説明

減速装置及び走路盤

【課題】高速走行している玩具車両を確実に減速させる。
【解決手段】走路盤100上を惰性走行する玩具車両Aを、当該走路盤100における高速走行領域と低速走行領域との間で減速させる減速装置800は、走路の両側に配設された固定側壁97と、固定側壁97に対して接離する方向に移動可動な可動側壁98とを備える。可動側壁98は、玩具車両Aの幅よりも走路幅を狭めるよう固定側壁97に近接した閉鎖位置、及び、玩具車両Aの幅以上に固定側壁97から離間した開放位置の間を移動可能に設けられるとともに、玩具車両Aによって開放位置側に押し拡げられる揺動部材8と、揺動部材8を閉鎖位置側に付勢するねじりコイルばね84とを有し、玩具車両Aを固定側壁と揺動部材8との間に狭みつつ走行させることで減速させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減速装置及び走路盤に関するもので、さらに詳しくは、玩具車両用の減速装置と、この減速装置を備える走路盤と、に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、玩具車両を走行させて遊戯を行うための走路盤として、ジャンプ台を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。この走路盤では、走路を途中で分断して、進行方向に対して手前側の途切れた端にジャンプ台を、奥側の端に着地台を設けており、玩具車両をジャンプ台でジャンプさせて、着地台に着地させるようになっている。
【0003】
ところで、玩具車両が走路上を惰性走行する際、玩具車両は一定の速度で走行するのではなく、走路形状によって速度を変化させられて、高速走行や低速走行を行っている。例えば、玩具車両がジャンプして着地した後には、ジャンプのための助走の勢いが残ってしまうため、玩具車両は高速走行を余儀なくされる。逆にカーブの後や傾斜の緩い直線の後においては、側壁との摩擦などによって玩具車両の勢いが低減されるため、玩具車両は低速走行を余儀なくされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平6−36866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、玩具車両が高速走行した後、十分に減速できないまますぐにカーブに達すると、玩具車両が走路の側壁を飛び越えて下に落ちたり、走路上で転倒したりすることがある。また、十分に減速できないまま停止位置に達すると、停止位置で確実に停止できないことがある。そして、このような問題は、スペースの関係上、長距離の直線距離を設けることのできない家庭用の走路盤では、より顕著となってしまう。
【0006】
本発明の課題は、高速走行している玩具車両を確実に減速させることのできる減速装置及び走路盤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、減速装置において、
走路盤上を惰性走行する玩具車両を、当該走路盤における高速走行領域と低速走行領域との間で減速させる減速装置であって、
走路の両側に配設された2つの側壁を備え、
前記2つの側壁のうち少なくとも一方の側壁は、他方の側壁に対して接離する方向に移動可動な可動側壁であり、
前記可動側壁は、
玩具車両の幅よりも走路幅を狭めるよう前記他方の側壁に近接した閉鎖位置、及び、玩具車両の幅以上に前記他方の側壁から離間した開放位置の間を移動可能に設けられるとともに、玩具車両によって前記開放位置側に押し拡げられる可動側壁本体と、
当該可動側壁本体を前記閉鎖位置側に付勢する付勢部材とを有し、
玩具車両を前記他方の側壁と前記可動側壁本体との間に狭みつつ走行させることで減速させることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の減速装置において、
走路におけるカーブの手前、あるいは玩具車両の停止位置の手前に配設されることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の減速装置において、
玩具車両の加速領域の後に配設されることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、走路盤において、
請求項1から3のいずれか一項に記載の減速装置を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の走路盤において、
前記高速走行領域には、玩具車両をジャンプさせるジャンプ台と、ジャンプした玩具車両を着地させる着地台とが設けられ、
前記減速装置は、前記着地台に配設されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の走路盤において、
玩具車両を周回させる登り坂及び下り坂の走路を備え、
前記登り坂の走路には、玩具車両に当該登り坂を登らせる登坂装置が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、可動側壁には、玩具車両の幅よりも走路幅を狭めるよう他方の側壁に近接した閉鎖位置、及び、玩具車両の幅以上に他方の側壁から離間した開放位置の間を移動可能に設けられた可動側壁本体と、当該可動側壁本体を閉鎖位置側に付勢する付勢部材とが具備されるので、2つの側壁の間に進入した玩具車両を、可動側壁と他方の側壁とによって挟みつつ、可動側壁本体を押し拡げるように走行させることができる。従って、高速走行している玩具車両を、確実に減速させることができる。また、玩具車両を確実に減速させることができるため、玩具車両に減速させるための走路を走路盤内で短くし、走路盤を小型化することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、走路におけるカーブの手前、あるいは玩具車両の停止位置の手前に減速装置が配設されるので、カーブや停止位置の手前において玩具車両を確実に減速させることができる。従って、加速された玩具車両が走路の側壁の外に飛び出したり、走路上で転倒したり、停止位置で停止できなかったりするのを防止することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、玩具車両の加速領域後に減速装置が配設されるので、高速走行する玩具車両を確実に減速させることができる。従って、加速された玩具車両が走路の側壁の外に飛び出したり、走路上で転倒したり、停止位置で停止できなかったりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る走路盤を示す斜視図である。
【図2】登坂装置の仕組みを示した断面図である。
【図3】減速装置の概略構成を示す分解斜視図である。
【図4】揺動部材の斜視図である。
【図5】可動側壁の断面図である。
【図6】着地台の走路盤本体の上面図である。
【図7】玩具車両が減速装置に進入するときの、玩具車両及び減速装置の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施形態に係る走路盤を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る走路盤100を示す斜視図である。
【0018】
この図に示すように、走路盤100は、玩具車両A(図2参照)を周回させるサーキット模型である。具体的には、走路盤100は、互いに接続されて玩具車両Aを周回させる登り坂61及び下り坂62,70,75等の走路3bを備えており、玩具車両Aを主に登り坂61、下り坂62,75,70、登り坂61の順に周回させるようになっている。
【0019】
なお、本実施の形態においては、玩具車両Aを、動力を持たずに惰性で走行するものとして説明する。また、本実施の形態においては、走路盤100には、玩具車両Aのスタート地点としての入口71が設けられており、この入口71に載置された玩具車両Aは、下り坂72を介して登り坂61の起点(下端)に進入するようになっている。また、下り坂62の中途部には、走行切替板64が設けられており、下り坂62を走行する玩具車両Aを下り坂65から出口68に案内することができるようになっている。また、下り坂65の中途部には、走行切替板67が設けられており、下り坂65を走行する玩具車両Aを、下り坂74を介して下り坂70への合流部73に案内することができるようになっている。また、これらの走路切替板64,67は、玩具車両Aの案内先を手動で切替可能となっている。更に、本実施の形態においては、走路3bは多数の軌道部材を適宜に連結させて構成されており、これらの軌道部材は支柱63,69等によって支持された状態となっている。
【0020】
ここで、登り坂61は、着脱可能なトンネル外郭80aで覆われることにより、トンネル80を形成している。
【0021】
このトンネル80内には、玩具車両Aに登り坂を登らせる登坂装置10が進行方向Xに沿って7つ設けられている。
【0022】
登坂装置10は、図2に示すように、駆動ローラ11及び付勢手段12を有している。
駆動ローラ11は、走路3bの下方で幅方向に延在するローラ軸に固定して設けられており、上端部が走路3bから突出している。この駆動ローラ11の駆動力は、走路3bの下方に設置されたモータ14によって与えられる。なお、この駆動ローラ11はシリコン等の弾性合成樹脂によって形成されている。
【0023】
付勢手段12は、揺動部材20及びスプリング21を備えて構成されている。
揺動部材20は、トンネル外郭80aに固定された水平な揺動軸22を中心として上下方向に揺動可能な棒状の部材であり、揺動軸(水平軸)22に対して中間部分で軸支されている。
【0024】
この揺動部材20の一端部には、遊動ローラ23が取り付けられている。遊動ローラ23は、トンネル80に進入してくる玩具車両Aの上面を転動して揺動部材20を上下に揺動させる。なお、遊動ローラ23は揺動部材20の揺動軸22に対して玩具車両Aの進行方向Xの前方とすることが好ましい。このようにすることで、玩具車両Aの進入の際の揺動部材20の揺動がより滑らかとなる。
【0025】
スプリング21は、揺動部材20の他端部と、トンネル外郭80aの天井壁との間に掛け渡されており、遊動ローラ23を駆動ローラ11の側(下方)に向けて付勢するようになっている。
【0026】
以上の登坂装置10においては、玩具車両Aが駆動ローラ11と付勢手段12の遊動ローラ23との間に入ると、スプリング21の付勢力によって駆動ローラ11に圧接され、当該駆動ローラ11によって前方へ発射(加速)され、トンネル80内の登り坂61を登るようになっている。
【0027】
また、上述の図1に示すように、下り坂75には、ジャンプ台66及び着地台66aが、進行方向Xに離間して設けられている。なお、本実施の形態においては、これらジャンプ台66及び着地台66aは玩具車両Aを高速で惰性走行させる高速走行領域となっており、着地台66aよりも進行方向Xの奥側に位置する急カーブの下り坂70は玩具車両Aを低速で惰性走行させる低速走行領域となっている。また、下り坂75におけるジャンプ台66よりも手前側の部分は、玩具車両Aを加速させる加速領域となっている。
【0028】
これらジャンプ台66,着地台66aのうち、ジャンプ台66は、着地台66a側で上方に反り返って形成されており、下り坂62から進入してくる玩具車両Aをジャンプさせて着地台66aに案内するようになっている。
【0029】
また、着地台66aは、ジャンプ台66側に向かって幅が広くなるように形成されており、ジャンプ台66からジャンプしてくる玩具車両Aを確実に受け止めるようになっている。
【0030】
この着地台66aの走路3bを構成する軌道部材(以下、走路盤本体9とする)には、減速装置800が設けられている。
図3は減速装置800の概略構成を示す分解斜視図である。
【0031】
この図に示すように、減速装置800は、走路盤本体9に固定された固定側壁97と、固定側壁97に対して接離する方向に移動可動な可動側壁98とを走路3bの両側に備えている。
【0032】
可動側壁98は、進行方向Xにおける手前側を支点として走路3bの幅方向に揺動する揺動部材8と、揺動部材8を下方から支持する支持部91とを有している。
【0033】
このうち、まず支持部91について、図3,図6を参照しながら説明する。
支持部91は、走路盤本体9と一体的に形成されて走路3bと同一平面を成しており、走路3bを挟んで固定側壁97の反対側に配設されている。
【0034】
この支持部91は、2つの軸穴92,93と、突起部94とを有している。
軸穴92,93は進行方向Xに沿ってこの順に配設されている。軸穴92は円形状に形成されており、軸穴93は、軸穴92を中心とする円弧状の長穴形状に形成されている。
【0035】
突起部94は、軸穴92,93の間における軸穴92の近接位置から上方に突設されている。なお、この突起部94は、側周面に対して後述のねじりコイルばね84が当接するようになっており、本実施の形態においては、図3,図5に示すように、当該ねじりコイルばね84を下方から支持することができるよう2段の階段状に形成されている。
【0036】
続いて、揺動部材8について、図3,図4,図5を参照しながら説明する。
揺動部材8は、進行方向Xにおける手前から奥に向かって裾広がりの扇形状をしており、進行方向Xに向かうに従って玩具車両Aの幅よりも走路幅を狭めるよう固定側壁97に近接した閉鎖位置(図7(a)参照)と、玩具車両Aの幅以上に固定側壁97から離間した開放位置(図7(b)参照)との間を揺動可能に設けられている。
【0037】
この揺動部材8は、固定側壁97と対をなす可動壁部85を当該固定側壁97の対向位置に有しており、減速装置800の設けられた走路3bに玩具車両Aが進入すると、当該玩具車両Aによって開放位置側に押し拡げられるようになっている。
【0038】
また、揺動部材8の下面には、上下方向に延在する丸軸82,83が設けられている。
丸軸82は、揺動部材8の下面のうち、玩具車両Aの進入方向手前側の端に配設されており、支持部91における軸穴92に挿通されている。
また、丸軸83は、揺動部材8の下面のうち、進行方向Xに向かって丸軸82から離れた位置に配設されており、支持部91における軸穴93に挿通されている。
なお、本実施の形態においては、図3に示すように、丸軸82,83の下端にはネジ部材95,96が螺合しており、揺動部材8を支持部91から離脱しないようにしている。
【0039】
また、揺動部材8における可動壁部85とは反対側の側面のうち、丸軸82の近傍には、下端から上方に向かってスリット81が設けられている。
このスリット81は、揺動部材8が開放位置側に移動した場合に、支持部91における突起部94を内部に挿通させるためのものである。
【0040】
以上の揺動部材8において、丸軸82の基端部には、ねじりコイルばね84が外挿されている。
【0041】
ねじりコイルばね84は、図5に示すように、環状のコイル部から突出する2つのアーム部84a,84bを有しており、各アーム部84a,84bが進行方向Xにおける手前側から奥側に向かって延在するよう配設されている。
【0042】
より詳細には、一方のアーム部84aは揺動部材8における可動壁部85の内側に沿って延在しており、他方のアーム部84bは丸軸82に対して可動壁部85の反対側に位置し、揺動部材8におけるスリット81から露出した状態となっている。
【0043】
以上のねじりコイルばね84は、減速装置800の設けられた走路3bに玩具車両Aが進入して揺動部材8を開放位置側に押し拡げたときに、揺動部材8を閉鎖位置側に付勢するようになっている。なお、このねじりコイルばね84による付勢力は、玩具車両Aが揺動部材8を押し拡げて当該揺動部材8と固定側壁97との間を走行可能な程度となっている。
【0044】
次に、減速装置800の設けられた走路3bに玩具車両Aが進入したときの、減速装置800の動作を説明する。
【0045】
図7に示すように、減速装置800の設けられた走路3bに玩具車両Aが進入すると、玩具車両Aが可動壁部85に接触し、揺動部材8を開放位置側に押し拡げる。
【0046】
このとき、図5(b)に示すように、揺動部材8におけるスリット81が突起部94の方向に移動することによって、突起部94はスリット81を通過して揺動部材8の内部に入り込み、ねじりコイルばね84の他方のアーム部84bに押圧する。また、可動壁部85によってねじりコイルばね84の一方のアーム部84aが他方のアーム部84bに近接する方向に押され、この力で他方のアーム部84bが突起部94の側に押圧される。そして、アーム部84bが突起部94によってアーム部84aに近接する方向に押圧され、アーム部84a,84b同士が近接する。
【0047】
その結果、ねじりコイルばね84の弾性によってアーム部84aをアーム部84bから離そうとし、アーム部84aに押圧された可動壁部85が閉鎖位置側に付勢される。
【0048】
これにより、玩具車両Aは、固定側壁97と揺動部材8との間に挟まれつつ走行するため、減速する。
【0049】
以上の走路盤100によれば、可動側壁98には、玩具車両Aの幅よりも走路3bの幅を狭めるよう固定側壁97に近接した閉鎖位置、及び、玩具車両Aの幅以上に固定側壁97から離間した開放位置の間を揺動可能に設けられた揺動部材8と、当該揺動部材8を閉鎖位置側に付勢するねじりコイルばね84とが具備されるので、減速装置800の設けられた走路3bに進入した玩具車両Aを、固定側壁97と揺動部材8とによって挟みつつ、揺動部材8を押し拡げるように走行させることができる。従って、高速走行している玩具車両Aを、確実に減速させることができる。また、玩具車両Aを確実に減速させることができるため、玩具車両Aに減速させるための走路を走路盤100内で短くし、走路盤100を小型化することができる。
【0050】
また、減速装置800は玩具車両Aの高速走行領域としてのジャンプ台66及び着地台66aと、低速走行領域としての急カーブの下り坂70との間に配設されているので、高速走行領域において高速走行している玩具車両Aを、急カーブの手前において確実に減速させることができる。従って、加速された玩具車両Aが、下り坂70の側壁の外に飛び出したり、下り坂70の走路上で転倒したりするのを防止することができる。
【0051】
なお、上記の実施形態においては、急カーブ形状の下り坂70より手前の着地台66aに減速装置800が配設されることとして説明したが、玩具車両Aの停止位置、例えば出口68の手前に配設されることとしても良いし、下り坂による加速領域の後に配設されることとしても良い。
【0052】
また、本発明に係る付勢部材をねじりコイルばね84として説明したが、揺動部材8を閉鎖位置側に付勢する限りにおいて、圧縮ばねや引っ張りばね、板ばねなど、他の付勢部材としても良い。
【0053】
また、本発明に係る可動側壁本体を、閉鎖位置と開放位置との間を揺動する揺動部材8として説明したが、閉鎖位置と開放位置との間を回転せずに併進する部材を可動側壁本体としても良い。
【0054】
また、本発明に係る可動側壁本体を、玩具車両Aの進行方向Xにおける手前から奥に向かって裾広がりの扇形状に形成された揺動部材8として説明したが、玩具車両Aが接触したときに押し拡げられる動作をする限りにおいて、当該可動側壁本体は他の形状でもよく、例えば、走路3bの幅方向に延在する板状のものとしても良い。
【符号の説明】
【0055】
3b 走路
8 揺動部材(可動側壁本体)
10 登坂装置
61 登り坂
62,70,75 下り坂
66 ジャンプ台
66a 着地台
84 ねじりコイルばね(付勢部材)
97 固定側壁
98 可動側壁
100 走路盤
800 減速装置
A 玩具車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走路盤上を惰性走行する玩具車両を、当該走路盤における高速走行領域と低速走行領域との間で減速させる減速装置であって、
走路の両側に配設された2つの側壁を備え、
前記2つの側壁のうち少なくとも一方の側壁は、他方の側壁に対して接離する方向に移動可能な可動側壁であり、
前記可動側壁は、
玩具車両の幅よりも走路幅を狭めるよう前記他方の側壁に近接した閉鎖位置、及び、玩具車両の幅以上に前記他方の側壁から離間した開放位置の間を移動可能に設けられるとともに、玩具車両によって前記開放位置側に押し拡げられる可動側壁本体と、
当該可動側壁本体を前記閉鎖位置側に付勢する付勢部材とを有し、
玩具車両を前記他方の側壁と前記可動側壁本体との間に狭みつつ走行させることで減速させることを特徴とする減速装置。
【請求項2】
走路におけるカーブの手前、あるいは玩具車両の停止位置の手前に配設されることを特徴とする請求項1に記載の減速装置。
【請求項3】
玩具車両の加速領域の後に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の減速装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の減速装置を備えることを特徴とする走路盤。
【請求項5】
前記高速走行領域には、玩具車両をジャンプさせるジャンプ台と、ジャンプした玩具車両を着地させる着地台とが設けられ、
前記減速装置は、前記着地台に配設されていることを特徴とする請求項4記載の走路盤。
【請求項6】
互いに接続されて玩具車両を周回させる登り坂及び下り坂の走路を備え、
前記登り坂の走路には、玩具車両に当該登り坂を登らせる登坂装置が設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の走路盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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