説明

測光装置、撮像装置

【課題】周辺光量落ちに対応するゲインをかけることに起因する、顔検出用画像の画像不良の発生を低減する。
【解決手段】読み出し処理381は、被写体像を撮像した第2撮像素子36からカラー画像信号を出力させる。第1周辺光量落ち補正処理384は、通信処理390がレンズ側制御装置23から取得する周辺光量落ちに関する情報等に基づいて算出される第1周辺光量落ち補正ゲインを、輝度信号生成処理383により生成される輝度信号に乗じて補正する。第2周辺光量落ち補正処理386は、周辺光量落ちに関する情報等に基づいて第1周辺光量落ち補正ゲインよりも小さい値に算出される第2周辺光量落ち補正ゲインをカラー画像信号に乗じて補正する。顔検出手段389は、第2周辺光量落ち補正処理386によって補正されたカラー画像信号に基づく画像の中から顔画像を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は測光装置と、その測光装置を備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ファインダスクリーン上に結像した被写体像を、ファインダ光軸に対して傾いている測光光学系の光軸方向に導いて、測光用の撮像素子の受光面上で再結像させる技術が知られている。(たとえば、特許文献1)。従来、測光用の撮像素子から出力される画像信号は、被写体像の輝度検出に用いられる。測光光学系の光軸方向はファインダ光軸に対して傾いているため、測光光学系はファインダスクリーン上に結像した被写体像を斜めに観察することになる。そのため、一般の撮像素子の受光面の中央部が明るくなり周辺部が暗くなる周辺光量落ちを斜めから見たような光軸非対称な周辺光量落ちが発生する。従来、測光用の撮像素子の各画素から出力される画像信号に周辺光量落ちに対応するゲインをかけることにより周辺光量落ちを補正している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−113423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
測光用の撮像素子から出力される画像信号に基づいて、顔検出を行うことが考えられている。測光用の撮像素子から出力される画像信号に基づいて顔検出を行う際、輝度検出のときと同様に画像信号に周辺光量落ちに対応するゲインをかけると、顔の一部が白とびするなど、顔検出用の画像として不適切となることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による測光装置は、結像光学系の周辺光量落ちに関する情報を取得する周辺光量落ち情報取得手段と、結像光学系による被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像手段と、撮像手段により出力された画像信号に基づいて、輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、周辺光量落ち情報取得手段により取得された周辺光量落ちに関する情報に基づいて算出される第1の補正ゲインで、輝度信号生成手段により生成された輝度信号を補正して、結像光学系の周辺光量落ちによる被写体像の光量の低下を補う第1補正手段と、周辺光量落ち情報取得手段により取得された周辺光量落ちに関する情報に基づいて第1の補正ゲインより小さい値に算出される第2の補正ゲインで、撮像手段により出力された画像信号を補正する第2補正手段と、第2補正手段により補正した画像信号に基づく画像から顔画像を検出する顔検出手段と、第1補正手段により補正した輝度信号に基づいて、被写体像の輝度を検出する輝度検出手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
周辺光量落ちに対応するゲインをかけることに起因する、顔検出用画像の画像不良の発生を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施の形態による測光装置を備える撮像装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】周辺光量落ちについて説明するための光量分布図の一例である。
【図3】本発明の一実施の形態による測光装置の機能ブロック図である。
【図4】測光用の撮像素子の正面図の一例である。
【図5】周辺光量落ちと補正ゲインとの関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本願発明の一実施の形態による測光装置を備える撮像装置について、その一構成例を例示するブロック図である。図1に例示される撮像装置1は、デジタル一眼レフカメラであって、交換レンズ2とカメラボディ3とを備える。交換レンズ2は、不図示のマウント部によりカメラボディ3に交換可能に装着される。
【0009】
交換レンズ2は、フォーカシング用レンズやズーミング用レンズを含む結像光学系21と、絞り22と、レンズ側制御装置23とを備える。レンズ側制御装置23は、CPUやRAM、ROMなどを有する。レンズ側制御装置23は、結像光学系21や絞り22の駆動制御や状態検出、結像光学系21等による光量落ちに関する情報の送信などの処理を行う。レンズ側制御装置23のROMには、結像光学系21等による周辺光量落ちに関する情報が記憶されている。
【0010】
カメラボディ3は、ハーフミラー31と撮像素子32とファインダスクリーン33とペンタプリズム34と再結像光学系35と第2撮像素子36と接眼レンズ37とボディ側制御装置38と表示部39とを備える。
【0011】
被写体からの光束は、結像光学系21を介してカメラボディ3へ入射される。カメラボディ3へ入射した被写体光束は、ハーフミラー31により透過光束と反射光束に分割される。透過光束は撮像素子32へ導かれ、反射光束はファインダスクリーン33へ導かれる。
【0012】
ハーフミラー31を透過した被写体光束は結像光学系21により撮像素子32の受光面上に結像する。ハーフミラー31を反射した被写体光束はファインダスクリーン33の拡散面33aに結像する。ファインダスクリーン33を透過した光束は、不図示のコンデンサレンズを通過後、ペンタプリズム34に入射する。ペンタプリズム34にファインダ光学系光軸40に沿って入射した被写体光束は、ペンタプリズム34により接眼レンズ37へ導かれる。ペンタプリズム34に測光光学系光軸41に沿って入射した被写体光束は、ペンタプリズム34により再結像光学系35へ導かれる。再結像光学系35は、再結像レンズを有し、測光光学系光軸41に沿って入射した被写体光束を第2撮像素子36の受光面36aに再結像させる。第2撮像素子36は、測光用の撮像素子であり、受光面36aに再結像した被写体像を撮像してカラー画像信号を出力する。
【0013】
接眼レンズ37は、ファインダスクリーン33の拡散面33aを正面から観察する。一方、再結像光学系35は、ファインダスクリーン33の拡散面33aを斜めから観察する。そのため、第2撮像素子36の受光面36aには、受光面36aの天側の中央部が明るくなり、地側の周辺部が暗くなるような天地方向に非対称な周辺光量落ちが発生する。
【0014】
図2は、均一輝度面を撮像した際の第2撮像素子36の受光面36a上の光量分布を例示する図である。図2では、光量の大小を等高線を用いて示しており、等高線100の内側が最も明るい領域であり、等高線101の外側が最も暗い領域である。第2撮像素子36の受光面36aにおける光量分布は、ファインダスクリーン33の拡散特性や、結像光学系21や再結像光学系35などの光学特性、ファインダ光学系光軸40と測光光学系光軸41とが成す角度などに依存する。
【0015】
撮像素子32および第2撮像素子36は、それらの受光面に二次元状に画素が配列されている。各画素は、赤(R)、緑(G)、または青(B)のカラーフィルタを有しており、ベイヤ配列に基づいて受光面に配列されている。各画素は、被写体光束を受光すると、電荷が蓄積され、蓄積された電荷はボディ側制御装置38によりカラー画像信号として読み出される。
【0016】
ボディ側制御装置38はCPUやRAM、ROMなどを有し、カメラボディ3の各部位を制御して各種処理を実行する。表示部39は、液晶モニタであって、各種メニュー画面や撮像した画像の再生表示を行う。
【0017】
図3は、本発明の一実施の形態による測光装置に関する機能ブロック図の一例である。図3には、読み出し処理381とブロック化処理382と輝度信号生成処理383と第1周辺光量落ち補正処理384と被写体輝度検出処理385と第2周辺光量落ち補正処理386とディベイヤ処理387とガンマ補正処理388と顔検出処理389と通信処理390とが例示されており、これらの処理はボディ側制御装置38により実行される。
【0018】
読み出し処理381は、第2撮像素子36を制御して、第2撮像素子36の受光面36a上の各画素からブロック化処理382や第2周辺光量落ち補正処理386などへカラー画像信号を出力させる。
【0019】
ブロック化処理382は、第2撮像素子36の各画素配列について、ブロック化処理を行う。ブロック化処理とは、第2撮像素子36の受光面36a上に複数の画素からなるブロックを設定し、受光面36aを複数のブロックに分割する処理である。
【0020】
図4は、第2撮像素子36の受光面36aに対するブロック化処理382の実行例である。図4は、第2撮像素子36の受光面36aの一部の画素配列を示す図である。図4に示すように、第2撮像素子36の受光面36a上には、赤(R)のカラーフィルタを有する画素361rと緑(G)のカラーフィルタを有する画素361gと青(c)のカラーフィルタを有する画素361bとがベイヤ配列されている。図4には、ブロック化処理382により設定されたブロック362が例示されている。ブロック362は、6画素×4画素の領域を1ブロックとした場合の一例である。ブロック化処理382は、たとえば受光面36aを複数のブロック362で分割する。
【0021】
輝度信号生成処理383は、ブロック化処理382により設定されたブロック362に含まれる各画素から出力されるカラー画像信号に基づいて、輝度信号を生成する。たとえば、ブロック362に含まれる各画素361rから出力される赤色のカラー画像信号に赤色のための所定の係数Qrを乗算し、各画素361gから出力される緑色のカラー画像信号に緑色のための所定の係数Qgを乗算し、各画素361bから出力される青色のカラー画像信号に青色のための所定の係数Qbを乗算し、各乗算結果の総和を算出することにより、輝度信号を生成する。
【0022】
第1周辺光量落ち補正処理384は、輝度信号生成処理383により生成された輝度信号に対して第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]を乗じて、周辺光量落ちによる光量の低下を補う。xおよびyは受光面36a上の座標を表し、たとえばyは図2の天地方向の座標であり、xは天地方向に直交する方向の座標を表す。第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]は、結像光学系21や再結像光学系35などの光学特性や、ファインダスクリーン33の拡散特性、ファインダ光学系光軸40と測光光学系光軸41とが成す角度などに基づいて算出される。結像光学系21など交換レンズ2に備わる光学系の光学特性は、通信処理390がレンズ側制御装置23から周辺光量落ちに関する情報として取得する。再結像光学系35などの光学特性や、ファインダスクリーン33の拡散特性、ファインダ光学系光軸40と測光光学系光軸41とが成す角度などは、たとえばボディ側制御装置38のROM等に記憶されている。
【0023】
被写体輝度検出処理385は、第1周辺光量落ち補正処理384により周辺光量落ちを補正された輝度信号に基づいて、被写体像の輝度を算出する。また、ボディ側制御装置38は、第1周辺光量落ち補正処理384により周辺光量落ちを補正された輝度信号に基づいて、絞り22の絞り値、露出時間、撮像素子32の感度などを算出してもよい。
【0024】
第2周辺光量落ち補正処理386は、第2撮像素子36から読み出されたカラー画像信号に基づく画像に対して第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]を乗ずる。第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]と同様にxおよびyは受光面36a上の座標を表す。第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]は、同一座標の第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]よりも小さい値であって、各補正ゲインをAPEX単位に換算した場合に第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]の略半分の値に設定される。
【0025】
第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]は、結像光学系21や再結像光学系35などの光学特性や、ファインダスクリーン33の拡散特性、ファインダ光学系光軸40と測光光学系光軸41とが成す角度などに基づいて算出される。たとえば、第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]は、第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]の平方根の値になるように算出される。第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]が第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]の平方根のとき、第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]はAPEX単位に換算した場合に第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]の略半分となる。
【0026】
第2周辺光量落ち補正処理386により第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]を乗じられたカラー画像信号には、ディベイヤ処理387やガンマ補正処理388などの公知の画像処理が適用され、被写体像に関する画像が顔検出処理389に出力される。そして、顔検出処理389により、被写体像に関する画像の中から人間の顔に関する顔画像が検出される。そして、顔検出処理389により顔画像が検出された受光面36a上の位置に関する情報などが被写体輝度検出処理385などに出力される。
【0027】
図5は、周辺光量落ちと第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]と第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]との関係について説明するための図である。図5(a)は、第2撮像素子36の光量分布の断面図の一例である。図5(a)は、結像光学系21により均一輝度面を観察した場合の光量分布を表している。図5(a)の横軸は受光面36a上の位置を表し、図5(a)の縦軸は各位置での受光光量を表す。図5(a)には、点線の光量特性500と、実線の光量特性501とが示されている。光量特性500は、周辺光量落ち等の光量落ちがないときに受光する理想的な光量を表す。光量特性501は、受光面36aで受光した光束の光量を表す。光量特性500と光量特性501との間の差分が周辺光量落ちである。
【0028】
図5(b)は、図5(a)に示す光量特性に対する第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]と第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]の一例を示す図である。図5(b)の横軸は図5(a)の横軸に対応しており、受光面36a上の位置を表す。図5(b)の縦軸は、ゲインの大きさを表す。図5(b)には、ゲイン特性502とゲイン特性503とが示されている。ゲイン特性502は第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]の特性を表し、ゲイン特性503は第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]の特性を表す。各位置におけるゲイン特性503の値は、ゲイン特性502よりも小さい。
【0029】
図5(b)において両端の位置に顔画像があるとき、ゲイン特性502で周辺光量落ちを補正すると、ゲイン特性502の両端の値(第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]の値)が大きいため、顔画像の一部が白とびするおそれがある。本発明のように顔検出用の画像にはゲイン特性503のような第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]を適用することにより、顔画像の白とびを抑制した画像で顔検出をすることができる。
【0030】
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
撮像装置1に備わる測光装置では、通信処理390が結像光学系21の周辺光量落ちに関する情報をレンズ側制御装置23から取得する。そして、読み出し処理381が被写体像を撮像した第2撮像素子36からカラー画像信号をブロック化処理382と第2周辺光量落ち補正処理386とへ出力させる。ブロック化処理382および輝度信号生成処理383は、カラー画像信号に基づいて、輝度信号を生成する。第1周辺光量落ち補正処理384は、結像光学系21の周辺光量落ちに関する情報等に基づいて算出される第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]を輝度信号に乗じて補正する。第2周辺光量落ち補正処理386は、結像光学系21の周辺光量落ちに関する情報等に基づいて第1周辺光量落ち補正ゲインK[x,y]よりも小さい値に算出される第2周辺光量落ち補正ゲインL[x,y]をカラー画像信号に乗じて補正する。顔検出処理389は、第2周辺光量落ち補正処理386によって補正されたカラー画像信号に対してディベイヤ処理387やガンマ補正処理388などの画像処理を適用して生成された画像の中から顔画像を検出する。被写体輝度検出処理385は、第1周辺光量落ち補正処理384により補正された輝度信号に基づいて、被写体像の輝度を検出する。このようにすることで、周辺光量落ちに対応するゲインをかけることに起因する、顔検出用画像の画像不良の発生を低減できる。
【0031】
以上で説明した実施形態は、以下のように変形して実施できる。
上記の実施の形態では、輝度信号生成処理383は、ブロック化処理382により設定されたブロック362に含まれる各画素から出力されるカラー画像信号に基づいて、輝度信号を生成したが、ブロック化処理382は省略してもよい。
【0032】
以上で説明した実施の形態はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【符号の説明】
【0033】
1 撮像装置
2 交換レンズ
3 カメラボディ
21 結像光学系
22 絞り
23 レンズ側制御装置
31 ハーフミラー
32 撮像素子
33 ファインダスクリーン
33a 拡散面
34 ペンタプリズム
35 再結像光学系
36 第2撮像素子
36a 受光面
37 接眼レンズ
38 ボディ側制御装置
39 表示部
40 ファインダ光学系光軸
41 測光光学系光軸
381 読み出し処理
382 ブロック化処理
383 輝度信号生成処理
384 第1周辺光量落ち補正処理
385 被写体輝度検出処理
386 第2周辺光量落ち補正処理
387 ディベイヤ処理
388 ガンマ補正処理
389 顔検出処理
390 通信処理

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結像光学系の周辺光量落ちに関する情報を取得する周辺光量落ち情報取得手段と、
前記結像光学系による被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段により出力された画像信号に基づいて、輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
前記周辺光量落ち情報取得手段により取得された前記周辺光量落ちに関する情報に基づいて算出される第1の補正ゲインで、前記輝度信号生成手段により生成された輝度信号を補正して、前記結像光学系の周辺光量落ちによる前記被写体像の光量の低下を補う第1補正手段と、
前記周辺光量落ち情報取得手段により取得された前記周辺光量落ちに関する情報に基づいて前記第1の補正ゲインより小さい値に算出される第2の補正ゲインで、前記撮像手段により出力された画像信号を補正する第2補正手段と、
前記第2補正手段により補正した画像信号に基づく画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
前記第1補正手段により補正した輝度信号に基づいて、前記被写体像の輝度を検出する輝度検出手段と、
を備えることを特徴とする測光装置。
【請求項2】
請求項1に記載の測光装置において、
前記結像光学系による被写体像が拡散面に結像されるファインダスクリーンと、
前記ファインダスクリーンに結像される被写体像を前記撮像手段に再結像する再結像光学系と、
をさらに備え、
前記撮像手段は、前記再結像光学系により再結像する被写体像を撮像することを特徴とする測光装置。
【請求項3】
結像光学系の周辺光量落ちに関する情報を取得する周辺光量落ち情報取得手段と、
前記結像光学系による被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段により出力された画像信号に基づいて、輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
前記周辺光量落ち情報取得手段により取得された前記周辺光量落ちに関する情報に基づいて算出される第1の補正ゲインで、前記輝度信号生成手段により生成された輝度信号を補正して、前記結像光学系の周辺光量落ちによる前記被写体像の光量の低下を補う第1補正手段と、
前記周辺光量落ち情報取得手段により取得された前記周辺光量落ちに関する情報に基づいて前記第1の補正ゲインと異なる値に算出される第2の補正ゲインで、前記撮像手段により出力された画像信号を補正する第2補正手段と、
前記第2補正手段により補正した画像信号に基づく画像から顔画像を検出する顔検出手段と、
前記第1補正手段により補正した輝度信号に基づいて、前記被写体像の輝度を検出する輝度検出手段と、
を備えることを特徴とする測光装置。
【請求項4】
結像光学系の周辺光量落ちに関する情報を取得する周辺光量落ち情報取得手段と、
前記結像光学系による被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段により出力された画像信号に基づいて、輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
前記周辺光量落ち情報取得手段により取得された前記周辺光量落ちに関する情報に基づいて算出される第1の補正ゲインで、前記輝度信号生成手段により生成された輝度信号を補正して、前記結像光学系の周辺光量落ちによる前記被写体像の光量の低下を補う第1補正手段と、
前記周辺光量落ち情報取得手段により取得された前記周辺光量落ちに関する情報に基づいて前記第1の補正ゲインと異なる値に算出される第2の補正ゲインで、前記撮像手段により出力された画像信号を補正する第2補正手段と、
を備えることを特徴とする測光装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の測光装置を備える撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−46339(P2013−46339A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184574(P2011−184574)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】