説明

無線装置へのサードパーティのアプリケーションの販売およびサービスのためのシステムおよび方法

【課題】無線ネットワークを介してアクセス可能なサードパーティのコンピュータ装置上に常駐しているアプリケーションおよびサービスとの対話について無線装置加入者に請求書を発行するためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム。
【解決手段】セルラ遠隔通信装置のような無線装置は、無線ネットワークの上で、他のコンピュータ装置と通信し、そのエンドユーザは、ソフトウェアアプリケーションを選択的にダウンロードし、実行することができる。アプリケーションダウンロードサーバのようなサードパーティのコンピュータ装置は、無線ネットワーク上で無線装置へアプリケーションおよびサービスを選択的に提供し、請求可能なイベントが発生し、請求書発行サーバは、請求可能なイベントのデータを集め、無線装置加入者の請求書を生成し、サードパーティのコンピュータ装置における請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に無線装置および無線ネットワークに関係する。とくに、本発明は、無線ネットワークの上で無線遠隔通信装置へのサードパーティのアプリケーションの販売およびサービスを可能にするシステムおよび方法に関係し、システムは、無線サービスの加入者に、適正に明細を明らかにして、請求書を発行し、販売されたアプリケーションおよびサービスの適切な売り上げをサードパーティに提供する。
【背景技術】
【0002】
セルラ電話のような無線装置は、音声およびデータを含むパケットを無線ネットワークの上で伝達する。セルラ遠隔通信システムのような既存の無線遠隔通信システムにおいて、料金は、遠隔通信装置の初期起動について加入者に課金され、その後、継続通信時間および装置の使用について課金される。しかしながら、既存のシステムは、通常、通信時間の使用以外の、遠隔通信装置における他のアクティビティの明細を明らかにしない。
【0003】
さらに加えて、無線装置加入者が、ソフトウェアアプリケーションをダウンロードして使用するか、または遠隔通信装置の機能を更新したいとき、ユーザは、サービスプロバイダに電話をするか、または異なるインターネットアクセスのような別の電子的手段によってサービスプロバイダに連絡をするのが典型的である。いくつかの例では、サービスプロバイダが、(1回の直接アクセスダウンロードによって)無線ネットワークの上で無線装置へアプリケーションを送信するか、またはユーザが無線装置を使用して無線ネットワークを介してネットワークサイトにアクセスすることを許可し、そしてそのようなネットワークサイト上で、アプリケーションは、加入者にダウンロード可能、またはアクセス可能であることができる。そうでなければ、プロバイダのサービス要員が、遠隔通信装置に物理的にアクセスして、ソフトウェアをインストールするか、またはその構成要素を更新しなければならない。
【0004】
したがって、無線遠隔通信装置を監視して、請求書を発行する既存のシステムでは、サービスプロバイダは、サービスプロバイダのコンピュータ装置上に現れない無線装置によるアクティビティについて、請求書を発行したり、または明細を明らかにすることはできない。追加の有料サービスを遠隔通信装置の加入者またはエンドユーザに提供するためには、サービスプロバイダは、加入者にサービスプロバイダのコンピュータ装置に連絡して使用してもらわなければならず、プロバイダがその加入者に提供できる付加価値サービスが相当に制限される。したがって、本発明は、主に、無線装置のアクティビティを監視し、請求書を発行することができるシステムおよび方法を目的とする。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、無線装置加入者に、無線ネットワークを介してアクセス可能なサードパーティのコンピュータ装置上に常駐するアプリケーションおよびサービスとの対話についての請求書を発行するためのシステム、方法、およびコンピュータプログラムである。セルラ遠隔通信装置のような無線装置は、無線ネットワークの上で他のコンピュータ装置と通信する。そのエンドユーザは、必ずしもその無線装置の無線サービスの加入者である必要はないが、コンピュータプラットフォーム上のソフトウェアアプリケーションを選択的にダウンロードして実行することができる。さらに加えて、無線ネットワーク上のアプリケーションダウンロードサーバのようなサードパーティのコンピュータ装置は、付加価値アプリケーションおよびサービスを無線装置に選択的に提供し、無線装置とサードパーティのコンピュータ装置のアプリケーションとの対話により、アプリケーションのダウンロードの実行、またはアクセスのような請求可能なイベントが発生する。請求書発行サーバは、最後に、無線ネットワーク中の請求可能なイベントのデータを集め、無線装置加入者の請求書を生成し、無線装置とサードパーティのコンピュータ装置との請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行する。
【0006】
本システムは、各々の無線装置がコンピュータプラットフォームおよびそのエンドユーザを含む1つまたは複数の無線装置と、アプリケーションおよびサービスを1つまたは複数の無線装置に無線ネットワークの上で選択的に提供する1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置とを含み、無線装置とサードパーティのコンピュータ装置のアプリケーションまたはサービスとの対話により、対話している無線装置についての1つまたは複数の請求可能なイベントが発生するものである。少なくとも1つの請求書発行サーバは、システムにおいて、無線装置と1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置との対話から、少なくとも請求可能なイベントのデータを集め、さらに加えて、集められた請求可能なイベントのデータに基づいて、サードパーティのコンピュータ装置における請求可能なイベントについて、サードパーティへの支払を実行する。1つの実施形態において、請求書発行サーバはまた、請求可能なイベントについて、各々の無線装置についての請求書も生成する。
【0007】
無線ネットワークの加入者の無線装置に提供されるサードパーティのアプリケーションおよびサービスについての請求書発行方法は、無線装置とサードパーティのコンピュータ装置との対話によって、請求可能なイベントを発生させるステップと、請求書発行サーバにおいて請求可能なイベントを請求可能なイベントのデータへ集約するステップと、請求書発行サーバにおいて、請求可能なイベントのデータに基づいて、各請求可能なイベントについて適切な加入者に請求書を発行するステップと、サードパーティのコンピュータ装置における請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行するステップとを含む。本方法は、請求書発行サーバから無線加入者に請求書を発行するステップ、および集められた請求可能なイベントのデータを請求書発行サーバへ送信することをサードパーティのコンピュータ装置に指示するステップも含むことができる。
【0008】
したがって、システムおよび方法は、無線サービスプロバイダが、無線ネットワークを介してアクセス可能な、サードパーティのコンピュータ装置との無線遠隔通信装置のアクティビティ(例えば、アプリケーションのダウンロードおよび実行)を提供し、そのアクティビティについて請求書を発行することができるようにする。したがって、システムおよび方法は、サービスプロバイダが、その加入者にサードパーティの追加の付加価値サービスへのアクセスを許し、有料サービスからの収入を効率的に取得し、シェアすることができるという点で、サービスプロバイダに恩恵を提供する。さらに加えて、請求書発行システムは、加入者が、追加のサービスを受取る、またはそれにアクセスするために、サービスプロバイダまたはサードパーティに連絡をとることを要しない。
【0009】
本発明の他の目的、長所、および特徴は、追って記述される図面の間単な説明、発明の詳細な説明、および特許請求の範囲をレビューすることによって、一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、無線ネットワーク、コンピュータハードウェア、および無線装置請求書発行システム内で使用できる無線装置の代表図である。
【図2】図2は、無線電話が無線ネットワークの上でサーバおよび他のコンピュータ装置と対話するとき生起する請求可能なイベントを追跡する請求書発行システムをもつセルラ遠隔通信ネットワークを示すブロック図である。
【図3】図3は、無線ネットワークの上でサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバと連絡をとるとき無線装置のエンドユーザに示される対話メニュー、およびディスプレイ上に表示される複数の対話のオプションを示す図である。
【図4】図4は、サードパーティコンピュータのアプリケーションダウンロードサーバのコンピュータプラットフォーム上で実行される処理の1つの実施形態であって、請求可能なイベントデータが、イベントが完了したとき、請求書発行サーバへ送信されるか、あるいは記憶されて、要求に応じて、請求書発行サーバへ送信されることを示すフローチャートである。
【図5】図5は、請求書発行サーバ上で実行される処理の1つの実施形態であって、請求書発行サーバが、サードパーティのコンピュータ装置における無線装置の請求可能なイベントについての請求書を生成する要求を受信し、各々の無線装置についての請求可能なイベントのデータを集め、処理し、キャリア、または無線装置のための他の請求書発行エンティティへ送信することができる請求書発行情報を生成し、各コンピュータ装置における請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行することを示すフローチャートである。
【発明の詳細な説明】
【0011】
明細書全体を通じて同じ参照符号が同じ要素を表わすところの図面を参照すると、図1は、セルラ電話12のような無線装置が、無線ネットワーク14の上で、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30のようなサードパーティのコンピュータ装置と通信し、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30が、ソフトウェアアプリケーションまたは他のデータを、無線通信ポータルの上で、または無線ネットワーク14への他のデータアクセスで、無線装置へ選択的にダウンロードすることによって発生する請求可能なイベントを追跡する本発明のシステム10の1つの実施形態を示す。無線ネットワーク14の発展において、無線装置のエンドユーザは、ソフトウェアアプリケーションをダウンロードして使用したいとき、無線ネットワーク14への通信接続をブリッジすることによって、アプリケーションダウンロードサーバ、すなわちキャリアのサーバまたはサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバに接続し、希望のソフトウェアアプリケーションにアクセスしてダウンロードすることを試みる。無線装置がアプリケーションダウンロードサーバ30にいったん連絡をとると、初期連絡が形成され、アプリケーションダウンロードサーバ30は、どのアプリケーションおよびデータが、その無線装置12、18、20、22に使用可能であるかを判断し、メニュー(図3参照)のような適切な情報を無線装置12、18、20、22上に表示するために送ることができ、エンドユーザは、使用可能なアプリケーションおよびサービスについて知ることができる。
【0012】
ここに図示されているように、無線装置は、グラフィックスディスプレイ13を備えたセルラ電話12;パーソナルディジタルアシスタント18;グラフィックスディスプレイを備えたページャ20(ここでは、双方向テキストページャとして示されている)か;または無線通信ポータルか、さもなければ、ネットワークまたはインターネットへの有線接続24をもつ独立したコンピュータプラットフォーム22であってもよい。したがって、システム10は、無線通信ポータルを含む任意の形態の遠隔コンピュータモジュール(例えば、無線モデム、PCMCIAカード、アクセス端末、パーソナルコンピュータ、アクセス端末、ディスプレイまたはキーパッドのない電話、あるいはこれらの任意の組合せまたは部分的組合せを含むが、これらのものに限られるものでもない)上で動作することができる。さらに、ここで使用されている「アプリケーション」という用語は、実行可能および非実行可能のソフトウェアファイル、生データ、集約されたデータ、パッチ、および他のコードセグメントを含むことを意図されている。
【0013】
システム10において、1つまたは複数の無線装置12、18、20、22は、各々が、無線ネットワーク14の上で他のコンピュータと選択的に通信し、そのエンドユーザは、ソフトウェアアプリケーションを選択的にダウンロードし、実行することができる。無線装置12、18、20、22は、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30およびスタンドアローンサーバ32のような、1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置と通信し、無線装置がサードパーティのコンピュータ装置のアプリケーションと対話すると、1つまたは複数の請求可能なイベントが発生し、少なくとも1つの請求書発行サーバ16は、無線装置と1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置(サーバ30および32)との対話から請求可能なイベントについての少なくとも請求可能なイベントのデータを集める。請求可能なイベントは、アプリケーションの購入、ダウンロード、および/または実行、メニューへのアクセス、無線装置のツールおよび診断、あるいは無線装置12、18、20、22とサードパーティのコンピュータ装置(サーバ30および32)との間の他の付加価値データの対話である。別途詳しく記載されるように、請求書発行サーバ16は、次に、サードパーティのサーバにおける請求可能なイベントについて、そのサードパーティへの支払を実行する。
【0014】
1つまたは複数の無線装置12、18、20、22は、通常、その装置を操作しているエンドユーザの命令で、無線ネットワークの上で他のコンピュータ装置(アプリケーションダウンロードサーバ30またはサードパーティのスタンドアローンサーバ32)と選択的に通信する。ここには、この両者が、ローカルサーバ側ネットワーク26上で、他のコンピュータ要素(例えば、無線装置の請求可能なイベントのデータを蓄積する請求可能イベントデータベース28)と共に、無線ネットワーク14と通信していることが示されている。アプリケーションダウンロードサーバ30またはスタンドアローンサーバ32は、無線装置に付加価値サービス、例えば、ダウンロード可能なアプリケーションおよび他の対話、例えば、生の株式相場、ニュース、および双方向型ゲームを提供する。別途詳しく記載されるように、全構成要素は、直列に動作し、請求書発行サーバ16において、無線装置12、18、20、22の請求可能なイベントに関係するデータを集め、請求可能なイベントデータに集約する。しかしながら、すべてのサーバ側の機能を、請求書発行サーバ16のような、1つのサーバ上で行うことができることに注意すべきである。さらに加えて、コンピュータまたはサーバ側コンピュータのプラットフォームは、無線ネットワーク14の上で、無線装置12、18、20、22に別々のサービスおよび処理を提供することができる。
【0015】
図2は、無線ネットワーク14の構成要素およびシステム10の要素の相互関係をより完全に示すブロック図である。無線ネットワーク14は、単なる代表例であって、無線装置12、18、20、22のような遠隔モジュールは、互いに、または無線ネットワーク14の構成要素(無線ネットワークのキャリアまたはサーバ、あるいはこの両者を含むが、これらに限られるものではない)との間で、あるいはこの両者との間で、空中で通信する。サーバ側構成要素は、請求書発行サーバ16、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30、請求可能なイベントのデータベース28、無線装置のデータベース34、およびサードパーティのアプリケーションのデータベース36である。セルラデータネットワーク上には、他のサーバ側構成要素が、セルラ遠隔通信サービスを提供するのに必要な他の構成要素と共に存在する。図2に具体化されているサーバ側構成要素は、単に、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30からダウンロードされるアプリケーションを追跡することによって、請求書発行システム10を単独で生成することができ、ダウンロードについての請求書の発行は、請求書発行サーバ16が請求可能なイベントのデータベース28と無線装置のデータベース34とを相関させることによって生成される。サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30は、アプリケーションおよび他のサービスを無線装置12、18、20、22へ提供する別個のサードパーティのアプリケーションデータベース36をもつことができる。容易にスケーラブルなサードパーティのハードウェアを使用するとき、無線装置がアクセスできるようにすることができるコンピュータ装置の数は、理論上は無制限である。
【0016】
サーバ側構成要素は、インターネット、セキュリティ保護されたLAN、WAN、または他のネットワークのようなデータリンクによって、キャリアネットワーク40と通信する。キャリアネットワーク40は、メッセージングサービス制御装置(messaging service controller, MSC)42へ送られる(一般に、データパケットの形の)メッセージを制御する。キャリアネットワーク40は、ネットワーク、インターネット、および/または普通の従来の電話システム(plain ordinary telephone system, POTS)によってMSC42と通信する。典型的に、キャリアネットワーク40とMSC42との間のネットワーク接続またはインターネット接続は、データを送信し、POTSは、音声情報を送信する。MSC42は、多数の基地局(base station, BTS)44に接続される。キャリアネットワークと同様に、MSC42は、通常、データ転送のためのネットワークおよび/またはインターネットと、音声情報のためのPOTSとの両方によって、BTS44に接続される。BTS44は、最後は、ショートメッセージングサービス(short messaging service, SMS)、またはこの分野において知られている他の空中方法によって、セルラ電話12のような無線装置に、メッセージをワイヤレスで同報通信する。
【0017】
セルラ電話12のような無線装置は、コンピュータプラットフォーム50をもち、コンピュータプラットフォーム50は、アプリケーションダウンロードサーバ30から送信されたソフトウェアアプリケーションを受信して、実行することができる。コンピュータプラットフォーム50は、主な構成要素として、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)52、または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、プログラム可能なゲートアレイ、または他のデータ処理装置を含む。ASIC52は、無線装置を製造するときにインストールされており、通常は、アップグレードできない。ASIC52または他のプロセッサは、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)層54を実行し、API層54は、無線装置のメモリ56内の常駐プログラムとインターフェイスしている。メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory, RAM)、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, ROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通のメモリを含むことができる。コンピュータプラットフォーム50は、ローカルデータベース58も含み、ローカルデータベース58は、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30からダウンロードされたソフトウェアアプリケーションのような、メモリ56においてアクティブに使用されていないソフトウェアアプリケーションを保持することができる。ローカルデータベース58は、通常、1つまたは複数のフラッシュメモリセルで構成されるが、磁気媒体、EPROM、EEPROM、光媒体、テープ、あるいは、ソフトまたはハードディスクのような、この分野において知られている第2および第3の記憶装置であってもよい。
【0018】
セルラ電話12のようなセルラ電話および遠隔通信装置は、向上した計算能力をもつものが製造されていて、パーソナルコンピュータおよび携帯形パーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)と同等になってきている。これらの「スマートな」セルラ電話は、ソフトウェアの開発者が、セルラ装置のASIC52のようなプロセッサにダウンロード可能で実行可能なソフトウェアアプリケーションを作成することを可能にした。セルラ電話12のような無線装置は、ゲームおよび株式モニターのような多くのタイプのアプリケーション、または単に、ニュースおよびスポーツに関係するデータのようなデータをダウンロードすることができる。ダウンロードされたデータまたは実行されたアプリケーションは、ディスプレイ13上に直ちに表示されるか、または使用されないときは、ローカルデータベース58に記憶される。ソフトウェアアプリケーションは、無線装置12、18、20、22上にある普通のソフトウェアアプリケーションとして扱うことができ、ユーザは、記憶されているアプリケーションを、ローカルデータベース58からメモリ56へ選択的にアップロードし、API54上で実行することができる。無線装置12、18、20、22のユーザは、ソフトウェアアプリケーションをローカルデータベース58から選択的に消去することもできる。したがって、セルラ電話12のエンドユーザは、プログラム、例えばゲーム、印刷媒体、株式の最新情報、またはニュース、あるいはアプリケーションダウンロードサーバから無線ネットワーク14を介してダウンロードできる他のタイプの情報またはプログラムを使用して、電話をカスタマイズすることができる。
【0019】
無線装置12、18、20、22がサードパーティのこれらの付加価値サービスを使用すると、請求可能なイベントが発生し、これらのイベントについて、無線ネットワークサービスプロバイダは、無線装置加入者(請求可能なイベント時においてエンドユーザであるとは限らない)に請求書を発行する。請求可能なイベントは、通常、エンドユーザが、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30から提供されるアプリケーションを使用して、いくつかのアクティビティを行うことによって発生する。請求可能なイベントの例は、無線ネットワーク14上でのサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30から無線装置のコンピュータプラットフォーム50へのアプリケーションのダウンロード;無線装置12、18、20、22上でのアプリケーションの実行;アプリケーションダウンロードサーバ30による、スタンドアローンサーバ32のような無線ネットワーク14上の別のコンピュータ上の常駐アプリケーション、またはサードパーティのアプリケーションデータベース36のようなデータベースへのアクセス;あるいはその実行または対話の別のパラメータを含むが、これらに限定されない。
【0020】
システム10では、独立のソフトウェアの製造者または開発者のようなサードパーティが、サードパーティ自身のコンピュータ装置またはネットワークキャリア40のサーバのいずれかを介して、無線装置にダウンロード可能なソフトウェアアプリケーションを提供することができる。多数のコンピュータ装置が、アプリケーションおよびサービスの最終的な配信に関係することができ、無線装置12、18、20、22は、1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置へいくつかのアクセスをすることができる。したがって、システム10は、キャリア40が加入者に請求書を発行するのに使用する料金と異なる料金の加入者の請求可能なイベントのトランザクションについて、キャリア40に後で請求書を発行することができる。サードパーティのベンダーおよび開発者への支払が自動的でないならば、システム10は、キャリア(または無線装置加入者)からの支払が受取られるまで待ち、その後、必要に応じて、多数のキャリアからの支払を集約し、トランザクションのメンバーであるすべてのサードパーティに支払う。このことによって、さもなければアプリケーションまたはサービスを1つまたは複数のキャリア40に販売するサードパーティは、システム10が明細を明らかにすることができるその支払を他のパーティとシェアすることを選択することができる。
【0021】
したがって、請求書発行サーバ16は、各サードパーティのためにすべての支払を集約することができ、サードパーティへの単一のまたは複数の支払を生成する。さらに、請求書発行サーバ16、またはそれと協働する別のコンピュータ装置は、外貨へのおよび外貨からの(インボイス時と支払時との間の適切な通貨の収益/損失を含む)支払の換金、(米国または外国の)適切な税金の天引き、並びにリベートまたは価格付けインセンティブのような、請求可能なイベントについての特定のサードパーティへの支払パラメータに適応することができる。
【0022】
サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30から無線装置12、18、20、22へ提供される可能なサービスを示すために、図3は、メニュー62を表示したディスプレイ13の部分図60であり、メニュー62には、ダウンロードサーバ30との潜在的な対話が載せられている。無線装置に表示するための単純なデータは、利用できるニュースセクション64に示されていて、無線装置は、データへの単純アクセスについて支払う。さらに加えて、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30から無線装置12、18、20、22へダウンロードできる複数のアプリケーションは、セクション66に示されている。無線装置加入者(エンドユーザであっても、そうでなくてもよい)は、アプリケーションの1つまたは複数がダウンロードされると、個別に請求される。
【0023】
通信セクション68がエンドユーザに表示され、無線ネットワーク14上での他の装置との種々の通信方法が提供される。通信の使用についての請求可能なイベントは、1回当りの通信、例えば、eメール、通信されるデータのサイズ、または通信時間に基づくことができる。無線装置12、18、20、22が技術的に調整可能なパラメータをアップグレード、最適化、または修正できるようにする装置ツールセクション70も表示される。例えば、サードパーティのアプリケーションサーバ30により性能診断を行なうことができ、それにしたがって無線装置12、18、20、22からスタンドアローンサーバ32のようなサーバへ動作データを送ることによって、装置の進行中の動作を変更することができ、サーバ32は、ソフトウェアコマンドを使用することによって、無線装置の動作を操作することができる。診断ツールの使用について無線装置加入者に請求書を発行することができる。さらに、ソフトウェアのパッチ、および他のソフトウェアの修正またはアップグレードをツールセクション70上に表示して、無線装置12、18、20、22が、コンピュータプラットフォーム50上に最新バージョンのソフトウェアを維持できるようにすることができる。
【0024】
1つまたは複数の無線装置12、18、20、22の請求可能なイベントのデータは、最後に、請求書発行サーバ16に集められ、請求書発行サーバ16は、各々の無線装置についての請求書発行情報の明細を明らかにする。図2に具体化されているように、請求書発行情報は、最後に、キャリアネットワークの加入者へ請求書を発行するためにキャリアネットワーク40へ提供される。しかしながら、請求書発行サーバ16は、無線装置のデータ34の情報にアクセスでき、無線装置加入者への請求書を自分で生成することができる。請求可能なイベントのデータが最後に請求書発行サーバ16に集められる一方で、サードパーティのコンピュータ装置(アプリケーションダウンロードサーバ30)が請求可能なイベントのデータを集めて、それを請求書発行サーバ16に定期的に送信することもできる。サードパーティのコンピュータ装置は、請求可能なイベントが完了したとき、請求書発行サーバ16から照会されたとき、またはアクティブ状態中に所定の時間間隔で、例えば、30分ごとに、請求可能なイベントのデータを請求書発行サーバ16へ送信することができる。また、請求書発行サーバ16が、集められた請求可能なイベントのデータに基づいて、無線装置12、18、20、22の請求書を生成すると、生成された請求書を、請求書発行サーバ16から、無線ネットワーク14上の別のコンピュータ装置(例えば、その加入者に請求書を発行するときにキャリアによって使用されるキャリアネットワーク40上の装置)へ送信することができる。
【0025】
図4は、サードパーティのコンピュータアプリケーションダウンロードサーバ30のコンピュータプラットフォーム上で実行される処理の1つの実施形態を示すフローチャートであり、請求可能なイベントのデータは、イベントが完了したとき、請求書発行サーバ16へ送信されるか、または記憶され、要求に応じて、請求書発行サーバ16へ送信される。ステップ80に示されているように、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30は、無線装置12、18、20、22からアクセスの試みを受信し、決定82に示されているように、アクセスの試みがそれ自体で請求可能なイベントであるかどうかを判断する。決定82において、アクセスが請求可能なイベントであるとき、ステップ84に示されているように、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30は、請求可能なイベントのデータを記憶するか、または請求書発行サーバ16へデータを送信するか、あるいはこの両者を行う。そうではなくて、決定82においてアクセスの試みが請求可能でないとき、または請求可能なイベントのデータを記憶または送信するステップ84の後では、ステップ86に示されているように、ダウンロードの試みが受信されたかどうかが判断される。
【0026】
決定86において、ダウンロードの試みが検出されなかったとき、処理は決定94へ進む。決定94については、別途説明する。決定86において、ダウンロードの試みが検出されたとき、決定88に示されているように、ダウンロードの試みが請求可能であるかどうかが判断される。決定88において、ダウンロードの試みが請求可能なイベントであるとき、ステップ90に示されているように、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30は請求可能なイベントのデータを記憶する、またはデータを請求書発行サーバ16へ送る、あるいはこの両者を行う。そうではなくて、決定88においてダウンロードの試みが請求可能でないとき、または請求可能なイベントのデータを記憶または送信するステップ90の後では、ステップ92に示されているように、要求されたアプリケーションが無線装置12、18、20、22へダウンロードされる。
【0027】
ステップ92においてアプリケーションがダウンロードされた後、または決定86においてアプリケーションのダウンロードの試みが受信されなかったとき、決定94に示されているように、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30上に常駐しているアプリケーションの実行が試みられたかどうかが判断される。ステップ94において、アプリケーションの実行が試みられなかったとき、処理は決定100へ進む。決定100については、別途詳しく説明する。決定94においてアプリケーションの実行が試みられたとき、決定96において、実行の試みが請求可能であるかどうかについて判断される。決定96において、実行の試みが請求可能なイベントであるとき、ステップ98に示されているように、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30は、請求可能なイベントのデータを記憶する、またはデータを請求書発行サーバ16へ送信する、あるいはこの両者を行う。そうではなくて、決定96においてダウンロードの試みが請求可能でないとき、請求可能なイベントのデータを記憶または送信するステップ98の後、あるいは決定94においてアプリケーションの実行が試みられなかったとき、決定100に示されているように、請求書発行サーバ16が、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30から、記憶されている請求可能なイベントのデータを要求したかどうかが判断される。決定100において、記憶されている請求可能なイベントのデータが要求されたとき、ステップ102に示されているように、記憶されている請求可能なイベントのデータが請求書発行サーバ16へ送信され、無線装置のアプリケーションへのアクセスの処理またはスレッドは終了する。そうではなくて、ステップ100において、請求可能なイベントのデータの送信の要求が受信されなかったとき、処理は終了する。図4の処理は、無線装置12、18、20、22が、図3のメニュー62のセクション66内のアプリケーションへのアクセスを試みるときのように、無線装置12、18、20、22がアクセスを試みるときに、再び行われる。
【0028】
図5は、請求書発行サーバ16上で実行される処理の1つの実施形態を示すフローチャートであり、請求書発行サーバ16は、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30のようなサードパーティのコンピュータ装置における無線装置12、18、20、22の請求可能なイベントについての請求書を生成する要求を受信し、各々の無線装置12、18、20、22の請求可能なイベントのデータを集め、処理し、請求書発行情報を生成し、キャリア40か、または無線装置の他の請求書発行エンティティへ送信し、その各コンピュータ装置における請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行することができる。処理またはスレッドにおいて、ステップ110に示されているように、請求書発行サーバ16は、無線装置12、18、20、22の請求可能なイベントについての請求書を生成する要求を受信する。その後で、請求書発行サーバ16は、ステップ112に示されているように、サードパーティのコンピュータ装置(サーバ30および32)に、記憶されている請求可能なイベントのデータを送信することを指示し、決定114に示されているように、各々の無線装置の請求可能なイベントのデータが受信されたかどうかについて判断する。
【0029】
決定114において、特定の無線装置についての請求可能なイベントのデータが受信されなかったとき、その無線装置の請求可能なイベントを検索するため、エラーが戻される。そうではなくて、請求書発行情報が要求される無線装置12、18、20、22についてすべての請求可能なイベントが得られたら、ステップ118に示されているように、サードパーティの請求可能なイベントについての請求書発行情報が生成され、次にステップ120に示されているように、請求書発行情報がキャリアへ送信される。図5の実施形態は、キャリアが、最後に、すべてのサードパーティのサービスについて無線装置12、18、20、22の加入者に請求書を発行することを仮定しているが、ステップ120は、無線装置加入者へも請求書を送信することを許している。もしそのように実行されると、ステップ122に示されているように、請求書発行サーバは、サードパーティのコンピュータ装置における無線装置12、18、20、22の請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行し、その後、請求書発行処理が終了する。
【0030】
したがって、システム10は、無線ネットワーク14の加入者の無線装置12、18、20、22に提供されるサードパーティのアプリケーションおよびサービスについて請求書を発行する方法であって、無線装置12、18、20、22と、サードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30のようなサードパーティのコンピュータ装置との対話によって請求可能なイベントを発生させるステップと、図5のステップに示されているように、請求書発行サーバにおいて、請求可能なイベントを請求可能なイベントのデータへ集約するステップと、その後、請求書発行サーバ16において請求可能なイベントのデータに基づいて各請求可能なイベントについて適切な無線サービスの加入者へ請求書を発行するステップとを含む方法を提供することが分かるであろう。方法は、サードパーティの1つまたは複数のコンピュータ装置において生起した請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行するステップを含むことができる。
【0031】
請求可能なイベントを請求可能なデータへ集約するステップは、請求書発行サーバ16において、またはサードパーティのコンピュータ装置において行なうことができ、したがって方法は、図5のステップ112に示されているように、サードパーティのコンピュータ装置から請求書発行サーバ16へ請求可能なイベントのデータを送信するステップも含む。その代りに、請求可能なイベントのデータを送信するステップは、請求書発行サーバ16から、スタンドアローンサーバ32のような、無線ネットワーク14上の別のコンピュータ装置、またはキャリアネットワーク40上の別のコンピュータ装置へ請求書を送信してもよい。無線加入者へ請求書を発行するように具体化されるときは、方法は、例えば、無線装置のデータベース34から無線装置加入者のデータを得るステップと、図5のステップ118に示されているように、請求可能なイベントのデータに基づいて、請求書発行サーバにおいて無線装置についての請求書を生成するステップとを含むことができる。
【0032】
1つまたは複数の請求可能なイベントを発生させるステップは、無線ネットワーク14上のサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30から無線装置12、18、20、22へアプリケーションをダウンロードすることによって、図4の決定94に示されているように、無線装置上でアプリケーションを実行することによって、または図4に示されているように、無線ネットワーク14上で無線装置12、18、20、22がサードパーティのコンピュータ装置上に常駐しているアプリケーションへアクセスすることによって、請求可能なイベントを発生させることができる。図5に示されているように、方法は、請求可能なイベントのデータを請求書発行サーバ16へ送信して請求書発行処理を開始することを、請求書発行サーバ16からサードパーティのコンピュータ装置に指示するステップも含むことができる。
【0033】
請求書発行サーバ16またはサードパーティのコンピュータ装置(サーバ30および32)のような、コンピュータ装置のコンピュータプラットフォーム上で実行可能な方法を考慮して、本発明は、コンピュータ可読媒体に常駐しているプログラムを含み、このプログラムは、サーバまたはコンピュータプラットフォームをもつ他のコンピュータ装置に方法のステップを実行することを命令する。コンピュータ可読媒体は、請求書発行サーバ16のメモリであっても、または請求可能なイベントのデータベース28のような連結データベースであってもよい。さらに加えて、コンピュータ可読媒体は、磁気ディスクまたはテープ、光ディスク、ハードディスク、フラッシュメモリ、あるいはこの分野において知られている他の記憶媒体のような、無線装置のコンピュータプラットフォーム上にロードできる二次記憶媒体であってもよい。
【0034】
図4および5に関連して、本方法は、例えば、無線装置のコンピュータプラットフォーム50、請求書発行サーバ16、およびサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバ30のような、無線ネットワーク14の一部を動作して、一連の機械可読命令を実行することによって実施される。命令は、種々のタイプの、信号搬送型またはデータ記憶型の一次、二次、または三次の媒体内にあってもよい。その媒体は、例えば、無線ネットワーク14の構成要素によってアクセス可能なRAM、またはその構成要素の中にあるRAM(いずれのRAMも図示されていない)を含む。命令は、RAM、ディスケット、または他の二次記憶媒体内に収められているか、DASD記憶装置(例えば、従来の「ハードドライブ」またはRAIDアレイ)、磁気テープ、電子読み出し専用メモリ(例えば、ROM、EPROM、またはEEPROM)、フラッシュメモリカード、光記憶装置(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、ディジタル光テープ)、紙の「穿孔」カード、またはディジタルおよびアナログ送信媒体を含む他の適切なデータ記憶装置媒体のような、種々の機械可読なデータ記憶媒体上に記憶される。
【0035】
以上の開示は、本発明の例示的な実施形態を示しているが、本件明細書において、添付されている特許請求の範囲によって定義されているような本発明の範囲から逸脱しない限り、種々の変更および修正を行うことができることに注意すべきである。さらに加えて、本発明の要素は、単数形で記載または請求されている場合であっても、単数形に限ると明確に述べられていない限り、複数形も含むことが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークの加入者の無線装置へサードパーティのアプリケーションおよびサービスを提供し、請求書を発行するシステムであって、
各々の無線装置が無線ネットワークの上で他のコンピュータ装置と選択的に通信する1つまたは複数の無線装置であって、各々の無線装置は、コンピュータプラットフォームと、コンピュータプラットフォーム上でソフトウェアアプリケーションを選択的にダウンロードしおよび実行することができるそのエンドユーザとをさらに含む、1つまたは複数の無線装置と、
無線ネットワークの上で1つまたは複数の無線装置へアプリケーションおよびサービスを選択的に提供する1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置であって、無線装置とサードパーティのコンピュータ装置のアプリケーションとの対話が、1つまたは複数の請求可能なイベントを発生させる、1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置と、
無線装置と1つまたは複数のサードパーティのコンピュータ装置との対話から、請求可能なイベントについての少なくとも請求可能なイベントのデータを集め、サードパーティのアプリケーションおよびサービスの請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行する少なくとも1つの請求書発行サーバと
を具備するシステム。
【請求項2】
請求書発行サーバは、各々の無線装置の請求可能なイベントについて、その無線装置についての請求書をさらに生成する、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
請求可能なイベントのデータは、請求書発行サーバのみにおいて集められる、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
請求書発行サーバは、集められた請求可能なイベントのデータに基づいて、各々の無線装置についての請求書をさらに生成する、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
生成された請求書は、請求書発行サーバからネットワークキャリアへ送信される、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
請求可能なイベントは、無線ネットワーク上でサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバから無線装置のコンピュータプラットフォームへアプリケーションをダウンロードすることである、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
請求可能なイベントは、無線装置上でアプリケーションを実行することである、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
請求可能なイベントは、サードパーティのコンピュータ装置上に常駐しているアプリケーションへアクセスすることである、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
サードパーティのコンピュータ装置は、請求可能なイベントのデータを集め、集められた請求可能なイベントのデータを請求書発行サーバへ送信する、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
サードパーティのコンピュータ装置は、請求書発行サーバからの照会に応じて、請求可能なイベントのデータを請求書発行サーバへ送信する、請求項9記載のシステム。
【請求項11】
無線ネットワーク上でサードパーティのアプリケーションおよびサービスを提供し、請求書を発行するシステムであって、
無線ネットワークの上で他のコンピュータ装置と選択的に通信し、およびソフトウェアアプリケーションを選択的にダウンロードし、および実行するための無線通信手段と、
無線ネットワークの上で無線通信手段へアプリケーションおよびサービスを選択的に提供するためのアプリケーション手段であって、無線通信手段とアプリケーション手段との対話が、1つまたは複数の請求可能なイベントを発生させ、アプリケーションおよびサービスがサードパーティによって提供されるアプリケーション手段と、
請求可能なイベントについての請求可能なイベントのデータを集め、請求可能なイベントについてサードパーティに支払う請求書発行手段と
を具備するシステム。
【請求項12】
無線ネットワークの加入者の無線装置へ提供されるサードパーティのアプリケーションおよびサービスについて請求書を発行する方法であって、
無線装置とサードパーティのコンピュータ装置との対話によって、請求可能なイベントを発生させるステップと、
請求書発行サーバにおいて、請求可能なイベントを請求可能なイベントのデータへ集約するステップと、
請求書発行サーバにおいて、請求可能なイベントに基づいて、各請求可能なイベントについて、適切な加入者へ請求書を発行するステップと、
サードパーティのコンピュータ装置において生起した請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行するステップと
を具備する方法。
【請求項13】
請求可能なイベントを請求可能なデータへ集約するステップは、請求書発行サーバにおいて生起する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
請求可能なイベントを請求可能なデータへ集約するステップは、サードパーティのコンピュータ装置において生起し、およびサードパーティのコンピュータ装置から請求書発行サーバへ請求可能なイベントのデータを送信するステップをさらに具備する、請求項12記載の方法。
【請求項15】
無線装置加入者のデータを得るステップと、
請求可能なイベントのデータに基づいて、無線装置についての請求書を請求書発行サーバにおいて生成するステップとをさらに具備する、請求項12記載の方法。
【請求項16】
無線ネットワーク上で請求書発行サーバから別のコンピュータ装置へ請求書を送信するステップをさらに具備する、請求項15記載の方法。
【請求項17】
1つまたは複数の請求可能なイベントを発生させるステップは、無線ネットワーク上のサードパーティのアプリケーションダウンロードサーバから無線装置へアプリケーションをダウンロードすることによって、請求可能なイベントを発生させることである、請求項12記載の方法。
【請求項18】
1つまたは複数の請求可能なイベントを発生させるステップは、無線装置上でアプリケーションを実行することによって、請求可能なイベントを発生させることである、請求項12記載の方法。
【請求項19】
1つまたは複数の請求可能なイベントを発生させるステップは、無線装置が、無線ネットワーク上でサードパーティのコンピュータ装置上に常駐しているアプリケーションへアクセスすることによって、請求可能なイベントを発生させることである、請求項12記載の方法。
【請求項20】
サードパーティのコンピュータ装置に、請求可能なイベントのデータを請求書発行サーバへ送信することを指示するステップをさらに具備する、請求項14記載の方法。
【請求項21】
無線ネットワークの加入者の無線装置に提供されるサードパーティのアプリケーションおよびサービスについて請求書を発行する方法であって、
無線装置とサードパーティのコンピュータ装置との対話によって生起する請求可能イベント発生ステップと、
請求書発行サーバにおいて、請求可能なイベントの請求可能なイベントのデータを集約する集約ステップと、
請求書発行サーバにおいて、請求可能なイベントのデータに基づいて、各請求可能なイベントについて適切な加入者に請求書を発行する請求書発行ステップと、
サードパーティのコンピュータ装置において生起した請求可能なイベントについて、そのサードパーティに支払う支払ステップと
を具備する方法。
【請求項22】
無線ネットワークを介してアクセス可能なサードパーティのコンピュータ装置に常駐しているサードパーティのアプリケーションおよびサービスとの無線装置の対話によって発生する請求可能なイベントについて無線装置加入者に請求書を発行するサーバであって、無線装置は、ソフトウェアアプリケーションを選択的にダウンロードしおよび実行することができ、前記サーバは、無線装置とサードパーティのコンピュータ装置との対話から、請求可能なイベントについての請求可能なイベントのデータをさらに集め、サードパーティのコンピュータ装置において生起した請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行するサーバ。
【請求項23】
サーバは、無線装置の少なくとも請求可能なイベントについて、その無線装置についての請求書をさらに生成する、請求項22記載のサーバ。
【請求項24】
請求書発行サーバは、集められた請求可能なイベントのデータに基づいて、無線装置加入者についての請求書をさらに生成する、請求項23記載のサーバ。
【請求項25】
生成された請求書は、無線ネットワーク上で請求書発行サーバから別のコンピュータ装置へ送信される、請求項24記載のサーバ。
【請求項26】
サーバは、請求可能なイベントのデータをサードパーティのコンピュータ装置から受信する、請求項22記載のサーバ。
【請求項27】
サーバは、サードパーティのコンピュータ装置に、請求可能なイベントのデータをサーバへ送信することをさらに指示する、請求項26記載のサーバ。
【請求項28】
1つまたは複数の無線装置およびサードパーティのコンピュータ装置を含む無線ネットワーク上のコンピュータ装置によって実行されるとき、サードパーティのコンピュータ装置上のサードパーティのアプリケーションおよびサービスと無線装置との対話によって生起する請求可能なイベントについて請求書を発行するように、コンピュータ装置に命令をするコンピュータプログラムであって、その命令のために
請求可能なイベントを請求可能なイベントのデータへ集約するステップと、
請求可能なイベントのデータに基づいて、各請求可能なイベントについて適切な無線装置加入者に請求書を発行するステップと、
サードパーティのコンピュータ装置において生起した請求可能なイベントについてサードパーティへの支払を実行するステップと
を実行する、コンピュータプログラム。
【請求項29】
サードパーティのコンピュータ装置から請求可能なイベントのデータを受信するステップを実行するように、コンピュータ装置にさらに命令する、請求項28記載のプログラム。
【請求項30】
無線装置加入者のデータを受信するステップを実行するように、コンピュータ装置にさらに命令する、請求項28記載のプログラム。
【請求項31】
請求可能なイベントのデータに基づいて、無線装置についての請求書を生成するステップを実行するように、コンピュータ装置にさらに命令する、請求項30記載のプログラム。
【請求項32】
無線ネットワーク上の別のコンピュータ装置に請求書を送信するステップを実行するように、コンピュータ装置にさらに命令する、請求項31記載のプログラム。
【請求項33】
サードパーティのコンピュータ装置に、請求可能なイベントのデータを送信することを指示するステップを実行するように、コンピュータ装置にさらに命令する、請求項28記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−98729(P2010−98729A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−211718(P2009−211718)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【分割の表示】特願2004−531867(P2004−531867)の分割
【原出願日】平成15年8月28日(2003.8.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】