説明

液体吐出器

【課題】液体吐出器を操作し液体を吐出・噴射する際、所定の位置又は方向へ向ける必要があるが、液体の噴射方向が正確に所定の方向を向いているかの確認が困難で感覚に頼っていたため、正確な噴射ができなかった。
【解決手段】液体吐出器へレーザー光の照射機能を付加する事で、液体吐出・噴射方向をレーザー光により視覚的に明確にする事が可能となり、正確に吐出・噴射する事を実現した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出器に関する。
【背景技術】
【0002】
液体吐出器は、液体を収容する容器内を高い圧力に保ち、押しボタンを押すなどの操作により液体を外部へ吐出する高圧型と、液体を収容する容器にポンプ機構を配し、そのポンプ機構を作動させる為にレバーを指で引くなどの操作により液体を外部へ吐出するポンプ型とがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、液体吐出器を操作し液体を吐出する際、所定の場所又は方向へ向ける必要があるが、液体の吐出方向が正確に所定の場所又は方向を向いているかを確認する事が困難であり感覚に頼っていたため、一度で正確な吐出ができない場合が多かった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、吐出する液体の方向を正確に知るために、視覚的に確認しやすいレーザー光を照射する機能を有する液体吐出器を提供するものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明のレーザー光照射機能を有する液体吐出器は、液体が吐出される方向にレーザー光が照射されるため、液体の吐出方向を視覚的に確認できるので、正確な吐出が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、実施例1、2により説明する。
【実施例1】
【0007】
図1は、本発明のレーザー光照射機能を有する高圧型の液体吐出器の一実施例を示す模式図である。容器1には吐出される液体が高圧のガスと共に収容されており、レーザー光の発振器5は液体の吐出方向とレーザー光6との向きとが合う様に設置されており、またレーザー光の発振開始と液体吐出とが連動する仕組みとなっている。
まず吐出レバー4を軽く指で引く事によりレーザー光6が発振され、強く引く事によりノズル3から液体が吐出されるが、この際にレーザー光6は液体の吐出方向を示しているため視覚的に確認できる。実際にレーザー光6を見ながら液体吐出の向きを所定の場所又は方向へ向ける事が容易であり、一度で正確な吐出が可能となった。
【実施例2】
【0008】
図2は、本発明の形態の異なるレーザー光の照射機能を有する高圧型の液体吐出器の一実施例を示す模式図である。本液体吐出器は実施例1の液体吐出器とは異なり、噴射ボタン4を操作する事により液体を吐出する仕組みであり、レーザー光の発振器5は液体吐出器本体と脱着可能である。
まずレーザー光の発振器5の電源を入れ、レーザー光6を発振しておく。吐出ボタン4を指で押す事によりノズル3から液体が吐出されるが、この際にレーザー光6は液体の吐出方向を示しているため視覚的に確認できる。実際にレーザー光6を見ながら液体吐出器の向きを所定の位置又は方向へ向ける事が可能であり、一度で正確な吐出が可能となった。
【実施例3】
【0009】
図3は、本発明の形態の異なるレーザー光の照射機能を有するポンプ型の液体吐出器の一実施例を示す模式図である。本液体吐出器は前述の液体吐出器とは異なり、高圧を用いず、容器内部の液体をポンプ作用で吸い上げ、吐出する仕組みである。吐出レバー4を指で素早く引く事によりノズル3から液体が吐出されるが、この際にレーザー光6は液体の吐出方向を示しているため視覚的に確認できる。実際にレーザー光6を見ながら液体吐出器の向きを所定の場所又は方向へ向ける事が可能であり、一度で正確な噴射が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】レーザー光照射機能を有する高圧型液体吐出器の模式図である。
【図2】レーザー光照射機能を有する形態の異なる高圧型液体吐出器の模式図である。
【図3】レーザー光照射機能を有するポンプ型液体吐出器の模式図である。
【符号の説明】
【0011】
1 液体吐出器の容器部分
2 容器に取り付けられた操作部本体
3 液体の吐出ノズル
4 液体を吐出させるためのレバー又はボタン
5 レーザー光の発振器
6 レーザー光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する容器と、その容器に設けられた操作部を操作する事により容器内の液体を外部へ吐出する機構を有する液体吐出器において、その液体の吐出方向を示すためにレーザー光を照射する機能を有する液体吐出器。
【請求項2】
液体を吐出する為の連続した操作の前段階でレーザー光の照射を開始し、後段階で液体を吐出する機構を有する請求項1に記載の液体吐出器。
【請求項3】
レーザー光を発振する部位が液体吐出器へ脱着可能な請求項1又は2に記載の液体吐出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−149098(P2010−149098A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336154(P2008−336154)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(302043941)
【Fターム(参考)】