説明

炊飯器

【課題】蒸気を冷却して復水することができ、複雑な構成にすることなく、冷却水を貯留した水槽からの漏水を抑制し、安全性に十分配慮した炊飯器を提供する。
【解決手段】炊飯器100は、最大量の被加熱物1が内鍋21に入れられ、最大量の水が水槽20に貯留された状態における炊飯器100の側面方向から見た重心位置A1 の鉛直線上で、A1 よりも上側となる位置にハンドル35の前記回転支点を取り付けるとともに、水槽20の一部の壁面を露出させて下部筐体11aの側面の一部を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加熱物(米や水等)を収容した内鍋を加熱することで調理を行なう炊飯器に関するものであり、特に蒸気を冷却して復水する炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、蒸気を、冷却水を収容した容器内に導いて冷却水中に放散させることで復水するようにした炊飯器が存在する。このような炊飯器では、冷却水を貯留する水槽等の水容器を設け、内鍋と水槽とを蒸気を導通するパイプで連通し、蒸気を水槽に導くようにしていることが多い。また、このような炊飯器は、水槽で蒸気を回収するために、水槽の着脱が容易にできることが望ましい。さらに、蒸気によって冷却水が加熱されたり、蒸気の量や炊飯器の設置状況によって冷却水が溢れてしまったりすることが想定され、安全性への配慮が要求される。
【0003】
そのようなものとして、「炊飯器より出る蒸気を冷却して液体化し、冷却水に混合することで回収し、炊飯器内部の気圧低下による冷却水の逆流を防止した逆流防止弁を炊飯器と水容器を連通しているパイプに取り付けた炊飯器」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この炊飯器は、蒸気を冷却する冷却水を貯留する水槽(水容器)を炊飯器本体の外部に設けている。すなわち、水槽を炊飯器本体の外部に設けることで、水槽の着脱を容易に実行できるようにしたものである。
【0004】
また、「炊飯器に炊飯中の蒸気を回収する着脱自在な容器を内蔵するとともに容器に通路を設け、この通路に逆止弁を備えてなる炊飯中の蒸気の通過室を連接するとともにこの通過室に水タンクを連接した炊飯器の蒸気回収装置」が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この蒸気回収装置は、炊飯器本体の内部に設けられており、水タンクが容器と一緒に着脱自在となっている。すなわち、水槽(水タンク)を炊飯器本体の内部に設けているものの、水槽の着脱を実行できるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−279号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】実特昭60−106532号公報(第5頁、第6頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の炊飯器では、水槽の着脱を容易に実行することができるものの、蒸気によって冷却水が加熱されて水槽が高温になってしまったり、冷却水が水槽から溢れてしまったりすることへの配慮がされておらず、安全性への配慮に欠けているという問題がある。また、特許文献2に記載の炊飯器では、水槽を炊飯器本体の内部に設けているものの、水槽の着脱の具体的な構成については示されておらず、どのように水槽を着脱するのかが定かではない。さらに、炊飯器本体の内部における冷却水の漏水については何ら開示されておらず、安全性への配慮に欠けているという問題がある。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、蒸気を冷却して復水することができ、複雑な構成にすることなく、冷却水を貯留した水槽からの漏水を抑制し、安全性に十分配慮した炊飯器を提供することを第1の目的としている。第1の目的に加え、冷却水を貯留している水槽の着脱を容易に実行可能にし、利便性及び清掃性を向上させた炊飯器を提供することを第2の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る炊飯器は、被加熱物が入れられる内鍋、及び、前記被加熱物から発生する蒸気を冷却する水が貯留され、該蒸気を復水することで回収する水槽を収容する下部筐体と、前記内鍋を開閉自在に覆い、前記被加熱物から発生する蒸気を排出するための小穴が形成されている内蓋と、前記内蓋に形成されている小穴と前記水槽とを連通する蒸気導管と、前記下部筐体の上部に配置され、前記内蓋及び前記蒸気導管が着脱自在に装着される上部蓋と、前記下部筐体の対向する側面に回転支点を有し、回転自在な主ハンドル部と、を備えた炊飯器であって、最大量の前記被加熱物が前記内鍋に入れられ、最大量の前記水が前記水槽に貯留された状態における前記炊飯器の側面方向から見た重心位置の鉛直線上で、該重心位置よりも上側となる位置に前記主ハンドル部の前記回転支点を取り付けるとともに、前記水槽の一部の壁面を露出させて前記下部筐体の側面の一部を構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る炊飯器によれば、最大量の被加熱物が入れられ、最大量の水が貯留されている状態の重心位置を基準として本体ハンドル部の回転支点の取り付け位置を決定しているので、安定的な持ち運びが実現でき、安全性に十分配慮したものとなる。また、本発明に係る炊飯器によれば、水槽の一部で下部筐体の一部を構成するので、水槽の収容スペースへのアクセスが容易となり、清掃性及び利便性を向上させたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1に係る炊飯器の全体構成を示す斜視図である。
【図2】炊飯器の概略内部構成を透視した状態を示す斜視図である。
【図3】炊飯器の側面から見た際の重心位置を説明するための説明図である。
【図4】下部筐体に設けるハンドルの取り付け位置を説明するための説明図である。
【図5】実施の形態2に係る炊飯器を説明するための縦断面図である。
【図6】炊飯器を説明するための斜視図である。
【図7】下部筐体の収容スペースの一例を説明するための説明図である。
【図8】水槽の上端部を傾斜させた状態を示す炊飯器の縦断面図である。
【図9】下部筐体の収容スペースの他の一例を説明するための説明図である。
【図10】「高温注意表示」の貼付位置を説明するための説明図である。
【図11】実施の形態3に係る炊飯器を説明するための分解斜視図である。
【図12】上面にハンドルを設けた水槽を説明するための斜視図である。
【図13】実施の形態4に係る炊飯器の内部を透視した状態を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の全体構成を示す斜視図である。図2は、炊飯器100の内部構成を透視した状態を示す斜視図である。図1及び図2に基づいて、炊飯器100の構成について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。この炊飯器100は、被加熱物(米や水等)を入れた内鍋を誘導加熱コイル等の加熱手段で加熱することで被加熱物を炊きあげ、このとき発生する蒸気を水槽で回収するものである。
【0012】
炊飯器100は、調理される被加熱物1が入れられる内鍋21(図3参照)と、この内鍋を加熱する誘導加熱コイル等の加熱手段(図示省略)と、内鍋21及び加熱手段を収容し、支持する下部筐体11と、下部筐体11の後方上部に設けられたヒンジ部14を介して下部筐体11を開閉自在に覆うように取り付けられる上部蓋(上部筐体)12と、上部蓋12の内側に支持され、調理時に内鍋の上部開口部を閉塞する内蓋13と、所定量の水が貯留され、蒸気を冷却して復水することで蒸気を回収する水槽20と、内蓋13(詳しくは内蓋13の小穴)及び水槽20と連通し蒸気を導通させる蒸気導管30と、で構成されている。なお、下部筐体11と上部蓋12とで本体10を構成するようになっている。
【0013】
下部筐体11は、内鍋21及び加熱手段の他に水槽20も収容スペース22に着脱自在に収容し、支持するようになっている。図2では、水槽20が下部筐体11の前面(正面)側に配置されている場合を例に示している。また、調理中等、内鍋21が閉塞されている状態においては、上部蓋12と下部筐体11とがロックされ、上部蓋12の上方向の移動が規制されている。上部蓋12の前面側の一部と下部筐体11の前面側の一部とが係止することで、上部蓋12と下部筐体11とがロックされるようになっている。上部蓋12と下部筐体11とのロックを解除するためには、上部蓋12の前面(正面)側に設けられているロック解除ボタン18を押し込めばよい。
【0014】
さらに、上部蓋12の表面には、設定状況や運転状態等を表示するLED(light−emitting diode:発光ダイオード)や、液晶ディスプレイ、蛍光管、エレクトロルミネセンス、プラズマディスプレイ等で構成された表示部16と、炊飯スイッチや予約スイッチ等の各種操作スイッチで構成され、ユーザからの指示を受け付ける操作部17とが設けられている。なお、表示部16と操作部17とを一体的に操作表示部としてもよい。
【0015】
内蓋13には、調理中に発生する蒸気を排出するための小穴(図示省略)が形成されている。また、内蓋13には、調理時における被加熱物1の初期水温や沸騰を検知するための蓋センサー(図示省略)を設けるとよい。なお、この蓋センサーは、内鍋21に収容された被加熱物1の温度を測定できるものであればよく、特に種類を限定するものではない。ヒンジ部14は、上部蓋12と下部筐体11とを後方(背面)側で接続し、支点となって上部蓋12の前面側を上方に移動できるようにするものである。
【0016】
水槽20は、内部に所定量の水(冷却水)が貯留可能になっており、発生した蒸気を凝縮し、液化して回収するものである。ここでは、水槽20が下部筐体11の前面側に配置されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。蒸気導管30は、両端が開口され、一端が内蓋13(内蓋13の小穴)と連通し、他端が水槽20と連通することで、内鍋21内で発生した蒸気を水槽20まで導通させるものである。なお、蒸気導管30を複数の導管で連通するようにして構成してもよい。この蒸気導管30は、メンテナンスや清掃をするために上部蓋12に着脱自在としておくことが望ましい。
【0017】
図3は、炊飯器100の側面から見た際の重心位置を説明するための説明図である。図3に基づいて、炊飯器100の重心位置を、被加熱物1が収容され、かつ水が貯留されている状態と、被加熱物1が収容されておらず、かつ水が貯留されていない状態とを例に説明する。図3(a)が内鍋21内に最大量の被加熱物1が収容され、かつ、水槽20内に最大量の水が貯留されている状態を、図3(b)が内鍋21内に被加熱物1が収容されておらず、かつ水槽20内に水が貯留されていない状態をそれぞれ示している。
【0018】
図3(a)では、A1 が最大量の被加熱物1及び水が収容されている炊飯器100全体の重心位置を、Bがたとえば内蓋13と蒸気導管30を取り付けた上部蓋12(約1.0kg)の重心位置を、Cがたとえば約1.0kgの下部筐体11の重心位置を、D1 がたとえば約0.4kgの内鍋21に約2.1kgの被加熱物1を収容した状態の内鍋21全体の重心位置を、Eがたとえば約0.5kgの制御基板31の重心位置を、Fがたとえば約1.0kgの加熱手段32の重心位置を、G1 がたとえば約0.5kgの水槽20に約1.0kgの水を貯留した状態の水槽20全体の重心位置をそれぞれ示している。
【0019】
図3(b)では、A2 が被加熱物1及び水が収容されていない炊飯器100全体の重心位置を、D2 がたとえば約0.4kgの内鍋21の重心位置を、G2 がたとえば約0.5kgの水槽20の重心位置をそれぞれ示している。なお、B、C、E及びFについては、図3(a)と同様である。図3からわかるように、最大量の被加熱物1が内鍋21に収容され、最大量の水が水槽20に貯留されている状態における炊飯器100の重心位置A1 は、被加熱物1が内鍋21に収容されておらず、水が水槽20に貯留されていない状態における炊飯器100の重心位置A2 に比較して炊飯器100の前方側に位置している。
【0020】
最大量の被加熱物1が内鍋21に収容され、最大量の水が水槽20に貯留されている状態で炊飯器100が持ち運ばれると、被加熱物1が内鍋21から、水が水槽20から漏れてしまう可能性が高くなる。被加熱物1や水が下部筐体11内部に漏れてしまうと、下部筐体11内部を汚してしまったり、濡らしてしまったりすることになる。そうすると、制御基板等の電気部品の損傷や、下部筐体11内部の衛生面の悪化を招くことになってしまう。そこで、実施の形態1では、炊飯器100の持ち運び時における安全性に配慮した位置に、ハンドル35(本体ハンドル部)を取り付けるようにしているのである(図4で詳細に説明する)。
【0021】
図4は、下部筐体11に設けるハンドル35の取り付け位置を説明するための説明図である。図4に基づいて、実施の形態1の特徴事項であるハンドル35の取り付け位置(下部筐体11の両側面の所定の位置)の決定の仕方について詳細に説明する。炊飯器100の本体10を構成している下部筐体11の両側面には、その側面に沿って回転自在に構成されるハンドル35が取り付けられるようになっている。このハンドル35は、炊飯器100を持ち運ぶ際の取っ手として機能するものである。
【0022】
図4では、上段((a)、(b)及び(c))が内鍋21に最大量の被加熱物1が収容され、水槽20に最大量の水が貯留されている炊飯器100の所定位置にハンドル35(ハンドル35の回転支点)を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態を、下段((d)、(e)及び(f))が内鍋21に被加熱物1が収容されておらず、水槽20に水が貯留されていない炊飯器100の所定位置にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態をそれぞれ示している。図3で説明したように、被加熱物1に収容の有無、水の貯留の有無によって、炊飯器100全体の重心位置が変化する。これらの重心位置にハンドル35を取り付けた場合を参照しながら、ハンドル35の取り付け位置の決定について説明する。
【0023】
図4(a)がA2 (図3(b)参照)にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態を、図4(b)がA1 (図3(a)参照)にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態を、図4(c)がA1 の鉛直線上で、A1 よりも上側となる位置にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態をそれぞれ示している。これらから、被加熱物1が収容されており、水が貯留されている炊飯器100においては、A1 又はA1 の鉛直線上で、A1 よりも上側となる位置にハンドル35を取り付ければ、炊飯器100を持ち上げても水平に維持でき、安定していることがわかる。一方、A2 にハンドル35を取り付ければ、炊飯器100を持ち上げた際に前方側に大きく傾き、安定しないことがわかる。
【0024】
図4(c)がA2 にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態を、図4(d)がA1 にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態を、図4(e)がA1 の鉛直線上で、A1 よりも上側となる位置にハンドル35を取り付け、炊飯器100を持ち上げた際の状態をそれぞれ示している。これらから、被加熱物1が収容されておらず、水が貯留されていない炊飯器100においては、A2 にハンドル35を取り付ければ、炊飯器100を持ち上げても安定していることがわかる。一方、A1 にハンドル35を取り付ければ、炊飯器100を持ち上げた際に後方側に大きく傾き、安定しないことがわかる。また、A1 の鉛直線上で、A1 よりも上側となる位置にハンドル35を取り付ければ、炊飯器100を持ち上げた際に多少傾くことがわかる。
【0025】
被加熱物1が収容されておらず、水が貯留されていない炊飯器100においては、多少傾いたとしても、下部筐体11内部を汚してしまったり、濡らしてしまったりすることがない。炊飯器100は、水槽20が下部筐体11に収容されているため、水が貯留されている状態で持ち運ばれると、水が溢れてしまう可能性がある。水槽20から水が溢れると、制御装置等を破壊してしまう等、安全性に欠けてしまうだけでなく、そこの雑菌が繁殖し、衛生性にも欠けることになる。したがって、被加熱物1が収容されており、水が貯留されている炊飯器100を持ち上げた際における安定性がより重要である。
【0026】
そこで、炊飯器100では、図4(c)及び(f)に示す位置、つまり、A1 の鉛直線上で、A1 よりも上側となる位置にハンドル35を取り付け、安全性及び衛生性に配慮するようになっている。換言すると、A1 を通る垂直線上で、かつ、A1 よりも上側にハンドル35の回転支点を取り付けるようにしているのである。よって、被加熱物1が内鍋21内に収容されており、かつ、水槽20に水が貯留されている状態においても、炊飯器100の移動をハンドル35を持って安定的に行なうことができる。なお、ハンドル35の取り付け位置は、鉛直線上であることが望ましいが、許容できる範囲内であれば鉛直線上と多少ずれてもよい。
【0027】
それに加えて、A2 よりも上側となる位置にハンドル35を取り付けるようにしているので、被加熱物1が収容されておらず、水が貯留されていない状態においても、所定の傾きを維持でき、安定性が低減することがない。換言すると、被加熱物1が内鍋21内に収容されておらず、かつ、水槽20に水が貯留されていない状態においても、ハンドル35を持って炊飯器100を水平に近い状態で安定的に移動させることができる。
【0028】
また、ハンドル35を鉛直方向に位置させたときに、ハンドル35が炊飯器100の側面に沿っての回転を規制するロック機構等を設けるようにしてもよい。そうすれば、炊飯器100の回転の支点がハンドル35の取り付け位置ではなく、ハンドル35を握った位置が炊飯器100の回転の支点になるため、炊飯器100を持ち上げた際の傾きをより小さくすることができる。なお、ハンドル35は、その形状や大きさ、材質等を特に限定するものではなく、ユーザが握って炊飯器100を持ち上げることができるものであればよい。
【0029】
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る炊飯器200を説明するための概略図である。図6は、炊飯器200を説明するための斜視図である。図5及び図6に基づいて、実施の形態2に係る炊飯器200の特徴事項について詳細に説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。実施の形態2に係る炊飯器200は、水槽20を容易に着脱できるようにしたものである。なお、図5及び図6では、水槽20が下部筐体11の前面側に収容されている場合を例に示している。
【0030】
図5(a)が上部蓋12が閉じられている状態における概略縦断面図を、図5(b)が上部蓋12が開けられている状態における概略縦断面図をそれぞれ表している。図5に示すように、水槽20は、その下部方向から上部方向へ付勢する弾性体51で下部筐体11の収容スペース22に支持されている。つまり、水槽20は、常に上部方向に押し上げられるようになっている。そして、水槽20は、固定装置52によって所定の位置に保持されるようになっている(図5(a)及び図6(a))。この固定装置52は、水槽20上部の一部に設けられ、下部筐体11側に形成されている凹部53に挿抜することで水槽20の上部方向の移動を規制及び解除するようになっている。
【0031】
そして、水槽20の上部方向の移動の規制を解除、つまり固定装置52が凹部53から抜かれることとで、水槽20が上方に移動し(ポップアップし)、水槽20の上端部が下部筐体11から突出するようになっている(図5(b)及び図6(b))。すなわち、炊飯器200は、水槽20を下部筐体11に容易に保持できるとともに、下部筐体11から容易に取り外すことができるようになっている。固定装置52は、上部蓋12が開けられている状態でのみ操作可能としておくとよい。つまり、固定装置52を下部筐体11の内側に設置しておき、上部蓋12が開けられている状態でのみ、水槽20の着脱ができるようにしておくとよい。
【0032】
このようにしておけば、炊飯器200の炊飯動作中等に水槽20を誤って取り外すことができなくなり、水槽20のみが外れて蒸気が予期せず炊飯器200の外部に排気されてしまうような事故を防止できる。したがって、安全性が向上するとともに、利便性が向上する。また、固定装置52による水槽20の上部方向への移動の規制及び解除を、上部蓋12の開閉に連動してさせるようにしてもよい。たとえば、水槽20は、上部蓋12を閉じる際に、この上部蓋12に押し込まれ、固定装置52が凹部に挿入されて上部方向への移動が規制され、収容スペース22に保持され、上部蓋12を開ける際に、規制が解除されて上方に移動されるようにするとよい。このようにしておけば、安全性及び利便性を更に向上することができる。
【0033】
また、水槽20の上端部周縁に、下部筐体11の開口部周辺に係止する突起部(フランジ)55を形成している。それは、水槽20を保持している状態で水槽20の上端部周縁に設けた突起部55が下部筐体11の開口部周辺と接触し、更に容易に水槽20を取り出せるようにするためである。つまり、水槽20の保持状態を解除すると、弾性体51によって水槽20が上方に移動し、突起部55が下部筐体11の開口部周縁から離れる。ユーザは、その突起部55を介して水槽20を掴むことができるので、利便性が大幅に向上する。また、突起部55を滑り止めとして機能させることもできる。なお、水槽20の上面を蓋部で覆うように構成し、蓋部に突起部55を形成してもよい。また、突起部55は、水槽20の上端部周縁の一部に形成してもよく、全部に形成してもよい。
【0034】
水槽20は、透明な材料で構成するとよい。水槽20を透明な材料で構成すれば、水槽20内部の汚れ状況を容易に視認することができ、清掃性を大幅に向上できるからである。また、水槽20の蓋部及び水槽20内に延設され貯留された水内に水没する蒸気導管30を、一定量の抗菌材あるいは除菌材(たとえば、銀やグアニジン系)を混ぜた樹脂材で構成するとよい。このようにすれば、水槽20本体に抗菌材あるいは除菌材を混ぜなくて済み、水槽20本体の透明性を損なうことがなくなる。したがって、水槽20内における菌の繁殖を抑制できるとともに、水槽20内の視認性を維持でき、利便性が大幅に向上する。なお、水槽20の蓋部又は蒸気導管30の一方のみを抗菌材あるいは除菌材を混ぜた樹脂材で構成してもよい。
【0035】
図7は、下部筐体11の収容スペース22の一例を説明するための説明図である。図7に基づいて、下部筐体11の収容スペース22の一例について詳細に説明する。図7(a)が下部筐体11の前面側を上から見た状態を示す斜視図を、図7(b)が上部蓋12が閉じられている状態を示す炊飯器200の概略縦断面図を、図7(c)が上部蓋12が開けられている状態を示す炊飯器200の概略縦断面図をそれぞれ示している。実施の形態1で説明したように、水が下部筐体11内部に漏れてしまうと、下部筐体11内部を濡らしてしまうことになる。そうすると、制御基板等の電気部品が損傷する可能性が高くなる。そこで、水槽20から水が漏れてしまっても、炊飯器200外部に排水できるように、下部筐体11の収容スペース22底面に貫通孔部56を形成している。
【0036】
この貫通孔部56は、米粒よりも大きな開口面積で形成するとよい。そうすれば、漏水した水を排水できるとともに、水槽20を取り外した状態で、被加熱物1やゴミ等が下部筐体11の収容スペース22に入り込んでも、貫通孔部56から被加熱物1やゴミ等を炊飯器200(下部筐体11)外に容易に排除することができ、清掃性が向上する。なお、虫等の入り込みを防止できるような開口面積にするとよい。また、貫通孔部56にメッシュフィルタ等を設けて、虫等の入り込みを防止してもよい。
【0037】
図8は、水槽20の上端部を傾斜させた状態を示す炊飯器200の縦断面図である。図8に基づいて、水槽20の形状について説明する。図8では、水槽20の上端部を前方側に向かって下向きとなるように傾斜させている。つまり、水槽20の後面側(背面側)の壁面の高さを、前面側(正面側)の壁面の高さよりも高くしているのである。こうすることによって、水槽20の前方側に漏水させることができ、より安全性に配慮したものとなる。また、水槽20の前面側壁面に切欠きを形成し、水槽20の前方側に漏水させるようにしてもよい。
【0038】
図9は、下部筐体11の収容スペース22の他の一例を説明するための説明図である。図9に基づいて、下部筐体11の収容スペース22の他の一例について詳細に説明する。図9(a)が水溜まり部57を設置している状態を示す概略縦断面図を、図9(b)が水溜まり部57を上方に移動させている状態を示す概略縦断面図をそれぞれ示している。図9に示すように、下部筐体11の収容スペース22底面に凹部58を形成し、この凹部58に水溜まり部57を着脱自在に装着するようになっている。
【0039】
つまり、貫通孔部56を形成するのではなく、凹部58を形成し、この凹部58に水溜まり部57を装着することで水槽20からの漏水を水溜まり部57で受水するようにしている。そして、水溜まり部57は、凹部58に着脱自在となっているので、受水した水が所定量溜まった際に水溜まり部57を取り外し、受水した水を廃棄することができる。したがって、水溜まり部57以外が濡れることなく、安全性に配慮したものとなる。また、水溜まり部57も着脱自在であるため、適宜清掃することができ、清掃性が悪化することがない。なお、図示していないが、制御基板等を下部筐体11の収容スペース22から離れた位置に設けるようにすれば、更に安全性に配慮したものとすることができる。
【0040】
図10は、注意書きの貼付位置を説明するための説明図である。図10に基づいて、ユーザに注意を促すための注意書き(ここでは、「高温注意表示」)の貼付位置について説明する。図10(a)が上部蓋12が閉じられている状態を示す斜視図を、図10(b)が上部蓋12が開けられている状態を示す斜視図をそれぞれ示している。注意書きは、蒸気の排出口近傍に貼付しなければならず、上部蓋12の上面に貼付されることが一般的である。しかしながら、炊飯器200は、蒸気を水槽20で回収するため上部蓋12から蒸気が排出されることがない。そこで、炊飯器200は、水槽20の上面の所定位置(上部蓋12の下面側であって上部蓋12が閉じられると見えなくなる位置)に、注意書きを貼付できるようになっている。
【0041】
注意書きを炊飯器200の外観、つまり上部蓋12の上面に貼付すると、デザイン性を大幅に損ねることになるが、上部蓋12で隠せる位置に貼付することができるのでデザイン性を向上できる。たとえば、炊飯器200を販売目的に展示するような際にも美しい外観デザインの維持が可能になる。また、水槽20の取り外しは、上部蓋12を開けてから行なうようになっており、上部蓋12を開けると同時に注意書きの表示が視認できユーザへの注意喚起を確実に行うことができる。したがって、安全性及び利便性を大幅に向上することになる。
【0042】
また、水槽20の奥行(前方側壁面から後方側壁面までの距離)を少なくとも25mm以上として構成している。水槽20の奥行を少なくとも25mm以上としたのは、一般的なユーザの手が容易に水槽20内に入る程度にするためである。このようにしておけば、特別な清掃用の道具を用いることなく、ユーザの指先や一般的なスポンジ等で水槽20内部の清掃をすることができる。したがって、利便性を向上するとともに、清掃性が悪化することもない。なお、炊飯器200に実施の形態1の炊飯器100の特徴事項を組み合わせるようにしてもよい。
【0043】
実施の形態3.
図11は、実施の形態3に係る炊飯器300を説明するための分解斜視図である。図11に基づいて、実施の形態3に係る炊飯器300の特徴事項について詳細に説明する。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。実施の形態3に係る炊飯器300は、水槽20を容易に着脱できるようにするとともに、水槽20の前方側壁面及び側面を露出させ、下部筐体11aの前方側壁面の一部及び側面の一部を構成させたものである。
【0044】
図11に示すように、炊飯器300を構成する下部筐体11aには、前面側壁面(収容スペース22における前面側壁面)が設けられていない。つまり、水槽20が上方だけでなく、前方にも移動できるようになっている。ただし、水槽20を安定させるために、下部筐体11aの収容スペース22下面周縁に水槽20の底部を嵌合させるための所定の高さの鍔部23を形成している。また、水槽20の上部は、上部蓋12によって押圧されるようになっている。つまり、水槽20は、上部蓋12が開けられると、上部の押圧が解除され、鍔部23の高さ分だけ上方に移動させてから取り外すことができる。したがって、水槽20の位置合わせが容易にできるとともに、下部筐体11の収容スペース22に安定的に収容することができるので利便性が向上する。
【0045】
また、炊飯器300は、水槽20の前方側壁面及び側面で下部筐体11aの前方側壁面の一部及び側面の一部を構成させている。このようにすれば、下部筐体11aの収容スペース22へのアクセスが容易になり、収容スペース22の清掃効率が極めて向上する。また、鍔部23は、水槽20の位置合わせを容易にできる高さがあればよい。したがって、水槽20を取り外す際に、水が貯留されている水槽20の上部への持ち上げ動作に要する労力を軽減できる。よって、利便性が大幅に向上する。なお、水槽20が収容スペース22から離脱しない程度にポップアップさせてもよい。
【0046】
水槽20を透明な材料で構成した場合、水槽20内部が炊飯器300の外部から容易に視認できることになるが、炊飯器300の外観デザインにおける統一性が損なわれてしまう。そこで、炊飯器300では、水槽20の外観(つまり、炊飯器300の外観)を構成する外観部材24を水槽20の少なくとも前方側壁面及び側面に貼付できるようにしている。この外観部材24を、下部筐体11及び上部蓋12に対応させた色彩で構成すれば炊飯器300の外観デザインを損ねることがない。また、外観部材24に種々の色彩や模様等を組み合わせることができ、更にデザイン性を向上できる。
【0047】
また、水槽20の内部には蒸気導管30を介して内鍋21からの蒸気が流入するようになっているため、水槽20の表面が高温になる可能性がある。図10に示すように、水槽20が炊飯器300の前面側に配置されるようなものでは、水槽20が高温になるとユーザが触れてしまう可能性が高く、危険度が向上する。そこで、外観部材24を断熱性のある材料で構成するとよい。このようにすれば、デザイン性を向上させることができるだけでなく、安全性にも配慮したものとすることができる。なお、水槽20本体を断熱性のある材料で構成してもよい。
【0048】
図12は、上面にハンドル27(水槽ハンドル部)を設けた水槽20を説明するための斜視図である。図12に基づいて、上面にハンドル27を設けた水槽20を詳細に説明する。また、図12(a)がハンドル27が起こされている状態を示す斜視図を、図12(b)がハンドル27が倒されている状態を示す斜視図をそれぞれ示している。図12に示すように、ハンドル27は、水槽20の上面に起倒自在に設けられている。また、水槽20の上面には、凹部28が形成され、倒したハンドル27を収納可能になっている。
【0049】
水槽20は、ユーザによって着脱されるようになっているので、持ち運び容易にしておくことがユーザの利便性に配慮したものとなる。実施の形態2では、水槽20の上端部周縁に突起部55を形成した場合を例に示したが、ここでは更にユーザの利便性を考慮して水槽20の上面にハンドル27を設けているのである。したがって、ハンドル27を介して水槽20の着脱動作を実行できるので、水槽20の着脱動作に要する労力を軽減でき、利便性を大きく向上できる。また、ハンドル27を収納する凹部28を設けたので、上部蓋12を閉じる際に、ハンドル27が邪魔になることがない。さらに、ハンドル27を倒して収納できるので、ハンドル27を目立たせることなく清掃性を向上できる。
【0050】
なお、実施の形態3に係る炊飯器300に、実施の形態1に係る炊飯器100の特徴事項(ハンドル35の取り付け)や実施の形態2に係る炊飯器200の特徴事項(水槽20のポップアップ動作や、水槽20の蓋部及び蒸気導管30の構成材料、水槽20の形状、収容スペース22底面の貫通孔部56、「高温注意表示」の貼付場所等)を組み合わせるようにしてもよい。そうすれば、安全性に更に配慮したものとすることができるとともに、使い勝手を向上させることが可能になる。
【0051】
実施の形態4.
図13は、実施の形態4に係る炊飯器400の内部を透視した状態を示す概略構成図である。図13に基づいて、実施の形態4に係る炊飯器400の特徴事項について詳細に説明する。なお、実施の形態4では実施の形態1〜実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。実施の形態4に係る炊飯器400は、水槽20aを炊飯器400の前方側ではなく、後方角部(コーナー部)に設置させたものである。
【0052】
図13に示すように、水槽20aは、下部筐体11bの角部及び内鍋21を収容する部分の形状に応じた形状としている。つまり、下部筐体11bの後方角部に水槽20aを収容する収容スペース22aが形成されているのである。このような位置に水槽20aを配置すれば、下部筐体11bのデッドスペースを有効に利用することできる。また、内鍋21を下部筐体11bの前方側に配置することができ、内鍋21の着脱が容易に実行できるようになる。したがって、利便性が向上する。さらに、蒸気導管30を短くすることができる。
【0053】
水槽20aの上面には、起倒自在にハンドル27a(水槽ハンドル部)が設けられている。また、水槽20aの上面には、凹部28aが形成され、ハンドル27aを折りたたみ収納可能になっている。水槽20aは、ユーザによって着脱されるようになっているので、持ち運び容易にしておくことがユーザの利便性に配慮したものとなる。したがって、ハンドル27aを介して水槽20aの着脱動作を実行できるので、水槽20aの着脱動作に要する労力を軽減でき、利便性を大きく向上できる。また、ハンドル27aを収納する凹部28aを設けたので、上部蓋12を閉じる際に、ハンドル27aが邪魔になることがない。さらに、ハンドル27aを折りたたみ収納できるので、ハンドル27aを目立たせることなく清掃性を向上できる。
【0054】
なお、実施の形態4に係る炊飯器400に、実施の形態1に係る炊飯器100の特徴事項(ハンドル35の取り付け)や実施の形態2に係る炊飯器200の特徴事項(水槽20のポップアップ動作や、水槽20の蓋部及び蒸気導管30の構成材料、水槽20の形状、収容スペース22底面の貫通孔部56、「高温注意表示」の貼付場所等)、実施の形態3に係る炊飯器300の特徴事項(水槽20aの壁面で下部筐体11bの壁面の一部を構成)を組み合わせるようにしてもよい。そうすれば、安全性に更に配慮したものとすることができるとともに、使い勝手を向上させることが可能になる。
【符号の説明】
【0055】
1 被加熱物、10 本体、11 下部筐体、11a 下部筐体、11b 下部筐体、12 上部蓋、13 内蓋、14 ヒンジ部、16 表示部、17 操作部、18 ロック解除ボタン、20 水槽、20a 水槽、21 内鍋、22 収容スペース、22a 収容スペース、23 鍔部、24 外観部材、27 ハンドル、27a ハンドル、28 凹部、28a 凹部、30 蒸気導管、31 制御基板、32 加熱手段、35 ハンドル、51 弾性体、52 固定装置、53 凹部、55 突起部、56 貫通孔部、57 水溜まり部、58 凹部、100 炊飯器、200 炊飯器、300 炊飯器、400 炊飯器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱物が入れられる内鍋、及び、前記被加熱物から発生する蒸気を冷却する水が貯留され、該蒸気を復水することで回収する水槽を収容する下部筐体と、
前記内鍋を開閉自在に覆い、前記被加熱物から発生する蒸気を排出するための小穴が形成されている内蓋と、
前記内蓋に形成されている小穴と前記水槽とを連通する蒸気導管と、
前記下部筐体の上部に配置され、前記内蓋及び前記蒸気導管が着脱自在に装着される上部蓋と、
前記下部筐体の対向する側面に回転支点を有し、回転自在な主ハンドル部と、を備えた炊飯器であって、
最大量の前記被加熱物が前記内鍋に入れられ、最大量の前記水が前記水槽に貯留された状態における前記炊飯器の側面方向から見た重心位置の鉛直線上で、該重心位置よりも上側となる位置に前記主ハンドル部の前記回転支点を取り付けるとともに、
前記水槽の一部の壁面を露出させて前記下部筐体の側面の一部を構成した
ことを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記主ハンドル部の回転支点を、
前記被加熱物が前記内鍋に入れられておらず、且つ前記水が前記水槽に貯留されていない状態における前記炊飯器の側面方向から見た重心位置よりも上側となる位置に取り付けた
ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記下部筐体の前記水槽を収容するスペースの下面周縁に前記水槽の底部を嵌合させるための鍔部を形成した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記水槽の露出させた壁面に外観部材を貼付した
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記外観部材を断熱性材料で構成した
ことを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
【請求項6】
前記水槽の上面に起倒自在の水槽ハンドル部を設けた
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項7】
前記水槽の上面に、前記水槽ハンドル部を収納可能な凹部を形成した
ことを特徴とする請求項6に記載の炊飯器。
【請求項8】
前記水槽を透明材料で構成した
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項9】
前記水槽の蓋部及び前記蒸気導管のうち少なくとも1つに、一定量の抗菌材あるいは除菌材を混ぜた樹脂材で構成している
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項10】
前記下部筐体の前記水槽を収容するスペースの底面に貫通孔部を形成している
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項11】
前記下部筐体の前記水槽を収容するスペースの底面に凹部をし、
前記凹部に着脱自在の水溜まり部を装着している
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項12】
前記水槽の後面側壁面の高さを、前面側壁面の高さよりも高くしている
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項13】
前記水槽の前面側壁面に切欠きを形成している
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項14】
前記水槽の上面であって、前記上部蓋の下面側となる位置に注意書きを貼付している
ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項15】
前記水槽の奥行を少なくとも25mm以上としている
ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−5327(P2011−5327A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231466(P2010−231466)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【分割の表示】特願2008−7276(P2008−7276)の分割
【原出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】