説明

液晶表示素子の駆動装置及び方法

【課題】液晶表示素子の光源に供給される駆動電流の位相が反転されるか、再反転されることに応じて、光源の駆動電流を減少させるか、自動的に復元させる液晶表示素子の駆動装置を得る。
【解決手段】イネーブル信号の印加/非印加に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流の発生を制御する駆動制御信号のデュティ比を減少させるか、復元させる駆動制御部210;駆動制御部210からの駆動制御信号のデュティ比に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流を減少させるか、復元させるマスタインバータ220;駆動制御信号のデュティ比に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流を減少させるか、復元させるスレーブインバータ230;及びマスタインバータ220及びスレーブインバータ230からのフィードバック電流の位相に応じて、イネーブル信号が接地されるか、駆動制御部210に印加されるようにする電流制限回路240を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示素子に関し、特に、液晶表示素子の光源に供給される駆動電流の位相が人体等によって反転されるか、または再反転されることに応じて、光源の駆動電流を減少させるか、自動的に復元させることができる液晶表示素子の駆動装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示素子は、ビデオ信号に応じ、液晶セルの光透過率を制御して画像を表示するが、特に液晶セル毎にスイッチング素子が形成されたアクティブマトリクス(Active Matrix)型の液晶表示素子は、スイッチング素子の能動的な制御が可能であるため、動画像の表現に有利である。このようなアクティブマトリクス型の液晶表示素子に用いられるスイッチング素子としては、図1の等価回路図に示すように、主に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下、「TFT」という)が用いられている。
【0003】
図1において、アクティブマトリクス型の液晶表示素子は、デジタル入力データを、ガンマ基準電圧を基準としてアナログデータ電圧に変換し、データラインDLに供給すると共に、スキャンパルスをゲートラインGLに供給し、液晶セルClcを充電させる。
【0004】
TFTは、ゲートラインGLに接続されたゲート電極、データラインDLに接続されたソース電極、及び、液晶セルClcの画素電極とストレージキャパシタCstの一側電極とに接続されたドレイン電極を有する。
【0005】
液晶セルClcの共通電極には共通電圧Vcomが供給される。
【0006】
TFTがターンオンされる場合、ストレージキャパシタCstは、データラインDLから印加されるデータ電圧を充電して、液晶セルClcの電圧を一定に保持させる。
【0007】
スキャンパルスがゲートラインGLに印加されると、TFTはターンオン(Turn On)され、ソース電極とドレイン電極の間にチャネルを形成し、データラインDL上の電圧を液晶セルClcの画素電極に供給する。この際、液晶セルClcの液晶分子は、画素電極と共通電極との間の電界によって配列が変わることにより、入射光を変調する。
【0008】
このような構造のピクセルを備えた一般的な液晶表示素子の構成について、図2を参照しながら説明する。
【0009】
図2は、一般的な液晶表示素子の構成を示すブロック構成図である。
【0010】
図2に示すように、液晶表示素子100は、液晶表示パネル110、データ駆動部120、ゲート駆動部130、ガンマ基準電圧発生部140、バックライトアセンブリ150、インバータ160、共通電圧発生部170、ゲート駆動電圧発生部180、及びタイミングコントローラ190を備えている。ここで、データ駆動部120は、液晶表示パネル110のデータラインDL1〜DLmにデータを供給する。ゲート駆動部130は、液晶表示パネル110のゲートラインGL1〜GLnにスキャンパルスを供給する。ガンマ基準電圧発生部140は、ガンマ基準電圧を発生してデータ駆動部120に供給する。バックライトアセンブリ150は、液晶表示パネル110に光を照射する。インバータ160は、バックライトアセンブリ150に交流電圧及び電流を印加する。共通電圧発生部170は、共通電圧Vcomを発生して液晶表示パネル110の液晶セルClcの共通電極に供給する。ゲート駆動電圧発生部180は、ゲートハイ電圧VGH及びゲートロー電圧VGLを発生してゲート駆動部130に供給する。タイミングコントローラ190は、データ駆動部120及びゲート駆動部130を制御する。
【0011】
液晶表示パネル110は、2枚のガラス基板の間に液晶が注入されて構成される。液晶表示パネル110の下部ガラス基板上には、データラインDL1〜DLmとゲートラインGL1〜GLnとが互いに直角に交差する。データラインDL1〜DLmとゲートラインGL1〜GLnとの交差部にはTFTが形成される。TFTは、スキャンパルスに応じて、データラインDL1〜DLm上のデータを液晶セルClcに供給する。TFTのゲート電極はゲートラインGL1〜GLnに接続され、TFTのソース電極はデータラインDL1〜DLmに接続される。また、TFTのドレイン電極は、液晶セルClcの画素電極とストレージキャパシタCstとに接続される。
【0012】
TFTは、ゲートラインGL1〜GLnのうち、自身のゲート端子に接続されたゲートラインのみを経由してゲート端子に供給されるスキャンパルスに応じて、ターンオンされる。TFTのターンオンの際、データラインDL1〜DLmのうち、TFTのドレイン端子に接続されたデータライン上のビデオデータは、液晶セルClcの画素電極に供給される。
【0013】
データ駆動部120は、タイミングコントローラ190から供給されるデータ駆動制御信号DDCに応じて、データをデータラインDL1〜DLmに供給する。また、データ駆動部120は、タイミングコントローラ190から供給されるデジタルビデオデータRGBを、ガンマ基準電圧発生部140から供給されるガンマ基準電圧を基準として、アナログデータ電圧に変換してデータラインDL1〜DLmに供給する。ここで、アナログデータ電圧は、液晶表示パネル110の液晶セルClcで階調に表現される。
【0014】
ゲート駆動部130は、タイミングコントローラ190から供給されるゲート駆動制御信号GDC及びゲートシフトクロックGSCに応じてスキャンパルスを順次発生し、ゲートラインGL1〜GLnに供給する。この際、ゲート駆動部130は、ゲート駆動電圧発生部180から供給されるゲートハイ電圧VGH及びゲートロー電圧VGLにより、それぞれ、スキャンパルスのハイレベル電圧及びローレベル電圧を決定する。
【0015】
ガンマ基準電圧発生部140は、高電位電源電圧VDDの供給を受け、正極性ガンマ基準電圧及び負極性ガンマ基準電圧を発生してデータ駆動部120に出力する。
【0016】
バックライトアセンブリ150は、液晶表示パネル110の後面に配置される。このようなバックライトアセンブリ150は、インバータ160から供給される交流電圧及び電流により発光し、光を液晶表示パネル110の各ピクセルに照射する。
【0017】
インバータ160は、内部で発生された方形波信号を三角波信号に変換した後、三角波信号とシステムから供給される直流電源電圧VCCとを比較し、比較結果に比例するバースト調光(Burst Dimming)信号を発生する。このようにバースト調光信号が発生されると、インバータ160内の駆動IC(図示せず)は、バースト調光信号に応じて、バックライトアセンブリ150に供給される交流電圧と電流の発生を制御する。
【0018】
共通電圧発生部170は、高電位電源電圧VDDの供給を受け、共通電圧Vcomを発生して、液晶表示パネル110の各ピクセルに設けられた液晶セルClcの共通電極に供給する。
【0019】
ゲート駆動電圧発生部180は、高電位電源電圧VDDの印加を受け、ゲートハイ電圧VGH及びゲートロー電圧VGLを発生させてゲート駆動部130に供給する。ここで、ゲート駆動電圧発生部180は、液晶表示パネル110の各ピクセルに設けられたTFTの臨界電圧以上のゲートハイ電圧VGHを発生し、また、TFTの臨界電圧未満のゲートロー電圧VGLを発生する。このように発生されたゲートハイ電圧VGH及びゲートロー電圧VGLは、ゲート駆動部130により発生されるスキャンパルスのハイレベル電圧及びローレベル電圧を決定することに、それぞれ用いられる。
【0020】
タイミングコントローラ190は、テレビ受像器やコンピュータモニタ等のシステムから供給されるデジタルビデオデータRGBを、データ駆動部120に供給する。更に、タイミングコントローラ190は、システムからのクロック信号CLKに応じて、システムからの水平/垂直同期信号H、Vを用いて、データ駆動制御信号DDC及びゲート駆動制御信号GDCを発生して、それぞれ、データ駆動部120及びゲート駆動部130に供給する。ここで、データ駆動制御信号DDCは、ソースシフトクロックSSC、ソーススタートパルスSSP、極性制御信号POL及びソース出力イネーブル信号SOE等を含む。また、ゲート駆動制御信号GDCは、ゲートスタートパルスGSP及びゲート出力イネーブルGOE等を含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
従来の液晶表示素子の駆動装置は、上記のような構成及び機能の液晶表示素子100を有しており、高電流を発生するインバータ160の出力電流を自動的に制御することができないので、製品をテストするか使用する際に、インバータ160から発生される高電流が人体に印加されると、高電流によって人体が大きなダメージ(Damage)を受けるという課題があった。
【0022】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、液晶表示素子の光源に供給される駆動電流の位相が人体等によって反転されるか、再反転されることに応じて、光源の駆動電流を減少させるか、自動的に復元させることができる液晶表示素子の駆動装置及び方法を提供することを目的とする。
【0023】
また、本発明は、液晶表示素子の光源に供給される駆動電流の位相が人体等によって反転されるか、または再反転されることに応じて、光源の駆動電流を減少させるか、自動的に復元させることにより、使用者が光源の駆動電流によってダメージを受けるのを回避する液晶表示素子の駆動装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明に係る液晶表示素子の駆動装置は、所定のイネーブル信号の印加可否に応じて、バックライトアセンブリの駆動電流の発生を制御する駆動制御信号のデュティ比を減少させるか、初期状態に維持したりするための駆動制御部;前記駆動制御部からの駆動制御信号のデュティ比に応じて、前記バックライトアセンブリの駆動電流の大きさを減少させるか、初期状態と同一に復元させるためのマスタインバータ;前記駆動制御信号のデュティ比に応じて、前記バックライトアセンブリの駆動電流の大きさを減少させるか、最も高い駆動電流に復元させるためのスレーブインバータ;及び前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータからのフィードバック電流の位相に応じて、前記所定のイネーブル信号が接地されるか、前記駆動制御部に印加されるようにするための電流制限回路;を含み、前記マスタインバータ内部に備えられたトランスと前記スレーブインバータ内部に備えられたトランスが反対に巻線され、前記マスタインバータ及びスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有し、前記マスタインバータまたはスレーブインバータ中、いずれか1つのインバータが人体と接触する場合、前記人体と接触したインバータの駆動電流は位相遅延され、前記マスタインバータとスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有しなく、前記電流制限回路は、前記互いに反対位相を有するマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を前記駆動制御部に印加し、互いに反対位相を有しないマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を接地端に提供する。
【0025】
また、本発明に係る液晶表示素子の駆動装置は、バックライトアセンブリに駆動電流を供給するためのマスタインバータ及びスレーブインバータを備え、前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータの駆動を制御するための駆動制御部を備えた液晶表示素子の駆動装置において、前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータからのフィードバック電流の位相に応じて、所定のイネーブル信号が接地端や、駆動制御部に印加されるようにするための電流制限回路を備え、前記電流制限回路は、前記マスタインバータからのフィードバック電流によってターンオン/ターンオフされる第1スイッチング素子;前記スレーブインバータからのフィードバック電流によってターンオン/ターンオフされる第2スイッチング素子;前記第1及び第2スイッチング素子が交互にターンオン/ターンオフされる際に印加される電源電圧によって駆動される第3スイッチング素子;及び前記第3スイッチング素子がターンオフされる際に印加される前記電源電圧により発生された電流によってターンオンされ、前記所定のイネーブル信号が接地されるようにスイッチング動作する第4スイッチング素子;を含み、前記マスタインバータ内部に備えられたトランスと前記スレーブインバータ内部に備えられたトランスが反対に巻線され、前記マスタインバータ及びスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有し、前記マスタインバータまたはスレーブインバータ中、いずれか1つのインバータが人体と接触する場合、前記人体と接触したインバータの駆動電流は位相遅延され、前記マスタインバータとスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有しなく、前記電流制限回路は、前記互いに反対位相を有するマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を前記駆動制御部に印加し、互いに反対位相を有しないマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を接地端に提供する。
【0026】
さらに、本発明に係る液晶表示素子の駆動方法は、駆動制御部からの所定のイネーブル信号に応じて、バックライトアセンブリの駆動電流の発生を制御する段階;前記駆動制御信号によってマスタインバータ及びスレーブインバータからそれぞれ第1及び第2駆動電流を発生して前記バックライトアセンブリに供給すると共に、前記第1及び第2駆動電流をフィードバックさせる段階;及び前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流の位相に応じて、前記駆動制御信号のデュティ比を減少させるか、復元させる段階;を含み、前記マスタインバータ内部に備えられたトランスと前記スレーブインバータ内部に備えられたトランスが反対に巻線され、前記マスタインバータ及びスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有し、前記マスタインバータまたはスレーブインバータ中、いずれか1つのインバータが人体と接触する場合、前記人体と接触したインバータの駆動電流は位相遅延され、前記マスタインバータとスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有しなく、前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流が互いに反対位相である場合、前記所定のイネーブル信号は、前記駆動制御部に印加し、前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流が互いに反対位相を有しない場合、前記所定のイネーブル信号は、接地端に提供される。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、マスタインバータ及び/またはスレーブインバータの出力側に人体が接触される場合に、自動的に光源の駆動電流を減少させ、この状態で人体がマスタインバータ及び/またはスレーブインバータの出力側から離隔されると、光源の駆動電流を自動的に復元させるので、マスタインバータ及び/またはスレーブインバータから供給される駆動電流によって使用者がダメージを受けるのを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
実施の形態1.
以下、添付された図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態1について詳細に説明する。
【0029】
図3は、本発明の実施の形態1に係る液晶表示素子の駆動装置を示すブロック構成図である。
【0030】
図3において、本発明の液晶表示素子の駆動装置200は、所定のイネーブル信号の印加/非印加に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流の発生を制御する駆動制御信号のデュティ比を減少させるか、復元させるための駆動制御部210と、駆動制御部210からの駆動制御信号のデュティ比に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流の大きさを減少させるか、復元させるためのマスタインバータ220と、マスタインバータ220を通じて供給される駆動制御信号のデュティ比に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流の大きさを減少させるか、復元させるためのスレーブインバータ230と、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230からのフィードバック電流の位相に応じて、所定のイネーブル信号が接地されるか、駆動制御部210に印加されるようにするための電流制限回路(LCC:Limited Current Circuit)240とを備えている。ここで、駆動制御信号はパルス幅変調信号(PWM:Pulse Width Modulation)である。
【0031】
駆動制御部210は、バックライトアセンブリ150の初期駆動状態で印加される所定のイネーブル信号に応じて、初期状態のデュティ比を有するパルス幅変調信号をマスタインバータ220に供給する。このように所定のイネーブル信号が駆動制御部210に印加される場合、駆動制御部210は、マスタインバータ220に供給されるパルス幅変調信号のデュティ比を100%に保持させる。
【0032】
所定のイネーブル信号が電流制限回路240によって接地されて、駆動制御部210に供給されない場合、駆動制御部210は、パルス幅変調信号のデュティ比を減少させて、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から供給されるバックライトアセンブリ150の駆動電流を減少させる。
【0033】
マスタインバータ220は、駆動制御部210から供給されるパルス幅変調信号のデュティ比に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流の大きさを増減させる。初期状態のデュティ比と同一である100%のデュティ比を有するパルス幅変調信号が入力されると、マスタインバータ220は、最も高い駆動電流をバックライトアセンブリ150に供給すると共に、100%のデュティ比を有するパルス幅変調信号をスレーブインバータ230に供給する。
【0034】
パルス幅変調信号のデュティ比が駆動制御部210によって減少されると、マスタインバータ220は、減少されたデュティ比に比例して、バックライトアセンブリ150の駆動電流を減少させると共に、減少されたデュティ比を有するパルス幅変調信号をスレーブインバータ230に供給する。この状態で、駆動制御部210によってパルス幅変調信号のデュティ比が100%に増加されると、マスタインバータ220は、100%のデュティ比を有するパルス幅変調信号によって、バックライトアセンブリ150の駆動電流を最も高い駆動電流に復元させると共に、100%のデュティ比を有するパルス幅変調信号をスレーブインバータ230に供給する。一方、マスタインバータ220は、スレーブインバータ230から出力される駆動電流のフィードバックを受け、また、自身が出力する駆動電流を電流制限回路240にフィードバックさせる。
【0035】
スレーブインバータ230は、マスタインバータ220を通じて供給されるパルス幅変調信号のデュティ比に応じて、バックライトアセンブリ150の駆動電流の大きさを増減させる。初期状態のデュティ比と同一である100%のデュティ比を有するパルス幅変調信号が入力されると、スレーブインバータ230は、最も高い駆動電流をバックライトアセンブリ150に供給すると共に、この駆動電流をマスタインバータ220及び電流制限回路240にフィードバックさせる。
【0036】
パルス幅変調信号のデュティ比が減少されると、スレーブインバータ230は、減少されたデュティ比に比例して、バックライトアセンブリ150の駆動電流を減少させると共に、この駆動電流をマスタインバータ220及び電流制限回路240にフィードバックさせる。この状態で、パルス幅変調信号のデュティ比が100%に増加されると、スレーブインバータ230は、100%のデュティ比を有するパルス幅変調信号によって、バックライトアセンブリ150の駆動電流を最も高い駆動電流に復元させると共に、この駆動電流をマスタインバータ220及び電流制限回路240にフィードバックさせる。
【0037】
このようなマスタインバータ220及びスレーブインバータ230は、図4の(A)、(B)に示すように、互いに逆位相の駆動電流を、バックライトアセンブリ150の両側段に供給する。例えば、マスタインバータ220が図4の(A)に示すような位相を有する駆動電流を供給すると、スレーブインバータ230は、図4の(B)に示すように逆位相を有する駆動電流を供給する。このような駆動電流の位相反転は、マスタインバータ220の内部に備えられたトランス(図示せず)と、スレーブインバータ230の内部に備えられたトランス(図示せず)とが反対に捲線されることによって発生される。
【0038】
図4の(A)に示すような位相を有する駆動電流が、マスタインバータ220から発生されている状態で、人体等がマスタインバータ220の出力側に接触されると、マスタインバータ220から発生される駆動電流の位相が反転され、図4の(B)に示すような位相と同一になる。この場合、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から電流制限回路240にフィードバックされる各フィードバック電流の位相が同一になる。
【0039】
これと同様に、図4の(B)に示すような位相を有する駆動電流が、スレーブインバータ230から発生されている状態で、人体等がスレーブインバータ230の出力側に接触されると、スレーブインバータ230から発生される駆動電流の位相が反転され、図4の(A)に示すような位相と同一になる。この場合、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から電流制限回路240にフィードバックされる各フィードバック電流の位相が同一になる。
【0040】
電流制限回路240は、初期状態でマスタインバータ220及びスレーブインバータ230から逆位相を有する電流のフィードバックを受けて、所定のイネーブル信号を接地させることを禁止して、所定のイネーブル信号を駆動制御部210に印加させる。一方、前述のように、人体等がマスタインバータ220やスレーブインバータ230の出力側に接触されることによって、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から同位相を有する電流がフィードバックされると、所定のイネーブル信号を接地させる。このように、所定のイネーブル信号が接地されて駆動制御部210に供給されないと、駆動制御部210は、パルス幅変調信号のデュティ比を減少させて、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から発生されるバックライトアセンブリ150の駆動電流の大きさを減少させる。この状態で、人体等がマスタインバータ220やスレーブインバータ230から離隔されると、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から逆位相を有する電流がフィードバックされるので、電流制限回路240は、所定のイネーブル信号を接地させることを禁止して、駆動制御部210に印加させる。これによって駆動制御部210は、パルス幅変調信号のデュティ比を100%に復元させる。このようにデュティ比が100%に復元されると、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から発生される駆動電流は、再び最も高い電流に復元される。
【0041】
図5は、図3内の電流制限回路を具体的に示す回路図である。
【0042】
図5において、電流制限回路240は、マスタインバータ220からのフィードバック電流によって駆動される第1トランジスタTR1と、スレーブインバータ230からのフィードバック電流によって駆動される第2トランジスタTR2と、電源電圧VCCによって駆動される電界効果トランジスタ(以下、「FET」という)FTR1と、電源電圧VCCによって発生された電流によって駆動される第3トランジスタTR3とを備えている。
【0043】
また、電流制限回路240は、ノイズを除去するための積分器241を更に備えている。
【0044】
第1トランジスタTR1は、マスタインバータ220からのフィードバック電流がフィードバックされるフィードバック端子FBMに接続されたベース、電源電圧VCCが印加されたノードN1に接続されたコレクタ、及び第2トランジスタTR2のコレクタに接続されたエミッタを有する。ここで、第1トランジスタTR1は、Nタイプのバイポーラトランジスタである。このような第1トランジスタTR1は、マスタインバータ220からフィードバックされた正(+)のフィードバック電流がベースに印加されると、ターンオンされ、ノードN1に印加された電源電圧VCCが第2トランジスタTR2に印加されるようにスイッチング動作する。一方、第1トランジスタTR1は、マスタインバータ220からフィードバックされた負(−)のフィードバック電流がベースに印加されると、ターンオフされ、ノードN1に印加された電源電圧VCCのスイッチングを遮断して、ノードN1に印加された電源電圧VCCをFET(FTR1)のゲートに印加させる。ここで、電流制限回路240は、第1トランジスタTR1のベースとフィードバック端子FBMとの間に接続された抵抗R1を更に備えている。
【0045】
第2トランジスタTR2は、スレーブインバータ230からのフィードバック電流がフィードバックされるフィードバック端子FBSに接続されたベース、第1トランジスタTR1のエミッタに接続されたコレクタ、及び接地されたエミッタを有する。ここで、第2トランジスタTR2は、Nタイプのバイポーラトランジスタである。このような第2トランジスタTR2は、スレーブインバータ230からフィードバックされた正(+)のフィードバック電流がベースに印加されると、ターンオンされ、コレクタに供給された電源電圧VCCが接地されるようにスイッチング動作する。一方、第2トランジスタTR2は、スレーブインバータ230からフィードバックされた負(−)のフィードバック電流がベースに印加されると、ターンオフされ、コレクタに供給された電源電圧VCCのスイッチングを遮断する。ここで、電流制限回路240は、第2トランジスタTR2のベースとフィードバック端子FBSとの間に接続された抵抗R2を更に備えている。
【0046】
FET(FTR1)は、電源電圧VCCが印加されて第1トランジスタTR1のコレクタに接続されたノードN1と接続されたゲート、電源電圧VCCが印加されるノードN2に接続されたドレイン、及び接地されたソースを有する。このようなFET(FTR1)は、ノードN1に印加された電源電圧VCCがゲートに供給されると、ターンオンされて、ノードN2を通じてドレインに供給された電源電圧VCCが接地されるようにスイッチング動作する。一方、FET(FTR1)は、ノードN1に印加された電源電圧VCCが第1及び第2トランジスタTR1、TR2を通じて接地されるようにスイッチングされると、ターンオフされて、ノードN2に印加された電源電圧VCCのスイッチングを遮断することによって、ノードN2に印加された電源電圧VCCを第3トランジスタTR3のベースに供給させる。
【0047】
第3トランジスタTR3は、電源電圧VCCが印加されたノードN2に接続されたベース、所定のイネーブル信号ENAが供給される信号供給段に接続されたコレクタ、及び接地されたエミッタを備えている。このような第3トランジスタTR3は、FET(FTR1)がターンオフされてノードN2に印加された電源電圧VCCがベースに印加されると、ターンオンされて、コレクタに供給された所定のイネーブル信号ENAが接地されるようにスイッチング動作する。一方、第3トランジスタTR3は、ノードN2に印加された電源電圧VCCがFET(FTR1)を通じて接地されるようにスイッチングされると、ターンオフされて、所定のイネーブル信号ENAが接地されるようにスイッチングされることを遮断することによって、所定のイネーブル信号ENAを駆動制御部210に印加させる。
【0048】
一方、電流制限回路240は、 電源電圧VCCが印加される電源段とノードN1、N2との間に並列に接続された抵抗R3、R4を更に備えている。
【0049】
積分器241は、一側段がノードN2と第3トランジスタTR3のベースとに共通接続され、他側段が接地されたキャパシタC1と、キャパシタC1に並列接続されると共に、一側段がノードN2と第3トランジスタTR3のベースとに共通接続され、他側段が接地された抵抗R5と、を備えている。このような積分器241は、ノードN2を通じて第3トランジスタTR3のベースに印加される電流に混合されたノイズを、除去する。
【0050】
以下、上記のような回路構成を有する本発明の電流制限回路の動作について、更に具体的に説明する。
【0051】
まず、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230が正常的に駆動される場合について説明する。即ち、人体等がマスタインバータ220やスレーブインバータ230の出力側に接触されない場合について説明する。
【0052】
マスタインバータ220及びスレーブインバータ230は、図4の(A)、(B)に示すように、逆位相を有する駆動電流を供給するので、正常駆動時にマスタインバータ220からフィードバックされて第1トランジスタTR1のベースに供給されるフィードバック電流の位相と、スレーブインバータ230からフィードバックされて第2トランジスタTR2のベースに供給されるフィードバック電流の位相とが反対になる。これによって、第1及び第2トランジスタTR1、TR2のターンオン/ターンオフが交互に成される。このように、第1及び第2トランジスタTR1、TR2が交互にターンオン/ターンオフされることによって、ノードN1に印加された電源電圧VCCがFET(FTR1)のゲートに供給されてFET(FTR1)をターンオンさせる。
【0053】
このように、FET(FTR1)がターンオンされると、ノードN2に印加された電源電圧VCCが接地されるようにスイッチングされるので、第3トランジスタTR3は、ベースに電流が供給されないためターンオフされる。このように、第3トランジスタTR3がターンオフされると、所定のイネーブル信号ENAが、接地されるようにスイッチングされずに、駆動制御部210に供給される。従って、駆動制御部210は、供給された所定のイネーブル信号ENAに応じて、マスタインバータ220に供給されるパルス幅変調信号のデュティ比を100%に保持させる。
【0054】
次に、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230が非正常的に駆動される場合について説明する。即ち、人体等がマスタインバータ220やスレーブインバータ230の出力側に接触された場合について説明する。
【0055】
人体等がマスタインバータ220やスレーブインバータ230の出力側に接触されると、駆動電流の位相が反転されるので、非正常駆動時にマスタインバータ220からフィードバックされて第1トランジスタTR1のベースに供給されるフィードバック電流の位相と、スレーブインバータ230からフィードバックされて第2トランジスタTR2のベースに供給されるフィードバック電流の位相とが同一になる。この場合、第1及び第2トランジスタTR1、TR2が同時にターンオンされるので、ノードN1に印加される電源電圧VCCが、FET(FTR1)のゲートに供給されず、第1及び第2トランジスタTR1、TR2を通じて接地されるようにスイッチングされる。
【0056】
ノードN1に印加された電源電圧VCCが接地されると、FET(FTR1)がターンオフされると共に、ノードN2に印加された電源電圧VCCが第3トランジスタTR3のベースに印加されるので、第3トランジスタTR3が、電源電圧VCCによって発生された電流によってターンオンされ、所定のイネーブル信号ENAが接地されるようにスイッチング動作する。この場合、所定のイネーブル信号ENAが駆動制御部210に供給されないので、駆動制御部210は、マスタインバータ220に供給されるパルス幅変調信号のデュティ比を減少させて、バックライトアセンブリ150の駆動電流を減少させる。
【0057】
この状態で、人体等がマスタインバータ220及びスレーブインバータ230から離隔されると、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230が正常駆動状態に復帰する。このように、正常駆動状態に復帰すると、マスタインバータ220及びスレーブインバータ230から電流制限回路240にフィードバックされるフィードバック電流が、逆位相を有するようになる。この結果、前述のように、所定のイネーブル信号ENAが駆動制御部210に供給され、これに従って、駆動制御部210は、パルス幅変調信号のデュティ比を100%に復元させて、バックライトアセンブリ150の駆動電流を復元させる。
【0058】
以上説明した通り、本発明は、マスタインバータ及び/またはスレーブインバータの出力側に人体が接触される場合に、自動的に光源の駆動電流を減少させ、この状態で人体がマスタインバータ及び/またはスレーブインバータの出力側から離隔されると、光源の駆動電流を自動的に復元させるので、マスタインバータ及び/またはスレーブインバータから供給される駆動電流によって使用者がダメージを受けるのを回避することができる。
【0059】
なお、本発明の技術思想は、好ましい実施の形態1に基づき具体的に開示されたが、上記実施の形態1はその説明のためのものであり、その制限のためのものではないことに注意すべきである。更に、本発明の技術分野の通常の専門家であれば、本発明の技術思想の範囲で、多様な実施の形態を想到可能であることが分かるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】一般的な液晶表示素子に形成されるピクセルを示す等価回路図である。
【図2】一般的な液晶表示素子を示すブロック構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る液晶表示素子の駆動装置を示すブロック構成図である。
【図4】図3内のマスタインバータ及びスレーブインバータから出力される電流を示す特性図である。
【図5】図3内の電流制限回路を具体的に示す回路図である。
【符号の説明】
【0061】
150 バックライトアセンブリ、200 液晶表示素子の駆動装置、210 駆動制御部、220 マスタインバータ、230 スレーブインバータ、240 電流制限回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のイネーブル信号の印加可否に応じて、バックライトアセンブリの駆動電流の発生を制御する駆動制御信号のデュティ比を減少させるか、初期状態に維持したりするための駆動制御部;
前記駆動制御部からの駆動制御信号のデュティ比に応じて、前記バックライトアセンブリの駆動電流の大きさを減少させるか、初期状態と同一に復元させるためのマスタインバータ;
前記駆動制御信号のデュティ比に応じて、前記バックライトアセンブリの駆動電流の大きさを減少させるか、最も高い駆動電流に復元させるためのスレーブインバータ;及び
前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータからのフィードバック電流の位相に応じて、前記所定のイネーブル信号が接地されるか、前記駆動制御部に印加されるようにするための電流制限回路;
を含み、
前記マスタインバータ内部に備えられたトランスと前記スレーブインバータ内部に備えられたトランスが反対に巻線され、前記マスタインバータ及びスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有し、
前記マスタインバータまたはスレーブインバータ中、いずれか1つのインバータが人体と接触する場合、前記人体と接触したインバータの駆動電流は位相遅延され、前記マスタインバータとスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有しなく、
前記電流制限回路は、前記互いに反対位相を有するマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を前記駆動制御部に印加し、互いに反対位相を有しないマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を接地端に提供する
ことを特徴とする液晶表示素子の駆動装置。
【請求項2】
前記駆動制御信号は、パルス幅変調信号であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項3】
前記駆動制御部は、前記電流制限回路により所定のイネーブル信号の供給が遮断されると、前記パルス幅変調信号のデュティ比を減少させることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項4】
前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータは、前記パルス幅変調信号のデュティ比が減少されると、減少されたデュティ比に比例して、前記バックライトアセンブリの駆動電流の大きさを減少させることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項5】
前記駆動制御部は、遮断された前記所定のイネーブル信号が再度供給されると、前記パルス幅変調信号のデュティ比を初期状態と同一に復元させることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項6】
前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータは、前記パルス幅変調信号のデュティ比が初期状態と同一に復元されると、前記バックライトアセンブリの駆動電流を最も高い駆動電流に復元させることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項7】
前記電流制限回路は、前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータからフィードバックされるフィードバック電流が逆位相を有すると、前記所定のイネーブル信号を接地させることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項8】
前記電流制限回路は、前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータからフィードバックされるフィードバック電流が反対位相を有しなければ、前記所定のイネーブル信号が前記駆動制御部に印加されるようにすることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項9】
前記電流制限回路は、
前記マスタインバータからのフィードバック電流によってターンオン及びターンオフされる第1トランジスタ;
前記スレーブインバータからのフィードバック電流によってターンオン及びターンオフされる第2トランジスタ;
前記第1及び第2トランジスタが交互にターンオン及びターンオフされる際に印加される電源電圧によって駆動される電界効果トランジスタ;及び
前記電界効果トランジスタがターンオフされる際に印加される前記電源電圧によって発生された電流によってターンオンされ、前記所定のイネーブル信号が接地されるようにスイッチング動作する第3トランジスタ;
を含み、
前記第1トランジスタは、前記マスタインバータからのフィードバック電流が供給されるベース、前記電源電圧がかかる第1ノードに接続されたコレクタ及び前記第2トランジスタのコレクタに接続されたエミッタを含み、
前記第2トランジスタは、前記スレーブインバータからのフィードバック電流が供給されるベース、接地に接続されたエミッタ及び前記トランジスタのエミッタに接続されたコレクタを含み、
前記電界効果トランジスタは、前記電源電圧がかかり前記第1トランジスタのコレクタに接続された第1ノードと接続されたゲートと、前記電源電圧がかかるノードに接続されたドレイン及び前記接地に接続されたソースを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項10】
バックライトアセンブリに駆動電流を供給するためのマスタインバータ及びスレーブインバータを備え、前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータの駆動を制御するための駆動制御部を備えた液晶表示素子の駆動装置において、
前記マスタインバータ及び前記スレーブインバータからのフィードバック電流の位相に応じて、所定のイネーブル信号が接地端や、駆動制御部に印加されるようにするための電流制限回路を備え、
前記電流制限回路は、
前記マスタインバータからのフィードバック電流によってターンオン/ターンオフされる第1スイッチング素子;
前記スレーブインバータからのフィードバック電流によってターンオン/ターンオフされる第2スイッチング素子;
前記第1及び第2スイッチング素子が交互にターンオン/ターンオフされる際に印加される電源電圧によって駆動される第3スイッチング素子;及び
前記第3スイッチング素子がターンオフされる際に印加される前記電源電圧により発生された電流によってターンオンされ、前記所定のイネーブル信号が接地されるようにスイッチング動作する第4スイッチング素子;
を含み、
前記マスタインバータ内部に備えられたトランスと前記スレーブインバータ内部に備えられたトランスが反対に巻線され、前記マスタインバータ及びスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有し、
前記マスタインバータまたはスレーブインバータ中、いずれか1つのインバータが人体と接触する場合、前記人体と接触したインバータの駆動電流は位相遅延され、前記マスタインバータとスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有しなく、
前記電流制限回路は、前記互いに反対位相を有するマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を前記駆動制御部に印加し、互いに反対位相を有しないマスタインバータの駆動電流とスレーブインバータの駆動電流がフィードバックされると、前記所定のイネーブル信号を接地端に提供する
液晶表示素子の駆動装置。
【請求項11】
前記第1スイッチング素子は、前記マスタインバータからのフィードバック電流が印加されるベース、前記電源電圧が印加される第1ノードに接続されたコレクタ、前記第2スイッチング素子のコレクタが接続されたエミッタを有するバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項12】
前記第2スイッチング素子は、前記スレーブインバータからのフィードバック電流が印加されるベース、前記第1スイッチング素子のエミッタに接続されたコレクタ、接地されたエミッタを有するバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項13】
前記第3スイッチング素子は、前記電源電圧が印加される前記第1ノードに接続されたゲート、前記電源電圧が印加される前記第2ノードに接続されたドレイン、接地されたソースを有する電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項14】
前記第4スイッチング素子は、前記電源電圧が印加される前記第2ノードに接続されたベース、前記所定のイネーブル信号が印加されるコレクタ、接地されたエミッタを有するバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項13に記載の液晶表示素子の駆動装置。
【請求項15】
駆動制御部からの所定のイネーブル信号に応じて、バックライトアセンブリの駆動電流の発生を制御する段階;
前記駆動制御信号によってマスタインバータ及びスレーブインバータからそれぞれ第1及び第2駆動電流を発生して前記バックライトアセンブリに供給すると共に、前記第1及び第2駆動電流をフィードバックさせる段階;及び
前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流の位相に応じて、前記駆動制御信号のデュティ比を減少させるか、復元させる段階;
を含み、
前記マスタインバータ内部に備えられたトランスと前記スレーブインバータ内部に備えられたトランスが反対に巻線され、前記マスタインバータ及びスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有し、
前記マスタインバータまたはスレーブインバータ中、いずれか1つのインバータが人体と接触する場合、前記人体と接触したインバータの駆動電流は位相遅延され、前記マスタインバータとスレーブインバータで発生するそれぞれの駆動電流は互いに反対位相を有しなく、
前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流が互いに反対位相である場合、前記所定のイネーブル信号は、前記駆動制御部に印加し、
前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流が互いに反対位相を有しない場合、前記所定のイネーブル信号は、接地端に提供される
液晶表示素子の駆動方法。
【請求項16】
前記所定のイネーブル信号はパルス幅変調信号であることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示素子の駆動方法。
【請求項17】
前記第3の段階において、前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流の位相が互いに反対であると、前記パルス幅変調信号のデュティ比を減少させることを特徴とする請求項16に記載の液晶表示素子の駆動方法。
【請求項18】
前記第3の段階において、前記パルス幅変調信号のデュティ比が減少された状態で、前記フィードバックされた第1及び第2駆動電流の位相が互いに反対でなければ、前記パルス幅変調信号のデュティ比を復元させることを特徴とする請求項17に記載の液晶表示素子の駆動方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−141638(P2012−141638A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−76937(P2012−76937)
【出願日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【分割の表示】特願2007−244013(P2007−244013)の分割
【原出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(501426046)エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド (732)
【Fターム(参考)】