説明

無線通信システムにおける異なるフォーマット間のショートメッセージ変換

【課題】異なるフォーマットのショートメッセージを、これらのメッセージフォーマットの基礎構造を変更することなく、(例えば、GSM(登録商標)のSMSからCDMAのSMSへ)変換するための技術を提供する。
【解決手段】CDMAのSMSのメッセージの内容が、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージであることを示すように、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMsg Encodingフィールドに新しい値を定める。受信側移動局では、Msg Encodingフィールドの値を検査し、CDMAのSMSのメッセージが、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージを含むと判断したときは、CDMAのSMSのメッセージのCHARiフィールド内のユーザデータを、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージのMessage Typeフィールドからのデータ符号化方式情報に基づいて処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、無線メッセージング通信、とくに、異なる無線通信システム(例えば、GSM(登録商標)およびCDMA)が使用する異なるフォーマット間でショートメッセージを変換する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ショートメッセージサービス(Short Message Service, SMS)は、移動局と無線通信システムとの間でSMSまたはショートメッセージの交換を支援するサービスである。これらのショートメッセージは、特定の受信側移動局に宛てられたユーザ別メッセージまたは多数の移動局に宛てられた同報通信メッセージである。
【0003】
SMSは、種々のタイプの無線通信システムによって実行され、無線通信システムの中の2つは、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システムおよび時分割多元接続(time division multiple access, TDMA)システムである。CDMAネットワークは、cdma2000、W−CDMA、IS−95、等のような1つ以上の標準規格を実行するように設計される。また、TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications (GSM)のような1つ以上の標準規格を実行するように設計される。各ネットワークは、通常、ローミングおよび高度なサービスを可能にする特定のモバイルネットワーキングプロトコルも実行し、一般に、ANSI−41は、(W−CDMAを除く)CDMAネットワークに使用され、GSMモバイルアプリケーションパート(GSM Mobile Application Part, GSM-MAP)は、GSMおよびW−CDMAネットワークに使用される。
【0004】
SMSは、(ANSI−41またはMAP)に依存するネットワーク技術であるので、異なるネットワーク技術を実行するCDMAおよびGSMのネットワークは、異なるSMSを実行する。各SMSの実行は、異なる能力をもち、ショートメッセージを送るのに、異なるメッセージタイプおよびフォーマットを使用する。各SMSの実行は、ショートメッセージへの異なる処理を可能にする。例えば、GSM−MAPにおけるSMSの実行では、ショートメッセージ内のユーザデータは、標準規格によって定められた圧縮アルゴリズムを用いて、圧縮された形で送られても、圧縮されていない形で送られてもよい。簡潔化のために、GSM−MAP応用ネットワークにおけるSMSの実行を、GSMのSMSと呼び、ANSI−41応用ネットワークにおけるSMSの実行を、CDMAのSMSと呼ぶ。
【0005】
CDMAとGSMとは設計上は相当に異なっているが、これらの2つの異なるタイプのネットワーク間の通信を可能にするために、インターワーキングおよびインターオペラビリティ機能(interworking and interoperability function, IIF)が定められた。その結果、ネットワークの移動ユーザまたは加入者のために、受信可能領域および性能が向上した。とくに、IIFにより、GSMの移動ユーザは、CDMAネットワークの受信可能領域内へロームしても、サービスを受け続けることができ、またCDMAの移動ユーザが、GSMネットワークの受信可能領域内へロームしても、サービスを受け続けることができる。
【0006】
CDMAおよびGSMのネットワークが、両者共、SMSを支援するとき、IIFの機能の1つは、一方のネットワークから発信された各ショートメッセージを、このメッセージを他方のネットワークへ転送する前に、他方のネットワークが要求する適切なフォーマットへ変換することである。しかしながら、CDMAおよびGSMのネットワークは、異なるネットワーク技術をもち、異なるSMSの実行を支援するので、CDMAのSMSおよびGSMのSMSのための現在の標準規格のもとでは、一方のシステムのショートメッセージを、他方のシステムが要求する特定のフォーマットへ変換することはできない。例えば、GSMのSMSは、圧縮されたユーザデータおよび圧縮されていないユーザデータの両者を支援し、CDMAのSMSは、圧縮されたフォーマットを支援しないので、IIFは、圧縮されたGSMのSMSのメッセージ内のユーザデータを逆圧縮しなければならず、その後で、それをCDMAのSMSのメッセージへ変換する。さらに加えて、GSMのSMSのメッセージは、CDMAのSMSのメッセージ内に存在しない他のフィールドを含む。
【発明の概要】
【0007】
したがって、この分野において、上述の問題を改善するように、GSMのSMSのメッセージをCDMAのSMSのメッセージへ変換する技術、およびCDMAのSMSのメッセージをGSMのSMSのメッセージへ変換する技術が必要とされている。
【0008】
ここでは、異なる無線通信システムが使用する異なるフォーマットのショートメッセージ(例えば、GSMのSMSおよびCDMAのSMS)を、これらのメッセージフォーマットの基礎構造を変更することなく、関連制御情報が保存されるように、変換するための技術を提供する。1つの態様において、CDMAのSMSのメッセージの内容が、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージであることを示すように、CDMAのSMSのメッセージ内の第1の指定フィールドに新しい値を定めることによって、CDMAネットワークにおけるGSMのSMSの支援を向上することができる。CDMAのSMSのメッセージ内の第2の指定フィールドは、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージのデータ符号化方式情報を保持するのに使用される。第1および第2の指定フィールドは、それぞれ、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータのサブパラメータ内のMsg EncodingフィールドおよびMessage Typeフィールドである。
【0009】
1つの実施形態では、第1のフォーマットの第1のショートメッセージ(例えば、GSMのSMSのメッセージ)を、第2のフォーマットの第2のショートメッセージ(例えば、CDMAのSMSのメッセージ)へ変換する方法を提供する。この方法にしたがうと、第2のメッセージ内の第1のフィールド(例えば、Msg Encodingフィールド)を、第1のフォーマットのショートメッセージが第2のメッセージ内に含まれていることを示す値に設定する。第2のメッセージ内の第2のフィールド(例えば、Message Typeフィールド)を、第1のメッセージに使用されているデータ符号化方式(data coding scheme, DCS)を示す値(例えば、GSMのSMSのメッセージ内のTP-Data-Coding-Schemeフィールド内に示されている)に設定する。第2のメッセージ内のデータフィールド(例えば、CHARiフィールド)を、第1のメッセージ内に含まれているデータに設定する。また、第2のメッセージ内の長さフィールド(例えば、ユーザデータサブパラメータ内のNum Fieldsのフィールド)を、第1のメッセージ内に含まれているデータ長を示す値(例えば、GSMのSMSのメッセージ内のTP-User-Data-Lengthフィールドによって示されている)に設定することができる。
【0010】
別の実施形態では、受信ショートメッセージを処理する方法を提供する。この方法にしたがうと、受信ショートメッセージ内の第1のフィールド(例えば、CDMAのSMSのメッセージ内のMsg Encodingフィールド)の値を得て、受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージ(例えば、GSMのSMSのメッセージ)を含んでいるかどうかを判断するのに使用する。受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含んでいるときは、カプセル化されたメッセージに使用されているデータ符号化方式を示す値を、受信ショートメッセージ内の第2のフィールド(例えば、Message Typeフィールド)から得て、受信ショートメッセージ内のデータを、そのデータ符号化方式に基づいて処理する。データ符号化方式が、データが圧縮されていることを示しているときは、この処理は、受信ショートメッセージ内のデータの逆圧縮を含む。その代りに、受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含んでいないときは、受信ショートメッセージ内のデータは、第1のフィールドから得た値に基づいて処理される。
【0011】
本発明の種々の態様および実施形態は、別途詳しく記載される。本発明は、さらに詳しく別途記載されるように、方法、プログラムコード、ディジタル信号プロセッサ、移動局、基地局、システム、並びに本発明の種々の態様、実施形態、および特徴を実行する他の装置および要素を提供する。
【0012】
本発明の特徴、性質、および長所は、別途記載される詳細な記述から、図面に関連して取入れられると、同じ参照符号により、全体的に対応して同定され、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】CDMAネットワークとGSMネットワークとを含む通信ネットワークの図。
【図2】(a)GSMのSMSのメッセージフォーマットを示す図と(b)CDMAのSMSのメッセージフォーマットを示す図。
【図3】GSMのSMSのメッセージからCDMAのSMSのメッセージへの変換を示す図。
【図4】GSMネットワークからのSMSのメッセージを、CDMAネットワーク内の受信側移動ユーザへ送る信号の流れを示す図。
【図5】CDMAネットワーク内の移動局が受信ショートメッセージに行なう処理のフローチャート。
【図6】メッセージ/サービス局および移動局の実施形態のブロック図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、CDMAネットワーク110とGSMネットワーク120とを含む通信ネットワーク100の図である。インターワーキングおよびインターオペラビリティ機能(IIF)は、CDMAおよびGSMのネットワーク間の通信を支援する。
CDMAネットワークは、ローミングおよび高度なサービスを可能にするモバイルネットワーキングプロトコルであるANSI−41(“Cellular Radiotelecommunications Intersystem Operations”)に準拠するように設計される。ローミングとは、移動局がホーム領域から離れているのを指すのに使用される。CDMAネットワークは、ネットワーク内の移動局140の通信を一括して支援する多数のエンティティを含む。簡潔化のために、図1は、ショートメッセージサービス(SMS)を支援するCDMAネットワークエンティティのみを示す。とくに、メッセージ局(message center, MC)112は、ショートメッセージの記憶、中継、および移動局への転送を担当し、移動交換局(mobile switching center, MSC)114は、受信可能領域内の移動局のために交換機能(すなわち、メッセージおよびデータのルーティング)を行なう。メッセージ局は、MSCと別々であっても、または一体構成であってもよい。各移動局は、ある特定の瞬間において、1つのMSCによってサービスされ、このMSCを、その移動局のサービス中のMSCと呼ぶ。移動局は、遠隔局、端末、ユーザ装置(user equipment, UE)、または他の用語でも呼ばれる。
【0015】
GSMネットワークは、ローミングおよび高度なサービスを可能にする別のモバイルネットワーキングプロトコルであるGSMモバイルアプリケーションパート(GSM-MAP)に準拠するように設計される。GSMネットワークは、ネットワーク内の移動局のために通信を一括して支援する多数のエンティティを含み、その中で、図1には、SMSのための機能できるGSMネットワークエンティティのみが示されている。GSMのSMSのサービス局(GSM-SMS-service center, GSM-SMS-SC)122は、ショートメッセージの記憶、中継、移動局への転送を担当する。GSMのMSC124は、受信可能領域内の移動局のために交換機能を行なう。GSMのSMSのゲートウエイのMSC(GSM-SMS-gateway MSC, GSM-SMS-GMSC)126は、MSCが、GSM−SMS−SCからショートメッセージを受信すること、各ショートメッセージのルーティング情報およびSMS情報についてホーム位置レジスタ(home location register, HLR)に問い合わせること、およびショートメッセージを、これらのメッセージの宛先受信者である移動局のための適切なサービス中のノード(または基地局)に伝送することができるようにする機能である。GSMのSMSのインターワークするMSC(GSM SMS interworking MSC, GSM-SMS-IWMSC)128は、MSCが、ショートメッセージを受信し、それらをGSM−SMS−SCへ送出することができるようにする機能である。
【0016】
W−CDMAでは、より低い層は、CDMAの技術に基づき、より高い層のプロトコルはGSMに似ていて、コアネットワークはGSM−MAPに基づいている。ここで使用されているように、“CDMA”は、ANSI−41を実行するCDMA応用システムまたはネットワークを指す。
【0017】
CDMAネットワーク内のエンティティ間のインターフェイスQ、およびGSMネットワーク内のエンティティ間のインターフェイスEは、ANSI−41およびGSM−MAPによってそれぞれ定められている。
ANSI−41およびGSM−MAPにしたがってモバイルネットワーキングを支援するために、各ネットワークは、ホーム位置レジスタ(HLR)および訪問位置レジスタ(visiting location register, VLR)を保持している。HLRよおびVLRは、ネットワーク内の移動局に関する情報を記憶するのに使用されるデータベースである。例えば、移動局がネットワークの近くおよびネットワーク間を移動するとき、その位置は、これらのデータベースにおいて絶えず更新され、したがってネットワークにはその位置が常に分かっている。ネットワークエンティティは、これらのデータベースを調べて(または、問い合わせて)、ショートメッセージのルーティング情報を得る。
【0018】
既に記載したように、CDMAおよびGSMのネットワークは、SMSの異なる実行を支援する。各SMSの実行は、異なる能力を与え、異なるショートメッセージタイプおよびフォーマットを使用する。
図2の(a)は、GSMのSMSのメッセージフォーマットを示す図である。GSMにおけるSMSプロトコルスタック層の1つであるショートメッセージ転送層(Short Message Transfer Layer, SM-TL)では、SMSのメッセージに、6つの異なるプロトコルデータ単位(protocol data unit, PDU)を定めている。これらの中で、SMS-DELIVER PDUは、サービス局から移動局へショートメッセージを送るのに使用され、SMS-SUBMIT PDUは、移動局からサービス局へショートメッセージを送るのに使用される。他のPDUは、状態報告、コマンド、および肯定応答を伝達するのに使用される。
【0019】
SMS-DELIVER PDUおよびSMS-SUBMIT PDUは、図2(a)に示されている一般的なフォーマットをもつ。これらの2つの各PDUは、多数のフィールドを含むが、図2の(a)には、本明細書の開示において、とくに関心のある3つのフィールドのみが示されている。表1は、これらの3つのフィールドおよびその短い説明を記載しており、ここで、TPは、転送プロトコル(transfer protocol)を示している。
【0020】
【表1】

TP-User-Dataフィールドは、ショートメッセージのユーザデータを含んでいる。このユーザデータは、一般に、特定の文字セットまたは符号化方式に基づいて生成される英数字メッセージである。しかしながら、TP-User-Dataフィールド内にユーザデータヘッダが含まれているときは、メッセージの内容は、英数字の内容に加えて、マルチメディアおよび他の高度なフォーマットであってもよい。TP-User-Dataフィールドの長さは、TP-User-Data-Lengthフィールド内の値によって定められ、選択された文字セットの各文字の長さに対応する単位、例えば、7、8、または16ビットで与えられる。TP-Data-Coding-Schemeフィールドは、TP-User-Dataフィールド内のデータの種々の属性を記載しており、別途記載する。
【0021】
表2は、TP-Data-Coding-Schemeフィールドの要素を記載している。
【0022】
【表2】

TP-Data-Coding-Schemeフィールドは、8ビット長である。ビット6および7は、一般データ符号の表示は“00”に、他の表示は他の値に設定される。ビット5は、TP-User-Dataフィールド内のデータが、圧縮されていないか、または特定の圧縮方式を使用して、圧縮されているかを示すのに使用される。ビット4は、ビット1−0を“イネーブル”にするのに使用される。ビット2および3は、データに使用される文字セットまたは符号化方式を示すのに使用され、デフォルトの文字セットは、GSMが7−ビットのときである。ビット0および1は、ショートメッセージのメッセージクラスを示すのに使用される。
【0023】
GSMのSMSのメッセージフォーマットは、文献3GPP TS 23.038 V5.0.0およびTS 23.040 V4.7.0にさらに詳しく記載されており、これらの文献は、一般に入手でき、ここでは参考文献として取り上げている。
図2の(b)は、CDMAのSMSのメッセージフォーマットを示す図である。CDMAのSMSのプロトコルスタック層の1つであるSMSテレサービス層では、SMS伝送メッセージ(SMS Deliver Message)を使用して、ショートメッセージを移動局へ送り、SMS送出メッセージ(SMS Submit Message)を使用して、ショートメッセージを移動局から送る。これらのメッセージは、図2の(b)に示されている一般フォーマットをもち、多数のサブパラメータを含んでいる。表3は、これらのメッセージの最初の2つのサブパラメータと、短い説明とを記載している。
【0024】
【表3】

表4は、ユーザデータサブパラメータのフィールドを記載している。
【0025】
【表4】

表4に示されているように、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータは、CHARiフィールドを含んでいて、このフィールドは、各文字ごとに1回現われ、現れる合計数は、Num Fieldsのフィールドの値によって示される。Msg Encodingフィールドは、CHARiフィールド内の文字に使用される特定の符号化方式を示す。符号化方式によって、文字長が異なるので、CHARiフィールドの長さは、ショートメッセージ内のユーザデータに使用される符号化方式によって判断される。
【0026】
CDMAのSMSのメッセージフォーマットは、TIA/EIA-637-B(“Short Message Service for Wideband Spread Spectrum Systems”)にさらに詳しく記載されている。Msg Encodingフィールドのためのパラメータ値の割当ては、TSB-58-E(“Administration of Parameter Value Assignments for cdma2000 Spread Spectrum Standards”)にさらに詳しく記載されている。これらの両文献は、一般に入手でき、ここでは参考文献として取り上げている。
【0027】
GSMのSMSのメッセージは、種々の状況において、CDMAのSMSのメッセージへ変換する必要がある。例えば、GSMの移動ユーザが、CDMAネットワークへロームし、CDMAネットワーク内でショートメッセージを受信するとき、またはCDMAネットワーク内のCDMAの移動ユーザが、GSMの移動ユーザからショートメッセージを受信するときに、メッセージの変換が必要である。インターワーキングおよびインターオペラビリティ機能(IIF)は、GSMのSMSのメッセージをCDMAのSMSのメッセージへ変換する。
【0028】
既に記載したように、“基本的な”圧縮されていないGSMのSMSのメッセージは、GSMのSMSのメッセージ内のフィールドを、CDMAのSMSのメッセージ内の対応するフィールドへ単にマップすることによって、CDMAのSMSのメッセージへ変換される。とくに、GSMからCDMAへのメッセージ変換は、(1)GSMのSMSのメッセージ内のTP-User-Dataフィールド内のデータを、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のCHARiフィールドへマップし、(2)ユーザデータサブパラメータ内のMsg Encodingフィールドを、GSMの7−ビットのデフォルトアルファベットにおいて、“01001”へ設定することによって達成される。
【0029】
しかしながら、3GPP TS 23.042 V4.0.1に定められている圧縮アルゴリズムを使用して、GSMのSMSのメッセージが圧縮されているときは、IIFは、圧縮されていないデータを得るのに、ユーザデータを解凍しなければならない。その後で、圧縮されていないデータを、CDMAのSMSのメッセージのCHARiフィールド内に含める。これは、ユーザデータが圧縮されているか、または圧縮されていないかを、受信側移動局に示すためのフィールドが、現在、CDMAのSMSのメッセージフォーマットにないために、必要である。さらに加えて、表2および図2の(a)に示されているように、GSMのSMSのメッセージフォーマットは、TP-Data-Coding-Schemeフィールド内にメッセージクラスおよび他の表示を含む。CDMAのSMSのメッセージ内には、これらの要素のための対応するフィールドは、現在なく、CDMAネットワークにおいてGSMのSMSをより完全に支援ために、これをマップすることも必要である。
【0030】
1つの態様では、CDMAのSMSのメッセージの内容が、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージであることを示すように、ユーザデータサブパラメータ内のMsg Encodingフィールドに新しい値を定めることによって、CDMAネットワークにおけるGSMのSMSの支援を向上することができる。Msg Encodingフィールドは、32個の予測値のために5ビットを含み、その中の10個は、現在、10個の異なる符号化方式についてTSB-58-Eによって定められており、Msg Encodingフィールドにおいて“00000”ないし “01001”の値を割り当てられている。“01010”ないし“11111”の保留された値の1つを、GSMのSMSのメッセージのための新しい符号化方式を識別するのに使用してもよい。この新しい符号化方式は、“GSMのSMSのデータ符号化”として示される。特別な例として、“GSMのSMSのデータ符号化”に値“01010”を使用してもよく、この場合は、ユーザデータサブパラメータのMsg Encodingフィールドに使用するために定められた符号化方式は、表5に示されている現在のTIA/EIA-637-B標準規格から更新される。
【0031】
【表5】

注2:各CHARiフィールドの長さは、TP-Data-Coding-Schemeフィールド内に示されている文字セットによって判断され、これは、CDMAのSMSのメッセージのMessage Typeフィールド内に含まれる。
【0032】
図3は、関連制御情報が保存されるように、GSMのSMSのメッセージをCDMAのSMSのメッセージに変換する実施形態を示す図である。GSMからCDMAへのメッセージ変換は、次に示すように行なわれる:
1)CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMsg Encodingフィールドを、“GSMのSMSのデータ符号化”に割り当てられた値(例えば、上述の例のパラメータ値の割当てにおける“01010”)に設定する;
2)ユーザデータサブパラメータ内のMessage Typeフィールドを、GSMのSMSのメッセージのTP-Data-Coding-Scheme(TP-DCS)の値に設定する;
3)ユーザデータサブパラメータ内のNum Fieldsを、TP-User-Data-Length(TP-UDL)フィールドの値に設定する;
4)ユーザデータサブパラメータ内のCHARiフィールドを、TP-User-Data(TP-UD)フィールドのデータに設定する。
【0033】
また、GSMのSMSが支援する特徴を使用して、CDMAのSMSのメッセージをGSMネットワーク内の移動ユーザへ送ってもよい。これを実現するために、CDMAネットワークは、既に記載したようにカプセル化されたGSMのSMSのメッセージを含んでいるCDMAのSMSのメッセージを発信することができる。IIFは、次に示すように、相補的なCDMAからGSMへのメッセージ変換を行なって、CDMAのSMSのメッセージをGSMのSMSのメッセージへ変換する。
1)GSMのSMSのメッセージのTP-Data-Coding-Scheme(TP-DCS)フィールドを、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMessage Typeフィールドの値に設定する;
2)TP-User-Data-Length(TP-UDL)フィールドを、ユーザデータサブパラメータ内のNum Fieldsのフィールドの値に設定する;
3)TP-User-Data(TP-UD)フィールドを、ユーザデータサブパラメータ内のCHARiフィールドのデータに設定する。
【0034】
図3は、CDMAのSMSのメッセージフォーマットを変更せずに、関連制御情報が保存されるように、GSMのSMSのメッセージをCDMAのSMSのメッセージにマップするための特定のメッセージ変換方式を示している。他の方式も、本発明の技術的範囲内であれば、ここに記載されている教示に基づいて実行される。一例として、メッセージ識別子サブパラメータ内のMessage Typeフィールドに現在使用されていない値(例えば、“0111”)を使用して、“GSMのSMSのデータ符号化”を示してもよい。CDMAのSMSのメッセージの他のサブパラメータ内の他のフィールドを使用して、“GSMのSMSのデータ符号化”を示したり、TP-DCSフィールドを保持してもよく、これは本発明の技術的範囲に含まれる。
【0035】
上述のメッセージ変換方式は、CDMAのSMSのメッセージフォーマットの基礎構造を変更することなく、GSM/UMTSによって定められているSMSのデータ符号化方式を、CDMAのSMSのメッセージへマップすることができる。これらのメッセージ変換方式を使用することによって、ユーザデータに圧縮を使用するか、またはGSMのSMSのメッセージ内にいくつかの他の表示が含まれるか、あるいはこの両者であったとしても、IIFは、GSMのSMSのメッセージ内のユーザデータをCDMAのSMSのメッセージへ直接にマップすることができる。これらのメッセージ変換方式は、(1)GSMの移動ユーザが、CDMAネットワーク内へローミングし、GSMネットワークから発信されたSMSのメッセージを受信する状況、(2)GSMの移動ユーザが、SMSのメッセージをCDMAの移動ユーザに送る状況、(3)CDMAの移動ユーザが、GSMネットワークへローミングし、CDMAネットワークから発信されたSMSのメッセージを受信する状況、(4)CDMAの移動ユーザが、SMSのメッセージをGSMの移動ユーザへ送る状況、(5)GSM1xネットワーク内のGSMの移動ユーザが、CDMA空中インターフェイスを介して、GSMのSMSのメッセージを受信する状況を含む、種々の状況において適切に使用することができる。GSM1xネットワークでは、GSM−MAPネットワークを、CDMA空中インターフェイス上にオーバーレイして、GSMのSMSのメッセージを、CDMA空中インターフェイスを介して、CDMAのSMSのメッセージの形で送る。
【0036】
図4は、SMSのメッセージを、GSMネットワークから、CDMAネットワーク内の受信側移動ユーザへ送るための信号の流れを示す図である。このSMSのメッセージは、GSMの移動ユーザ、またはGSMネットワークへロームしたCDMAの移動ユーザによって送られる。メッセージの受信者は、CDMAの移動ユーザか、またはCDMAネットワークへロームしたGSMの移動ユーザである。
【0037】
最初に、GSMのSMSのサービス局(SMS-SC)は、特定の移動ユーザ(受信側移動ユーザと呼ばれる)に宛てられたSMSのメッセージを受信する(トランザクションa)。SMS−SCは、GSMのSMS−GMSCと通信し、ショートメッセージルーティング情報の送付を、受信側移動ユーザのGSMのHLRへ発信し、この移動ユーザのルーティングアドレスを要求する(トランザクションb)。このルーティングアドレスは、ショートメッセージを受信側移動ユーザへ伝送するのに使用される。受信側移動ユーザが、現在の有効な位置をGSMのHLR内に記憶しているときは、HLRは、ルーティングアドレスを、ショートメッセージのルーティング情報の結果の送付のメッセージによって、SMS−GMSCへ返す(トランザクションc)。SMS−GMSCは、順方向ショートメッセージをIIFへ送る(トランザクションd)。
【0038】
通常、IIFは、CDMAのSMS(ANSI-41)のメッセージ局(MC)およびGSMのSMSサービス局(SMS-SC)から、サービス中のMSCへインターフェイスを与え、外部(すなわち、そのメッセージ局およびサービス局の外部)ネットワークのシグナリングプロトコルを使用する。IIFによって与えられる機能は、J-STD-038-A(“Network Interworking Between GSM Map and TIA/EIA-41-Map-Revision A-GPRS Support”)に詳しく記載されており、J-STD-038-Aは、一般に入手でき、ここでは参考文献として取り上げている。
【0039】
IIFは、サービス中のGSMのMSC/VLRのようなGSMネットワークエンティティによって、このSMSのメッセージを見る。IIFは、SMS−GSMCから順方向ショートメッセージを受信すると、上述のGSMからCDMAへのメッセージ変換方式を使用して、SMSのメッセージを変換する。変換の結果、適切なCDMAのSMSのメッセージフォーマットで、かつカプセル化されたメッセージを含んでいるCDMAのSMSのメッセージになる。この時点で、IIFは、ANSI−41のメッセージ局として動作していることになる。IIFは、ショートメッセージの二点間伝送のメッセージを発信して、変換されたCDMAのSMSのメッセージを、サービス中のCDMAのMSCおよびVLRへ送る(トランザクションe)。
【0040】
サービス中のCDMAのMSC/VLRは、IIFからメッセージを受信し、CDMAのSMSのメッセージを受信側移動局へ送る(トランザクションf)。サービス中のCDMAのMSC/VLRは、ある特定のタイプのSMSのメッセージにおいて、受信側移動局から肯定応答を受信する。これはトランザクションfの一部である。この場合に、サービス中のCDMAのMSC/VLRは、ショートメッセージの二点間伝送のメッセージの結果をIIFへ送る(トランザクションg)。IIFは、順方向ショートメッセージの結果をGSMのSMS−GMSCへ送る。
【0041】
図5は、CDMAネットワーク内の移動局が受信ショートメッセージに行なう処理500の実施形態のフローチャートを示している。この処理は、必要であれば、上述のGSMからCDMAへのメッセージ変換方式を使用して、ショートメッセージを変換すると仮定する。
【0042】
最初に、受信ショートメッセージのユーザデータサブパラメータを得る(ステップ512)。次に、ユーザデータサブパラメータのMsg Encodingフィールドの値を得る(ステップ514)。次に、Msg Encoding値が、“GSMのSMSのデータ符号化”に割り当てられた値と等しいかどうかを判断する(ステップ516)。答えがノーであるときは、この受信メッセージは、CDMAのSMSのメッセージであるか、またはカプセル化されたGSMのSMSのメッセージの処理が必要ないものである。この場合は、ユーザデータサブパラメータのCHARiフィールド内のユーザデータを、Msg Encoding値に基づいて正規のやり方で処理する(ステップ522)。
【0043】
しかしながら、ステップ516において、Msg Encoding値が“GSMのSMSのデータ符号化”値に等しいと判断されるときは、受信ショートメッセージは、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージを含んでいる。この場合は、ユーザデータサブパラメータ内のMessage Typeフィールドから、SMSのメッセージのTP-Data-Coding-Schemeを得る(ステップ518)。ユーザデータサブパラメータのCHARiフィールド内のユーザデータは、ショートメッセージのTP-User-Dataを含んでおり、これを、TP-Data-Coding-Schemeに基づいて処理する(ステップ520)。この処理の一部として、TP-Data-Coding-Schemeが、ユーザデータが送信前に圧縮されていることを示しているときは、ユーザデータを解凍する。ショートメッセージ内のユーザデータは、3GPP TS 23.038 V5.0.0に記載されているように処理される。ステップ520および522の後で、処理が終了する。
【0044】
図6は、メッセージ/サービス局600および移動局140xの実施形態のブロック図である。メッセージ/サービス局600は、SMSのインターワーキングおよびインターオペラビリティ機能(IIF)を備え、例えば、ANSI−41のメッセージ局またはGSMのSMSのサービス局の何れかにおいて実行される。
【0045】
メッセージ/サービス局600は、GSMのMSC124またはCDMAのMSC114、あるいはこの両者が発信したSMSのメッセージを受信し、外部ネットワークから送られる。受信ショートメッセージは、メッセージ緩衝器612に一時的に記憶される。これらのショートメッセージは、後で緩衝器から検索され、ショートメッセージ変換器614へ与えられ、必要であれば、適切なフォーマットへ変換される。とくに、ショートメッセージ変換器614は、GSMのSMSのメッセージに対して、GSMからCDMAへのメッセージ変換を行ない、CDMAネットワークから送信され、CDMAのSMSのメッセージに対して、CDMAからGSMへのメッセージ変換を行ない、GSMネットワークから送信される。メッセージ変換は、上述のように行われる。
【0046】
変換されたショートメッセージは、外部ネットワークのサービス中のCDMAのMSC114またはGSMのMSC124、あるいはこの両者に与えられる。サービス中のMSCは、変換されたショートメッセージを、サービス中のノード(または基地局)130へ転送する。ノード130は、これらのメッセージの指定受信者である移動局に現在サービスしている。各サービス中のノードは、受信ショートメッセージを処理して、それらを被変調信号内に含め、その受信可能領域内の移動局へ送信する。
【0047】
メッセージ/サービス局600内では、制御装置620は、メッセージ/サービス局を通るショートメッセージの流れを指示し、さらに加えて、ショートメッセージの変換を適切に制御する。これは、メッセージ/サービス局600が受信した各ショートメッセージの送信元および送信先を判断することによって、実現することができる。メモリ装置622は、制御装置620が使用するプログラムコードおよびデータを記憶する。
【0048】
図6は、移動局140xの実施形態も示している。移動局のサービス中ノードから送信された被変調信号は、アンテナ652によって受信され、受信機装置(receiver unit, RCVR)654へ供給される。受信機装置654は、受信信号を調整し(例えば、フィルターにかけ、増幅し、ダウンコンバートする)、さらに加えて、調整された信号をディジタル形式にして、サンプルを供給する。
【0049】
復調器(demodulator, Demod)/復号器656は、被変調信号を受信した特定のネットワーク(CDMAまたはGSM)に指定された個々のやり方で、サンプルを復調する。復調されたデータを復号し、被変調信号において送られたショートメッセージを含む復号データを得る。ショートメッセージプロセッサ658は、受信ショートメッセージを(例えば、図5において既に記載したように)処理して、これらのショートメッセージ内に含まれているユーザデータを与える。例えば、TP-Data-Coding-Schemeが、ショートメッセージ内に圧縮されたデータが含まれていることを示しているとき、ショートメッセージプロセッサ658は、ユーザデータパラメータのCHARiフィールド内のユーザデータのメッセージ変換と、おそらくは、解凍とを行なう。
【0050】
制御装置660は、移動局140x内の装置の動作を指示する。例えば、制御装置660は、ショートメッセージプロセッサ658に、特定の符号化方式を使用するように指示して、移動局に宛てられた各受信ショートメッセージごとに、解凍、等を行ない、正しいユーザデータを与える。メモリ装置662は、制御装置660が使用するプログラムコードおよびデータを記憶する。
【0051】
図6は、メッセージ/サービス局600および移動局140xの特定の実施形態を示している。他の実施形態も、本発明の技術的範囲内であれば、可能である。メッセージ/サービス局600において、ショートメッセージ変換器614を、制御装置620またはいくつかの他のプロセッサ(例えば、メッセージフォーマッタ)内に実装してもよい。同様に、各移動局140xにおいて、ショートメッセージプロセッサ658を、制御装置660またはいくつかの他のプロセッサ(例えば、復調/復号器656)内に実装してもよい。
【0052】
ここに記載したショートメッセージ変換および処理技術は、種々の手段で実行される。例えば、これらの技術は、ハードウエア、ソフトウエア、またはその組み合わせにおいて実行される。ハードウエアの実行において、ここに記載されている1つの技術または技術を組合せたものを(例えば、メッセージ/サービス局600におけるメッセージ変換、移動局140におけるメッセージ処理、等に)実行するのに使用される要素は、1つ以上の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ディジタル信号処理装置(digital signal processing device, DSPD)、プログラム可能な論理装置(programmable logic device, PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、プロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、マイクロプロセッサ、ここに記載されている機能を行なうように設計された他の電子装置、またはその組み合わせの中に実装される。
【0053】
ソフトウエアの実行において、ショートメッセージ変換および処理技術は、ここに記載した機能を実行するモジュール(例えば、手続き、機能、等)において実行される。ソフトウエアコードは、メモリ装置(例えば、図6のメモリ装置622および662)に記憶され、プロセッサ(例えば、制御装置620および660)によって実行される。メモリ装置は、プロセッサ内に、またはプロセッサの外部に実装され、プロセッサの外部で実行される場合は、メモリ装置は、この分野において知られている種々の手段を介して、プロセッサに通信上接続することができる。
【0054】
上述の開示された実施形態は、当業者が本発明を作成または使用できるようにするために与えられている。当業者には、これらの実施形態の種々の変更は容易に明らかであり、ここに定められている一般的な原理を、本発明の意図および技術的範囲から逸脱しないならば、他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明は、ここに示された実施形態に制限されることではなく、ここに開示されている原理および新奇な特徴に一致する最も幅広い範囲にしたがうことを意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、第1のフォーマットの第1のショートメッセージを、第2のフォーマットの第2のショートメッセージに変換するための方法であって、
第2のメッセージ内の第1のフィールドを、もとは第1のフォーマットのショートメッセージが、第2のメッセージ内に含まれていることを示す値に設定することと、
第2のメッセージ内の第2のフィールドを、第1のメッセージに使用されているデータ符号化方式を示す値に設定することと、
第2のメッセージ内のデータフィールドを、第1のメッセージに含まれているデータに設定することとを含む方法。
【請求項2】
第2のメッセージ内の長さフィールドを、第1のメッセージに含まれているデータの長さを示す値に設定することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
第1のショートメッセージが、GSMのSMSのメッセージであり、第2のショートメッセージが、CDMAのSMSのメッセージである請求項1記載の方法。
【請求項4】
第1のフィールドが、Msg Encodingフィールドであり、データフィールドが、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のCHARiフィールドである請求項3記載の方法。
【請求項5】
第2のフィールドが、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMessage Typeフィールドである請求項3記載の方法。
【請求項6】
Message Typeフィールドを、第1のメッセージのTP-Data-Coding-Schemeフィールドに示されているデータ符号化方式に設定する請求項5記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいて、CDMAのSMSのメッセージを、GSMのSMSのメッセージに変換するための方法であって、
GSMのSMSのメッセージ内のTP-Data-Coding-Schemeフィールドを、CDMAのSMSのメッセージ内の指定フィールドの値に設定し、GSMのSMSのメッセージに使用されるデータ符号化方式を示すことと、
GSMのSMSのメッセージ内のTP-User-Dataフィールドを、CDMAのSMSのメッセージ内のCHARiフィールドのデータに設定することとを含む方法。
【請求項8】
指定フィールドが、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMessage Typeフィールドである請求項7記載の方法。
【請求項9】
CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMsg Encodingフィールドの値を検出することと、
検出された値が、CDMAのSMSのメッセージが、カプセル化されたGSMのSMSのメッセージを含んでいることを示すとき、CDMAのSMSのメッセージからGSMのSMSのメッセージへ変換することとをさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項10】
無線通信システムにおいて受信ショートメッセージを処理する方法であって、
受信ショートメッセージ内の第1のフィールドの値を得ることと、
第1のフィールドから得た値に基づいて、受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含むかどうかを判断することと、
受信ショートメッセージがカプセル化されたメッセージを含んでいるときは、
受信ショートメッセージ内の第2のフィールドから、カプセル化されたメッセージに使用されているデータ符号化方式を示す値を得て、
データ符号化方式に基づいて、受信ショートメッセージ内のデータを処理することとを含む方法。
【請求項11】
処理が、
データ符号化方式が、データが圧縮されていることを示しているときは、受信ショートメッセージ内のデータを逆圧縮することを含む請求項10記載の方法。
【請求項12】
受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含んでいないときは、
受信ショートメッセージ内のデータを、第1のフィールドから得た値に基づいて処理することをさらに含む請求項10記載の方法。
【請求項13】
受信ショートメッセージが、CDMAのSMSのメッセージであり、カプセル化されたメッセージが、GSMのSMSのメッセージである請求項10記載の方法。
【請求項14】
第1のフィールドが、Msg Encodingフィールドであり、第2のフィールドが、CDMAのSMSのメッセージのユーザデータサブパラメータ内のMessage Typeフィールドである請求項13記載の方法。
【請求項15】
第1のフォーマットの第1のショートメッセージを、第2のフォーマットの第2のショートメッセージに変換するように動作することができる、無線通信システム内の装置であって、
第2のメッセージの第1のフィールドを、もとは第1のフォーマットのショートメッセージが、第2のメッセージ内に含まれていることを示す値に設定する手段と、
第2のメッセージ内の第2のフィールドを、第1のメッセージに使用されているデータ符号化方式を示す値に設定する手段と、
第2のメッセージ内のデータフィールドを、第1のメッセージに含まれているデータに設定する手段とを含む装置。
【請求項16】
第2のメッセージ内の長さフィールドを、第1のメッセージに含まれているデータの長さを示す値に設定する手段をさらに含む請求項15記載の装置。
【請求項17】
第1のショートメッセージが、GSMのSMSのメッセージであり、第2のショートメッセージが、CDMAのSMSのメッセージである請求項15記載の装置。
【請求項18】
受信ショートメッセージを処理するように動作することができる、無線通信システム内の装置であって、
受信ショートメッセージ内の第1のフィールドの値を得る手段と、
第1のフィールドから得た値に基づいて、受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含んでいるかどうかを判断する手段と、
受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含んでいるときは、受信ショートメッセージ内の第2のフィールドから、カプセル化されたメッセージに使用されているデータ符号化方式を示す値を得る手段と、
受信ショートメッセージが、カプセル化されたメッセージを含んでいるときは、データ符号化方式に基づいて、受信ショートメッセージ内のデータを処理する手段とを含む装置。
【請求項19】
データ符号化方式が、データが圧縮されていることを示しているときは、受信ショートメッセージ内のデータを逆圧縮する手段をさらに含む請求項18記載の装置。
【請求項20】
受信ショートメッセージが、カプセル化されたショートメッセージを含んでいないときは、受信ショートメッセージ内のデータを、第1のフィールドから得た値に基づいて処理する手段をさらに含む請求項18記載の装置。
【請求項21】
受信ショートメッセージが、CDMAのSMSのメッセージであり、カプセル化されたメッセージが、GSMのSMSのメッセージである請求項18記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−95315(P2012−95315A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−262061(P2011−262061)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【分割の表示】特願2004−520110(P2004−520110)の分割
【原出願日】平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】