説明

温度感性の品目を輸送するための貨物専用コンテナ

貨物専用コンテナが、側壁、後壁、底壁,上壁及び一対の蝶番扉突きの前開口部を有するアルミニウムの外側ハウジングを備える。このハウジングは、成形された箱形の合成外殻を収容する。この外殻は、成形された箱形で貨物格納室を定める合成内殻を収容する。内殻,外殻及び扉の対応する壁が、断熱カセットを閉じ込める。各カセットは、発泡シートによって分離され、浸漬された塑性シートによって被覆された層を形成する真空断熱パネルを有し、これらの全ての真空断熱パネルは、塑性膜で被覆されている。空気が、冷却蒸発器及び電気加熱要素を通じて貨物格納室内で循環される。ハウジングの後部分が、冷却圧縮器,蓄電池及び制御システムを包囲する。この制御システムは、貨物格納室内の温度を感知し、バッテリ又は外部電源から圧縮器及び加熱要素を操作して、貨物格納室内のプリセットされたほぼ一定の温度に維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度感性の品目を輸送するための貨物専用コンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
血液,血漿,ワクチンや特定の薬物のような温度感性の物質又は品目の輸送又は出荷では、断熱コンテナを使用することが公知である。この断熱コンテナは、本発明の代理人が指定した例えば米国特許第5,483,799号明細書,米国特許第5,603,220号明細書,米国特許第5,950,450号明細書及び米国特許第5,943,876号明細書中に記されているような加熱及び/又は冷却手段を含む。開示されているこれらの明細書は、ここでは参考文献として記載されている。大きい容積の温度感性の品目を輸送又は出荷することを希望する場合、温度感性の品目を維持するパレットを収容するために適応されている貨物専用コンテナを提供することが好ましい。この貨物専用コンテナは、予め設定された狭い温度範囲内で温度感性の品目を保存するための冷却及び/又は加熱手段も有する。このような貨物専用コンテナは、例えば米国特許第5,187,947号明細書,米国特許第6,860,115号明細書及び出願人のAcuTempTM Thermal Pallet Shipperと題する刊行物中で開示されている。温度制御されるパレット形の船舶コンテナも、2004年11月18日に公開された米国特許出願第2004/0226309号明細書中で開示されている。開示されているこれらの明細書は、ここでは参考文献として記載されている。この公開された出願は、本発明の共同発明者を含む4人の共同発明者によって2003年2月17日に出願された仮出願第60/447,987号明細書の恩恵を主張する。この明細書は、ここでは参考文献として記載されている。
【0003】
温度感性の品目の1つ以上のパレットを収容するために適応されたこのような貨物専用コンテナでは、全ての壁及び扉が、貨物スペースを最大にしかつ貨物室の出入りする熱を最小にするために壁の厚さを最小にする一方で高い断熱つまりR値を有することが、コンテナに対して非常に望ましい。丈夫な耐久性を備える貨物専用コンテナの効率的な構造及び組立品を提供することも望ましい。その結果、この貨物専用コンテナの試用期間が延びる。さらに、貨物室内で適切に循環されて、貨物室にわたって均質な温度を得ることが、温度制御される空気に対して望ましい。循環する空気は、好ましくは冷凍蒸発器及び電気加熱要素を通じて上方に通過し、貨物室内の温度を正確に制御するためにコンテナの壁に沿って循環する。
【0004】
貨物室を外部の電力供給なしに拡張された期間、例えば90時間に対して予め設定された狭い温度範囲に保持するためには、蓄電池を携えることが、貨物専用コンテナに対して必要である。この蓄電池は、所定の位置の貨物室内の温度を感知する制御系を通じて冷凍圧縮器又は電気加熱要素を稼働してもよい。循環する空気用の加熱要素は、貨物専用コンテナが低温地帯内に輸送される時又は飛行機によって高高度を飛行し、コンテナが非常に寒い環境の空気に曝される時に時として有益である。
【特許文献1】米国特許第5,483,799号明細書
【特許文献2】米国特許第5,603,220号明細書
【特許文献3】米国特許第5,950,450号明細書
【特許文献4】米国特許第5,943,876号明細書
【特許文献5】米国特許第5,187,947号明細書
【特許文献6】米国特許第6,860,115号明細書
【特許文献7】米国特許出願第2004/0226309号明細書
【特許文献8】米国特許第6,740,381号明細書
【特許文献9】米国特許第6,623,413号明細書
【非特許文献1】AcuTempTM Thermal Pallet Shipper
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、比較的薄い壁構造で高い断熱を含む上述した全ての好ましい特徴を備える改良された貨物専用コンテナの組立品を提供することにある。このコンテナは、効率的に製造され、丈夫な耐久性及び高い強度/重量比を備える。その結果このコンテナは、輸送される貨物又は品目を収容する貨物室の出入りする熱に対するその高い断熱を失うことなしにフォークリフトトラックによって都合よく取り扱われる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの実施の形態によれば、貨物専用コンテナは、一般に堅い外側ハウジングを有する。この外側ハウジングは、底壁,後壁及び取り外し可能な上壁に結合されていて、蝶番付きの扉組立品によって閉じられる前開口部及び横開口部を有する対向する側壁を有するアルミニウムのシートシェル又は金属製容器でもよい。ハウジングの上壁が取り外された時に、ハウジングが、部分組立品を収容する。この部分組立品は、箱状に成形された前開口部を有し、同じく前開口部を有する箱状に成形された合成内殻を包囲する合成外殻を含む。内殻及び外殻の対応する側壁,上壁,底壁及び後壁が、これらの壁の間にフラットパネル断熱カートリッジ又はカセットを閉じ込める。各カセットは、2つ以上の真空断熱パネルの層を含む。これらの層は、発泡シートによって分離され、波形を付けた保護塑性シート間に挟まれ、その全てが塑性フィルムで被覆される。
【0007】
内殻の壁が、冷却蒸発器,電気加熱要素及び循環ファンを支持する。これらの全ては、合成内壁パネルによって保護される。この合成内壁パネルは、蒸発器及び加熱要素による貨物収納室内の空気の循環を提供する。外殻の対応する壁が、長方形の突出部を有する。この突出部は、冷却圧縮器及び蓄電池を支持する。そして制御システムが、貨物格納室内を予め選択された温度にほぼ一定に維持するために貨物格納室内の異なる領域の温度を感知してバッテリ若しくは外部電源によって圧縮器及び加熱要素を稼働させる。ハウジングの仕切りが、圧縮器,蓄電池及び制御システムを包囲する。本発明のその他の特徴及び利点は、以下の説明,添付図面及び特許請求の範囲から明らかである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1によれば、貨物専用コンテナ25は、外側ハウジング28を有する。この外側ハウジング28は、シート状のアルミニウム及びコーナートリムから形成され、時として「金属性容器」と呼ばれる。このハウジング28は、対向する側壁32,取り外し可能な上壁34,後壁筺体36及び底壁38(図3)を有する。ハウジング28は、アルミニウムの床板42に接合されている一組の中空アルミニウム支持部材つまり脚部41によって支持される。間隔をあけているこれらの脚部41は、フォークリフトトラックがハウジング28の下の2つ又は3つの入口に入ることを可能に配置されている。コンテナ25の輸送は、トラック又は鉄道による陸上貨物輸送(OTR)でもよいし又は船舶又は航空機による貨物輸送(ULD)として輸送されてもよい。ハウジング28は、一対の開閉扉ユニットつまり組立品44,46(図1,2)も支持する。各開閉扉ユニットは、ハウジングに取り付けられた蝶番47によって支持されている。図6によれば、ハウジングの上壁34が設置される前に、ハウジング28は、シェル部分組立品50を収容する。このシェル部分組立品50は、成形された箱状の合成外郭54(図5,6)及び図5中に展開して示された箱状の合成内殻56を有する。これらの殻54,56の各々は、ワンピースユニットとして成形されている。外殻54は、樹脂浸漬された繊維で補強された外皮62を有する。この外皮62は、上壁66及び底壁68(図5)に一体的に結合された対向する側壁64(図5)を形成する。外殻54は、一体的に成形された後壁72も有する。そして一体成形された管状支持部74が、外殻54の後壁72から突出する。管状又は中空の支持部74は、後開口部76を有する長方形の構造を成す。
【0009】
樹脂で補強され成形された側壁64,後壁72,突出支持部74及び底壁68は、樹脂で補強されたパネル82及び83(図12)及び84(図3)によっても成形される。これらのパネルは、外殻54に対して丈夫な追加の強度及び衝撃耐性を備える。繊維で補強されたパネル82−84は、好ましくは米国特許第6,740,381号明細書中で開示されたように製造された繊維で補強されたコアパネルから形成される。開示されているこれらの明細書は、ここでは参考文献として記載されている。合成外殻54の成形は、真空でアシストされるレジントランスファーモールド製法(RTM)によって実施されてもよい。その結果樹脂が、殻54の外皮62を形成する繊維組織に浸透し、同時に内皮を有する繊維で補強されたコアパネル82−84内の組織にも浸透して外皮62と一体化する。
【0010】
上述したようにシェル部分組立品50は、箱状の合成内殻56(図5)も有する。この内殻56は、外殻54と同じ方法で成形され、繊維で補強されたワンピースの内皮92(図5)を有する。この内皮92は、対向する側壁94,上壁96,後壁97(図4,5)及び底壁98(図12)を形成する。これらの全ての壁は、一体的に結合されている。後壁97は、同一平面上で一体成形された段差部分102(図4)を備える。側壁94は、垂直方向に間隔をあけた水平な補強リブ106と共に成形されている。側壁94のより下の部分及び底壁98もそれぞれ、繊維で補強されたコアパネル108及び110と共に成形されている。これらのコアパネルは、内皮92と共に樹脂浸漬され、外側のコアパネル82−84と同じ方法で形成されている。これらの繊維で補強されたコアパネルは、約1/2インチの厚さを有する。上述した米国特許第6,740,381号明細書中に記載されているように、これらの補強されたパネルは、樹脂が硬化した後に丈夫な堅さ及び衝撃強度を有する外殻54の壁及び内殻56の下の部分を提供する。
【0011】
図3及び5を参照すると、アルミニウムの仕切りつまりパネル114又は繊維で補強され成形された仕切りつまりパネル114は、開口上部及び開口底部を有し、内殻56の後壁97に取り付けられて、後壁97に隣接した上方に流れる空気通路116を定める。上述したような繊維で補強されたコアを有する繊維で補強され成形されたフラットパネル120が、後パネル97の段差部分102に取り付けられ、内殻56の側壁94,上壁96及び底壁98と協働して、貨物格納室125を定める。貨物格納室125の容積は、30又は45又は60又は90立方フィートのオーダーでもよく、標準的な大きさのパレットを収容するために十分に大きい。冷たい合成壁のフラットパネル120が、例えば繊維で補強されたコア内に垂直方向の繊維状のウェブを有することによって垂直方向に補強されて、このパネル120に追加の強度を提供する。
【0012】
図5及び12中に示されたように、横方向に間隔をあけて連続するチャネル130が、底壁98の一部として成形されているか又は接着剤132によって内核56の底壁98に取り付けられている。そしてこれらのチャネル130は、約1/8インチの厚さを有する十分に平坦なアルミニウムのフラットパネル又は底板135を支持する。床板135(図12及び14)は、内殻56の前方の開口部から冷壁120にかけて延在して、内部の貨物格納室125を部分床空気チャネル又は通路138から仕切る。部分床チャネル130が、内殻56の前方の開口部から内殻56の後壁97にかけて延在して、内殻の床98(図5)と共に床板135の下の空気戻り通路138を形成する。これらの通路は、内殻56の底の前方から上方に流れる蒸発器/加熱器の組立部品用の空気通路116(図3)にかけて戻る空気の流れを繋ぐ。床板135の両側が、貨物の上に延在するロープ又はネットを受けるための上方に面して縛り付けるシートチャネル139(図4)を備える。床板135の前方の縁部分が、平行に間隔をあけた連続するスロット142(図4)を有する。これらのスロット142は、空気流通路138に連結する。図3中に示されたように、空気流通路138の後方の端部が、開いていてこれらの空気流通路からパネル114によって定められた上方の空気通116内への空気の流れを提供する。
【0013】
図5,8及び9を参照すると、一組のフラットパネル断熱カートリッジ又はカセット145,146,147及び148が、外殻54の壁と内殻56との間に閉じ込められているか又は差し込まれている。図8及び9中に示されたように、断熱カセット145−148の各々は、少なくとも2つのパネル又は層152を有する。各パネル又は層は、6つの真空断熱パネル155を有する。これらのパネル155の各々は、実際には本発明の代理人に帰属する米国特許第6,623,413号明細書中で開示されたように構成されている。開示されているこれらの明細書は、ここでは参考文献として記載されている。この特許明細書中に包括的に開示されているように、これらのパネル155の各々は、気体が浸透できない膜のバッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する。バッグの空気が抜かれた後に、バックは、密閉されて、この特許明細書の図1中に包括的に示されたような真空断熱パネルを形成する。真空断熱パネルの各層152は、約1/2インチの厚さを有する。これらの層は、発泡ポリスチレンフォームのシート158によって分離されていて約1/4インチの厚さを有する。真空断熱パネル155の層152は、押出成形され波形を付けた商標名が”CoruPlast”のプラスチック固体の2つの外側シート162によって保護されかつこれらの外側シート162間に挟まれている。組み立てられた全ての層152及びシート158及び162が、難燃性の塑性材のフレキシブルフィルム164で被覆される。
【0014】
断熱パネル組立品145−148は、簡略化のためにワンピース断熱パネルとして図10−16の部分断面図で示されている。しかし、これらのパネル145−148の各々は、実際には図8及び9に関連して上述したように構成されていることが分かる。図16中に示されたように、繊維で補強された一組のウェブ170が、上部及び底部に沿った内殻56の一体部分として成形されていて、内殻と外殻との間の堅いスペーサとして機能する。図5,10及び13−15中に示されたように、内殻56の繊維で補強された内皮42が、外に向かって突出しているリターンフランジ部172で成形されている。図10及び13−15中に示されたように、このリターンフランジ部172は、内殻56の前端部の周りに延在しかつU字形の断面構造を有する。図12及び16中に示されたように、絶縁カセット145及び146は、断熱パネル拡張部を有する。これらの断熱パネル拡張部は、外殻と内殻との間の角の空間内に突出する。さらに、より小さい断熱拡張部が、区画内に突出する。これらの区画内では、クローズドセルPVC発泡フォームが、除去されて熱迂回(heat shunt)を低減する。このことは、断熱カセットの互いの連結を用意にし、全体の断熱範囲を大きくして熱リークを低減する。クローズドセルPVC発泡フォーム172は、リターンフランジ172と断熱パネル145−147の前縁部との間の空間を充填し、コンテナ25内のその他の中空部分内で使用されてもよい。
【0015】
図10及び13−15中にも示されたように、内殻56の前方のリターンフランジ172が、接着性のストリップ176によって外殻54の前方端部の外皮部分に取り付けられているか又は接着されている。図5中にも示されたように、長方形のトリムフレーム180が、ABSのような塑性材から成形されていて、L字形の断面構造を有する。フレーム180は、貨物専用コンテナ室125用の前方の開口部を定め、接着性のストリップ184及び186によって内殻56の繊維で補強された内皮に取り付けられているか又は接着されている。内殻56の内皮の前端部分は、内皮を通じた熱伝達を排除するためのサーマルブレークを形成する遮断部を備えてもよい。図7を参照すると、扉組立品44及び46の各々は、アルミニウムで長方形の管状フレーム198に固定されたアルミニウムの外側シート又はパネル196を有する。蝶番47が、管状フレーム198に固定されている。扉組立品44及び46の内面がそれぞれ、パネル202及び203によって形成されている。これらのパネル202及び203は、ABSのような塑性材から真空形成され、外に向かって突出している周囲フランジ204を有する。この周囲フランジ204は、周囲に間隔をあけたネジによって扉組立品のフレーム198に取り付けられている。パネル202及び203の各々は、平行に間隔をあけた垂直チャネル206を有して形成されている。整合した面を提供するため、連続する発泡フォームストリップ208が、これらのチャネル206間のパネルの内面に取り付けられる。パネル202及び203の各々は、断熱カセット210も包囲する。この断熱カセット210は、図8−9に関連して上述した断熱カセット145−148の構成と実質的に同じに構成されている。すなわち、断熱カセット210の各々は、真空断熱パネル155の2つの層212を有し、これらの層は、発泡ポリスチレンフォームシート214によって分離されている。発泡ポリスチレンフォームの2つのパネル216は、カセット210とアルミニウムパネル196との間にも配置されている。
【0016】
図7及び11中に示されたように、左手の扉組立品46は、拡張チャネル220を有する。この拡張チャネル220は、ABSのような塑性材のシートから真空形成され、扉組立品の真空形成された内側パネル202に取り付けられている。図11中に示されたように、拡張チャネル220は、右手の扉組立品44のパネル203の段差部分222の一部に重なる。拡張チャネル220は、対応する断熱カセット210の真空断熱パネル155の内側層152の横拡張部224によって充填されている。カセットは、発泡ボード216と協働して、扉組立品44及び46用の丈夫な断熱部を提供する。図4中に示されたように、扉のパネル202のチャネル206は、アルミニウムの床パネル135内のスロット142の直ぐ上で垂直方向に延在する空気流通路を形成する。図1中に示されたように、解除可能な錠機構225が、扉組立品に連結する。
【0017】
図3及び4を参照すると、内殻56の後壁97と冷壁パネル120との間の合成パネル114が、冷却システムの蒸発器組立品を包囲し、電気加熱コイル又は要素232も包囲する。2つの送風器235のインペラー又はファンが、稼動して、空気をチャネル116内で上方に引き込み、加熱要素232及び蒸発器組立品230を通過させる。断熱ストリップ236が、空気通路116の外側の空気の流れを遮断する。送風器が、冷却された空気又は加熱された空気をフラットパネル120の上の開口部又は空間を通じて内殻56の上壁96に沿って前方に、そして貨物格納室125内で前扉組立品44及び46にかけて送る。この場合、空気は、扉パネル202の内面に沿って下方に流れ、次いでスロット142を通じて床パネル135内に流れる。次いで空気は、床パネルの下の空気通路138内に下方に流れ、空気流通路116の底の開口部内に戻る。こうして空気は、貨物格納室125内の荷物又は貨物の周りで連続に循環される。最終的に、貨物が扉パネルの内面に対して固定され、チャネル206が空気流通路を提供する。その結果、空気流が、扉組立品に沿って下方に流れ続け、床パネルのスロット142に流入する。好適な実施の形態では、メイン送風器235が稼働しない時に、低出力のファンが、空気を貨物格納室内で攪拌するために使用されてもよい。
【0018】
図3及び4を再び参照すると、合成外殻54の一体部分として成形された長方形の後突出部分又は拡張部分74の上壁が、モータ駆動の冷却圧縮器240及びファン244を支持するハウジングを有する圧縮器242を支持する。圧縮器及び凝縮器は、外殻54の後壁72,耐熱カセット148及び内殻56の後壁97の整合された孔を貫通して敷設されている(図示しなかった)配線によって蒸発器230に接続されている。拡張部74の底壁が、再充電可能な蓄電池250を支持する。これらの蓄電池250は、12又は24ボルトの直流の出力を提供して冷却圧縮器240,加熱要素232及び送風器のファン235を稼働させる。締付けストラップ252及びボルト253が、これらのバッテリを外殻54の拡張部74の底壁に対して確実に固定する。図3中に示されたように、一組の上下の長方形換気口256が、外側ハウジング28の後の区画つまり拡張部36内に提供されてハウジング部分内の対流換気を提供する。図1及び2中に示されたように、ハウジングの拡張部36の側壁が、制御器262(図4)の開口扉で保護された制御パネル260を支持する。そしてこのハウジングの拡張部36も、充電器264及び110ボルト又は240ボルトACの外部電源を受け取るためのこの充電器用のデュアル・ボルテージ・コネクタ266を包囲する。制御パネルは、ユニバーサルAC電圧(90-280VAC,46-63Hz)充電器のコネクタ及び12-28V外部DC出力のコネクタも包囲する。充電器264は、長方形の突出部74の側壁上に取り付けられていて、ユニバーサルAC電圧コネクタに接続されている。モータ駆動の圧縮器240が、長方形の突出部74の上壁に取り付けられていて、内部及び外部の直流電源に接続されている。
【0019】
冷却圧縮器240又は加熱要素232の稼働及び循環送風器235が、貨物格納室125の8つの角の各々及び床パネル135の前方の中央に設置された温度を感知するサーミスタ272(図3)を通じて制御器262によって制御される。加熱冷却システムの操作及び制御のより詳しい説明は、上述した公開された米国特許出願第2004/0226309号明細書中で説明されている。開示されているこれらの明細書は、ここでは参考文献として記載されている。
【0020】
図及び上述した説明から、本発明にしたがって構成され組み立てられた貨物専用コンテナが望ましい特徴及び利点を備えることは明白である。例えば、外殻54及び内殻56の樹脂で浸漬され繊維で補強された壁を有する貨物専用コンテナ25の構造が、これらの合成壁との間に閉じ込められた断熱カセット145−148と共に非常に望ましい高い断熱値、例えば50を超えるR値を提供する。その結果温度感性の貨物が、冷却圧縮器240又は電気加熱要素232を稼働させるためのバッテリ250からの最小のエネルギー消費で延ばされた期間ほぼ一定の温度に維持される。例えば貨物格納室125内の温度が、−20℃と+4℃との間に選択されている場合、外部電源を使用することなしに温度を72時間まで+又は−1℃内に維持することが可能である。このことは、ほぼ一定の温度を維持する一方で温度感性の貨物が飛行機によって実質的に世界中のどこにも発送されることを可能にする。しかも内殻及び外殻の繊維で補強された合成壁及びこれらの合成壁内の繊維で補強されたコアパネルが、壁パネルの重量を最小にする一方で真空断熱パネル155に対する丈夫な衝撃保護を提供する。外殻の繊維で補強された壁パネルの厚さ及び強度を増大させ、外側のアルミニウム製の容器つまりハウジング28を省略することも本発明の範囲内にある。その結果、総重量及び貨物専用コンテナの製造コストが低減する。
【0021】
別の利点は、発泡シート158の一方の側面で結合している複数の断熱パネル155が、この発泡シート158の他方の側面で結合している複数の断熱パネル155に対してオフセットし交差している断熱カートリッジ又はカセット145−148の構造及び組立品によって提供される。その結果、真空断熱パネル間の熱の伝達が最小になるか又はほぼ排除され、これによって壁パネルを通じた熱の伝達に対する抵抗をさらに増大させる。貨物格納室125内の空気の循環も、貨物格納室内をほぼ一定の温度に維持することを助ける。例えば、蒸発器230によって生成された冷気が、内殻56の上壁96に沿って前方に送られ、そして前方の扉組立品の内面に沿って下方に送られ、スロット142を通過し、床チャネル130間でかつ床プレート135の下の空気流通路138内に送られ、蒸発器パネル114の下側開口端部に戻る。上述したように、内側の扉パネル202内のチャネル206は、空気の下方の流れが貨物格納室125内の貨物によって遮断されないことを保証する。
【0022】
ここで説明した構成の方法及び貨物専用コンテナの形は、本発明の好適な実施の形態を構成する一方で、本発明は、説明した詳しい方法及びコンテナの形に限定されないこと、変更が、特許請求の範囲で定められたような本発明の範囲及び思想から離れることなしに実施されてもよいことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】扉がその閉じられた位置にある本発明にしたがって構成された貨物専用コンテナの投影図である。
【図2】示された扉がその開かれた位置にある図1中に示された貨物専用コンテナの投影図である。
【図3】図1の線3−3から見た貨物専用コンテナの垂直部分を示す。
【図4】図3の線4−4から見た貨物専用コンテナの水平部分を示す。
【図5】シェル部分組立品の展開投影図である。このシェル部分組立品は、図1中に示された操作要素を支持する外側ハウジング組立部品内に挿入される。
【図6】外側ハウジング組立部品内に挿入される前のシェル部分組立品の展開投影図である。
【図7】図1,2中に示された扉組立品の展開投影図である。
【図8】図5,7中に示された扉組立品及びシェル部分組立品の壁内で使用される断熱カートリッジ又はカセットの展開図である。
【図9】図8中に展開して示された断熱カセットを組み立てた断面を示す。
【図10】図1の線10−10から見た貨物専用コンテナの上壁及び扉組立品の断片角部分を示す。
【図11】図11の線11−11から見た、重なって閉じられている扉組立品の断片部分を示す。
【図12】図6の線12−12から見たシェル部分組立品の断片角部分を示す。
【図13】図6の線13−13から見たシェル部分組立品の断片部分を示す。
【図14】図6の線14−14から見たシェル部分組立品の断片部分を示す。
【図15】図6の線15−15から見たシェル部分組立品の断片部分を示す。
【図16】図6の線16−16から見たシェル部分組立品の断片部分を示す。
【符号の説明】
【0024】
25 貨物専用コンテナ
28 外側ハウジング
32 側壁
34 上壁
36 後壁筺体
38 底壁
41 脚部
42 床板
44 扉ユニット
46 扉ユニット
47 蝶番
50 シェル部分組立品
54 外殻
56 内殻
62 外皮
64 側壁
66 上壁
68 底壁
72 後壁
74 突出支持部
76 後開口部
82 コアパネル
83 コアパネル
84 コアパネル
92 内皮
94 側壁
96 上壁
97 後壁
98 底壁
102 段差部分
106 補強リブ
108 コアパネル
110 コアパネル
114 蒸発器パネル
116 空気通路
120 フラットパネル,冷壁パネル
125 貨物格納室
130 床チャネル
132 接着剤
135 床板
138 空気流通路
139 シートチャネル
142 スロット
145 フラットパネル断熱カートリッジ又はカセット
146 フラットパネル断熱カートリッジ又はカセット
147 フラットパネル断熱カートリッジ又はカセット
148 フラットパネル断熱カートリッジ又はカセット
152 内側層
155 真空断熱パネル
158 発泡シート
162 外側シート
164 フレキシブルフィルム
170 リブ
172 リターンフランジ部
174 発泡フォーム
176 ストリップ
180 トリムフレーム
184 ストリップ
186 ストリップ
196 外側シート又はパネル
198 管状フレーム
202 扉パネル
203 パネル
204 周囲フランジ
206 垂直チャネル
208 発泡フォームストリップ
210 断熱カセット
212 層
214 発泡シート
216 発泡ボード
220 拡張チャネル
222 段差部分
224 横拡張部
225 錠機構
230 蒸発器組立品
232 加熱要素
235 送風器
236 断熱ストリップ
240 圧縮器
242 凝縮器
244 ファン
250 蓄電池
252 締付けストラップ
253 ボルト
256 換気口
260 制御盤
262 制御器
264 充電器
266 デュアル・ボルテージ・コネクタ
272 サーミスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パレットによって支持される温度感性の貨物を輸送するために適応された貨物専用コンテナ組立品において、この貨物専用コンテナ組立品は、対向する側壁,底壁,上壁及び後壁を有する外側ハウジング,このハウジング内の箱状の合成外殻,この外殻内の箱状の合成内殻,この内殻及びこの外殻の対応する側壁,上壁及び底壁の間に閉じ込められた真空断熱パネル組立品並びにこの貨物格納室を冷却するために連結された冷却システムから構成され、このハウジングは、前開口部及びこのハウジングに連結されていてこの前開口部を閉じるための可動な扉組立品を有し、この合成外殻は、樹脂で浸漬された繊維の側壁,上壁及び底壁を有しかつこのハウジングの対応する壁に隣接して配置され、この合成内殻は、この外殻の対応する壁から内側に配置された側壁,上壁及び底壁を有しかつこの貨物格納室を定める貨物専用コンテナ組立品。
【請求項2】
真空断熱パネル組立品は、ほぼ平坦な断熱層から構成され、各断熱層は、複数の真空断熱パネルを有し、これらの真空断熱パネルの各々は、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項3】
真空断熱パネルの層は、断熱パネルによって分離され、これらの層及び断熱パネルは、塑性材の柔軟な膜によって包囲されて真空断熱カセットを形成する請求項2に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項4】
真空断熱パネルの層及び各カセットの絶縁パネルは、保護塑性パネル間に挟まれている請求項3に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項5】
内殻及び外殻の対応する側壁,上壁及び底壁は、一部が重なっている角部分を有する真空断熱パネル組立品によって分離されている請求項2に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項6】
一方の層の真空断熱パネルは、隣接する他方の層の真空断熱パネルと交差している請求項2に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項7】
外殻の壁は、低密度の多孔性物質のコアに接着された樹脂で浸漬された繊維質の内皮及び外皮から構成され、外殻のこれらの壁は、このコア及び結合している内皮及び外皮にわたって広がっている樹脂で浸漬され補強されている繊維を含み請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項8】
内殻及び外殻の双方の少なくとも幾つかの壁は、低密度の多孔性物質のコアに接着された樹脂で浸漬された繊維質の内皮及び外皮から構成され、内殻及び外殻の双方の少なくとも幾つかの壁は、このコア及び結合している内皮及び外皮にわたって広がっている樹脂で浸漬され補強されている繊維を含む請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項9】
外殻は、この外殻の側壁,上壁及び底壁と一体化された後壁を有し、これらの壁のうちの1つの壁が、この壁と一体化された、突出していてかつ一般に長方形の管状支持部を有し、外側ハウジングの対応するこの壁は、この外殻の突出している部分の包囲するこの管状支持部を有する請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項10】
冷却圧縮器及び一組の蓄電池が、外殻の管状支持部に取り付けられている請求項9に記載の貨物専用コンテナ。
【請求項11】
内殻及び外殻の各々は、一体的に結合された側壁,上壁,底壁及び後壁を有してワンピースユニットを形成し、これらの対応する壁間の断熱カセットの各々が、複数の断熱層を有し、各断熱層は、複数の真空断熱パネルを有し、各真空断熱パネルは、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項12】
内殻の底壁は、空気流通路を定める平行に間隔をあけた複数のチャネルを有し、堅い床パネルが、これらのチャネル上に取り付けられている請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項13】
床パネルは、扉組立品に隣接した横方向に間隔をあけた複数の開口部を有し、貨物格納室から空気流通路を通じた空気の流れを提供する請求項12に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項14】
扉組立品は、堅い外側扉パネルから構成され、塑性材の形成されたシートが、この外側扉パネルに接合され、これらのシート間の空間を定め、真空断熱組立品が、塑性材のこのシートとこの外側扉パネルとの間に配置され、この真空断熱パネル組立品は、平行な層から構成され、各層は、複数の真空断熱パネルを有し、各真空断熱パネルは、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項15】
塑性材の形成されたシートは、平行に間隔をあけてかつ一般に垂直に組み込まれた複数のリブから構成されてこれらのリブ間に空気流通路を定める請求項14に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項16】
塑性発泡材の複数のストリップが、真空断熱パネル組立品に隣接した一体化されたリブ内にある請求項15に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項17】
第2扉組立品があり、この扉組立品の一部が、断熱角部分に重なる請求項14に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項18】
一組の繊維で補強され間隔をあけたリブが、内殻と外殻との間に配置されて真空断熱組立品を保護する請求項1に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項19】
パレットによって支持される温度感性の貨物を輸送するために適応された貨物専用コンテナ組立品において、この貨物専用コンテナ組立品は、箱状の合成外殻,この外殻内の箱状の合成内殻,この内殻及びこの外殻の対応する側壁,上壁及び底壁間に閉じ込められた真空断熱パネル組立品並びに貨物格納室を冷却するために連結された冷却システムから構成され、この外殻は、樹脂で浸漬された繊維の側壁,上壁及び底壁を有しかつ前開口部及びこの前開口部を閉じるための可動な扉組立品を有し、この内殻は、この外殻の対応するこれらの壁から内方に配置された側壁,上壁及び底壁を有してこの貨物格納室を定める貨物専用コンテナ組立品。
【請求項20】
真空断熱パネル組立品は、平行でほぼ平坦な断熱層から構成され、各断熱層は、複数の真空断熱パネルを有し、これらの真空断熱パネルの各々は、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項21】
真空断熱パネルの層は、断熱パネルによって分離され、これらの層及び断熱パネルは、塑性材の柔軟な膜によって包囲されて真空断熱カセットを形成する請求項20に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項22】
真空断熱パネルの層及び各カセットの絶縁パネルは、膜が塑性パネルを包囲しつつこれらの保護塑性パネル間に挟まれている請求項21に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項23】
一方の層の真空断熱パネルは、隣接する他方の層の真空断熱パネルと交差している請求項20に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項24】
外殻の壁は、低密度の多孔性物質のコアに接着された樹脂で浸漬された繊維質の内皮及び外皮から構成され、外殻のこれらの壁は、このコア及び結合している内皮及び外皮にわたって広がっている樹脂で浸漬され補強されている繊維を含み請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項25】
内殻及び外殻の双方の少なくとも幾つかの壁は、低密度の多孔性物質のコアに接着された樹脂で浸漬された繊維質の内皮及び外皮から構成され、内殻及び外殻の双方の少なくとも幾つかの壁は、このコア及び結合している内皮及び外皮にわたって広がっている樹脂で浸漬され補強されている繊維を含み請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項26】
外殻は、この外殻の側壁,上壁及び底壁と一体化された後壁を有し、これらの壁のうちの1つの壁が、この壁と一体化された、突出している支持部を有し、ハウジング部材が、この外殻の管状支持部を包囲する請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項27】
冷却圧縮器及び蓄電池が、外殻の突出している支持部に取り付けられている請求項26に記載の貨物専用コンテナ。
【請求項28】
内殻及び外殻の各々は、一体的に結合された側壁,上壁,底壁及び後壁を有してワンピースユニットを形成し、これらの対応する壁間の断熱カセットの各々が、複数の断熱層を有し、各断熱層は、複数の真空断熱パネルを有し、各真空断熱パネルは、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項29】
内殻の底壁は、空気流通路を定める平行に間隔をあけた複数のチャネルを有し、堅い床パネルが、これらのチャネル上に取り付けられている請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項30】
床パネルは、扉組立品に隣接した横方向に間隔をあけた複数の開口部を有し、貨物格納室から空気流通路を通じた空気の流れを提供する請求項29に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項31】
扉組立品は、堅い外側扉パネルから構成され、塑性材の形成されたシートが、この外側扉パネルに接合され、これらのシート間の空間を定め、真空断熱組立品が、塑性材のこのシートとこの外側扉パネルとの間に配置され、この真空断熱パネル組立品は、平行な層から構成され、各層は、複数の真空断熱パネルを有し、各真空断熱パネルは、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有する請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項32】
塑性材の形成されたシートは、平行に間隔をあけてかつ一般に垂直に組み込まれた複数のリブから構成されてこれらのリブ間に空気流通路を定める請求項31に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項33】
第2扉組立品があり、この扉組立品の一部が、断熱角部分に重なる請求項31に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項34】
一組の繊維で補強され間隔をあけたリブが、内殻と外殻との間に配置されて真空断熱組立品を保護する請求項19に記載の貨物専用コンテナ組立品。
【請求項35】
パレットによって支持される温度感性の貨物を輸送するために適応された貨物専用コンテナ組立品において:
樹脂で浸漬された繊維の側壁,上壁及び底壁を有する箱状の合成外殻を形成し、前開口部を閉じるための可動な扉組立品を有するこの前開口部を定め;
樹脂で浸漬された繊維の側壁,上壁,後壁及び底壁を有する箱状の合成内殻を形成して貨物格納室を定め;
真空断熱パネル組立品を内殻の側壁,上壁,後壁及び底壁に隣接して設置し;
この内殻及びこれらの真空断熱パネル組立品を外殻内に挿入し;
蒸発器を有する電力稼働される冷却ユニットを内殻に設置し、外殻の外側のモータ駆動の圧縮器に接続するステップから成る方法。
【請求項36】
真空断熱パネル組立品をほぼ平坦でかつ平行な断熱層内に形成し、各断熱層は、複数の真空断熱パネルを有し、これらの真空断熱パネルの各々は、気体が浸透できない柔軟な膜の排気された密閉バッグ内に閉じ込められた多孔性物質のコアを有するステップから成る請求項35に記載の方法。
【請求項37】
真空断熱パネルの層及び真空断熱パネル組立品の各々の断熱パネルを塑性材の柔軟な膜で包囲して、真空断熱カセットを形成するステップから成る請求項36に記載の方法。
【請求項38】
断熱パネルを各真空断熱カセットの層間に位置決めし;
真空断熱パネルの層及び各カセットの断熱パネルを平行な間隔をあけた保護塑性パネル間に閉じ込めるステップから成る請求項36に記載の方法。
【請求項39】
一方の層の真空断熱パネルを隣接する他方の層の真空断熱パネルと交差させるステップから成る請求項36に記載の方法。
【請求項40】
外殻の壁を低密度の多孔性物質のコアに接着された樹脂で浸漬された繊維質の内皮及び外皮から構成し、外殻のこれらの壁は、このコア及び結合している内皮及び外皮にわたって広がっている樹脂で浸漬され補強されている繊維を含むステップから成る請求項35に記載の方法。
【請求項41】
真空断熱パネル組立品の縁部分の一部を側壁,上壁及び底壁内に重ねるステップから成る請求項35に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−543680(P2008−543680A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515747(P2008−515747)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/020557
【国際公開番号】WO2006/135552
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(507402381)ダブルデイ・アクイジションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (2)
【Fターム(参考)】