説明

湿度センサ

【課題】水の吸収による高分子膜の膨張を抑制することによって湿度感度が高く、且つ測定精度の良好な湿度センサを提供することにある。
【解決手段】第一の高分子膜3の両側に水分を透過する網状または多孔質の一対の電極4a、4bを配置し、電極4a、4bの夫々の外側に第一の高分子膜3と同一素材からなる第二の高分子膜6a、6bを配置し、第二の高分子膜6a、6bの夫々の外側に水分を透過する網状または多孔質の蓋体7a、7bを配置して枠体2に固定した。第一の高分子膜3および第二の高分子膜6a、6bの吸水時の膨張力P1、P2、P3のバランスを最適化することによって吸水による第一の高分子膜の膨張を抑制し、湿度感度が高く、且つ測定精度の良好な湿度センサを実現した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湿度センサに関するものであり、詳しくは、静電容量式の湿度センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の静電容量式湿度センサでは、誘電体である高分子に水分子が付着すると高分子の誘電率が大きくなることを利用した方式のものが提案されている。例えば図6の断面図に示すように、誘電体層となる高分子膜50の両側を金属からなる一対の電極51で挟み、高分子膜50に対する該高分子膜50に吸収された水の比率の変化による容量変化を両電極51で捉えて電気的な湿度情報に変換し、制御信号として後段の信号処理回路に出力するものである。
【0003】
上述の湿度センサ52は、高分子膜の比誘電率が3程度であるのに対して水の比誘電率が80前後と高く、高分子膜と水の比誘電率の差が大きいことから高分子に水分子が付着することによって高感度の湿度センサが実現するというものである(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第2846948号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記構成の湿度センサ52は、高分子膜50の誘電率をε、電極51の面積をS[m]、電極51間の距離(高分子膜50の層厚)をd[m]とすると、静電容量C[F]は下記式(1)
C=ε(S/d) (1)
で表され、Cとεは比例関係にある(C∝ε)。
【0005】
ところが、高分子膜50に水が吸収されると高分子膜50が膨張し、電極51間の距離dが長くなる現象が発生する。すると、式(1)より電極51間の距離dの値が大きくなると静電容量Cの値が小さくなり、誘電率εの増加が関係式(1)に反して静電容量Cの小容量化の方向に働くことになる。
【0006】
そのため、高分子膜の膨張が湿度感度を低下させ、測定精度の高精度化の妨げとなるという問題がある。この問題は上記構成の静電容量式湿度センサに共通する課題である。
【0007】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、本発明の目的とするところは、水の吸収による高分子膜の膨張を抑制することによって湿度感度が高く、且つ測定精度の良好な湿度センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、第一の高分子膜の両側を複数の貫通孔を有する一対の電極で挟み、前記各電極の前記第一の高分子膜と反対側に第二の高分子膜を配置し、前記各第二の高分子膜の前記電極と反対側にストッパを配置し、前記ストッパは前記第一の高分子膜、前記電極、および前記第二の高分子膜を挟んだ該ストッパ間の距離が前記第一の高分子膜および前記第二の高分子膜の吸水により発生する膨張力を受けても変化しないような固定手段が施されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記固定手段は、前記ストッパを前記第一の高分子膜、電極、および前記第二の高分子膜を包囲する枠体に固定または枠体の一部としたことによるものであることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1または2のいずれか1項において、前記ストッパは複数の貫通孔を有していることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか1項において、前記第一の高分子膜および前記第二の高分子膜はいずれも同一の素材で形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記第一の高分子膜の膜厚は前記第一の高分子膜、前記電極、および前記第二の高分子膜を挟んだ前記第二の高分子膜の膜厚の合計に等しいか、またはそれ以上であることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項5において、前記第二の高分子膜の膜厚は互いに等しいことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の請求項7に記載された発明は、高分子膜の両側を複数の貫通孔を有する一対の電極で挟み、前記一対の電極は前記高分子膜を挟んだ該電極間の距離が前記高分子膜の吸水により発生する膨張力を受けても変化しないような固定手段が施されていることを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の請求項8に記載された発明は、請求項7において、前記固定手段は、板ばねからなるU字形状のクリップにより前記一対の電極の両外側から加えられる圧縮荷重によるものであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の湿度センサは誘電体として高分子膜を使用した静電容量式の湿度センサであり、高分子膜が吸水によって膨張することを機械的応力で抑制する機構を備えたものである。
【0017】
その結果、湿度感度および測定精度の向上が図られ、本発明の湿度センサを使用することにより制御性が良好な湿度制御システムを構築することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図5を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
【実施例1】
【0019】
図1は本発明の湿度センサに係わる実施例1の半断面図、図2は図1のA−A断面図である。本実施例の湿度センサ1は筒状の枠体2の中央部に第一の高分子膜3を配置し、該第一の高分子膜3の両側を水分を透過する網状または多孔質の一対の電極4a、4bで挟んでいる。なお、高分子膜は、ポリイミド系の材料を用いている。
【0020】
夫々の電極4a、4bからは各電極4a、4bに接続されたリード線5a、5bが枠体2を貫通して外部まで延びていると共に、各電極4a、4bの前記第一の高分子膜3と反対側に第一の高分子膜3と同一素材からなる第二の高分子膜6a、6bが配置されている。
【0021】
更に、各第二の高分子膜6a、6bの前記電極4a、4bと反対側に水分を透過する網状または多孔質の蓋体7a、7bが配置され、蓋体7a、7bはいずれも枠体2に固定されている。
【0022】
つまり、第一の高分子膜3が一対の電極4a、4bによって挟まれ、第二の高分子膜6a、6bの夫々が電極4aと蓋体7a、電極4bと蓋体7bによって挟まれた積層構造となっている。このとき、両最外側に位置する蓋体7a、7bは夫々枠体2に固定されているため、蓋体7a、7bの互いに対向する側の面同士の間の距離Lも固定された状態となっている。
【0023】
この場合、図2のように、第一の高分子膜3の膜厚をd1、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膜厚をd2、d3とすると、各膜厚d1、d2、d3の間にはd1=d2+d3の関係が成り立つことが好ましい。
【0024】
これにより、第一の高分子膜3および第二の高分子膜6a、6bがいずれも同一の吸水率の場合、第一の高分子膜3の膨張力をP1、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膨張力をP2、P3すると、各膨張力P1、P2、P3はP1=P2+P3の関係となり、少なくとも第一の高分子膜3の膜厚d1はほとんど変化を生じることはないか、逆に縮小する。従って、湿度感度の高い湿度センサが実現できる。また、第二の高分子膜6a、6bの吸水率を第一の高分子膜3の吸水率より大きいものとしてもよい。
【0025】
また、各高分子膜の膜厚d1=d2+d3の関係と共に、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膜厚d2、d3を等しく(d2=d3)してP2=P3の関係が成り立つようにすることが更に好ましい。
【0026】
すると、これにより、第一の高分子膜3および第二の高分子膜6a、6bがいずれも同一の吸水率の場合、第一の高分子膜3の膜厚d1と共に、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膜厚d2、d3のいずれもほとんど変化を生じることはなく、また、第二の高分子膜6a、6bの膨張率が大きい場合、第一の高分子膜3の膜厚が逆に縮まされ、更に湿度感度の高い湿度センサが実現できる。
【0027】
ここで、一対の電極4a、4bに挟まれた第一の高分子膜3の吸水による膨張を抑制することによって湿度感度がどのくらい向上するかを説明する。
【0028】
第一の高分子膜3の膜厚d1の吸水による変化量を−Δd1[m](−符号は吸水によって膜厚d1が膨張する方向を示す)とし、そのときの静電容量Cの変化量をΔC[F]とすると、上記式(1)より
ΔC=ε(S/d1)・(−Δd1/d1)=C・(−Δd1/d1) (2)
となり、式(2)を整理すると
(ΔC/C)=(−Δd1/d1) (3)
となる。
【0029】
そこで、例えば吸水による第一の高分子膜3の線膨張率が80ppm/%RHの場合、湿度0〜100%RHの範囲で第一の高分子膜3の線膨張は0〜8000ppmの範囲となる。そこで湿度100%RHのときの第一の高分子膜3の線膨張8000ppmを式(3)に代入すると、
(−Δd1/d1)=8000ppm=(ΔC/C)
となり、静電容量の変化量(ΔC/C)が8000ppmとなって静電容量Cが湿度0%〜100%RHのときの0.8%変化することになる。
【0030】
そのため、本発明の湿度センサは、第一の高分子膜3の吸水状態での膜厚の変化(膨張)を抑制することにより、最高約1%の静電容量の変化を抑制することができることになる。なお、この数値は、第一の高分子膜3の膜厚縮小による効果は入れていない。
【0031】
この約1%の容量変化の抑制は、従来の静電容量式湿度センサの湿度100%RHのときの静電容量Cの変化量が10%前後であることを考慮すると、従来の静電容量式湿度センサの容量変化の約1割に相当する。
【0032】
即ち、本発明の湿度センサは、従来の静電容量式湿度センサに比べて湿度感度が約1割向上したものとなっている。
【実施例2】
【0033】
図3は本発明の湿度センサに係わる実施例2の斜視図、図4は図3のB−B断面図である。本実施例の湿度センサ1はセンサ本体8と一対の枠体2a、2bを備え、センサ本体8が枠体2a、2bに挿嵌された構成となっている。
【0034】
センサ本体8は第一の高分子膜3の両側を水分を透過する網状または多孔質の一対の電極4a、4bで挟み、各電極4a、4bから該電極4a、4bに接続されたリード線5a、5bがセンサ本体8の外部まで延びている。
【0035】
各枠体2a、2bは断面矩形の貫通窓9a、9bを有する膨張防止枠10、11を備え、貫通窓9aの膨張防止枠10と電極4aの間、および、膨張防止枠10と電極4bの間に夫々前記第一の高分子膜3と同一素材からなる第二の高分子膜6a、6bが配置されている。
【0036】
同様に、貫通窓9bの膨張防止枠11と電極4aの間、および、膨張防止枠11と電極4bの間に夫々前記第一の高分子膜3と同一素材からなる第二の高分子膜6a、6bが配置されている。
【0037】
つまり、センサ本体8が各枠体2a、2bの貫通窓9a、9bに配置された第二の高分子膜6a、6bによって挟まれた状態で固定された構造となっている。このとき、第二の高分子膜6a、6bの各最外側面は夫々膨張防止枠10、11に接しているため、第二の高分子膜6a、6bの最外側面同士の間の距離Lは固定された状態となっている。
【0038】
この場合、上記実施例1と同様図3のように、第一の高分子膜3の膜厚をd1、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膜厚をd2、d3とすると、各膜厚d1、d2、d3の間にはd1=d2+d3の関係が成り立つことが好ましい。
【0039】
これにより、第一の高分子膜3および第二の高分子膜6a、6bがいずれも同一の吸水率の場合、第一の高分子膜3の膨張力をP1、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膨張力をP2、P3すると、各膨張力P1、P2、P3はP1=P2+P3の関係となり、少なくとも第一の高分子膜3の膜厚d1はほとんど変化を生じることはない。従って、湿度感度の高い湿度センサが実現できる。
【0040】
また、d1=d2+d3の関係と共に、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膜厚d2、d3を等しく(d2=d3)してP2=P3の関係が成り立つようにすることが更に好ましい。
【0041】
すると、これにより、第一の高分子膜3および第二の高分子膜6a、6bがいずれも同一の吸水率の場合、第一の高分子膜3の膜厚d1と共に、第二の高分子膜6a、6bの夫々の膜厚d2、d3のいずれもほとんど変化を生じることはなく、更に湿度感度の高い湿度センサが実現できる。
【0042】
なお、実施例1においては、第一の高分子膜3と第二の高分子膜6a、および第一の高分子膜3と第二の高分子膜6bが夫々電極4a、4bを介して互いに略全面で対峙しているため、夫々電極4a、4bを挟んで対峙する第一の高分子膜3と第二の高分子膜6a、および第一の高分子膜3と第二の高分子膜6bの吸水時の膨張力P1、P2および膨張力P1、P3は互いに面状に作用する。よって、電極4a、4bは膨張力P1、P2、P3のうち最小の膨張力によっても変形する程度の剛性と強度を有する材料であってよい。
【0043】
それに対し、実施例2においては、第二の高分子膜6a、6bが夫々電極4a、4bを介して第一の高分子膜3に部分的に対峙しているため、夫々電極4a、4bを挟んで対峙する第一の高分子膜3と第二の高分子膜6a、および第一の高分子膜3と第二の高分子膜6bの吸水時の膨張力P1、P2および膨張力P1、P3は第一の高分子3に対しては部分的に作用する。よって、電極4a、4bは膨張力P1、P2、P3のうち最大の膨張力が部分的に加わっても変形しない剛性と強度を有する材料であることが必要である。
【実施例3】
【0044】
図5は本発明の湿度センサに係わる実施例3の斜視図である。本実施例の湿度センサ1はセンサ本体8をクリップ12で圧縮固定した構成となっている。
【0045】
センサ本体8は、ガラス、セラミック、Si等の堅牢な材料からなる基板13上に金属ベース電極14を配置し、該金属ベース電極14の上に高分子膜15を配置し、更に高分子膜15の上に水分を透過する網状または多孔質の金属上層電極16を配置している。
【0046】
そして、上記構成のセンサ本体8がエンジニアリングプラスチック等の絶縁材料からなるクリップ12によって2箇所が圧縮固定されている。なお、クリップ12の配置箇所は2箇所に限られるものではなく、センサ本体8の大きさ、クリップ12の大きさ、およびクリップ12の圧縮力等を考慮して適宜設定される。
【0047】
この場合、高分子膜15を間接的に挟む基板13および直接的に挟む金属上層電極16は高分子膜15の吸水による最大膨張力が部分的に加わっても変形しない剛性と強度を有する材料であることが必要である。
【0048】
湿度センサをこのような構造にすることにより、高分子膜15の吸水による膨張が抑制されて湿度感度の高い湿度センサが実現する。
【0049】
以上、上記実施例1〜実施例3で説明したように、本発明の湿度センサは静電容量Cと電極の面積Sと誘電体となる高分子膜の厚みdの関係式:C =ε(S/d)において、高分子膜の吸水時の膨張を抑制して高分子膜の厚みdの変化量を抑制するようにした。
【0050】
その結果、静電容量方式による湿度センサの湿度感度および測定精度の向上が図られ、本発明の湿度センサを使用することにより制御性が良好な湿度制御システムを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の湿度センサに係わる実施例1の半断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の湿度センサに係わる実施例2の斜視図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】本発明の湿度センサに係わる実施例3の斜視図である。
【図6】従来の湿度センサの断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 湿度センサ
2 枠体
2a、 2b 枠体
3 第一の高分子膜
4a、 4b 電極
5a、 5b リード線
6a、 6b 第二の高分子膜
7a、 7b 蓋体
8 センサ本体
9a、 9b 貫通窓
10 膨張防止枠
11 膨張防止枠
12 クリップ
13 基板
14 金属ベース基板
15 高分子膜
16 金属上層電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の高分子膜の両側を複数の貫通孔を有する一対の電極で挟み、前記各電極の前記第一の高分子膜と反対側に第二の高分子膜を配置し、前記各第二の高分子膜の前記電極と反対側にストッパを配置し、前記ストッパは前記第一の高分子膜、前記電極、および前記第二の高分子膜を挟んだ該ストッパ間の距離が前記第一の高分子膜および前記第二の高分子膜の吸水により発生する膨張力を受けても変化しないような固定手段が施されていることを特徴とする湿度センサ。
【請求項2】
前記固定手段は、前記ストッパを前記第一の高分子膜、電極、および前記第二の高分子膜を包囲する枠体に固定または枠体の一部としたことによるものであることを特徴とする請求項1に記載の湿度センサ。
【請求項3】
前記ストッパは複数の貫通孔を有していることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の湿度センサ。
【請求項4】
前記第一の高分子膜および前記第二の高分子膜はいずれも同一の素材で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の湿度センサ。
【請求項5】
前記第一の高分子膜の膜厚は前記第一の高分子膜、前記電極、および前記第二の高分子膜を挟んだ前記第二の高分子膜の膜厚の合計に等しいか、またはそれ以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の湿度センサ。
【請求項6】
前記第二の高分子膜の膜厚は互いに等しいことを特徴とする請求項5に記載の湿度センサ。
【請求項7】
高分子膜の両側を複数の貫通孔を有する一対の電極で挟み、前記一対の電極は前記高分子膜を挟んだ該電極間の距離が前記高分子膜の吸水により発生する膨張力を受けても変化しないような固定手段が施されていることを特徴とする湿度センサ。
【請求項8】
前記固定手段は、板ばねからなるU字形状のクリップにより前記一対の電極の両外側から加えられる圧縮荷重によるものであることを特徴とする請求項7に記載の湿度センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−2678(P2009−2678A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161323(P2007−161323)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】