説明

炭酸化器、関連する吐出アセンブリ、関連するキャップアセンブリ、および容器内を炭酸化する方法

炭酸化装置はガス源および炭酸化器を備える。炭酸化器は、吐出アセンブリおよびキャップアセンブリから形成される。ガス源はバルブを介して吐出アセンブリにガスを供給する。吐出アセンブリは、バルブを開放させてガスを放出するためのトリガーを含む。吐出アセンブリは、第2のバルブで制御される吐出ポートを含む。キャップは炭酸化される容器を密封する。入口ポートは吐出アセンブリの吐出ポートからガスを受け入れる。出口ポートは容器の内側と連通しており、第3のバルブで制御される。使用時、吐出アセンブリはキャップアセンブリに結合され、キャップアセンブリは第2のバルブを自動的に開放する。それゆえ、ガスは炭酸化器を介して容器に吐出される。容器、キャップアセンブリ、および炭酸化アセンブリの過圧を防止するために、炭酸化器は炭酸化圧力調整器、吐出ポート圧力調整器、およびトリガー圧力調整器を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料容器内を再炭酸化する炭酸化装置に関するが、内部に残る飲料を復元したり維持したりするために、開放された炭酸飲料容器内を再炭酸化することに特に限られるものではない。また、本発明は、開放された飲料容器の内部の飲料の残りを復元したり維持したりするために炭酸化装置を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
再炭酸化装置は周知である。このような再炭化装置は、いったん開放された従来の炭酸飲料ボトルの炭酸飲料を爽やかに保つのに特に有用である。炭酸飲料は、飲料の内容物の一部が摂取されると残る液体がそのCO成分を次第に失うので爽やかさがなくなることが知られている。飲料の摂取が増えるにつれてより多くのCOが失われる。一般に、COの減少は、内容物の1/2〜2/3がなくなった後に最も顕著である。このとき、飲料はまだかなり残っているがこれは飲むのに適さない。また、飲料中のCOの残量は、ボトルの上部空間が二酸化炭素で加圧されることなくボトルが立っている時間の長さにも依存する。
【0003】
特に有用な再炭酸化装置が、特許文献1に開示されている。特許文献1では、再炭酸化装置は、再炭酸化器とCOの加圧源とを備える。再炭酸化器はキャップを備えている。このキャップは、開放された飲料容器の供給時の栓と取り換えるために提供される。キャップは、飲料容器を閉じて密封するように構成され、密封された容器にCOを供給する手段を提供する。ここで、キャップは、再炭酸化器への加圧CO源としての標準的な自転車タイヤ空気入れポンプに結合するように構成されている。再炭酸化器は、ドリンクを約2bar(0.2MPa)で爽やかに保つために、あるいはドリンクを約8bar(0.8MPa)で再炭酸化するために必要とされるレベルに飲料容器内の圧力が達した時点で再炭酸化器を大気に通じさせるために、所定値に設定される圧力解放バルブを含む。それゆえ、圧力解放バルブは、容器が過度に加圧されるのを阻止するための安全装置として作用する。その結果、周知の空気入れポンプを用いてCOを容器に供給する方法が提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第2114175号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
周知の再炭酸化器は飲料容器内を十分に再炭酸化することができるが、たとえば、保管中に誤って吐出させないように加圧源を供給することは有利となり得る。また、浪費を防止するためにCOが不必要に分注されないようにすることが望ましい。さらには、飲料容器内が所定圧力に達したときにCOを大気に放出することは望ましくない。これは、COの物理的性質に起因して、孔の開いたCOカートリッジの吐出点における圧力が60bar(6.0MPa)を超えるからである。それゆえ、COは高い流速でカートリッジから放出される。大量のCOがカートリッジから一気に放出されると、COの吐出によってカートリッジが過度に冷却される場合がある。それゆえ、カートリッジに接触すると冷凍焼けすることがある。さらに、皮膚がCOに直接接触すると、火傷することがある。さらに、高い流速が持続すると、吐出点における着氷によって缶容器からのCOの流出を制御するバルブに支障をきたす危険性がある。また、高い流速で放出されるCOガスを制御することは難しい。このため、ガスは圧力解放バルブから真っ直ぐ放出されてCOが過度に浪費されることになる。これは費用効率が良くない。さらに、大気に通じる周知の過圧バルブは缶容器からの流速を特に抑制することはなく、それゆえ、非力な人は過圧バルブからの吐出を目や顔などに受けてしまう可能性がある。さらに、過圧バルブからの吐出によって使用者や近くにいる人が影響を受けることも考えられる。
【0006】
本発明の目的は、前述またはその他の欠点の少なくとも1つを克服しようとするものである。さらなる目的は、使用者などが缶容器から流出する高圧および高流量のガスに接触することを防止する炭酸化装置を提供することである。さらなる目的は、ガスの過度な浪費を防止する炭酸化装置を提供することである。さらなる目的は、CO缶容器からの流速を制御し抑制する炭酸化装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、炭酸化装置が提供される。炭酸化装置はガス源から加圧ガスを受け入れる入口を有する。入口バルブは入口を開閉する。入口バルブはトリガー構造によって操作可能である。バルブが開くと、ガスは入口から外に出ることができる。炭酸化装置は出口を含む。炭酸化装置内のガスは、容器を炭酸化するために出口から放出される。出口バルブは出口を開閉する。炭酸化装置は過剰なガスを大気に放出するというよりもガスの過剰な放出を自動的に防止する装置を含むので、炭酸化装置は改善される。これは、炭酸化装置内部が所定圧力に達すると入口を自動的に閉じるように入口バルブを制御するためにトリガー圧力調整器が配置されるからである。さらに、炭酸化装置内部が所定圧力を超えると出口バルブを自動的に閉じるように出口バルブを制御するために炭酸化圧力調整器が配置される。トリガー圧力調整器は、入力ガスの圧力よりも低い圧力でトリップする。炭酸化圧力調整器はトリガー圧力調整器の圧力よりも低い圧力でトリップする。
【0008】
有利には、炭酸化装置は2つの別のアセンブリから形成されてもよい。すなわち、第2の態様に従って吐出アセンブリが提供され、第3の態様に従ってキャップアセンブリが提供される。吐出アセンブリとキャップアセンブリは、炭酸化アセンブリを提供するために互いに結合可能かつ分離可能である。これは、複数の容器を炭酸化するために、1つの吐出アセンブリをさらに複数のキャップアセンブリと連携させることができるので有利である。ここで、吐出アセンブリは出口ポートを含む。出口ポートは吐出バルブによって開閉される。吐出圧力調整器は、吐出アセンブリ内部が所定圧力値を超えると吐出バルブを自動的に閉じるように吐出バルブを制御するために配置される。所定の圧力値は、トリガー圧力調整器と炭酸化圧力調整器の2つの圧力値の間にある。これは、分離するとき中間圧力調整器が予期せぬ吐出を防止するので有利である。
【0009】
あるいは、単一の装置で形成されるとき、出口バルブが炭酸化ピストンを備え、この炭酸化ピストンが、炭酸化アセンブリ内のガス圧力がまず炭酸化ピストンを開放位置に向けて第1の方向に移動させるように構成されると有利である。炭酸化アセンブリ内の圧力が所定値を越えるとき、炭酸化ピストンは閉鎖位置に向けて第1の方向にさらに移動する。こうして、炭酸圧力調整器はピストンの移動を制御する。
【0010】
さらなる態様に従って、前述の態様の炭酸化アセンブリ、キャップアセンブリ、または吐出アセンブリの使用を備える容器を炭酸化する方法が提供される。
本発明によると、添付の特許請求の範囲に記載するような炭酸化アセンブリ、炭酸化装置、吐出アセンブリ、キャップアセンブリ、および炭酸化方法が提供される。本発明の他の特徴は以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】キャップアセンブリに接続された吐出アセンブリを備える炭酸化器に接続された圧縮ガスカートリッジを備える炭酸化装置の透視図である。
【図2】図1に示すキャップアセンブリの透視図である。
【図3】保護カバー付きで示す図1および2のキャップアセンブリの透視図である。
【図4】図1に示す圧縮ガス缶容器と吐出アセンブリの透視図である。
【図5】図1に示す吐出アセンブリの断面図である。
【図6】開位置で示す図5の一部の拡大図である。
【図7】図1〜3に示すキャップアセンブリの断面図である。
【図8】炭酸化位置で示す図7の一部の拡大図である。
【図9】遮断位置で示す図7の一部の拡大図である。
【図10】図1に示す炭酸化器を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明をより良く理解するために、また本発明の実施形態をどのように実施するかを示すために、添付の図を例としてここで参照する。
図1は、圧縮ガス源200と炭酸化器300とを備える炭酸化装置100を示す。炭酸化器300は、2つの部分、すなわち、吐出アセンブリ400およびキャップアセンブリ500から形成されている。
【0013】
圧縮ガス源200は、吐出アセンブリ400に接続される。この吐出アセンブリは、バルブ404によって開閉される入口402を含む。バルブ404は付勢されて閉じられている。バルブ404が開かれると、ガスがガス源200から吐出アセンブリ400の中に放出される。
【0014】
吐出アセンブリ400はトリガー410を含む。トリガー410の起動によって、バルブ404が開かれて、圧縮ガス源200から吐出アセンブリ400の中にガスが放出される。吐出アセンブリ400は、吐出アセンブリ400の内部からガスを吐出する吐出ポート420を含む。吐出ポート420を開閉するためにバルブ430が配置される。バルブ430は吐出ポート420を閉じるように付勢されている。
【0015】
キャップは、密封部510、入口部520、および出口部530を含む。使用中、密封部510は、炭酸化される容器(図示せず)内を密封する。入口部520は、容器の外側と連通しており、吐出アセンブリ400の吐出ポート420からガスを受け入れる。出口部530は、容器の内側と連通している。バルブ540は、出口部530を開閉するために配置される。バルブ540は出口部530を閉じるように付勢されている。
【0016】
使用中、吐出アセンブリがキャップアセンブリに結合されて炭酸化器300が形成される。バルブ430は、吐出アセンブリ400とキャップアセンブリ500が結合されると吐出ポート420を自動的に開くように配置されている。バルブ430が開くと、吐出ポート420と入口部520とが流体連通する。それゆえ、ガス源200からのガスはキャップアセンブリ500の中に吐出される。キャップアセンブリ内に吐出されたガスの圧力によって、バルブ540が出口部530を開く。それゆえ、容器内へのガスの放出によって容器内が炭酸化される。
【0017】
容器、キャップアセンブリ、および炭酸化アセンブリの過圧を防止するために、炭酸化器は、炭酸化圧力調整器、吐出ポート圧力調整器、およびトリガー圧力調整器を含む。炭酸化圧力調整器によって、容器内が所定の圧力に達するとバルブ540は出口部530を閉じる。バルブ540が出口部を閉じると、ガス源200から放出されたガスは炭酸化器300から外に出ることができない。それゆえ、ガスのさらなる放出によって、炭酸化器内の圧力が上昇する。ここで、炭酸化器300内が所定の圧力に達すると吐出ポート420内のバルブ430が吐出ポートを閉じるように吐出ポート圧力調整器が配置されている。ガス源200からのさらなるガス放出によって、ガス源200から放出されたガスは吐出アセンブリ400から外に出ることができないので吐出アセンブリ400内の圧力がさらに上昇する。ここで、トリガー圧力調整器は、トリガー410の起動によってバルブ404が開くのを阻止する。
【0018】
その結果、高圧圧縮ガスを大気に放出させることなく、圧縮ガス源に接続されるとともに、容器すなわち炭酸化器の過圧を防止する手段を提供する炭酸化器が提供される。こうして、炭酸化器の安全面が改善される。さらに、トリガー圧力調整器は、ガス源への流速低減装置としての機能を果たす。それゆえ、着氷のリスクが抑制される。さらに、1つの容器内を炭酸化するために炭酸化器が採用されると、吐出アセンブリをキャップアセンブリから取り外して第2のキャップアセンブリとともに使用することで、さらなる容器内を炭酸化することができる。さらに、吐出アセンブリがキャップアセンブリに接続されない限りガスの放出が防止されるので吐出アセンブリはさらに改善される。それゆえ、偶発的な放出の可能性は低減される。
【0019】
ガス源200は、図1および図4において実質的に葉巻たばこの形状で示されている。ガス源200は公知の方法を用いて炭酸化器300に接続されてもよいが、好ましくは、ねじ接続が採用される。さらに好ましくは、二条雄ねじを受け入れる二条雌ねじを有する管状部が提供される。これは、カートリッジはそのシールに対して通常の一条ねじの2倍の速さで位置が定まるが、密封されたカートリッジを保持するためのねじの総回転数が減少しないのでカートリッジに孔が開けられるときにCOの損失が少ないという利点を有する。有利には、ねじ接続では、ガス源200を開くためにガス源を吐出アセンブリ400に積極的に押し込むことができる。たとえば、図10に示すように、炭酸化器300はガス源200のシールの中を通るようなガス源200の開口に適合するノズル310を含む。シールは、ノズルの周りにぴったり適合するような確実な接続力であることが有利である。適切には、ガス源200は圧縮されたCOのカートリッジである。COカートリッジは、典型的に、約4.83MPa(約700psi)まで加圧される。47g±1g缶容器が特に好ましく、補給または交換が必要になる前におよそ10本の1リットルボトルを充填することができる。有利には、周知のガス源を受け入れるのではなく、接続をメーカ固有のガス源200に合せてカスタマイズすることができるのがよい。それにより、品質のレベルがメーカによって維持できるので安全性を向上させることができる。さらに、ブランド設定がガス源200に適用され、ガス源200は他の用途用として取り除かれてなくなる可能性が低くなる。
【0020】
図4を参照すると、ここでは、ガス源200が吐出アセンブリ400に接続されている。適切には、吐出アセンブリ400は吐出ボディ440を含む。吐出ボディ440は、ここに接続するガス源200に対する接続領域442を規定する。適切には、接続領域は、ガス源200の雄ねじを受け入れる雌ねじを有する管状部である。吐出ボディ440は、入口402および吐出ポート420を規定する。吐出ポート420は、ガス源200の軸に対して直角に延びる管状部として示される。カートリッジと吐出アセンブリ400との間のシールの直前に孔が設けられることが好ましい。これは、満杯のカートリッジを誤って取り外すことを防止するのに役立つもう1つの安全装置である。これは、カートリッジが緩められると同時にガスがまだ存在することを吐出ガスの音によって消費者に警告するからである。吐出ボディ440は、バルブ404、バルブ430、吐出ポート圧力調整器、およびトリガー圧力調整器のハウジングを備える。
【0021】
好ましくは、吐出ポート420は、入口部520に接続される。周知の接続手法を採用することができるが、接続は差込み口金を備えるものとして示される。適切には、吐出ポート420は突起部422を含み、入口部は対応するアパーチャ522を含む。これら2つの部分は、したがって、吐出ポート420を入口部520に挿入してから吐出アセンブリをキャップアセンブリに対して捩ることによって結合することができ、それによって、突起部とアパーチャが係合される。好ましくは、突起部とアパーチャはこれら2つの部分を一緒に固定するようにカム装置で係合する。ここで、バルブ430は、予期せぬ分離を防止するためにカム運動が開始するまで開けられない。入口部520で密封するために環状シール424が吐出ポート420の周りに備えられる。
【0022】
図2に示すように、入口部520、密封部分510、および出口部530は、キャップボディ550から形成される。それゆえ、キャップボディ550は、バルブ540および炭酸化圧力調整器のハウジングを備える。入口部520は、密封部分の一方の側から離れて延びる管状部分として示される。密封部分520は容器で密封される。たとえば、密封部分は、容器の雄ねじに密着する雌ねじを含む。出口部530は、密封部分の他方の側から延びるものとして示される。それゆえ、出口部は容器に入る。図3に示すように、必須というわけではないが、吐出アセンブリ400がキャップアセンブリに取り付けられていないとき、入口部520を保護するためにカバー502を使用することができる。
【0023】
図5を参照すると、バルブ404、バルブ430、吐出ポート圧力調整器、およびトリガー圧力調整器が、さらに詳しく説明されている。ガス源200が接続されると、ガスがガス源200からノズル310を通じて入口402に漏れるようにノズル310は管容器のシールに侵入するかまたは孔を開ける。入口402は、ガス源200およびノズル310の軸と同軸方向に延びる実質的に管状孔として示される。バルブ404は管状孔内にある。適切には、バルブ404は、密封アパーチャ405、閉鎖部材406、および付勢手段407を備えるものとして示される。密封アパーチャは、管状孔内に密封するために着座された環状シールを適切に備えるものとして示される。閉鎖部材406は、密封アパーチャ405を閉鎖するのに適しているが、ガスが管状孔と閉鎖部材の間を通過するような大きさに作られる。ここで、閉鎖部材は、管状孔内に自由に取り付けられるボールベアリング406を備える。付勢手段407は、圧縮ばねなどの弾性部材を適切に備えるものとして示される。付勢手段407は、ノズル310からガスを受け入れる管状孔の末端で止め具に当接する。たとえば、止め具は管状孔とノズルとの間の接続部で環状突起によって形成される。それゆえ、付勢手段は、ボールベアリング406を環状シール405に押し付けるように作用する。ボールベアリングが環状シールを押圧すると、入口402が閉じられる。ガス源内のガス圧はボールベアリングによる環状シールの付勢を助けることが理解される。
【0024】
トリガー410は、閉鎖部材を密封アパーチャから脱座させることによって入口402を開く。図5を参照すると、適切には、当接部材412は、付勢手段の付勢作用に抗して閉鎖部材を押圧することによって閉鎖部材を脱座させる。当接部材412は、密封アパーチャに対して密封しないような大きさに作られる。たとえば、当接部材は溝が付けられてもよい。これは、当接部材が密封アパーチャによって支持されることを意味するので有利である。それゆえ、閉鎖部材が脱座されると、ガスが入口アパーチャから密封アパーチャを通じて当接部材412の側部または溝に沿って密封された第1のチャンバー444の中に放出される。入口402からの流速はボールベアリングが脱座される距離によって決定されることが理解される。適切には、図に示すように、当接部材412はトリガーピストン414に接続される。トリガーピストン414は、第1のチャンバー444から離れる方向に延びる吐出ボディ440の孔内で密封可能な配置で摺動することができる。ここでは、環状密封リング415が提供される。環状密封リング415は、第1のチャンバー444からガスが漏れるのを防止する。ピストンが内部を密封し第1のチャンバー444と流体連通する末端に対向する孔の末端は周囲環境に通じる。
【0025】
したがって、トリガー410は当接部材412を閉鎖部材から脱座させるのに適していることが理解される。ここで、トリガーは、トリガーピストンを孔に対して摺動させるのに適しているものとして示される。適切なトリガー構造を図4および図5に示す。ここで、好ましくは、トリガー410は、旋回軸411で吐出ボディ440に枢動可能に接続される。その結果、トリガー410を旋回軸411を中心としてロックすると、トリガーの部分416が枢動される。それゆえ、部分416はトリガーピストン416の遠位端418に向かって進む。本明細書で説明するように、第1のチャンバー444内の圧力が所定の最大値以下であるとき、部分416が移動すると、トリガーピストンが閉鎖部材406に向かって摺動する。その結果、当接部材412は閉鎖部材から脱座してガス源200からガスを放出する。トリガー410が解放されると、付勢手段407がトリガーピストンを付勢して後方に摺動させ、トリガー410を付勢して再び後ろに動かして入口402を閉じる。
【0026】
トリガー410と閉鎖部材は、トリガー圧力調整器を介して接続される。適切には、トリガー圧力調整器は弾性部材450を備える。ここで、弾性部材はトリガーの部分416をトリガーピストンの遠位端418に接続するものとして示される。弾性部材450は、所定の圧縮力(本明細書では高い圧力値)で圧縮するように配置される。それゆえ、第1のチャンバー444内の圧力が所定の高い圧力値以下であるとき、弾性部材450は部分416の運動をトリガーピストンに伝達して入口を開く。しかしながら、第1のチャンバー444内の圧力が高い圧力値以上に上昇すると、トリガーピストンが移動するのではなく弾性部材450が圧縮する。それゆえ、自動遮断が行なわれて、ガスによる第1のチャンバー444の過圧を防止する。適切には、弾性部材450は圧縮ばねである。ここで、圧縮ばねは部分416とトリガーピストンの遠位端418とに当接する。
【0027】
吐出ポート420は、吐出アパーチャ426を含む。吐出アパーチャは、第1のチャンバー444と流体連通している。ここで、吐出アパーチャは、孔を介してチャンバー444に接続される。適切には、孔は、吐出ポートと一致しており、トリガーピストンに対して直角に延びる。孔は、チャンバーボディ440に形成されたシェルフ(shelf)まで延びる。アパーチャ446は孔から周囲環境に通じる。孔はチャンバーと流体連通しており、バルブ430が孔とチャンバーとの間の流体連通するいずれかの側の孔を密封するために孔内に配置される。適切には、図5に示すように、吐出ピストン432が孔内に配置される。ここで、環状シール433がピストンに着座されてチャンバー444と流体連通する一方の側でピストン432を孔に対して密封するために備えられる。したがって、環状シール433が密封チャンバー444を維持することが理解される。第2の環状シール435が、ピストンに着座され、チャンバー444と流体連通する他方の側から延びる孔の中に選択的に密封するように配置される。シール435は、バルブが閉位置にあるときはチャンバー444を密封するが、バルブが開かれると流体が吐出アパーチャの外に出ることが可能になる。バルブは孔内のピストンの移動によって開かれることが理解される。同じ方向にさらに移動するとバルブは再び閉じる。適切には、孔には孔に沿う経路に形成された凹所436(図6)が設けられる。それゆえ、孔は、直径が減少する環状領域で囲まれた直径が増加する領域を有する。凹所の1つの形成方法は、吐出アパーチャから延びるステップ状の孔を形成した後に、スリーブの末端が孔の中のステップから相殺されるようにスリーブを挿入するものである。それゆえ、環状凹所が形成される。こうして、シールが摺動するときにシールに加わる摩擦を増加させる可能性のあるステップが孔の中に形成される。それゆえ、1つまたは複数の溝を介して凹所を形成することが好ましい。ここで、溝は孔の周面に沿って軸方向に延びる細長い空洞を形成する。それゆえ、シール435は溝に隣接した状態で支持されるが、流体は通過される。バルブは、直径が減少する領域のいずれかに対して密封するようにシール435を配置することによって閉じられる。これに反して、直径が増加する領域に隣接してシール435が配置されるとき、ガスがシール435と孔との間を通過する場合にバルブが開く(図6において矢印436で示す)。
【0028】
バルブ430は、吐出アパーチャを閉じるように付勢され、したがって、吐出ポート圧力調整器によって第1のチャンバー444を密封する。適切には、吐出ポート圧力調整器は、弾性部材460として示される。弾性部材460は、吐出ピストン432の遠位端と吐出ボディとの間で作動する。図に示すように、弾性部材460は、シール435を吐出アパーチャ426の方向に付勢し、吐出アパーチャ426に最も近い直径が減少する領域に対して密封するように配置される。当接によってさらなる下方の移動が防止される。図に示すように、当接はトリガー位置によって提供されることが好ましい。
【0029】
それゆえ、バルブ430を開くために、直径が増加する領域にシール435が隣接するように吐出ピストン432は弾性部材460の付勢に抗して移動されなければならない。以下でさらに説明するように、チャンバー444内の圧力が上昇すると、吐出調整器がバルブ430を閉じるように構成される。ここで、弾性部材は所定の圧縮力(本明細書では中間の圧力値)で圧縮するように配置される。それゆえ、チャンバー444内の圧力が中間圧力値(弾性部材450の最高圧力値よりも低い)以上に上昇すると、弾性部材460はシール433に作用する圧力によって加わる力に起因して圧縮する。その結果、シール435は直径が減少する領域で密封し、バルブ430を閉じ、チャンバー444を再密封するまで、吐出ピストン432は吐出アパーチャ426から最も離れた直径が減少する領域に向かって移動される。有利には、チャンバー444内が所定圧力に達すると、バルブ430は自動的に閉じられる。
【0030】
小型化するために、吐出ピストンとトリガーピストンの軸を交差させることが好ましい。たとえば、図5に示すように、ここでは、ピストンの一方は交差領域において他方よりも小さい直径を有する。他のピストンは小さい領域が通過する細長いスロットを含む。
【0031】
図7を参照して、バルブ540および炭酸化圧力調整器がさらに詳しく説明する。入口部は、吐出アセンブリ400の吐出ポートを受け入れるソケット522を含む。ソケット522の遠位端は、ソケットの軸を中心として上方に延びる突起部524を含む。使用中、吐出ポート420がソケット522に挿入されると、突起524は吐出ピストン432の遠位端に当接する。この当接によって吐出ピストンが前述のように開位置に移動することが理解される。通路552はソケット522の遠位端を第2のチャンバー532と接続する。第2のチャンバーは出口部に形成される。出口534は、第2のチャンバー532を容器の内側に通じさせる。出口534は、流体が容器から第2のチャンバー532に中に戻るのを防止するための逆止バルブを含む。逆止バルブはバンド536として示される。バルブ540は出口を開閉するために第2のチャンバー内に配置される。
【0032】
バルブ540は適切には遮断ピストン542を備える。その結果、チャンバー532は実質的に円筒形である。ここで、出口534はチャンバー532の円筒面に形成される。遮断ピストン542は、チャンバー532の一方の端面535と遮断ピストン542の遠位端との間に作用する炭酸化圧力調整器によってチャンバー532の他方の端面533に押し付けられる。炭酸化圧力調整器を収納するチャンバーの端部は通路554を介して大気に通じる。
【0033】
炭酸化圧力調整器は、適切には、圧縮ばねなどの弾性部材560として示される。遮断ピストン542が弾性部材560の付勢力の下で面535に押し付けられるとき、ピストンに着座される環状密封リング543、544は出口534のいずれかの側に配置される。各環状密封リング543、544は、チャンバー532に対してピストンを密封する。それゆえ、出口534が閉じられる。通路552は、出口534と面533との間にある環状密封リング544の上方でチャンバー542に入る。その結果、ガスは通路552から入りチャンバー532を加圧する。この圧力は密封リング544に作用し弾性部材560の付勢力に抗して遮断ピストン542を押し付ける。圧力が上昇するにつれて環状シール544が出口を通過するように弾性部材は十分に圧縮される。それゆえ、容器の空間を炭酸化するためにガスが容器の中に吐出される(図8に示すように)。空間がガスで満たされると、圧力が上昇してチャンバー532内の圧力を上昇させる。弾性部材は、チャンバー532内の圧力が所定の圧縮力(本明細書では低い圧力値)を超えると出口534が第3のシールによって閉じられるように圧縮する。第3のシールは、遮断ピストンのピストンヘッドの下に着座された環状密封リング546として示される。ピストンヘッドは、ガスがヘッドの周りとチャンバーのヘッドおよび壁との間とを流れるように直径が増加する領域に配置される。ピストンヘッドに作用するガスの圧力は、図9に示すように密封リング546をチャンバー532内の突起に押し付けて着座させ、出口534を遮断する。
【0034】
製造性を改善するために、ソケット、通路552、および遮断ピストン542はすべて同軸である。ここで、通路552は、押し込み型部品556の一方の側の孔がソケットを形成し、押し込み型部品の他方の側の孔がチャンバー532を形成するように、孔に素早く固定されて入る押し込み型部品556に形成されうる。
【0035】
図10を参照すると、炭酸化される容器内が密封部分510を用いてキャップで密封される。この後、吐出アセンブリ(ガス源200を含む)が取り付けられる。キャップアセンブリに吐出アセンブリを取り付けることによって、突起部524が吐出ピストン432に当接し、バルブ430が開位置に移動する。トリガー410を押すと、ガス源からガスが第1のチャンバーの中に放出される。チャンバーの中への流速が第1のチャンバー内の圧力を中間圧力値以下に保つと、入口402は開いたままとなり、ガスは吐出アパーチャ426を通って第2のチャンバーの中に放出される。十分な圧力まで上昇すると、環状シール544が出口534を通過する。圧力が低圧力値よりも低くなると、遮断バルブは第2の閉位置に移動せず、したがって、出口は開いたままとなる。したがって、容器内はトリガーを押し続けることによって炭酸化される。容器内が所定圧力に達すると、遮断ピストンは圧力によって押し付けられて第3のシール546が出口534を閉じるように炭酸化圧力調整器を十分に圧縮する。トリガーが解放されないと、炭酸化器300内の圧力は上昇を続ける。圧力が中間圧力値を超えると、吐出圧力調整器が圧縮してガスがキャップアセンブリの中に吐出されないようにバルブ430を遮断する。トリガーをさらに押し続けると、第1のチャンバー内の圧力が上昇し、最大圧力値を超える前にガス源200が再密封されるように入口402を閉じる。
【0036】
吐出アセンブリがキャップアセンブリから分離されると、圧力は遮断ピストンのヘッドに作用しなくなる。その結果、弾性部材560は遮断ピストンを端面の方向に戻し、シール534および544は出口を閉じて容器内のガスを密封する。キャップは容器へのアクセスが再び必要になるまで所定位置に留まる。また、キャップアセンブリと吐出アセンブリを分離すると、圧力がシール435に作用しなくなる。それゆえ、吐出圧力調整器は、吐出ピストン432を吐出アパーチャ426に向けて押し付け、吐出アパーチャを閉じてガスの偶発的な吐出を防止する。
【0037】
その結果、各段階で所定圧力に達した後、ガスの源が遮断される3段階の減圧システムが提供される。第1段階では、所定圧力以上のガスの流れを遮断する。それゆえ、第1段階では吐出ガスの最大圧力を制限して流速を制限する。最大圧力の制限は、次の2つの減圧バルブとともにけがの可能性を実質的に排除する安全システム全体の一部を形成する安全装置である。また、流速を下げると、着氷の可能性が低くなりガスの自由な流れが可能になる。また、次の段階では2つの機能が実施される。まず、吐出アセンブリがキャップアセンブリに取り付けられていない場合、次の段階ではガスが吐出されない。第二に、次の段階では実現される最大圧力および流速が制限される。同様に、第3の段階では、容器の過圧が防止されて出口から放出されるガスの圧力および流速が制限される。
【0038】
低い圧力値、中間の圧力値、および高い圧力値は、用途に応じて設定することができる。約0.207MPa(約30psi)の低い圧力値は、飲料の一部が取り出されているときの炭酸飲料の容器を爽やかに保つのに十分であることが分かっている。炭酸飲料の炭酸がぬけてしまったら、約0.345MPa(約50psi)の低い圧力値が飲料を再充填または再炭酸化するのに十分であることが分かっている。中間の圧力値および高い圧力値は相応に設定される。圧力調整器が順々にトリップするように各値の間に十分なステップを残しておくべきである。それゆえ、吐出アセンブリが2つの用途に採用できるように、約0.552MPa(約80psi)の中間の圧力値と約0.690MPa(約100psi)の高い圧力値が特に適していることが分かっている。試験では、これらの値を採用することで、装置がガス源(約4.83MPa(約700psi)に加圧された)から吐出される最大圧力および流速をそれぞれ約0.75MPa±0.035MPa(約7.5bar±0.35)および15リットル/minに制限することを示している。
【0039】
炭酸化装置を2つの部分から形成された炭酸化器との関連で説明してきたが、2つの部分を一体的に形成することが可能である。ここで、吐出圧力調整器、バルブ430、および吐出ピストンは有利ではあるが必須でないことは理解される。
【0040】
いくつかの好ましい実施形態を示して説明してきたが、添付の特許請求の範囲で規定されるような本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更および変形がなされてもよいことが当業者に理解され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放された容器内を炭酸化する炭酸化器であって、該炭酸化器は、
操作可能な入口バルブによって開閉され、加圧されたガスを受け入れる入口と、
出口バルブによって開閉され、炭酸化させるためのガスを前記炭酸化器から容器の中に放出する出口と、
前記入口を介してガス放出させるために前記操作可能な入口バルブを開くトリガー構造と、を備えており、
前記炭酸化器内が所定の第1の圧力値を超えると前記操作可能な入口バルブを自動的に閉じるためのトリガー圧力調整器が配置されるとともに、前記炭酸化器内が所定の第2の圧力値を超えると前記出口バルブを自動的に閉じるための炭酸化圧力調整器が配置されており、前記第1の圧力バルブは前記第2の圧力値よりも高く、
前記炭酸化器は吐出アセンブリおよびキャップアセンブリを備えており、前記吐出アセンブリは前記キャップアセンブリに結合可能であるとともに前記キャップアセンブリから分離可能であり、前記吐出アセンブリは前記入口、前記入口バルブ、前記トリガー、および前記トリガー圧力調整器を含み、前記キャップアセンブリは炭酸化される容器の密封に適しており前記出口を含み、前記吐出アセンブリは前記キャップアセンブリにガスを吐出する吐出ポートをさらに含み、前記吐出ポートは吐出バルブによって開閉され、前記吐出アセンブリ内が所定の第3の圧力値に達すると前記吐出バルブを自動的に閉じるための吐出圧力調整器が配置されており、前記第3の圧力バルブは前記第1の圧力バルブと前記第2の圧力バルブとの間にあることを特徴とする炭酸化器。
【請求項2】
前記出口バルブは炭酸化ピストンを備え、該炭酸化ピストンは、前記炭酸化アセンブリ内のガス圧力により押圧されて第1の方向にまず開位置まで移動するように特に構成されており、前記炭酸化アセンブリ内の圧力が前記所定の第3の圧力値を超えると前記炭酸化ピストンが前記第1の方向にさらに移動して閉位置に達する、請求項1に記載の炭酸化器。
【請求項3】
前記操作可能な入口バルブは閉鎖部材を備えており、前記入口は前記閉鎖部材を前記入口から遠ざけることによって開かれ、前記トリガー構造は前記閉鎖部材を移動させることが可能であり、前記トリガー圧力調整器は前記トリガー構造を前記閉鎖部材に結合する、請求項1または2に記載の炭酸化器。
【請求項4】
前記閉鎖部材は前記閉位置に向かって移動するように付勢される、請求項3に記載の炭酸化器。
【請求項5】
前記トリガー構造は前記トリガー圧力調整器を介してトリガーピストンに結合されており、前記入口バルブは前記トリガーピストンの位置に応じて開閉され、前記炭酸化器内のガス圧力は前記トリガーピストンに作用して該トリガーピストンを前記入口バルブが閉じられる位置に向かって移動させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の炭酸化器。
【請求項6】
前記出口バルブは炭酸化ピストンを備え、前記炭酸化アセンブリ内のガス圧力は前記出口を閉じるように前記炭酸化ピストンを押圧し、前記炭酸化圧力調整器は前記炭酸化ピストンの移動を制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の炭酸化器。
【請求項7】
前記吐出バルブは吐出ピストンを備え、前記吐出ピストンは前記吐出ポートが閉じられる位置に付勢されており、前記吐出アセンブリと前記キャップアセンブリの結合によって前記吐出ピストンは前記吐出バルブが開く位置に移動され、前記吐出ピストンは前記吐出アセンブリ内のガス圧力が前記吐出ピストンに作用して前記吐出バルブが閉じられる位置に前記吐出ピストンを移動させるように配置されており、前記吐出圧力調整器は前記吐出ピストンの移動を制御する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の炭酸化器。
【請求項8】
前記トリガー圧力調整器、前記吐出圧力調整器、および前記炭酸化圧力調整器のうちの1つまたは複数は弾性部材を備え、前記それぞれの所定の圧力値は前記弾性部材を圧縮するために必要な力に依存する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の炭酸化器。
【請求項9】
ガス源と炭酸化器とを備える炭酸化装置であって、前記ガス源は前記炭酸化器に結合されており、前記炭酸化器は請求項1〜9のいずれか一項に記載されたものである、炭酸化装置。
【請求項10】
前記ガス源は使用済みガス源を交換するために前記炭酸化アセンブリから分離することができる、請求項9に記載の炭酸化装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の炭酸化器を形成するためにキャップアセンブリと結合して使用される吐出アセンブリであって、
操作可能な入口バルブによって開閉され、加圧ガスを受け入れる入口と、
前記入口を介してガス放出させるために前記操作可能な入口バルブを開くトリガー構造と、
前記吐出アセンブリ内が所定の高い圧力値を超えると前記操作可能な入口バルブを自動的に閉じるように配置されたトリガー圧力調整器と、
出口バルブによって開閉される出口からガスを放出するキャップアセンブリにガスを吐出する吐出ポートと、を備え、該吐出ポートは吐出バルブによって開閉され、前記吐出アセンブリ内が所定の中間の圧力値に達すると前記吐出バルブを自動的に閉じるように吐出圧力調整器が配置される、吐出アセンブリ。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の炭酸化器を形成するために吐出アセンブリと結合して使用されるキャップアセンブリであって、
吐出アセンブリの吐出ポートからのガスを受け入れる入口部と、
出口バルブによって開閉され、炭酸化させるためのガスを前記キャップアセンブリから容器の中に放出する出口と、
前記キャップアセンブリ内が所定の低い圧力値を超えると前記出口バルブを自動的に閉じるように配置される炭酸化圧力調整器とを備えるキャップアセンブリ。
【請求項13】
容器内を炭酸化する方法であって、該方法は炭酸化器を前記容器に対して密封することを備え、前記炭酸化器は請求項1〜10のいずれか一項に記載され、該方法は、
前記炭酸化アセンブリ内が前記所定の第2の圧力値を超えると前記炭酸化アセンブリからの前記出口を前記炭酸化圧力調整器によって自動的に閉じること、
前記所定の第1の圧力値を超えると前記炭酸化アセンブリへの前記入口を前記トリガー圧力調整器によって自動的に閉じること、
前記吐出アセンブリ内が前記所定の第3の圧力値を超えると前記吐出アセンブリからの前記吐出ポートを前記吐出圧力調整器によって自動的に閉じることを備える、方法。
【請求項14】
前記キャップアセンブリを前記開放された容器に接続すること、およびガスを吐出する前に前記キャップアセンブリを前記吐出アセンブリに取り付けることを備え、前記キャップアセンブリを前記吐出アセンブリに接続することによって前記吐出バルブが開かれる、請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−519502(P2013−519502A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552475(P2012−552475)
【出願日】平成23年2月11日(2011.2.11)
【国際出願番号】PCT/GB2011/050261
【国際公開番号】WO2011/098827
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(512200240)インガッジ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】INGAZZI LIMITED
【Fターム(参考)】