説明

潤滑性コーティング

【課題】剥離または破砕を回避し得る潤滑性コーティングを提供すること。
【解決手段】物品であって、基材;および該基材の少なくとも一部分の上にドットマトリックスパターンを構成するパターン付けされた潤滑性コーティング、を備える、物品。上記基材は、シール、ステープラー、クリップアプライア、エネルギー供給源、カニューレ、栓子、カテーテル、フィラメント、縫合糸、外科手術用クリップ、ファスナー、ステープル、ピン、ねじ、プロテーゼデバイス、薬物送達デバイス、メッシュ、布、吻合リング、接着剤、封止剤、および他の移植可能なデバイスからなる群より選択される医療デバイスを構成し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、2007年7月20日に出願された、米国特許出願番号60/961,365の優先権を主張する。この米国特許出願のすべては、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、基材(ある実施形態においては、医療デバイス)のための潤滑性コーティングに関する。本開示の潤滑性コーティングは、ある実施形態において、マトリックスパターンで塗布され得る。
【背景技術】
【0003】
医療デバイスへの潤滑性コーティングの塗布は、当業者の知識の範囲内である。例えば、金属性デバイス(例えば、外科手術用針)には、組織を通るこの針の通過を容易にするために、潤滑性コーティングが塗布され得る。他の医療デバイス(組織またはさらなる医療デバイスと接触させられ得るものが挙げられる)は、潤滑性コーティングを塗布することにより、同様の利益を得ることができる(例えば、組織を通るこのデバイスの通過を高めるか、または1つの医療デバイスが第二の医療デバイスと接触しながら通過すること(例えば、カニューレを通るカテーテルの通過)を高める)。
【0004】
潤滑性コーティングから利益を得ることができるなお他の医療デバイスとしては、最小侵襲性外科手術手順(例えば、内視鏡手順および腹腔鏡手順)に関連してアクセスポートと共に利用されるシールが挙げられる。腹腔鏡手順および内視鏡手順は、一般に、身体に挿入される任意の器具がシールされることを必要とする。すなわち、例えば外科手術領域が通気される外科手術手順において、切開部を通して身体に気体が出入りしないことが確実であるように備えなければならない。これらの手順は、しばしば、カニューレを通して身体に導入された外科手術用器具を使用する。このカニューレは、その近位端にハウジングを有し、このハウジング内に、シールアセンブリが設置される。このシールアセンブリは、この器具の周りに実質的に流体を通さないシールを提供して、確立された気腹術の一体性を保護する。このようなデバイス(カニューレ、シール、およびこれらを通る器具を含む)は、潤滑性コーティングの塗布から利益を得ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
基材(特に、可撓性基材)に潤滑性コーティングを塗布することに関して生じ得る1つの問題は、この潤滑性コーティングが、塗布される基材から破砕または剥離し得ることである。従って、剥離または破砕を回避し得る潤滑性コーティングが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
物品であって、
基材;および
該基材の少なくとも一部分の上にドットマトリックスパターンを構成するパターン付けされた潤滑性コーティング、
を備える、物品。
【0007】
(項目2)
上記基材が医療デバイスを構成する、項目1に記載の物品。
【0008】
(項目3)
上記基材が、シール、ステープラー、クリップアプライア、エネルギー供給源、カニューレ、栓子、カテーテル、フィラメント、縫合糸、外科手術用クリップ、ファスナー、ステープル、ピン、ねじ、プロテーゼデバイス、薬物送達デバイス、メッシュ、布、吻合リング、接着剤、封止剤、および他の移植可能なデバイスからなる群より選択される医療デバイスを構成する、項目1に記載の物品。
【0009】
(項目4)
上記潤滑性コーティングが、シアノアクリレート、エポキシ、親水性ポリマー、ヒドロゲル、ポリアルキレンオキシド、ウレタン、ポリウレタン、シロキサン、シクロシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサン、パリレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、項目1に記載の物品。
【0010】
(項目5)
上記コーティングが、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジプロピルシロキサン、ポリジブチルシロキサン、パリレンN、パリレンC、パリレンD、パリレンHT、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、項目1に記載の物品。
【0011】
(項目6)
上記基材が、約75%〜約99%のコーティングのない表面積を有する、項目1に記載の物品。
【0012】
(項目7)
上記ドットマトリックスパターンのドットが、約0.05:1〜約2:1の高さ対直径の比を有する、項目1に記載の物品。
【0013】
(項目8)
方法であって、
基材を提供する工程;および
該基材に、潤滑性コーティングをドットマトリックスパターンで塗布する工程、
を包含する、方法。
【0014】
(項目9)
上記基材が医療デバイスを構成する、項目8に記載の方法。
【0015】
(項目10)
上記基材が、シール、ステープラー、クリップアプライア、エネルギー供給源、カニューレ、栓子、カテーテル、フィラメント、縫合糸、外科手術用クリップ、ファスナー、ステープル、ピン、ねじ、プロテーゼデバイス、薬物送達デバイス、メッシュ、布、吻合リング、接着剤、封止剤、および他の移植可能なデバイスからなる群より選択される医療デバイスを構成する、項目8に記載の方法。
【0016】
(項目11)
上記潤滑性コーティングが、シアノアクリレート、エポキシ、親水性ポリマー、ヒドロゲル、ポリアルキレンオキシド、ウレタン、ポリウレタン、シロキサン、シクロシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサン、パリレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、項目8に記載の方法。
【0017】
(項目12)
上記コーティングが、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジプロピルシロキサン、ポリジブチルシロキサン、パリレンN、パリレンC、パリレンD、パリレンHT、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、項目8に記載の方法。
【0018】
(項目13)
上記コーティングが、グラビアコーティング、スプレーコーティング、メルトブロー、フレキソ印刷、スクリーン印刷、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される方法によって塗布される、項目8に記載の方法。
【0019】
(項目14)
上記コーティングが粉末形態で塗布される、項目8に記載の方法。
【0020】
(項目15)
上記コーティングが、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、メタノール、エタノール、プロパノール、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ヘキサン、ヘプテン、酢酸エチル、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される溶媒を含有するコーティング溶液として塗布される、項目8に記載の方法。
【0021】
(項目16)
上記コーティング溶液が約30重量%〜約70重量%の溶媒を含有する、項目15に記載の方法。
【0022】
(項目17)
上記コーティングを約80°F(約27℃)〜約350°F(約177℃)の温度まで加熱する工程をさらに包含する、項目8に記載の方法。
【0023】
(項目18)
上記基材が、約75%〜約99%のコーティングのない表面積を有する、項目8に記載の方法。
【0024】
(項目19)
上記ドットマトリックスパターンのドットが、約0.05:1〜約2:1の高さ対直径の比を有する、項目8に記載の方法。
【0025】
本開示は、潤滑性コーティングを表面に有する基材を提供する。この基材は、可撓性であり得、そしてある実施形態において、医療デバイスを含み得る。この潤滑性コーティングは、ある実施形態において、このコーティングがない場合にこの基材が曲がりそして/または伸びる場合に起こり得る剥離および/または破砕を、このコーティングが回避するようなパターンで塗布される。
【0026】
(要旨)
本開示は、デバイスのための潤滑性コーティングを提供し、この潤滑性コーティングは、ある実施形態において、マトリックスパターンで塗布され得る。ある実施形態において、本開示は、基材と、この基材の少なくとも一部分上のパターン付けされた潤滑性コーティング(ドットマトリックスパターンを含む)とを備える物品を提供する。
【0027】
ある実施形態において、本開示の方法は、基材を提供する工程、およびこの基材に、潤滑性コーティングをドットマトリックスパターンで塗布する工程を包含し得る。
【0028】
適切な基材としては、ある実施形態において、医療デバイスが挙げられる。
【発明の効果】
【0029】
本発明により、剥離または破砕を回避し得る潤滑性コーティングが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本開示の実施形態は、図面を参照することによって容易に理解される。
【0031】
(詳細な説明)
本開示の基材は、その表面に潤滑性コーティングを有する。本開示に従って、任意の適切な潤滑性コーティングが、基材(例えば、医療デバイス)に塗布され得る。このようなコーティングとしては、例えば、シアノアクリレート;エポキシ;親水性ポリマー(ヒドロゲルが挙げられる);ポリアルキレンオキシド(ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールが挙げられる);ウレタン(例えば、ポリウレタン);シロキサン(シクロシロキサン、ポリアルキルシロキサンおよびポリジアルキルシロキサン(例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジプロピルシロキサン、ポリジブチルシロキサン)が挙げられる);パリレン(パリレンN、パリレンC、パリレンD、およびパリレンHTが挙げられる);ならびにおよびこれらの組み合わせなどが挙げられる。
【0032】
潤滑剤コーティングは、当業者の知識の範囲内である任意の方法を利用して塗布され得る。ある実施形態において、コーティングを形成するために利用される材料は、粉末形態または液体形態で塗布され得る。コーティング材料は、基材に、任意の適切なパターン(ドット、縞、螺旋、これらの組み合わせなどが挙げられる)で塗布され得る。いくつかの実施形態において、潤滑性コーティングをドットパターン(本明細書中で時々、ドットマトリックスパターンと称される)で塗布することが望ましくあり得る。これらのドットは、円形、長形、正方形、六角形、または他の任意の適切な幾何学的形状であり得、そして個々に塗布されても同時に塗布されてもよい。これらのドットは、これらのドットが列に並ぶように配置されても、列の間でずれるように配置されても、完全にランダムなパターンで配置されてもよい。コーティング(いくつかの場合においては、ドット)を塗布する際に使用される間隔、パターンおよび幾何学的形状は、このコーティングが塗布される基材の幾何学的形状に適応するように変動し得る。得られるコーティングは、いくつかの実施形態において、パターン付けされたコーティングと称され得る。
【0033】
当業者の知識の範囲内である任意の手段を利用して、潤滑性コーティング材料を基材に塗布し得る。いくつかの実施形態において、潤滑性コーティング材料を塗布するために利用され得る適切な方法としては、グラビアコーティング、スプレーコーティング、メルトブロー、熱移動、蒸着、ノズルによる堆積、フレキソ印刷技術(例えば、オフセットフレキソ印刷)、スクリーン印刷、レーザージェットまたはインクジェット、これらの組み合わせなどが挙げられる。塗布に関連する重要なパラメータとしては、スプレーデバイスのノズルの幾何学的形状、塗布のために必要な時間、圧力、温度、湿度、硬化時間および硬化温度、波長(硬化が光の適用を含む場合)、基材の状態(基材の自然な状態または伸長状態を含む)、コーティングの厚さ、個々のドットの幾何学的形状およびサイズ、ドットの間隔などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
上記のように、いくつかの実施形態において、本開示のコーティングを形成するために利用される材料は、粉末形態で塗布され得る。他の実施形態において、本開示のコーティングを形成するために利用される材料は、液体形態で塗布され得る。これらの材料が液体として塗布される場合、本開示のコーティングを形成するために利用される材料を適切な溶媒中に配置することによって、コーティング溶液を形成することが望ましくあり得る。当業者の知識の範囲内である任意の溶媒が利用され得る。しかし、当業者に明らかであるように、溶媒は、コーティング材料とコーティングされるべき基材との両方に適合性であるべきであり、そしてコーティング材料の塗布中にも塗布後にも分解しないべきである。適切な溶媒の例としては、テトラヒドロフラン、塩素化炭化水素(例えば、塩化メチレン)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、およびプロパノール)、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、脂肪族炭化水素(例えば、ヘキサン、ヘプテン、および酢酸エチル)、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0035】
コーティング材料が溶液の一部として塗布される場合、このコーティング溶液は、約30重量%〜約70重量%の溶媒、ある実施形態においては、約45重量%〜約55重量%の溶媒を含有し得る。所望であれば、このコーティング溶液は、必要に応じて、さらなる成分(例えば、色素、抗生物質、防腐剤、増殖因子、成長因子、抗炎症剤、これらの組み合わせなど)を含有し得る。
【0036】
一旦塗布されると、いくつかの実施形態において、本開示のパターン付けされたコーティングを形成するために利用される材料は、コーティングの形成をさらに高めるためにさらに処理され得る。本開示のコーティングを形成するために利用される材料を処理するための方法は、当業者の知識の範囲内である。例えば、いくつかの実施形態において、コーティング材料を硬化させてその潤滑性および合成を高めることが望ましくあり得る。このような硬化方法は、適切な温度まで加熱することを包含し得、この温度は、本明細書中のコーティングを形成するために利用される材料に依存する。このことは、コーティング材料が粉末形態で塗布される場合、またはコーティング材料が溶液として塗布されてこの溶液を形成するために利用された溶媒を除去することが望ましい場合に望ましくあり得る。例えば、一旦塗布されると、コーティング材料およびコーティングされたばかりの基材は、約80°F(約27℃)〜約350°F(約177℃)、ある実施形態においては、約120°F(約49℃)〜約250°F(約121℃)の温度まで加熱され得る。ある実施形態において、減圧が適用されて、硬化を加速し得る。他の実施形態において、コーティングを塗布するために利用された溶媒は、塗布の際に単に蒸発し得、潤滑性コーティング材料を塗布されたパターンで基材上に残す。
【0037】
他の実施形態において、硬化は、光源(紫外光またはコヒーレント光源(例えば、レーザー源)が挙げられる)の適用によって行われ得る。適切なUV光源は、約80nm〜約400nm、ある実施形態においては、約290nm〜約380nmの波長であり得る。適切なコヒーレント光源(例えば、レーザー)は、約80nm〜約1540nm、ある実施形態においては、約290nm〜約400nmの波長で適用され得る。
【0038】
なお他の実施形態において、マスク材料が、コーティングされるべき基材に適用され得、この場合、このマスクは、この基材の表面に塗布されるべきドットパターンの配置を有する。マスキング材料が、最初に基材に適用され、このマスキング材料の開口部が、ドットがこの基材に塗布されるパターンに対応する。次いで、コーティング材料が、当業者の知識の範囲内である任意の方法(上に記載された方法、およびコーティング材料内への基材の浸漬が挙げられる)を利用して塗布され得る。次いで、このコーティング材料は硬化され得、必要であればその後、マスキング材料が除去され得、コーティング材料のドットパターンを基材の表面に残す。
【0039】
本開示の潤滑性コーティングをパターンとして有する基材は、表面の約75%より大きいコーティングのない表面積、ある実施形態においては、表面の約75%〜約99%のコーティングのない表面積、他の実施形態においては、約80%〜90%のコーティングのない表面積を有し得る。
【0040】
ある実施形態において、基材に対してスライドするあらゆる表面が、この表面に塗布された潤滑性コーティングのみと接触するように、そしてこの基材のコーティングが塗布されていない、より高い摩擦係数を有する表面とは接触しないように、コーティングをパターンとして(ある実施形態においては、ドットとして)塗布することが望ましくあり得る。ドットとして塗布される潤滑性コーティングの間隔およびパターンはまた、基材(特に、エラストマー基材)の伸びおよび可撓性を維持するように、変動し得る。この様式で、基材は、ドットとして塗布された潤滑性コーティングの間で伸び続けることが可能であり得る。ある実施形態において、潤滑性コーティング材料の単一のドットは、約2:1より小さい高さ対直径の比、ある実施形態においては、約0.05:1〜約2:1、他の実施形態においては、約0.1:1〜約1:1の高さ対直径の比を有し得る。
【0041】
従って、本開示のコーティングは、より高い摩擦係数を有する表面を有する基材の表面を、より低い摩擦係数を有する表面に変換するために利用され得る。コーティング材料自体は剛性であるが、本開示のコーティングを有する、可撓性基材から作製されたデバイスは、コーティングの破砕も基材からのコーティングの剥離も実質的になしで、可撓性を維持し得る。
【0042】
上記のように、いくつかの実施形態において、本開示のパターン付けされたコーティングでコーティングされるために適切な基材としては、医療デバイスが挙げられる。このような医療デバイスの例としては、シール、送達デバイス(例えば、ステープラー、クリップアプライア、エネルギー供給源など)、カニューレ、栓子、カテーテル、フィラメント(モノフィラメント縫合糸およびマルチフィラメント縫合糸が挙げられる)、外科手術用クリップおよび他のファスナー、ステープル、ピン、ねじ、プロテーゼデバイス、薬物送達デバイス、メッシュまたは布、吻合リング、接着剤、封止剤、および他の移植可能なデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】
いくつかの実施形態において、本開示によるパターン付けされたコーティングを有する医療デバイスは、外科手術用シール、このようなシールと共に使用するためのカニューレ、またはこれらの両方を含み得る。例えば、外科手術用シールシステムは、カニューレアセンブリと共に利用され得る。このカニューレアセンブリは、カニューレハウジングと、このカニューレハウジングから延びるカニューレスリーブとを有する。このようなシステムの例としては、米国特許出願公開第2006/0253077(その全開示は、本明細書中に参考として援用される)に開示されるものが挙げられるが、これらに限定されない。本開示のパターン付けされた潤滑性コーティングは、このようなシステムの任意の構成要素の任意の表面の部分に塗布され得る。
【0044】
例えば、外科手術用シールアセンブリは、カニューレハウジングに設置可能なシールアセンブリ、およびこのシールアセンブリに取り外し可能に結合するために適合されたアダプタアセンブリを備え得る。このシールアセンブリは、シールハウジングおよびシールを備え得る。このシールは、第一の断面寸法を有する器具の周りで実質的なシールを形成するように適合された、内側部分を規定する。このシールアセンブリは、シールマウントを備える。シールは、このシールマウントに成形される。このシールアセンブリは、カニューレハウジングに取り外し可能に設置可能であり得る。シール、カニューレ、および/または通過する器具は、本開示のパターン付けされたコーティングを有し得る。
【0045】
他の実施形態において、カニューレハウジングと、このカニューレハウジングから延びるカニューレスリーブとを有するカニューレと共に使用するための、外科手術用シールシステムが提供される。この外科手術用シールアセンブリは、シールハウジングを備え、このシールハウジングは、シール軸を規定し、そしてシールマウントを有し、このシールマウントは、カニューレハウジング内に少なくとも部分的に配置可能である。このシールマウントは、そこに成型された弾性シール部材を有し得る。このシール部材は、器具の周りに実質的なシールを形成するように適合された内側部分を規定する。カバーが、このカニューレハウジングに設置されてカニューレマウントをこのカニューレハウジング内に固定するために適合される。このカバーは、器具の通過を可能にするためのカバー開口部を備え得る。このカバーは、交差する複数の入口表面を備え得る。これらの入口表面は、シール軸に対して斜めに配置され得、そしてこのカバーの開口部を通して器具を案内するように適合される。シールおよび/またはシールカバーは、本開示のパターン付けされたコーティングを有し得る。シールマウントは、周囲に配置された複数の開口部分を備え得、これによって、シール部材の繋留セグメントがこれらの開口部分に受容され、シールマウントへのシール部材の固定を容易にする。
【0046】
ある実施形態において、適切なシールシステムは、種々の直径の物体(例えば、約3mm〜約15mmの器具)に適応し得、そして各器具が挿入される場合に、その器具と気密シールを形成する能力を提供し得る。
【0047】
任意のシール、カニューレ、シールカバー、これらと共に使用するための器具などが、本開示のパターン付けされたコーティングを有し得る。いくつかの実施形態において、シールシステムは、カニューレのハウジングに取り外し可能に設置可能な第一のシールアセンブリを備え得る。この第一のシールアセンブリは、第一の断面または直径を有する第一の器具の周りにシールを形成するように適合され得る。このシールシステムはまた、米国特許出願公開第2006/0253077に開示されるようなアダプタアセンブリを備え得、このアダプタアセンブリは、カニューレのカニューレスリーブに接続または取り付けられ得る。このアダプタアセンブリは、シールアセンブリを覆って設置されて、第二の器具の周りにシールを形成するように適合され得る。この第二の器具は、第一の器具とは異なる第二の断面または直径を有し、例えば、より小さい直径の器具である。シールアセンブリ、アダプタアセンブリ、カニューレ、カニューレスリーブなどのうちのいずれかが、本開示のパターン付けされたコーティングを有し得る。
【0048】
カニューレアセンブリは、体腔にアクセスしてこのカニューレを通る器具の導入を可能にする、意図された目的のために適切な任意の従来のカニューレアセンブリであり得る。このカニューレアセンブリは、腹腔鏡外科手術において使用されるために適合され得る。腹腔鏡外科手術において、腹膜腔が適切な気体(例えば、CO)を通気されて、窩壁を腹膜腔内の内臓から持ち上げる。このカニューレアセンブリは、栓子アセンブリとともに使用され得る。栓子アセンブリとは、カニューレアセンブリの内部に配置可能な細長い器具である。栓子アセンブリは、鋭利な端部を有しても鈍い端部を有してもよく、そして例えば、腹部の組織を通過して、腹腔内へのカニューレアセンブリの導入を容易にするために利用される。栓子もまた、本開示のパターン付けされたコーティングをその外側表面に有して、組織およびカニューレアセンブリを通るこの栓子の通過を容易にし得る。
【0049】
一旦、腹膜腔へのアクセスが達成されると、栓子アセンブリは、カニューレアセンブリから取り除かれて、処置を実施するためのこのカニューレアセンブリを通して外科手術用器具を引き続き導入することを可能にし得る。
【0050】
上記のように、ある実施形態において、シールアセンブリは、アダプタアセンブリ(米国特許出願公開第2006/0253077に開示されるアダプタアセンブリが挙げられる)を有し得、このアダプタアセンブリは、アダプタシールを有するアダプタ本体を備え、このアダプタシールは、第一の断面寸法とは異なる第二の断面寸法を有する器具の周りに実質的なシールを形成するために適合された、内側部分を規定する。このアダプタ本体は、手動取り外しタブを備え得る。この取り外しタブは、外科医による手での係合ための寸法にされ得、シールアセンブリからのアダプタ本体の取り外しを容易にする。このアダプタ本体は、このアダプタ本体の中心軸の方へと一般的にテーパ状である入口表面を備える。このテーパ状の表面は、ほぼ切頭円錐の形状であり得る。このアダプタ本体は、外壁を備え得る。この外壁は、シールハウジングを覆って配置されるために適合される。いくつかの実施形態において、このアダプタ本体の外壁は、シールハウジングの周囲レッジを覆って配置可能であり得る。いくつかの実施形態において、このアダプタ本体は、適切なエラストマー材料から作製され得る。このアダプタアセンブリの任意の表面(入口表面を含む)が、本開示のパターン付けされたコーティングを有し得る。
【0051】
他の実施形態において、カニューレハウジングおよびカニューレスリーブを有するカニューレアセンブリに取り外し可能に結合するために適合されたアダプタ装置が提供される。このアダプタ装置は、アダプタシールを有するアダプタ本体を備え、このアダプタシールは、器具の周りに実質的なシールを形成するように適合され、そしてカニューレスリーブに設置するために適合された内側部分を規定する。このようなアダプタ本体またはカニューレスリーブは、本開示のパターン付けされたコーティングを同様に有し得る。
【0052】
ある実施形態において、シールが、本開示のパターン付けされたコーティングを有し得る。ある実施形態において、このシールは、約3mm〜約7mm、いくつかの実施形態においては、約5mmの第一の直径を有する器具と共に使用され得る。他の実施形態において、このシールは、約3mm〜約15mmの直径を有するトロカールと共に使用され得る。あるいは、シールは、外科医の腕の周りにシールを形成するために使用され得る。ある実施形態において、このシールは、カニューレアセンブリの一部分として、シールハウジングに含まれ得る。このようなシールハウジングは、シールカバーおよびシール支持体を備え得、このカバーとこの支持体との間にシールを有する。
【0053】
図1〜図3に図示されるように、シールカバー206は、近位開口部210、および近位開口部210の遠位にある遠位開口部212を規定する、段付きの構成を有し得る。近位開口部210は、直径が実質的に一定であり、約4mm〜約8mmの直径「C」を規定する。遠位開口部212は、約2mm〜約6mmの直径「D」を規定する。近位開口部210および遠位開口部212は、より小さいサイズの器具またはより大きいサイズの器具に適応するために、より小さくてもより大きくてもよい。
【0054】
図4〜図6は、シールアセンブリのカバー206の代替の実施形態を図示する。この実施形態によれば、カバー206は、複数(例えば、3つ)の交差する入口表面214を備え、これらの入口表面は、シール軸に対して斜めに配置され、そしてカバー206の近位または入口開口部210から遠位または出口開口部212まで延びる。入口表面214は、平坦であっても湾曲していてもよく、そしてカバー206の遠位開口部212を通して器具を方向付けるように機能する。入口表面214は、種々の角度関係で配置されて、様々な案内経路を作製し得る。図7〜図9は、4つの交差する入口表面214を有するカバー206を図示し、そして図10〜図12は、6つの交差する入口表面214を有するカバー206を図示する。任意の数の入口表面214が、カバー206に組み込まれ得ることが予測される。
【0055】
ある実施形態において、カバー206の入口表面214は、本開示のパターン付けされたコーティングを、その少なくとも一部分に有し得る。このようなコーティングを有するこのようなカバーの例が、図12に記載されている。図12に見られ得るように、カバー206は、複数のドット215をその入口表面214に有する、ドットマトリックスパターンを有する潤滑性コーティングを有し得る。
【0056】
ここで図13〜図15を参照すると、シール204は、環状シールマウント216、およびマウント216に接続された弾性シール218を備え得る。シールマウント216は、比較的剛性の材料(例えば、適切なポリマー材料)から形成され得るか、または弾性材料から製造され得る。シールマウント216は、シールマウント216の壁222を通って延びる、複数の開口部分220を組み込む。弾性シール218は、開口部分224を規定し、そしてこのシールを通して挿入される器具の周りに実質的なシールを形成するように配置される。いくつかの実施形態において、弾性シール218は、約3mm〜約7mm、ある実施形態においては、約5mmの直径を有す得る器具の周りにシールを形成するように適合され得る。この点に関して、シール218の開口部分224は、約2mm〜約3mmの直径を規定する。シール218は、任意の適切なエラストマー材料から形成され得る。いくつかの実施形態において、シール218は、シールマウント216と一体的に形成され得、その結果、このエラストマー材料は、開口部分220を通して連絡し、図14〜図15に図示される一体的に結合されたユニットを形成する。シールマウント216およびシール218は、当業者の知識の範囲内である手段を利用して、同時に成型され得る。ある実施形態において、シール218は、シールマウント216と一緒に成型されて、環状入口シール部分226、繋留セグメントまたはスポーク228(シールマウント216の開口部分220を通って延びる)、および平坦な内側シール部分230を提供し得る。環状入口シール部分226は、一般的な切頭円錐形状を規定し得、そして係合領域を提供する。この係合領域は、カバー206を支持し得、そしてカバー200と流体密シールを形成し得る。内側シール部分230は、開口部分224を規定し得る。
【0057】
シール218は、米国特許第6,702,787号(この全開示は、本明細書中に参考として援用される)に開示されるような布シールであり得る。米国特許第6,702,787号に開示されるシールは、弾性材料の第一の層、およびこの第一の層に対して並置された少なくとも1つの布層を有する、平坦なセプタムシールであり得る。この布層は、Milliken製の、約16%〜約22%のLYCRAを含有するSPANDEX材料を含み得る。シール218のための他の配置もまた予測される。シール218は、望ましいように、平坦であっても、半球状であっても、他の任意の形状を有してもよい。ある実施形態において、シールマウント216は、シール218の形状に対応する形状を有し得る。
【0058】
このシールは、その表面の一部分に本開示のパターン付けされたコーティングを有して、このシールを通るカニューレの通過を高め得る。このようなパターン付けされたコーティングを有するこのようなシールの例が、図13に示されている。図13に見られ得るように、シール218は、その表面に複数のドット215を有する、ドットマトリックスパターンを有する潤滑性コーティングを有し得る。同様に、カニューレは、その表面の一部分に本開示のパターン付けされたコーティングを有して、シールを通るこのカニューレの通過を高め得る。
【0059】
使用において、外科医は、外科手術用器具のための入口のポートが確立されるように、従来の様式で、カニューレアセンブリを体壁に通して配置する。外科医は、気腹術ガスの損失なしに、カニューレアセンブリと協働するためのサイズにされた器具、および特に、選択されたカニューレアセンブリのシールを利用し得る。まだ固定されていない場合、シールアセンブリは、カニューレアセンブリに固定され得る。その後、外科医は、器具(例えば、5mmの器具)をシールアセンブリに導入し、同時にシールが、この器具の周りにシールを形成する。外科医が、シールアセンブリが適応するように設計されているよりも小さい直径の器具を使用することを望む場合、アダプタ本体がシールハウジングを覆って配置され得、そしてこのシールハウジングの外側表面に固定され得る。外科医は、適切な直径の外科手術用器具をシールおよび任意のアダプタシール(必要である場合)に挿入することによって、外科手術手順を進行させ、これによって、外科手術用器具を密封して係合し、これにより、器具とシールとの間にガスシールを提供する。
【0060】
本開示のコーティングは、基材が曲がるかまたは任意の類似の機械的変化(屈曲、伸長または延長、これらの組み合わせなど)を受ける場合にコーティングがない場合に起こり得る、剥離および/または破砕を回避する。
【0061】
種々の改変が、本明細書中に開示された実施形態に対してなされ得ることが理解される。従って、上記説明は、限定として解釈されるべきではなく、単に、本開示の実施形態の例示と解釈されるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内で、他の改変を予測する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】図1は、シールアセンブリのカバーの上平面図である。
【図2】図2は、図1の線5−5に沿って見たシールアセンブリのカバーの断面図である。
【図3】図3は、図1の線6−6に沿って見たシールアセンブリのカバーの断面図である。
【図4】図4は、シールアセンブリのカバーの代替の実施形態の上平面図である。
【図5】図5は、図4の線8−8に沿って見た図4のカバーの断面図である。
【図6】図6は、図4の線9−9に沿って見た図4のカバーの断面図である。
【図7】図7は、シールアセンブリのカバーの別の代替の実施形態の上平面図である。
【図8】図8は、図7の線11−11に沿って見た図7のカバーの断面図である。
【図9】図9は、図7の線12−12に沿って見た図7のカバーの断面図である。
【図10】図10は、シールアセンブリのカバーのなお別の代替の実施形態の上平面図である。
【図11】図11は、図10の線14−14に沿って見た図10のカバーの断面図である。
【図12】図12は、図10の線15−15に沿って見た図10のカバーの断面図である。
【図13】図13は、シールアセンブリと一緒に利用され得る弾性シールの上平面図である。
【図14】図14は、図13の線17−17に沿って見たシールアセンブリのシールマウントおよび弾性シールの断面図である。
【図15】図15は、一体的に結合されてシールアセンブリを形成するシールマウントおよび弾性シールの上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品であって、
基材;および
該基材の少なくとも一部分の上にドットマトリックスパターンを構成するパターン付けされた潤滑性コーティング、
を備える、物品。
【請求項2】
前記基材が医療デバイスを構成する、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記基材が、シール、ステープラー、クリップアプライア、エネルギー供給源、カニューレ、栓子、カテーテル、フィラメント、縫合糸、外科手術用クリップ、ファスナー、ステープル、ピン、ねじ、プロテーゼデバイス、薬物送達デバイス、メッシュ、布、吻合リング、接着剤、封止剤、および他の移植可能なデバイスからなる群より選択される医療デバイスを構成する、請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記潤滑性コーティングが、シアノアクリレート、エポキシ、親水性ポリマー、ヒドロゲル、ポリアルキレンオキシド、ウレタン、ポリウレタン、シロキサン、シクロシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサン、パリレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の物品。
【請求項5】
前記コーティングが、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジプロピルシロキサン、ポリジブチルシロキサン、パリレンN、パリレンC、パリレンD、パリレンHT、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記基材が、約75%〜約99%のコーティングのない表面積を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項7】
前記ドットマトリックスパターンのドットが、約0.05:1〜約2:1の高さ対直径の比を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項8】
方法であって、
基材を提供する工程;および
該基材に、潤滑性コーティングをドットマトリックスパターンで塗布する工程、
を包含する、方法。
【請求項9】
前記基材が医療デバイスを構成する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記基材が、シール、ステープラー、クリップアプライア、エネルギー供給源、カニューレ、栓子、カテーテル、フィラメント、縫合糸、外科手術用クリップ、ファスナー、ステープル、ピン、ねじ、プロテーゼデバイス、薬物送達デバイス、メッシュ、布、吻合リング、接着剤、封止剤、および他の移植可能なデバイスからなる群より選択される医療デバイスを構成する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記潤滑性コーティングが、シアノアクリレート、エポキシ、親水性ポリマー、ヒドロゲル、ポリアルキレンオキシド、ウレタン、ポリウレタン、シロキサン、シクロシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサン、パリレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記コーティングが、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジプロピルシロキサン、ポリジブチルシロキサン、パリレンN、パリレンC、パリレンD、パリレンHT、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記コーティングが、グラビアコーティング、スプレーコーティング、メルトブロー、フレキソ印刷、スクリーン印刷、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される方法によって塗布される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記コーティングが粉末形態で塗布される、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記コーティングが、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、メタノール、エタノール、プロパノール、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ヘキサン、ヘプテン、酢酸エチル、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される溶媒を含有するコーティング溶液として塗布される、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記コーティング溶液が約30重量%〜約70重量%の溶媒を含有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コーティングを約80°F(約27℃)〜約350°F(約177℃)の温度まで加熱する工程をさらに包含する、請求項8に記載の方法。
【請求項18】
前記基材が、約75%〜約99%のコーティングのない表面積を有する、請求項8に記載の方法。
【請求項19】
前記ドットマトリックスパターンのドットが、約0.05:1〜約2:1の高さ対直径の比を有する、請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−39522(P2009−39522A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−185225(P2008−185225)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(507362281)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (666)
【Fターム(参考)】