説明

灯具

【課題】従来と比べて厚みが薄く軽量でなおかつ従来と同等以上の光利用効率を実現し得るレンズ体を用いた灯具を提供する。
【解決手段】LED光源20と、厚み寸法に対し幅寸法が長い略矩形の出光面としての第1側面30aとその反対側の第2側面30bとを含む板状のレンズ体30と、を備えた灯具10において、前記LED光源は、その光軸に対し広角方向に放射された光が前記レンズ体の表面及び裏面に向かうとともに、前記光軸に対し狭角方向に放射された光が前記第2側面から前記レンズ体内に入光するように、前記第2側面に対向して配置されており、前記レンズ体は、第1光学系31、第2光学系32及び第3光学系33を含んでおり、それにより光源から放射された光が前記出光面としての第1側面から前記光軸に対し略平行な光として出射させるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、灯具に係り、特にLED光源と板状のレンズ体とを組み合わせた灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LED光源と板状のレンズ体とを組み合わせた灯具が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図7(a)〜図7(c)に示すように、特許文献1に記載の灯具200は、厚み寸法に対し幅寸法が長い略矩形の出光面としての第1側面211とその反対側の第2側面212とを含む板状のレンズ体210と、レンズ体210の表面に対向して配置されたLED光源220と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4458359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記構成の灯具200においては、屈折又は反射作用を持つ光学要素を含むレンズ体210の作用により、出光面としての第1側面211がライン状に発光する線状光源を構成することが可能となるものの、レンズ体210の光軸AX1とLED光源220の光軸AX2とが直交しているため(図7(B)参照)、ランプ設計上レイアウトが難しいという問題がある。
【0006】
これに対し、図8に示すように、LED光源220を、レンズ体210の表面ではなく、レンズ体210の側面に対向して配置することで、ライン状に発光する線状光源を構成することが考えられる。
【0007】
しかしながら、この場合、LED光源220から放射される光の利用効率を向上させることを目的として入光面の面積を大きくしようとすると、レンズ体210の厚み寸法Hを厚くしなければならならず、その分、レンズ体210が厚肉成形となり、灯具200を軽量化できないという問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来と比べて厚みが薄く軽量でなおかつ従来と同等以上の光利用効率を実現し得るレンズ体を用いた灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、LED光源と、厚み寸法に対し幅寸法が長い略矩形の出光面としての第1側面とその反対側の第2側面とを含む板状のレンズ体と、を備えた灯具において、前記LED光源は、その光軸に対し広角方向に放射された光が前記レンズ体の表面及び裏面に向かうとともに、前記光軸に対し狭角方向に放射された光が前記第2側面から前記レンズ体内に入光するように、前記第2側面に対向して配置されており、前記レンズ体は、第1光学系、第2光学系及び第3光学系を含んでおり、前記第1光学系は、前記レンズ体の表面及び/又は裏面に向かう光が入光するように、前記レンズ体の表面及び/又は裏面に形成され、当該光を前記光軸寄りに集光させるためのレンズ部と、前記レンズ部により集光された光の光路上に配置され、当該光を前記レンズ体内に再度入光させるための第1入光面と、前記第1入光面から前記レンズ体内に入光した光の光路上に配置され、当該光を前記光軸に略直交する方向に全反射させるための第1全反射面と、前記第1全反射面で全反射された反射光の光路上に配置され、当該反射光を全反射させて前記出光面としての第1側面の中央領域から前記光軸に対し略平行な光として出射させるための第2全反射面と、を備えており、前記第2光学系は、前記第2側面に形成され、前記光軸に対し狭角方向に放射された光を、前記光軸寄りに集光させるための第2入光面と、前記第2入光面により集光されて前記レンズ体内に入光した光の光路上に配置され、当該光を前記光軸の側方に向けて全反射させるための第3全反射面と、前記第3全反射面で全反射された光の光路上に配置され、当該光を全反射させて前記出光面としての第1側面のうち最外の最外領域から前記光軸に対し略平行な光として出射させるための第4全反射面と、を備えており、前記第3光学系は、前記LED光源からその光軸に対し広角方向かつ前記レンズ体の幅方向に放射された光を前記レンズ体内に入光させるための第3入光面と、前記第3入光面から前記レンズ体内に入光した光を全反射させて前記出光面としての第1側面のうち前記中央領域と前記最外領域との間の中間領域から前記光軸に対し略平行な光として出射させるための第5全反射面と、を備えており、前記レンズ部と前記第1入光面との間には、前記レンズ部で集光された光を通過させるための空気層が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、レンズ体の厚みを薄くすることでレンズ体の表面及び裏面に向かう光(従来レンズ体に入射しなかった光。図8参照)が増加したとしても、当該レンズ体の表面及び裏面に向かう光を第1光学系(レンズ部等)の作用によりレンズ体内に再度入光させることが可能となるため、レンズ体の厚みを薄くすることに起因して光利用効率が低下するのを防止することが可能となる。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、従来と比べて厚みが薄く軽量でなおかつ従来と同等以上の光利用効率を実現し得るレンズ体を用いた灯具を提供することが可能となる。
【0011】
また、請求項1に記載の発明によれば、レンズ体(各光学系)の作用により、出光面(中央領域、最外領域、中間領域)がライン状に発光する線状光源を構成することが可能となる。
【0012】
また、請求項1に記載の発明によれば、レンズ部と第1入光面との間に空気層が形成されているため、その分、さらにレンズ体の厚みを薄くかつ軽量にすることが可能となる。
【0013】
また、請求項1に記載の発明によれば、光軸に対し略平行な光が出射する線状光源を構成することが可能となる。
【0014】
また、請求項1に記載の発明によれば、各光学要素(レンズ部、各入光面、各全反射面等)を調整することで、明るさが略均一な線状光源を構成することが可能となる。
【0015】
また、請求項1に記載の発明によれば、反射率が100%の全反射面を用いているため、アルミ蒸着等の鏡面処理が施された反射面を用いる場合と比べ、光利用効率をさらに向上させることが可能となる。
【0016】
また、請求項1に記載の発明によれば、LED光源の光軸とレンズ体の光軸とを一致させたため、レイアウトが容易となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、従来と比べて厚みが薄く軽量でなおかつ従来と同等以上の光利用効率を実現し得るレンズ体を用いた灯具を提供することを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】灯具10の正面側から見た斜視図である。
【図2】灯具10の背面側から見た斜視図である。
【図3】灯具10の正面図である。
【図4】図3に示した灯具10のB−B断面図である。
【図5】図3に示した灯具10のA−A断面図である。
【図6】灯具10(変形例)の断面図である。
【図7】従来の灯具を説明するための図である。
【図8】従来の灯具を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態である灯具について図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は灯具10の正面側から見た斜視図、図2は灯具10の背面側から見た斜視図、図3は灯具10の正面図、図4は図3に示した灯具10のB−B断面図、図5は図3に示した灯具10のA−A断面図である。
【0021】
本実施形態の灯具10は、車両用信号灯(テールランプ、ストップランプ、ターンシグナルランプ、デイタイムランニングランプ、ポジションランプ等)や一般照明用ランプに適用されるものであり、図1、図2等に示すように、LED光源20、レンズ体30等を備えている。
【0022】
[LED光源20]
LED光源20は、例えば、少なくとも1つのLEDチップ(例えば青色LEDチップ)と蛍光体(例えば黄色蛍光体)とを含むLED光源である。LED光源20は、LEDチップからの光のうち蛍光体を透過した光とLEDチップからの光で励起されて発光した蛍光体からの光とを含む白色光(疑似白色)を発光する。
【0023】
図4に示すように、LED光源20は、その光軸AXに対し広角方向に放射された光がレンズ体30の表面及び裏面に向かうとともに、その光軸AXに対し狭角方向に放射された光Ray2がレンズ体30の側面からレンズ体30内に入光するように、レンズ体30の側面に対向して配置されている。
【0024】
[レンズ体30]
図1、図2、図4、図5に示すように、レンズ体30は、透明樹脂製(例えば、アクリル又はポリカーボネイト)又はガラス製の、全体として板状のレンズ体(厚み:a)であり、第1光学系31、第2光学系32、第3光学系33、厚み寸法に対し幅寸法が長い略矩形の出光面31eとしての第1側面30a(図3参照)とその反対側の第2側面30b等を含んでいる。
【0025】
[第1光学系31]
図1、図4に示すように、第1光学系31は、レンズ体30の表面及び裏面に向かう光Ray1が入光するように、レンズ体30の表面及び裏面に形成され、当該光Ray1を光軸AX寄り(本実施形態では、光軸AXに対し略平行)に集光させるためのレンズ部31a(高さ寸法:a/2)、レンズ部31aにより集光された光Ray1の光路上に配置され、当該光Ray1をレンズ体30内に再度入光させるための第1入光面31b、第1入光面31bからレンズ体30内に入光した光Ray1の光路上に配置され、当該光Ray1を光軸AXに略直交する方向(レンズ体30の厚み方向)に全反射させるための第1全反射面31c、第1全反射面31cで全反射された反射光Ray1の光路上に配置され、当該反射光Ray1を全反射させて出光面31eの略中央の中央領域31e1(図3参照)から光軸AXに対し略平行な光として出射させるための第2全反射面31d等を含んでいる。レンズ部31aと第1入光面31bとの間には、レンズ部31aで集光されて光軸AXに対し略平行に進行する光Ray1を通過させるための空気層S(スペース)が形成されている(図1、図2、図4参照)。
【0026】
第1入光面31bは、光Ray1が表面反射しないように、光Ray1(進行方向)に対し略垂直なレンズ面(高さ寸法:a/2)とされている。
【0027】
本実施形態では、レンズ体30の裏面(及び表面)に凹部H1が形成されており(図1、図4参照)、当該凹部H1(を構成する面の一部)が第2全反射面31dとして機能する。
【0028】
上記構成の第1光学系31においては、図4に示すように、LED光源20から放射された光のうちレンズ体30の表面及び裏面に向かう光Ray1は、レンズ部31aの作用により光軸AXに対し略平行な光線に集光されてレンズ部31aと第1入光面31bとの間の空気層S(スペース)を通過し、第1入光面31bからレンズ体30内に再度入光してレンズ体30内を進行し、第1全反射面31c及び第2全反射面31dの作用により二回全反射されて出光面31e(中央領域31e1。図3参照)から光軸AXに対し略平行な光として出射する。
【0029】
[第2光学系32]
図2、図5に示すように、第2光学系32は、レンズ体30の側面(第2側面30b)に形成され、光軸AXに対し狭角方向に放射された光Ray2(本実施形態では、LED光源20の中心から20°程度の指向特性が強い光)を、光軸AX寄り(本実施形態では、光軸AXに対し略平行)に集光させるための第2入光面32a、第2入光面32aにより集光されてレンズ体30内に入光した光Ray2の光路上に配置され、当該光Ray2を光軸AXの側方に向けて全反射させるための第3全反射面32b、第3全反射面32bで全反射された光Ray2の光路上に配置され、当該光Ray2を全反射させて出光面31eのうち最外の最外領域31e2(図3参照)から光軸AXに対し略平行な光として出射させるための第4全反射面32c等を含んでいる。
【0030】
第4全反射面32cは、レンズ体30の幅方向に階段状に分散配置された複数の個別全反射面32c1を含んでいる。
【0031】
本実施形態では、第2入光面32aの前方にレンズ体30の表面から裏面に貫通する貫通穴H2が形成されており(図2、図5参照)、当該貫通穴H2(を構成する面の一部。本実施形態では、光軸AXに対し45°傾斜した面)が、第3全反射面32bとして機能する。
【0032】
上記構成の第2光学系32においては、図5に示すように、LED光源20からその光軸AXに対し狭角方向に放射された光Ray2は、第2入光面32aの作用により光軸AXに対し略平行な光線に集光されてレンズ体30内を進行し、第3全反射面32b及び第4全反射面32c(複数の個別全反射面32c1)の作用により二回全反射され、出光面31e(最外領域31e2。図3参照)から光軸AXに対し略平行な光として出射する。
【0033】
[第3光学系33]
図2、図5に示すように、第3光学系33は、LED光源20からその光軸AXに対し広角方向かつレンズ体30の幅方向に放射された光Ray3をレンズ体30内に入光させるための第3入光面33a、第3入光面33aからレンズ体30内に入光した光Ray3を全反射させて出光面31eのうち中央領域31e1と最外領域31e2との間の中間領域31e3(図3参照)から光軸AXに対し略平行な光として出射させるための第5全反射面33b等を含んでいる。
【0034】
第3入光面33aは、例えば、第2入光面32aの周囲からLED光源20側に向かって延びる立壁形状(円筒形状)のレンズ面である。
【0035】
第5全反射面33bは、例えば、第3入光面33aから屈折してレンズ体30内に入光した光線群(光Ray3)の延長線の交点(図示せず)に焦点が設定された回転放物面系の全反射面である。本実施形態では、レンズ体30の側面が、第5全反射面33bとして機能する。
【0036】
上記構成の第3光学系33においては、図5に示すように、LED光源20からその光軸AXに対し広角方向かつレンズ体30の幅方向に放射された光Ray3は、第3入光面33aからレンズ体30内に入光してレンズ体30内を進行し、第5全反射面33bの作用により全反射され、出光面31e(中間領域31e3。図3参照)から光軸AXに対し略平行な光として出射する。
【0037】
以上説明したように、上記実施形態によれば、レンズ体30(各光学系31〜33)の作用により、出光面31e(中央領域31e1、最外領域31e2、中間領域31e3)がライン状に発光する(図3参照)線状光源を構成することが可能となる。
【0038】
また、上記実施形態によれば、レンズ体30の厚みを薄くすることでレンズ体30の表面及び裏面に向かう光Ray1(従来レンズ体に入射しなかった光。図8参照)が増加したとしても、当該レンズ体30の表面及び裏面に向かう光Ray1を第1光学系31(レンズ部31a等)の作用によりレンズ体30内に再度入光させることが可能となるため、レンズ体30の厚みを薄くすることに起因して光利用効率が低下するのを防止することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、従来と比べて厚みが薄く軽量でなおかつ従来と同等以上の光利用効率を実現し得るレンズ体30を用いた灯具10を提供することが可能となる。
【0039】
また、上記実施形態によれば、レンズ部31aと第1入光面31bとの間に空気層S(スペース)が形成されているため(図1、図4参照)、その分、さらにレンズ体30の厚みを薄くかつ軽量にすることが可能となる。
【0040】
また、上記実施形態によれば、光軸AXに対し略平行な光Ray1〜3が出射する(図4、図5参照)線状光源を構成することが可能となる。
【0041】
また、上記実施形態によれば、各光学要素(レンズ部31a、各入光面31b、32a、33a、各全反射面31c、31d、32b、32c、33b等)を調整することで、明るさが略均一な線状光源を構成することが可能となる。
【0042】
また、上記実施形態によれば、反射率が100%の全反射面(第1〜第5全反射面31c、31d、32b、32c、33b)を用いているため、アルミ蒸着等の鏡面処理が施された反射面(例えば反射率が90%)を用いる場合と比べ、光利用効率をさらに向上させることが可能となる。
【0043】
また、上記実施形態によれば、LED光源20の光軸AXとレンズ体30の光軸とを一致させたため、レイアウトが容易となる。
【0044】
次に、変形例について説明する。
【0045】
上記実施形態では、各光学要素(レンズ部31a、各入光面31b、32a、33a、各全反射面31c、31d、32b、32c、33b等)を、レンズ体30の表面及び裏面それぞれに配置した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0046】
例えば、図6に示すように、各光学要素(レンズ部31a、入光面31b、全反射面31c、31d等)を、レンズ体30の表面又は裏面のいずれか一方にのみ配置してもよい。この場合、レンズ部31a及び第1入光面31bの高さ寸法はそれぞれ、レンズ体30の厚みaと等しくするのが好ましい。
【0047】
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
【0048】
また、出光面31eにレンズカットを形成してもよい。又は、出光面31eを平面とし、出光面31eの前方にレンズカットが形成されたレンズ部を配置してもよい。このようにすれば、レンズカットの作用により光軸AXに対し略平行な光Ray1〜3を制御して目的の光度分布の配光を形成することが可能となる。
【0049】
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0050】
10…灯具、20…光源、30…レンズ体、30a…第1側面、30b…第2側面、31a…レンズ部、31-33…第1〜第3光学系、31b…入光面、31c…第1全反射面、31d…第2全反射面、31e…出光面、31e1…中央領域、31e2…側方領域、31e3…外側領域、32a入光面、32b…第3全反射面、32c…第4全反射面、33a…入光面、33b…第5全反射面、H1…凹部、H2…貫通穴、H3…貫通穴、S…空気層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LED光源と、厚み寸法に対し幅寸法が長い略矩形の出光面としての第1側面とその反対側の第2側面とを含む板状のレンズ体と、を備えた灯具において、
前記LED光源は、その光軸に対し広角方向に放射された光が前記レンズ体の表面及び裏面に向かうとともに、前記光軸に対し狭角方向に放射された光が前記第2側面から前記レンズ体内に入光するように、前記第2側面に対向して配置されており、
前記レンズ体は、第1光学系、第2光学系及び第3光学系を含んでおり、
前記第1光学系は、
前記レンズ体の表面及び/又は裏面に向かう光が入光するように、前記レンズ体の表面及び/又は裏面に形成され、当該光を前記光軸寄りに集光させるためのレンズ部と、
前記レンズ部により集光された光の光路上に配置され、当該光を前記レンズ体内に再度入光させるための第1入光面と、
前記第1入光面から前記レンズ体内に入光した光の光路上に配置され、当該光を前記光軸に略直交する方向に全反射させるための第1全反射面と、
前記第1全反射面で全反射された反射光の光路上に配置され、当該反射光を全反射させて前記出光面としての第1側面の中央領域から前記光軸に対し略平行な光として出射させるための第2全反射面と、
を備えており、
前記第2光学系は、
前記第2側面に形成され、前記光軸に対し狭角方向に放射された光を、前記光軸寄りに集光させるための第2入光面と、
前記第2入光面により集光されて前記レンズ体内に入光した光の光路上に配置され、当該光を前記光軸の側方に向けて全反射させるための第3全反射面と、
前記第3全反射面で全反射された光の光路上に配置され、当該光を全反射させて前記出光面としての第1側面のうち最外の最外領域から前記光軸に対し略平行な光として出射させるための第4全反射面と、
を備えており、
前記第3光学系は、
前記LED光源からその光軸に対し広角方向かつ前記レンズ体の幅方向に放射された光を前記レンズ体内に入光させるための第3入光面と、
前記第3入光面から前記レンズ体内に入光した光を全反射させて前記出光面としての第1側面のうち前記中央領域と前記最外領域との間の中間領域から前記光軸に対し略平行な光として出射させるための第5全反射面と、を備えており、
前記レンズ部と前記第1入光面との間には、前記レンズ部で集光された光を通過させるための空気層が形成されていることを特徴とする灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−155903(P2012−155903A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12298(P2011−12298)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】