説明

液体吐出装置および該吐出装置に用いる液体吐出用カートリッジ

【課題】 医療分野における液状薬剤を霧状として肺吸入させる際に使用される吸入装置に好適な、異種薬剤を調合して投与する用途に適したシステムを提供する。
【解決手段】 液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出部と、少なくとも第1および第2の液体容器と、を有する液体吐出装置であって、前記液体吐出部および前記第1の液体容器を連通する第1の連通手段と、前記第1および第2の容器を連通する第2の連通手段と、を有することを特徴とする液体吐出装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。特に、医療分野において液状薬剤を霧状として体内(特に肺など)に吸入させる際に使用される吸入装置などに好適に用いられる。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録に用いられる液体吐出ヘッド用タンクでは複数の記録ヘッドと複数のタンクを一体化しコンパクト化をした製品が多数提案されている。例えば、特許文献1には、互いに異なる色のインクを個別吐出する構造の記録ヘッド用タンクが開示されている。
【0003】
近年、このようなインクジェット技術を応用して、所定量の薬剤を含む液滴を装置内で噴霧し、マウスピースを介して利用者が吸入する装置の開発が行なわれている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、特開平11−10859号公報には、インクジェットプリンタ装置において、液体を吐出前に混合する装置の構成が開示されている。
【特許文献1】特開平3−227646
【特許文献2】特表平8−511966公報
【特許文献3】特開平11−10859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医療分野における液状薬剤を霧状として肺吸入させる際に使用される吸入装置では、単種の薬剤を投与するシステムに加え、異種薬剤を調合して投与する用途に適したシステムが要求されていた。また、調合後に経時変化を起こさない薬剤においては、予め調合した薬剤をタンクに封入しておくことで前記異種薬剤を調合して投与するシステムの実現が可能であるが、薬剤には調合後に短期間で投与する必要のあるものも少なくない。この場合は投与直前に薬剤を調合することが必要であるが、従来の直前に混合する系では複雑な構成を必要としていた。
【0006】
また、利用者の体調によっては、投与すべき薬剤の量、種類を変化させる必要がある場合もあり、簡便且つ確実に液体組成の変更を実行できる吐出液の調合方法が求められていた。
【0007】
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、簡便且つ確実に複数の液体を混合し、且つ混合される材料の種類、量を適宜変更可能な液体吐出装置および液体吐出ヘッド用のカートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、前記した従来技術の課題を解決するために鋭意研究し、本発明を完成するに到った。
【0009】
すなわち、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出部と、少なくとも第1および第2の液体容器と、を有する液体吐出装置に用いるカートリッジであって、前記液体吐出部および前記第1の液体容器を連通する第1の連通手段と、前記第1および第2の容器を連通する第2の連通手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の容器を連通手段によって連通することで、複数の材料を装置内で簡便に混合することができる。また、構造が簡単で容易に製造することが可能である。しかも液安定性の保持が必要な液体及び紛体を、吐出直前まで分離しておくことができるので、薬剤を吐出する際の薬の保管寿命を伸ばすことも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明について詳細に述べる。
【0012】
本発明は、液体吐出部を有する装置において、各タンクを連通する手段を設けたところに特徴がある。液体吐出部には、連結されたタンクのうちの1つに連通していれば、混合後の液体が液体吐出部に供給されうる。本発明の構成により、種々の液体の混合を簡便な構成で実現できる。
【0013】
すなわち、本発明に係る液体吐出装置は、
1)液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出部と
2)第1および第2の液体または粉体を収容する容器、
3)前記液体吐出部および前記第1の液体容器を連通する第1の連通手段
4)前記第1および第2の容器を連通する第2の連通手段と、
を有する。
【0014】
液体吐出部の構成は、液体を液滴として吐出できる構成であれば良いが、インクジェット技術を用いたインクジェットヘッドであることが好ましい。特に、ヒーター素子を用いて液体を加熱し膜沸騰により泡を発生させ、この発泡のエネルギーにより液滴をノズルより吐出させるバブルジェットジェット方式に適した構成であると好ましい。この構成は、吐出ノズルを多数構成することが容易である。
【0015】
他の構成としては、多孔質部材に液体を含ませて、該多孔質部材を振動させることで多数の液滴を吐出する構成が挙げられる。
【0016】
液体吐出部と第1の容器とを連通させる連通手段により、液体吐出部と第1の容器とが連通し、液体の移動が生じる。連通手段は、一般的にインクジェット技術で用いられる流路であってもよく、必ずしも吐出動作の直前に連通させる構成である必要は無い。しかし、液体吐出部と第1の容器との連通を、連通手段により利用者が使用前に行うことのできる構成にすると、混合した後の液体を供給部に供給できるのでより好ましい。
【0017】
また、複数の容器をユニット化させると良い。さらには、液体吐出部も容器とユニット化させた液体吐出カートリッジとし、吐出部を制御する制御手段、ハウジング部を有する本体部分に装着して使用する構成も好ましい。この場合、カートリッジ部分を使い捨てとすることで、衛生的に好ましい形態となる。
【0018】
複数の容器の材質は、医療用途で用いられる場合は生体への影響の少ない材料であることが好ましく、ポリエチレン、軟質ポリプロピレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、メタクリル樹脂等の単品の樹脂またはポリエチレン/エバール(エチレンビニルアルコール共重合体、クラレの登録商標)等の樹脂が使用できる。
【0019】
複数容器に収容される液体または固体は、その用途に応じて適宜選択される。
【0020】
例えば、第1の容器には、液体吐出の際に吐出性能を好適にするための粘度、表面張力を調整した吐出用の組成物を収容し、第2の容器(更に第3以降の複数の容器)には、薬液を収容する。個別に収容した状態で保存し使用直前に混合する構成とすることで、保管寿命が改善されるような混合系や、薬の量を適宜調整可能な系として、複数容器を使用できる。
【0021】
また、全ての容器に含まれる組成物の組成は同じであっても良い。この場合は異なる濃度組成として、使用する条件によって組成比を変更する場合に好適に使用できる。
【0022】
第1および第2の容器を連通する手段は、連通後に液体の移動が可能となりそれぞれの容器に収容されていた液体または固体(粉体)が確実に混合されるような手段であれば問題ないが、簡便な構成として、2つの容器を隔離する膜と、該膜を貫通させる貫通部材と、を容器内に配置して、使用時に貫通部材を隔離膜に貫通させて貫通口を形成する構成が挙げられる。
【0023】
貫通部材に貫通後に2つの容器が連通するように溝などの凹凸構造を設けると、貫通部材が貫通した状態でも液体の移動が生じるために好ましい。溝を設けない場合は、貫通した後に貫通部材を貫通口から離す構成でもよい。
【0024】
他に、第1および第2の容器を隔壁を介して形成し、該隔壁を除去(例えば破壊するなど)するような手段であってもよい。
【0025】
本発明に係る液体吐出装置は、利用者が吸入する吸入装置の液体噴霧手段ととして構成することも好ましい。この場合、吸入装置の構成としては、利用者が吸入するための吸入口を有するマウスピース、該マウスピースに接続した筐体、該筐体内で液体を吐出するための液体吐出部、該液体吐出部を制御するための制御手段を有することが好ましい。さらに、利用者の吸入を検知する検知手段(負圧センサ等)を設け、吸入に応じて吐出が行なわれる構成であることがより好ましい。
【0026】
また、本発明の液体吐出装置は吸入する用途に限らず、頭皮、皮膚、目などや、患部(傷口など)への薬剤投与にも好適に利用できる。
【0027】
また、本発明に係る液体吐出装置を香り発生装置として用いてもよい。香り成分を含む液体を各容器に封入し、必要に応じて香り成分が調整できる構成とすることができる。
【0028】
さらに、インクジェットプリンタ用のカートリッジとして、第1の容器に吐出用の透明液体を収納し、他の染料成分または顔料成分を各容器内に収納しておき、必要な成分を調合するような構成でもよい。
【0029】
また、混合する順序が必要な場合もあり、複数の容器を直列に連通配置して各容器内の内容物を混合するタイミングを変更できるようにしてもよい。
【0030】
(実施形態例)
以下に、本発明に係るタンクユニットの一実施形態の構成を詳細に説明する。
本実施形態は、以下の4点の構成で実現する。
1)複数の容器を持つ容器ユニット
2)複数容器を仕切るフィルム
3)ヘッド部及び流路部を仕切るフィルム
4)複数のダイヤフラムに溝付ニードルが付いた蓋ユニット
以下、本実施形態について詳細に述べる。この形態は、後述する2つの動作を順次行うことにより吐出ヘッドを吐出可能な状態にする。
【0031】
第1の動作は、本体に装着された突起部を変形可能な材質からなるダイヤフラムを圧迫する。これによりダイヤフラム内部に装着された液供給用の溝が設けられたニードルが、容器部を封止しているフィルム部に刺さり貫通し、容器内で液が外部に漏れることなく複数液の混合が行われる。
【0032】
第2の動作は、別の本体に装着された突起部により変形可能な材質からなるダイヤフラムを圧迫する。これによりダイヤフラム内部に装着された液供給用に溝を設けたニードルが、容器部を封止しているフィルム部に刺さり貫通し、続いてダイヤフラムを変形させヘッド部に液が供給され吐出可能な状態となる。
【0033】
次に、図面を参照して説明する。
【0034】
本発明による吐出ヘッド用混合タンクによる複数液混合及びヘッド部と流路に液が供給され回復する実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
図1は液体吐出ヘッド用混合タンク分解図を示し、容器ユニット1と蓋ユニット2とフィルム9及びフィルム10の4点で構成される。図2はその断面図である。
【0036】
容器ユニット1について説明する。容器ユニット1は容器内に液体を収容するための容器a3及び容器b4を持ち、それぞれ独立に分離した状態で保形性を持つことができる材質であることが必要である。また、容器a3より液吐出ヘッド10に液を供給するための流路9を備えた構造である。
【0037】
次に蓋ユニット2について説明する。蓋ユニット2は、変形可能な材質をもった2つのダイヤフラム5、6と、先端が尖っている溝付ニードル7、8を備える。
【0038】
溝付ニードルは、混合液を供給するための液供給用の溝を備え、ダイヤフラム6に接着されている。動作はダイヤフラム5を圧迫することによりダイヤフラム5が変形し溝付ニードル7も圧迫と同時にスライドしフィルム9を貫通し溝を介して複数液が混合する。次にダイヤフラム6を圧迫することによりダイヤフラム6が変形し溝付ニードル8も圧迫と同時にスライドしフィルム10を貫通しダイヤフラム6の容積分が流路11と液吐出ヘッド12に供給し吐出可能な状態にする。また、溝付ニードルa及び溝付ニードル8の溝は先端が尖った円柱の側面縦方向に設けてありその溝により圧迫しフィルムを貫通し突き破った状態でも液の液供給が可能である。
【0039】
次に、フィルム9、10について説明する。フィルム9は容器4に液等を注入した後に外部に漏れないように密封するために用いられる。また、フィルム10は保管時には流路11側に液等が漏れないように密封するために用いられ、溝付ニードル8及び溝付ニードル9により簡単に貫通できる材質で容器ユニット1の材質と接着あるいは溶着が可能のものであれば良く、樹脂フィルムまたは金属箔、紙等からなる複合フィルムであっても良い。
【0040】
(1)タンクの形成
容器ユニット1内の容器b4に液等を注入しフィルムa9を接着あるいは溶着などで封止をする。また、流路11も同様にフィルムb10で封止をする。また、フィルムa9及びフィルムb10の封止後に容器ユニット1内の容器a3に新たに液を注入し蓋ユニット2と容器ユニット1を接着あるいは溶着などで封止することでタンクが形成される。
【0041】
(2)液の混合
図3は、吐出ヘッド用混合タンクの液混合を示す断面図である。前記ヘッドカートリッジを駆動する本体に装着された本体突起a13を変形可能な材質からなるダイヤフラムa5に圧迫する。これにより、液袋内部に装着された液供給用に溝を設けた溝付ニードルa7が、容器b4を封止しているフィルムa9に刺さり貫通し、容器a3及び容器b4内の液等が外部に漏れることなく容器内で混合する。図3では本体突起a13を前記ヘッドカートリッジを駆動する本体に装着された状態で説明しているが、混合タンク側に具備することも可能である。
【0042】
また、ダイヤフラムa5及びダイヤフラムb6の材質としては指の押圧で変形し得るような軟質の材料が好適で、しかも保形性を持つことができる材質であることが必要である。これらの材質としてはポリエチレン、軟質ポリプロピレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、メタクリル樹脂等の単品の樹脂またはポリエチレン/エバール(エチレンビニルアルコール共重合体、クラレの登録商標)等の複合化した樹脂であってもよく、充填される少なくとも1つ以上が薬効成分とする複数の液体または少なくとも1つ以上が薬効成分を持つ複数の液体と粉体の要求性能によって選択される。
【0043】
また、より均一に混合させるための攪拌や、振動を与えるための手段を装置に設け、必要に応じて使用する振動を与える形態であってもよい。
【0044】
(3)液体吐出ヘッドへの液の供給と吐出準備
図4は、吐出ヘッド用混合タンクの複数液の混合された液体容器とヘッド部の貫通及び液の供給を示す断面図である。複数液が混合された後で容器a3と流路11及び液吐出ヘッド12を貫通させる構造の概略図である。本体に装着された本体突起b14によりダイヤフラム6を圧迫することにより、液袋内部に装着された液供給用に溝を設けた溝付ニードルb8が容器a3と流路11及び液吐出ヘッド12を封止しているフィルムb10に刺さり貫通する。これと同時にダイヤフラムb6が変形し流路11及び液吐出ヘッド12に液が供給され吐出可能な状態なる。
【0045】
図5は、本発明の4個の容器から成る吐出ヘッド用混合タンクを示す断面図である。表1は4種類の容器別の液濃度パターンである。表2は主容器a3に対する他に容器b4と容器c17と容器d18の適宜使い分け混合パターンである。例えば、容器a3だけの利用のパターンや容器a3とb4とc17とd18の4種混合のパターンなど本実施例では6パターンの濃度の液混合ができる。また、その成分や濃度は、液の種類、濃度または液体と粉体の組み合わせなどの必要性によって適宜選択が可能であり、これに限定されるものではない。
【0046】
【表1】

【0047】
【表2】

【0048】
本形態に係るカートリッジは、容器同士の連通により混合をするため、外気に触れない機構にすることも容易であり、これにより外気より進入する塵埃を除去するためのゴミフィルター等を設ける必要も無くなる。更には、液漏れも防止でき手指を汚すこと無く容易に混合できる。
【0049】
また、各容器内の材料の量を規定するのみで、混合割合を制御することができるために、安定比率で混合された吐出液を液体吐出部に供給することができる。
【0050】
(その他の実施形態)
上記の実施形態では、押圧を利用者が指で押圧することで連通、および混合を行なっていたが、これに限らず、制御手段に電気的に接続した押圧手段によりダイアフラムの押圧を制御する等、連通手段の連通動作が機械的に行なわれる構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】液体吐出ヘッド用混合タンク分解図
【図2】吐出ヘッド用混合タンクの液混合前及び液の供給前を示す断面図
【図3】吐出ヘッド用混合タンクの液混合を示す断面図
【図4】吐出ヘッド用混合タンクの複数液が混合された液体容器とヘッド部の貫通及び液の供給を示す断面図
【図5】本発明の4個の容器から成る吐出ヘッド用混合タンクを示す断面図
【符号の説明】
【0052】
1 容器ユニット
2 蓋ユニット
3 容器a
4 容器b
5 ダイヤフラムa
6 ダイヤフラムb
7 溝付ニードルa
8 溝付ニードルb
9 フィルムa
10 フィルムb
11 流路
12 液吐出ヘッド
13 本体突起a
14 本体突起b
15 本体突起c
16 本体突起d
17 容器c
18 容器d
19 ダイヤフラムc
20 ダイヤフラムd
21 溝付ニードルc
22 溝付ニードルd

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出部と、少なくとも第1および第2の容器と、を有する液体吐出装置であって、前記液体吐出部および前記第1の容器を連通する第1の連通手段と、前記第1および第2の容器を連通する第2の連通手段と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
前記液体吐出装置が、第3の容器を有し、前記第1および第3の容器を連通する第3の連通手段をさらに有する請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記第1および第2の容器を連通する連通手段が、前記第1および第2の容器を隔離する膜と、前記前記第2の容器内に設けられた貫通部材と、を有し、前記貫通部材が隔離する膜を貫通することで第1および第2の容器を連通する手段である請求項1または2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記液体吐出装置は、更に複数の容器を有し、前記複数の容器それぞれと前記第1の容器とを連通させる連通手段を更に有する請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記複数の容器に収容される液体が、その組み合わせによって成分または濃度を調整可能なように収容されている請求項1または2に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記複数の容器それぞれに収容される液体の組み合わせが、混合されることにより経時的にその状態が変化する材料である請求項1または2に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記複数の容器、前記複数の連通手段、前記液体吐出部、が一体となってカートリッジの形態で保持されていることを特徴とする液体吐出カートリッジ。
【請求項8】
請求項7に記載のカートリッジを保持する保持部と、液体吐出部を制御するための制御手段と、を有する液体吐出装置。
【請求項9】
利用者が薬剤を液滴として吸入するための吸入装置であって、請求項1〜8に記載の液体吐出装置を含み構成されることを特徴とする吸入装置。
【請求項10】
前記吸入装置は、携帯して所持可能に構成されている請求項9に記載の吸入装置。
【請求項11】
液体を吐出する吸入装置を利用して、利用者に薬剤を吸入させるための吸入方法であって、複数の異なる液剤または固体を吸入装置の複数の容器内にそれぞれ収容して、該容器それぞれを連通させて液体または固体を混合し、該混合された液体を吐出させることを特徴とする吸入方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−111114(P2007−111114A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−303179(P2005−303179)
【出願日】平成17年10月18日(2005.10.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.バブルジェット
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】