説明

液体噴射装置

【課題】走査方向における移動体の基準位置を精度よく設定することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンターは、キャリッジ18と、キャリッジ18を走査方向へ移動可能に支持する本体フレームと、キャリッジ18に支持され、ノズルから用紙に対してインクを噴射可能な記録ヘッドと、用紙と記録ヘッドとの距離を調節するべくキャリッジ18の高さ位置を調節するカム部材と、キャリッジ18の移動に伴うキャリッジ18との係合により、ノズルを囲うように記録ヘッドに対して当接可能に構成されたキャップ部材と、本体フレームに設けられ、走査方向におけるキャリッジ18の原点を設定するべくキャリッジ18をキャップ部材と係合する方向へ移動させた際に、キャリッジ18が走査方向において当接する第1当接部65及び第2当接部66とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置としてインクジェット式プリンターが広く知られている。このインクジェット式プリンターでは、走査方向に往復移動されるキャリッジ(移動体)に支持された液体噴射ヘッドのノズルからインク(液体)を印刷用紙(ターゲット)に向けて噴射することで印刷が行われる。
【0003】
こうしたプリンターでは、印刷休止時や不使用時にノズル内のインクが乾燥して印刷不良が発生しないように、液体噴射ヘッドに対してノズルを囲うようにキャップ部材を当接させる、所謂キャッピングを行うようにしたり、印刷用紙の厚さなどに応じてキャリッジの高さ位置を調節することで、液体噴射ヘッドと印刷用紙との距離を調節するようにしたりしている。
【0004】
そして、上述したように、キャップを有するとともに液体噴射ヘッドと印刷用紙との距離を調節可能なプリンターとしては、従来、特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1のプリンターでは、キャリッジをシャフトによって往復移動可能に支持するとともに、偏心カムを利用してシャフトを上下に移動させてキャリッジの高さ位置を調節することで、印刷ヘッド(液体噴射ヘッド)と印刷用紙との距離を調節するようにしている。
【0005】
さらに、このプリンターでは、キャリッジモーターの駆動による駆動ベルトを介したキャリッジの移動に伴うキャリッジとキャップを保持するキャップホルダーのリブとの係合により、キャップを上昇させてキャッピングを行うようにしている。
【0006】
そして、上述したプリンターの中には、特許文献1のプリンターにおいてシャフトの代わりに走査方向に延びるようにガイド板を固設し、このガイド板上をキャリッジが走査方向に往復移動するように構成されたものもある。このようなプリンターの場合、液体噴射ヘッドと印刷用紙との距離を調節するべくキャリッジの高さ位置を変更可能とするために、通常、キャリッジ自体がガイド板上で走査方向と直交する上下方向に移動できるように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−34347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このように構成すると、キャッピングを行う際に、キャリッジに対して、駆動ベルトを介したキャリッジモーターの駆動力やキャップホルダーのリブからの反力が作用することで、キャリッジに回転力が働くため、この回転力によってキャリッジが傾いてしまう。このため、キャッピングを行った状態で走査方向におけるキャリッジの基準位置を設定しようとした場合、このキャリッジの傾きによってその基準位置を精度よく設定することができないという問題がある。
【0009】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、走査方向における移動体の基準位置を精度よく設定することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、移動体と、前記移動体を走査方向へ移動可能に支持する支持部材と、前記移動体に支持されるとともに、ノズルからターゲットに対して液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、前記ターゲットと前記液体噴射ヘッドとの距離を調節するべく前記移動体の位置を調節する位置調節機構と、前記移動体の移動に伴う該移動体との係合により、前記ノズルを囲うように前記液体噴射ヘッドに対して前記走査方向と直交する方向において当接可能に構成されたキャップ部材と、前記支持部材に設けられ、前記走査方向における前記移動体の基準位置を設定するべく前記移動体を前記キャップ部材と係合する方向へ移動させた際に、前記移動体が前記走査方向において当接する複数の基準当接部とを備え、前記移動体は前記走査方向へ移動するための移動力が付与される移動力付与部を有するとともに、前記各基準当接部は前記走査方向と直交する方向において少なくとも前記移動力付与部を挟んだ両側に1つずつ配置されている。
【0011】
この発明によれば、移動体を複数の基準当接部に当接させることで、基準位置での移動体の姿勢が安定するため、走査方向における移動体の基準位置を精度よく設定することが可能となる。加えて、移動体を移動力付与部を挟んだ両側に1つずつ配置された基準当接部に当接させることで、基準位置を設定する位置での移動体の姿勢がより一層安定するため、走査方向における移動体の基準位置をより一層精度よく設定することが可能となる。
【0012】
本発明の液体噴射装置において、前記各基準当接部のうちの少なくとも1つは、前記支持部材と一体に形成されている。
この発明によれば、各基準当接部の全部を支持部材と別体で形成する場合に比べて部品点数を低減することが可能となる。
【0013】
本発明の液体噴射装置において、前記各基準当接部のうちの少なくとも1つは、前記支持部材と別体で構成されている。
この発明によれば、各基準当接部のうちで支持部材と別体で構成したものを、支持部材に対して位置調整可能に取着することが可能となる。
【0014】
本発明の液体噴射装置において、前記各基準当接部は、それぞれ板材によって構成され、前記移動体は、前記各板材の端面に当接する。
この発明によれば、移動体を各板材の端面に当接させるようにすることで、各板材が移動体の当接による衝撃で曲がりにくくなる。したがって、移動体の当接に対する各基準当接部の耐久性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態のインクジェット式プリンターの斜視図。
【図2】図1の背面を示す模式断面図。
【図3】同プリンターのキャリッジの側面模式図。
【図4】同キャリッジの要部拡大模式図。
【図5】同プリンターのメンテナンスユニットの斜視図。
【図6】同キャリッジがヘッド対向位置にあるときの状態を示す正面模式図。
【図7】同キャリッジがキャッピング位置にあるときの状態を示す正面模式図。
【図8】同キャリッジの斜視図。
【図9】同プリンターの本体フレームの要部拡大斜視図。
【図10】同プリンターの電気的構成を示すブロック図。
【図11】同キャリッジがキャッピング位置に移動したときにキャリッジに働く力を示す正面模式図。
【図12】変更例における本体フレームの要部拡大斜視図。
【図13】変更例における本体フレームの要部拡大斜視図。
【図14】変更例における本体フレームの要部拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態について、図面に従って説明する。また、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は各図中に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。なお、図面中の上方向、右方向及び前方向を示す矢印において、「○」の中に「・」が記載されたもの(矢の先端を前から見た図)は紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたもの(矢の羽根を後ろから見た図)は紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0017】
図1及び図2に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター11は、略矩形箱状をなすとともに板金よりなる支持部材としての本体フレーム12を備えている。本体フレーム12内には、支持台13が走査方向となる左右方向に沿って延びるように設けられている。
【0018】
本体フレーム12内における支持台13の下方には、ターゲットとしての用紙Pが積層状態で収容された用紙カセット14が、本体フレーム12の前面中央部に設けられた開口部15から着脱自在に装着されている。用紙カセット14内の用紙Pは、図示しない紙送り機構により、一枚ずつ反転されながら支持台13上へ後側から給送される。
【0019】
本体フレーム12内における支持台13の上方には、左右方向に延びる主ガイド部材16が架設されている。主ガイド部材16は、水平面と平行に延びる帯状の主ガイド部16aと、主ガイド部16aの前端縁部を上方に向かって直角に屈曲してなる補助ガイド部16bとを備えている。
【0020】
本体フレーム12における主ガイド部材16の上方には、左右方向に延びる断面視L字状の副ガイド部材17が設けられている。副ガイド部材17は、水平な帯状の水平部17aと、水平部17aの前側半分を下方に向かって直角に屈曲してなる副ガイド部17bとを備えている。そして、主ガイド部材16及び副ガイド部材17には、移動体としてのキャリッジ18が左右方向に移動可能に後端部側で片持ち支持されている。
【0021】
図1〜図3に示すように、キャリッジ18は、複数のノズル24から液体としてのインクを噴射可能な液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19を支持する略矩形箱状をなす支持部20と、該支持部20の後側に一体形成されるとともに主ガイド部材16及び副ガイド部材17によって支持される被支持部21とを備えている。
【0022】
被支持部21の下面における前端部には、補助ガイド部16bが挿通される凹溝22が形成されている。したがって、補助ガイド部16bは、キャリッジ18の前後方向の移動を規制するとともに、キャリッジ18の左右方向及び上下方向の移動を許容する。
【0023】
一方、被支持部21の上端部における前面には、副ガイド部17bの後面にキャリッジ18の自重によって摺接する補助摺接部23が形成されている。したがって、副ガイド部17bは、キャリッジ18の前方への移動を規制するとともに、キャリッジ18の左右方向及び上下方向の移動を許容する。よって、キャリッジ18は、主ガイド部材16及び副ガイド部材17によってガイドされながら左右方向へ往復移動可能になっている。
【0024】
キャリッジ18は、その一部が本体フレーム12の後壁内面における左右両端部にそれぞれ設けられた駆動プーリー25及び従動プーリー26間に掛装された無端状のタイミングベルト27に連結されている。駆動プーリー25には、本体フレーム12に設けられたキャリッジモーター28の出力軸が連結されている。したがって、キャリッジ18は、キャリッジモーター28の駆動により、主ガイド部材16及び副ガイド部材17に沿って左右方向に往復移動されるようになっている。
【0025】
この場合、キャリッジ18におけるタイミングベルト27が連結された部分は、キャリッジモーター28の駆動力がキャリッジ18の走査方向への移動力として付与されるため、移動力付与部61とされている。移動力付与部61は、キャリッジ18の被支持部21の後面における中央部よりもやや下側に位置している。
【0026】
図1及び図2に示すように、キャリッジ18における支持台13と対向する下面側には、記録ヘッド19の下端部が露出している。一方、キャリッジ18上には、一時貯留したインクを記録ヘッド19に供給する複数(本実施形態では4つ)のバルブユニット30が搭載されている。
【0027】
記録ヘッド19の下面には、複数(本実施形態では4つ)のノズル列をそれぞれ構成する複数のノズル24が開口している。そして、各ノズル列を構成する各ノズル24の開口から支持台13上に給送された用紙Pに対してそれぞれインクが噴射されることで印刷が行われる。なお、記録ヘッド19により支持台13上の最大幅の用紙Pに対して印刷が可能な領域は、印刷領域PAとされている。
【0028】
本体フレーム12内の左端部には、カートリッジホルダー31が設けられている。カートリッジホルダー31には、互いに色が異なるインクを収容した複数(本実施形態では4つ)のインクカートリッジ32がそれぞれ着脱自在に装着されている。カートリッジホルダー31は、キャリッジ18上の各バルブユニット30とそれぞれインク供給チューブ33を介して接続されている。
【0029】
そして、カートリッジホルダー31に各インクカートリッジ32を装着した状態では、各インクカートリッジ32が各インク供給チューブ33を介して各バルブユニット30とそれぞれ連通するようになっている。
【0030】
図2〜図4に示すように、キャリッジ18の被支持部21は、主ガイド部材16の主ガイド部16a上に、左右方向に延びるスライド部材34を介して摺動可能に支持されている。したがって、主ガイド部16aの上面は摺動面35とされている。スライド部材34は、下方に突出するとともに摺動面35に対して摺接する左右一対の摺接部36を備えている。すなわち、各摺接部36は、左右方向に沿って互いに間隔を置いて並列している。
【0031】
各摺接部36の上面には、上方に向かって突出する凸部37がそれぞれ立設されている。各凸部37上には、該各凸部37間を橋架するように、左右方向に延びる位置調節機構としてのカム部材38が載置されている。カム部材38の上面38aは水平面である一方、カム部材38の下面には左右一対のカム部39が形成されている。各カム部39には、各凸部37がそれぞれ摺接している。
【0032】
各カム部39は、左側から右側に向かって段階的に摺動面35からの高さが低くなるように並列した4つの水平なカム面39a〜39dをそれぞれ備えている。各カム面39a〜39dは、左側から右側に向かって順に、第1カム面39a、第2カム面39b、第3カム面39c、第4カム面39dとされている。第1カム面39aと第2カム面39b、第2カム面39bと第3カム面39c、第3カム面39cと第4カム面39dは、それぞれなだらかな斜面を介して繋がっている。
【0033】
カム部材38の上面38aにおけるカム部材38を挟んで各凸部37と対向する位置には、キャリッジ18の被支持部21の下面に突設された左右一対の脚部40がそれぞれ当接している。カム部材38は、各凸部37及び各脚部40に対して左右方向にスライド移動可能になっている。そして、カム部材38は、左右方向へスライド移動して各凸部37の各カム部39に対する当接位置を変更することで、キャリッジ18の高さ位置を調節する。
【0034】
カム部材38の後面における左端部には、後方に向かって突出する係合ピン41が設けられている。本体フレーム12内の左端部における主ガイド部材16の後側の位置には、キャリッジ18が左右方向に移動する際に係合ピン41と左右方向において係合可能なカム移動板42が設けられている。カム移動板42は、キャリッジ18が左右方向に移動する際に係合ピン41と係合する係合位置と、係合しない非係合位置との間で、回動機構43によって回動されるように構成されている。
【0035】
そして、カム移動板42を係合位置に回動させた状態で、キャリッジ18を左方向へ移動させて、カム移動板42に対して係合ピン41を右側から係合させることで、カム部材38がキャリッジ18の移動力によって右方向へスライド移動する。一方、カム移動板42を係合位置に回動させた状態で、キャリッジ18を右方向へ移動させて、カム移動板42に対して係合ピン41を左側から係合させることで、カム部材38がキャリッジ18の移動力によって左方向へスライド移動する。
【0036】
ここで、例えば、図4に実線で示すように、スライド部材34の各凸部37がカム部材38のカム面39a〜39dのうちで最も高い位置に位置する各第1カム面39aにそれぞれ当接している場合には、キャリッジ18の位置が最も低い位置にある状態となる。
【0037】
この状態から、例えば、図4に二点鎖線で示すように、カム部材38を左方向へ移動させて、スライド部材34の各凸部37がカム部材38のカム面39a〜39dのうちで最も低い位置に位置する各第4カム面39dにそれぞれ当接する状態にすると、キャリッジ18の位置が最も高い位置にある状態となる。
【0038】
つまり、キャリッジ18は、カム部材38の左右方向への移動に伴う該カム部材38の上下方向の移動に追従して上下方向に移動することで、その高さ位置が調節される。この場合、キャリッジ18には記録ヘッド19が支持されているため、キャリッジ18の高さ位置の調節により、記録ヘッド19と支持台13との距離、すなわち記録ヘッド19と支持台13上の用紙Pとの距離が調節される。
【0039】
スライド部材34の各凸部37がカム部材38の各第1カム面39aにそれぞれ当接しているとき、及びスライド部材34の各凸部37がカム部材38の各第2カム面39bにそれぞれ当接しているときの記録ヘッド19と用紙Pとの距離は、第1距離とされている。
【0040】
一方、スライド部材34の各凸部37がカム部材38の各第3カム面39cにそれぞれ当接しているとき、及びスライド部材34の各凸部37がカム部材38の各第4カム面39dにそれぞれ当接しているときの記録ヘッド19と用紙Pとの距離は、第1距離よりも長い第2距離とされている。なお、記録ヘッド19と用紙Pとの距離は、第2距離に設定される頻度よりも第1距離に設定される頻度の方が高い。
【0041】
図2及び図5に示すように、本体フレーム12内の右端部に位置するメンテナンス領域MAには、記録ヘッド19のクリーニングやフラッシング等のメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット50が配置されている。
【0042】
メンテナンスユニット50は、有底四角箱状のケース51と、該ケース51内のほぼ中央部に配置されるとともにキャリッジ18のメンテナンス領域MAへの移動に伴って上昇するキャップ部材52とを備えている。キャップ部材52は、メンテナンス領域MAにおいて各ノズル24を囲うように記録ヘッド19に対して走査方向(左右方向)と直交する鉛直方向(上下方向)の下側から付勢力を伴って当接する有底四角箱状のキャップ57と、該キャップ57を図示しない弾性部材を介して保持する略箱型形状のキャップ保持部材55とを備えている。
【0043】
また、メンテナンスユニット50は、キャップ57内を図示しない可撓性のチューブを介して吸引するためのチューブポンプ53と、該チューブポンプ53の駆動源となるポンプモーター54とを備えている。
【0044】
ケース51の前壁51aには左右方向において間隔を置いて2つの貫通溝56が形成されている。2つの貫通溝56のうち、左側のものは右側のものよりも低い位置に配置されている。また、ケース51の後壁51bにも、前壁51aに形成された2つの貫通溝56と前後方向に対応する位置に2つの貫通溝56がそれぞれ形成されている。したがって、ケース51には、合計4つの貫通溝56が形成されている。
【0045】
各貫通溝56は、左から右へ向かって真っ直ぐ水平に延びる下側平坦部56aと、該下側平坦部56aの右端から右斜め上方に向かって真っ直ぐに延びる斜面部56bと、該斜面部56bの右端から右へ向かって真っ直ぐ水平に延びる上側平坦部56cとを備えている。そして、各貫通溝56において、下側平坦部56a、斜面部56b、及び上側平坦部56cは互いに連通している。
【0046】
キャップ保持部材55には、それぞれの貫通溝56に挿通するように、前後方向に延びる支持棒58が、それぞれの貫通溝56に対応して合計4つ設けられている。そして、貫通溝56内に挿通されたそれぞれの支持棒58は、該貫通溝56内において摺動可能になっている。また、キャップ保持部材55の右端部には、キャリッジ18が印刷領域PAからメンテナンス領域MAに向かって左から右方向に移動した際に該キャリッジ18の右面と係合する略矩形状の係合板55aが立設されている。
【0047】
また、キャップ保持部材55は、引っ張りコイルばね59(図6参照)によって常に左側へ向かって付勢されるとともに、キャリッジ18がメンテナンス領域MAに位置しない印刷状態では、引っ張りコイルばね59の付勢力により各支持棒58が各貫通溝56内における最も左側の下側平坦部56aにそれぞれ位置するようになっている。すなわち、キャリッジ18が印刷領域PAに位置する場合には、キャップ保持部材55(キャップ部材52)は降下した状態になっている。
【0048】
そして、キャリッジ18が印刷領域PAからメンテナンス領域MAに向かって左から右方向に移動すると、キャリッジ18の右面がキャップ保持部材55の係合板55aと係合することで、この係合以降キャップ保持部材55はキャリッジ18と一緒に右方に移動される。
【0049】
すなわち、キャップ保持部材55(キャップ部材52)は、キャリッジ18の右面と当接して引っ張りコイルばね59の付勢力に抗して左から右に移動されることにより、各支持棒58が各貫通溝56内を左から右に向かってそれぞれ摺動して下側平坦部56aから斜面部56bを通過して上側平坦部56cに移動することで、上昇する。
【0050】
つまり、キャップ保持部材55(キャップ部材52)は、メンテナンス領域MAにおいてキャリッジ18が係合板55aを左から右へ向かって押圧しながら移動することで、キャリッジ18の移動力を利用して上昇される。
【0051】
このとき、キャップ保持部材55の上昇に伴ってキャップ57が記録ヘッド19に向かって近接するように徐々に上昇する。そして、各支持棒58が各貫通溝56の上側平坦部56cに達した段階でキャップ57が記録ヘッド19に対して左右方向(走査方向)と直交する方向である上下方向の下側から各ノズル24を囲うように当接する。すなわち、記録ヘッド19がキャップ57によってキャッピングされる。
【0052】
なお、キャリッジ18は、キャップ保持部材55の係合板55aと係合してからは、右側へ移動するほど引っ張りコイルばね59から受ける付勢力が大きくなるため、右側へ移動するほど移動に要する負荷が大きくなる。
【0053】
また、キャップ57を記録ヘッド19に対して各ノズル24を囲うように当接させた状態(図7に示す状態)でチューブポンプ53を駆動すると、図示しない可撓性のチューブを介してキャップ57と記録ヘッド19とで囲まれた空間が吸引されて、該空間に負圧が発生する。この負圧により、各ノズル24から記録ヘッド19内の増粘したインクが気泡等とともにキャップ57内及び図示しない可撓性のチューブを介して図示しない廃液タンク内へ排出される、いわゆるクリーニングが行われる。
【0054】
また、キャップ部材52が降下した状態(各支持棒58が各貫通溝56内の下側平坦部56aにそれぞれ位置する状態)で、記録ヘッド19がキャップ57と上下方向において対向するときのキャリッジ18の位置は、ヘッド対向位置とされている。そして、キャリッジ18は、印刷中に定期的に記録ヘッド19からキャップ57内にインクを強制的に吐出するフラッシングを行うときに、印刷領域PAからヘッド対向位置へ移動される。
【0055】
すなわち、印刷中のフラッシングは、キャリッジ18をヘッド対向位置へ移動させた状態(図6に示す状態)で行われる。一方、キャップ部材52が上昇したとき(各支持棒58が各貫通溝56内の上側平坦部56cにそれぞれ位置するとき)のキャリッジ18の位置、すなわち記録ヘッド19がキャップ57でキャッピングされたときのキャリッジ18の位置は、キャッピング位置とされている。
【0056】
図8に示すように、キャリッジ18の被支持部21の後面における上端部には、平板状の突出部62が後方に向かって真っ直ぐ水平に突設されている。突出部62の右面は、第1接触部63とされている。
【0057】
また、キャリッジ18の被支持部21の後面における移動力付与部61の右斜め下側には、左右方向に延びる直線と垂直な面で構成された第2接触部64が設けられている。したがって、第1接触部63と第2接触部64とは、互いに平行であるとともに、上下方向において移動力付与部61を挟むように位置している。
【0058】
図8及び図9に示すように、本体フレーム12には、キャリッジ18をキャップ部材52と係合する方向である右方向に沿ってキャッピング位置よりも右側に移動させた際に、第1接触部63及び第2接触部64がそれぞれ当接する基準当接部としての第1当接部65及び第2当接部66が形成されている。
【0059】
そして、第1接触部63及び第2接触部64がそれぞれ第1当接部65及び第2当接部66に当接したときのキャリッジ18の位置が、左右方向(走査方向)における基準位置としての原点として設定される。これにより、キャリッジ18の原点からの移動量を検出することで、キャリッジ18の位置が把握される。
【0060】
なお、キャリッジ18の第1接触部63及び第2接触部64は、記録ヘッド19と用紙Pとの距離が第1距離であっても第2距離であっても、それぞれ第1当接部65及び第2当接部66に当接可能に構成されている。すなわち、キャリッジ18の第1接触部63及び第2接触部64は、記録ヘッド19と用紙Pとの距離に関係なく、それぞれ第1当接部65及び第2当接部66に対して、常に当接可能になっている。
【0061】
第1当接部65は、本体フレーム12の一部に所謂切り起こしという曲げ加工を施すことで形成されている。したがって、第1当接部65は、板金(板材)によって構成されるとともに、本体フレーム12と一体に形成されている。また、第1当接部65は、右側から見てL字状をなすとともに、その曲げた部分が左右方向に延びている。したがって、キャリッジ18の第1接触部63は、第1当接部65の端面(切断面)に当接する。
【0062】
第2当接部66は、本体フレーム12の一部を曲げることによって形成されている。したがって、第2当接部66は、板金(板材)によって構成されるとともに、本体フレーム12と一体に形成されている。また、第2当接部66の曲げた部分は、左右方向に延びている。したがって、キャリッジ18の第2接触部64は、第2当接部66の端面(切断面)に当接する。
【0063】
なお、第1当接部65及び第2当接部66は、第1接触部63及び第2接触部64がそれぞれ第1当接部65及び第2当接部66に当接する位置にキャリッジ18が移動した場合に、上下方向において移動力付与部61を挟んだ両側にそれぞれ位置している。
【0064】
次に、インクジェット式プリンター11の電気的構成について説明する。
図10に示すように、インクジェット式プリンター11は、該インクジェット式プリンター11の稼働状態を統括的に制御する制御部70と、画像データが記憶されたメモリーカード(図示略)が接続されるメモリーカードインターフェース71と、用紙Pの種類、用紙Pに印刷する画像の解像度、印刷枚数などの各種の入力操作が可能な操作部72とを備えている。操作部72は、ユーザーが各種の入力操作を行う際に入力事項を確認するための表示画面を有している。
【0065】
制御部70は、メモリーカードインターフェース71、操作部72、キャリッジ18の左右方向(走査方向)における移動量を検出するリニアエンコーダー73、記録ヘッド19、及び回動機構43とそれぞれ電気的に接続されている。また、制御部70は、モータードライバー74を介してキャリッジモーター28及びポンプモーター54とそれぞれ電気的に接続されている。
【0066】
そして、制御部70は、操作部72、及びリニアエンコーダー73からそれぞれ送信される信号に基づき、記録ヘッド19及び回動機構43の駆動をそれぞれ制御するとともに、モータードライバー74を介して各モーター28,54の駆動をそれぞれ制御する。また、制御部70は、キャリッジ18の移動に伴うリニアエンコーダー73からのパルス信号をカウンターでカウントしてキャリッジ18の移動量を演算することで、キャリッジ18の位置を把握する。
【0067】
また、制御部70は、ROM、RAM、不揮発性メモリーなどから構成された記憶部75を有している。記憶部75には、操作部72から入力される印刷枚数などの各種の情報や、メモリーカード(図示略)から読み込まれる画像データ、各種の制御プログラムなどがそれぞれ記憶される。
【0068】
次に、キャリッジ18の原点(基準位置)を設定するときの作用について説明する。
初めに、インクジェット式プリンター11の電源がオフの状態では、リニアエンコーダー73のセンサー(図示略)に電力が供給されない。このため、インクジェット式プリンター11の電源オン時には、キャリッジ18の位置が制御部70によって把握されていないので、キャリッジ18の原点を設定することで、制御部70がキャリッジ18の位置を把握できるようにする必要がある。なお、電源オン時には、キャリッジ18は、通常、キャッピング位置にある。
【0069】
そして、キャリッジ18の原点を設定するためには、まず、キャリッジ18をキャッピング位置から右方向に移動させる。すると、図11に示すように、キャリッジ18に対して、スライド部材34の2つの摺接部36のうちの右側の摺接部36の下面における右端を回転中心Uとして前側から見て時計方向に回転させようとする力(回転モーメント)が働く。
【0070】
すなわち、キャリッジ18には、回転中心Uよりも下側で引っ張りコイルばね59の付勢力Cxが係合板55aを介して左へ向かって働く一方、回転中心Uよりも上側(移動力付与部61)でキャリッジモーター28の駆動力に基づくタイミングベルト27による搬送力Hが右へ向かって働く。このため、キャリッジ18がキャッピング位置よりも右側へ移動する際には、キャリッジ18が右側に傾いた姿勢(状態)となる。
【0071】
引き続き、キャリッジ18を右方向へ移動させると、キャリッジ18は右側に傾いているため、第2接触部64が第2当接部66に当接するよりも先に第1接触部63が第1当接部65に当接する。引き続き、キャリッジ18を右方向へ移動させると、第1接触部63が第1当接部65に当接したまま第2接触部64が第2当接部66に当接する。これにより、キャリッジ18は、右側に傾いた姿勢から水平な姿勢へと矯正される。
【0072】
そして、制御部70は、このときのキャリッジ18の位置を原点として設定する、すなわちリニアエンコーダー73からのパルス信号のカウンターのカウント値を0にする(リセットする)。
【0073】
なお、制御部70は、キャリッジ18の第1接触部63及び第2接触部64がそれぞれ第1当接部65及び第2当接部66に当接したか否かの判断を、キャリッジモーター28の負荷電流値に基づいて行う。
【0074】
このように、キャリッジ18は、本体フレーム12(第1当接部65及び第2当接部66)に対して2箇所(第1接触部63及び第2接触部64)において当接させることで、姿勢が水平状態で安定する。このため、左右方向(走査方向)におけるキャリッジ18の原点(基準位置)が精度よく設定される。
【0075】
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)キャリッジ18は、本体フレーム12(第1当接部65及び第2当接部66)に対して2箇所(第1接触部63及び第2接触部64)において当接させることで、姿勢を水平状態で安定させることができる。このため、左右方向(走査方向)におけるキャリッジ18の原点(基準位置)を精度よく設定することができる。
【0076】
(2)キャリッジ18は、第1接触部63及び第2接触部64が上下方向において移動力付与部61を挟んだ両側に1つずつ配置された第1当接部65及び第2当接部66にそれぞれ当接するため、原点を設定する位置での姿勢をバランスよく効果的に安定させることができる。このため、キャリッジ18の原点をより一層精度よく設定することができる。
【0077】
(3)第1当接部65及び第2当接部66は、共に本体フレーム12と一体に形成されているため、本体フレーム12と別体で形成する場合に比べてインクジェット式プリンター11の部品点数を低減することができる。
【0078】
(4)第1当接部65及び第2当接部66はそれぞれ板金によって構成されるとともに、キャリッジ18の第1接触部63及び第2接触部64は第1当接部65及び第2当接部66の端面にそれぞれ当接する。このため、第1当接部65及び第2当接部66は、第1接触部63及び第2接触部64のそれぞれ当接による衝撃を受けても曲がりにくくなる。したがって、キャリッジ18の第1接触部63及び第2接触部64の当接による衝撃に対する第1当接部65及び第2当接部66の耐久性を高めることができる。
【0079】
(5)キャリッジ18の第1接触部63及び第2接触部64は、記録ヘッド19と用紙Pとの距離が第1距離であっても第2距離であっても、それぞれ第1当接部65及び第2当接部66に当接可能に構成されている。このため、記録ヘッド19と用紙Pとの距離にかかわらず、キャリッジ18の原点(基準位置)を精度よく設定することができる。すなわち、キャリッジ18の原点を設定するために、キャリッジ18の高さ位置(記録ヘッド19と用紙Pとの距離)を変更する必要がない。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
【0080】
・図12に示すように、第1当接部65を本体フレーム12と別体で構成するようにしてもよい。この場合、第1当接部65は、本体フレーム12に対してねじ80によって固定される。
【0081】
・図13に示すように、第1当接部65の代わりに、本体フレーム12の一部を曲げてなる平板状の第3当接部81を基準当接部としてもよい。この場合、第3当接部81は、左右方向に延びる直線と直交する左面を有しており、該左面には、図8に示すように、キャリッジ18の被支持部21の右側面21a上に設けられた上下方向に延びる凸条82が当接する。
【0082】
・図14に示すように、上記図13に示す第3当接部81を本体フレーム12と別体で構成し、該第3当接部81を本体フレーム12に対してねじ83によって取着するようにしてもよい。この場合、本体フレーム12に対する第3当接部81の左右方向におけるねじ83による取着位置を変更できるように構成しておくことで、本体フレーム12やキャリッジ18に対する第3当接部81の位置調整を容易に行うことができる。
【0083】
・第2当接部66を本体フレーム12と別体で構成し、該第2当接部66を本体フレーム12に対してねじなどで固定するようにしてもよい。
・第1当接部65及び第2当接部66の少なくとも一方を、板材ではないブロック状のもので構成してもよい。
【0084】
・キャリッジ18には、タイミングベルト27の代わりに、ラックとピニオンのようなギア機構によってキャリッジモーター28の駆動力が伝達されるように構成してもよい。この場合、キャリッジ18におけるキャリッジモーター28の駆動力が伝達される部位が移動力付与部となる。
【0085】
・本体フレーム12には、キャリッジ18が当接可能な基準当接部を3つ以上設けるようにしてもよい。この場合、各基準当接部は、本体フレーム12と一体に形成してもよいし、本体フレーム12と別体で構成してもよい。
【0086】
・キャリッジ18は、カム部材38により高さ位置が2段階、3段階、あるいは5段階以上で調節可能に構成してもよい。
・インクジェット式プリンター11は、各インクカートリッジ32がキャリッジ18に搭載される、所謂オンキャリッジタイプのプリンターであってもよい。
【0087】
・用紙Pの代わりに、プラスチックフィルムや布、あるいは金属箔などをターゲットとして用いてもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0088】
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター、12…支持部材としての本体フレーム、18…移動体としてのキャリッジ、19…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、24…ノズル、38…位置調節機構としてのカム部材、52…キャップ部材、61…移動力付与部、65…基準当接部としての第1当接部、66…基準当接部としての第2当接部、P…ターゲットとしての用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体と、
前記移動体を走査方向へ移動可能に支持する支持部材と、
前記移動体に支持されるとともに、ノズルからターゲットに対して液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
前記ターゲットと前記液体噴射ヘッドとの距離を調節するべく前記移動体の位置を調節する位置調節機構と、
前記移動体の移動に伴う該移動体との係合により、前記ノズルを囲うように前記液体噴射ヘッドに対して前記走査方向と直交する方向において当接可能に構成されたキャップ部材と、
前記支持部材に設けられ、前記走査方向における前記移動体の基準位置を設定するべく前記移動体を前記キャップ部材と係合する方向へ移動させた際に、前記移動体が前記走査方向において当接する複数の基準当接部と
を備え、
前記移動体は前記走査方向へ移動するための移動力が付与される移動力付与部を有するとともに、前記各基準当接部は前記走査方向と直交する方向において少なくとも前記移動力付与部を挟んだ両側に1つずつ配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項2】
前記各基準当接部のうちの少なくとも1つは、前記支持部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
【請求項3】
前記各基準当接部のうちの少なくとも1つは、前記支持部材と別体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
【請求項4】
前記各基準当接部は、それぞれ板材によって構成され、
前記移動体は、前記各板材の端面に当接することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図2】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−52610(P2013−52610A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192986(P2011−192986)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】