説明

液晶表示装置

【課題】装置本体であって、液晶パネルの周縁以外の場所に、リモートコントローラの受信部を備える表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置1は、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16の受信部である赤外線受信素子36を、液晶パネル2の裏面側に備えている。また、液晶パネル2や拡散板33や拡散シート類34などは、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16を常に透過する。したがって、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16は、保護板35、液晶パネル2、拡散シート類34、及び拡散板33を透過して、赤外線受信素子36に到達するので、液晶表示装置1は、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16を受信して、その信号に応じた制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートコントローラから送信された信号の受信部を備えた液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン受像機やインフォメーションディスプレイなどの表示装置には、液晶パネルを備えたものがある。液晶パネルを備えた表示装置は、リモートコントローラから送信された赤外線信号の受信部を、液晶パネルの周縁に設けたものがあった(特許文献1参照。)。
【0003】
また、液晶パネルの周縁の幅が狭い表示装置が開発されている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−3126号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「インフォメーションディスプレイ 液晶ディスプレイ 総合カタログ 2010−9」,シャープ株式会社 ヒ゛(ヒ゛)-1176H.60 PN1009J p.3、[平成23年1月19日検索]、インターネット<URL:http://www.sharp.co.jp/lcd-display/corporate/lineup/pdf/c_info.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1に記載の表示装置は、液晶パネルの周縁の幅が狭いので、特許文献1に記載の表示装置のように、液晶パネルの周縁に赤外線信号の受信部を設けることができなかった。そのため、赤外線信号の受信部を表示装置の外部に別途取り付けなければならず、赤外線信号の受信部が目立ってしまうことがあった。また、赤外線信号の受信部を別途取り付ける作業は煩雑であった。
【0007】
そこで、本発明は、装置本体であって、液晶パネルの周縁以外の位置に、リモートコントローラの受信部を備える表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の液晶表示装置は、液晶パネルと、バックライトユニットと、受信部と、を備えている。バックライトユニットは、液晶パネルの後方に配置され、バックライト光源を備えている。受信部は、リモートコントローラが送信した赤外線信号を受信する。受信部は、バックライトユニットに設置されている。
【0009】
この構成においては、液晶パネルの後方に配置されたバックライトユニットに受信部が設置されているので、受信部の取り付け作業が不要であり、受信部が目立つことがなく、液晶パネルの周縁の幅を極限まで狭くした液晶表示装置にも適用できる。また、ユーザが液晶パネルの方向にリモートコントローラを向けて操作すると、赤外線信号がリモートコントローラから送信されて、液晶パネルを透過して液晶パネルの後方に配置された受信部に到達する。したがって、液晶パネルの周囲に受信部を設けた場合と同様の操作性を確保できる。
【0010】
上記発明の液晶表示装置では、受信部は、バックライト光源の後方または側方にバックライト光源と同一面に設置されている。
【0011】
この構成においては、受信部は、液晶パネルとバックライト光源の間には設置されていないので、受信部がバックライト光源の光を妨げることがなく、液晶パネルの輝度を安定させることができる。
【0012】
上記発明の液晶表示装置では、バックライトユニットは、その外部へ赤外線信号を導く貫通孔を備えている。受信部は、バックライトユニットの外部において、貫通孔に対向して設置されている。
【0013】
この構成においては、受信部をバックライトユニットの外部に設けることができるので、バックライトユニットを分解することなく、受信部の修理や交換ができる。
【0014】
上記発明の液晶表示装置では、バックライトユニットは、赤外線が透過するガイド部材を備えている。ガイド部材は、一端が前記液晶パネルの裏面側に設置された拡散板に当接し、他端が前記バックライトユニットの貫通孔に固定されている。
【0015】
この構成においては、リモートコントローラが送信した赤外線信号を、バックライトユニットの外側に設置された受信部に導くことができる。また、バックライトユニットの内部にほこりなどが侵入するのを防止できる。さらに、ガイド部材により拡散板が支持されるので、拡散板の過度なたわみを防止できる。
【0016】
上記発明の液晶表示装置では、バックライトユニットは、隣接する第1の短冊状基板及び第2の短冊状基板を備えている。第1の短冊状基板と第2の短冊状基板の境界に、貫通孔が設けられている。
【0017】
この構成においては、第1の短冊状基板の端面に2つの切り欠きを設けて、2つの切り欠きを対向させることで、貫通孔を構成できる。この場合、短冊状基板に対して孔加工が不要なので、製造効率を向上できる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、装置本体であって、液晶パネルの周縁以外の位置に、リモートコントローラの受信部を備える表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(A)は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の正面図である。(B)は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の側面図である。(C)は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の側面透視図である。
【図2】(A)は、蛍光管を備えたバックライトユニットの正面透視図であり、右側の一部を示している。(B)は、液晶パネル及びバックライトユニットの、図2(A)におけるA−A断面図である。
【図3】(A)は、図2(B)に示したバックライトユニットの一部を変更したA−A断面図である。(B)は、図3(A)に示したバックライトユニットの一部を変更したA−A断面図である。
【図4】(A)は、LEDを備えたバックライトユニットの正面透視図であり、右側の一部を示している。(B)は、液晶パネル及びバックライトユニットの、図4(A)におけるB−B断面図である。
【図5】(A)は、図4(B)に示したバックライトユニットの一部を変更したB−B断面図である。(B)は、図4(A)に示したバックライトユニットの一部を変更したB−B断面図である。
【図6】短冊状基板の境界に貫通孔を備えたバックライトユニットの正面透視図であり、右側の一部を示している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1(A)〜図1(C)に示すように、液晶表示装置1は、筐体11の内部に、液晶パネル2、バックライトユニット3、及び制御基板4を備えている。
【0021】
液晶パネル2は、2枚のガラス基板で液晶を挟み込んで封止したユニットの両面にそれぞれ偏光板を重ねたものである。液晶パネル2は、複数の画素に分割されており、液晶表示装置1は、画素毎に印加する電圧を変えて、液晶パネル2に画像を表示させる。
【0022】
バックライトユニット3は、液晶パネル2の後方に配置され、液晶パネル2を裏面から照明するバックライト光源を備えている。バックライト光源には、蛍光管(CCFT管)またはLEDを使用している。
【0023】
制御基板4は、バックライトユニット3の後方に配置され、液晶パネル2に画像を表示させる画像表示回路や、バックライト光源を点灯させる点灯回路を備えている。
【0024】
次に、バックライト光源に蛍光管(CCFT管)を使用したバックライトユニット3Cについて説明する。
【0025】
図2(A),図2(B)に示すように、バックライトユニット3Cは、筐体30、複数の蛍光管31(図には蛍光管31A〜蛍光管31Gを示している。)、反射シート32(図には反射シート32A〜反射シート32Bを示している。)、拡散板33、拡散シート類34、保護板35、及び赤外線受信素子36が取り付けられた受光基板37を備えている。
【0026】
バックライトユニット3Cの筐体30は、箱形で1つの開口部を有し、この開口部において液晶パネル2を保持している。筐体30の背面30Bと液晶パネル2の間には、複数の蛍光管31が等間隔で液晶パネル2と平行に配列されている。複数の蛍光管31は、液晶パネル2の裏面側から光を照射するバックライト光源である。
【0027】
筐体30の背面30Bと複数の蛍光管31の間には、反射シート32が液晶パネル2と平行に設置されている。反射シート32は、蛍光管31が放射した光を液晶パネル2の方向に反射する。
【0028】
液晶パネル2の背面2Bには、拡散板33及び拡散シート類34が設置されている。拡散板33及び拡散シート類34は、蛍光管31から発光された照明光を均一に拡散する。
【0029】
液晶パネル2の表面2Fには、保護板35が設置されている。保護板35は、液晶パネル2の表面を保護する透明な板である。
【0030】
本発明では、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16の受信部である赤外線受信素子36を液晶パネル2の後方に配置されたバックライトユニット3に設置している。バックライトユニット3は、バックライト光源である蛍光管やLEDが所定の間隔で設置されており、蛍光管やLEDの間に赤外線受信素子36を取り付けるスペースを十分確保できる。
【0031】
蛍光管やLEDが放射する光は、大半が可視光であり、わずかに赤外光(赤外線)が含まれる場合がある。しかし、バックライト光源である蛍光管やLEDは、基本周波数及びその高調波が33kHz未満または40kHzを超えた値になるよう設定されている。一方、リモートコントローラ15は、33〜40kHzの副搬送波を使って赤外線の発光と非発光を繰り返すように変調を行って情報を送信するように設定されている。したがって、赤外線受信素子36は、バックライト光源から放射される赤外線の影響を受けることなく、赤外線信号16を受信できる。
【0032】
また、液晶パネル2には、可視光用の偏光板が用いられており、この偏光板は、リモートコントローラ15が送信した赤外線信号16を透過する。また、液晶パネル2の液晶とガラス基板、バックライトユニット3の拡散板33と拡散シート類34と保護板35も、リモートコントローラ15が送信した赤外線信号16を透過する。
【0033】
したがって、液晶表示装置1の正面側においてリモートコントローラ15から送信された赤外線信号16は、保護板35、液晶パネル2、拡散シート類34、及び拡散板33を透過して、赤外線受信素子36で受信される。これにより、液晶表示装置1では、赤外線受信素子36を液晶パネル2の周縁に設けることなく、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16を受信することができる。
【0034】
なお、リモートコントローラ15が送信する赤外線信号16は、一例として900〜950nmの赤外線である。したがって、液晶パネル2の偏光板には、少なくとも900〜950nmの赤外線を常に透過するものを使用すればよい。
【0035】
赤外線受信素子36は、バックライトユニット3における以下に説明する位置に設けるとよい。図2(B)に示すように、液晶パネル2の裏面2Bに平行な方向においては、複数の蛍光管31の間(例えば、蛍光管31Cと蛍光管31Dの中点)に赤外線受信素子36を設ける。また、液晶パネル2の裏面2Bに垂直な方向においては、液晶パネル2に対して、蛍光管31の後方または側方(蛍光管31の間など)に赤外線受信素子36を設ける。すなわち、液晶パネル2の裏面2Bから赤外線受信素子36までの距離をL1、液晶パネル2の裏面2Bから蛍光管31の中心までの距離をL2とすると、L1≧L2となるように配置する。
【0036】
例えば、図2(B)に示すように、受光基板37を、筐体30の背面30Bに当接させ、受光素子37に取り付けた赤外線受信素子36を、反射シート32に設けた孔321から露出させる。
【0037】
このような位置に赤外線受信素子36を配置することで、赤外線受信素子36の影が液晶パネル2に投影されない。また、リモートコントローラ15から送信された赤外線信号16が、蛍光管31に遮られない。
【0038】
なお、赤外線受信素子36には、指向角特性が広いものを使用することで、より広い範囲から送信された赤外線信号16を受信できる。
【0039】
赤外線受信素子36は、筐体30の外側に設けることも可能である。図3(A)に示すバックライトユニット3C2のように、筐体30の液晶パネル2に対向する背面30Bと反射シート32を貫通する孔(貫通孔)301を設ける。孔301は、液晶パネル2の裏面に平行な方向において、複数の蛍光管31の間(例えば、2つの蛍光管31C,31Dの中点)に設ける。そして、赤外線受信素子36が孔301を介して赤外線信号16を受信するように、バックライトユニット3の外部にこの孔301に対向して赤外線受信素子36を設置する。受光基板37は、コネクタ38A,38Bで制御基板4に接続する。
【0040】
この構成では、バックライトユニット3C2に孔加工を施すだけでよく、赤外線受信素子36をバックライトユニット3C2の内部に設けない。したがって、赤外線受信素子36が故障した場合などに、バックライトユニット3C2を分解することなく、赤外線受信素子36の修理や交換ができる。また、図2(B)に示したバックライトユニット3Cと比較して、赤外線受信素子36から制御基板4までの配線長が短くなるので、ノイズなどの影響を受けにくくすることができる。
【0041】
上記のように、赤外線受信素子36をバックライトユニット3C2の外部に設ける場合には、筐体30に設けた孔301に、赤外線信号16を透過する透明な材料(例えば、ポリカーボネートやガラス)で形成された蓋部材41を挿入しておく。または、図示は省略するが、赤外線受信素子36を孔301に挿入し、受光基板37を筐体30に当接させる。これにより、バックライトユニット3C2の内部にほこりなどが侵入するのを防止できる。
【0042】
また、図3(B)に示すバックライトユニット3C3のように、蓋部材41に換えてガイド部材42を設けるようにしてもよい。ガイド部材42は、蓋部材41と同様の材料で形成されており、棒状で、一方の端部421近傍にリブ422が形成されている。ガイド部材42は、一方の端部421が孔301に挿入されてリブ422で掛止されるので、孔301に挿入固定される。また、ガイド部材42の他方の端部423は、拡散板33に当接している。このようなガイド部材42を設けることで、(1)リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16を、筐体30の外側に設置された赤外線受信素子36に導くことができる。(2)バックライトユニット3Cの内部にほこりなどが侵入するのを防止できる。(3)ガイド部材42により、拡散板33を支持できるので、拡散板33のたわみを防止できる。
【0043】
なお、図3(B)には、ガイド部材42を、孔301に挿入固定する例を示したが、ガイド部材42の一方の端部421にリブ422を設けて、孔301に端部421を挿入せずに、リブ422で孔301を被覆した状態で固定することも可能である。
【0044】
また、図3(B)には、受光基板37を設けずに、赤外線受信素子36を制御基板4に取り付けた例を示している。この構成では、受光基板やコネクタなどの部材を削減できる。
【0045】
次に、バックライト光源にLEDを使用した場合について説明する。この構成では、バックライト光源に蛍光管を使用した場合と比較して、バックライトユニットの構成が相違する。また、LEDの点灯回路は蛍光管の点灯回路と回路構成が異なるが、本発明には直接影響しない。そこで、以下の説明では、LEDを使用したバックライトユニットをバックライトユニット3Lと、図2に示した構成(バックライト光源に蛍光管を使用)との相違点について説明する。また、図2に示した構成と同じ要素には、同符号を付して説明を省略する。
【0046】
バックライトユニット3Lは、筐体30、複数のLED51(図ではLED51A〜51P)、反射シート52(図には反射シート52A〜反射シート52Bを示している。)、拡散板33、拡散シート類34、保護板35、赤外線受信素子36、及びバックライト基板57を備えている。バックライト基板57は、複数の短冊状基板をそれぞれ隣接して配置したものである。図4(A)には、短冊状基板57A〜短冊状基板57Bを示している。
【0047】
液晶パネル2は、バックライトユニット3Lの筐体30に保持されている。液晶パネル2の裏面側には、バックライト基板57が設置されている。バックライト基板57は、筐体30の液晶パネル2と平行な面302に当接している。各バックライト基板57には、所定の間隔でLED51(LED51A〜LED51P)が取り付けられている。バックライト基板57の拡散板33(液晶パネル2)と対向する面には、反射シート52(52A,52B)が設置されている。反射シート52は、LED51が放射した光を液晶パネル2の方向に反射する。
【0048】
バックライト基板57には、LED51の間(図4(A)では、LED51CとLED51Eの中間)に赤外線受信素子36が取り付けられている。赤外線受信素子36は、反射シート52に設けられた孔521から露出している。
【0049】
この構成においても、液晶パネル2の裏面2Bから赤外線受信素子36までの距離をL1、液晶パネル2の裏面2BからLED51の中心までの距離をL3とすると、L1≧L3となるように配置している。なお、図4(B)では、L1=L3である。したがって、この構成においても、バックライトユニット3Cと同様の効果が得られる。
【0050】
図3(A)に示した構成と同様に、赤外線受信素子36を筐体30の外側に設けることも可能である。図5(A)に示すバックライトユニット3L2のように、2つのLEDの間(図5ではLED51CとLED51Eの間)に、筐体30、短冊状基板57A、及び反射シート52Aを貫通する孔521を設ける。そして、赤外線受信素子36が孔521を介して赤外線信号16を受信(受光)するように、この孔521の外側に赤外線受信素子36を設置する。孔521には、赤外線信号16を透過する透明な材料(例えば、ポリカーボネートやガラス)で形成された蓋部材41を挿入する。これにより、バックライトユニット3C2と同様の効果が得られる。
【0051】
図3(B)に示した構成と同様に、蓋部材41に換えてガイド部材42を設けるようにしてもよい。すなわち、図5(B)に示すバックライトユニット3L3のように、ガイド部材42の一方の端部421を孔521に挿入固定し、他方の端部423を拡散板33に当接させる。これにより、バックライトユニット3C3と同様の効果が得られる。
【0052】
バックライト基板57に設ける貫通孔は、隣接する2つの短冊状基板の境界に設けることも可能である。すなわち、図6に示すように、第1の短冊状基板である短冊状基板57Aにおいて、第2の短冊状基板である短冊状基板57Bと隣接する端面に、第1の切り欠き部である切り欠き521Aを設ける。また、短冊状基板57Bの短冊状基板57Aと隣接する端面に、切り欠き521Aと対向する第2の切り欠き部、すなわち、切り欠き521Bを設ける。短冊状基板57Aと短冊状基板57Bを隣接させて筐体30に取り付けると、2つの切り欠き521Aと切り欠き521Bは、孔521の一部となる。
【0053】
赤外線信号16を通過させるための孔を基板に設ける場合には、基板作成時に、切断工程と孔加工工程が必要である。一方、基板作成時に、基板が切り欠きを有するように外形を切断すれば、孔加工工程は不要である。したがって、切り欠きを組み合わせて孔521の一部とすることで、製造工程を簡略化できる。
【0054】
以上のように、本発明の実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶パネルの周縁の幅が狭くて赤外線信号16の受信部を設けられない場合でも、赤外線受信素子を液晶パネルの裏面側に設けるので、リモートコントローラ15から送信される赤外線信号16を受信できる。
【0055】
なお、以上の説明では、1つの赤外線受信素子を設ける例を説明したが、これに限るものではなく、赤外線受信素子を複数個設けるようにしても当然よい。この場合、いずれかの赤外線受信素子がリモートコントローラ15から送信される赤外線信号16を受信すると、この赤外線信号16に応じた制御を行うように構成する。
【符号の説明】
【0056】
1…液晶表示装置 2…液晶パネル 3、3C、3C2、3C3、3L、3L2、3L3…バックライトユニット 4…制御基板 11…筐体 15…リモートコントローラ 16…赤外線信号 30…筐体 31(31A〜31G)…蛍光管 32(32A〜32B)…反射シート 33…拡散板 34…拡散シート類 35…保護板 36…赤外線受信素子 37…受光基板 38A,38B…コネクタ 41…蓋部材 42…ガイド部材 51(51A〜51P)…LED 52(52A〜52B)…反射シート 56…赤外線受信素子 57…バックライト基板 57A,57B…短冊状基板 301,321…孔 421…端部 422…リブ 423…端部 521…孔 521A,521B…切り欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶パネルと、
前記液晶パネルの後方に配置され、バックライト光源を備えたバックライトユニットと、
リモートコントローラが送信した赤外線信号を受信する受信部と、
を備えた液晶表示装置において、
前記受信部は、前記バックライトユニットに設置されたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記バックライト光源の後方または側方に設置された、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記バックライトユニットは、その外部へ前記赤外線信号を導く貫通孔を備え、
前記受信部は、前記バックライトユニットの外部において、前記貫通孔に対向して設置された、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記バックライトユニットは、赤外線が透過するガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、一端が前記液晶パネルの裏面側に設置された拡散板に当接し、他端が前記貫通孔に固定された、請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記バックライトユニットは、隣接する第1の短冊状基板及び第2の短冊状基板を備え、
前記第1の短冊状基板と前記第2の短冊状基板の境界に、前記貫通孔が設けられた、請求項3または4に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−165096(P2012−165096A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22557(P2011−22557)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】