説明

溶接式ワイヤネットの連続製造用機械

連続して機械に供給される単一のフレキシブルメタルワイヤ(20)を用いてワイヤネット(100)の連続帯材を製造する機械において、前記ワイヤネット(100)はメタルワイヤの同一模様の平面内反復によって構成され、それぞれの模様はメタルワイヤ帯材製造軸心方向に一定ピッチでずらして前のものに重ねられ、メタルワイヤ貯蔵段階、メタルワイヤの機械への連続供給段階、前記メタルワイヤを同一模様の連続に配置する形成段階、メタルワイヤ帯材形成面に向けた前記メタルワイヤ模様を連続して移動するための移送段階、それぞれの模様を平面内に維持し、次の模様の到着までに一定ピッチでそれをずらす段階と、模様を相互に固定する段階、を含むことを特徴とする機械。本発明は、形成されたワイヤネット(100)の帯材およびその製造方法にも関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単一のメタルワイヤを用いて溶接したワイヤネット帯材の連続製造機械、ならびに前記機械によって実施される製造方法、また最後に得られた単線溶接ワイヤネットに関するものである。
【0002】
このようにして構成されたワイヤネットは、とりわけその装飾的外観の故に、多種多様な用途が可能であり、庭園または公園、家および公共または民間の建物、また一般的に人が出入りするあらゆるタイプの建築物に使用することができる。
【背景技術】
【0003】
現在、ワイヤネットは複数の別個のボビンから巻き出され平行に整えられる複数本の長手方向メタルワイヤを用いる機械によって一般的に製造される。これらのボビンの数は可変であり、従来はワイヤネットまたはワイヤネットの寸法によって、またとくにメタルワイヤの数によって決定されるその幅によって八と48の間に含まれる。前記長手方向平行メタルワイヤを置いた後に、スポット溶接装置を用いて、二次メタルワイヤをそれらの交差点に横断方向に溶接する。その結果としてのワイヤネットには三角形または正方形の網目が含まれ、その寸法は長手方向メタルワイヤと横断方向の二次メタルワイヤとの間に残された空間による。かかる網目はもちろんいつも必然的に直角の角を有する。
【0004】
この製造技術にはいくつかの欠点がある。
・該製造方法は複数のメタルワイヤと複数のボビンの使用が必要であり、それには適切な機器と、製造機械の前で利用できるかなり大きな空間が要求される。くわえて、平行な多数のメタルワイヤとボビンの使用は方法を複雑にし、製造を遅くするが、それはとりわけそれぞれのメタルワイヤを整形し巻き出し操作を制御する必要があるからである。
・さらに、このワイヤネットの網目の中に多種多様な装飾模様を作ることは不可能である、なぜなら角が直角の正方形または長方形の網目しか実現できないからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は反対にワイヤネットの網目にきわめて多彩な模様を得ることを可能にする。前記模様は、角が直角な幾何学的な図形に限定されることは全くなく、逆に弧状や丸みを帯びた形をとることができる。さらにこの結果はいくつかのメタルワイヤの平行使用の制約なしに、単一のメタルワイヤを用いて得られる。このようにして製造に必要な技術機器が減らされ、速度、能力と製造の多様性を増しながら、製造機械を大幅に単純にすることができる。
【0006】
メタルワイヤの数を減らすことによってボビンの数、および製造機械の上流に必要な空間が派生的に減少することになる。一般的に、本発明の目的は先行技術のものと比べて大幅に単純化され、ワイヤネットの実現のために無限の多様性のある模様を得ることを可能にする機械を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この機械は連続してそれに供給される単一のフレキシブルメタルワイヤを用いてメタルワイヤネットのワイヤネットの連続帯材の製造を可能にし、前記ワイヤネットはメタルワイヤの同一模様の平面内反復によって構成され、それぞれの模様はワイヤネットの帯材製造軸心方向に一定ピッチでずらして前のものに重ねられる。それは本質的に次の段階を含むことを特徴とする。すなわち、
・フレキシブルメタルワイヤ貯蔵段階と、
・フレキシブルメタルワイヤの機械への連続供給段階と、
・前記メタルワイヤを同一模様の連続に配置する形成段階と、
・ワイヤネットの帯材形成面に向けてそれぞれのフレキシブルメタルワイヤ模様を連続して移動するための移送段階と、
・それぞれの模様を平面内に維持し、次の模様の到着までに一定ピッチでそれをずらす段階と、
・模様を相互に固定する段階とを含む。
【0008】
ワイヤネットの帯材連続製造を可能にするこの機械は、各模様相互の固定手段の下流に配置されたワイヤネットの帯材の区分切断装置をさらに備えている。
【0009】
実際、先行技術の機械と同様に、フレキシブルメタルワイヤ貯蔵段階は単にサポートの中で回転自在なメタルワイヤのボビンで構成される。この独自のボビンは従来用いられた多数のボビンに対して占有空間が限られている。
【0010】
機械にフレキシブルメタルワイヤを供給する段階が順に、
・フレキシブルメタルワイヤを直線にするための、ワイヤ整形手段と、
・フレキシブルメタルワイヤを案内する少なくとも一つのプーリと、
・このプーリからドラムの周囲に巻き取る回転装置と、
とから成る。
【0011】
このドラムは実際には後段の形成段階と一体であり、形成段階には形成実現の間固定して維持され、その周囲にフレキシブルメタルワイヤが巻かれる形成用ドラムが含まれる。ワイヤネットの基本模様を構成するのは巻き取りの結果としての巻き目である。形成作業の間は固定されているが、実現可能な模様の数を増やすために、このドラムは形成軸心に対して旋回させることができる。
【0012】
メタルワイヤがドラムの内面または外面の形状を取るには、形成用ドラムの周囲に巻き付けるだけでは不十分なことが多い。このため、メタルワイヤに前記ドラムの形に一致させるよう強いるための補完の手段、その運動がメタルワイヤ巻き取り動作と同期された手段がドラムの周縁に備えられる。
【0013】
同期の目的は、それぞれの巻き目の実現にとって適切なときに、前記手段が作用することを確保することである。
【0014】
巻き目が実現された後、前記巻き目は形成用ドラムの周囲に巻かれたままではなく、形成用ドラムと同軸心で、ヘリコイドネジ山を備え、ワイヤネットの模様を形成する巻き目の分離を可能にするメタルワイヤ巻き取り速度に同期した回転運動によって動かされる巻き出しドラムから成る移送段階に引き取られる。
【0015】
ワイヤネット形成面にそれぞれの巻き目の配置を可能にする装置が、つぎに巻き出しドラムの周縁上の、形成用ドラムからの遠位端の部位に配置され、これらの装置の運動も巻き出しドラムの運動と同期される。
【0016】
要約すると、形成された後、ワイヤネットの基礎模様を形成する巻き目は互いに分離され、ついでワイヤネットの構成自体が行われる同一平面内に配置される。
【0017】
それぞれの模様をワイヤネットの形成面内に維持し、次の模様が到着する前に一定ピッチで模様をずらすことを可能にする段階は平行に配置され、メタルワイヤ模様の形成速度に同期させた同一速度で駆動される複数のエンドレス帯体から成り、前記エンドレス帯体はそれらが形成する面上に置かれたそれぞれの模様の駆動を可能にする歯を定間隔で含んでいる。
【0018】
前記ワイヤネットの帯材の速度は、さまざまな模様の離隔に、そして結果的にメッシュに、すなわちそれぞれの網目の形状と面積にとくに影響する。
【0019】
ワイヤネットを形成する基本模様は互いに対して位置づけられ、その後、前記位置に固定される。メタルワイヤ模様を相互に固定する手段は、ワイヤネットの流れ軸心に横断方向に配置された少なくとも一つの溶接用ブリッジで構成され、この溶接用ブリッジの前に同一横断面を共有する模様同士の接触を維持することを可能にする装置を置くことができる。なお溶接は、垂直方向に、あるいは水平方向に、少なくとも一つの溶接用ブリッジによって実現することができる。
【0020】
ワイヤネットの帯材は、これで完了する。
【0021】
ワイヤネットの製造機械を構成する一般的手段を説明したので、以下にそれをもっと詳細に検討する。
【0022】
例えば、巻き取り装置はメタルワイヤをシャフトに方向付ける少なくとも一つのプーリによって案内された後のメタルワイヤがそこを通る回転する中空シャフトをとくに備え、その出口には巻き取り装置の回転軸心に対してその軸心が鋭角を形成する巻き取り外部プーリに向けてラジアル状方向にメタルワイヤを再度方向付けるプーリが備えられる。このプーリの円形移動の半径は巻き取りドラムの半径を超える。
【0023】
好適には、前記巻き取り装置は電気モータによって駆動される。
【0024】
この電気モータの速度、ならびに巻き取り外部プーリの位置決めが機械全体の同期の基礎を主として構成する。
【0025】
形成用ドラムは、中空シャフトの延長内で、巻き取り装置と同軸心に配置される。
【0026】
好適には、バネによるラジアル方向のプッシャがドラムの周囲に巻かれたメタルワイヤを維持する。プッシャの目的は、次の工程に入る前に、巻き目が形成静止ドラムの周囲から緩むのを防止することである。
【0027】
先に述べたごとく、ドラムに引込み面がない場合、単に巻き付けるだけで巻き目の最終形状を実現できる。反対の場合、少なくとも一つの引込み面、すなわち凹面が含まれる場合、メタルワイヤを前記一つまたは複数の表面に張り付けるための装置が対応する数だけ前記ドラムの周縁に備えられ、このときこの一つまたは複数の装置は巻き取りモータによって伝達される速度と同期する。
【0028】
一つの可能性によれば、メタルワイヤを引き込み弧状にして、メタルワイヤを凹面に張り付けるための装置は回転軸心がドラム軸心に平行で、外側の縁の面の小口にメタルワイヤ案内手段を備え、その切片が凹面の形状に一致させた輪郭を呈する前記軸心に垂直な翼体を備えた回転機構から成る。
【0029】
好適には、前記翼体は二つの断面を有し、外側小口が楕円形の第一の断面はメタルワイヤの少なくとも一つの案内ローラを備え、第一の断面と連続して描かれる第二の断面は円弧を形成し、案内溝を備えた回転軸心に平行なフランジを有し、楕円形断面が最初にドラムの窪みに侵入するようにメタルワイヤ張り付け装置の回転が用意される。
【0030】
さらに好適には、前記楕円形断面の案内ローラは複数個がその縁に沿って配分され、直径の一番大きなローラがドラムの窪みに侵入する前記断面の端部に備えられる。
【0031】
これらの張り付け装置は形成用ドラム外壁の少なくとも一部が凹面を有するとき適合される。例えば、外側に広がる溝タイプの、単なる窪みの場合、ドラムの壁の前記窪み内にメタルワイヤを張り付けるための装置は、取り外し可能なヘッドが前記窪みに一致させた形状を呈するプッシャから成り、前記ヘッドは巻き取り速度に同期した移動で並進移動する。
【0032】
この場合、可能な構成によれば、プッシャはその端部にヘッドが固定されたシャフトに備えられたラックを、歯車装置によって、作動させるモータによって制御される。代替案として、プッシャはピストン、またはリニアモータによって作動させることもできる。
【0033】
ワイヤネット製造のこの段階において、それぞれの巻き目は形成用ドラムの正確な形状を呈し、その基本模様を形成するワイヤネットの形成面に向けて移動される用意がある。つぎに巻き目は巻き出しドラムによって分離され、巻き目軸心方向案内の少なくとも一つの固定装置が前記巻き出しドラムにそって、その延長内に配置される。前記案内は実際には外側ガイドに向かい合って配置された少なくとも一つの内側ガイドによって確保される。それぞれの対のガイドがそれぞれの巻き目の形状を守る通路を画成し、少なくとも模様が外側への張り出しを呈する場所で、巻き出しドラムのネジ山に応じて配置される。
【0034】
この段階で、ワイヤネットのそれぞれの基礎模様(巻き出された一つの巻き目)は個別化され、ワイヤネット製造に使用される用意ができる。ワイヤネット製造面上に巻き出された巻き目を配置することができる配置用装置は、このとき巻き出しドラムの周縁に、その軸心の延長内に一定間隔で配置されたエンドレススクリューシャフトから成り、前記シャフトはその作動が連続するように同期された電気モータによって駆動され、配置用装置はワイヤネット模様を形成する巻き目を次々に静かに引き出すことを可能にする。
【0035】
巻き目は、ヘリコイドネジ山によって巻き出されるので、巻き出しドラムと案内装置から出たときに、その方向がこれらの装置の軸心に対して厳密には垂直ではない平面に沿って現れる。したがって、それぞれの巻き目を引き受けるエンドレススクリューが、引き受ける巻き目の一部の位置づけに沿って、連続して個別に、あるいは集団で作動されるのが望ましい。
【0036】
つぎに、ワイヤネットのそれぞれの巻き目または基礎模様は形成面上に置かれ、このとき形成面はそれぞれの模様を連続してずらせることによって前進し、中央のチェーンと前記模様の駆動歯を備えた二つの側方チェーンから成り、該各チェーンは、互いに同期され、エンドレススクリュー装置のモータと同期したモータによって駆動される。
【0037】
好適には、前記各チェーンは、その上に、巻き目の相対的位置決めを保存するための、固定され剛性の案内用かつ保護用バンドが、被さる。
【0038】
くわえて、ワイヤネットの下に、模様の製造システムから離れて位置づけられた各チェーンの端に滑りプレートが配置される。
【0039】
この製造段階で、ワイヤネットが形成されるが、それを形成する基礎模様は互いに固定されていない。
【0040】
前記固定は、垂直方向に作用する二つの横断溶接用ブリッジによって実現され、それぞれの前にはワイヤネット形成模様を維持するブリッジが置かれ、それぞれの維持用ブリッジにはワイヤネットの両側に配置された二つのヘッドが備えられ、それぞれのヘッドは他のヘッドの方向に作用する。
【0041】
好適には、維持用ブリッジヘッドは取り外し自在であり、ワイヤネット形成模様に対応するそれぞれ雄の起伏と雌の起伏を呈し、溶接のために互いに接触して前記模様を張り付けるための相互侵入を可能にする。
【0042】
したがって、溶接部位では巻き目は互いに完全に接触している。
【0043】
溶接用ブリッジは横断方向にそった模様の少なくともいくつかの交差点で、好適にはワイヤネット形成模様の交差点の二つの横断形状に対応して二回、スポット溶接を実施する。
【0044】
実際、互いにずらされただけの、基本模様の反復は交差点の二つの整列横断形状に至ることが多いので、結果的に別個の二つの垂直溶接用ブリッジの存在を必要とする。
【0045】
しかしながら、ワイヤネットの流れ方向に、ワイヤネットの連続する二つのリンクの中に挿入可能な伸縮式ヘッドの少なくとも一つの対を用いて、水平方向に作用する溶接用ブリッジを備えることもできる。
【0046】
なお、側方のチェーンは第一の溶接用ブリッジまで延長し、中央チェーンは第二の溶接用ブリッジまで延長している。
【0047】
この機械の中心要素は、ワイヤネットの形状全体を決定するのだから、やはり形成用ドラムである。形成用ドラムは本体を備え、その形成外面の一部を変更するための少なくとも一つの容積付加用アダプタをそれに固定することができる。
【0048】
この可能性のために製造できるワイヤネットの基本模様の多様性を相当に拡げることになる。
【0049】
したがって、とくに、アダプタは、例えば、平坦または突出した外面の新しい部分を画成するためにドラムの壁の少なくとも一つの凹面部分内に挿入されるように形成することができる。
【0050】
また、前記アダプタを窪みを備えた壁の新しい部分を画成するためにドラムの壁の少なくとも一つの凹面部分内に挿入されるように形成することもできる。
【0051】
可能な一つの構成によれば、本発明に係る機械はワイヤネットの形成面の横に配置された少なくとも一つの追加メタルワイヤボビンを備えることが可能であり、このときのメタルワイヤは前記流れに平行に向きを変えられて流れているワイヤネットの帯材の片面に向けられ、ついでワイヤネットの帯材に固定される。
【0052】
好適には、ボビンの数は二個か四個で、このときメタルワイヤはワイヤネットの帯材の片面または両面にそれぞれ向けられる。
【0053】
本発明に係る機械は、ワイヤネットの帯材の少なくとも一つの横断部分の連続軸心方向型打ち段階を含むこともできる。一つの可能性によれば、型打ちはワイヤネットの帯材の縁に沿った二つの横断部分に従って実施することができる。
【0054】
本機械は、使用者がアクセスできる周辺機器を用いてパラメータを調整できる機械の中央電子監視装置によってもちろん自動化が可能であり、前記中央電子監視装置は、機械のいくつかの可動構成部品の瞬間的状態を示す各センサから出た信号を処理する。
【0055】
好適には、使用者がアクセスできる周辺機器は、スクリーンおよびキーボードから成る。
【0056】
さらに好適には、前記中央電子監視装置と周辺機器は機械管理プログラムを含むマイクロコンピュータの一部である。
【0057】
最後に、各センサが配置された機械の要素はさまざまな回転要素の制御機構、すなわち電気モータである。これらの各センサはモータのそれぞれについて、その位置と速度を知らせ、その上で機械の管理プログラムが実行されている中央装置は上述のような機械の作動を実現するためにこれらのモータ全体の相対的同期を実現する。
【0058】
先に述べたごとく、本発明は、ワイヤネットの帯材の連続製造機械にのみ関するものではなく、この機械を用いて製造されたワイヤネットの帯材にも関するものであり、このワイヤネットの帯材はその構成軸心に沿ってずらされた単一模様の反復によって形成され、前記模様の交点の少なくともいくつかの部位において互いに溶接されることを特徴とする。
【0059】
先に述べたごとく、ワイヤネットの帯材は、少なくともその片面に、そこに連続して軸心方向に固定されたメタルワイヤを備えることができる。
【0060】
代替案として、あるいは追加として、少なくとも一つの横断部分の上に、連続軸心方向型打ちを含むことができる。
【0061】
最後に、本発明は単一のメタルワイヤを用いてワイヤネットの帯材を連続製造する製造方法において、
・メタルワイヤを形成用ドラムに巻き付け、このときそれぞれの巻き目が同一の模様を呈する過程と、
・形成用ドラムの軸心方向に巻き目を分離する過程と、
・形成用ドラムの前記軸心に垂直に向けられたワイヤネットの形成面上に巻き目を置く過程と、
・巻き目の間にずれを発生させ、ワイヤネットの反復模様の連続を形成するために、巻き目の巻き取り、分離と取り外しの速度と同期して前記面を連続して移動する過程と、
・前記模様の交点の少なくともいくつかを溶接する過程
とから成ることを特徴とする方法に関するものである。
【0062】
本製造方法の特徴は、上記の機械の可能性を反映していることが当然理解できる。
【0063】
したがって、本発明に係る製造方法によれば、また形成のための巻き取り過程に先立って、メタルワイヤは単一の貯蔵ボビンから連続して展開される。
【0064】
同様に、溶接過程に続く区分切断過程ではワイヤネットの帯材が所望の長さに区分切断される。
【0065】
したがって、本機械の使用者は、所定の切片へと加工するだけの実現のために、あるいは工業化すべきロールの実現のために、製造すべきワイヤネットの長さを随意に選択することができる。
【0066】
先に見たごとく、本発明に係る製造方法は形成用ドラムの形状がくぼんだ部分を含むか否かによって変わってしまう。ドラムの外面が、少なくとも一つの凹部分および/または少なくとも一つの窪み部分を備えているとき、外面の部分にメタルワイヤを張り付けるための対応するようになる数の張り付け装置によって、ドラムの周囲に巻き取ることによる形成が実現される。
【0067】
本発明に係る製造方法は、使用者による調整を可能にし、本製造方法の流れの中で実施されるさまざまな段階の進行を示す各センサに応答する周辺装置を備えた中央電子装置またはマイクロコンピュータを用いて自動化することができる。
【0068】
より正確には、各センサは、電気モータと協働し、その速度とその位置をいつでも検出できることを可能にする。
【0069】
本発明の方法によれば、少なくとも一本のメタルワイヤをワイヤネットの帯材の面の一つに連続して軸心方向に固定することが可能である。好適にはワイヤネットの帯材の片面または両面上で縁に沿うように二本または四本のメタルワイヤがこのように固定される。
【0070】
ワイヤネットの帯材の少なくとも一つの横断方向部分を、模様を相互に溶接した後に、連続して軸心方向にさらに型打ちすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0071】
つぎに、付属の各図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【0072】
図1は、本発明に係る機械全体の斜視図である。
【0073】
図2は、前記機械の側面図である。
【0074】
図3は、図2の矢印3−3の方向の、機械の主軸心にそった立面図である。
【0075】
図4は、図2の矢印4−4の方向の本発明に係る機械の上面図である。
【0076】
図5は、図2の矢印5−5の方向の前記機械の長手方向断面図である。
【0077】
図6A〜6Dは、とくに矢印6−6の方向に、図5に示した部分に重なる、機械の上部のさまざまな図である。
【0078】
図7は、図3の矢印7−7の方向の機械の横断面図である。
【0079】
図8A〜8Cは、形成用ドラムの外面の凹面内にメタルワイヤの張り付け装置のさまざまな図(正面、側面、上面)である。
【0080】
図9A〜9Cは、中央チェーンの上で巻き目を取り外す装置のさまざまな図(正面、側面、上面)である。
【0081】
図10A〜10Cは、側方チェーンの上で巻き目を取り外す装置のさまざまな図(正面、側面、上面)である。
【0082】
図11A〜11Hは、本発明に係る機械の三つの溶接段階、ならびに区分切断の段階をそれぞれ上面図と側面図で示している。
【0083】
図12A〜12Cは、中央チェーンに組み合わされた摺動プレートの正面図、側面図と上面図である。
【0084】
図13A、13Bは、それぞれの側方チェーンに組み合わされた摺動プレートの側面図と上面図である。
【0085】
図14A〜14Dは、形成用ドラムの窪み内にメタルワイヤを張り付けるためのプッシャを示している。
【0086】
図15A〜15Hは、元のドラムの外形を変更するアダプタとともに、形成用ドラムの可能な二つの外形を、断面で、示している。
【0087】
図16A〜16Hは、他のタイプのドラムを示している。
【0088】
図17A〜17Hは、さらに別のタイプのドラムを図示している。
【0089】
図18は、製造の自動制御の概略図である。
【0090】
図19−A1〜19−N3が示すのは、それぞれ特定の模様に基づくワイヤネットについて、ドラム形状と、ドラムにメタルワイヤの張り付ける装置の数と外形と、結果としてのワイヤネットの外形と、また場合によってはその横断面とである。
【0091】
最初に、図を不必要に煩雑にしないために、それぞれの図にはそこに表示された要素の符号全てが含まれるわけではない。また反対に、機械の複雑性を勘案して、それぞれの図は機械の特定の部分を詳細に説明することを目的とし、その部分については説明に必要な符号全てが含まれている。
【0092】
図1を参照して、ワイヤネットの帯材製造機械に供給されるメタルワイヤ(20)はサポート(22)の中で回転自在であり、ボビン(21)上に巻き取ることによって貯蔵される。ボビン(21)の出口で、メタルワイヤ(20)はまず捻れたり曲がったりした部分があればそれをなくすことを目的とするワイヤ整形装置(23)を、ついで機械本体の入口までメタルワイヤを案内する二つのプーリ(25、26)を通過する。本機械の上部は、フード(27)に覆われ、本機械の他の多数の要素と同様に、そのフードは本機械の枠を構成する構造体(24)と一体化している。
【0093】
ワイヤネットの帯材(100)は、前記ワイヤネット(100)の基礎構造を形成するような単一模様の連続によって実現され、その単一模様は一定ピッチでずらされつつ繰りかえされる。ワイヤネットの帯材は、したがって、ワイヤネット(100)の基礎を形成するそれぞれの模様がその上に置かれる三本のエンドレスチェーン(72)によって具体化された平面上の同一模様の連続追加によって連続して製造される。それぞれの模様の生産速度に同期した駆動用モータ(69)によって得られた前記エンドレスチェーン(72)の駆動速度は、連続する二つの模様を離隔するピッチの決定を可能にする。ワイヤネットのそれぞれの基礎模様の配置は、以下にさらに詳細に説明する方法によって、それぞれの模様を製造する機械を形成する垂直構造の周囲に分配されたエンドレススクリュー(60)を用いて実施される。
【0094】
この機械の下流で、剛性のワイヤネット(100)の実現を目的としてさまざまな模様を相互に固定するために、二つの溶接用ブリッジ(89,92)がワイヤネットの帯材を横断して配置される。区分切断装置(97)は、第二の溶接用ブリッジ(92)に続き、ワイヤネットを所定の長さの切片に区分切断することを可能にする。横断ローラ(98)を備えたテーブル(99)は、生産の終わりにワイヤネットの各切片を操作することを可能にする。二つの溶接用ブリッジ(89,92)、ならびに区分切断装置(97)はそのそれぞれの入口に、前記ワイヤネットの帯材の両側に配置された二つのヘッドを含む帯材維持装置を含んでいる。上部ヘッド(82、85)は、図1に見えるように、下部ヘッドと協働し、かつ、溶接ヘッドとも協働するのであり、このことは、以下にさらに詳細に説明するものである。
【0095】
側方に配置されたメタルワイヤの各ボビン(102)は、構成中のワイヤネット(100)の少なくとも片面上に、軸心の方向に沿って前記ワイヤネット(100)に固定されるメタルワイヤ(101)を追加することを可能にする。
【0096】
例えば、ワイヤネット(100)の側方縁の近傍などで長手方向に展開するこれらのメタルワイヤ(101)は、必要に応じてワイヤネットの構造を強化することができる。仮にそれらがワイヤネット(100)の両面に固定されるとすれば、それらを向かい合わせて、あるいはずらして配置することができる。ワイヤネット(100)の流れる軸心にほぼ垂直である、その供給段階と、ワイヤネット(100)に対するその溶接段階の間でのメタルワイヤ(101)の方向転換は、例えば複数のプーリ(図示せず)を用いて、それ自体は周知の手法で実現される。
【0097】
図2は、図1の要素全体を採り上げ、ほぼ垂直形状の、フード(27)の軸心内に配置された、機械の中心体を少し正確に示している。形材構造物(24)は、この機械の要素のほとんど全体を支えている。エンドレスチェーン(72)は、それらの長手方向先端に配置された歯車(71)を中心に回転し、歯車の一方はモータ(69)によって直接駆動される。この図2は、機械の垂直配置に関して、形成用ドラムの凹部分にメタルワイヤを張り付けることを可能にする装置(50)の位置決めを示しており、このことは、以下にさらに詳細に説明するものである。図1にも見えるこれらの各装置は、位置・速度センサ(56)を備えたモータ(55)によって駆動され、とくに前記の張り付けを実現する装置(51)を備えている。
【0098】
これらの張り付け装置は、各モータ(55)が減速器(54)によって可動翼体(50)から分離されているので、図3においてとくに明瞭に見える。
図7でとくにその作動を見ることができる巻き取り装置は、図2にも見えるモータ(299)によって駆動される。
【0099】
続けて図3を参照して、この図は、巻き出しドラム(34)自体と、エンドレスチェーン(72)の上にそれぞれの巻き目を置くことを可能にするエンドレススクリュー(60)に対する巻き出しドラムの位置を示している。この図において、前記エンドレスチェーン(72)の各駆動モータ(69)に装備される減速器(68)が見える。
【0100】
これらの減速器(68)は図4にも見えるが、その図は、三本のエンドレスチェーン(72)の駆動モータ(69)に位置・速度センサ(70)が備えられていることも示している。その図は、中央チェーン(72)が第一の溶接用ブリッジ(89)の下流で止まっている側方チェーン(72)よりも長く、第二の溶接用ブリッジ(92)で止まることも図示している。
【0101】
この上面図が示すことには、メタルワイヤ張り付け装置が四つ設置され、それぞれの模様が四つの凹形の弧を備えた、図示したようなワイヤネットを得ることを可能にすることである。
【0102】
以下に見るごとく、これらの張り付け装置の可動部分すなわち翼体(50)は、その外側小口が、一方が他方の連続の中で、異なる幾何学的形状の二つの弧を形成し、その一方の弧が案内ローラ(52、53)を備えている二つの部分を含んでいる(図8A〜8C参照)。
【0103】
なお、これまで説明した全ての図の中で、図を見やすくするために構造体(24)のいくつかの部分が省略されていることに留意されたい。
【0104】
図5によって、ワイヤネットが形成される面をより良く理解することができるのであり、その形成される面は、各模様の駆動を可能にする歯(73)を備えた三つのエンドレスチェーン(72)によるのであり、その配置はエンドレススクリュー装置(60)によることが分る。このエンドレススクリュー装置は、例えば七の数であり、ワイヤネットの基本模様を形成する巻き目を実現する機械の下側周縁上に配分され、実際にはワイヤネット形成面(100)に対して傾いている、それぞれの巻き目の平坦敷設を可能にするために好適には次から次に連続して動かされる。
【0105】
図6A、6Bが示しているのは、巻き出しドラム(34)が、それぞれの巻き目(35)を個別化することを可能にするネジ山(36)を備えていることである。前記ネジ山(36)のそれぞれの側で、外側ガイド装置(44)が、前記巻き目が外側に緩むのを防止している。図6C、6Dは内側ガイド(43)と協働する各外側ガイド(44)それぞれの位置と作動を明確に示し、前記ガイドの形状は形成用ドラム上に巻いた後に得られた巻き目の形状に実際は依存することを示している。ここで、図5に示したようなワイヤネットの基礎模様を得るためには、巻き目(35)を個別化する各ネジ山(36)の部位に、巻き出し円筒ドラム(34)のそれぞれの側に突起を形成するような内側ガイド(43)を付加する必要がある。内側ガイド(43)に沿っている、外側ガイド(44)は、したがって、対応するくり抜きを当然有する。内側ガイド(43)は、巻き出しドラム(34)の下に配置されたプレート(37)にとくに固定されている(図7参照)。
【0106】
内側ガイド(43)と外側ガイド(44)とは、ネジ山(36)の傾きを反映するために、同じレベルには配置されていない。図6Aに示したごとく、巻き取り装置(図7に詳細を示した装置)のモータは、減速器(298)を介して巻き取り装置に接続され、速度・位置センサ(300)を備えている。この巻き取り装置は、形成用ドラム(33)の周囲にメタルワイヤを巻くことを可能にする外側プーリ(31)をとくに備え、この外側プーリ(31)は回転プレート(30)と一体であり、それは、図7の断面図に詳しく示したごとくである。
【0107】
形成と巻き出しユニットの角度位置は、本発明に係るワイヤネットに適用可能な模様の可能性をさらに倍増するように変更可能である(図6D参照)。
【0108】
図7は、メタルワイヤ(20)が、プーリ(26)を通過した後で、中空シャフト(28)内に侵入することを分りやすく示しており、キー(274)を用いて中空シャフト(28)にキー固定されている歯車装置(271)を回転駆動するエンドレススクリューシャフト(270)を用いてモータ(299)によって回転駆動されることが分る。回転する中空シャフト(28)は、それ自体はフード(27)に固定されたリング(272)の収納部内に維持された玉軸受け(273)を用いてフード(27)内を回転自在に維持される。玉軸受け(276)と、それに組み合わされた収納部(275)と、固定用リング(277)とを含む同じ構造が、フード(27)の下板内にシャフトを維持することを可能にする。
【0109】
中空シャフト(28)の出口で、プーリ(26)と同じ回転軸心のプーリ(29)がシャフト(28)の回転軸心に対してラジアル方向にメタルワイヤの向きを変えることを可能にする。前記メタルワイヤ(20)は、つぎに、回転プレート(30)の周辺に配置された、固定ドラム(33)の周囲にメタルワイヤを巻くことを可能にする傾いたプーリ(31)に向けられる。このドラム(33)はワイヤネットの基本模様の形状をそれぞれの巻き目に付与する形成用ドラムである。
【0110】
このドラムは、プレート(32)によって支えられ、このプレートは中空シャフト(28)との機械的連結を備えているが、玉軸受け(284)が存在するので、中空シャフトはその回転運動を前記プレート(32)に伝達しない。
【0111】
しかしながら、回転プレート(30)と案内プーリ(31)および中空シャフト(28)に対して固定されている、形成用ドラム(33)の位置または水平角度を可変できる必要がある。したがって、二つの中間歯車装置が存在するので、前記ドラム(33)はそれが固定されているシャフトが回転しても静止している。これらの中間歯車装置(278)の一方は巻き取り機械(27)の枠に接続されているが、他方の中間歯車装置(283)は回転プレート(32)に接続されている。それらは、二つの衛星歯車装置(279,281)によって接続されている。これらの衛星歯車は、シャフト(280)の周囲を回転するスリーブ(282)と一体化され、このシャフトは、回転する中空シャフト(28)に接続されている回転プレート(30)によって支えられ、それによってドラム(33)の固定が可能になる。
【0112】
同様に、ドラム(33)によって形成されたそれぞれの巻き目の張り出し部分の正確な形状を有する内側ガイド(43)がとくに固定されている下側プレート(37)は枠に固定されていないにもかかわらず不動である。下側プレートは、中空シャフト(28)の一方の端部にも機械的に接続されているにもかかわらず、それとともに移動もせず回転もしない。その理由は、二つの中間歯車装置に同じ構造が用いられているからであり、歯車装置の一方(286)は形成用ドラム(33)に固定され、他方(291)は端部の前記下側プレート(37)と一体化されているからである。これら二つの中間歯車装置は、スリーブ(289)の両側に配置された衛星歯車(287,290)によって接続され、軸心(288)の周りを回転する。このスリーブ(289)は巻き出しドラム(34)によって支えられ、この巻き出しドラムは中空シャフト(28)に接続されており、その結果、中空シャフト(28)に自由に接続されたプレート(37)が不動にされることとなる。
【0113】
中間歯車装置(291)は、中心シャフトに、二つの玉軸受け(292,294)を介して接続され、後者はカバー(295)によって保護されている。
【0114】
下側プレート(37)自体はサポート(293)を介して中間歯車装置(291)に接続される。なお、巻き出しドラム(34)は、固定用中心プレート(296)を含んでいることに留意すべきである。
【0115】
この図7において、中空シャフト(28)の中心軸の両側に位置づけられた内側ガイド(43)と外側ガイド(44)の間でメタルワイヤの処理のレベルを変えるヘリコイドネジ山(36)も表示されている。
【0116】
形成用ドラム(33)の部位で、プッシャ装置(42)は巻き取りの際にプッシャ装置を巻き目と接触させるバネを備え、巻き取り張りが緩むのを防止することができる。
【0117】
図8A〜8Cは形成用ドラム(33)の壁の凹部分にメタルワイヤを張り付ける装置を正確に示している。回転軸心に垂直で、小口が異なる幾何学的形状を有する二つの部分(50A、50B)を備えた翼体(50)の駆動を可能にする機械的部分については先に述べた。小口(52)はまず楕円の一部であり、小口(51)は円弧である。前者はドラム(33)の凹面にメタルワイヤを一致させるようにするために、案内ローラ(52、53)を用いて、メタルワイヤの曲線を開始させることができる。円弧の小口の部分(51)はより厚い側方縁を備え、縁には同様にメタルワイヤ(20)の案内を可能にする溝が付けられる。
【0118】
図8Aにおいて、この張り付け装置の回転は、三角法の意味で実施されるのであり、すなわちその意味とは、メタルワイヤは、まず、より大きな直径のローラ(53)によって案内され、ついで直径の小さな複数のローラ(52)によって案内されることであり、該各小さなローラはドラム(33)の外面の陥凹の内部にメタルワイヤを押し戻し、窪みの形状に完全に一致するようになって、小口(51)が張り付けを完了するようになる。
【0119】
図9A〜9Cは、歯(73)を備えたチェーン(72)の上にそれぞれの巻き目を配置できるようにするエンドレススクリューの正確な作動を示している。リップ状のヘリコイドネジ山(61)を備えたエンドレススクリューシャフト(60)のそれぞれはその出力に減速器(63)のあるモータ(64)によって駆動される。それぞれのモータは速度・位置センサ(65)も含んでいる。ヘリコイドネジ山(61)は上部で、巻き出しドラム(33)の下端部位から始まり(図3参照)、二つの歯(73)を離隔するチェーン(72)の陥凹底部で終わる。図9A〜9Cの例において、エンドレススクリュー装置(60)は中央のチェーン(72)の両側に配置され、二台のモータは例えば、同時に回転するが、方向は反対である。したがって、巻き目は、次第に下降して、中央チェーン(72)の隣接する二つの歯(73)の間に挿入することができる。保護装置(45)が歯の上に取り付けられるが、二つの歯(73)の間に、また二つのエンドレススクリュー装置(60)の間への巻き目(35)の挿入を可能にするためにラッパ形のガイド(47)で通路が開かれたままに維持される。
【0120】
同じ構成が、今度は側方チェーンについて、図10A〜10Cに示される。巻き目(35)は傾いているので、図10Aに見える二つのエンドレススクリュー装置は、図10Aと図9に示したものに対して、時間的に、ずらして作動される。側方チェーン(72)について、断面がL字型の上部保護用バンド(46)が、それぞれの巻き目を歯の内部に維持することを可能にし、前記保護用バンド(46)はラッパ形のガイド(47)とともに、それぞれの巻き目(35)を挿入するために二台のモータの間に開口も備えている。
【0121】
図11A、11Bは、上部溶接用ヘッド(90)と下部ヘッド(91)を含む第一のスポット溶接台(89)の構成を示し、このユニットの前にそれぞれ上部維持ヘッド(81)と下部維持ヘッド(84)と一体の上部(82)および下部(83)保持チャックが置かれるようになっている。これらの維持ヘッドおよび溶接ヘッドの運動は同時であり、それぞれ上部ヘッド(90,81)および下部ヘッド(91、84)は相互に一体化されている。
【0122】
最も正確な維持を実現するために、上部保持チャック(82)はその中に下部チャック(83)に備えられる雄起伏に適合する窪んだ起伏を有し、前記起伏は溶接すべき交点に従って網目の少なくとも部分的形状を有するようになる。
【0123】
これは図11Bに陰影を付けて表されている箇所である。その理由は、チャック(82、83)が取り外し自在であり、ワイヤネット(100)の基本模様の形状に依存するからである。
【0124】
同じ動作は、ワイヤネット(100)の交点の第二の横断形状に対応する、図11Cと11Dに示した第二の溶接台でも再現される。ヘッド(93,94)を用いて、図11G、11Hに示したような、水平溶接を実施することも可能である。
【0125】
区分切断用ブリッジ(97)の部位での作動は同様である。区分切断用上部ヘッド(95)と区分切断用下部ヘッド(96)の二つは、それぞれ、区分切断用ブリッジ(97)と一体化された保持装置(85)に接続された保持用上部ヘッド(86)と保持用下部ヘッド(87)と同時に、互いに接触して移動する。
【0126】
先に述べたごとく、チェーン(72)の伸延は制限され、側方チェーンについては第一の溶接用ブリッジ(89)まで、中央チェーンについては第二の溶接用ブリッジ(92)までに制限されている。図12A〜12Cに示した各摺動プレート(49)は、前記中央チェーン(72)の出口でワイヤネットの進行を容易にする中央チェーン(72)の先端の両側に備えられる。駆動モータ(69)の部位で、これは減速器(68)と連結シャフト(67)を介して歯車(71)に接続される。かかる摺動プレート(49)は、図13A、13Bに見るごとく、側方チェーン(72)との関連においても存在する。
【0127】
図14A〜14Dは形成用ドラム(33)の窪みの中にメタルワイヤを張り付けることを可能にするプッシャの形状を示している。これらのプッシャは、先端の形状が前記窪みに応じて決定されるヘッド(58)を備え、結果として前記ヘッド(58)は取り外し自在である。図14A、4Bの配置において、これらのヘッド(58)はツールホルダー(59)を介してラックを備えたシャフト(57)の上に固定され、前記ラックは駆動モータ(67)の出口に配置された減速器(66)によって直線移動で駆動される。駆動モータは先に図示したような、凹面内にメタルワイヤを張り付ける装置のためと同様にプッシャ(58)の運動をプログラムで同期できるような変位センサ(38)も備えている。図14C、14Dは、ヘッド(58)の駆動が、それぞれ、ピストン(67)による場合とリニアモータ(67)による場合とで実現される変型を示している。
【0128】
図15A〜15Dは四つの凹面を備えた、四つの分枝がある星形ドラム配置(33A)を示している。同一基礎ドラム(33A)から異なるワイヤネットの基礎模様を発生させるためにさまざまなアダプタ(41A〜41C)でこれらの表面を埋めることが可能である。三つの凹面がある三角形の(33B)の、図15E〜15Hに示した構造についても同様である。なお留意すべきは、この場合も、充填アダプタ(41A〜41C)は異なる組み合わせで適用される。
【0129】
図16A〜16Dはこの新しい形状にとくに適したアダプタ(41D〜41F)を備えた基礎ドラム(33C)の可能な別の構成を図示している。図16E〜16Hに示された基礎ドラム(33D)は異なる二つの弧のグループに分散された五つの凹部分を有し、図15に見えるアダプタ(41A〜41C)と組み合わせることができる。
【0130】
図17A〜17Bの変型(33E)は、同じく異なる二つの弧に六つの凹部分を備えているが、やはり、図15に示したアダプタと適応している。反対に、基礎ドラムの構成(33F)にはまだこれまでに説明していないアダプタ(41E〜41G)を使用する。図17の特定の形状(33G)は、実際には円形で、半月形の二つのアダプタ(41G)を単に使用する。
【0131】
図18において、通信ネットワーク(74)を用いて信号を送受信する処理プログラムの制御インターフェイス(77)を利用できる使用者によって管理されるマイクロコンピュータ(76)を用いる、機械の自動管理を概略図によって理解できるが、該通信ネットワークは、
・巻き取りモータ(299)を制御し、センサ(300)を介して信号を受信し、
・凹部分内にメタルワイヤの張り付け装置の駆動モータ(55)を制御し、これらのモータに組み合わされた各センサ(56)から情報を受信し、
・エンドレスチェーン(72)上に巻き目を置くエンドレススクリューを制御し、モータ(64)を制御し、それに関連する各センサ(65)から情報を受信し、
・エンドレスチェーン(72)の駆動モータ(69)を制御し、それらに組み合わされた各センサ(70)から信号を受信する。
【0132】
システム(75)の移動と同期の制御を行う電子カードは全体の管理を可能にし、信号変換段階(78)とモータ上に配置された各種のセンサから発信される信号の制御システム(79)をとくに含んでいる。
【0133】
図19−A1〜19−N1において、基礎ドラムの構成が数多く図示され、それには必要に応じてアダプタが付加された。いずれにしても、アダプタを備えた構成に、あるいは凹部分で、あるいは窪みにおいて、メタルワイヤの張り付け装置の使用が必要な場合、これらの装置はメタルワイヤ巻き取り速度の結果としてのそれらの作動のずれとともに示された。平行して、それぞれの図について、得られたワイヤネット(100)を表示した。
【0134】
それぞれの図の細部には立ち入らずに、注意すべきことには、図19−A1を例に取ると、基礎ドラム(33A)は追加の張り付け装置を一切必要としない凹面を両側に形成する二つのアダプタ(41B)に組み合わされる。反対に、残された二つの凹面は張り付け装置(50)の作動を必要とする。これらの張り付け装置(50)は巻き取り装置の駆動モータの回転速度に応じ、位相をずらして、次々に作動され、また、上記の電子装置によって制御される。
【0135】
アダプタ(41B)が一切備えられていない、図19−A2についても同様であり、この場合は、1/4周期の直角位相で進展する張り付け装置が四つ必要になる。
【0136】
図19−B2において、二つのアダプタ(41C)は中央に窪みを含んでいるので、プッシャ(57)の使用が必要になる。凹面内にメタルワイヤの張り付け装置(50)二つと、プッシャ(57)二つの同期は、一方では回転装置を、他方では回転が直線移動に変換される装置を作動させるモータ(55、67)の技術特性を考慮して、1/4周期で、同じように行われる。
【0137】
この問題は、四つのプッシャ(57)が1/4周期で作動される図19−B3の構成では生じない。
【0138】
図19−C2のような、いくつかの場合、凹面に適用される四つの張り付け装置(50)とそのヘッド(58)がアダプタ(41G)に適合したプッシャ装置(57)を作用させることになる可能性がある。図19−C5と19−C6は、ヘッドが張り付け装置と同じ役割を果たすそれぞれ二つ、および四つのプッシャを備えた、図19−C1に見えるワイヤネット(100)製造の代替案を示している。最後に、図19−C7はプッシャも、張り付け装置も不要な製造の変型を示している。
【0139】
なお、凹面の場合は、同じくプッシャ装置(57)を使用できるが、前記凹面にぴったり合い、ラジアル方向状推力による張り付けを実現する、例えば、図19−D4に図示したようなヘッド(58)を備えることもできる。
【0140】
これら全ての図は、本発明に係る機械を用いて実施することのできるきわめて多数の変型、ならびにそれに組み合わせることができる各種の装置を示している。
【0141】
図19−N1〜19−N3は、とくにワイヤネット(100)の製造および/または処理の三つの追加的な可能性を示している。すなわち、
・19−N1においては、形成用ドラム(33)はX゜の角度で旋回させられ、
・19−N2においては、断面に見るごとく、ワイヤネット(100)の図の右で、ワイヤネットはその縁の近傍で長手方向に型押しされた、また
・19−N3においては、ワイヤネットの両側で、縁に沿って追加的の軸心方向メタルワイヤが追加された(断面参照)。
【0142】
自明のごとく、上述の本発明、ならびに図示した応用例は本発明の可能な実施例を示すにすぎず、本発明は上記に限定されない。逆に、本発明は当業者が想到し得る形状と、装置と、構成についての全ての変型を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】本発明に係る機械全体の斜視図。
【図2】本発明に係る機械全体の側面図。
【図3】図2の矢印3−3の方向の、主軸心にそった立面図。
【図4】図2の矢印4−4の方向の上面図。
【図5】図2の矢印5−5の方向の長手方向断面図。
【図6】図5に示した機械に重なるように示した、各部分の異なる図(6A〜6D)。
【図7】図3の矢印7−7の方向の横断面図。
【図8】形成用ドラムの外面の凹面内にメタルワイヤを張り付ける装置の正面図8A、側面図8B、上面図8C。
【図9】中央チェーンの上で巻き目を取り外す装置の正面図9A、側面図9B、上面図9C。
【図10】側方チェーンの上で巻き目を取り外す装置の正面図10A、側面図10B、上面図10C。
【図11】本発明に係る機械の三つの溶接段階、ならびに区分切断段階のそれぞれ上面図と側面図(11A〜11H)。
【図12】中央チェーンに組み合わされた摺動プレートの正面図12A、側面図12B、上面図12C。
【図13】それぞれの側方チェーンに組み合わされた摺動プレートの側面図13Aと上面図13B。
【図14】形成用ドラムの窪み内にメタルワイヤを張り付けるためのプッシャを示している図(14A〜14D)。
【図15】元のドラムの外形を変更するアダプタとともに、形成用ドラムの可能な二つの外形を、断面を示す図(15A〜15H)。
【図16】他のタイプのドラムを示す図(16A〜16H)。
【図17】さらに別のタイプのドラムを示す図(17A〜17H)。
【図18】製造自動制御の概略図。
【図19】それぞれ特定の模様に基づくワイヤネットについて、ドラム形状、ドラムにメタルワイヤを張り付ける装置の数と外形、結果としてのワイヤネットの外形、また場合によってはその横断面を示す図(19A1〜19N3)。
【符号の説明】
【0144】
20 メタルワイヤ
21 ボビン
22 サポート
24 構造体
26 プーリ
28 中空シャフト
33 ドラム
50 張り付け装置、翼体
55 モータ
71 歯車
72 エンドレスチェーン
82 上部ヘッド
85 上部ヘッド
89 溶接用ブリッジ
92 溶接用ブリッジ
97 区分切断用ブリッジ
98 ローラ
99 テーブル
100 ワイヤネット
101 メタルワイヤ
102 ボビン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続して機械に供給される単一のフレキシブルメタルワイヤを用いたワイヤネットの連続帯材の製造用機械において、前記ワイヤネットはワイヤの同一模様の平面内反復によって構成され、それぞれの模様はワイヤネットの帯材製造の軸心方向に一定ピッチでずらして前のものに重ねられるようになっており、
・フレキシブルメタルワイヤ貯蔵段階と、
・フレキシブルメタルワイヤの機械への連続供給段階と、
・前記フレキシブルメタルワイヤを同一模様の連続に配置する形成段階と、
・ワイヤネットの帯材形成面に向けた前記フレキシブルメタルワイヤ模様を連続して移動するための移送段階と、
・それぞれの模様を平面内に維持し、次の模様の到着までに一定ピッチでそれをずらす段階と、
・各模様を相互に固定する段階と
を含むことを特徴とする、ワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項2】
前記各模様を相互に固定する手段の下流に配置されたワイヤネットの帯材の区分切断装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項3】
前記フレキシブルメタルワイヤの貯蔵段階が、ボビンのサポートの中で回転自在なメタルワイヤのボビンから成ることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項4】
前記フレキシブルメタルワイヤの機械への連続供給段階が、順に、
・フレキシブルメタルワイヤを直線にするための、ワイヤ整形手段と、
・フレキシブルメタルワイヤを案内する少なくとも一つのプーリと、
・このプーリからドラムの周囲に巻き取る回転装置と、
を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項5】
前記形成段階に形成実現の間固定して維持され、その周囲にフレキシブルメタルワイヤが巻かれる形成用ドラムが含まれることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項6】
前記形成段階が形成軸心に対して旋回自在であることを特徴とする、請求項5に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項7】
フレキシブルメタルワイヤに前記ドラムの形に一致させるよう強いるための手段が後者の周辺に備えられ、前記手段の運動がメタルワイヤ巻き取り動作と同期されることを特徴とする、請求項6に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項8】
ワイヤネットの模様のそれぞれの移送段階が、形成用ドラムと同軸心で、ヘリコイドネジ山を備え、ワイヤネットの模様を形成する巻き目の分離を可能にするメタルワイヤ巻き取り速度に同期した回転運動によって動かされる巻き出しドラムから成ることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項9】
ワイヤネット形成面にそれぞれの巻き目の配置を可能にする装置が、巻き出しドラムの周縁上の、形成用ドラムからの遠位端の部位に配置され、これらの装置の運動が前記巻き出しドラムの運動と同期されることを特徴とする、請求項8に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項10】
前記それぞれの模様をワイヤネットの形成面内に維持し、次の模様が前記面内に到着する前に一定ピッチで模様をずらせるための段階が、平行に配置され、メタルワイヤ模様の形成速度に同期させた同一速度で駆動される複数のエンドレス帯体から成り、前記エンドレス帯体はそれらが形成する面上に置かれたそれぞれの模様の駆動を可能にする歯を定間隔で含んでいることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項11】
前記各模様を相互に固定する手段が、ワイヤネットの流れ軸心と横断方向に配置された少なくとも一つの溶接用ブリッジで構成されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項12】
少なくとも一つの溶接用ブリッジが垂直方向に溶接を実現し、該溶接用ブリッジの前に同一横断面を共有する模様の接触を維持することを可能にする装置を置くことを特徴とする、請求項11に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項13】
少なくとも一つの溶接用ブリッジが、水平方向に溶接を実現することを特徴とする、請求項11に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項14】
前記巻き取り装置がメタルワイヤをシャフトに向ける少なくとも一つのプーリによって案内された後のメタルワイヤがそこを通る回転する中空シャフトを備え、その出口には駆動装置の回転軸心に対してその軸心が鋭角を形成する駆動外部プーリに向けてラジアル状方向にメタルワイヤを再度方向付けるプーリが備えられ、その円形移動の半径が巻き取りドラムの半径を超えることを特徴とする、請求項4〜13のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項15】
前記巻き取り装置が、電気モータによって駆動されることを特徴とする、請求項14に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項16】
形成用ドラムが、中空シャフトの延長内で、巻き取り装置と同軸心に配置されることを特徴とする、請求項14と請求項15のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項17】
バネによるラジアル方向のプッシャが形成用ドラムの周囲に巻かれたメタルワイヤを維持することを特徴とする、請求項5〜16のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項18】
ドラムが少なくとも一つの引込み面および/または凹面を含む場合、メタルワイヤを前記一つまたは複数の表面に張り付けるための装置が対応する数だけ前記ドラムの周縁に備えられ、この一つまたは複数の装置の運動が巻き取りモータによって伝達される速度と同期されるようになることを特徴とする、請求項5〜17のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項19】
メタルワイヤを引き込み弧状にして、メタルワイヤを凹面に張り付けるための装置は回転軸心がドラム軸心に平行で、外側小口にメタルワイヤ案内手段を備え、その切片が凹面の形状とぴったり一致させた輪郭を呈する前記軸心に垂直な翼体を備えた回転機構から成ることを特徴とする、請求項18に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項20】
前記翼体が二つの断面を有し、外側小口が楕円形の第一の断面はメタルワイヤの少なくとも一つの案内ローラを備え、第一の断面と連続して描かれる第二の断面は円弧を形成し、案内溝を備えた回転軸心に平行なフランジを有し、楕円形断面が最初にドラムの窪みに侵入するようにメタルワイヤ張り付け装置の回転が備えられることを特徴とする、請求項19に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項21】
楕円形断面の案内ローラは複数個がその縁に沿って配分され、直径の一番大きなローラがドラムの窪みに最初に侵入する前記断面の端部に備えられることを特徴とする、請求項20に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項22】
ドラムの壁の前記窪み内にメタルワイヤを張り付けるための装置が、取り外し可能なヘッドが前記窪みに挿入可能な形状を呈するプッシャから成り、前記ヘッドは巻き取り速度に同期するようにプログラムされた移動で並進移動することを特徴とする、請求項18に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項23】
前記プッシャが、その端部にヘッドが固定されたシャフトに備えられたラックを、歯車装置によって作動させるモータによって制御されることを特徴とする、請求項22に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項24】
前記プッシャが、ピストン、またはリニアモータによって作動させられることを特徴とする、請求項22に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項25】
ワイヤネットの模様を形成する巻き目の固定軸心方向案内の少なくとも一つの装置が、巻き出しドラムにそって、その延長内に配置され、前記案内が外側ガイドに向かい合って配置された少なくとも一つの内側ガイドによって確保され、それぞれの対のガイドがそれぞれの巻き目の形状を守る通路を画成し、少なくとも模様が外側への張り出しを呈する場所で、巻き出しドラムのネジ山に応じて配置されることを特徴とする、請求項8〜24のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項26】
ワイヤネット形成面上に巻き出された巻き目を配置することができる配置用装置が、このとき巻き出しドラムの周縁に、その軸心の延長内に一定間隔で配置されたエンドレススクリューシャフトから成り、前記エンドレススクリューシャフトはその作動が連続するように同期された電気モータによって駆動され、配置用装置がワイヤネット模様を形成する巻き目を次々に引き出すことを可能にすることを特徴とする、請求項9〜25のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項27】
模様を連続してずらせることによるワイヤネット形成面が前記模様の駆動歯を備えた一つの中央のチェーンと二つの側方チェーンから成り、前記各チェーンが互いに同期され、エンドレススクリュー装置のモータと同期したモータによって駆動されることを特徴とする、請求項10〜26のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項28】
前記各チェーンが、その上に、固定され剛性の案内用かつ保護用バンドが被さることを特徴とする、請求項27に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項29】
ワイヤネットの下に、前記ワイヤネットの模様の製造システムから離れたチェーンの端に滑りプレートが配置されることを特徴とする、請求項27と請求項28のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項30】
垂直方向に作用するように二つの横断溶接用ブリッジが在り、それぞれの前にはワイヤネット形成模様を維持する維持用ブリッジが置かれ、それぞれの維持用ブリッジにはワイヤネットの両側に配置された二つのヘッドが備えられ、それぞれのヘッドは他のヘッドの方向に作用することを特徴とする、請求項11〜29のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項31】
前記維持用ブリッジのヘッドは取り外し自在であり、ワイヤネット形成模様に対応するそれぞれ雄の起伏と雌の起伏を呈し、溶接のために互いに接触して前記模様を張り付けるための相互侵入を可能にすることを特徴とする、請求項30に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項32】
溶接用ブリッジは横断方向にそった模様の少なくともいくつかの交差点で、好適にはワイヤネット形成模様の交差点の二つの横断形状に対応して二回、スポット溶接を実施することを特徴とする、請求項30、31のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項33】
ワイヤネットの流れ方向に、ワイヤネットの連続する二つのリンクの中に挿入可能な伸縮式ヘッドの少なくとも一つの対を用いて、水平方向に作用する溶接用ブリッジが含まれることを特徴とする、請求項11〜29のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項34】
側方のチェーンが第一の溶接用ブリッジまで延長し、中央チェーンは第二の溶接用ブリッジまで延長していることを特徴とする、請求項27〜33のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項35】
形成用ドラムが本体を備え、その形成外面の一部を変更するための少なくとも一つの容積付加用アダプタをそれに固定することができることを特徴とする、請求項5〜29のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項36】
前記アダプタが、平坦または突出した壁の新しい部分を画成するためにドラムの壁の少なくとも一つの凹面部分内に挿入されるように形成されることを特徴とする、請求項35に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項37】
前記アダプタが、窪みを備えた壁の新しい部分を画成するためにドラムの壁の少なくとも一つの凹面部分内に挿入されるように形成されることを特徴とする、請求項35に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項38】
ワイヤネット形成面の横に配置された少なくとも一つのメタルワイヤボビンを備え、メタルワイヤは前記流れに平行に向きを変えられて流れているワイヤネットの帯材の片面に向けられ、ついでワイヤネットの帯材に固定されることを特徴とする、請求項10〜37のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項39】
ボビンの数は二個か四個で、このときメタルワイヤはワイヤネットの帯材の片面または両面にそれぞれ向けられることを特徴とする、請求項38に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項40】
ワイヤネットの帯材の少なくとも一つの横断部分の連続軸心方向型打ち段階を含むことを特徴とする、請求項1〜39のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項41】
型打ちがワイヤネットの帯材の縁に沿った二つの横断部分に従って実施されることを特徴とする、請求項40に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項42】
使用者によってアクセスできる周辺機器を用いてパラメータを調整できる機械の中央電子監視装置を備え、前記中央電子監視装置が、機械のいくつかの可動構成部品の瞬間的状態を示す各センサから出た信号を処理することを特徴とする、請求項1〜41のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項43】
使用者がアクセスできる周辺機器が、スクリーン及びキーボードから成ることを特徴とする、請求項42に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項44】
前記中央電子監視装置と周辺機器が機械管理プログラムを含むマイクロコンピュータの一部であることを特徴とする、請求項42、43に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項45】
機械のさまざまなモータに各センサが適用され、いつでもそれらの位置とそれらの速度について知らせることを特徴とする、請求項42〜44のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械。
【請求項46】
請求項1〜45に記載のワイヤネットの連続帯材製造用機械を用いて製造されたワイヤネットの連続帯材において、前記ワイヤネット帯材の構成軸心に沿ってずらされた単一模様の反復によって形成され、前記模様はそれの交点の少なくともいくつかの部位において互いに溶接されることを特徴とするワイヤネットの連続帯材。
【請求項47】
少なくともその片面に、そこに連続して軸心方向に固定されたメタルワイヤを含むことを特徴とする、ワイヤネットの連続帯材。
【請求項48】
少なくとも一つの横断方向部分の上に、連続軸心方向型打ちを含むことを特徴とする、請求項46、47に記載のワイヤネットの連続帯材。
【請求項49】
単一のメタルワイヤを用いてワイヤネットの帯材を連続製造する方法において、
・メタルワイヤを形成用ドラムに巻き付け、このときそれぞれの巻き目が同一の模様を呈するようにする過程と、
・形成用ドラムの軸心方向に巻き目を分離する過程と、
・形成用ドラムの前記軸心に垂直に向けられたワイヤネットの形成面上に巻き目を置く過程と、
・巻き目同士の間にずれを発生させ、ワイヤネットの反復模様の連続を形成するために、巻き目の巻き取り、分離と取り外しの速度と同期して前記形成面を連続して移動する過程と、
・前記模様の交点の少なくともいくつかを溶接してワイヤネットを構成するようにする過程
とから成ることを特徴とするワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項50】
形成のための巻き取り過程に先立って、メタルワイヤが貯蔵ボビンから連続して展開されることを特徴とする、請求項49に記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項51】
溶接過程に続く区分切断過程でワイヤネットの帯材が所望の長さに区分切断されることを特徴とする、請求項49、50のいずれか一つに記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項52】
ドラムの外面が、少なくとも一つの凹部分および/または少なくとも一つの窪み部分を備えているとき、外面の部分にメタルワイヤを張り付けるための対応するようになる数の張り付け装置によって、ドラムの周囲に巻き取ることによる形成が実現されることを特徴とする、請求項49〜51のいずれか一つに記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項53】
さまざまな過程が、使用者による調整を可能にし、本製造方法の流れの中で実施されるさまざまな過程の進行を示す各センサに応答する周辺装置を備えた中央電子装置またはマイクロコンピュータを用いて自動化されることを特徴とする、請求項49〜52のいずれか一つに記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項54】
各センサが電気モータと協働し、それらの速度とそれらの位置をいつでも検出できることを可能にすることを特徴とする、請求項49〜53のいずれか一つに記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項55】
少なくとも一本のメタルワイヤがワイヤネットの帯材の面の一つに連続して軸心方向に固定されることを特徴とする請求項49〜54のいずれか一つに記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項56】
ワイヤネットの帯材の片面または両面上で縁に沿うように二本または四本のメタルワイヤが固定されることを特徴とする、請求項55に記載のワイヤネットの帯材の連続製造方法。
【請求項57】
ワイヤネットの帯材の少なくとも一つの横断方向部分が、模様を相互に溶接した後に、連続して軸心方向にさらに型打ちされることを特徴とする、請求項49〜56のいずれか一つに記載のワイヤネットの連続帯材製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図18】
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【公表番号】特表2007−526828(P2007−526828A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−513059(P2005−513059)
【出願日】平成15年12月10日(2003.12.10)
【国際出願番号】PCT/FR2003/003667
【国際公開番号】WO2005/065863
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(506198713)
【氏名又は名称原語表記】ISSA,Issam
【出願人】(306032501)
【氏名又は名称原語表記】KOUSSAIFI,Ghattas,Youssef
【Fターム(参考)】