説明

液層の凝固を利用したガイド波による検査方法

【課題】被検査体が、ガイド波発振器と良好に接触させることができない形状を有する場合であっても、反射波のノイズレベルを抑える。
【解決手段】被検査体との間に液体を充填するための液保持体を用意し、液保持体と被検査体との間に液体充填用空間を形成するように液保持体を配置し、液体充填用空間に液体を充填し、充填した液体を凝固させ、この状態で、液保持体に取り付けたガイド波発振器を作動させることで、被検査体にガイド波を発生させ、被検査体を伝播したガイド波の反射波を検出し、該反射波に基づいて被検査体を検査する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法に関する。より詳しくは、本発明は、計測対象の被検査体中を伝播する音波であるガイド波を発生させ、ガイド波の反射波を検出し、この反射波に基づいて被検査体を検査する検査方法に関する。なお、ガイド波の周波数は、例えば、1kHz〜数百kHz(一例では、32kHz、64kHz、128kHzなど)である。
【背景技術】
【0002】
ガイド波は、被検査体に取り付けたガイド波発振器により発生させられる。このガイド波発振器は、被検査体を振動させ、これにより音波の一種であるガイド波を発生させる。発生・発振したガイド波は、被検査体中をその長手方向に沿って伝播していく。
【0003】
ガイド波の反射波を検出することで、被検査体の健全性を検査する。ガイド波は、被検査体における不連続部や、被検査体の断面積変化などによって反射波として反射される。この反射波を検出することで、被検査体の健全性を検査する。被検査体の健全性として、例えば、被検査体の傷または腐食のなどの欠損部分の有無を検査する。
【0004】
ガイド波として、例えば、Lモード(Longitudinal mode)のガイド波や、Tモード(Torsional mode)のガイド波がある。Lモードのガイド波は、その伝播方向に振動しながら被検査体中を伝播し、Tモードのガイド波は、被検査体をねじるように振動しながら被検査体中を伝播する。
【0005】
このようなガイド波は、一般の音波検査で用いる音波と比較して、減衰が少なく、被検査体の広範囲にわたって被検査体の健全性を検査できる。一般の音波検査において使用する音波は、例えば、周波数が5MHzと高く波長が0.6mmと小さいため、減衰しやすい。これに対し、上述のようなガイド波は、例えば、周波数が32kHzと小さく波長が100mmと大きいので、減衰しにくい。
【0006】
本願の先行技術文献として、例えば下記の特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−36516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来においては、被検査体の外表面が凹凸形状であるために、ガイド波発振器を被検査体に取り付けた状態において、ガイド波発振器と被検査体との接触が不完全である場合がある。ここで、接触が不完全であるとは、ガイド波発振器と被検査体とが、離散した複数箇所でのみ接触(例えば、点接触)することを意味する。
このような不完全な接触のために、反射波のノイズのレベルが高くなってしまい、被検査体を精度よく検査できなくなってしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、被検査体が、ガイド波発振器と良好に接触させることができない形状を有する場合であっても、反射波のノイズのレベルを抑えることができる検査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的を達成するため、本発明によると、被検査体中に伝播するようにガイド波を発生させ、該ガイド波の反射波を検出し、この反射波に基づいて、該被検査体を検査する検査方法であって、
(A)被検査体との間に液体を充填するための液保持体を用意し、
(B)液保持体と被検査体との間に液体充填用空間を形成するように液保持体を配置し、
(C)液体充填用空間に液体を充填し、
(D)充填した液体を凝固させ、
(E)この状態で、液保持体に取り付けたガイド波発振器を作動させることで、被検査体にガイド波を発生させ、
(F)前記(E)で発生して被検査体を伝播したガイド波の反射波を検出し、該反射波に基づいて被検査体を検査する、ことを特徴とする液層の凝固を利用したガイド波による検査方法が提供される。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によると、前記(B)において、液保持体の内周面で被検査体を囲むように液保持体を配置することで、該内周面と被検査体との間に液体充填用空間を形成する。
【0012】
好ましくは、前記(B)で配置した液保持体と被検査体の少なくとも一方を前記液体の凝固点以下に冷却した状態で、液体充填用空間に液体を充填することで、前記(C)と前記(D)を同時に行う。
【0013】
前記(B)において、前記(C)において液体充填用空間内に液体を充填する時に、液体が液体充填用空間から漏れることを防止するシール材を、液保持体と被検査体の間を塞ぐように設ける。
【発明の効果】
【0014】
上述した本発明によると、液保持体と被検査体との間に液体を充填し、充填した液体を凝固させるので、被検査体の形状に拘わらず、液保持体と被検査体との間を固体で埋めることができる。これにより、被検査体の振動を安定させることができ(例えば、ガイド波のモード変換が起こることを防止でき)、その結果、反射波のノイズレベルを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態による、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法を実施するための構成を示す。
【図2】本発明の実施形態による、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法を示すフローチャートである。
【図3】(A)は、本発明の実施形態による検査方法で検出した反射波の振幅を示し、(B)は、比較例を示す。
【図4】本発明の実施形態による、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法を実施するための別の構成を示す。
【図5】本発明の実施形態による、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法を実施するための別の構成を示す。
【図6】本発明の実施形態による、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法を実施するための別の構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態によるガイド波を用いて被検査体1を検査するためのガイド波センサ10の構成図である。図1では、ガイド波センサ10は、強磁性材料で形成された被検査体1(この例ではワイヤ)に取り付けられている。図1(A)は、図1(B)の1A−1A矢視断面図であり、図1(B)は、図1(A)の1B−1B矢視断面図であり、図1(C)は、図1(A)の1C−1C矢視断面図であり、図1(D)は、図1(A)の1D−1D矢視断面図である。
【0017】
被検査体1の外表面1cは、凹凸形状を有する。図1の例では、被検査体1は、ワイヤである。ワイヤ1は、中心素線1aと、複数の周回素線1bとからなる。周回素線1bは、互いに編まれるように、中心素線1aを周りながらワイヤ1の長手方向に延びている。
【0018】
ガイド波センサ10は、液保持体3、シール材5、ガイド波発振器7、検出装置9を備える。
【0019】
液保持体3は、被検査体1との間に液体を充填させる液体充填用空間11を形成するためのものである。液保持体3は、本実施形態では、液体を通さない材料(例えば、ゴムや樹脂)で形成されている。図1では、液保持体3は、被検査体1の外周面1cを囲んで、外周面1cとの間に液体充填用空間11を形成するための内周面3aを有する。この例では、液保持体3は、筒状に形成され。液保持体3は、内部に被検査体1が通されることで、液体充填用空間11を形成する。
【0020】
シール材5は、液保持体3と被検査体1との間に形成される液体充填用空間11から液体が漏れないように、液保持体3と被検査体1との間を塞ぐものである。図1の例では、シール材5は、液保持体3の端部(軸方向端部)において、液保持体3の内周面3aと被検査体1の外表面1cとの隙間に設けられる。図1の例では、シール材5は、液保持体3と被検査体1とを接着させる接着剤であるが、他のもの(例えば、粘着テープなど)であってもよい。
【0021】
ガイド波発振器7は、本実施形態では、コイル7a、永久磁石7b、交流電源7cを有する。コイル7aは、筒状の液保持体3の内部に組み込まれ、液保持体3の軸周りに巻かれるように延びている。永久磁石7bは、コイル7a(円筒形の液保持体3)の軸方向一方側がS極となり、コイル7aの軸方向他方側がN極となるように液保持体3に取り付けられる。交流電源7cは、コイル7aに交流電圧を印加する。
【0022】
検出装置9は、コイル7aの両端の電圧を計測できるようにコイル7aに接続されている。
【0023】
図2は、本発明の実施形態による、液層の凝固を利用したガイド波による検査方法を示すフローチャートである。この検査方法では、被検査体1中に伝播するようにガイド波を発生させ、該ガイド波の反射波を検出し、この反射波に基づいて、該被検査体1を検査する。
【0024】
ステップS1において、被検査体1との間に液体を充填させるために、上述した液保持体3を用意する。
【0025】
ステップS2において、液保持体3と被検査体1との間に液体充填用空間11を形成するように液保持体3を配置する。本実施形態では、被検査体1(ワイヤ)の端部から、液保持体3内に被検査体1を通して、液保持体3の内周面3aで、被検査体1の外周面1cを囲むように液保持体3を配置する。これにより、内周面3aと外周面1cとの間に液体充填用空間11を形成する。
また、ステップS2では、後述のステップS3において液体充填用空間11内に液体を充填する時に、液体が液体充填用空間11から漏れることを防止するシール材5を、液保持体3と被検査体1の間を塞ぐように設ける。図1の例では、液保持体3の軸方向端部において、液保持体3の内周面3aと被検査体1の外周面1cとの隙間にシール材5を設ける。
この時、好ましくは、液保持体3の軸方向両端部において、上述のようにシール材5を設けることで、液体供給用隙間13を残して液体充填用空間11を密閉する。液体供給用隙間13は、例えば、シール材5を貫通するように確保された孔である。
【0026】
ステップS3において、液体充填用空間11に液体を充填する。例えば、液体供給用隙間13に液体を供給するためのチューブを接続し、該チューブと液体供給用隙間13を通して、加圧した液体を液体充填用空間11に供給する。この供給が完了したら、液体供給用隙間13を、適宜の手段で塞いでよい。なお、液体は、好ましくは水であるが、他のもの(例えば、有機溶媒など)であってもよい。
【0027】
ステップS4において、液体充填用空間11に充填した液体を凝固させる。この凝固は、液体窒素やドライアイスを被検査体1または液保持体3に接触させることで行われてよい。このステップS4では、好ましくは、液体充填用空間11内の液体を、完全に凝固させる。ただし、ステップS4において、液体充填用空間11内の液体を、部分的に凝固させてもよく、この場合でも、反射波のノイズを十分に低減させることができる。
例えば、液体が水である場合には、液体窒素またはドライアイスを用いて、上述のように液体充填用空間11に充填した液体を凝固させる。液体が水以外のものである場合には、液体の凝固点より低いもの(液体窒素やドライアイスなど)を用いて、上述のように液体充填用空間11に充填した液体を凝固させる。
【0028】
ステップS5において、液体充填用空間11内の液体が凝固している状態で、液保持体3に取り付けたガイド波発振器7を作動させることで、被検査体1にガイド波を発生させる。本実施形態では、交流電源7cがコイル7aに交流電圧を印加することで、ガイド波発振器7を作動させ、Lモードのガイド波を被検査体1に発生させる。
【0029】
ステップS6において、ステップS5で発生して被検査体1を伝播したガイド波の反射波を検出し、該反射波に基づいて被検査体1を検査する。本実施形態では、検出装置9により、反射波を、コイル7aの両端の電圧として検出する。
【0030】
図3(A)は、欠損がないことが分かっているワイヤ1について、上述の検査方法を実施することで検出した反射波を示す。
図3(B)は、同じワイヤ1について、上述の検査方法においてステップS3、S4を省略して検出した反射波を示す。
図3(A)、(B)において、横軸は、被検査体1の長手方向に沿った各位置の原点からの距離(m)を示し、原点はガイド波発振器7の位置である。図3(A)、(B)において、縦軸は、反射波の振幅に相当する電圧(V)を示す。図3から分かるように、図3(B)の場合には、欠損が存在しない位置(原点から3mの位置)において大きな振幅の反射波(ノイズ)が検出されたのに対し、図3(A)の場合には、この反射波(ノイズ)が消滅した。
図3から次のことが分かる。すなわち、被検査体1の外表面1cと液保持体3との間に液体を充填し、充填した液体を凝固させるので、被検査体1の形状に拘わらず、液保持体3と被検査体1との間を固体で埋めることができる。これにより、被検査体1の振動(ガイド波のモード)を安定化させることができ、その結果、ノイズレベルを低減させることができる。
【0031】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変形例1〜6を、任意に組み合わせて、または単独で採用してよい。
【0032】
[変形例1]
ステップS2の次に、液保持体3と被検査体1の少なくとも一方を前記液体の凝固点以下に冷却した状態で(例えば、液保持体3または被検査体1を液体窒素やドライアイスに接触させた状態で)、液体充填用空間13に液体を充填することで、前記ステップS3、S4を同時に行ってもよい。
この場合には、液体は、液体充填用空間13に供給されるのとほぼ同時に凝固する。従って、シール材5を設けなくても、液体が、液体充填用空間13から漏れなくなる。よって、シール材5を省略してもよい。
【0033】
[変形例2]
上述では、Lモードのガイド波を発生させるガイド波センサ10を図1に基づいて説明したが、図4に示すTモードのガイド波を発生させるガイド波センサ10にも本発明を適用することができる。図4(A)は、図4(B)の4A−4A矢視断面図であり、図4(B)は、図4(A)の4B−4B矢視断面図であり、図4(C)は、図4(A)の4C−4C矢視断面図であり、図4(D)は、図4(A)の4D−4D矢視断面図である。
図4において、円筒形の液保持体3の外周面に、強磁性材料で形成された強磁性金属板15を巻きつける。この強磁性金属板15の外周面にコイルを7aを巻きつける。また、上述の磁石7bは、省略する。
図4のガイド波センサ10の他の点は、上述と同じである。また、図4のガイド波センサ10を採用する場合、本発明の液層の凝固を利用したガイド波による検査方法は上述と同じである。
【0034】
[変形例3]
上述では、Lモードのガイド波を発生させるガイド波センサ10を図1に基づいて説明したが、図5に示すTモードのガイド波を発生させるガイド波センサ10にも本発明を適用することができる。図5(A)は、図5(B)の5A−5A矢視断面図であり、図5(B)は、図5(A)の5B−5B矢視断面図であり、図5(C)は、図5(A)の5C−5C矢視断面図であり、図5(D)は、図5(A)の5D−5D矢視断面図である。
図5において、円筒形の液保持体3を強磁性材料で形成する。この液保持体3の外周面にコイルを7aを巻きつける。また、上述の磁石7bは、省略する。
図5のガイド波センサ10の他の点は、上述と同じである。また、図5のガイド波センサ10を採用する場合、本発明の液層の凝固を利用したガイド波による検査方法は上述と同じである。
【0035】
[変形例4]
上述では、液保持体3は、図1のように被検査体1の外周面1cを囲んでいたが、被検査体1を囲まなくてもよい。この場合、液保持体3に取り付けられたガイド波発振器7は、作動させられると自身がガイド波の周波数で振動し、これにより、液体充填用空間11内で液体が凝固した凝固体を介して、当該振動を被検査体1に伝達して被検査体1内にガイド波を発生させるものである。
このようなガイド波発振器7の一例を図6に示す。図6(A)は、図6(B)の6A−6A矢視断面図であり、図6(B)は、図6(A)の6B−6B矢視断面図であり、図6(C)は、図6(A)の6C−6C矢視断面図であり、図6(D)は、図6(A)の6D−6D矢視断面図である。
図6の例では、ガイド波発振器7は、強磁性材料で形成された振動体7dと、振動体に巻かれたコイル7aと、振動体7dとコイル7bが内部に組み込まれた収納体7eと,収納体7eに取り付けられた永久磁石7bと、コイル7aに交流電圧を印加する交流電源7cとからなる。永久磁石7bは、コイル7aの軸方向一方側にS極が位置し、コイル7aの軸方向他方側にN極が位置する。
コイル7aに交流電圧を印加する交流電源7cとからなる。このようなガイド波発振器7(図6では収納体7)が、液保持体3に取り付けられる。
図6のガイド波センサ10の他の点は、上述と同じである。また、図6のガイド波センサ10を採用する場合、本発明の液層の凝固を利用したガイド波による検査方法は上述と同じである。図6のガイド波センサ10を用いた場合でも、ステップS5においてLモードのガイド波が被検査体1に発生する。
【0036】
(変形例5)
磁石7bは、永久磁石であったが、電磁石であってもよい。この場合、磁石7bは、固体部分(好ましくは、磁性材料で形成された芯部)と、該固体部分に巻かれたコイルとからなる。また、該コイルに直流電流を流すことで、磁場を発生させる。この場合、他の点は、上述と同じである。
【0037】
(変形性6)
上述では、被検査体1は、ワイヤであったが、凹凸形状の外面を有ずる他の被検査体1でも本発明を適用可能である。例えば、凹凸形状の外面を有ずる鉄筋であってもよい。なお、被検査体1の全体形状は、管状または棒状であってもよいし、他の形状であってもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 被検査体、3 液保持体、5 シール材、7 ガイド波発振器、7a コイル,7b 永久磁石,7c 交流電源,9 検出装置、10 ガイド波センサ、11 液体充填用空間、13 液体供給用隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査体中に伝播するようにガイド波を発生させ、該ガイド波の反射波を検出し、この反射波に基づいて、該被検査体を検査する検査方法であって、
(A)被検査体との間に液体を充填するための液保持体を用意し、
(B)液保持体と被検査体との間に液体充填用空間を形成するように液保持体を配置し、
(C)液体充填用空間に液体を充填し、
(D)充填した液体を凝固させ、
(E)この状態で、液保持体に取り付けたガイド波発振器を作動させることで、被検査体にガイド波を発生させ、
(F)前記(E)で発生して被検査体を伝播したガイド波の反射波を検出し、該反射波に基づいて被検査体を検査する、ことを特徴とする液層の凝固を利用したガイド波による検査方法。
【請求項2】
前記(B)において、液保持体の内周面で被検査体を囲むように液保持体を配置することで、該内周面と被検査体との間に液体充填用空間を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の液層の凝固を利用したガイド波による検査方法。
【請求項3】
前記(B)で配置した液保持体と被検査体の少なくとも一方を前記液体の凝固点以下に冷却した状態で、液体充填用空間に液体を充填することで、前記(C)と前記(D)を同時に行う、ことを特徴とする請求項1または2に記載の液層の凝固を利用したガイド波による検査方法。
【請求項4】
前記(B)において、前記(C)において液体充填用空間内に液体を充填する時に液体が液体充填用空間から漏れることを防止するシール材を、液保持体と被検査体の間を塞ぐように設ける、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液層の凝固を利用したガイド波による検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−232133(P2011−232133A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−101808(P2010−101808)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(000198318)株式会社IHI検査計測 (132)
【Fターム(参考)】