水部と循環通水路との間で循環した後にイオン交換部に供給されることによって、イオン交換部を効率よく再生することができる。したがって、簡単な構成で、効率よくイオン交換部を再生させることが可能な浄水器を提供することができる。
【0019】
この発明に従った浄水器は、当該浄水器が使用されない時間帯において、イオン交換部再生行程を行うように送水部を制御するように構成されていることが好ましい。これにより、使用者が浄水を使用したいときに当該浄水器を使用することができない状況を防ぐことができる。
【0020】
この発明に従った浄水器は、主通水路に配置されて原水を通過させて浄水にする濾材を備えることが好ましい。制御部は、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断を行い、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であって当該浄水器が使用されない時間帯において、イオン交換部再生行程を行うように送水部を制御するように構成されていることが好ましい。
【0021】
濾材の使用可能な期間の残余が0になった後は、浄水器は浄水を供給することができない。一方、イオン交換部再生行程にはある程度の時間がかかる。イオン交換部再生行程を行っている間も、浄水器は浄水を供給することができない。
【0022】
そこで、制御部が使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断し、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であって当該浄水器が使用されない時間帯において、イオン交換部再生行程を行うように送水部を制御することによって、使用者が浄水を使用したいときに使用できない状況になることを防ぐことができる。
【0023】
この発明に従った浄水器は、濾材を通過する水量を検知する水量検知部を備えることが好ましい。制御部は、水量検知部によって検知される水量の積算値に基づいて、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断をするように構成されていることが好ましい。
【0024】
このようにすることにより、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを簡単に判断することができる。
【0025】
この発明に従った浄水器においては、制御部は、水量検知部によって検知される水量の積算値と、水量検知部によって検知される水量の1日当たりの平均値とに基づいて、濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成されていることが好ましい。
【0026】
このようにすることにより、濾材の使用可能な期間の残余を簡単に算出することができる。
【0027】
この発明に従った浄水器は、濾材の原水側の水圧、または、濾材の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知する水圧検知部を備えることが好ましい。制御部は、水圧検知部によって検知される圧力または差圧に基づいて、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断をするように構成されていることが好ましい。
【0028】
このようにすることにより、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを簡単に判断することができる。
【0029】
この発明に従った浄水器においては、制御部は、水圧検知部によって検知される圧力または差圧と、水圧検知部によって検知される水圧または差圧の1日当たりの平均値とに基づいて、濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成されていることが好ましい。
【0030】
このようにすることにより、濾材の使用可能な期間の残余を簡単に算出することができる。
【0031】
この発明に従った浄水器は、濾材の濾過水の濁度を検知する濁度検知部を備えることが好ましい。制御部は、濁度検知部によって検知される濁度に基づいて、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断をするように構成されていることが好ましい。
【0032】
このようにすることにより、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを簡単に判断することができる。
【0033】
この発明に従った浄水器においては、制御部は、濁度検知部によって検知される濁度と、濁度検知部によって検知される濁度の1日当たりの平均値とに基づいて、濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成されていることが好ましい。
【0034】
このようにすることにより、濾材の使用可能な期間の残余を簡単に算出することができる。
【0035】
この発明に従った浄水器は、当該浄水器の周囲の照度を検知する照度検知部を備えることが好ましい。制御部は、照度検知部によって検知される照度が所定の値よりも小さい場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されていることが好ましい。
【0036】
浄水器が使用されない時間帯は、例えば夜間であると考えられる。そこで、照度検知部を備えることにより、夜間であること、すなわち、浄水器が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0037】
この発明に従った浄水器は、時刻を検知する時計部を備えることが好ましい。制御部は、時計部によって検知される時刻が所定の範囲内である場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されていることが好ましい。
【0038】
このようにすることにより、夜間であること、すなわち、浄水器が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0039】
この発明に従った浄水器は、当該浄水器の周囲の温度を検知する温度検知部を備えることが好ましい。制御部は、温度検知部によって検知される温度が所定の値よりも小さい場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されていることが好ましい。
【0040】
このようにすることにより、夜間であること、すなわち、浄水器が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0041】
この発明に従った浄水器は、当該浄水器の周囲の人を検知する人検知部を備えることが好ましい。制御部は、人検知部によって人が検知されない場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されていることが好ましい。
【0042】
浄水器が使用されない時間帯は、例えば、夜間や、使用者が留守中であると考えられる。そこで、このようにすることにより、留守中であること、すなわち、浄水器が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【発明の効果】
【0043】
以上のように、この発明によれば、簡単な構成で、効率よくイオン交換部を再生させることが可能な浄水器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の第1実施形態の浄水器の構成を模式的に示す図である。
【図2】この発明の第1実施形態の浄水器の制御関連の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1実施形態の浄水器におけるイオン交換部再生行程の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図4】この発明の第1実施形態の浄水器における自動洗浄行程の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図5】この発明の第1実施形態の浄水器における自動洗浄行程の別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図6】この発明の第1実施形態の浄水器における自動洗浄行程のまた別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図7】この発明の第1実施形態の浄水器における自動洗浄行程のさらに別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図8】この発明の第1実施形態の浄水器における自動洗浄行程のさらにまた別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図9】この発明の第1実施形態の浄水器における自動洗浄行程のさらにまた別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図10】この発明の第2実施形態の浄水器の制御関連の構成を示すブロック図である。
【図11】この発明の第2実施形態の浄水器における自動洗浄行程の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図12】この発明の第2実施形態の浄水器における自動洗浄行程の別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図13】この発明の第2実施形態の浄水器における自動洗浄行程のまた別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図14】この発明の第3実施形態の浄水器の制御関連の構成を示すブロック図である。
【図15】この発明の第3実施形態の浄水器における自動洗浄行程の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図16】この発明の第3実施形態の浄水器における自動洗浄行程の別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図17】この発明の第3実施形態の浄水器における自動洗浄行程のまた別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図18】この発明の第4実施形態の浄水器の制御関連の構成を示すブロック図である。
【図19】この発明の第4実施形態の浄水器における自動洗浄行程の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図20】この発明の第4実施形態の浄水器における自動洗浄行程の別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図21】この発明の第4実施形態の浄水器における自動洗浄行程のまた別の例の制御処理を順に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0046】
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態の浄水器1は、主に、主通水路101と、主通水路101に配置されるプレフィルター111と活性炭112とイオン交換樹脂113と濾材としてマイクロフィルター114と、水量検知部として流量センサ121と水圧検知部として差圧センサ122と濁度検知部として濁度センサ123と、照度検知部として光/照度センサ124と、制御部131と、ポンプ150と、貯水部として洗浄専用タンク301と、濾材洗浄装置400とを備える。制御部131は、後述するようにマイクロコンピュータの一部である。浄水器1は他に、加熱装置141や冷却装置142を備えていてもよい。
【0047】
主通水路101は、水を流通させるためのものである。主通水路101には、浄水器1の外部から、水道水や井戸水、河川水などの原水が供給される。原水は、主通水路101内において、プレフィルター111、活性炭112、イオン交換樹脂113、マイクロフィルター114を順に通過して浄水にされ、浄水器1の外部に供給される。
【0048】
プレフィルター111は、比較的、目の粗い不織布によって構成されている。プレフィルター111を通過する水は、プレフィルター111によって濾過されて、水中の比較的大きな不純物が取り除かれる。活性炭112は、水中の有機物を吸着して水から除去する。イオン交換樹脂113は、硬水をイオン交換して軟水にする。マイクロフィルター114は、比較的、目の細かい不織布によって構成されている。マイクロフィルター114は膜によって構成されていてもよい。水がマイクロフィルター114を通過することによって、細かい不純物も濾し取られる。マイクロフィルター114を通過した水は、浄水になる。
【0049】
流量センサ121は、プレフィルター111を通過する水の瞬時流量を計測し、制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。
【0050】
差圧センサ122は、マイクロフィルター114の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知して、制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。浄水器1は、差圧センサ122の代わりに、原水側の水圧を検知する水圧検知部を備えていてもよい。
【0051】
濁度センサ123は、マイクロフィルター114を通過した水の濁度を検知して、制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。濁度センサ123は、例えば、発光部と受光部とから構成されている。
【0052】
光/照度センサ124は、浄水器1の周囲の照度を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。
【0053】
主通水路101においてイオン交換樹脂113とマイクロフィルター114との間には、イオン交換樹脂再生用通水路104の一方の端部が接続されている。イオン交換樹脂再生用通水路104の他方の端部は、濁度センサ123の下流側において主通水路101に接続されている。イオン交換樹脂再生用通水路104は、イオン交換部再生用通水路として機能する。後述する循環通水路320とイオン交換樹脂113とは、イオン交換樹脂再生用通水路104によって接続されている。
【0054】
主通水路101においてマイクロフィルター114と濁度センサ123との間には、マイクロフィルター洗浄用通水路105の一方の端部が接続されている。マイクロフィルター洗浄用通水路105の他方の端部は、濁度センサ123の下流側において主通水路101に接続されている。
【0055】
マイクロフィルター洗浄用通水路105には、濾材洗浄装置400が配置されている。濾材洗浄装置400は、マイクロフィルター洗浄用通水路105の外側に配置されるイオン発生装置を含む。濾材洗浄装置400は、マイクロフィルター洗浄用通水路105内を流通する水中にマイクロバブルを発生させる。イオン発生装置は、正イオンとしてH+(H2O)m(mは任意の自然数)と負イオンとしてO2-(H2O)n(nは任意の自然数)とを発生させる。濾材洗浄装置400によって発生させられるマイクロバブルには、イオン発生装置によって発生させられる上述の正負のイオンが加えられる。
【0056】
濁度センサ123の下流側には、第1副通水路102と第2副通水路103とを介して洗浄専用タンク301が主通水路101に接続されている。洗浄専用タンク301の内部には、食塩を含む水が貯められる。第2副通水路103には、洗浄専用タンク301内の水を送出するためのポンプ150が配置されている。また、第2副通水路103は、イオン交換樹脂再生用通水路104とマイクロフィルター洗浄用通水路105に接続されている。すなわち、洗浄専用タンク301は、第2副通水路103を介して、イオン交換樹脂再生用通水路104とマイクロフィルター洗浄用通水路105とに接続されている。第1実施形態では、第1副通水路102と第2副通水路103と主通水路101の一部とによって循環通水路320が形成されている。ただし、循環通水路320は、この形態に限定されない。循環通水路320は、例えば主通水路101の一部を有していなくてもよい。この場合は、第1副通水路102と第2副通水路103とが主通水路101を介すことなく互いに接続されている。また、この場合は、主通水路101を流れる水は、例えば副通水路102または副通水路103を介すことなく洗浄専用タンク301に流入するものであってもよい。洗浄専用タンク301は、例えば主通水路101と副通水路102と副通水路103とを介すことなく、浄水器1の外部から水が供給されるものであってもよい。後述するように、循環通水路320が主通水路101の一部を有していない場合は、ポンプ150のみが駆動することにより、洗浄専用タンク301に貯められる水は、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環する。
【0057】
図1に示すように、洗浄専用タンク301は、流出口321と流入口322とを有している。洗浄専用タンク301において、流出口321が配置される位置と流入口322が配置される位置とは、特に限定されない。また、流出口321の形状と流入口322の形状とは、特に限定されない。後述するように、洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水が洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環するときは、洗浄専用タンク301に貯められる水は流出口321から循環通水路320へ流出する。洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水が洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環するときは、循環通水路320の水は流入口322から洗浄専用タンク301に流入する。
【0058】
洗浄専用タンク301には、洗浄専用タンク301の内部に使用者が食塩を供給するための食塩供給部302が形成されている。また、洗浄専用タンク301内の水位を検知するための水位センサ303が配置されている。水位センサ303は、洗浄専用タンク301内の水位を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。
【0059】
加熱装置141は、マイクロフィルター114によって濾過された浄水を加熱するためのものである。冷却装置142は、マイクロフィルター114によって濾過された浄水を冷却するためのものである。
【0060】
主通水路101には、複数の弁が配置されている。これらの弁は、制御部131によって開閉を制御される。主通水路101において原水が供給される側の端部には、電磁弁A201が配置されている。電磁弁A201は、主通水路101内への原水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0061】
活性炭112とイオン交換樹脂113との間においては、第1の排水路106が主通水路101から分岐している。第1の排水路106には電磁弁B202が配置されている。電磁弁B202は、主通水路101内の水を第1の排水路106を通して浄水器1の外部に排出する排水と排水停止とを切り換えるためのものである。
【0062】
主通水路101においてイオン交換樹脂再生用通水路104の上流側の端部とマイクロフィルター114との間には、電磁弁C203が配置されている。電磁弁C203とマイクロフィルター114との間において、主通水路101から第2の排水路107が分岐している。第2の排水路107には、電磁弁D204が配置されている。電磁弁D204は、主通水路101内の水を第2の排水路107を通して浄水器1の外部に排出する排水と排水停止とを切り換えるためのものである。
【0063】
主通水路101において濁度センサ123と第1副通水路102の端部との間には、電磁弁E205が配置されている。また、第1副通水路102には、電磁弁F206が配置されている。電磁弁F206は、主通水路101から洗浄専用タンク301への水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0064】
主通水路101において第2副通水路103の端部の下流側では、主通水路101から第3の排水路108が分岐している。第3の排水路108には、電磁弁G207が配置されている。電磁弁G207は、主通水路101内の水を第3の排水路108を通して浄水器1の外部に排出する排水と排水停止とを切り換えるためのものである。第3の排水路108は、主通水路101側の端部と電磁弁G207との間で、さらに熱水供給路108aと冷水供給路108bに分岐しており、熱水供給路108aには電磁弁K211と加熱装置141が配置され、冷水供給路108bには電磁弁L212と冷却装置142が配置されている。
【0065】
主通水路101において浄水が供給される側の端部には、電磁弁H208が配置されている。電磁弁H208は、主通水路101から浄水器1の外部への浄水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0066】
マイクロフィルター洗浄用通水路105には、電磁弁I209が配置されている。電磁弁I209は、マイクロフィルター洗浄用通水路105から濾材洗浄装置400への洗浄専用タンク301内の水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0067】
イオン交換樹脂再生用通水路104には、電磁弁J210が配置されている。電磁弁J210は、イオン交換樹脂再生用通水路104からイオン交換樹脂113への洗浄専用タンク301内の水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0068】
主通水路101においては、活性炭112とイオン交換樹脂113との間に、逆止弁213が配置されている。
【0069】
ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁J210は、送水部330の一例である。これらのうち、循環通水路320が主通水路101の一部を有していない場合は、少なくともポンプ150が駆動することにより、洗浄専用タンク301に貯められる水は洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環する。第1実施形態において、制御部131は、洗浄専用タンク301に貯められる水を洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させるように、ポンプ150と電磁弁F206とを制御する。送水部330は、再生送水部331を有している。再生送水部331は、少なくとも電磁弁F206と電磁弁J210とによって形成されている。少なくともポンプ150と電磁弁F206と電磁弁J210とが駆動することにより、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環された水を、イオン交換樹脂再生用通水路104を介してイオン交換樹脂113に送出する。
【0070】
図2に示すように、浄水器1は制御関連の構成として、流量センサ121と差圧センサ122と濁度センサ123と光/照度センサ124と水位センサ303と操作部160と、マイクロコンピュータ130と、電磁弁A201と電磁弁B202と電磁弁C203と電磁弁D204と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁G207と電磁弁H208と電磁弁I209と電磁弁J210と電磁弁K211と電磁弁L212と、ポンプ150と、加熱装置141と、冷却装置142と、濾材洗浄装置400(図1)のイオン発生装置410とを含む。マイクロコンピュータ130は、制御部131と読み込み部132と記憶部133と計時部134とを含む。
【0071】
流量センサ121は水量を検知して読み込み部132に信号を送信する。差圧センサ122はマイクロフィルター114の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知して読み込み部132に信号を送信する。濁度センサ123は濁度を検知して読み込み部132に信号を送信する。光/照度センサ124は浄水器1の周囲の照度を検知して読み込み部132に信号を送信する。水位センサ303は、洗浄専用タンク301内の水位を検知して読み込み部132に信号を送信する。
【0072】
操作部160は、使用者が操作するためのスイッチやボタンを含むものである。操作部160には、イオン交換樹脂再生行程を開始させるスイッチが含まれる。操作部160を通して、使用者は、例えば、浄水器1が浄水を供給する浄水モードと、浄水器1が原水を浄化せずにそのまま供給する原水モードとを選択することができる。また使用者は、操作部160を操作することによって、例えば、浄水器1によって供給される浄水の温度を選択することができる。使用者はまた、操作部160を操作して、浄水器1のイオン交換樹脂113のイオン交換樹脂再生行程とマイクロフィルター114の洗浄行程とを自動的に行う自動洗浄モードを選択することができる。また、使用者は、操作部160を操作して、イオン交換樹脂再生行程とマイクロフィルター114の洗浄行程とを手動で行う手動洗浄モードを選択することができる。操作部160は、使用者によって操作されると、読み込み部132に信号を送信する。
【0073】
読み込み部132は記憶部133と信号の送受信を行い、各部材から送信された信号を記憶部133に送信する。
【0074】
記憶部133は、読み込み部132から送信された信号を記憶する。記憶部133はまた、制御部131と信号の送受信を行い、制御部131に信号を送信する。
【0075】
制御部131は、受信した信号に基づいて、電磁弁A201と電磁弁B202と電磁弁C203と電磁弁D204と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁G207と電磁弁H208と電磁弁I209と電磁弁J210と電磁弁K211と電磁弁L212と、ポンプ150と、加熱装置141と、冷却装置142と、イオン発生装置410とを制御する。制御部131はまた、計時部134と信号の送受信を行う。
【0076】
計時部134は、制御部131と信号の送受信を行い、時間を計測する。
【0077】
以上のように構成された浄水器1の動作について説明する。まず、初期状態では、すべての電磁弁が閉じられている。
【0078】
浄水を供給する場合には、まず、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205とを開けるように制御する。使用者が操作部160を操作して、常温の浄水を供給することが選択されている場合には、制御部131は、電磁弁H208を開けて、電磁弁K211と電磁弁L212とを閉じるように制御する。このようにすることにより、浄水器1から常温の浄水が供給される。
【0079】
一方、使用者が操作部160を操作して、熱水の浄水を供給することが選択されている場合には、制御部131は、加熱装置141を駆動させるように制御し、電磁弁H208を閉じ、電磁弁K211を開け、電磁弁L212を閉じるように制御する。このようにすることにより、浄水器1から熱水の浄水が供給される。
【0080】
また、使用者が操作部160を操作して、冷水の浄水を供給することが選択されている場合には、制御部131は、冷却装置142を駆動させるように制御し、電磁弁H208と電磁弁K211とを閉じ、電磁弁L212を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1から冷水の浄水が供給される。
【0081】
次に、浄水器1のマイクロフィルター114の洗浄行程について説明する。
【0082】
マイクロフィルター114の洗浄行程では、まず、すべての電磁弁が閉じられる。次に、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101内に流入した原水は、主通水路101と第1副通水路102とを通って洗浄専用タンク301内に貯められる。制御部131は、水位センサ303によって検知される水位に基づいて、洗浄専用タンク301内が満水になるまで、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。
【0083】
次に、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を閉じ、電磁弁I209と電磁弁D204とを開き、ポンプ150を駆動させるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内に満水に貯められた水は、マイクロフィルター洗浄用通水路105内を図1に矢印Cで示す方向に流通して、濾材洗浄装置400に流れ込む。
【0084】
濾材洗浄装置400に流れ込んだ水には、濾材洗浄装置400のイオン発生装置410によって加えられた正負のイオンを含むマイクロバブルが発生させられる。正負のイオンが加えられたマイクロバブルを含む水は、マイクロフィルター114を通過しながら、マイクロフィルター114を洗浄する。マイクロフィルター114を洗浄した水は、電磁弁D204が配置される第2の排水路107を通って浄水器1の外部に排水される。
【0085】
次に、イオン交換部再生行程としてイオン交換樹脂再生行程について説明する。
【0086】
図3に示すように、ステップS1では、使用者が洗浄専用タンク301に、食塩供給部302を通して食塩を投入する。
【0087】
ステップS2では、制御部131は、操作部160のイオン交換樹脂再生行程を開始するためのスイッチ(図示しない)がONにされたかどうかを判断する。イオン交換樹脂再生行程を開始するためのスイッチがONにされていれば、ステップS3に進む。イオン交換樹脂再生行程を開始するためのスイッチがONにされていなければ、ステップS2に戻る。
【0088】
ステップS3では、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206に制御信号を送信し、これらの電磁弁を開放するように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101に水が流入し、主通水路101に流入した水は洗浄専用タンク301内に貯められる。
【0089】
ステップS4では、水位センサ303が洗浄専用タンク301内の水位を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。
【0090】
ステップS5では、制御部131は、水位センサ303から送信された信号に基づいて、洗浄専用タンク301が満水であるかどうかを判断する。洗浄専用タンク301が満水であればステップS6に進む。洗浄専用タンク301が満水でなければ、ステップS4に戻る。
【0091】
ステップS6では、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205に制御信号を送信し、これらの電磁弁を閉じるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内には、新たに水が供給されなくなる。
【0092】
ステップS7では、制御部131は、ポンプ150に制御信号を送信し、ポンプ150を駆動させる。このようにすることにより、食塩水の循環が開始される。食塩水は、図1に矢印Aで示すように、洗浄専用タンク301、第2副通水路103、主通水路101の一部、第1副通水路102、および洗浄専用タンク301の順に循環する。
【0093】
ステップS8では、制御部131は、洗浄専用タンク301内の食塩水の濃度を検知する。食塩水の濃度は、例えば、ポンプ150の駆動開始からの時間に基づいて検知されてもよい。また、洗浄専用タンク301に濃度検知器を配置して、制御部131が濃度検知器から信号を受信することによって食塩水の濃度を検知してもよい。
【0094】
ステップS9では、制御部131は、洗浄専用タンク301内の食塩水の濃度が所定の濃度であるかどうかを判断する。所定の濃度とは、満水になった洗浄専用タンク301内の食塩水のすべてをイオン交換樹脂113に供給する場合に、イオン交換樹脂113を再生させることができる濃度である。例えば、ポンプ150の駆動開始からの経過時間に基づいて食塩水の濃度を検知する場合には、ポンプ150の駆動開始からの経過時間が所定の時間以上であるかどうかを判断する。洗浄専用タンク301内の食塩水の濃度が所定の濃度であれば、ステップS10に進む。洗浄専用タンク301内の食塩水の濃度が所定の濃度でなければ、ステップS8に戻る。
【0095】
ステップS10では、食塩水の循環を終了させて、食塩水をイオン交換樹脂113に供給する。制御部131は、電磁弁F206を閉じて電磁弁B202と電磁弁J210とを開けるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内の食塩水は、図1に矢印Bで示す方向に流れて、イオン交換樹脂113に均一な濃度の食塩水が流入し、イオン交換樹脂113の再生が開始される。イオン交換樹脂113を通過した食塩水は、第1の排水路106を通って、浄水器1の外部に排出される。
【0096】
ステップS11では、水位センサ303が洗浄専用タンク301内の水量を検知して、制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。
【0097】
ステップS12では、制御部131は、水位センサ303から送信された信号に基づいて、洗浄専用タンク301内が空であるかどうかを判断する。洗浄専用タンク301内が空であれば、ステップS13に進む。洗浄専用タンク301内が空でなければ、ステップS11に戻る。洗浄専用タンク301が空になれば、イオン交換樹脂の再生が終了したと判断される。
【0098】
ステップS13では、制御部131は、電磁弁B202と電磁弁J210に制御信号を送信して、これらの電磁弁を閉じるように制御する。
【0099】
ステップS14では、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁G207とに制御信号を送信して、これらの電磁弁を開くように制御する。このようにすることにより、イオン交換樹脂113の再生終了後のクリーニングが開始される。すなわち、主通水路101内には、浄水器1の外部から水が供給される。主通水路101内に供給された水は、第3の排水路108を通って、浄水器1の外部に排出される。このようにして、食塩水が通過した通水路内に食塩を含まない水を供給して、通水路のクリーニングを行う。クリーニングに用いられた水は、図1に矢印Dで示す方向に流れて浄水器1の外部に排出される。
【0100】
ステップS15では、制御部131は、クリーニング量を検知する。クリーニング量は、例えば、クリーニング開始からの経過時間に基づいて検知したり、流量センサ121が検知する水量に基づいて検知したりする。
【0101】
ステップS16では、制御部131は、検知されたクリーニング量が所定の量であるかどうかを判断する。例えば、クリーニング量をクリーニング開始からの経過時間に基づいて検知する場合には、クリーニング開始からの経過時間が所定の時間以上であるかどうかを判断する。所定のクリーニング量は、通水路内の食塩水が十分に洗い流される量であるとする。クリーニング量が所定の量である場合には、ステップS17に進む。クリーニング量が所定の量でない場合には、ステップS15に戻る。
【0102】
ステップS17では、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁G207とに制御信号を送信して、これらの電磁弁を閉じるように制御する。このようにして、イオン交換樹脂再生行程が終了する。
【0103】
以上のように、第1実施形態の浄水器1は、主通水路と、イオン交換樹脂113と、洗浄専用タンク301と、循環通水路320と、ポンプ150および電磁弁F206と、制御部131とを備える。主通水路101は、水を流通させる。イオン交換樹脂113は、水をイオン交換するものである。洗浄専用タンク301は、流出口321と流入口322とを有し、イオン交換樹脂113を再生するための食塩を含む水を貯めるものである。循環通水路320は、洗浄専用タンク301の流出口321と流入口322とを接続するものである。ポンプ150と電磁弁F206とは、洗浄専用タンク301に貯められる水を洗浄専用タンク301の流出口321から循環通水路320の流入口322に流出させ且つ循環通水路320から洗浄専用タンク301に流入させるものである。制御部131は、ポンプ150と電磁弁F206とを制御するものである。制御部131は、洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水を洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させるようにポンプ150と電磁弁F206とを制御するように構成されている。ただし、ポンプ150のみの駆動により、洗浄専用タンク301に貯められる水を、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させることも可能である。
【0104】
洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水を、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させることによって、食塩が水中に撹拌し、溶解して、均一な濃度の食塩水が得ることができる。そのため、イオン交換樹脂113を再生するために、散気管やスクリューなど、特別な部材を備えたり、使用者が食塩水をかき混ぜたり、市販の食塩水を購入したりする必要がない。
【0105】
このようにすることにより、簡単な構成で、効率よくイオン交換樹脂113を再生させることが可能な浄水器1を提供することができる。
【0106】
また、制御部131は、洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水を、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させた後にイオン交換樹脂113に供給するイオン交換樹脂再生行程を行うようにポンプ150と電磁弁F206と電磁弁J210とを制御するように構成されている。
【0107】
イオン交換樹脂再生行程では、洗浄専用タンク301に貯められる食塩を含む水を、洗浄専用タンク301と循環通水路320との間で循環させた後にイオン交換樹脂113に供給することによって、イオン交換樹脂113を効率よく再生することができる。
【0108】
次に、浄水器1の自動洗浄行程について説明する。
【0109】
図4に示すように、ステップS101では、制御部131は、自動洗浄モードが選択されているかどうかを判断する。自動洗浄モードが選択されていれば、ステップS102に進む。自動洗浄モードが選択されていなければ、ステップS111に進む。
【0110】
ステップS102では、制御部131は記憶部133と信号の送受信を行い、規定流量値を自動洗浄用の値に設定する。自動洗浄用の規定流量値は、例えば、マイクロフィルター114によって濾過することができる水量の積算値が2500Lである場合には、2500Lの80%にあたる2000Lに設定される。
【0111】
ステップS103では、流量センサ121が、マイクロフィルター114を流通する瞬時水量を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。
【0112】
ステップS104では、制御部131は、流量センサ121から受信した信号に基づいて、積算流量を算出する。
【0113】
ステップS105では、制御部131は、積算流量値と規定流量値とを比較する。積算流量値と規定流量値とを比較することによって、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断することができる。
【0114】
積算流量値と規定流量値とを比較することによって、マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が求められる。マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が多ければ多いほど、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が大きい。そこで、マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が所定の値以下であれば、すなわち、積算流量が規定流量値以上であれば、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であると判断することができる。
【0115】
ステップS106では、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えたかどうかを判断する。積算流量が規定流量値を超えていれば、ステップS107に進む。積算流量が規定流量値を超えていなければ、ステップS103に戻る。例えば、規定流量値が2000Lであり、積算流量が1000Lである場合には、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えていないと判断してステップS103に戻る。ただし、ステップS103とステップS104とステップS105とステップS106とは、省略されてもよい。
【0116】
ステップS107では、光/照度センサ124が光または照度を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。
【0117】
ステップS108では、制御部131は、光/照度センサ124から受信した信号に基づいて、光/照度センサ124によって検知された光量または照度が、規定の光量または照度よりも小さいかどうかを判断する。光/照度センサ124によって検知された光量または照度が規定の光量または照度よりも小さければ、ステップS109に進む。光/照度センサ124によって検知された光量または照度が規定の光量または照度よりも小さくなければ、ステップS103に戻る。
【0118】
ステップS109では、制御部131は、浄水が供給されていないかどうかを判断する。制御部131は、例えば、流量センサ121によって水量が検知されていない場合に、浄水が供給されていないと判断する。浄水が供給されていなければ、ステップS110に進む。浄水が供給されていれば、ステップS103に戻る。
【0119】
ステップS110では、制御部131は、自動洗浄行程を開始する。自動洗浄行程では、制御部131は、上述のマイクロフィルター114の洗浄行程とイオン交換樹脂再生行程とを行うように、電磁弁など浄水器1の各部材を制御する。
【0120】
光/照度センサ124によって検知された光量または照度が規定の光量または照度よりも小さければ、夜間であると判断される。このように、浄水器1の自動洗浄モードでは、使用者が浄水器1を使用する可能性が低い夜間に、マイクロフィルター114の洗浄行程とイオン交換樹脂再生行程とが行われる。
【0121】
ステップS111では、制御部131は、規定流量値を手動洗浄用の値に設定する。手動洗浄用の値は、例えば、マイクロフィルター114によって濾過することができる水量の積算値が2500Lである場合には、2500Lに設定される。
【0122】
手動洗浄モードが選択されている場合には、制御部131は、積算流量値が2500L以上になったときに、例えば報知部(図示しない)を制御して、使用者にイオン交換樹脂113の再生とマイクロフィルター114の洗浄が必要であることを報知することができる。
【0123】
以上のように、浄水器1は、主通水路101に配置されて原水を通過させて浄水にするマイクロフィルター114を備える。制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断し、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であって当該浄水器1が使用されない時間帯において、イオン交換樹脂再生行程を行うようにポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁J210を制御するように構成されている。ただし、制御部131は、浄水器1が使用されない時間帯において、イオン交換樹脂再生行程を行うようにポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁J210を制御するように構成されていてもよい。
【0124】
マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が0になった後は、浄水器1は浄水を供給することができない。一方、イオン交換樹脂再生行程にはある程度の時間がかかる。イオン交換樹脂再生行程を行っている間も、浄水器1は浄水を供給することができない。
【0125】
そこで、制御部131がマイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断し、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であって当該浄水器1が使用されない時間帯において、イオン交換樹脂再生行程を行うようにポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁J210を制御することによって、使用者が浄水を使用したいときに使用できない状況になることを防ぐことができる。ただし、イオン交換樹脂再生行程は、当該浄水器1が使用されない時間帯において行われるものであってもよい。これにより、使用者が浄水を使用したいときに浄水器1を使用することができない状況を防ぐことができる。
【0126】
また、浄水器1は、マイクロフィルター114を通過する水量を検知する流量センサ121を備える。制御部131は、流量センサ121によって検知される水量の積算値に基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断するように構成されている。
【0127】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを簡単に判断することができる。
【0128】
また、浄水器1は、当該浄水器1の周囲の照度を検知する光/照度センサ124を備える。制御部131は、光/照度センサ124によって検知される照度が所定の値よりも小さい場合に、当該浄水器1が使用されない時間帯であると判断するように構成されている。
【0129】
浄水器1が使用されない時間帯は、例えば夜間であると考えられる。そこで、このようにすることにより、夜間であること、すなわち、浄水器1が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0130】
次に、浄水器1の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0131】
図5に示す自動洗浄行程では、図4に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS104が行われる。しかし、図5に示す自動洗浄行程では、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS104からステップS105に進む代わりに、ステップS104からステップS201に進む。
【0132】
ステップS201では、制御部131は、記憶部133と計時部134と制御信号の送受信を行い、積算流量値の1日当たりの平均値を求める。その後、ステップS105に進む。
【0133】
ステップS105では、制御部131は、積算流量値と規定流量値とを比較する。その後、ステップS202に進む。
【0134】
ステップS202では、制御部131は、ステップS201で求められた積算流量値の1日当たりの平均値と、ステップS105で比較された積算流量値と規定流量値との差とに基づいて、規定流量値に達するまでの予定日数を算出する。その後、ステップS203に進む。規定流量値に達するまでの予定日数は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余である。
【0135】
ステップS203では、制御部131は、ステップS202で算出された予定日数が、所定の日数よりも少ないかどうかを判断する。所定の日数は、例えば、1日であってもよい。その後、ステップS107に進む。
【0136】
ステップS107からステップS111は、図4に示す自動洗浄行程と同様である。
【0137】
以上のように、浄水器1においては、制御部131は、流量センサ121によって検知される水量の積算値と、流量センサ121によって検知される水量の1日当たりの平均値とに基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を算出するように構成されている。
【0138】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を簡単に算出することができる。
【0139】
次に、浄水器1の自動洗浄行程の別の例について説明する。この自動洗浄行程では、制御部131は、差圧センサ122によって検知される差圧に基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断する。
【0140】
図6に示す自動洗浄行程では、図4に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101が行われる。ステップS101では、制御部131は、自動洗浄モードが選択されているかどうかを判断する。自動洗浄モードが選択されていれば、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS302に進む。自動洗浄モードが選択されていなければ、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS311に進む。
【0141】
ステップS302では、制御部131は記憶部133と信号の送受信を行い、規定圧損値を自動洗浄用の値に設定する。自動洗浄用の規定圧損値は、例えば、マイクロフィルター114によって原水を濾過することができなくなる圧損の値が12.5psiである場合には、12.5psiの80%にあたる10psiに設定される。その後、ステップS303に進む。
【0142】
ステップS303では、差圧センサ122が、マイクロフィルター114の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。その後、ステップS304に進む。
【0143】
ステップS304では、制御部131は、ステップS303で検知された差圧に基づいて、マイクロフィルター114の圧損を算出する。その後、ステップS305に進む。
【0144】
ステップS305では、制御部131は、圧損値と規定圧損値とを比較する。圧損値と規定圧損値とを比較することによって、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断することができる。
【0145】
圧損値と規定圧損値とを比較することによって、圧損が規定圧損値になるまでの間にマイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が求められる。マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が多ければ多いほど、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が大きい。そこで、マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が所定の値以下であれば、すなわち、圧損が規定圧損値以上であれば、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であると判断することができる。
【0146】
ステップS306では、制御部131は、圧損値が規定圧損値を超えたかどうかを判断する。圧損が規定圧損値を超えていれば、ステップS107に進む。圧損が規定圧損値を超えていなければ、ステップS303に戻る。例えば、規定圧損値が10psiであり、圧損が1psiである場合には、制御部131は、圧損が規定圧損値を超えていないと判断してステップS303に戻る。
【0147】
ステップS107からステップS110は、図4に示す自動洗浄行程と同様である。
【0148】
ステップS311では、制御部131は、規定圧損値を手動洗浄用の値に設定する。手動洗浄用の値は、例えば、マイクロフィルター114によって原水を濾過することができなくなる圧損の値が12.5psiである場合には、12.5psiに設定される。
【0149】
手動洗浄モードが選択されている場合には、制御部131は、圧損が12.5psi以上になったときに、例えば報知部(図示しない)を制御して、使用者にイオン交換樹脂113の再生とマイクロフィルター114の洗浄が必要であることを報知することができる。
【0150】
また、浄水器1が、差圧センサ122の代わりに、マイクロフィルター114の原水側の水圧を検知する水圧検知部を備える場合には、水圧検知部によって検知される水圧が規定の水圧以上であれば、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以上であると判断することができる。
【0151】
以上のように、浄水器1は、マイクロフィルター114の原水側の水圧、または、マイクロフィルター114の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知する差圧センサ122を備える。制御部131は、差圧センサ122によって検知される圧力または差圧に基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断するように構成されている。
【0152】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを簡単に判断することができる。
【0153】
次に、浄水器1の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0154】
図7に示す自動洗浄行程では、図6に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS304が行われる。しかし、図7に示す自動洗浄行程では、図6に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS304からステップS305に進む代わりに、ステップS304からステップS401に進む。
【0155】
ステップS401では、制御部131は、記憶部133と計時部134と制御信号の送受信を行い、圧損値の1日当たりの平均値を求める。その後、ステップS305に進む。
【0156】
ステップS305では、制御部131は、圧損値と規定圧損値とを比較する。その後、ステップS402に進む。
【0157】
ステップS402では、制御部131は、ステップS401で求められた圧損値の1日当たりの平均値と、ステップS305で比較された圧損値と規定圧損値との差とに基づいて、規定圧損値に達するまでの予定日数を算出する。その後、ステップS403に進む。規定圧損値に達するまでの予定日数は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余である。
【0158】
ステップS403では、制御部131は、ステップS402で算出された予定日数が、所定の日数よりも少ないかどうかを判断する。所定の日数は、例えば、1日であってもよい。その後、ステップS107に進む。
【0159】
ステップS107からステップS110とステップS311は、図6に示す自動洗浄行程と同様である。
【0160】
以上のように、浄水器1においては、制御部131は、差圧センサ122によって検知される圧力または差圧と、差圧センサ122によって検知される水圧または差圧の1日当たりの平均値とに基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を算出するように構成されている。
【0161】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を簡単に算出することができる。
【0162】
次に、浄水器1の自動洗浄行程の別の例について説明する。この自動洗浄行程では、制御部131は、濁度センサ123によって検知される濁度に基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断する。
【0163】
図8に示す自動洗浄行程では、図4に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101が行われる。ステップS101では、制御部131は、自動洗浄モードが選択されているかどうかを判断する。自動洗浄モードが選択されていれば、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS502に進む。自動洗浄モードが選択されていなければ、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS511に進む。
【0164】
ステップS502では、制御部131は記憶部133と信号の送受信を行い、規定濁度値を自動洗浄用の値に設定する。自動洗浄用の規定濁度値は、例えば、マイクロフィルター114によって濾過された水を浄水として使用することができなくなる濁度の値が2.5NTUである場合には、2.5NTUの80%にあたる2NTUに設定される。その後、ステップS503に進む。
【0165】
ステップS503では、濁度センサ123が、マイクロフィルター114の濾過水側の水の濁度を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。その後、ステップS504に進む。
【0166】
ステップS504では、制御部131は、ステップS503で検知された濁度に基づいて、マイクロフィルター114の濾過水側の水の濁度を算出する。その後、ステップS505に進む。
【0167】
ステップS505では、制御部131は、濁度と規定濁度値とを比較する。濁度と規定濁度値とを比較することによって、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断することができる。
【0168】
濁度と規定濁度値とを比較することによって、濁度が規定濁度値になるまでの間にマイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が求められる。マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が多ければ多いほど、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が大きい。そこで、マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が所定の値以下であれば、すなわち、積算流量が規定流量値以上であれば、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であると判断することができる。
【0169】
ステップS506では、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えたかどうかを判断する。濁度が規定濁度値を超えていれば、ステップS107に進む。濁度が規定濁度値を超えていなければ、ステップS503に戻る。例えば、規定濁度値が2NTUであり、濁度が1NTUである場合には、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えていないと判断してステップS503に戻る。
【0170】
ステップS107からステップS110は、図4に示す自動洗浄行程と同様である。
【0171】
ステップS511では、制御部131は、規定濁度値を手動洗浄用の値に設定する。手動洗浄用の値は、例えば、マイクロフィルター114によって濾過された水を浄水として使用することができなくなる濁度の値が2.5NTUである場合には、2.5NTUに設定される。
【0172】
手動洗浄モードが選択されている場合には、制御部131は、濁度の値が2.5NTU以上になったときに、例えば報知部(図示しない)を制御して、使用者にイオン交換樹脂113の再生とマイクロフィルター114の洗浄が必要であることを報知することができる。
【0173】
以上のように、浄水器1は、マイクロフィルター114の濾過水の濁度を検知する濁度センサ123を備える。制御部131は、濁度センサ123によって検知される濁度に基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断するように構成されている。
【0174】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを簡単に判断することができる。
【0175】
次に、浄水器1の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0176】
図9に示す自動洗浄行程では、図8に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS504が行われる。しかし、図9に示す自動洗浄行程では、図8に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS504からステップS505に進む代わりに、ステップS504からステップS601に進む。
【0177】
ステップS601では、制御部131は、記憶部133と計時部134と制御信号の送受信を行い、濁度の1日当たりの平均値を求める。その後、ステップS505に進む。
【0178】
ステップS505では、制御部131は、濁度と規定濁度値とを比較する。その後、ステップS602に進む。
【0179】
ステップS602では、制御部131は、ステップS601で求められた濁度の1日当たりの平均値と、ステップS505で比較された濁度と規定濁度値との差とに基づいて、規定濁度値に達するまでの予定日数を算出する。その後、ステップS603に進む。規定濁度値に達するまでの予定日数は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余である。
【0180】
ステップS603では、制御部131は、ステップS602で算出された予定日数が、所定の日数よりも少ないかどうかを判断する。所定の日数は、例えば、1日であってもよい。その後、ステップS107に進む。
【0181】
ステップS107からステップS110とステップS511は、図8に示す自動洗浄行程と同様である。
【0182】
以上のように、浄水器1においては、制御部131は、濁度センサ123によって検知される濁度と、濁度センサ123によって検知される濁度の1日当たりの平均値とに基づいて、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を算出するように構成されている。
【0183】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を簡単に算出することができる。
【0184】
(第2実施形態)
図10に示すように、第2実施形態の浄水器2は、第1実施形態の浄水器1の光/照度センサ124の代わりに、時計部として(電波)時計125を備える。(電波)時計125は、時刻を検知して、マイクロコンピュータ130の読み込み部132に信号を送信する。第2実施形態の浄水器2のその他の構成は、第1実施形態の浄水器1と同様である。
【0185】
以上のように構成される浄水器2の自動洗浄行程について説明する。
【0186】
図11に示すように、浄水器2の自動洗浄行程では、ステップS101からステップS106まで、図4に示す浄水器1の自動洗浄行程と同様に行われる。
【0187】
ステップS106では、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えたかどうかを判断する。積算流量が規定流量値を超えていれば、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS707に進む。積算流量が規定流量値を超えていなければ、ステップS103に戻る。例えば、規定流量値が2000Lであり、積算流量が1000Lである場合には、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えていないと判断してステップS103に戻る。
【0188】
ステップS707では、(電波)時計125が時刻を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。その後、ステップS708に進む。
【0189】
ステップS708では、制御部131は、(電波)時計125から受信した信号に基づいて、(電波)時計125によって検知された時刻が、所定の時刻よりも遅いかどうかを判断する。(電波)時計125によって検知された時刻が所定の時刻よりも遅ければ、ステップS109に進む。(電波)時計125によって検知された時刻が所定の時刻よりも遅くなければ、ステップS103に戻る。ただし、ステップS103とステップS104とステップS105とステップS106とは、省略されてもよい。
【0190】
ステップS109からステップS111は、図4に示す第1実施形態の自動洗浄行程と同様に行われる。
【0191】
(電波)時計125によって検知された時刻が所定の時刻よりも遅ければ、夜間であると判断される。このように、浄水器2の自動洗浄モードでは、使用者が浄水器2を使用する可能性が低い夜間に、第1実施形態と同様のマイクロフィルター114の洗浄行程とイオン交換樹脂再生行程とが行われる。
【0192】
以上のように、第2実施形態の浄水器2は、時刻を検知する(電波)時計125を備える。制御部131は、(電波)時計125によって検知される時刻が所定の範囲内である場合に、当該浄水器2が使用されない時間帯であると判断するように構成されている。
【0193】
このようにすることにより、夜間であること、すなわち、浄水器2が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0194】
次に、浄水器2の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0195】
図12に示す自動洗浄行程では、図6に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS306が行われる。
【0196】
ステップS306では、制御部131は、圧損値が規定圧損値を超えたかどうかを判断する。圧損が規定圧損値を超えていれば、図6に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS707に進む。圧損が規定圧損値を超えていなければ、ステップS303に戻る。例えば、規定圧損値が10psiであり、圧損が1psiである場合には、制御部131は、圧損が規定圧損値を超えていないと判断してステップS303に戻る。
【0197】
ステップS707からステップS110は、図11に示す自動洗浄行程と同様である。また、ステップS311は、図6に示す自動洗浄行程と同様である。
【0198】
次に、浄水器2の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0199】
図13に示す自動洗浄行程では、図8に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS506が行われる。
【0200】
ステップS506では、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えたかどうかを判断する。濁度が規定濁度値を超えていれば、ステップS707に進む。濁度が規定濁度値を超えていなければ、ステップS503に戻る。例えば、規定濁度値が2NTUであり、濁度が1NTUである場合には、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えていないと判断してステップS503に戻る。
【0201】
ステップS707からステップS110は、図12に示す自動洗浄行程と同様である。また、ステップS511は、図8に示す自動洗浄行程と同様である。
【0202】
第2実施形態の浄水器2のその他の構成と効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図14に示すように、第3実施形態の浄水器3は、第1実施形態の浄水器1の光/照度センサ124の代わりに、温度検知部として温度センサ126を備える。温度センサ126は、浄水器3の周囲の温度を検知して、マイクロコンピュータ130の読み込み部132に信号を送信する。第3実施形態の浄水器3のその他の構成は、第1実施形態の浄水器1と同様である。
【0203】
以上のように構成される浄水器3の自動洗浄行程について説明する。
【0204】
図15に示すように、浄水器3の自動洗浄行程では、ステップS101からステップS106まで、図4に示す浄水器1の自動洗浄行程と同様に行われる。
【0205】
ステップS106では、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えたかどうかを判断する。積算流量が規定流量値を超えていれば、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS807に進む。積算流量が規定流量値を超えていなければ、ステップS103に戻る。例えば、規定流量値が2000Lであり、積算流量が1000Lである場合には、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えていないと判断してステップS103に戻る。ただし、ステップS103とステップS104とステップS105とステップS106とは、省略されてもよい。
【0206】
ステップS807では、温度センサ126が温度を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータ130に信号を送信する。その後、ステップS808に進む。
【0207】
ステップS808では、制御部131は、温度センサ126から受信した信号に基づいて、温度センサ126によって検知された温度が、所定の温度よりも低いかどうかを判断する。温度センサ126によって検知された温度が所定の温度よりも低ければ、ステップS109に進む。温度センサ126によって検知された温度が所定の温度よりも低くなければ、ステップS103に戻る。
【0208】
ステップS109からステップS111は、図4に示す第1実施形態の自動洗浄行程と同様に行われる。
【0209】
温度センサ126によって検知された温度が所定の温度よりも低ければ、夜間であると判断される。このように、浄水器3の自動洗浄モードでは、使用者が浄水器3を使用する可能性が低い夜間に、第1実施形態と同様のマイクロフィルター114の洗浄行程とイオン交換樹脂再生行程とが行われる。
【0210】
以上のように、第3実施形態の浄水器3は、当該浄水器3の周囲の温度を検知する温度センサ126を備える。制御部131は、温度センサ126によって検知される温度が所定の値よりも小さい場合に、当該浄水器3が使用されない時間帯であると判断するように構成されている。
【0211】
このようにすることにより、夜間であること、すなわち、浄水器3が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0212】
次に、浄水器3の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0213】
図16に示す自動洗浄行程では、図6に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS306が行われる。
【0214】
ステップS306では、制御部131は、圧損値が規定圧損値を超えたかどうかを判断する。圧損が規定圧損値を超えていれば、図6に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS807に進む。圧損が規定圧損値を超えていなければ、ステップS303に戻る。例えば、規定圧損値が10psiであり、圧損が1psiである場合には、制御部131は、圧損が規定圧損値を超えていないと判断してステップS303に戻る。
【0215】
ステップS807からステップS110は、図15に示す自動洗浄行程と同様である。また、ステップS311は、図6に示す自動洗浄行程と同様である。
【0216】
次に、浄水器3の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0217】
図17に示す自動洗浄行程では、図8に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS506が行われる。
【0218】
ステップS506では、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えたかどうかを判断する。濁度が規定濁度値を超えていれば、ステップS807に進む。濁度が規定濁度値を超えていなければ、ステップS503に戻る。例えば、規定濁度値が2NTUであり、濁度が1NTUである場合には、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えていないと判断してステップS503に戻る。
【0219】
ステップS807からステップS110は、図15に示す自動洗浄行程と同様である。また、ステップS511は、図8に示す自動洗浄行程と同様である。
【0220】
第3実施形態の浄水器3のその他の構成と効果は、第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図18に示すように、第4実施形態の浄水器4は、第1実施形態の浄水器1の光/照度センサ124の代わりに、人検知部としてカメラ/赤外線センサ127を備える。カメラ/赤外線センサ127は、浄水器4の周囲の映像または赤外線を検知して、マイクロコンピュータ130の読み込み部132に信号を送信する。制御部131は、読み込み部132に送信された信号に基づいて、カメラ/赤外線センサ127によって人が検知されていないかどうかを判断する。例えば、赤外線が検知されることによって、浄水器4の周囲に人がいると判断される。また、人の映像が撮影されることによって、浄水器4の周囲に人がいると判断される。第4実施形態の浄水器4のその他の構成は、第1実施形態の浄水器1と同様である。
【0221】
以上のように構成される浄水器4の自動洗浄行程について説明する。
【0222】
図19に示すように、浄水器4の自動洗浄行程では、ステップS101からステップS106まで、図4に示す浄水器1の自動洗浄行程と同様に行われる。
【0223】
ステップS106では、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えたかどうかを判断する。積算流量が規定流量値を超えていれば、図4に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS907に進む。積算流量が規定流量値を超えていなければ、ステップS103に戻る。例えば、規定流量値が2000Lであり、積算流量が1000Lである場合には、制御部131は、積算流量が規定流量値を超えていないと判断してステップS103に戻る。ただし、ステップS103とステップS104とステップS105とステップS106とは、省略されてもよい。
【0224】
ステップS907では、カメラ/赤外線センサ127が人または赤外線を検知して制御部131に信号を送信する。その後、ステップS908に進む。
【0225】
ステップS908では、制御部131は、カメラ/赤外線センサ127から受信した信号に基づいて、カメラ/赤外線センサ127によって人が検知されていないかどうかを判断する。カメラ/赤外線センサ127によって人が検知されていなければ、ステップS109に進む。カメラ/赤外線センサ127によって人が検知されていれば、ステップS103に戻る。
【0226】
ステップS109からステップS111は、図4に示す第1実施形態の自動洗浄行程と同様に行われる。
【0227】
カメラ/赤外線センサ127によって人が検知されていなければ、夜間または留守中であると判断される。このように、浄水器4の自動洗浄モードでは、使用者が浄水器4を使用する可能性が低い夜間や留守中に、第1実施形態と同様のマイクロフィルター114の洗浄行程とイオン交換樹脂再生行程とが行われる。
【0228】
以上のように、第4実施形態の浄水器4は、当該浄水器4の周囲の人を検知するカメラ/赤外線センサ127を備える。制御部131は、カメラ/赤外線センサ127によって人が検知されない場合に、当該浄水器4が使用されない時間帯であると判断するように構成されている。
【0229】
浄水器4が使用されない時間帯は、例えば、夜間や、使用者が留守中であると考えられる。そこで、このようにすることにより、留守中であること、すなわち、浄水器4が使用されない時間帯であることを容易に判断することができる。
【0230】
次に、浄水器4の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0231】
図20に示す自動洗浄行程では、図6に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS306が行われる。
【0232】
ステップS306では、制御部131は、圧損値が規定圧損値を超えたかどうかを判断する。圧損が規定圧損値を超えていれば、図6に示す自動洗浄行程とは異なり、ステップS907に進む。圧損が規定圧損値を超えていなければ、ステップS303に戻る。例えば、規定圧損値が10psiであり、圧損が1psiである場合には、制御部131は、圧損が規定圧損値を超えていないと判断してステップS303に戻る。
【0233】
ステップS907からステップS110は、図19に示す自動洗浄行程と同様である。また、ステップS311は、図6に示す自動洗浄行程と同様である。
【0234】
次に、浄水器4の自動洗浄行程の別の例について説明する。
【0235】
図21に示す自動洗浄行程では、図8に示す自動洗浄行程と同様に、ステップS101からステップS506が行われる。
【0236】
ステップS506では、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えたかどうかを判断する。濁度が規定濁度値を超えていれば、ステップS907に進む。濁度が規定濁度値を超えていなければ、ステップS503に戻る。例えば、規定濁度値が2NTUであり、濁度が1NTUである場合には、制御部131は、濁度が規定濁度値を超えていないと判断してステップS503に戻る。
【0237】
ステップS907からステップS110は、図19に示す自動洗浄行程と同様である。また、ステップS511は、図8に示す自動洗浄行程と同様である。
【0238】
第4実施形態の浄水器4のその他の構成と効果は、第1実施形態と同様である。
【0239】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【符号の説明】
【0240】
1,2,3,4:浄水器、101:主通水路、102:第1副通水路、103:第2副通水路、113:イオン交換樹脂、114:マイクロフィルター、121:流量センサ、122:差圧センサ、123:濁度センサ、124:光/照度センサ、125:(電波)時計、126:温度センサ、127:カメラ/赤外線センサ、131:制御部、150:ポンプ、201:電磁弁A、203:電磁弁C、205:電磁弁E、206:電磁弁F、210:電磁弁J、301:洗浄専用タンク、320:循環通水路、330:送水部、331:再生送水部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を流通させるための主通水路と、
前記主通水路に配置されて前記主通水路を流通する水をイオン交換するイオン交換部と、
前記イオン交換部を再生するための食塩を含む水を貯め、水が流出する流出口と水が流入する流入口とを有する貯水部と、
前記流入口と前記流出口とを接続する循環通水路と、
前記貯水部に貯められる水を前記貯水部の前記流出口から前記循環通水路に流出させ且つ前記循環通水路から前記貯水部の前記流入口に流入させる送水部と、
前記貯水部に貯められる食塩を含む水を前記貯水部と前記循環通水路との間で循環させる循環行程を行うように前記送水部を制御する制御部と、
を備えた、浄水器。
【請求項2】
前記循環通水路と前記イオン交換部とを接続するイオン交換部再生用通水路を備え、
前記送水部は、前記循環行程で前記貯水部と前記循環通水路との間で循環した水を前記イオン交換部再生用通水路を介して前記イオン交換部に送出する再生送水部を有し、
前記制御部は、前記循環行程で前記貯水部と前記循環通水路との間で循環した食塩を含む水を前記送水部が前記イオン交換部に供給するイオン交換部再生行程を行うように、前記送水部を制御するように構成されている、
請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記制御部は、当該浄水器が使用されない時間帯において、前記イオン交換部再生行程を行うように前記送水部を制御するように構成されている、
請求項2に記載の浄水器。
【請求項4】
前記主通水路に配置されて原水を通過させて浄水にする濾材を備え、
前記制御部は、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断を行い、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であって当該浄水器が使用されない時間帯において、前記イオン交換部再生行程を行うように前記送水部を制御するように構成されている、
請求項2に記載の浄水器。
【請求項5】
前記濾材を通過する水量を検知する水量検知部を備え、
前記制御部は、前記水量検知部によって検知される水量の積算値に基づいて、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断をするように構成されている、
請求項4に記載の浄水器。
【請求項6】
前記制御部は、前記水量検知部によって検知される水量の積算値と、前記水量検知部によって検知される水量の1日当たりの平均値とに基づいて、前記濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成されている、請求項5に記載の浄水器。
【請求項7】
前記濾材の原水側の水圧、または、前記濾材の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知する水圧検知部を備え、
前記制御部は、前記水圧検知部によって検知される圧力または差圧に基づいて、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断をするように構成されている、
請求項4に記載の浄水器。
【請求項8】
前記制御部は、前記水圧検知部によって検知される圧力または差圧と、前記水圧検知部によって検知される水圧または差圧の1日当たりの平均値とに基づいて、前記濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成されている、請求項7に記載の浄水器。
【請求項9】
前記濾材の濾過水の濁度を検知する濁度検知部を備え、
前記制御部は、前記濁度検知部によって検知される濁度に基づいて、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかの判断をするように構成されている、
請求項4に記載の浄水器。
【請求項10】
前記制御部は、前記濁度検知部によって検知される濁度と、前記濁度検知部によって検知される濁度の1日当たりの平均値とに基づいて、前記濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成されている、請求項9に記載の浄水器。
【請求項11】
当該浄水器の周囲の照度を検知する照度検知部を備え、
前記制御部は、前記照度検知部によって検知される照度が所定の値よりも小さい場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されている、
請求項3から請求項10までのいずれか1項に記載の浄水器。
【請求項12】
時刻を検知する時計部を備え、
前記制御部は、前記時計部によって検知される時刻が所定の範囲内である場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されている、
請求項3から請求項10までのいずれか1項に記載の浄水器。
【請求項13】
当該浄水器の周囲の温度を検知する温度検知部を備え、
前記制御部は、前記温度検知部によって検知される温度が所定の値よりも小さい場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されている、
請求項3から請求項10までのいずれか1項に記載の浄水器。
【請求項14】
当該浄水器の周囲の人を検知する人検知部を備え、
前記制御部は、前記人検知部によって人が検知されない場合に、当該浄水器が使用されない時間帯であると判断するように構成されている、
請求項3から請求項10までのいずれか1項に記載の浄水器。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2011−224467(P2011−224467A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96684(P2010−96684)
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】