説明

液体噴射記録装置および記録装置

【課題】消耗品であるインク容器構造の単純化を可能にし、相対的に低いコストで製造可能なより信頼性の高い液体収納容器を使用可能な液体噴射記録装置を提供する。
【解決手段】本発明の液体噴射記録装置は、内部にインクを収納したメインタンク12を着脱自在に装着する接続口25と、一端に外気側となる開口35が形成された複数箇所で屈曲しているの細菅である大気連通孔34の他端側の開口となる小孔33と、インクを吐出する記録ノズル11が設けられたヘッド液室20に連通するインク通路19とが形成された、内部にインクを一時的に貯留するサブタンク31を備え、サブタンク31の接続口25内に、小孔33及びインク通路19を覆うようにしてインクを含浸保持可能なインク吸収体26が収納されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液滴を記録ヘッドから吐出して記録を行う液体噴射記録装置および記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体噴射記録装置は液体噴射記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体上を横切って移動する時、制御システムが記録ヘッドを作動させて液滴を吐出、すなわち噴射して、所望の文字や画像を形成する。液体(以下インク)は記録装置内に固定的に配置された液体収納容器(以下メインタンク)に貯留されるか、或はキャリッジに搭載され移動するメインタンクに貯留されて記録ヘッドに供給される。メインタンクを固定的に配置した場合は柔軟なインク供給チューブを記録ヘッドに結合させてインクを補給する。メインタンクがキャリッジと共に移動する場合は記録ヘッドと分離可能に接合され、インクが無くなった時に交換される。
【0003】
記録ヘッドが正常に機能するためにはメインタンクは記録装置内の何処に位置しているかに拘らず、インクを途切れること無く供給するとともにメインタンク及びまたは記録ヘッド部10内に適正な負の背圧を形成し維持することも必須の要件である。背圧とは大気圧を基準とした記録ヘッド部10内の圧力である。背圧が低くなり過ぎるとオリフィスにおけるインクメニスカスの凹面が大きくなりインク吐出後気泡を抱き込み易くなり不吐出の原因となる。
【0004】
また、正圧が高くなりオリフィスに働くインクの表面張力による界面力を超えるとインク漏れを引き起こす。従って、メインタンク及び記録ヘッド部10は記録装置の保管中および作動中に遭遇する温度および大気圧の変動においても適正な一定範囲内の背圧を生成・維持することを要求される。この要求に答える背圧制御機構として特許文献1や特許文献2や特許文献3に記載されたインクジェット記録装置が有るが、何れも大型のインク吸収体を必要とする。同様な主旨の構成は特許文献4や特許文献5や特許文献6にも開示されその効用が述べられ、内圧が上昇した時のインク退避法を開示しているが記録ヘッドと一体構成であり大型のインク吸収体を必要とし、消耗品としては複雑かつ大型で低価格化は難しい。
【0005】
従来のインクジェット記録装置として図4の例で説明する。
【0006】
メインタンク112はインク114を収納したインク室113と、インク室113と隔壁123で仕切られた、インク吸収体116a、116b、116cを収納したインク吸収体室115とを有する。メインタンク112の下壁にはインクの残量検出するための透明なプラスチック製光学部材からなるインク残量検出部121が設けられている。インク吸収体室115は、隔壁123に形成された連通路によりメインタンク112と下方で連通しており、上方には大気と連通する大気連通孔117が形成されている。隔壁123にはスリット状の溝122が縦方向に複数形成されていて空気およびインクの移動をスムーズにする。
【0007】
インク供給源であるメインタンク112はインクを記録ヘッド部110に導くインク吸収体116a部で着脱可能に構成されており、メインタンク112から記録ヘッド部110へと供給されたインクは、フィルタ118およびインク通路119を介してヘッド液室20に至る。
【0008】
インク114は、インク室113においては自由状態で保持されるが、インク吸収体室115においてはポリエステルフェルトなどからなるインク吸収体116b、116cによって含浸保持される。
【0009】
インク吸収体室115内のインク吸収体116cは周囲環境が変動した際の背圧制御手段として機能する。例えば、メインタンク112内の温度や圧力が外気に対して相対的に上昇した際には、自由状態でインクを保持するインク室113内上層部の空気が膨張する。この膨張した空気の分だけインク室113から押し出されたインクをインク吸収体室115内のインク吸収体116cが吸収することで、周囲環境が変化しても記録ヘッド部10部110は一定範囲内の背圧を維持することができる。インク吸収体116cはインク吸収体116bよりも密度が粗く空気が通り易くインクを残り難くしている。インク吸収体116aはインク吸収体116bよりも密度が高く、インク吸収体が強く働きインクを引き付け易くしている。図4ではメインタンク112と記録ヘッド部110を分離状態で示しているが両者はパッキング材124で接合された状態で使用される。
【特許文献1】特開2001−130024号公報
【特許文献2】特開2001−187459号公報
【特許文献3】特開2001−246761号公報
【特許文献4】特開平7−81084号公報
【特許文献5】特開2002−36593号公報
【特許文献6】特許第2898746号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記の従来例には以下のような課題が存在している。
【0011】
上述した従来例のインクジェット記録装置においては背圧の生成・維持やインク漏洩防止はインク吸収体に働くインクの毛細管力が担っている。上記例では一部のインクはインク室内に自由状態で収容されてはいるものの、インク吸収体室内に収納された、少なくは無い容積を占めるインク吸収体は容積の約20%〜70%の範囲でしかインクの排出や収容ができず、容積効率が悪いという問題が有る。インクタンクの使用寿命を延ばそうと貯留インク量を増やすとそれに応じてインクを消費するに連れ増える空気の量も増え、押し出されるインクの量も増えるので、押し出されるインクを収容するインク吸収体の体積も増やさなくてはならず、必然的にメインタンクは増やしたインク以上に大型化する。また、多孔質部材のインク吸収体はゴミの発生源にもなる恐れや長期保存によりインクを変質させる恐れもあり、消耗品である交換用インクタンクのコストを圧迫する要因でもある。
【0012】
また、上述した従来例では、インク残量検出部がメインタンク側に装着されているため、インクを消費したことによりメインタンクを交換する際、まだ利用可能であるインク残量検出部まで交換せざるを得ないという問題もあった。
【0013】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、消耗品であるインク容器構造の単純化を可能にし、相対的に低いコストで製造可能なより信頼性の高い液体収納容器を使用可能な液体噴射記録装置および記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の液体噴射記録装置は、被記録媒体に対して記録ヘッドのノズルから液体を吐出して記録を行なう液体噴射記録装置であって、内部に液体を収納した液体収納容器を着脱自在に装着する接続口と液体収容容器の液体を一時的に貯留する副液体収納室と、該液体を、記録ヘッドのノズルへ供給する液体供給口と、接続口から液体供給口に至るインク経路に配された液体吸収体を備え、該液体吸収体が、小孔および細管を経由して、大気連通孔によって外気に開放されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、液体吸収体を液体噴射記録装置の副液体収容室側に設けた構成としたため、液体収納容器の液体全てを自由状態で収納することができる。これにより、消耗品である液体収納容器の構成が簡単となるので相対的に低いコストで製造可能で信頼性の高いものとすることができ、また、このような液体収納容器を使用可能な液体噴射記録装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は本発明の一実施例の液体噴射記録装置である記録ヘッド部と、インクを自由状態で収納したメインタンクとが接合された状態の側断面図である。
【0017】
メインタンク12はその内部に液体のインク14を収納したインク室13を有し、その下方にインク導出口28が形成されており、栓部材29がこのインク導出口28を塞いでいる。この栓部材29は後述する記録ヘッド部10の接続口25が挿入されることで押し開かれ、メインタンク12の内部と記録ヘッド部10の内部とを連通させる。インク14は、インク室13においては自由状態、すなわち、液体吸収体等に含浸保持させずにそのままの状態で保持されている。インク室13内のインク14の上層部分は空気が占めている。
【0018】
本発明の液体噴射記録装置である記録ヘッド部10は、多数のノズルが高密度で配された記録ノズル11が設けられたヘッド液室20と、一端に外気側となる開口35が形成された複数箇所で屈曲しているの細菅である大気連通孔34と、インクを含浸保持するインク吸収体26が収納された接続口25、大気連通孔34の他端側の開口となる小孔33、およびインクを吐出する記録ノズル11が設けられたヘッド液室20に連通するインク通路19とが形成された、インクを一時的に貯留するサブタンク31と、サブタンク31内のインクの残量検出するための透明なプラスチック製光学部材からなるインク残量検出部21とを有する。
【0019】
ヘッド液室20に設けられた記録ノズル11は例えば256個のノズルを300dpiの密度で形成され、図1においてはインク滴の吐出は下向き(図1中矢印A方向)に行われる。また図示していないが、各ノズルには通電によって気泡を発生させインクを液滴の形で吐出させる発熱体が設けられていて、その発熱体に電気信号を供給するプリント配線基板等も存在している。
【0020】
接続口25の先端部はフィルタ27bで覆われており、メインタンク12のインク導出口28を塞いでいる栓部材29を押して開口する。インク導出口28の内側に配されたOリング30は円筒形の接続口25の外壁部とに挟まれて連通したメインタンク12とサブタンク31とを外気から遮断状態に保っている。
【0021】
図2に示すように、円筒形の接続口25内に配されたインク吸収体26はその断面形状が矩形形状であり、メインタンク12と接続されることで、その先端部に配置されたフィルタ27bがメインタンク12内のインク14に触れる。
【0022】
インク吸収体26はメインタンク12内のインク14をサブタンク31内に導き、代わりにサブタンク31内の空気を四角柱状のインク吸収体26周囲の空間部32を通してメインタンク12内に進入させることで気液交換が行われる。そして、サブタンク31内がインク14で満たされるとメインタンク12にはそれ以上は空気が入らず、インク14も移動しない密閉状態となる。
【0023】
接続口25の開口端にはフィルタ27bが配置されており、また、同様にインク通路19への入口部分にはフィルタ27aが配置されている。これら各フィルタ27a、27bにより、ヘッド液室20へのゴミ、異物、インクの凝集成分などの混入が防がれる。フィルタ27aは記録ノズル11を詰まらせるような大きさの異物の混入を防ぐ目的から濾過精度20μm程度のものが使用される。フィルタ27bは気泡が通り抜け易いように、より粗めの濾過精度のものが使用される。
【0024】
インク吸収体26はインクを吸収してその表面張力により適度の界面力を発生させる部材が望ましく、例えばポリエステルフェルトやポリウレタンなどの多孔質部材や樹脂製の3次元状の繊維構造体なども用いることができる。しかし、長期間にはインクを変質させる恐れのある化学部材よりは、親水性のSUS薄板を複数枚積層してその隙間にインクを保持させるように構成した金属性部材やメッシュ状の金属繊維不織布が望ましい。このインク吸収体26は周囲環境が変動した際の背圧制御手段として機能する。例えば、気圧の低下や温度上昇によりメインタンク12内上層部の空気が外気に対して相対的に膨張した場合、この膨張による圧力は下層のサブタンク31内のインク吸収体26に含浸したインクに及ぶ。
【0025】
サブタンク31は側壁部に穿かれた小孔33、細く長い複数箇所で屈曲しているの大気連通孔34を経て開口35で外気に開放されており、小孔33は、インクを含浸したインク吸収体26で塞さがれサブタンク31内を外気から遮断状態に保っている。
【0026】
小孔33は記録ノズル11のオリフィス群の口径約20μm〜40μmに比べ数十倍の数百μmの断面寸法を有し、サブタンク31内で加圧されたインクはここから溢れ出る。
【0027】
大気連通孔34はサブタンク31内のインク14の溢れ出たインクを収容する機能を有する。大気連通孔34は図1では比較的簡単に示しているが、インクの流出や蒸発を防止するため微細で長く複数箇所で屈曲しているように形成される。大気連通孔34全体の容量としては、メインタンク12の容量を6ccとし内外の最大温度差を15℃とすれば空気の膨張量としては約0.33ccであり、1mm2弱程度の断面積としても全長を330mm以上必要とし現実的ではない。そこで、大気連通孔34の経路中に大気連通孔34よりも広げられた空間部である0.01〜0.1cc程度の液溜まり36を必要に応じて、何箇所か分散して部分的に配すると良い。
【0028】
また、メインタンク12の容量がより大きな場合はより多くのインクが溢れ出ることも考えられる。このような場合には図3に示すように大気連通孔34の出口35近傍に液溜まり36よりもさらに広げられた容量の大きな大空間部である大液溜まり37を配して万が一のインクの漏出を防止することができる。このように、サブタンク31に連通する大気連通孔34は、内圧の上昇時は溢れるインクを大気連通孔34に収容して所定の圧力以上に圧力が上昇するのを防止する。
【0029】
一方、記録動作によりインクが消費され内圧が低下した際は、圧力が相対的に高い外気が大気連通孔34を介して小孔33からサブタンク31内に侵入し、そしてインク吸収体26、接続口25を経て最後にインク室13の上層部に達する。
【0030】
インクが消費され始めるとサブタンク31と連通するメインタンク12内にインク吸収体26と含浸状態のインクとの間に働く界面力により外気との圧力差に耐える負圧が発生し、インクの消費が進むにつれその負圧は序々に大きくなり、インク吸収体26に含浸されたインクに小孔33からの外気がメニスカス状に進出し、ついには気泡としてちぎれて上昇し、最終的にはメインタンク12内に侵入し一定以上の負圧の増加を防ぎメインタンク12内の負圧とインク吸収体26に働くインクの界面力とのバランスした状態を維持し良好な記録状態を保つ。
【0031】
外気圧や周囲温度が変化しメインタンク12内の空気が相対的に収縮した場合、外気が、記録装置の大気連通孔から細管を経由して小孔を通り、インクを含浸したインク吸収体26を介して少量づつ気泡の取り入れを行なう。、また、メインタンク12内の空気が相対的に膨張した場合には、小孔33から細管側にインクを押し出すことにより、メインタンク内の圧力を安定に保ち、一定範囲以上の内圧の低下や上昇を防止する。細管の形状として、インク吸収体から押し出されたインクを溜める空間が複数あると、メインタンクの圧力変化を複数の容量で受け止めることが可能となり、よりメインタンク内の圧力を安定させる効果がある。
【0032】
以上のようにして、インク室13内部の背圧はほぼ一定範囲内に保持される。インク室13内の背圧を調整する程度はこのインク吸収体26に働く界面力の程度に依存する。例えば、SUS製薄板を積層する間隔を最適に選択しインクの界面力を最適にする密度を選択することによってインク室13内の背圧を適正範囲内に保つことができる。
【0033】
本実施形態の記録ヘッド部10は、上述した背圧を調整する機能を有するインク吸収体26がメインタンク12内に収納されるのではなく記録ヘッド部10の接続口25内に収納されることでメインタンク12内にインク14を自由状態で貯留することが可能となり、インクを貯留するための容積効率を向上させることができる。
【0034】
インク残量検出部21はインクが無くなると液体から空気に接触媒質が変化することを利用してインクの有無を検出する透明な光学部材である。インク残量検出部21は、図示していないが、外部からインク残量検出部21に照射された光が戻るようにサブタンク31内側が45度の2等辺直角三角形状に成型されている。インク残量検出部21によるインク残量の検出は、メインタンク12においてはインク14は自由状態で貯留されているので従来例のようにメインタンク12の壁面に設ける構成とすることも可能であるが、記録ヘッド部10に設け、サブタンク31側にてインク残量の検出を行うことにより消耗品であるメインタンク12をよりシンプルな構造にすることができる。
【0035】
以上のように、本実施形態においては、インク吸収体26、大気連通孔34およびインク残量検出部21がメインタンク12側ではなく、記録ヘッド部10側に設けられている。このように、メインタンク12をインク14を貯留する機能だけに絞込むことで、メインタンク12をブロー成型によって一部品として構成可能となる。
【0036】
このことはメインタンク12を相対的に低いコストで製造可能で信頼性の高いものとすることができ、また、同じサイズならばより多くのインクを収容可能で、同じインク量ならばより小型化できることを意味する。さらには、消耗品であるメインタンク12からインク吸収体やインク残量検出部を無くした一体構成のシンプルな容器であるため、消耗品であるメインタンク12を、より安価にユーザに提供することができるという効果がある。
【0037】
また、メインタンク12内のインクは容積率100%で貯留可能となる。メインタンク内にインク吸収体を収容した構成の場合、インク吸収体に含浸保持されたインクは使い切ることができなかったが、本実施形態の記録ヘッド部10に用いられるメインタンク12はインクを100%全て使い切ることができる。
【0038】
なお、図1、図3では複数箇所で屈曲している大気連通孔34は見易いように横断面の概略で示したが、サブタンク31の側壁部に設けることが構造上望ましく、また、記録ヘッド部10の底面近傍に集中して配すると良い。
【0039】
また、インク吸収体26は一体構造で示しているが接続口25部や小孔33部など性能の必要性に応じて分割して配しても良いことは言うまでも無い。以上の詳細な説明は本発明の実施例について説明することを目的としており、本発明の範囲を制限するものでは無い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施例の液体噴射記録装置と、メインタンクとが接合された状態の側断面図である。
【図2】矩形断面のインク吸収体を収納した円筒形の接続口の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の液体噴射記録装置と、メインタンクとが接合された状態の側断面図である。
【図4】従来の液体噴射記録装置と、メインタンクとが接合された状態の一例の側断面図である。
【符号の説明】
【0041】
10 記録ヘッド部
11 記録ヘッド
12 メインタンク
13 インク室
14 インク
19 インク通路
20 ヘッド液室
21 インク残量検出部
25 接続口
26 インク吸収体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体に対して記録ヘッドのノズルから液体を吐出して記録を行なう液体噴射記録装置であって、
内部に液体を収納した液体収納容器を着脱自在に装着する接続口と、
前記液体収容容器の液体を一時的に貯留する副液体収納室と、
該液体を、前記記録ヘッドのノズルへ供給する液体供給口と、
前記接続口から前記液体供給口に至るインク経路に配された液体吸収体を備え、
該液体吸収体が、小孔および細管を経由して、大気連通孔によって外気に開放されていることを特徴とした液体噴射記録装置。
【請求項2】
前記副液体収容室に液体の残量を検出する液体残量検出手段を有する、請求項1に記載の液体噴射記録装置。
【請求項3】
前記細管が、複数箇所で屈曲していることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射記録装置。
【請求項4】
前記細管が、内容積の異なった複数の連続した室より構成されていることを特徴とした請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体噴射記録装置。
【請求項5】
前記細管が、大気連通口近傍に内容積が最大となる室を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体噴射記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−159834(P2006−159834A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−358132(P2004−358132)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】