説明

無線デバイスのためピアツービアデータネットワーキングを提供する方法及び装置

【課題】無線デバイス間でコンテンツを転送するため、サーバを用いないピアツーピアデータネットワークシステムを提供する。
【解決手段】第1のアドレス及びコンテンツを有する第1の無線デバイスと、第2の無線デバイスとを含む。第1の無線デバイスは、第1のアドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して送信する。第2の無線デバイスは、第1の無線デバイスからメッセージを受信し、第2のサービスを介した第1のアドレスへの通信経路を確立し、第1の無線デバイスからコンテンツを受信する。第1の無線デバイスから第2の無線デバイスへ第1のサービスを介してメッセージを送信することを含む。ここで、メッセージは、第1のアドレスを含む。更に、第1の無線デバイスからメッセージを受信した後、第2の無線デバイスによって、第2のサービスを介した第1のアドレスへの通信経路を確立し、第1の無線デバイスからコンテンツを受信することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された実施形態は、無線デバイスのためのピアツービアネットワーキングに関する。
【0002】
(35U.S.C.§119の下の優先権主張)
本特許出願は、2005年5月20日に出願され、本願の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれ、"METHODS AND APPARATUS FOR PROVIDING PEER- TO-PEER DATA NETWORKING FOR WIRELESS DEVICES"と題された米国仮出願番号60/683,389号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
技術の進歩により、より小型でより強力なパーソナル計算デバイスが得られた。例えば、現在、小型かつ軽量でありユーザによる持ち運びが容易なポータブル無線電話、携帯情報端末(PDA)、及び、ページング装置のような無線計算デバイスを含む様々なポータブルパーソナル計算デバイスが存在する。更に詳しくは、ポータブル無線電話は、更に、例えば、無線ネットワークを介して音声パケット及びデータパケットを通信するセルラ電話を含む。更に、そのような多くのセルラ電話が、比較的計算機能を増強して製造されてきており、小型のパーソナルコンピュータやハンドヘルドPDAと同等になってきている。しかしながら、これらのより小型かつより強力なパーソナル計算デバイスは、一般に、リソースが厳しく制限される。例えば、スクリーンサイズ、利用可能なメモリ及びファイルシステムスペースの量、入出力機能や処理機能の量はそれぞれ、小さなデバイスサイズによって制限されうる。そのような厳しいリソース制限のために、例えば、クライアントデバイスのような遠隔パーソナル計算デバイス上に存在するソフトウェアアプリケーションやその他の情報の、制限されたサイズ及び量を維持することが一般に望ましい。
【0004】
図1は、例えば、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワーク、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)ネットワーク、又はその他のネットワークのような通信ネットワーク104に接続された無線デバイス100,102間でのデータファイルの経路付けのための、無線デバイスにおけるアプリケーション実行に対する従来のアプローチを示す。図示するように、本実施形態に先立つ無線デバイス100,102間のデータファイル通信は、1つの無線デバイスから別の無線デバイスへとデータファイルを配信するために、通信ネットワーク104に接続されたマルチメディアサーバ(MMS)108の使用を必要とする。
【0005】
図2は、メッセージシーケンス図の形態をとる図1の動作を示す。具体的には、発信元無線デバイス100が、通信ネットワーク104とのデータコール接続を確立し(シーケンスステップ21,22,23)、その後、MMS108へデータファイルを転送する(シーケンスステップ24)。データファイルは、無線デバイス102のような宛先の表示を含む。無線デバイス100からのデータファイルの受信後、MMS108は、宛先無線デバイス102に、例えば、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージによって、MMS上にデータファイルが存在することを通知する(シーケンスステップ25)。
【0006】
MMS108からSMSメッセージを受信した後、無線デバイス102は、通信ネットワーク104とのデータコール接続を確立する(シーケンスステップ26,27,28)。データコール接続を確立した後、無線デバイス102は、MMS108からデータファイルをダウンロードする(シーケンスステップ29)。データファイルのダウンロードを終えた後、無線デバイス102は、MMS108にアクノレッジメントを送信する(シーケンスステップ30)。これを受けて、MMS108は、無線デバイス100へアクノレッジメントを送信し(シーケンスステップ31)、無線デバイス102のような特定の宛先へのデータファイルの送信を示す。
【0007】
上述したように、無線デバイス100から無線デバイス102へのデータファイルの送信は、データファイルの格納及び再送信のために、マルチメディアサーバ108を用いることを必要とする。このアプローチに従うと、データファイルを宛先へ送信する前に格納するために、通信ネットワーク104に接続されたMMS108コンピュータシステムの形態をとる追加ハードウェアが必要とされる。更に、データファイルのアップロード(無線デバイス100からMMS108への送信)とダウンロード(MMS108から無線デバイス102への送信)との両方のために、メッセージシーケンスステップが必要とされる。
【発明の概要】
【0008】
本実施形態は、無線デバイス間でのコンテンツ転送のための、サーバを用いないピアツーピアデータネットワークを提供する。
【0009】
無線デバイスのためのピアツービアデータネットワークシステム実施形態は、第1のアドレス及びコンテンツを有する第1の無線デバイスと、第2の無線デバイスとを含む。第1の無線デバイスは、第1のアドレスを含むメッセージを第1のサービスを介して送信するように構成される。第2の無線デバイスは、第1の無線デバイスからメッセージを受信し、第2のサービスを介して、第1のアドレス及びサブアドレスへの通信経路を確立し、第1の無線デバイスからコンテンツを受信するように構成される。
【0010】
第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間でコンテンツを通信する方法実施形態は、第1のアドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して、第1の無線デバイスから第2の無線デバイスへ送信することと、第1の無線デバイスからメッセージを受信した後、第2の無線デバイスによって、第2のサービスを介して、第1のアドレス及びサブアドレスへの通信経路を確立し、第1の無線デバイスからコンテンツを受信することとからなる各ステップを含む。
【0011】
ピアツービアデータネットワーク上でコンテンツを通信する更なる方法実施形態は、アドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して無線デバイスへ送信することと、アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、無線デバイスとの第2のサービスを介した通信経路を確立することと、確立した通信経路を介してコンテンツを送信することとを含む。
【0012】
ピアツービアデータネットワーク上でコンテンツを通信する更なる方法実施形態は、第2のサービスを介して無線デバイスから受信した、アドレスを含むメッセージに基づいて、このアドレスへの第1のサービスを介した通信経路を確立することと、確立した通信経路を介して、アドレス及びサブアドレスからコンテンツを受信することとを含む。
【0013】
ピアツービアデータネットワークのための無線デバイスプロセッサ実施形態は、アドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して送信し、アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、無線デバイスとの第2のサービスを介した通信経路を確立し、確立された通信経路へメモリからコンテンツを送信するように構成されたプロセッサを含む。
【0014】
ピアツービアデータネットワークのための更なる無線デバイスプロセッサは、無線デバイスのアドレスを含み、第2のサービスを介して受信したメッセージに基づいて、無線デバイスのアドレスへの第1のサービスを介した通信経路を確立し、確立された通信経路を介して、アドレス及びサブアドレスからコンテンツを受信するように構成されたプロセッサを含む。
【0015】
更なる実施形態では、プロセッサによって実行された場合、プロセッサに対して、アドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して送信させ、アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、無線デバイスとの第2のサービスを介した通信経路を確立させ、メモリから、確立された通信経路へとコンテンツを送信させる命令を、メモリ又はコンピュータ読取可能媒体が格納している。
【0016】
更なる実施形態では、プロセッサによって実行された場合、プロセッサに対して、無線デバイスの第1のアドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して受信させ、第1のアドレスへの、第2のサービスを介した通信経路を確立させ、受信したメッセージに基づいて、確立した通信経路を介して、第1のアドレスからのコンテンツを受信させる命令を、メモリ又はコンピュータ読取可能媒体が格納している。
【0017】
更なる実施形態では、第1の無線デバイスとコンピュータプラットフォームとの間でコンテンツを通信する方法は、第1の無線デバイスから、第1のサービスを介してメッセージを送信することと、予め定めた時間期間の経過後、第1の無線デバイスからコンテンツを送信するために、第1の無線デバイスによって、第2のサービスを介したコンピュータプラットフォームへの通信経路を確立することとを含む。このメッセージは、第1のアドレスを含んでおり、第2の無線デバイスが意図された宛先を有する。
【0018】
更なる実施形態では、コンピュータプラットフォームと第1の無線デバイスとの間でコンテンツを通信する方法は、第1のサービスを介して、第1の無線デバイスからのメッセージを受信することと、第1の無線デバイスによって、第2のサービスを介したコンピュータプラットフォームへの通信経路を確立し、コンピュータプラットフォームからのコンテンツを受信することとを含む。このメッセージは、コンピュータプラットフォームの第1のアドレスを含んでいる。
【0019】
開示された実施形態の他の利点が、実施形態を実現するために考慮されたベストモードを例示することによって好適な実施形態が示され説明されている下記詳細説明から、当業者に容易に明らかになるであろう。理解されるように、これら実施形態は、その他及び異なる実施形態でも可能であり、幾つかの詳細が、全て実施形態から逸脱することなく、様々な観点で変形可能である。開示された実施形態の利点はまた、特に、特許請求の範囲で示された手段や組み合わせ手段によって実現され達成される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、従来のアプローチの通信ネットワークのハイレベルブロック図である。
【図2】図2は、図1の従来のアプローチの動作のメッセージシーケンスチャートである。
【図3】図3は、実施形態に従った通信ネットワークのハイレベル図である。
【図4】図4は、図3の実施形態の動作のメッセージシーケンスチャートである。
【図5】図5は、図3の無線デバイスの処理フローの一部のハイレベル機能フローチャートである。
【図6】図6は、少なくとも1つの実施形態に従ってクライアントデバイス及びサーバをサポートする無線ネットワークアーキテクチャの図である。
【図7】図7は、少なくとも1つの実施形態に従ってクライアントデバイス及びサーバをサポートする無線ネットワークアーキテクチャのより詳細な図である。
【図8】図8は、第2の実施形態の動作のメッセージシーケンスチャートである。
【図9】図9は、第2の実施形態の動作のメッセージシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、同一の参照番号を持つ要素が、全体を通じて同じ要素を示す添付図面中の図において、限定ではなく、一例によって例示される。
【0022】
実施形態に従うメカニズムは、通信ネットワークを使用して、無線デバイス間でのコンテンツのピアツーピア通信を提供する。特に、本実施形態によって、無線デバイスは、専用のネットワークサーバを必要とすることなく、例えば、音声、テキスト、ビデオ、及びその他のマルチメディアコンテンツのようなコンテンツを交換するために、ピアツーピア通信経路を設定することが可能となる。更に、実施形態によって、無線デバイスは、例えば、ショートメッセージサービス及びパケットデータサービスのような異なるサービスを用いて、通信経路を設定することが可能となる。
【0023】
図3は、例えば、CDMAネットワーク、GPRSネットワーク、UMTSネットワーク、及び、その他のタイプの通信ネットワークのような通信ネットワーク304に接続された無線デバイス300,302間で、例えばデータファイルのようなコンテンツ303を経路付けるための実施形態を示す。各無線デバイス300,302上に存在する実行可能命令のセットのようなピアツービア(PTP)アプリケーション621は、無線デバイス300,302間でのコンテンツ303の交換を達成するために実行することが可能である。図示するように、無線デバイス300,302間でのコンテンツ303の通信が、例えばMMS108(図1)のような専用のネットワークサーバを必要とせずに引き起こる。更に、図示するように、無線デバイス302は、無線デバイス300へ通信するためのコンテンツ303(一点鎖線)を含む。更に、後述するように、無線デバイス300,302間でのコンテンツ303の転送に関するメッセージ通信が、例えばパケットデータ接続の形態で、コンテンツの転送に用いられるサービスから、例えばショートメッセージサービス(SMS)メッセージの形態で、個別のサービスを用いてシグナルされる。
【0024】
図4は、メッセージシーケンス図の形態の図3の実施形態の動作を示す。無線デバイス300を起動することによって、通信ネットワーク304とのデータコール接続を確立する(シーケンスステップ41,42,43)。データコール接続の確立中、無線デバイス300は、例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスのようなネットワークアドレス305を取得して、通信ネットワーク304における無線デバイスのアドレスを指定する。データコール接続の確立後、無線デバイス300によってPTPアプリケーション621を実行することによって、無線デバイスに対して、例えばSMSメッセージのようなメッセージ60を、通信ネットワーク304を用いて宛先無線デバイス302へ送信させる(シーケンスステップ44)。
【0025】
メッセージ60は、例えば、特定のメッセージタイトル、主題、タイプ、又はその他のメカニズムを用いることによって、無線デバイス300から無線デバイス302へ通信されるコンテンツ303を表示することを含む。メッセージ60は、無線デバイス300のアドレス305のみならず、無線デバイスアドレス305におけるポート番号のような予め定めたセカンダリアドレスやサブアドレス306等を含む。実施形態では、サブアドレス306は、そのようなコンテンツ転送のために指定された設定値である。別の実施形態では、サブアドレス306は、メッセージ60の送信に先立って決定されるランダム値である。別の実施形態では、メッセージ60は、転送されるコンテンツ303の表示を省略し、下記に述べるように、無線デバイス302が接続するアドレス305のみを含んでいる。実施形態では、メッセージ60は、SMSメッセージのようなショートメッセージサービスを用いて送信される。
【0026】
また更なる実施形態では、メッセージ60コンテンツは、メッセージコンテンツの盗み見を防ぐために暗号化される。別の実施形態では、メッセージ60コンテンツは、メッセージコンテンツを改ざんすることを防ぐために電子署名される。
【0027】
図4のメッセージシーケンス図に戻って示すように、メッセージ60の受信後、無線デバイス302は、通信ネットワーク304とのデータコール接続を確立する(シーケンスステップ45,46,47)。実施形態では、通信ネットワーク304とのデータコール接続は、例えば、パケットデータサービスのようなメッセージ60の送信とは異なるサービスを利用する。データコール接続を確立した後、無線デバイス302は、通信ネットワーク304を用いて、メッセージ60で指定されたアドレス305及びサブアドレス306において、無線デバイス300との例えばソケット接続のような接続を確立する(シーケンスステップ48)。ソケット接続という用語は、2つのユニークに識別される終了点間の通信接続を含む。実施形態では、接続設定は、例えば一般鍵と秘密鍵とのペアのような暗号情報の交換を含む。各実施形態において、暗号情報の交換は、例えばSMSメッセージのようなメッセージ60のサービスを用いて、又は、例えば上述したように確立されたデータ接続のようなコンテンツ通信を用いて引き起こる。
【0028】
接続が確立された後、各無線デバイス300,302上のPTPアプリケーション621は、例えばパケットデータサービス接続のような接続を用いて通信する無線デバイスによって実行される。それゆえ、無線デバイス302は、確立された接続を用いて、通信ネットワーク304を介して、無線デバイス300からコンテンツ303をダウンロードする。実施形態では、無線デバイス300,302間で転送されるコンテンツ303が暗号化される。無線デバイス300からのコンテンツ303のダウンロードを終えた後、無線デバイス302は、発信元無線デバイスにアクノレッジメントを送信し(シーケンスステップ50)、転送が完了したことを示す。
【0029】
図5は、図4の実施形態に従った無線デバイス300の動作処理フローの一部のハイレベル機能ブロック図502を示す。図5に示すように、無線デバイス300処理フローは、アイドル状態504において動作を開始する。処理フローの開始時において、パケットデータコール発信が、ネットワーク304になされ(図4のシーケンスステップ41)、フローは、データコール接続を確立するステップ506に移動する。ステップ506では、無線デバイス300が、図4に関して上述したステップ41〜43のシーケンスを実行する。
【0030】
データコール接続の確立後、無線デバイス300は、上述したメッセージ60を、ネットワーク304を用いて宛先無線デバイス302へ送信し、処理フローは、コンテンツを転送するステップ508に移行する。図4に関して上述したように、実施形態では、例えば、パケットデータとは対照的なSMSメッセージを用いるように、異なるサービスを用いることによって、確立されたデータコール接続からメッセージ60が転送される。ステップ508の間、無線デバイス300は、図4に関して上述したように、ステップ48,49のシーケンスを実行する。具体的には、宛先無線デバイス302から来る要求について、無線デバイス300は、要求移行510を実行して、ソケット接続の受諾及び確立を取り扱い(図4のシーケンス48)、コンテンツ303を転送する(図4のシーケンス49)。
【0031】
宛先無線デバイス302からアクノレッジメントを受け取った後、処理フローは、ステップ508からアイドル状態504へ移行する。異なる実施形態では、異なるステップ及び移行のシーケンスが、上述した実施形態を達成するために使用されうることが理解されるだろう。例えば、メッセージ60は、指定されたコンテンツ303に対し多数の要求の取り扱いを要求する多数の宛先無線デバイスへ送信される。この実施形態によれば、ステップ508からステップ504への移行は、送信されたメッセージ60数に対応する要求数の受信後か、又は、予め定めたタイムアウト期間後かの何れかにおいて行われる。
【0032】
更に、別の実施形態では、無線デバイス300は、例えば、予め定めた時間期間が経過した後、宛先無線デバイス302からアクノレッジメントを受信することなく、ステップ508からアイドル状態504へ移行する。また更なる実施形態では、アクノレッジメントは、パケットデータサービスを介する代わりに、例えばSMSメッセージのような、メッセージ60と同じサービスを用いて無線デバイス302から受信される。
【0033】
更に、前述の議論は、発信元無線デバイスから宛先無線デバイスへのコンテンツ303の転送を述べているが、1又は複数の実施形態では、転送方向が、別方向でも、双方向でも行われうる。すなわち、転送されるコンテンツを格納するための中間サーバを必要とすることなく、宛先無線デバイス302が、発信元無線デバイス300に接続してコンテンツ303を転送したり、無線デバイス300,302が、互いにコンテンツを転送することができる。
【0034】
図8は、メッセージシーケンス図の形態をした第2の実施形態の動作を示す。第2の実施形態によれば、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ等のコンピュータプラットフォーム612(後述する図6)は、宛先無線デバイス302が、発信元無線デバイス300とファイルを転送できない場合、コンテンツ303の記憶のためのフェイルオーバ位置を提供するために使用される。
【0035】
発信元無線デバイス300は、無線ネットワーク304とのデータコール接続を確立する(シーケンスステップ80,81,82)。データコール接続の確立中、無線デバイス300は、例えばIPアドレスのようなネットワークアドレス305を取得し、通信ネットワーク304における無線デバイスのアドレスを指定する。例えば、パケットデータサービス接続のようなデータコール接続を確立した後、無線デバイス300によるPTPアプリケーション621の実行によって、無線デバイスに対して、無線デバイス302(図示せず)に向けてネットワーク304へ、上述したSMSメッセージのようなメッセージ60を送信させる(シーケンスステップ83)。しかしながら、無線デバイス302は、その時、ネットワーク304に接続されていない。メッセージ60は、上述した通りである。
【0036】
参照番号84で示すように、宛先無線デバイス302から、例えば、図4の接続48に示すような接続要求を受信することなく、予め定めた時間期間を経過した後、無線デバイス300は、コンテンツ303を、コンピュータプラットフォーム612へ転送する(シーケンスステップ85)。第2の実施形態によれば、コンテンツ303が転送されるコンピュータプラットフォーム612は、無線ネットワーク304又は有線ネットワーク616(共に以下に図6を参照して記載する)に接続されたユーザ指定されたデバイスであり、ネットワーク304を経由して無線デバイス300によって到達可能である。すなわち、コンピュータプラットフォーム612は、発信元無線デバイス300が、宛先無線デバイス302へ向けられたコンテンツ303を転送するフェイルオーバオプションである。例えば、コンピュータプラットフォーム612は、インターネットに接続されたラップトップコンピュータ、又は、ユーザ指定されたデスクトップコンピュータでありうる。更に、上記実施形態と調和して、コンピュータプラットフォーム612へ転送されたコンテンツ303は、暗号化されうる。
【0037】
最後に、発信元無線デバイス300は、メッセージ60に類似したメッセージ62を、宛先無線デバイス302に向けてネットワーク304へ送信する。メッセージ62は、コンテンツ303が転送されるコンピュータプラットフォーム612のアドレスを含んでおり、ネットワーク304に接続すると、宛先無線デバイスが、コンピュータプラットフォームからコンテンツ303を取得することが可能となる。
【0038】
図9は、宛先無線デバイス302による、コンピュータプラットフォーム612からのコンテンツ303の取得のメッセージシーケンス図を示す。ネットワーク304は、宛先無線デバイス302へメッセージ62を送信する(シーケンスステップ90)。メッセージ62は、例えば、特定のメッセージタイトル、主題、タイプ、又はその他のメカニズムを用いることによって、コンピュータプラットフォーム612から宛先無線デバイス302へ通信されるコンテンツ303を表示することを含む。メッセージ62は、コンピュータプラットフォーム612における予め定めた2次アドレスのみならず、コンピュータプラットフォーム612のアドレスをも含んでいる。
【0039】
ショートメッセージサービスによるメッセージ62の受信後、宛先無線デバイス302は、通信ネットワーク304とのデータコール接続を確立する(シーケンスステップ91,92,93)。データコール接続の確立後、無線デバイス302は、通信ネットワーク304を用いて、コンピュータプラットフォーム612との接続を確立する(シーケンスステップ94)。接続が確立された後、宛先無線デバイス302は、PTPアプリケーション621を実行し、この接続を用いて通信する。そして、宛先無線デバイス302は、コンピュータプラットフォーム612からコンテンツ303をダウンロードする。
【0040】
パーソナル計算デバイスの幾つかは、しばしばランタイム環境及びソフトウェアプラットフォームと称されるアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を利用する。APIは、ローカルコンピュータプラットフォーム上にインストールされ、例えば、デバイス特有のリソースのための一般化されたコールを提供することによって、それらデバイスの動作を簡単にするために使用される。更に、そのような幾つかのAPIはまた、ソフトウェア開発者に、そのようなデバイス上で完全に実行可能なソフトウェアアプリケーションを生成する機能を提供するものとして知られている。更に、そのようなAPIの幾つかは、計算デバイスシステムソフトウェアとソフトウェアアプリケーションとの間に操作可能に配置されているとして知られ、これによって、ソフトウェア開発者が、特定の計算デバイスシステムソースコードを必要とすることなく、計算デバイスの計算機能が、ソフトウェアアプリケーションに利用可能となる。更に、幾つかのAPIは、安全な暗号情報を用いて、パーソナルデバイス(すなわち、クライアント)と、遠隔デバイス(すなわち、サーバ)との間の安全な通信のためのメカニズムを提供するものとして知られている。
【0041】
そのようなAPIの一例は、そのうちの幾つかについては後で詳細に説明するが、カリフォルニア州サンディエゴのカルコム社によって開発されたBinary Runtime Environment for Wireless(登録商標)(BREW(登録商標))のバージョンを含む。BREWは、しばしば、計算デバイス(一般に、無線セルラ電話)のオペレーティングシステムを介して存在するシンベンダ(thin veneer)として説明され、特に、パーソナル計算デバイス上で見られるハードウェア機能に対するインタフェースを提供する。BREWは更に、少なくとも、デバイスリソースに関するデマンドについて、及び、BREW APIを含むデバイスのためにコンシューマによって支払われる価格について、比較的安い費用でパーソナル計算デバイス上に備えることができるという1つの利点によって特徴付けられる。BREWに関連して知られている他の特徴は、無線サービスオペレータ、ソフトウェア開発者、及び、計算デバイスコンシューマに対して様々な利益をもたらすエンドトゥエンドソフトウェア配信プラットフォームを含んでいる。少なくとも1つのそのような現在利用可能なエンドトゥエンドソフトウェア配信プラットフォームは、サーバ−クライアントアーキテクチャによって配信されるロジックを含む。ここでは、サーバが、例えば、課金、セキュリティ、及び、アプリケーション配信機能を実行し、クライアントが、例えば、アプリケーション実行、セキュリティ、及び、ユーザインタフェース機能を実行する。
【0042】
1又は複数の実施形態が、計算デバイス上で実行するランタイム環境(API)と共に使用される。1つのそのようなランタイム環境(API)は、前述したBinary Runtime Environment for Wireless(BREW)ソフトウェアである。しかしながら、記述された実施形態のうちの1又は複数は、例えば、無線クライアント計算デバイス上のアプリケーションの実行を制御するその他のタイプのランタイム環境(API)とともに使用することができる。
【0043】
図6は、無線システム600の1つの典型的な実施形態のブロック図を例示する。システム600は、少なくとも1つのアプリケーションダウンロードサーバ606と、無線ネットワーク604を介して通信する、例えばセルラ電話602のようなクライアントデバイスを含むことができ、無線通信ポータルを介して無線デバイスへソフトウェアアプリケーション及びコンポーネントを、又は、その他のデータアクセスを、無線ネットワーク604へ選択的に送信する。本明細書に示すように、無線(クライアント)デバイスは、セルラ電話602、パーソナルデジタルアシスタント608、ここでは2方式テキストページャとして示されているページャ610、あるいは、無線通信ポータルを有する個別のコンピュータプラットフォーム612にさえなりうる。例えば、無線デバイス300は、データの送受信のためのトランシーバ又は通信デバイスと、命令の実行、及び、無線デバイスの動作の制御のためのプロセッサと、実行可能命令、コンテンツ303、アドレス305、及びサブアドレス306を格納するためのメモリとを含む。従って、本実施形態は、限定される訳ではないが、無線モデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、アクセス端末、電話、又は、これら任意の組み合わせ及び部分的組み合わせを含む通信デバイスのような通信デバイスポータルを含む任意の形態のクライアントデバイスで実現されうる。
【0044】
アプリケーションダウンロードサーバ606は、ここでは、無線ネットワーク604と通信する他のコンピュータ要素を備えたネットワーク616上に示されている。スタンドアロンサーバ622が存在しうる。また、各サーバは、個別のサービス及び処理を、無線ネットワーク604を介してクライアントデバイス602,608,610,612に提供することができる。システム600は更に、無線デバイス602,608,610,612によってダウンロード可能な、例えばピアツーピアアプリケーション621のようなソフトウェアアプリケーションを保持する少なくとも1つの格納されたアプリケーションデータベース618を含む(ピアツーピアアプリケーションは、破線によって示される無線デバイスへダウンロード可能なものとして示される)。しかしながら、当業者であれば、図6に例示する構成は、単なる典型例であることを理解するであろう。従って、他の実施形態は、記載した機能を全て実行することができ、全ての必要なハードウェア及びソフトウェアを含むことができるか、あるいは、選択された機能のみを含むことができる1又は複数のサーバを含むことができる。
【0045】
図7では、無線ネットワーク604の構成要素と、典型的な実施形態の要素の相互関係とを含んでおり、システム600をより完全に示すブロック図が示される。システム600は、単に典型例であって、任意のシステムを含むことができる。このシステムによって、無線クライアント計算デバイス602,608,610,612のような遠隔クライアントデバイスは、互いに、空気インタフェースによって、及び/又は、限定することなく、無線ネットワークキャリア及び/又はサーバを含む無線ネットワーク604を介して接続された構成要素間で通信することができる。アプリケーションダウンロードサーバ606、及び、格納されたアプリケーションデータベース618は、例えばインターネット、安全なLAN、WAN、又はその他のネットワークのようなデータリンクを介して、キャリアネットワーク700と通信する。格納されたアプリケーションデータベース618は、無線クライアントコンピュータデバイス602,608,610,612のそれぞれへのダウンロードのために、上述した実施形態に従ったピアツーピアアプリケーション621を含んでいる。無線クライアントコンピュータデバイス602,608,610,612は、格納されたアプリケーションデータベース618から、ピアツーピアアプリケーション621(点線)のコピーをダウンロードする。示された実施形態では、サーバ620は、アプリケーションダウンロードサーバ606、配信サーバ622、及び、格納されたアプリケーションデータベース618を含むことができる。しかしながら、これらサーバは、独立したデバイスにもなりえる。
【0046】
再び図7の実施形態に示すように、キャリアネットワーク700は、メッセージングサービスコントローラ(MSC)702へ送られるメッセージ(一般に、データパケット)を制御する。キャリアネットワーク700は、例えば、他のネットワーク、インターネット、及び/又はPOTS(plain ordinary telephone system)のような他の通信リンクを介してMSC702と通信する。一般に、キャリアネットワーク700とMSC702との間のネットワーク又はインターネット接続はデータを転送し、POTSは音声情報を転送する。MSC702は、例えば、データ転送のためのデータネットワーク及び/又はインターネットと、音声情報のためのデータ転送との両方を含む、少なくとも1つの通信リンクによって、多数の基地局(BTS)704に接続されうる。BTS704は、最終的には、ショートメッセージングサービス(SMS)等のようなover-the-airプロトコルによって、例えばセルラ電話602のような無線デバイスへ無線でメッセージをブロードキャストする。
【0047】
図7の実施形態では、セルラ電話602のような無線デバイスはそれぞれ、ソフトウェアアプリケーションを受信して実行し、更に、コンピュータシステム620又はその他のネットワークサーバ622から送信されたデータを表示することができるコンピュータプラットフォーム706を含む。コンピュータプラットフォーム706は、特定用途向けIC(ASIC)708、又はその他のチップセット、プロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、あるいはその他のデータ処理デバイスを含む。ASIC708は、セルラ電話602の製造時にインストールされるかもしれない。ASIC708又はその他のプロセッサは、無線デバイスのメモリ712内において、例えばPTPアプリケーション621のような任意の常駐プログラムとインタフェースするアプリケーションプログラミングインタフェース(API)レイヤ710を実行する。API710は、この場合、計算デバイス上で、セルラ電話602上で実行するランタイム環境である。1つのそのようなランタイム環境は、Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)ソフトウェアであるが、例えば、無線計算デバイス上におけるアプリケーションの実行を制御するその他のランタイム環境も適用されうる。メモリ712は、例えば、読出専用及びランダムアクセスメモリ(RAM及びROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、及び、コンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリのうちの少なくとも1つで構成することができる。コンピュータプラットフォーム706はまた、例えばPTPアプリケーション621、ファイル、又は、メモリ712内で実際に使用されないデータを保持することができるローカルデータベース714を含むこともできる。ローカルデータベース714は、フラッシュメモリセル、磁気媒体、EPROM、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトディスク、ハードディスク、及び、その他任意のタイプの2次メモリ又は3次メモリのうちの少なくとも1つを含むこともできる。従って、図7の実施形態では、各セルラ電話602は、システム600に従って、例えばピアツーピアアプリケーション621のようなアプリケーション、及び/又は、コンピュータシステム620からのデータがロードされる。
【0048】
開示した実施形態は、上述した利点のうちの1又は複数を実現することが当業者によって容易に理解されるであろう。前述の説明を読んだ後、当業者であれば、本明細書において広く開示したその他様々な実施形態及び等価物の様々な変更、代替に影響を与えることが可能であろう。従って、ここで認められる保護は、特許請求の範囲とその等価物に含まれる定義によってのみ限定されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスのためのピアツーピア通信方法であって、
第1のアドレス及びコンテンツを有し、前記第1のアドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して第2の無線デバイスへ送信するように構成された第1の無線デバイスと、
前記第1の無線デバイスからの前記メッセージを受信し、第2のサービスを介して前記第1のアドレスへの通信経路を確立して、前記第1の無線デバイスから前記コンテンツを受信するように構成された第2の無線デバイスと
を備えるシステム。
【請求項2】
前記第1のアドレスは、インターネットプロトコルアドレスである請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のアドレスは、前記第1のアドレスにおけるポート番号を識別するサブアドレスを含む請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記サブアドレスは、予め定めたアドレスである請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記コンテンツは、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスとの間で直接的に転送される請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2の無線デバイスはコンテンツを含み、前記第1の無線デバイスは、前記確立された通信経路を用いて、前記第2の無線デバイスのコンテンツを受信するように構成された請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記通信経路はソケット接続である請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のアドレスを含むメッセージは、暗号化されているか、署名されているかのうちの少なくとも1つである請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の無線デバイスから受信したコンテンツを格納し、前記コンテンツを、前記第2の無線デバイスへ送信するように構成されたコンピュータプラットフォームを更に備える請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2の無線デバイスから前記第1のアドレスへと確立された通信経路のために用いられる第2のサービスとは異なる第1のサービスを用いて、前記第2の無線デバイスへ前記メッセージを送信するように構成された前記第1の無線デバイスを備える請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のサービスは、ショートメッセージサービスである請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2のサービスは、パケットデータサービスである請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間でのコンテンツの通信方法であって、
第1のアドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して第1の無線デバイスから第2の無線デバイスへ送信することと、
前記第2の無線デバイスによって、第2のサービスを介した前記第1のアドレスへの通信経路を確立し、前記第1の無線デバイスから前記メッセージを受信した後、前記第1の無線デバイスからコンテンツを受信することと
を備える方法。
【請求項14】
前記確立した通信経路を経由して、前記第2の無線デバイスにおいて、前記第1の無線デバイスからの前記コンテンツを受信することを更に備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のアドレスは、インターネットプロトコルアドレスである請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のアドレスは、前記第1のアドレスにおいてポート番号を識別するサブアドレスを含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コンテンツは、前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスとの間で直接的に転送される請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の無線デバイスはコンテンツを含み、前記方法は更に、
前記確立された通信経路を経由して、前記第1の無線デバイスにおいて、前記第2の無線デバイスからの前記コンテンツを受信することを備える請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のアドレスを含む前記メッセージを、暗号化すること及び/又は署名することを更に備える請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のサービスは、前記第2のサービスとは異なる請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のサービスは、ショートメッセージサービスである請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のサービスは、パケットデータサービスである請求項13に記載の方法。
【請求項23】
第1の無線デバイスとコンピュータプラットフォームとの間でのコンテンツの通信方法であって、
第1のアドレスを含んでおり、第2の無線デバイスが意図された宛先を有するメッセージを、第1のサービスを介して第1の無線デバイスから送信することと、
前記第1の無線デバイスによって、コンピュータプラットフォームへの第2のサービスを介した通信経路を確立し、予め定めた時間期間が経過した後、前記第1の無線デバイスからコンテンツを送信することと
を備える方法。
【請求項24】
コンピュータプラットフォームと第1の無線デバイスとの間でのコンテンツの通信方法であって、
コンピュータプラットフォームの第1のアドレスを含んでいるメッセージを、第1のサービスを介して第2の無線デバイスから受信することと、
前記第1の無線デバイスによって、第2のサービスを介して、前記コンピュータプラットフォームへの通信経路を確立し、前記コンピュータプラットフォームからコンテンツを受信することと
を備える方法。
【請求項25】
ピアツービアデータネットワーク上でコンテンツを通信する方法であって、
アドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して無線デバイスへ送信することと、
前記アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、前記無線デバイスとの第2のサービスを介した通信経路を確立することと、
前記確立した通信経路を経由してコンテンツを送信することと
を備える方法。
【請求項26】
ピアツービアデータネットワーク上でコンテンツを通信する方法であって、
第2のサービスを介して受信した、無線デバイスから受信した、アドレスを含むメッセージに基づいて、前記アドレスへの第1のサービスを介した通信経路を確立することと、
前記確立された通信経路を経由して、前記アドレスからのコンテンツを受信することと
を備える方法。
【請求項27】
ピアツービアデータネットワーク上でコンテンツを通信する方法を実施するように構成された無線デバイスプロセッサであって、前記方法は、
アドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して無線デバイスへ送信することと、
前記アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、前記無線デバイスとの第2のサービスを介した通信経路を確立することと、
前記確立した通信経路を経由してコンテンツを送信することと
を備える無線デバイスプロセッサ。
【請求項28】
ピアツービアデータネットワーク上でコンテンツを通信する方法を実施するように構成された無線デバイスプロセッサであって、前記方法は、
第2のサービスを介して受信した、無線デバイスのアドレスを含む受信メッセージに基づいて、第1のサービスを介した前記アドレスへの通信経路を確立することと、
前記確立した通信経路を経由して、前記アドレスからのコンテンツを受信することと
を備える無線デバイスプロセッサ。
【請求項29】
プロセッサによって実行された時、前記プロセッサに対して方法を実施させる命令を格納したコンピュータ読取可能媒体であって、前記方法は、
アドレスを含むメッセージを第1のサービスを介して送信することと、
前記アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、無線デバイスとの第2のサービスを介した通信経路を確立することと、
メモリから、前記確立された通信経路へコンテンツを送信することと
を備えるコンピュータ読取可能媒体。
【請求項30】
プロセッサによって実行された時、前記プロセッサに対して方法を実施させる命令を格納したコンピュータ読取可能媒体であって、前記方法は、
無線デバイスのアドレスを含むメッセージを第1のサービスを介して受信することと、
前記受信したメッセージに基づいて、前記第1のアドレスへの第2のサービスを介した通信経路を確立することと、
前記確立した通信経路を経由して前記第1のアドレスからのコンテンツを受信することと
を備えるコンピュータ読取可能媒体。
【請求項31】
ピアツービアデータネットワークのための無線デバイスであって、
アドレスを含むメッセージを、第1のサービスを介して送信し、かつ、第2のサービスを介して確立された無線デバイスとの通信経路を経由してコンテンツを送信する送信手段と、
前記アドレスにおいて、受信した要求に基づいて、通信経路を確立する確立手段と
を備える無線デバイス。
【請求項32】
ピアツービアデータネットワークのための無線デバイスであって、
第2のサービスを介して受信した、無線デバイスのアドレスを含むメッセージに基づいて、前記アドレスへの第1のサービスを介した通信経路を確立する確立手段と、
前記確立された通信経路を経由して、前記アドレスからのコンテンツを受信する受信手段と
を備える無線デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−205673(P2011−205673A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−111697(P2011−111697)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【分割の表示】特願2008−512579(P2008−512579)の分割
【原出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】