浴室乾燥機
【課題】 より幅の広いヒータを利用するのに好適であって、流路内における空気の乱れを極力排除することが可能な浴室乾燥機を提供すること。
【解決手段】 この浴室乾燥機BDは、本体10と、平面視において一側S1の領域に偏倚して吹出口31が設けられた送風機BLと、吹出口31と対向するように一側S1の領域に開口される換気口18と、吹出口31と換気口18とを繋ぐように形成された送風通路32と、平面視において他側S2の領域に設けられ、送風通路32と繋がり送風通路32を他側S2に拡幅するための拡幅通路33と、送風通路32から拡幅通路33に渡って開口される循環吹出口17と、循環吹出口17を開閉自在に覆うよう構成された開閉ダンパー14と、を備え、拡幅通路33には、循環吹出口17よりも上流位置に、送風機BLからの空気を換気口18側に案内する第一案内板19を設けたことを特徴とする。
【解決手段】 この浴室乾燥機BDは、本体10と、平面視において一側S1の領域に偏倚して吹出口31が設けられた送風機BLと、吹出口31と対向するように一側S1の領域に開口される換気口18と、吹出口31と換気口18とを繋ぐように形成された送風通路32と、平面視において他側S2の領域に設けられ、送風通路32と繋がり送風通路32を他側S2に拡幅するための拡幅通路33と、送風通路32から拡幅通路33に渡って開口される循環吹出口17と、循環吹出口17を開閉自在に覆うよう構成された開閉ダンパー14と、を備え、拡幅通路33には、循環吹出口17よりも上流位置に、送風機BLからの空気を換気口18側に案内する第一案内板19を設けたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室の空気を吸引し、ヒータを経由させて浴室方向に空気を噴出させる循環モードと、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させる換気モードとを備えた浴室乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
このような浴室乾燥機の一例として、下記特許文献1に記載されているような浴室乾燥機が提案されている。下記特許文献1に記載されている浴室乾燥機は、同文献図4に記載されているように、本体内に送風機が配置されており、その送風機によって浴室内から吸引した空気を浴室外に排出するための換気口と、浴室内に循環させるための循環吹出口とを備えている。送風機の吹出口(下記特許文献1において、拡幅路の末端)は、本体を浴室の天井に沿った平面視で見た場合の一側に偏倚して設けられており、その一側であって吹出口と対向する位置に換気口が設けられている。循環吹出口は、換気口とオフセットさせる形で、本体を浴室の天井に沿った平面視で見た場合の他側に偏倚して設けられており、その循環吹出口が設けられている部分にヒータも設けられている。下記特許文献1では、送風機からの送風を循環吹出口に供給する時は換気口を閉じるように構成する一方で、換気口に送風を供給する時は循環吹出口を閉じるように構成するとともに、送風機から送風された空気が、循環吹出口がある拡幅路内で行き場を失って停滞してしまうことがないように、拡幅路内で空気を旋回させて換気口に向かうように構成している(下記特許文献1の図4参照)。
【特許文献1】特開2007−205641号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の技術においては、換気を行う際に、送風機から送風された空気が拡幅路内を旋回して換気口へと導くように構成しているが、拡幅路に向かう空気と旋回してきた空気が交差して衝突してしまうため、この部分で空気が乱れ、結果換気の効率の低下や騒音が生じてしまうという課題があった。
【0004】
本発明は、幅の広いヒータを用いた場合などに通風路の一部を拡幅させる必要があるような場合においても、換気時に発生する空気の乱れを極力排除して、換気効率の低下や騒音の発生を生じさせることがない浴室乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明に係る浴室乾燥機は、浴室の空気を吸引し、ヒータを経由させて浴室内に空気を噴出させる循環モードと、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させる換気モードとを備えた浴室乾燥機において、浴室の天井に固定される本体と、前記本体内に格納され、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に偏倚して吹出口が設けられた送風機と、前記送風機の前記吹出口と対向するように、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に開口され、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させるための換気口と、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に設けられ、前記吹出口と前記換気口とを繋ぐように形成された送風通路と、浴室の天井に沿った平面視において他側の領域に設けられ、前記送風通路と繋がり前記送風通路を他側に拡幅するための拡幅通路と、浴室の天井に沿った平面視における一側の領域及び他側の領域に渡り、前記送風通路から前記拡幅通路に渡って開口され、浴室から吸引した空気を浴室内に噴出するための循環吹出口と、前記循環吹出口内に配置されたヒータと、前記換気口側に設けられた水平軸回りに開閉自在に支持され、前記循環吹出口を開閉自在に覆うよう構成された開閉ダンパーと、を備え、前記拡幅通路には、前記循環吹出口よりも上流位置に、前記送風機からの空気を前記換気口側に案内する第一案内板を設けたことを特徴とする。
【0006】
本発明では、平面視において一側に偏倚した状態で形成されている送風機の吹出口と換気口との間を繋ぐ送風通路と、その送風通路を他側に拡幅するための拡幅通路とに渡って循環吹出口が設けられている。その循環吹出口にヒータが設けられているので、ヒータを平面視の一側から他側にかけて幅の広いものが使用できる。送風機の吹出口は平面視における一側に偏倚されており、換気口も一側の領域に形成されているので、一側から他側にかけて配置されるヒータに空気を送り込むように構成すると、開閉ダンパーを閉じて換気する場合に拡幅通路において空気の流れが澱んでしまう。そこで本発明では、拡幅通路の循環吹出口の上流位置に送風機から拡幅通路内に供給された空気を換気口側に向けて案内する第一案内板を設けることで、循環吹出口を閉じて換気する場合にも空気の流れを拡幅通路内で澱ませずに換気口へとスムーズに導くことができる。従って、換気時においても空気が交差して衝突するような状態を回避できるため換気効率の低下や騒音の発生を確実に低減できる。
【0007】
また、本願請求項2に係る浴室乾燥機では、前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設けたことを特徴とする。本発明では、送風機の吹出口から一側に大きく偏倚して拡幅通路内に配置された第一案内板に空気を案内する第二案内板を設けることで、送風機からの空気を無理なくスムーズに第一案内板に案内できるので循環時の効率を一層高めることができるとともに、換気時においても拡幅通路に供給された空気はスムーズに換気口へと導かれるため拡幅通路内で空気を澱ませることがなく換気効率の低下や騒音の発生を高いレベルで低減できる。
【0008】
また、本願請求項3に係る浴室乾燥機では、前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設け、前記第一案内板と前記第二案内板とを離隔して配置したことを特徴とする。第二案内板は第一案内板に空気をスムーズに案内するように方向付けを行い、第一案内板はその方向づけされた空気を換気口へと方向付けを行うものである。その第一案内板と第二案内板とを離隔して配置することで、大きく偏倚した拡幅通路に空気を供給する際に、第二案内板と第一案内板を連続させてしまうと拡幅通路に向かう編曲した通路を狭くしてしまうことに加え、制限された空気通路によって流速が大きく低下されるため圧力損失が増大し、結果、大きく偏倚した拡幅通路内から効率よく空気を換気口側に導くことが難しくなってしまうという問題を見出した。本発明では、第一案内板と第二案内板とを離隔して配置するという構成によってこの問題を一掃したものである。
【0009】
また、本願請求項4に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されていることを特徴とする。第一案内板は、循環吹出口よりも上流に形成され、送風機からの空気を換気口側に案内するものである。そこで、循環吹出口を覆う開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設けることで、開閉ダンパーを閉じた場合に第三案内板を第一案内板よりも下流に配置することができる。また、第三案内板は第一案内板から案内される空気を換気口側に案内するように形成されているので、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずに確実に換気口へと導くことができる。また、第3案内板の存在によって第1案内板を換気口側に大きく指向させる必要がなくなるため、空気の流れを一層スムーズで、損失の小さなものとできるため、換気効率の低下や騒音の発生を高いレベルで低減することができる。
【0010】
また、本願請求項5に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面には第四案内板を設け、前記第四案内板は、前記第三案内板が延在する方向とは交差する向きとなる非換気口側に向けて延在するように形成されていることを特徴とする。第三案内板は第一案内板から案内される空気を換気口側に案内するように形成されているので、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずに換気口へと導くことができる。一方、開閉ダンパーの第三案内板が形成されている面とは反対側の面に第四案内板を設け、第四案内板は第三案内板が延在する方向とは交差する向きとなるように非換気口側に向けて延在するように形成されている。従って、開閉ダンパーを閉じた場合に、第四案内板は第一案内板によって換気口側に向けられた空気を非換気口側となる反対方向に案内して循環吹出口に向かわせるように機能することになる。結果として、開閉ダンパーを開いた場合に第1案内板の影響を受けることなく循環吹出口に万遍無く空気を供給することができ、循環吹出口に配置されているヒータへも同様に万遍無く空気を供給することができるため、第1案内板を設けたことによる暖房効率の低下を確実に回避させることができるという実用上極めて有効な効果を奏するものである。
【0011】
また、本願請求項6に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、前記拡幅通路の前記換気口に向かう側壁が、前記換気口側に向かって外側に広がるように形成されており、前記第三案内板は前記側壁に沿うように形成されていることを特徴とする。拡幅通路から換気口に向かう側壁が、換気口側に向かって広がるように傾斜して形成されているので、上流側から流れてくる空気の方向と交差する方向に形成されている側壁を、その空気の流れの方向に沿う方向に傾斜するように形成していることになる。従って、上流側から流れてくる空気を換気口側に円滑に方向付けすることができる。更にその側壁に沿って第三案内板を形成しているので、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずにスムーズに換気口へと導くことができる。
【0012】
また、本願請求項7に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に突出した突起状の膨出部を設け、前記膨出部は、空気を前記換気口に案内するように、浴室の天井に沿った平面視において他側の領域であって前記換気口側に設けられていることを特徴とする。膨出部を開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に設けているので、開閉ダンパーを閉じた場合に空気を換気口に案内するように配置することができる。また、膨出部は、他側の領域であって換気口側に設けられており、板状の部分ではなく突出した突起状の部分として形成されているので、膨出部の裏側に空気が回り込みにくく、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずに換気口へと導くことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通路の一部が拡幅された拡幅通路構造を備えたものであっても、換気時における拡幅通路内での空気の澱みや、空気の乱れを防止して、換気効率の低下や騒音の発生を確実に排除することが可能な浴室乾燥機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0015】
本実施形態に係る浴室乾燥機について図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る浴室乾燥機BDの全体構成を示すために、浴室乾燥機BDの横断面を示す図である。図1に示すように、浴室乾燥機BDは、本体10と、ファンカバー11と、ファン12と、モータ13と、開閉ダンパー14と、ヒータ15とによって構成されている。更に、浴室乾燥機BDの本体10には、吸気口16と、循環吹出口17と、換気口18とが形成されている。浴室乾燥機BDは、吸気口16から浴室の空気を吸引し、ヒータ15を経由させて循環吹出口17から浴室内に空気を噴出させる循環モードと、吸気口16から吸引した浴室内の空気を換気口18から浴室外に排出する換気モードとを備えている。
【0016】
本体10は、浴室乾燥機BDの各部分を取り付けるための筐体となる部分であって、ファン12、モータ13、開閉ダンパー14、及びヒータ15が取り付けられており、ファンカバー11は、着脱可能に取り付けられている。ファン12及びモータ13は、本体10の天面101に取り付けられている。開閉ダンパー14及びヒータ15は、本体10の天面101と対向する底面102に取り付けられている。また、上述した吸気口16及び循環吹出口17は、本体10の底面102に形成されており、換気口18は、本体10の天面101と底面102とを繋ぐ側面103に形成されている。本体10の側面103には、本体10を浴室の天井に取り付けるためのフランジ部104が形成されており、本体10はこのフランジ部104を天井に螺子止めすることで取り付けられている。
【0017】
ファンカバー11は、本体10を覆うように設けられたカバーであって、本体10に対して着脱可能に取り付けられている。ファン12は、浴室乾燥機BDの送風機を構成するものであって、モータ13の回転軸にその中心軸が固定されているシロッコファンである。ファン12が回転することで、吸気口16から空気を吸い込んで、循環吹出口17又は換気口18から空気が噴出される。
【0018】
モータ13は、浴室乾燥機BDの送風機を構成するものであって、ファン12の中心軸にその回転軸が固定されている。従って、モータ13の回転に応じて、ファン12が回転する。
【0019】
開閉ダンパー14は、循環吹出口17よりも換気口18側に設けられた水平軸141回りに開閉自在に支持されており、循環吹出口17を開閉自在に覆うように構成されている。開閉ダンパー14を閉じると、吸気口16から吸引された浴室内の空気は換気口18に送り出され、開閉ダンパー14を開くと、吸気口16から吸引された浴室内の空気は循環吹出口17に送り出される。
【0020】
ヒータ15は、循環吹出口17内に配置されており、循環吹出口17から浴室内に噴出される空気を暖めるように構成されている。
【0021】
浴室乾燥機BDには、更に、第一案内板19と、第二案内板20と、第三案内板21と、第四案内板22とが設けられている。第一案内板19及び第二案内板20は本体10の天面101に設けられており、第三案内板21及び第四案内板22は開閉ダンパー14に設けられている。第三案内板21は、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面に設けられている。第四案内板22は、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面に設けられている。
【0022】
ファンカバー11は、図2に示すように本体10から着脱可能なように構成されている。ファンカバー11を本体10から取り外した場合に下方(図中A方向)から見た様子を図3に示し、B−B断面を図4に示す。図3及び図4を参照しながら、第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22の配置態様について説明する。
【0023】
図3及び図4に示すように、浴室乾燥機BDにおける送風機BLは、ファン12と、ファン12を回転させるためのモータ13と、ファン12の周りに形成されている外周風路30と、外周風路30から循環吹出口17及び換気口18に向かう部分に形成されている吹出口31と、を備えており、浴室乾燥機BDの本体10内に格納されている。浴室乾燥機BDを、浴室乾燥機BDが取り付けられる浴室の天井に沿った平面視において一側S1と、浴室の天井に沿った平面視において一側S1とは反対側の多側S2とに便宜的に分割してみると、送風機BLの吹出口31と、換気口18とは一側S1に偏倚して設けられている。更に浴室乾燥機BDの一側S1には、吹出口31と換気口18とを繋ぐ送風通路32が形成されている。
【0024】
浴室乾燥機BDの一側S1に形成されている送風通路32を他側S2側に拡幅するために、他側S2に送風通路32と繋がる拡幅通路33が形成されている。拡幅通路33は、送風機BLの吹出口31よりも換気口18側において送風通路32に繋がっているため、送風通路32から他側S2に突出している。従って、ファン12の回転によって噴出される空気の流れから見ると、拡幅通路33には空気が円滑に流れ込みにくい構造となっている。また、吹出口31の形成態様を工夫して拡幅通路33に空気が流れ込むようにしても、今度は一旦拡幅通路33に流れ込んだ空気が換気口18に流れ込みにくくなる。
【0025】
一方、循環吹出口17は、一側S1から他側S2にかけて形成されており、一側S1に形成されている送風通路32の他側S2からみて最も遠い壁面近傍から、他側S2に形成されている拡幅通路33の一側S1からみて最も遠い壁面近傍にかけて形成されている。更に、ヒータ15は循環吹出口17の略全幅に渡って配置されている。上述したように、送風通路32と拡幅通路33との構成は、そのままの状態では拡幅通路33側に空気が流れ込みにくくなっているので、循環吹出口17及びヒータ15の全幅に渡って空気が行き渡らない恐れがある。また、吹出口31の形成態様を工夫して拡幅通路33に空気が流れ込むようにしても、今度は一旦拡幅通路33に流れ込んだ空気が換気口18に流れ込みにくくなるのは上述した通りである。
【0026】
そこで本実施形態では、送風機BLの吹出口31から噴出された空気を送風通路32及び拡幅通路33において円滑に流れさせるために、第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22を設けている。
【0027】
第一案内板19は、拡幅通路33の天面101から底面102に向けて立設するように設けられている。第一案内板19は、送風機BLの吹出口31から噴出される空気を換気口18側に案内するように形成されている。本実施形態の場合、第一案内板19は、3枚の案内板である、第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cとして構成されている。第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、他側S2に配置され、送風通路32側から離れる方向に順に配置されている。第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、それぞれ湾曲して形成されており、拡幅通路33の角部の形状に沿うように形成されている。第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に長くなるように形成されている。また、図5(浴室乾燥機BDを浴室側からみた斜視図)に示すように、第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、順にその高さが高くなるように形成されている。これは、拡幅通路33の角部に近づくに従って、空気の流れが澱みやすくなるため、より空気を案内する方向性を強めるためである。
【0028】
第二案内板20は、送風通路32の天面101から底面102に向けて立設するように設けられている。第二案内板20は、送風機BLの吹出口31から噴出される空気を第一案内板19側に案内するように形成されており、第一案内板19とは離隔して設けられている。第二案内板20は、送風機BLの吹出口31から噴出される空気を第一案内板19に向けて方向付けする役割を果たしている。本実施形態の場合、第二案内板20は、4枚の案内板である、第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c、及び第二案内板20dとして構成されている。第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c及び第二案内板20dは、一側S1に配置され、拡幅通路33側から離れる方向に順に配置されている。第二案内板20a、及び第二案内板20bは、それぞれ湾曲して形成されており、吹出口31から拡幅通路33に繋がる角部を回り込むように形成されており、主に送風機BLの吹出口31から噴出される空気を第一案内板19に向けて方向付けする役割を果たしている。第二案内板20c及び第二案内板20dは、吹出口31から換気口18に向けて直線的に形成されている。第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c、及び第二案内板20dは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に長くなるように形成されている。また、図5(浴室乾燥機BDを浴室側からみた斜視図)に示すように、第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c、及び第二案内板20dは、順にその高さが高くなるように形成されている。
【0029】
第三案内板21は、開閉ダンパー14に設けられており、開閉ダンパー14が閉じられた場合に送風通路32内に立設するように、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面に設けられている。第三案内板21は、送風機BLの吹出口31から噴出され第一案内板19から案内された空気を換気口18側に案内するように形成されている。第三案内板21は、第一案内板19から案内される空気を換気口18に向けて方向付けする役割を果たしている。本実施形態の場合、第三案内板21は、3枚の案内板である、第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cとして構成されている。第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cは、他側S2に配置され、送風通路32側から離れる方向に順に配置されている。第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cは、それぞれ湾曲して形成されており、拡幅通路33の角部の形状に沿うように形成されている。第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に長くなるように形成されている。
【0030】
第四案内板22は、開閉ダンパー14に設けられており、開閉ダンパー14が開かれた場合に送風通路32内に立設するように、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面に設けられている。第四案内板22は、第三案内板21が延在する方向と交差する方向に沿って形成されている。第四案内板22は、開閉ダンパー14が開かれた場合に、送風機BLの吹出口31から噴出され第一案内板19から案内された空気をヒータ15及び循環吹出口17側に案内するように形成されている。第四案内板22は、第一案内板19から案内される空気をヒータ15及び循環吹出口17に向けて方向付けする役割を果たしている。本実施形態の場合、第四案内板22は、3枚の案内板である、第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cとして構成されている。第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cは、他側S2に配置され、送風通路32側から離れる方向に順に配置されている。第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cは、それぞれ湾曲して形成されており、拡幅通路33の角部に向かうように形成されている。第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に短くなるように形成されている。
【0031】
上述した第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22を設ける工夫に加えて、拡幅通路33を形成する側壁331,332にも空気の流れをよくするための工夫を行っている。側壁331は、吹出口31から延びている側壁であって、送風通路32と交わる方向に延びている側壁である。側壁331は、吹出口31から内側に狭まるように傾斜して形成されている。このように側壁331を形成することで、吹出口31から噴出される空気が円滑に拡幅通路33の奥側に送り出される。側壁332は、換気口18に向かって延びている側壁であって、送風通路32と交わる方向に延びている側壁である。側壁332は、換気口18に向かうに従って外側に広がるように形成されている。このように側壁331を形成することで、第一案内板19から案内される空気が円滑に拡幅通路33の奥側から換気口18に向かって送り出される。この側壁331の効果を増大させるために、第三案内板21は側壁331に沿うように配置されている。
【0032】
上述したような第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22を設けた場合の浴室乾燥機BD内の空気の流れについて図6,7,8,9を参照しながら説明する。図6は、開閉ダンパー14を閉じた場合の、浴室乾燥機BDの横断面を示す図である。図7は、開閉ダンパー14を閉じた場合であって、ファンカバー11を本体10から取り外した状態で下方から見た図である。図8は、開閉ダンパー14を開いた場合の、浴室乾燥機BDの横断面を示す図である。図9は、開閉ダンパー14を開いた場合であって、ファンカバー11を本体10から取り外した状態で下方から見た図である。
【0033】
図6及び図7に示すように、開閉ダンパー14を閉じると、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、第二案内板20によって一部が換気口18に直接案内され、一部は第一案内板19に案内される。第一案内板19に案内された空気は第三案内板21及び側壁332によって換気口18へと案内される。従って、開閉ダンパー14を閉じると、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、送風通路32及び拡幅通路33を万遍無く通って換気口18へと送り出される。
【0034】
図8及び図9に示すように、開閉ダンパー14を開くと、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、第二案内板20によって一部が一側S1側の開閉ダンパー14に直接案内され、一部は第一案内板19に案内される。一側S1側の開閉ダンパー14に案内された空気は下方へと向かい、一側S1側の循環吹出口17及びヒータ15へと案内される。第一案内板19に案内された空気は他側S2側の開閉ダンパー14に案内される。他側S2側の開閉ダンパー14に案内された空気は下方へと向かい、他側S2側の循環吹出口17及びヒータ15へと案内される。従って、開閉ダンパー14を開くと、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、一側S1側から他側S2側の全幅に渡って、循環吹出口17及びヒータ15に万遍無く送り出される。
【0035】
上述した本実施形態では、第三案内板21を、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面の他側S2側にのみ設けたが、第三案内板21を一側S1側にも追加して設けることも好ましい。第三案内板21を一側S1側に設けた例を図10に示す。図10に示すように、第三案内板21を一側S1側にも設け、第三案内板21d,21e,21fとすると、送風機BLの吹出口31から噴出され、第二案内板20によって換気口18に直接案内される空気の流れを整流することができる。
【0036】
上述した本実施形態では、第四案内板22を、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面の他側S2側にのみ設けたが、第四案内板22を一側S1側にも追加して設けることも好ましい。第四案内板22を一側S1側に設けた例を図11に示す。図11に示すように、第四案内板22を一側S1側にも設け、第四案内板22d,22e,22fとすると、送風機BLの吹出口31から噴出され、第二案内板20によって循環吹出口17及びヒータ15に案内される空気の流れを一層均一になるように整流することができる。
【0037】
上述した本実施形態では、開閉ダンパー14を閉じた場合に拡幅通路33の奥側に送り出された空気を換気口18側に方向づけるために板状の第三案内板21を設けたけれども、同様の目的のために、開閉ダンパー14の角部であって第三案内板21設けられている部分よりも吹出口31から見て奥側の角部に膨出部50を設けることも好ましい(図12参照)。図12に示すように、膨出部50は、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面の他側S2側の領域であって換気口19側の角部に設けられている。膨出部50は開閉ダンパー14の角部を盛り上げるように塊状の部分として形成されていて、膨出部50の更に奥側に空気が回り込むことを抑制できるように形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る浴室乾燥機の全体構成図である。
【図2】浴室乾燥機からファンカバーを取り外した状態を示す図である。
【図3】浴室乾燥機を、浴室の天井に沿った平面視で見た平面図である。
【図4】浴室乾燥機を、浴室の天井に沿った平面視で見た平面図である。
【図5】本実施形態に係る浴室乾燥機の斜視図である。
【図6】浴室乾燥機において開閉ダンパーを閉じた状態を示す図である。
【図7】図6の場合において、空気の流れを示す図である。
【図8】浴室乾燥機において開閉ダンパーを開いた状態を示す図である。
【図9】図7の場合において、空気の流れを示す図である。
【図10】第三案内板の変形例を示す図である。
【図11】第四案内板の変形例を示す図である。
【図12】開閉ダンパーの角に膨出部を設けた例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
BD…浴室乾燥機、BL…送風機、10…本体、11…ファンカバー、12…ファン、13…モータ、14…開閉ダンパー、15…ヒータ、16…吸気口、17…循環吹出口、18…換気口、19,19a,19b,19c…第一案内板、20,20a,20b,20c,20d…第二案内板、21,21a,21b,21c…第三案内板、22,22a,22b,22c…第四案内板。
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室の空気を吸引し、ヒータを経由させて浴室方向に空気を噴出させる循環モードと、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させる換気モードとを備えた浴室乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
このような浴室乾燥機の一例として、下記特許文献1に記載されているような浴室乾燥機が提案されている。下記特許文献1に記載されている浴室乾燥機は、同文献図4に記載されているように、本体内に送風機が配置されており、その送風機によって浴室内から吸引した空気を浴室外に排出するための換気口と、浴室内に循環させるための循環吹出口とを備えている。送風機の吹出口(下記特許文献1において、拡幅路の末端)は、本体を浴室の天井に沿った平面視で見た場合の一側に偏倚して設けられており、その一側であって吹出口と対向する位置に換気口が設けられている。循環吹出口は、換気口とオフセットさせる形で、本体を浴室の天井に沿った平面視で見た場合の他側に偏倚して設けられており、その循環吹出口が設けられている部分にヒータも設けられている。下記特許文献1では、送風機からの送風を循環吹出口に供給する時は換気口を閉じるように構成する一方で、換気口に送風を供給する時は循環吹出口を閉じるように構成するとともに、送風機から送風された空気が、循環吹出口がある拡幅路内で行き場を失って停滞してしまうことがないように、拡幅路内で空気を旋回させて換気口に向かうように構成している(下記特許文献1の図4参照)。
【特許文献1】特開2007−205641号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の技術においては、換気を行う際に、送風機から送風された空気が拡幅路内を旋回して換気口へと導くように構成しているが、拡幅路に向かう空気と旋回してきた空気が交差して衝突してしまうため、この部分で空気が乱れ、結果換気の効率の低下や騒音が生じてしまうという課題があった。
【0004】
本発明は、幅の広いヒータを用いた場合などに通風路の一部を拡幅させる必要があるような場合においても、換気時に発生する空気の乱れを極力排除して、換気効率の低下や騒音の発生を生じさせることがない浴室乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明に係る浴室乾燥機は、浴室の空気を吸引し、ヒータを経由させて浴室内に空気を噴出させる循環モードと、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させる換気モードとを備えた浴室乾燥機において、浴室の天井に固定される本体と、前記本体内に格納され、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に偏倚して吹出口が設けられた送風機と、前記送風機の前記吹出口と対向するように、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に開口され、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させるための換気口と、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に設けられ、前記吹出口と前記換気口とを繋ぐように形成された送風通路と、浴室の天井に沿った平面視において他側の領域に設けられ、前記送風通路と繋がり前記送風通路を他側に拡幅するための拡幅通路と、浴室の天井に沿った平面視における一側の領域及び他側の領域に渡り、前記送風通路から前記拡幅通路に渡って開口され、浴室から吸引した空気を浴室内に噴出するための循環吹出口と、前記循環吹出口内に配置されたヒータと、前記換気口側に設けられた水平軸回りに開閉自在に支持され、前記循環吹出口を開閉自在に覆うよう構成された開閉ダンパーと、を備え、前記拡幅通路には、前記循環吹出口よりも上流位置に、前記送風機からの空気を前記換気口側に案内する第一案内板を設けたことを特徴とする。
【0006】
本発明では、平面視において一側に偏倚した状態で形成されている送風機の吹出口と換気口との間を繋ぐ送風通路と、その送風通路を他側に拡幅するための拡幅通路とに渡って循環吹出口が設けられている。その循環吹出口にヒータが設けられているので、ヒータを平面視の一側から他側にかけて幅の広いものが使用できる。送風機の吹出口は平面視における一側に偏倚されており、換気口も一側の領域に形成されているので、一側から他側にかけて配置されるヒータに空気を送り込むように構成すると、開閉ダンパーを閉じて換気する場合に拡幅通路において空気の流れが澱んでしまう。そこで本発明では、拡幅通路の循環吹出口の上流位置に送風機から拡幅通路内に供給された空気を換気口側に向けて案内する第一案内板を設けることで、循環吹出口を閉じて換気する場合にも空気の流れを拡幅通路内で澱ませずに換気口へとスムーズに導くことができる。従って、換気時においても空気が交差して衝突するような状態を回避できるため換気効率の低下や騒音の発生を確実に低減できる。
【0007】
また、本願請求項2に係る浴室乾燥機では、前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設けたことを特徴とする。本発明では、送風機の吹出口から一側に大きく偏倚して拡幅通路内に配置された第一案内板に空気を案内する第二案内板を設けることで、送風機からの空気を無理なくスムーズに第一案内板に案内できるので循環時の効率を一層高めることができるとともに、換気時においても拡幅通路に供給された空気はスムーズに換気口へと導かれるため拡幅通路内で空気を澱ませることがなく換気効率の低下や騒音の発生を高いレベルで低減できる。
【0008】
また、本願請求項3に係る浴室乾燥機では、前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設け、前記第一案内板と前記第二案内板とを離隔して配置したことを特徴とする。第二案内板は第一案内板に空気をスムーズに案内するように方向付けを行い、第一案内板はその方向づけされた空気を換気口へと方向付けを行うものである。その第一案内板と第二案内板とを離隔して配置することで、大きく偏倚した拡幅通路に空気を供給する際に、第二案内板と第一案内板を連続させてしまうと拡幅通路に向かう編曲した通路を狭くしてしまうことに加え、制限された空気通路によって流速が大きく低下されるため圧力損失が増大し、結果、大きく偏倚した拡幅通路内から効率よく空気を換気口側に導くことが難しくなってしまうという問題を見出した。本発明では、第一案内板と第二案内板とを離隔して配置するという構成によってこの問題を一掃したものである。
【0009】
また、本願請求項4に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されていることを特徴とする。第一案内板は、循環吹出口よりも上流に形成され、送風機からの空気を換気口側に案内するものである。そこで、循環吹出口を覆う開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設けることで、開閉ダンパーを閉じた場合に第三案内板を第一案内板よりも下流に配置することができる。また、第三案内板は第一案内板から案内される空気を換気口側に案内するように形成されているので、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずに確実に換気口へと導くことができる。また、第3案内板の存在によって第1案内板を換気口側に大きく指向させる必要がなくなるため、空気の流れを一層スムーズで、損失の小さなものとできるため、換気効率の低下や騒音の発生を高いレベルで低減することができる。
【0010】
また、本願請求項5に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面には第四案内板を設け、前記第四案内板は、前記第三案内板が延在する方向とは交差する向きとなる非換気口側に向けて延在するように形成されていることを特徴とする。第三案内板は第一案内板から案内される空気を換気口側に案内するように形成されているので、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずに換気口へと導くことができる。一方、開閉ダンパーの第三案内板が形成されている面とは反対側の面に第四案内板を設け、第四案内板は第三案内板が延在する方向とは交差する向きとなるように非換気口側に向けて延在するように形成されている。従って、開閉ダンパーを閉じた場合に、第四案内板は第一案内板によって換気口側に向けられた空気を非換気口側となる反対方向に案内して循環吹出口に向かわせるように機能することになる。結果として、開閉ダンパーを開いた場合に第1案内板の影響を受けることなく循環吹出口に万遍無く空気を供給することができ、循環吹出口に配置されているヒータへも同様に万遍無く空気を供給することができるため、第1案内板を設けたことによる暖房効率の低下を確実に回避させることができるという実用上極めて有効な効果を奏するものである。
【0011】
また、本願請求項6に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、前記拡幅通路の前記換気口に向かう側壁が、前記換気口側に向かって外側に広がるように形成されており、前記第三案内板は前記側壁に沿うように形成されていることを特徴とする。拡幅通路から換気口に向かう側壁が、換気口側に向かって広がるように傾斜して形成されているので、上流側から流れてくる空気の方向と交差する方向に形成されている側壁を、その空気の流れの方向に沿う方向に傾斜するように形成していることになる。従って、上流側から流れてくる空気を換気口側に円滑に方向付けすることができる。更にその側壁に沿って第三案内板を形成しているので、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずにスムーズに換気口へと導くことができる。
【0012】
また、本願請求項7に係る浴室乾燥機では、前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に突出した突起状の膨出部を設け、前記膨出部は、空気を前記換気口に案内するように、浴室の天井に沿った平面視において他側の領域であって前記換気口側に設けられていることを特徴とする。膨出部を開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に設けているので、開閉ダンパーを閉じた場合に空気を換気口に案内するように配置することができる。また、膨出部は、他側の領域であって換気口側に設けられており、板状の部分ではなく突出した突起状の部分として形成されているので、膨出部の裏側に空気が回り込みにくく、開閉ダンパーを閉じて換気する場合にも空気の流れを澱ませずに換気口へと導くことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通路の一部が拡幅された拡幅通路構造を備えたものであっても、換気時における拡幅通路内での空気の澱みや、空気の乱れを防止して、換気効率の低下や騒音の発生を確実に排除することが可能な浴室乾燥機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0015】
本実施形態に係る浴室乾燥機について図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る浴室乾燥機BDの全体構成を示すために、浴室乾燥機BDの横断面を示す図である。図1に示すように、浴室乾燥機BDは、本体10と、ファンカバー11と、ファン12と、モータ13と、開閉ダンパー14と、ヒータ15とによって構成されている。更に、浴室乾燥機BDの本体10には、吸気口16と、循環吹出口17と、換気口18とが形成されている。浴室乾燥機BDは、吸気口16から浴室の空気を吸引し、ヒータ15を経由させて循環吹出口17から浴室内に空気を噴出させる循環モードと、吸気口16から吸引した浴室内の空気を換気口18から浴室外に排出する換気モードとを備えている。
【0016】
本体10は、浴室乾燥機BDの各部分を取り付けるための筐体となる部分であって、ファン12、モータ13、開閉ダンパー14、及びヒータ15が取り付けられており、ファンカバー11は、着脱可能に取り付けられている。ファン12及びモータ13は、本体10の天面101に取り付けられている。開閉ダンパー14及びヒータ15は、本体10の天面101と対向する底面102に取り付けられている。また、上述した吸気口16及び循環吹出口17は、本体10の底面102に形成されており、換気口18は、本体10の天面101と底面102とを繋ぐ側面103に形成されている。本体10の側面103には、本体10を浴室の天井に取り付けるためのフランジ部104が形成されており、本体10はこのフランジ部104を天井に螺子止めすることで取り付けられている。
【0017】
ファンカバー11は、本体10を覆うように設けられたカバーであって、本体10に対して着脱可能に取り付けられている。ファン12は、浴室乾燥機BDの送風機を構成するものであって、モータ13の回転軸にその中心軸が固定されているシロッコファンである。ファン12が回転することで、吸気口16から空気を吸い込んで、循環吹出口17又は換気口18から空気が噴出される。
【0018】
モータ13は、浴室乾燥機BDの送風機を構成するものであって、ファン12の中心軸にその回転軸が固定されている。従って、モータ13の回転に応じて、ファン12が回転する。
【0019】
開閉ダンパー14は、循環吹出口17よりも換気口18側に設けられた水平軸141回りに開閉自在に支持されており、循環吹出口17を開閉自在に覆うように構成されている。開閉ダンパー14を閉じると、吸気口16から吸引された浴室内の空気は換気口18に送り出され、開閉ダンパー14を開くと、吸気口16から吸引された浴室内の空気は循環吹出口17に送り出される。
【0020】
ヒータ15は、循環吹出口17内に配置されており、循環吹出口17から浴室内に噴出される空気を暖めるように構成されている。
【0021】
浴室乾燥機BDには、更に、第一案内板19と、第二案内板20と、第三案内板21と、第四案内板22とが設けられている。第一案内板19及び第二案内板20は本体10の天面101に設けられており、第三案内板21及び第四案内板22は開閉ダンパー14に設けられている。第三案内板21は、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面に設けられている。第四案内板22は、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面に設けられている。
【0022】
ファンカバー11は、図2に示すように本体10から着脱可能なように構成されている。ファンカバー11を本体10から取り外した場合に下方(図中A方向)から見た様子を図3に示し、B−B断面を図4に示す。図3及び図4を参照しながら、第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22の配置態様について説明する。
【0023】
図3及び図4に示すように、浴室乾燥機BDにおける送風機BLは、ファン12と、ファン12を回転させるためのモータ13と、ファン12の周りに形成されている外周風路30と、外周風路30から循環吹出口17及び換気口18に向かう部分に形成されている吹出口31と、を備えており、浴室乾燥機BDの本体10内に格納されている。浴室乾燥機BDを、浴室乾燥機BDが取り付けられる浴室の天井に沿った平面視において一側S1と、浴室の天井に沿った平面視において一側S1とは反対側の多側S2とに便宜的に分割してみると、送風機BLの吹出口31と、換気口18とは一側S1に偏倚して設けられている。更に浴室乾燥機BDの一側S1には、吹出口31と換気口18とを繋ぐ送風通路32が形成されている。
【0024】
浴室乾燥機BDの一側S1に形成されている送風通路32を他側S2側に拡幅するために、他側S2に送風通路32と繋がる拡幅通路33が形成されている。拡幅通路33は、送風機BLの吹出口31よりも換気口18側において送風通路32に繋がっているため、送風通路32から他側S2に突出している。従って、ファン12の回転によって噴出される空気の流れから見ると、拡幅通路33には空気が円滑に流れ込みにくい構造となっている。また、吹出口31の形成態様を工夫して拡幅通路33に空気が流れ込むようにしても、今度は一旦拡幅通路33に流れ込んだ空気が換気口18に流れ込みにくくなる。
【0025】
一方、循環吹出口17は、一側S1から他側S2にかけて形成されており、一側S1に形成されている送風通路32の他側S2からみて最も遠い壁面近傍から、他側S2に形成されている拡幅通路33の一側S1からみて最も遠い壁面近傍にかけて形成されている。更に、ヒータ15は循環吹出口17の略全幅に渡って配置されている。上述したように、送風通路32と拡幅通路33との構成は、そのままの状態では拡幅通路33側に空気が流れ込みにくくなっているので、循環吹出口17及びヒータ15の全幅に渡って空気が行き渡らない恐れがある。また、吹出口31の形成態様を工夫して拡幅通路33に空気が流れ込むようにしても、今度は一旦拡幅通路33に流れ込んだ空気が換気口18に流れ込みにくくなるのは上述した通りである。
【0026】
そこで本実施形態では、送風機BLの吹出口31から噴出された空気を送風通路32及び拡幅通路33において円滑に流れさせるために、第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22を設けている。
【0027】
第一案内板19は、拡幅通路33の天面101から底面102に向けて立設するように設けられている。第一案内板19は、送風機BLの吹出口31から噴出される空気を換気口18側に案内するように形成されている。本実施形態の場合、第一案内板19は、3枚の案内板である、第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cとして構成されている。第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、他側S2に配置され、送風通路32側から離れる方向に順に配置されている。第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、それぞれ湾曲して形成されており、拡幅通路33の角部の形状に沿うように形成されている。第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に長くなるように形成されている。また、図5(浴室乾燥機BDを浴室側からみた斜視図)に示すように、第一案内板19a、第一案内板19b、及び第一案内板19cは、順にその高さが高くなるように形成されている。これは、拡幅通路33の角部に近づくに従って、空気の流れが澱みやすくなるため、より空気を案内する方向性を強めるためである。
【0028】
第二案内板20は、送風通路32の天面101から底面102に向けて立設するように設けられている。第二案内板20は、送風機BLの吹出口31から噴出される空気を第一案内板19側に案内するように形成されており、第一案内板19とは離隔して設けられている。第二案内板20は、送風機BLの吹出口31から噴出される空気を第一案内板19に向けて方向付けする役割を果たしている。本実施形態の場合、第二案内板20は、4枚の案内板である、第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c、及び第二案内板20dとして構成されている。第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c及び第二案内板20dは、一側S1に配置され、拡幅通路33側から離れる方向に順に配置されている。第二案内板20a、及び第二案内板20bは、それぞれ湾曲して形成されており、吹出口31から拡幅通路33に繋がる角部を回り込むように形成されており、主に送風機BLの吹出口31から噴出される空気を第一案内板19に向けて方向付けする役割を果たしている。第二案内板20c及び第二案内板20dは、吹出口31から換気口18に向けて直線的に形成されている。第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c、及び第二案内板20dは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に長くなるように形成されている。また、図5(浴室乾燥機BDを浴室側からみた斜視図)に示すように、第二案内板20a、第二案内板20b、第二案内板20c、及び第二案内板20dは、順にその高さが高くなるように形成されている。
【0029】
第三案内板21は、開閉ダンパー14に設けられており、開閉ダンパー14が閉じられた場合に送風通路32内に立設するように、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面に設けられている。第三案内板21は、送風機BLの吹出口31から噴出され第一案内板19から案内された空気を換気口18側に案内するように形成されている。第三案内板21は、第一案内板19から案内される空気を換気口18に向けて方向付けする役割を果たしている。本実施形態の場合、第三案内板21は、3枚の案内板である、第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cとして構成されている。第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cは、他側S2に配置され、送風通路32側から離れる方向に順に配置されている。第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cは、それぞれ湾曲して形成されており、拡幅通路33の角部の形状に沿うように形成されている。第三案内板21a、第三案内板21b、及び第三案内板21cは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に長くなるように形成されている。
【0030】
第四案内板22は、開閉ダンパー14に設けられており、開閉ダンパー14が開かれた場合に送風通路32内に立設するように、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面に設けられている。第四案内板22は、第三案内板21が延在する方向と交差する方向に沿って形成されている。第四案内板22は、開閉ダンパー14が開かれた場合に、送風機BLの吹出口31から噴出され第一案内板19から案内された空気をヒータ15及び循環吹出口17側に案内するように形成されている。第四案内板22は、第一案内板19から案内される空気をヒータ15及び循環吹出口17に向けて方向付けする役割を果たしている。本実施形態の場合、第四案内板22は、3枚の案内板である、第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cとして構成されている。第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cは、他側S2に配置され、送風通路32側から離れる方向に順に配置されている。第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cは、それぞれ湾曲して形成されており、拡幅通路33の角部に向かうように形成されている。第四案内板22a、第四案内板22b、及び第四案内板22cは、空気の流れの方向に沿った方向において、順に短くなるように形成されている。
【0031】
上述した第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22を設ける工夫に加えて、拡幅通路33を形成する側壁331,332にも空気の流れをよくするための工夫を行っている。側壁331は、吹出口31から延びている側壁であって、送風通路32と交わる方向に延びている側壁である。側壁331は、吹出口31から内側に狭まるように傾斜して形成されている。このように側壁331を形成することで、吹出口31から噴出される空気が円滑に拡幅通路33の奥側に送り出される。側壁332は、換気口18に向かって延びている側壁であって、送風通路32と交わる方向に延びている側壁である。側壁332は、換気口18に向かうに従って外側に広がるように形成されている。このように側壁331を形成することで、第一案内板19から案内される空気が円滑に拡幅通路33の奥側から換気口18に向かって送り出される。この側壁331の効果を増大させるために、第三案内板21は側壁331に沿うように配置されている。
【0032】
上述したような第一案内板19、第二案内板20、第三案内板21、及び第四案内板22を設けた場合の浴室乾燥機BD内の空気の流れについて図6,7,8,9を参照しながら説明する。図6は、開閉ダンパー14を閉じた場合の、浴室乾燥機BDの横断面を示す図である。図7は、開閉ダンパー14を閉じた場合であって、ファンカバー11を本体10から取り外した状態で下方から見た図である。図8は、開閉ダンパー14を開いた場合の、浴室乾燥機BDの横断面を示す図である。図9は、開閉ダンパー14を開いた場合であって、ファンカバー11を本体10から取り外した状態で下方から見た図である。
【0033】
図6及び図7に示すように、開閉ダンパー14を閉じると、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、第二案内板20によって一部が換気口18に直接案内され、一部は第一案内板19に案内される。第一案内板19に案内された空気は第三案内板21及び側壁332によって換気口18へと案内される。従って、開閉ダンパー14を閉じると、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、送風通路32及び拡幅通路33を万遍無く通って換気口18へと送り出される。
【0034】
図8及び図9に示すように、開閉ダンパー14を開くと、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、第二案内板20によって一部が一側S1側の開閉ダンパー14に直接案内され、一部は第一案内板19に案内される。一側S1側の開閉ダンパー14に案内された空気は下方へと向かい、一側S1側の循環吹出口17及びヒータ15へと案内される。第一案内板19に案内された空気は他側S2側の開閉ダンパー14に案内される。他側S2側の開閉ダンパー14に案内された空気は下方へと向かい、他側S2側の循環吹出口17及びヒータ15へと案内される。従って、開閉ダンパー14を開くと、送風機BLの吹出口31から噴出される空気は、一側S1側から他側S2側の全幅に渡って、循環吹出口17及びヒータ15に万遍無く送り出される。
【0035】
上述した本実施形態では、第三案内板21を、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面の他側S2側にのみ設けたが、第三案内板21を一側S1側にも追加して設けることも好ましい。第三案内板21を一側S1側に設けた例を図10に示す。図10に示すように、第三案内板21を一側S1側にも設け、第三案内板21d,21e,21fとすると、送風機BLの吹出口31から噴出され、第二案内板20によって換気口18に直接案内される空気の流れを整流することができる。
【0036】
上述した本実施形態では、第四案内板22を、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面の他側S2側にのみ設けたが、第四案内板22を一側S1側にも追加して設けることも好ましい。第四案内板22を一側S1側に設けた例を図11に示す。図11に示すように、第四案内板22を一側S1側にも設け、第四案内板22d,22e,22fとすると、送風機BLの吹出口31から噴出され、第二案内板20によって循環吹出口17及びヒータ15に案内される空気の流れを一層均一になるように整流することができる。
【0037】
上述した本実施形態では、開閉ダンパー14を閉じた場合に拡幅通路33の奥側に送り出された空気を換気口18側に方向づけるために板状の第三案内板21を設けたけれども、同様の目的のために、開閉ダンパー14の角部であって第三案内板21設けられている部分よりも吹出口31から見て奥側の角部に膨出部50を設けることも好ましい(図12参照)。図12に示すように、膨出部50は、開閉ダンパー14の浴室側に向かう面とは反対側の裏面の他側S2側の領域であって換気口19側の角部に設けられている。膨出部50は開閉ダンパー14の角部を盛り上げるように塊状の部分として形成されていて、膨出部50の更に奥側に空気が回り込むことを抑制できるように形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る浴室乾燥機の全体構成図である。
【図2】浴室乾燥機からファンカバーを取り外した状態を示す図である。
【図3】浴室乾燥機を、浴室の天井に沿った平面視で見た平面図である。
【図4】浴室乾燥機を、浴室の天井に沿った平面視で見た平面図である。
【図5】本実施形態に係る浴室乾燥機の斜視図である。
【図6】浴室乾燥機において開閉ダンパーを閉じた状態を示す図である。
【図7】図6の場合において、空気の流れを示す図である。
【図8】浴室乾燥機において開閉ダンパーを開いた状態を示す図である。
【図9】図7の場合において、空気の流れを示す図である。
【図10】第三案内板の変形例を示す図である。
【図11】第四案内板の変形例を示す図である。
【図12】開閉ダンパーの角に膨出部を設けた例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
BD…浴室乾燥機、BL…送風機、10…本体、11…ファンカバー、12…ファン、13…モータ、14…開閉ダンパー、15…ヒータ、16…吸気口、17…循環吹出口、18…換気口、19,19a,19b,19c…第一案内板、20,20a,20b,20c,20d…第二案内板、21,21a,21b,21c…第三案内板、22,22a,22b,22c…第四案内板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の空気を吸引し、ヒータを経由させて浴室内に空気を噴出させる循環モードと、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させる換気モードとを備えた浴室乾燥機において、
浴室の天井に固定される本体と、
前記本体内に格納され、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に偏倚して吹出口が設けられた送風機と、
前記送風機の前記吹出口と対向するように、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に開口され、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させるための換気口と、
浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に設けられ、前記吹出口と前記換気口とを繋ぐように形成された送風通路と、
浴室の天井に沿った平面視において他側の領域に設けられ、前記送風通路と繋がり前記送風通路を他側に拡幅するための拡幅通路と、
浴室の天井に沿った平面視における一側の領域及び他側の領域に渡り、前記送風通路から前記拡幅通路に渡って開口され、浴室から吸引した空気を浴室内に噴出するための循環吹出口と、
前記循環吹出口内に配置されたヒータと、
前記換気口側に設けられた水平軸回りに開閉自在に支持され、前記循環吹出口を開閉自在に覆うよう構成された開閉ダンパーと、を備え、
前記拡幅通路には、前記循環吹出口よりも上流位置に、前記送風機からの空気を前記換気口側に案内する第一案内板を設けたことを特徴とする浴室乾燥機。
【請求項2】
前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項3】
前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設け、
前記第一案内板と前記第二案内板とを離隔して配置したことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項4】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、
前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項5】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面には第四案内板を設け、
前記第四案内板は、前記第三案内板が延在する方向とは交差する向きとなる非換気口側に向けて延在するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項6】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、
前記拡幅通路の前記換気口に向かう側壁が、前記換気口側に向かって外側に広がるように形成されており、前記第三案内板は前記側壁に沿うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項7】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に突出した突起状の膨出部を設け、
前記膨出部は、空気を前記換気口に案内するように、浴室の天井に沿った平面視において他側の領域であって前記換気口側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項1】
浴室の空気を吸引し、ヒータを経由させて浴室内に空気を噴出させる循環モードと、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させる換気モードとを備えた浴室乾燥機において、
浴室の天井に固定される本体と、
前記本体内に格納され、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に偏倚して吹出口が設けられた送風機と、
前記送風機の前記吹出口と対向するように、浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に開口され、浴室から吸引した空気を浴室外に排出させるための換気口と、
浴室の天井に沿った平面視において一側の領域に設けられ、前記吹出口と前記換気口とを繋ぐように形成された送風通路と、
浴室の天井に沿った平面視において他側の領域に設けられ、前記送風通路と繋がり前記送風通路を他側に拡幅するための拡幅通路と、
浴室の天井に沿った平面視における一側の領域及び他側の領域に渡り、前記送風通路から前記拡幅通路に渡って開口され、浴室から吸引した空気を浴室内に噴出するための循環吹出口と、
前記循環吹出口内に配置されたヒータと、
前記換気口側に設けられた水平軸回りに開閉自在に支持され、前記循環吹出口を開閉自在に覆うよう構成された開閉ダンパーと、を備え、
前記拡幅通路には、前記循環吹出口よりも上流位置に、前記送風機からの空気を前記換気口側に案内する第一案内板を設けたことを特徴とする浴室乾燥機。
【請求項2】
前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項3】
前記送風機の前記吹出口に、前記第一案内板に空気を案内する第二案内板を設け、
前記第一案内板と前記第二案内板とを離隔して配置したことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項4】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、
前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項5】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面には第四案内板を設け、
前記第四案内板は、前記第三案内板が延在する方向とは交差する向きとなる非換気口側に向けて延在するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項6】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に第三案内板を設け、前記第三案内板は、前記第一案内板から案内される空気を前記換気口側に向けて案内するように形成されており、
前記拡幅通路の前記換気口に向かう側壁が、前記換気口側に向かって外側に広がるように形成されており、前記第三案内板は前記側壁に沿うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項7】
前記開閉ダンパーの浴室側に向かう面とは反対側の裏面に突出した突起状の膨出部を設け、
前記膨出部は、空気を前記換気口に案内するように、浴室の天井に沿った平面視において他側の領域であって前記換気口側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−168341(P2009−168341A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−7273(P2008−7273)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】
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