説明

液体化粧品を移す分配装置

本発明は、液体化粧品を移す分配装置(10)を提供するものであり、分配装置は、一部が底壁で仕切られて、第1初期圧力のガス雰囲気下にある第1初期容量の液体化粧品を有し、頂部にスプレーバルブ(18)のある第1ボトル(12)と、頂部にスプレーバルブ(22)があり、第2初期圧力のガス雰囲気下で第2初期容量の液体化粧品を有する第2ボトル(14)と、第1ボトル(12)から第2ボトル(14)に液体化粧品を移す第1移送手段(24)と、から構成されて、第1移送手段(24)が、第1ボトル(12)に固定され、その底壁近くに位置する第1部位と、第2ボトル(14)に固定された第2部位とでなって、第1と第2部位が連結されていないとき、ボトル(12、14)のそれぞれをシールし、第1部位が前記第2部位に連結されたときには、第1ボトル(12)から第2ボトル(14)に液体化粧品が流れて、第1ボトル(12)の第1圧力と第2ボトル(14)の第2圧力を平衡にすることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に主ボトルと、“旅行用”あるいは“持ち運び用”の充填可能なボトルとの間での液体化粧品の分配装置に関するものである。
【0002】
より詳細に、本発明は、液体化粧品を移すための分配装置に関するものであり、この装置は、一部が底壁で区画されて、第1初期圧力のガス雰囲気下にある第1初期容量の液体化粧品を有し、頂部にスプレーバルブがある第1ボトルと、頂部にスプレーバルブがあり、第2初期圧力のガス雰囲気下で第2初期容量の液体化粧品を有する第2ボトルと、この液体化粧品を第1ボトルから第2ボトルに移す移送手段と、で構成されている。
【背景技術】
【0003】
欧州特許第1,949,814号公報には、充填可能な化粧品スプレーが記載されている。この目的のために、このスプレーは、スプレーの加圧空気を放出する孔のあるネジの付きキャップを装備した充填ノズルを有している。しかしながら、この公報には、化粧品を2つのボトルの間で移すための分配装置については記載されておらず、この装置が、限られた数のガスと液体の入口および出口を示しているだけで、結局、化粧品を充填するに都合よく、使用するに容易なボトルにするという問題には立ち入っていない。
【0004】
フランス特許第2,867,761号公報は、充填品を容器の上方に置いて重力で容器に充填することができる化粧品充填装置を記載している。しかしながら、このシステムは、洩れのない膜に逆流しないような方法で孔をあける必要があり、充填化粧品が完全に空になっていないと、化粧品に汚れを招くことがある。さらに、充填するのが面倒であり、使用者は、シーリング膜がないことで化粧品を外に洩らす危険がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、これらの欠点を緩和し、限定するものではないが、数回に亘り使用でき、使用者が使用するに簡単な液体化粧品の分配装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明は、液体化粧品を移す分配装置を提供するもので、この分配装置は、
− 一部が底壁で仕切られて、第1初期圧力のガス雰囲気下にある第1初期容量の液体化粧品を有し、頂部にスプレーバルブのある第1ボトル、
− 頂部にスプレーバルブがあり、第2初期圧力の第2容量のガス雰囲気下で第2初期容量、恐らくゼロの液体化粧品を有する第2ボトル、
− 液体を第1ボトルから第2ボトルに移す第1移送手段、
でなっている。
【0007】
本発明によると、第1移送手段が、第1ボトルに固定され、第1ボトルの底までの半分、例えば底壁近くで、特に底壁の上に位置する第1部位と、第2ボトルに固定された第2部位とでなっていて、第1部位と第2部位が連結されていないときはボトルそれぞれをシールし、第1部位が第2部位が連結されたときには、第1ボトルから第2ボトルに液体化粧品が流れて第1ボトルの第1圧力と第2ボトルの第2圧力が平衡になるようにする。
【0008】
ここで、“平衡になろうとする”という用語は、圧力が等しい値となろうとすることである。さらに、“初期”という用語は、少なくとも一回スプレーバルブが操作された後、2つのボトルが連結される前のボトルにある圧力と容量を意味している。
【0009】
これらの条件によって、液体分配装置は、使用者が使用するに簡単で、第1ボトルと第2ボトルの間に液体の洩れがない。
【0010】
第1の実施形態では、第1ボトルには、スプレーする毎に空気が大気圧で第1ボトルに流入できるようにするスプレーバルブが装備され、第2ボトルには、第2ボトルに空気が流入できないようにするスプレーバルブが装備されていて、スプレーの後では、第2初期圧力が第1初期圧力より低くなる。
【0011】
第2の実施形態では、第1ボトルには、ボトルの内部を加圧する手段を有していて、第1ボトルの第1初期圧力を、第2ボトルの第2初期圧力より高くすることができる。加圧は、第1ボトルに不活性ガスを送ることで達成できる。このガスは、第1ボトルに隣接するガスカートリッジに貯蔵でき、洩れのない方法で第1ボトルに連結される。
【0012】
第3の実施形態では、この装置は、第1ボトルのガスを第2ボトルのガスに連結することができるチューブがある第2移送手段を有している。
【0013】
第4の実施形態では、第1ボトルと第2ボトルが、移送手段の第1部位と第2部位を連結することで、ガスを大気圧にする手段を有している。
【0014】
第5の実施形態では、この装置は、第2ボトルのガスを第1ボトルの液体に接続することができる第2移送手段を有している。第2ボトルに通じる第1移送手段は、第2ボトルに通じる第2移送手段の高さより低い位置であり、液体が第1ボトルから第2ボトルへ、同時にガスが第2ボトルから第1ボトルに移送できるようにしている。
【0015】
第1ボトルに通じる第1移送手段と第2移送手段は、好ましくは実質的に同じ高さであり、つまり、これら移送手段は、実質的に水平に並んで出て、好ましくは、第1ボトルの底壁の近く、好ましくは第1ボトルの底壁と同じ高さである。
【0016】
第5の実施形態では、第1移送手段と第2移送手段は、第1ボトルと第2ボトルから離れた場所に設けられて、この場所で第1ボトルと第2ボトルに連結したり、あるいは分離できるようにしている。
【0017】
初めの3つの実施形態、あるいは第5の実施形態の装置は、閉回路を作っているのが有利である。
【0018】
第2ボトルは、第1ボトルより小さい寸法である。
【0019】
第1ボトルと第2ボトルは、それぞれの底部と頂端部の間で延びて、第1ボトルの底壁は、第1ボトルの底部から距離を置いて、第2ボトルと実質的に同じ高さである。
【0020】
その他の特性および本発明の利点は、説明と、限定しない実施例を挙げた以下の記述図面を読み、および添付した図面を参照すればより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A、1Bおよび1Cは、それぞれ本発明の第1実施形態の分解斜視図、側面図および平面図である。
図2Aから2C、および図3Aから3Cは、1Aから1Cと同様な図であり、第2と第3の実施形態を示している。
図4は、第4の実施形態の分解斜視図である。
図5A、5Bは、それぞれ第1移送手段が分離された状態と連結された状態を示している。
図6Aから6Eは、第5の実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、人体用の香料あるいはその他化粧製品の液体化粧品を噴霧するスプレーあるいはアトマイザーに関するものである。特に、頂部にスプレーバルブあるいはポンプが装備され、ポンプあるいはスプレーバルブを単に押すだけでボトルから液体化粧品をスプレーすることができるようにしたボトル形状のスプレーあるいはアトマイザーに関するものである。
【0023】
本発明の分配装置10は、液体化粧品の入った第1ボトル12と第2ボトル14を有している。第1ボトル12は、底壁12aと縦壁12bを有して、この液体を入れる貯蔵容器となっている。第1ボトル12は、さらに上述したタイプのスプレーバルブ18を有している。
最初の使用前では、第1ボトル12は、ガスが第1初期化容量V1Gである状況下で、液体が第1初期化容量V1Lで入っている。
【0024】
第1ボトル12と同じように、第2ボトル14は、縦壁14bと底壁14aがあり、スプレーバルブ22によってスプレーされる液体を貯蔵する貯蔵容器20になっている。
最初の使用前では、第2ボトル14は、ガスが第2初期化容量V2Gある状況下で、液体が第2初期化容量V2Lで入っている。
【0025】
液体の初期化容量V1LおよびV2Lは、スプレーポンプ18、22を単に押すだけで空にすることができる。
【0026】
貯蔵容器16および20は、液体を、2つのボトル12と14の間を洩れのないように流すことができる移送手段24によって連通されている。
【0027】
この目的のために、移送手段24は、互いに連結される第1部位24aと第2部位24bでなるクイックカップラーで形成されている。このカップラーは、第1部位24aと第2部位24bが連結されていないときには、自動的に閉鎖する。
【0028】
さらに、カップラーは、使用者が第1部位24aと第2部位24bを特別の道具を用いないで、空気の流入なく、そして液体の損失なしで連結あるいは切離しできるように選択される。
【0029】
図5Aは、カップラーが分離された状態を示しており、図5Bは、カップラーが連結された状態を示している。移送手段24の第1部位24aは、第1ボトル12の底壁12a近くで、液体の全容量が第1部位24aより上にあり、すなわち、実用的に全液体が第2ボトル14に流れることができる。
【0030】
1つの変形として、底壁12aの位置を変えることができる。すなわち、第1部位24aを第2ボトル14の高さのある位置にして、第1部位24aより上にある液体の全てを、第2ボトル14が一杯になる迄流すことができる。
【0031】
以下に、種々の実施形態を記載する。それぞれの実施形態では、第1ボトル12と第2ボトル14の圧力を種々の初期化条件に特定して、液体を第1ボトル12から第2ボトル14に流すことができる。
【0032】
図1Aから1Cに示した第1の実施形態では、第1ボトル12と第2ボトル14は、液体で満たされており、使用前では、それぞれの液体の量がV1LおよびV2Lであり、ガスの圧力が大気圧と等しいP1GおよびP2Gである。
【0033】
第1ボトル12のスプレーバルブ18は、スプレーした後毎に空気が第1ボトル12に入るように作られている。従って、使用後で、第2ボトル14と連結前では、第1ボトル12は、液体が初期容量V1’Lで、初期化容量V1Lより小さく、ガスが初期容量V1’Gで、大気圧のP1’Gとなっている。
【0034】
第2ボトル14のスプレーバルブ22は、スプレーした後に第2ボトル14に空気が入らないように形成されている。
【0035】
その結果、少なくとも一度スプレーした後では、第2ボトル14は、液体がV2’Lで、初期化容量V2Lより小さく、ガスがV2’Gで、初期化容量V2Gより低く、従ってP1’Gより低い。
【0036】
第1ボトル12と第2ボトル14が、上記したような洩れのない移送手段24で互いに連結されると、第2ボトル14の吸引力で、第1ボトル12から第2ボトル14に液体が流れて圧力が平衡となる。
【0037】
このように、連結された後では、第1ボトル12は、ガスが圧力P1”Gで、初期圧力P1’Gより低く、第2ボトル14は、ガスが圧力P2”Gで。連結前の初期圧力P2’Gより高い。
【0038】
連結された後では、第2ボトル14中のガス圧力は、第1ボトル12の圧力より低い。すなわち、P2”Gは、P1”Gより低いが、この分配装置は、P2”GとP1”Gが等しくなる迄、あるいは第2ボトル14が一杯になる迄、液体を第2ボトル14に流そうとする。
【0039】
第2ボトル14を充填した後、使用者は、移送手段24の第2部位24bを第1部位24aから分離する。上に述べたように、第1部位24aと第2部位24bを分離すると、第1部位24aと第2部位24bは、第1ボトル12と第2ボトル14が完全に洩れのないように自動的に閉鎖する。
【0040】
スプレーポンプ22手段で、ボトルの内容物が空になった後、使用者は、再度、第2ボトル14を第1ボトル12に連結して、2つのボトル12、14の間にある圧力差により第1ボトル12から第2ボトル14に液体を流して、第2ボトル14を充填できる。
【0041】
第2の実施形態では、第1ボトル12は、ボトル12の内部を加圧する手段を有していて、第1ボトル12のガスの第1初期圧力P1’Gが、第2ボトル14のガスの第2初期圧力P2’Gより大きくなるようにしている。
【0042】
図2Aから2Cに示すように、第1初期圧力P1’Gは、第1ボトル12にガスを導入することにより、初期化圧力P1Gに対して高くされる。このとき選ばれるガスは、不活性、つまり、健康に害がないものであり、第1ボトル12中の液体と反応しない。この選ばれるガスは、アルゴン、窒素、その他当業界で知られた化学的に不活性なガスである。
【0043】
ガスは、第1ボトル12に隣接して置かれたガスカートリッジ26に貯蔵される。図2Bに示すように、ガスカートリッジ26は、第1ボトル12の底壁12aの下に配置される。カートリッジ26は、第1ボトル12に洩れがないように連結され、第1ボトル12中のガスあるいは液体を洩らすことなく、第1ボトル12にガスを注入できる。
【0044】
不活性ガスは、ガスカートリッジ26によって、第1ボトル12内のガス圧力が大気圧より高い所定の値に達する迄、自動的に拡散していく。
【0045】
第2ボトル14は、ポンプが、毎回押された後に大気圧の空気が導入されていくので、ポンプが押された後では、第2ボトル14中のガスは、実質的に大気圧と等しい圧力P2’Gになる。
【0046】
2つのボトル12、14が連結される前では、圧力P1’Gは、圧力P2’Gより高い。2つのボトル12、14が連結されると、2つの圧力は異なり、等しくなろうとして、第1ボトル12中の液体が第2ボトル14に流れる。
【0047】
図3Aから3Cに示した第3の実施形態では、分配装置は、さらに、2つのボトル12、14のガスを接続するに使用される第2移送手段を有している。
【0048】
第2移送手段は、チューブ28と第2カップラー29でなり、チューブ28は、一方が第1ボトル12の貯蔵容器16のガスに、他方が第1ボトル12の外に出ている第2カップラー29の雄部に通じている。
【0049】
第2ボトル14は、第2カップラーの雌部を有して、チューブ28がガス洩れのないように第2ボトル14のガス中に挿入されるようになっている。チューブ28の端部はそれぞれ、第1ボトルと第2ボトル14それぞれの頂部、すなわち、ガスがある部分に通じている。
【0050】
第1ボトル12と第2ボトル14が互いに連結されたとき、すなわち、移送手段24の第1部位24aと第2部位24bが連結されたとき、およびチューブ28が第1ボトル12と第2ボトル14に挿入されたときに、上記した配列は、いわば“連通容器”のシステムを作ることが可能になる。
【0051】
移送手段24によって互いに内部連結された第1ボトル12と第2ボトル14内の液体は、同じ高さになろうとし、すなわち、これらのボトル12、14が置かれた位置と関連して同じ高さになろうとする。
【0052】
第1ボトル12から第2ボトル14への流れを多くするために、第1ボトル12の底壁12aを、第2ボトル14の高さと実質的に同じ高さにする。充填しているときに絶えず圧力が等しくなる閉回路が出来上がる。
【0053】
図4に示した第4の実施形態では、ボトル12、14は、移送手段24の第1部位と第2部位が互いに連結された後で、ガスを大気圧にする手段を有している。
【0054】
この目的のために、それぞれのボトル12、14は、閉位置と開位置の間を移動できるプッシュボタン32、34を有して、ボトル12、14に空気を大気圧で導入できる。
【0055】
圧力P1’GとP2’Gが大気圧と等しいので、第1ボトル12にある液体は、2つのボトル12と14の間の液体高さの差がゼロになる迄、第2ボトル14に流れる。
【0056】
第1ボトル12と第2ボトル14の間の液体の流れを大きくするために、第1ボトル12は、第1ボトル12の液体が第2ボトル14の液体より高くなるように設置される。この目的のために、第1ボトル12の底壁12aは、第2ボトル14の底壁14aより高くする。
【0057】
この変形として、このガスを大気圧にする手段は、ネジで取り外しできるように固定したスプレーポンプ18、22を有している。第1ボトル12と第2ボトル14が連結された後、使用者は、ポンプ18、22のネジを回して取り外し、ボトル12、14それぞれのガスを大気圧にする。この装置は、上記した方法で機能する。
【0058】
図6Aに示した第5の実施形態では、2つの機能をもった洩れのないカップラー30を使用している。カップラー30は、液体が第1ボトル12から第2ボトル14に流れるようにする第1導管24と、同時に第2ボトル14中のより高い圧力のガスを第1ボトル12に送る第2導管25を有している。
【0059】
従って、第1移送手段24と第2移送手段25は、第1ボトル12と第2ボトル14とは別の部分30を通っている。第2ボトル14は変形できないので、液体が増えると高い圧力になる。
【0060】
導管24、25は、第1ボトル12と第2ボトル14に、例えば雄/雌タイプのクイックカップラーによって連結される。第1導管24は、第2導管25が第2ボトル14通じる高さより低い位置で第2ボトル14の底部分に通じている。第2導管25は、第2ボトル14の頂部に通じている。この2つの高さは、垂直高さhだけ離れている。
【0061】
第1導管24と第2導管25は、第1ボトル12に実質的に同じ高さで通じている。これらは、実質的に水平に並んでいる。第1導管24と第2導管25は、好ましくは第1ボトル12の、好ましくは第1ボトル12の底壁を通して、底部に通じている。
【0062】
静水圧は、高さhに比例する関数であるので、第1導管24ではより大きくなる。従って、カップラー30の底を通る流れが起きる。そして第2ボトル14で上昇した圧力は、第2導管25を通して第1ボトル12に放出される。
【0063】
図6Bに示すように、充填位置では、圧力は、第2導管25によって運ばれたガスが第1ボトル12の液体中にバブリングされることによって等しくなる。
【0064】
このカップリングシステムは、ボトル12、14の使用に柔軟性を与え、貯留容器からボトル12、14に充填できるようにする。
図6Cから6Eは、貯留容器31からボトル12、14に充填する種々の方法を示している。
【0065】
図6Cは、カップラー30の手段により、貯留容器31から第2ボトル14への充填である。ボトル14は、第1ボトル12からの充填と同じように、完全に充填される。
【0066】
貯留容器31は、図6Dに示したように、2つのカップラー30を使用して、第1ボトル12を縦に置いて充填することができる。
【0067】
また、カップラー30を一つだけ使用して、第1ボトル12を水平に置いて充填することも可能である(図6E)。
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図3A】

【図3B】

【図3C】

【図4】

【図5A】

【図5B】

【図6A】

【図6B】

【図6C】

【図6D】

【図6E】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一部が底壁(12a)で仕切られて、第1初期圧力のガス雰囲気下にある第1初期容量の液体化粧品を有し、頂部にスプレーバルブ(18)のある第1ボトル(12)と、
頂部にスプレーバルブ(22)があり、第2初期圧力のガス雰囲気下で第2初期容量の液体化粧品を有する第2ボトル(14)と、
前記第1ボトル(12)から前記第2ボトル(14)に液体化粧品を移す第1移送手段と、
から構成された液体化粧品を移す分配装置であって、
前記第1移送手段が、前記第1ボトル(12)に固定され、その底壁(12a)近くに位置する第1部位(24a)と、前記第2ボトル(14)に固定された第2部位(12b)とでなって、前記第1部位(24a)と前記第2部位(24b)が連結されていないとき、前記第1ボトル(12)と前記第2ボトル(14)のそれぞれをシールし、前記第1部位(24a)が前記第2部位(24b)に連結されたときには、前記第1ボトル(12)から前記第2ボトル(14)に液体化粧品が流れて、前記第1ボトル(12)の第1圧力と前記第2ボトル(14)の第2圧力を平衡にすることを特徴とする液体化粧品を移す分配装置。
【請求項2】
前記第1ボトル(12)には、スプレーする毎に空気が大気圧で前記第1ボトル(12)に流入できるようにするスプレーバルブ(18)が装備され、前記第2ボトル(14)には、前記第2ボトル(14)に空気が流入できないようにするスプレーバルブ(22)が装備されていて、スプレーの後では、第2初期圧力が第1初期圧力より低くなることを特徴とする請求項1に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項3】
前記第1ボトル(12)は、前記第1ボトル(12)の内部を加圧する手段を有し、前記第1ボトル(12)の第1初期圧力が、前記第2ボトル(14)の第2初期圧力より大きくすることを特徴とする請求項1に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項4】
前記加圧が、前記第1ボトル(12)に不活性ガスを入れることでなされることを特徴とする請求項3に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項5】
前記ガスが、前記第1ボトル(12)に隣接するガスカートリッジ(26)に貯蔵され、前記第1ボトル(12)と洩れのないように連結されていることを特徴とする請求項4に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項6】
前記第1ボトル(12)のガスを前記第2ボトルのガス(20)に連結することができるチューブ(28)でなる第2移送手段を有することを特徴とする請求項1に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項7】
前記第1ボトル(12)と前記第2ボトル(14)が、前記第1移送手段(24)の第1部位(24a)と第2部位(24a、24b)を連結することで、ガスを大気圧にすることができる手段を有することを特徴とする請求項1に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項8】
さらに、前記第2ボトル(14)のガスを前記第1ボトル(12)の液体に接続できる第2移送手段(25)を有し、
前記第2移送手段(25)が、前記第1移送手段(24)が前記第2ボトル(14)に通じる高さより高い位置で前記第2ボトル(14)に通じて、前記第1ボトル(12)から前記第2ボトル(14)に液体が移送されると同時に、ガスが前記第2ボトル(14)から前記第1ボトル(12)の液体に移動できるようにすることを特徴とする請求項1に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項9】
前記第1移送手段(24)と前記第2移送手段(25)が、実質的に同じ高さで前記第1ボトル(12)に通じていることを特徴とする請求項8に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項10】
前記第1移送手段(24)と前記第2移送手段(25)が、一部が前記第1ボトル(12)と前記第2ボトル(14)から離れた場所に設けられて、前記第1ボトル(12)と前記第2ボトル(14)との連結、または分離できるようにしたことを特徴とする請求項8または9に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項11】
前記第2ボトル(14)が、前記第1ボトル(12)より小さい寸法であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の液体化粧品を移す分配装置。
【請求項12】
前記第1ボトル(12)と前記第2ボトル(14)が、底から頂部の間に延びて、前記第1ボトル(12)の底壁(12a)が、前記第1ボトル(12)の底端から離れて、実質的に前記第2ボトル(14)の高さに相当する距離に位置していることを特徴とする請求項11に記載の液体化粧品を移す分配装置。

【公表番号】特表2012−517943(P2012−517943A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549647(P2011−549647)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【国際出願番号】PCT/FR2010/050255
【国際公開番号】WO2010/092310
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(511190845)
【Fターム(参考)】