説明

炭酸ガス検出装置

【課題】検出装置専用の赤外線放射源を別に設ける必要がなく、車両に装備されている既存の赤外線放射源と兼用することができて、構造の簡素化を図ることができる炭酸ガス検出装置を提供する。
【解決手段】車室内に設けられたルームランプ14のケース15内に、ルームランプ14のバルブ16と対向して赤外線センサ21を配置する。電力供給装置からルームランプ14のバルブ16に対して、バルブ16を点灯させるための第1駆動電力と、その第1駆動電力より低くてバルブ16を点灯させない第2駆動電力とを選択的に供給する。第2駆動電力の供給によりバルブ16から放射された赤外線を赤外線センサ21により検出して、その検出信号を車室内の炭酸ガス濃度を判断するための判断部に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば自動車等の車両において、車室内のエアに含まれる炭酸ガス濃度を検出するための炭酸ガス検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炭酸ガス検出装置としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成においては、ハウジングの内部にガス検出室が形成されるとともに、ハウジングの周壁にはガス検出室内と外部との間においてエアを通過させるための一対の透孔が形成されている。ガス検出室を挟んで、ハウジングの一端部には赤外線発光素子が配置されるとともに、ハウジングの他端部にはバンドパスフィルタ及び赤外線検出素子が配置されている。そして、赤外線検出素子により赤外線発光素子から放射される赤外線が検出され、ガス検出室内のエアに含まれる炭酸ガスの濃度に応じた特定波長の赤外線の吸収量に基づいて検出信号が出力される。
【特許文献1】特開2006−275980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、この従来の炭酸ガス検出装置においては、赤外線検出素子に対して赤外線を放射させるために、ハウジング内に検出装置専用の赤外線発光素子が配置されている。これに対して、一般に自動車等の車両においては、例えばルームランプのように、車室内等を照明するための発光体が装備されている。このため、前記従来構成の炭酸ガス検出装置を車両に搭載した場合、ルームランプ等の既存の発光体の外に、検出装置専用の赤外線放射源としての赤外線発光素子を設けることになる。よって、部品点数が多くなるという問題があった。
【0004】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、検出装置専用の赤外線放射源を別に設ける必要がなく、車両に装備されている既存の赤外線放射源と兼用することができて、部品点数の削減を図ることができる炭酸ガス検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、この発明は、車室内の照明装置または加熱装置に設けられた赤外線放射源に対向して設けられ、その赤外線放射源から放射された赤外線を検出して、その検出信号を炭酸ガス濃度を判断するための判断部に対して出力する赤外線センサを備えたことを特徴とする。
【0006】
従って、この発明においては、炭酸ガス検出装置としての専用の赤外線放射源を別に設ける必要がなく、車両に装備されている既存の赤外線放射源を、検出装置のための赤外線放射源として兼用することができる。よって、検出装置の部品点数を削減することができる。
【0007】
また、この発明は、車室内の照明装置または加熱装置に設けられた赤外線放射源に対して、同赤外線放射源の本来の機能を発揮させるための第1駆動電力と、前記赤外線放射源に対して赤外線放射機能を発揮させるための前記第1駆動電力より低レベルの第2駆動電力とを供給するようにした電力供給手段と、前記赤外線放射源に対向して設けられ、第2駆動電力の供給により赤外線放射源から放射された赤外線を検出して、その検出信号を炭酸ガス濃度を判断するための判断部に対して出力する赤外線センサを備えたことを特徴としている。
【0008】
従って、この発明においては、炭酸ガス検出装置としての専用の赤外線放射源を別に設ける必要がなく、車両に装備されている既存の赤外線放射源を、検出装置のための赤外線放射源として兼用することができる。よって、検出装置の部品点数を削減することができる。しかも、低レベルの第2駆動電力によって炭酸ガス濃度を判断するため、電力の無駄な消費を抑制できる。
【0009】
また、前記の構成において、前記赤外線放射源をルームランプのバルブにより構成するとよい。このように構成した場合には、ルームランプのバルブを炭酸ガス検出装置の赤外線放射源として兼用することができる。
【0010】
さらに、前記の構成において、前記バルブはニクロム線よりなるフィラメントが設けられたタイプのものとするとよい。このように構成した場合には、第2駆動電力の供給時に、バルブのフィラメントから赤外線を効果的に発生させることができる。
【0011】
さらに、前記の構成において、前記バルブと赤外線センサとをルームランプのケース内に装着するとよい。このように構成した場合には、既存のルームランプのケース内に、バルブと対向して赤外線センサを配置するというコンパクトな構成で、炭酸ガス検出装置を車両に装備することができる。
【0012】
前記の構成において、車室内の搭乗者を検出する検出手段を設け、車室内に搭乗者が存在するときに第2駆動電力が供給されるようにした制御手段を設けるとよい。このようにすれば、車室内に搭乗者が存在する場合、つまり炭酸ガス濃度検出を必要とする場合にのみ、炭酸ガス濃度が検出される。従って、電力の無駄な消費を回避できる。
【0013】
前記の構成において、前記制御手段は、非換気状態のときに第2駆動電力が供給されるようにするとよい。このようにすれば、炭酸ガス濃度検出が不要な場合に、電力の消費をともなう無駄な動作を回避できる。
【0014】
前記の構成において、前記制御手段は、第2駆動電力の供給時に前記赤外線センサの動作を有効化するとともに、それ以外の時には赤外線センサの動作を無効化するように動作するとよい。炭酸ガス濃度検出が不要な場合に、電力の消費をともなう無駄な動作を回避できる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、この発明によれば、検出装置専用の赤外線放射源を別に設ける必要がなく、車両に装備されている既存の赤外線放射源として利用することができて、部品点数の削減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の炭酸ガス検出装置を備えた車両11においては、車室12内の天井部13に照明装置としてのルームランプ14が装備されている。
【0017】
図2〜図4に示すように、このルームランプ14は、ほぼ箱形のケース15を備え、そのケース内の中央部に光源となるバルブ16が配置されている。ケース15は、基板15aと、その基板15aの下面を開閉可能に覆う光透過性を有するカバー15bとから構成されている。カバー15bの両側部には、ケース15の内部に車室12内からエアを流入させるとともに、ケース15の内部のエアを流出させるための複数の透孔17が形成されている。カバー15bの下面には、ルームランプ14をバルブ16の手動点灯,ドア開閉時のみ点灯,点灯不能の各モードに切り替えるためのルームランプスイッチ18が配設されている。
【0018】
そして、この実施形態では、前記ルームランプ14のバルブ16により、赤外線放射源が構成されている。すなわち、バルブ16内には、ニクロム線よりなる図示しないフィラメントが設けられている。そして、このバルブ16のフィラメントに電力が供給されることにより、フィラメントが発熱されて赤外線が放射される。
【0019】
図1及び図5に示すように、前記車両11のエンジンルーム内には、電力供給手段としての電力供給装置19が搭載されている。この電力供給装置19は、電源としてのバッテリ20と、バッテリ20から供給される電流の大小を調整する抵抗を含む電流調整装置(図示しない)とによって構成されている。そして、後述する制御装置31の制御に基づいて、この電力供給装置19から前記ルームランプ14のバルブ16に対して、第1駆動電力と第2駆動電力とが選択的に供給される。この場合、第1駆動電力の電流は、バルブ16を点灯させて本来の照明機能を発揮させるために必要な、例えば0.5アンペア程度となるように設定される。また、第2駆動電力の電流は、前記第1駆動電力の電流より値が低くて、バルブ16に対して本来の照明機能を発揮させず、バルブ16のフィラメントが赤外線を放射する機能のみが発揮させるようにした例えば10ミリアンペア程度となるように設定される。
【0020】
図2〜図4に示すように、前記ルームランプ14のケース15内には、赤外線センサ21がバルブ16と対向して配置されている。この赤外線センサ21は、バルブ16からの赤外線を検出する検出素子22と、その検出素子22の検出面に配設されたバンドパスフィルタ23とから構成されている。このバンドパスフィルタ23は所定帯域の赤外線をパスさせるように構成されている。そして、バルブ16に対する第2駆動電力の供給時に、そのバルブ16から放射される赤外線が赤外線センサ21の検出素子22によって検出される。そして、ルームランプ14のケース15内のエアに含まれる炭酸ガスの濃度に応じた特定波長の赤外線の吸収量に基づいて、検出素子22から後記制御装置31に対して炭酸ガス濃度に応じたレベルの検出信号が出力される。また、前記制御装置31は、第2駆動電力の供給時にのみ赤外線センサ21の検出機能を有効化し、それ以外の時には検出機能を停止させる。
【0021】
図1に示すように、前記車両11の車室12内に配置された各シート24には、そのシート24に対する乗員の着座状態を検出するための検出手段としての着座スイッチ25が設けられている。前記制御装置31は、着座スイッチ25がオンされたときにのみ、前記バルブ16に対して第2駆動電力を供給する。車両11の車室12内のインストルメントパネル26上には、車室12内のエアに含まれる炭酸ガス濃度があらかじめ設定された閾値を超えたときに、警報を発生する警報ブザー27及び警報ランプ28が配置されている。
【0022】
次に、前記のように構成された炭酸ガス検出装置を制御するための回路構成について説明する。
図5に示すように、制御装置31は、ルームランプ14の点灯動作及び赤外線センサ21を含む炭酸ガス検出装置の検出動作を制御する制御手段を構成している。メモリ32には、車室12内のエアに含まれる炭酸ガス濃度の閾値を含む各種データが記憶されている。制御装置31には、前記赤外線センサ21の検出素子22及び着座スイッチ25からの検出信号や、ルームランプスイッチ18からの操作信号が入力される。また、制御装置31からは、前記ルームランプ14のバルブ16、警報ブザー27、警報ランプ28、電力供給装置19及び前記車室12内のエア調整を行うための空調装置33に対して、作動信号が出力される。そして、制御装置31は、ルームランプ14が消灯状態で、前記空調装置33が内気循環モードであって、図示しないウィンドウが閉じられ、しかも着座スイッチ25がオンされているときに、バルブ16に対して前記第2駆動電力を供給する。
【0023】
さらに、この実施形態では、前記制御装置31により、車室12内のエアに含まれる炭酸ガスの濃度を判断するための判断部が構成されている。そして、前記赤外線センサ21の検出素子22から制御装置31に対して検出信号が出力されたとき、制御装置31は炭酸ガス濃度の検出値がメモリ32に記憶された閾値を超えるかどうかの判断を行う。
【0024】
次に、前記のように構成された炭酸ガス検出装置の動作を説明する。
さて、この炭酸ガス検出装置により、車室12内のエアに含まれる炭酸ガスの濃度が検出される場合には、制御装置31の制御に基づいて、図6のフローチャートの各ステップ(以下単に、Sという)に示す動作が順に実行される。
【0025】
すなわち、S1においては、ルームランプ14のバルブ16に対して第1駆動電力が供給されずに、ルームランプ14がオフになっているか否かが判別される。また、S2においては、空調装置33が内気循環モードあって、しかもウィンドウが閉鎖されて、非換気状態に設定されているか否が判別される。さらに、S3においては、着座スイッチ25がオンされているか否か,つまり車室12内に搭乗者が存在するか否かが判別される。そして、このS1〜S3の判別がすべてイエスとなったとき、次のS4において、電力供給装置19からルームランプ14のバルブ16に第2駆動電力が供給される。
【0026】
この場合、第2駆動電力がバルブ16を点灯させるための第1駆動電力よりもかなり低くなるように設定されているので、バルブ16は視覚上点灯されることはなく、赤外線のみを放射する。そして、この第2駆動電力の供給に基づいて、S5において赤外線センサ21の動作が有効化される。このため、このバルブ16から放射される赤外線が赤外線センサ21の検出素子22によって検出され、車室12内のエアに含まれる炭酸ガスの濃度に応じた特定波長の赤外線の吸収量に基づいて、その炭酸ガスの濃度に対応したレベルの検出信号が検出素子22から出力される。
【0027】
続いて、S6においては、炭酸ガス濃度の検出値がメモリ32に記憶された閾値を超えたか否かが判別される。そして、炭酸ガス濃度の検出値が閾値を超えた場合には、次のS7に進行して、警報ブザー27及び警報ランプ28の作動により警報告知が行われる。それとともに、空調装置33が外気導入モードに切り替えられて、車室12内のエアの換気が行われる。なお、ここで、パワーウィンドウの駆動モータが起動されて、パワーウィンドウが一定量開放されて換気が行われるようにしてもよい。
【0028】
以上のように構成された実施形態は以下の効果を得ることができる。
(1) 炭酸ガス濃度が高くなった場合に搭乗者に対して警告が発せられたり、換気されたりするため、車室内の空気の汚れた状態を回避して、車室内を快適に維持することが可能になる。
【0029】
(2) 車室12内を照明するためのルームランプ14のバルブ16を、炭酸ガス検出装置の赤外線放射源として兼用しているため、検出装置専用の赤外線放射源を別に設ける必要がない。よって、炭酸ガス検出装置の部品点数を削減することができるとともに、構造を簡素化することができる。
【0030】
(3) 炭酸ガス濃度の検出に際しては、低レベルの第2駆動電力が用いられるため、バッテリ電力の無駄な消費を抑えることができる。
(4) バルブ16に対する第2駆動電力の供給は、非換気状態で、搭乗者が存在する場合にのみ実行されるため、バッテリ電力の無駄な消費が抑えられる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図7及び図8に示すように、ルームランプ14のバルブ16に対向配置された赤外線センサ21が、第1検出素子22A及び第2検出素子22Bと、それらの検出素子22A,22Bの検出面に配設された第1バンドパスフィルタ23A及び第2バンドパスフィルタ23Bとから構成されている。この第1バンドパスフィルタ23A及び第2バンドパスフィルタ23Bは、異なる帯域の赤外線をパスさせるように構成されている。
【0032】
そして、外気導入モード等、車室内が換気の状態において、バルブ16に第2駆動電流が供給されて、第1検出素子22A及び第2検出素子22Bによって赤外線が検出される。次いで、制御装置31は、この換気状態において検出された2つの検出信号における出力レベルの中間の値を算出し、その中間の値を閾値としてメモリ32に設定させる。
【0033】
そして、図6に示す炭酸ガス濃度検出のルーチンにおいて、各検出素子22A,22Bは、それぞれ赤外線の異なる帯域に対応して、炭酸ガス濃度に応じたレベルの検出信号を出力する。制御装置31は、これらの検出信号を入力して、それらの中間値を算出する。ここで算出された中間値と前記閾値とが比較されて、炭酸ガス濃度が基準値を超えるか否かが判断される。
【0034】
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、この第2実施形態では、さらに以下の効果がある。
【0035】
(5) 炭酸ガス濃度を判断するために基準となる閾値が2つの検出信号に対応する出力レベルの中間値であって、炭酸ガス濃度検出に対応した検出値も2つの検出信号の出力レベルの中間値である。従って、バルブ16が放射する赤外線の絶対量に関わりなく炭酸ガス濃度を検出できる。このため、ルームランプ14のバルブ16の経年劣化等により、第2駆動電力の供給時における赤外線の放射量が低減した場合でも、両検出素子22A,22B間の検出値の差に基づいて、炭酸ガス濃度を的確に検出することができる。
【0036】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態においては、赤外線放射源としてルームランプ14のバルブ16を用いているが、車両11の車室12内に設けられたマップランプやドアランプ等の他のランプ、あるいはランプ以外の赤外線放射機能を有する部材,例えば加熱装置としてのデフォッガのヒータを赤外線放射源として用いること。
【0037】
・ 前記実施形態においては、搭乗者を検出するために、着座スイッチ25を用いたが、他の手段を用いること。例えば、キーレスエントリースタートシステム等により搭乗者の有無を判別することが考えられる。
【0038】
・ 前記実施形態においては、バルブ16が点灯されない程度のレベルの電流値である第2駆動電力を用いて炭酸ガス濃度を検出したが、通常駆動用のレベルの電力が供給される本来の機能動作時において赤外線を検出して炭酸ガス濃度を検出すること。このように構成した場合は、例えば、車載ラジオのインジケータランプを赤外線放射源として用いることに適する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1実施形態の炭酸ガス検出装置を備えた車両を示す概略構成図。
【図2】図1の車両のルームランプを拡大して示す底面図。
【図3】図2のルームランプの断面図。
【図4】同ルームランプのカバーを取り外した状態を示す底面図。
【図5】炭酸ガス検出装置の回路構成を示すブロック図。
【図6】同炭酸ガス検出装置の動作を示すフローチャート。
【図7】第2実施形態の炭酸ガス検出装置を備えた車両のルームランプを、カバーの取り外し状態で示す底面図。
【図8】同炭酸ガス検出装置の回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0040】
11…車両、12…車室、14…ルームランプ、15…ケース、16…赤外線放射源としてのバルブ、19…電力供給手段としての電力供給装置、21…赤外線センサ、22…検出素子、22A…第1検出素子、22B…第2検出素子、23…バンドパスフィルタ、23A…第1バンドパスフィルタ、23B…第2バンドパスフィルタ、27…警報ブザー、28…警報ランプ、31…制御手段及び判断部を構成する制御装置、32…メモリ、33…空調装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内の照明装置または加熱装置に設けられた赤外線放射源に対向して設けられ、その赤外線放射源から放射された赤外線を検出して、その検出信号を炭酸ガス濃度を判断するための判断部に対して出力する赤外線センサを備えたことを特徴とする炭酸ガス検出装置。
【請求項2】
車室内の照明装置または加熱装置に設けられた赤外線放射源に対して、同赤外線放射源の本来の機能を発揮させるための第1駆動電力と、前記赤外線放射源に対して赤外線放射機能を発揮させるための前記第1駆動電力より低レベルの第2駆動電力とを供給するようにした電力供給手段と、
前記赤外線放射源に対向して設けられ、第2駆動電力の供給により赤外線放射源から放射された赤外線を検出して、その検出信号を炭酸ガス濃度を判断するための判断部に対して出力する赤外線センサを備えたことを特徴とする炭酸ガス検出装置。
【請求項3】
前記赤外線放射源がルームランプのバルブであることを特徴とする請求項1または2に記載の炭酸ガス検出装置。
【請求項4】
前記バルブはニクロム線よりなるフィラメントを有することを特徴とする請求項3に記載の炭酸ガス検出装置。
【請求項5】
前記バルブと赤外線センサとをルームランプのケース内に装着したことを特徴とする請求項3または4に記載の炭酸ガス検出装置。
【請求項6】
車室内の搭乗者を検出する検出手段を設け、車室内に搭乗者が存在するときに第2駆動電力が供給されるようにした制御手段を設けたことを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれか一項に記載の炭酸ガス検出装置。
【請求項7】
前記制御手段は、非換気状態のときに第2駆動電力が供給されるようにすることを特徴とする請求項6に記載の炭酸ガス検出装置。
【請求項8】
前記制御手段は、第2駆動電力の供給時に前記赤外線センサの動作を有効化するとともに、それ以外の時には赤外線センサの動作を無効化することを特徴とする請求項6または7に記載の炭酸ガス検出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−281428(P2008−281428A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−125580(P2007−125580)
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】