説明

無線通信システムの均一圏外サーチ

【課題】無線システムを検出するための均一圏外(UOOS)サーチを実行するための技術を提供する。
【解決手段】無線デバイスは、OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行する。該アウェイク期間は、第1の固定継続時間を有しても良く、該スリープサイクルは、第2の固定継続時間を有しても良い。各々のアウェイク期間において、無線デバイスは、前のアウェイク期間中にサーチが完了されなかった場合に、保存された状態情報に基づいて、新しいサーチを開始し、もしくは、該前のサーチを再開しても良い。各々のアウェイク期間において、無線デバイスは、(i)最近捕捉された周波数チャネル及びシステムのためのサーチを開始及び完了し、(ii)1又は複数のRATにおいて他の周波数チャネル及びシステムのためのサーチを開始又は再開するようにしても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2006年10月25日付け提出され、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に組み込まれる「UMTS UNIFORM OUT-OF-SERVICE (OOS) SEARCH OF OOS IN IDLE AND CONNECTED MODE」と題された米国仮出願第60/862,948号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般に通信に関し、より詳しくは無線通信システムのサーチ技術に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えばボイス、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどのような様々な通信サービスを提供するために、広範囲にわたって配置されている。これら無線システムは、利用可能なシステム資源をシェアリングすることにより複数のユーザをサポートできる多元接続システム(multiple-access systems)でも良い。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システム、及びシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システムを含む。
【0004】
無線デバイス(例えば、携帯電話(cellular phone))は、1又は複数の無線システムからのサービスを受けることができる場合がある。無線デバイスは、電源投入時に、それがサービスを受けられる無線システムをサーチすることがある。システムが見つかった場合に、無線デバイスは、そのシステムに登録することがある。そして、無線デバイスは、アクティブにそのシステムと通信し、もしくは、通信が必要とされない場合に、アイドルモード(idle mode)に入ることがある。無線デバイスは、その後にそのシステムを見失った場合に、圏外(out-of-service)(OOS)状態に入り、サービスが得られるシステムの捕捉(acquire)を試行することがある。
【0005】
無線デバイスは、OOS状態にある間に、その動作環境の知識を何もなにも有していない可能性があり、また、どのシステム(それがたとえあったとしても)が捕捉できるか分からない可能性がある。無線デバイスはまた、それがシステムを捕捉できるときに関する知識を有していない可能性がある。これは、例えばユーザの移動性のような様々な要因に依存する可能性があるからである。無線デバイスは、それがOOS状態にある間に連続的にシステムをサーチすると、大量のバッテリー電力を消費する可能性がある。この重大な(heavy)バッテリー電力の消費は、OOS継続時間(duration)が長い場合は特に、待機時間(standby time)と通話時間(talk time)との両方を著しく縮小する可能性がある。無線デバイスは、バッテリー電力を節約するために、間欠的に(infrequently)システムをサーチすることがある。しかしながら、間欠的なサーチは、システム捕捉(acquisition)を著しく遅延させる可能性がある。
【0006】
それゆえ、OOS状態において効果的に無線システムをサーチするための技術が当該技術分野において必要である。
【発明の概要】
【0007】
OOS状態にある間にシステムを検出するための均一(uniform)OOS(UOOS)サーチを実行するための技術が、本明細書に記載される。UOOSサーチは、UOOSサーチの間、スリープサイクル(sleep cycle)及び/又はアウェイク期間(awake period)が固定又されは不変であるという点において、“均一(uniform)”である。スリープサイクルは、スリープ状態(sleep state)とアウェイク状態(awake state)とからなる一つの期間(period)又はサイクルである。アウェイク期間は、アウェイク状態に属する時間の継続時間であるである。
【0008】
一つの態様では、無線デバイスは、無線アクセス技術(RAT)に関するOOS条件が検出された場合に、OOS状態に遷移しても良い。無線デバイスは、OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行しても良い。アウェイク期間は、第1の固定継続時間(fixed time duration)を有しても良いし、また、スリープサイクルは、第2の固定継続時間を有しても良い。各々のアウェイク期間において、無線デバイスは、前のアウェイク期間中にサーチが完了されなかった場合に、該前のアウェイク期間に保存された状態情報(state information)に基づいて、新しいサーチを開始し、もしくは、該前のサーチを再開するようにしても良い。無線デバイスは、現在のアウェイク期間中に現在のサーチが完了されない場合に、該現在のサーチに関する状態情報を保存するようにしても良い。無線デバイスは、サービスを得るのに適しているシステムを捕捉した場合に、OOS状態から抜け出す遷移を行っても良い。
【0009】
システムサーチの一つのデザインにおいて、無線デバイスは、各々のアウェイク期間において、そのアウェイク期間中に開始し完了する、少なくとも一つのエントリからなる第1のセットに関する第1のサーチを実行しても良い。該少なくとも一つのエントリからなる第1のセットは、最近捕捉され、アクイジションデータベース又はテーブルに記憶された、1又は複数の周波数チャネル及びシステムを含んでも良い。各々のアウェイク期間において、そのアウェイク期間中に開始し完了する、少なくとも一つのエントリからなる第2のセットに関する第2のサーチを実行しても良い。第2のサーチは、前のアウェイク期間中に該第2のサーチが完了されなかった場合に、該前のアウェイク期間に保存された状態情報に基づいて、現在のアウェイク期間において再開されても良い。現在のアウェイク期間中に第2のサーチが完了されない場合に、該第2のサーチに関する状態情報が、次のアウェイク期間において利用するために保存されるようにしても良い。第1のサーチによって適当なシステムが見つかった場合に、第2のサーチは、スキップされても良い。該少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、優先リスト(preferred list)における1又は複数の周波数チャネル及びシステム、及び/又は、他の周波数チャネル及びシステムを含んでも良い。第2のサーチは、種々のRATに関するサーチ、例えば、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(UMTS)及びグローバル移動体通信システム(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))に関するサーチ、CDMA2000 1X (1X)及び高速パケットデータ(High Rate Packet Data)(HRPD)に関するサーチ、又は他の何らかのRATの組み合わせに関するサーチを含んでも良い。
【0010】
本開示の様々な態様及び特徴は、以下で更に詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、二つの無線通信システムでの配置を示す。
【図2A】図2Aは、固定のアウェイク期間と固定のスリープサイクルを有するUOOSサーチを示す。
【図2B】図2Bは、固定のアウェイク期間と可変のスリープサイクルを有するUOOSサーチを示す。
【図2C】図2Cは、アウェイク期間について固定のデューティーサイクル(fixed duty cycle)を有するUOOSサーチを示す。
【図3】図3は、UMTS及びGSMのためのプロトコルレイヤ群を示す。
【図4A】図4Aは、UMTS及びGSMをサポートするデュアルモードの無線デバイスのためのUOOSサーチのデザインを示す。
【図4B】図4Bは、UMTS及びGSMをサポートするデュアルモードの無線デバイスのためのUOOSサーチのデザインを示す。
【図4C】図4Cは、UMTS及びGSMをサポートするデュアルモードの無線デバイスのためのUOOSサーチのデザインを示す。
【図5】図5は、1X及びHRPDのためのUOOSサーチのデザインを示す。
【図6】図6は、UOOSサーチを実行するための処理を示す。
【図7】図7は、OOS状態にある間にシステムサーチを実行するための処理を示す。
【図8】図8は、無線デバイスのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書で説明されるサーチ技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、及びSC−FDMAシステムのような、各種の無線通信システムに利用されても良い。用語“システム(system)”及び“ネットワーク(network)”は、しばしば互換的に(interchangeably)に使用される。CDMAシステムは、例えばcdma2000、ユニバーサル地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access)(UTRA)などのようなRATをインプリメントしても良い。用語“無線アクセス技術”、“RAT”、 “無線技術”、及び“エアーインタフェース”は、しばしば互換的に使用される。cdma2000は、IS−2000標準、IS−95標準及びIS−856標準をカバーする。IS−2000は、CDMA2000 1X、1Xなどとも呼ばれる。IS−856は、HRPD、CDMA2000 1xEV−DO、1xEV−DO、DO、ハイデータレート(HDR)などとも呼ばれる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W−CDMA)及び時分割同期CDMA(TD−SCDMA)を含む。TDMAシステムは、例えばGSMのようなRATをインプリメントしても良い。OFDMAシステムは、例えばEvolvedUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.20、Flash−OFDM(登録商標)などのようなRATをインプリメントしても良い。UTRA及びE−UTRAは、UMTSの一部であり、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)は、間もなくリリースされる、E−UTRAを利用するUMTSである。UTRA、E−UTRA、UMTS、GSM及びLTEは、“第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)”(3GPP)という名前の団体からのドキュメントに記載されている。cdma2000は、“第3世代パートナーシッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)”(3GPP2)という名前の団体からのドキュメントに記載されている。これら各種のRATは、当該技術分野において知られた標準である。
【0013】
GSM及びIS−95は、ボイスサービス及び低〜中速パケットデータサービスを提供可能な、第2世代(2G)RATである。UMTS、IS−2000、及びIS−856は、高度サービス及び将来性、例えば、より高いデータレート、コンカレントボイス及びデータコール、などを提供可能な、第3世代の(3G)RATである。ネットワークオレペータ/サービスプロバイダは、1又は複数のRATを利用する1又は複数のシステムを配置しても良い。
【0014】
図1は、第1の無線システム110及び第2の無線システム120を含む配置100を示す。システム110は、GSMシステムでも良く、また、システム120は、UMTSシステムでも良い。また、システム110は、1Xシステムでも良く、システム120は、HRPDシステムでも良い。また、システム110及びシステム120は、他のRATを利用するシステムでも良い。
【0015】
システム110は、システム110のサービスエリア(coverage area)の範囲内で各無線デバイスと通信する諸基地局112を含む。基地局は、一般に、無線デバイスと通信する固定局であり、また、Node B、evolved Node B(eNode B)、アクセスポイントなどとも呼ばれる。システムコントローラ114は、基地局112に繋がり、これら基地局の調整及び制御を提供する。システム120は、システム120のサービスエリアの範囲内で各無線デバイスと通信する諸基地局122を含む。システムコントローラ124は、基地局122に繋がり、また、これら基地局の調整及び制御を提供する。システムコントローラ114及びシステムコントローラ124は、それぞれ、例えば、移動交換局(Mobile Switching Center)(MSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、パケット制御機能(PCF)などのような、1又は複数のネットワークエンティティを含んでも良い。システムコントローラ114は、システム110とシステム120との間の相互接続をサポートするために、システムコントローラ124と通信しても良い。
【0016】
システムは、通常、多数のセルを含む。ここで、用語“セル(cell)”は、その用語が使用される文脈に応じて、基地局、又は基地局のサービスエリアを、指し示すことができる。以下の説明において、基地局112及び基地局122がセルと呼ばれることがある。
【0017】
無線デバイス150は、システム110及び/又はシステム120…典型的にはいかなる瞬間でも一つのシステム…と通信可能であっても良い。無線デバイス150は、静止したものであっても又は移動するものであっても良く、また、ユーザ装置(user equipment)(UE)、移動局(mobile station)(MS)、端末、アクセス端末、モバイル機器(mobile equipment)、加入者ユニット(subscriber unit)、ステーションなどと呼ばることもある。無線デバイス150は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータなどでも良い。
【0018】
無線デバイス150は、電源投入時にシステムをサーチしても良い。システムが見つかった場合に、無線デバイスは、(i)サービスを得るために、接続モード(connected mode)で動作し、アクティブにそのシステムと通信するか、又は、(ii)通信が必要とされないときは、アイドルモードで動作し、そのシステムにとどまるようにしても良い。無線デバイスは、電源投入時にシステムを捕捉することに失敗することがあり(例えば、それがサービスのないエリアにいる場合)、又は、アイドルモード若しくは接続モードにいる間に、捕捉されたシステムを見失うことがある(例えば、ユーザの移動又は無線リンクの不具合が原因で)。そのとき、無線デバイスは、OOS状態に入り、とどまるのに又はサービスを得るのに適しているシステムをサーチしても良い。
【0019】
一般的に、無線デバイスは、様々な基準に基づいてOOS状態に入っても良い。一つのデザインにおいては、無線デバイスは、電源投入中にシステムを捕捉することに失敗した場合に、又は、アイドルモード若しくは接続モードにおいて、捕捉されたシステムを見失った場合に、直ちに、OOS状態に入るようにしても良い。他のデザインにおいては、無線デバイスは、電源投入時にシステムの捕捉に失敗した後、若しくは、アイドルモード若しくは接続モードにおいて、システムを見失った後、若干の時間、待って、それから、OOS状態に入るようにしても良い。例えば、無線デバイスは、アイドルモードにあって、割り当てられたページングスロットの期間に、予め定められた時間間隔(time interval)で隔てられたページングチャネルを周期的に(periodically)復調するようにしても良い。無線デバイスは、(i)ページングチャネルを復調することに失敗した後に、システムを見失ったことを宣言し、直ちにOOS状態に入るか、又は、(ii)各々のページングスロットにおけるページングチャネルの復調の試みを続け、予め定められた回数だけ復調の試みに失敗した後に、システムを見失ったことを宣言して、OOS状態に入るようにしても良い。また、無線デバイスは、OOS状態に入るのに先立って、予め定められた期間だけ、連続的にシステムをサーチするようにしても良い。
【0020】
一つの態様では、無線デバイスは、OOS状態にある間に、システムを検出するために、均一OOS(UOOS)サーチを実行する。UOOSサーチに関して、無線デバイスは、その時間の多くをスリープし、システムをサーチするために、周期的にウェイクアップ(wake up)するようにしても良い。UOOSサーチは、UOOSサーチの期間にスリープサイクル及び/又はアウェイク期間が固定される点において、“均一(uniform)”である。スリープサイクルは、スリープ状態とアウェイク状態とからなる一つの期間(period)又はサイクル(cycle)である。無線デバイスは、スリープ状態にある間に、バッテリー電力を節約するために、できるだけ多くの回路をパワーダウンし、アウェイク状態にある間に、システムをサーチするようにしても良い。UOOSサーチは、様々な方法で実行することができる。
【0021】
図2Aは、固定アウェイク期間と固定スリープサイクルを有するUOOSサーチのデザインを示す。このデザインにおいて、無線デバイスは、Tcycle秒ごとにウェイクアップし、無線デバイスがアウェイクされるごとに、Tawake秒間、システムサーチを実行するようにしても良い。スリープサイクルは、固定されたもので、Tcycle秒に等しくても良い。同様に、アウェイク期間は、固定されたもので、Tawake秒に等しくても良い。Tcycle及びTawakeは、例えばシステム捕捉の性能、バッテリー寿命対価(battery life consideration)などのような、様々な要因に基づいて選択されても良い。より高いバッテリー電力の消費を有する潜在的により速いシステム捕捉のためには、短いスリープサイクル及び/又は長いアウェイク期間が選択されても良い。反対に、潜在的に遅いシステム捕捉を有するより長いバッテリー寿命のためには、長いスリープサイクル及び/又は短いアウェイク期間が選択されても良い。一つのデザインにおいて、Tcycleは、およそ40秒であり、Tawakeは、およそ6秒である。また、他のデザインにおいて、Tcycle及びTawakeに他の値が用いられても良い。Tcycle及び/又はTawakeはまた、(例えば、サービスプロバイダにより)設定可能であっても良く、所望の性能に基づいて選択されても良い。
【0022】
図2Bは、固定アウェイク期間と可変スリープサイクルを有するUOOSサーチのデザインを示す。このデザインにおいて、無線デバイスは、周期的にウェイクアップし、無線デバイスがアウェイクされるごとに、Tawake秒間、システムサーチを実行するようにしても良い。スリープサイクルは、時間とともに変化しても良い。ただし、アウェイク期間はまた、固定されたものであり、Tawake秒に等しくても良い。例えば、スリープサイクルは、無線デバイスが最初にOOS状態に入るときは、より短くても良く、無線デバイスがある期間OOS状態にあった後は、より長くても良い。
【0023】
図2Cは、可変スリープサイクルと、固定デューティーサイクルを有するアウェイク期間とを有するUOOSサーチのデザインを示す。このデザインにおいて、無線デバイスは、周期的にウェイクアップし、無線デバイスがアウェイクされるごとに、システムサーチを実行するようにしても良い。スリープサイクルは、時間とともに変化しても良く、様々な要因に基づいて選択されても良い。アウェイク期間は、予め定められたスリープサイクル・パーセンテージ、すなわち、Tawake,i = η・Tcycle,iであっても良い。ここで、Tcycle,iは、i番目のスリープサイクルの継続時間であり、Tawake,iは、i番目のスリープサイクルに対するアウェイク期間であり、ηは、アウェイク期間に対する固定デューティーサイクルである。それゆえ、アウェイク期間は、より長いスリープサイクルについては、より長くなり、より短いスリープサイクルについては、より短くなる。ηは、所望のバッテリー寿命に基づいて選択されても良い。
【0024】
図2A及び2Cに示されたデザインは、無線デバイスが、システムサーチを実行するための時間の固定パーセンテージの間、アウェイクされるので、良好なバッテリー寿命を提供することができる。所望のOOSバッテリー時間を達成するために、アウェイク・パーセンテージが、利用可能なバッテリー電力及びシステムサーチ中の電力消費に基づいて選択されても良い。図2Bに示されたデザインは、無線デバイスが、各々のスリープサイクルにおいて、固定された期間の間、アウェイクされるので、過度のバッテリー電力消費を防ぐことができる。UOOSサーチはまた、他の方法で実行されても良い。例えば、スリープサイクルが、固定され、アウェイク期間が、予め定められた範囲内で変化されても良い。
【0025】
無線デバイスは、OOS状態にある間に、アウェイク期間中、各種のサーチを実行しても良い。例えば、次のサーチが実行されても良い。
・部分サーチ(Partial search) − その無線デバイスにより最近捕捉されたシステムに対するサーチ、
・優先サーチ(Preferred search) − その無線デバイスについて優先されるシステムに対するサーチ、及び
・完全サーチ(Full search) − その無線デバイスにより受信可能な全てのシステムに対するサーチ。
優先サーチは、オートマチックサーチとも呼ばれる。完全サーチは、マニュアルサーチとも呼ばれる。
【0026】
各々のシステムは、特定の周波数帯域内で、1又は複数の特定の周波数チャネル上で動作しても良い。表1は、UMTS、GSM、1X及びHRPDに一般に使用される幾つかの周波数帯域のリストを示す。
【表1】

【0027】
GSM(又は、GSMバンド)に使用される周波数帯域は、複数の200KHzの無線周波数(RF)チャネルをカバーする。各々のRFチャネルは、特定のARFCN(絶対無線周波数チャネル番号(absolute radio frequency channel number))により識別される。例えば、GSM 900バンドは、ARFCN 1〜124をカバーし、GSM 850バンドは、ARFCN 128〜251をカバーし、GSM 1800バンドは、ARFCN 512〜885をカバーし、また、GSM 1900バンドは、ARFCN 512〜810をカバーする。GSMシステムは、一般的には、特定のGSMバンドにおける、特定のセットの各RFチャネル上で、動作する。
【0028】
UMTS(又は、UMTSバンド)に使用される周波数帯域は、およそ5MHzで間隔を空ける複数のUMTSチャネルをカバーしても良い。各々のUMTSチャネルは、3.84MHzのバンド幅と、200KHzの分解能で与えられる中心周波数を有する。各々のUMTSチャネルは、特定のチャネル番号により識別される。それは、UARFCN(UTRA ARFCN)でも良い。UMTSシステムは、一般的には、1又は複数の特定のUMTSチャネル上で動作する。
【0029】
1X又はHRPD(又は、CDMAバンド)に使用される周波数帯域は、複数のCDMAチャネルをカバーしても良い。CDMAチャネルは、1Xに使用されるときは1Xチャネルであり、もしくは、HRPDに使用されるときはHRPDチャネルである。各々のCDMAチャネルは、1.23MHzのバンド幅と、チャネル番号により与えられる中心周波数とを有する。1Xシステムは、一般的には、1又は複数の特定の1Xチャネル上で動作する。HRPDシステムは、一般的には、1又は複数の特定のHRPDチャネル上で動作する。
【0030】
無線デバイスは、周波数チャネル及び無線デバイスにより既に補足されたシステムに対するエントリのリストを記憶する、アクイジションデータベース(acquisition database)(ACQ DB)を維持しても良い。各々のエントリは、周波数チャネル、スクランブリングコード(scrambling code)、システム識別情報(identification information)、及び/又は関連するシステムを捕捉するための他の適切な情報を含んでも良い。アクイジションデータベースは、予め定められた個数(例えば、10)の最も最近(most recently)補足された周波数チャネル及びシステムに対するエントリを含んでも良い。これらエントリは、アクイジションデータベース中で最も古いエントリが、新しいエントリでリプレースされるように、循環バッファ(circular buffer)に記憶されても良い。
【0031】
無線デバイスは、優先サーチ又は完全サーチを実行するのに先立って、アクイジションデータベース中の1又は複数のエントリについて、部分サーチを実行しても良い。これは、いくつかの理由で、望ましい場合がある。第1に、無線デバイスは、アクイジションデータベース中に、周波数チャネル及びシステムを、既に捕捉しており、従って、これら周波数チャネル及びシステムを再度捕捉する見込みが十分あり得る。第2に、無線デバイスは、例えばスクランブリングコード(scrambling code)のような適切な情報を有している可能性があり、これら周波数チャネル及びシステムをより速く捕捉できる可能性がある。第3に、無線デバイスは、優先サーチ又は完全サーチのためのサーチ空間を縮小するために、例えば、システムが存在しないであろう周波数チャネル上での補足の試みを回避するために、その部分サーチの結果を利用することができる。
【0032】
無線デバイスは、その無線デバイスがサービスを受け得る優先システムのリストを用いてセットアップされても良い。この優先リストは、UMTSにおいて、優先パブリックランドモバイルネットワーク(preferred public land mobile network)(PLMN)リスト、cdma2000において、優先ローミングリスト(preferred roaming list)(PRL)、などと呼ばれることがある。優先リストは、無線デバイスにより受信され得るシステム(又は、PLMN)に関する多数のエントリを含んでいても良い。各々のエントリは、システム識別情報、周波数チャネル及びバンド情報、及び/又は関連するシステムを捕捉するための他の適切な情報を含んでいても良い。システム識別情報は、UMTSにおけるPLMN ID、cdma2000におけるシステム識別子(SID)及びネットワーク(NID)、などを含んでいても良い。優先リストは、その無線デバイスがサブスクリプション(subscription)を有するサービスプロバイダによって、その無線デバイス上にセットアップされても良い。優先リストは、サービスプロバイダがローミングの承諾(roaming agreements)を有するホームシステム及び他のシステムを含んでいても良い。優先リストは、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module)(SIM)、ユニバーサルSIM(USIM)、又は何らかの他の不揮発性メモリモジュールに記憶されていても良い。
【0033】
無線デバイスは、例えばUOOSサーチアルゴリズムによって、指示されるたびに、優先リスト中の周波数チャネル及びシステムに対する優先サーチを実行するようにしても良い。優先サーチに関して、無線デバイスは、優先システムを探すために、優先リスト中の周波数チャネルの全部又は一部をサーチするようにしても良い。また、無線デバイスは、例えばUOOSサーチアルゴリズムによって又はユーザによって、指示されるたびに、全ての利用可能なシステムに対する完全サーチを実行しても良い。完全サーチに関して、無線デバイスは、任意のシステムを探すために、無線デバイスによりサポートされた1又は複数の周波数帯域中の1又は複数の周波数チャネルをサーチするようにしても良い。
【0034】
一般的に、無線デバイスは、OOS状態にある間に、与えられたサーチでシステムを探すために、1又は複数の周波数帯域中の1又は複数の周波数チャネルを評価するようにしても良い。サーチのために実行されるべき処理は、RAT、例えば、UMTS、GSM、1X、HRPD、など、に依存しても良い。サーチを完了するための時間は、例えばサーチする周波数チャネルの個数、無線リンク条件、サーチされているRATのための処理、などのような、様々な要因に依存しても良い。サーチは、サーチ時間及びアウェイク期間に応じて、1又は複数のスリープサイクルにわたっても良い。サーチが、与えられたアウェイク期間の終点より前に完了しない場合、そのサーチに関する状態情報が保存されて、そのサーチが、次のアウェイク期間で再開されても良い。明りょうにするために、UOOSサーチは、UMTS/GSMに関して、また、1X/HRPDに関して、以下で具体的に説明される。
【0035】
1. UMTS及びGSMのためのUOOSサーチ
図3は、UMTS及びGSMに関する各種のレイヤを示す。GSMは、ノンアクセス・ストラタム(Non Access Stratum)(NAS)及びアクセス・ストラタム(Access Stratum)(AS)を含む。NASは、無線デバイスと、GSMシステムがインタフェースで接続する基幹ネットワークとの間のトラフィック及びシグナリングをサポートする機能及びプロトコルを含む。ASは、無線デバイスと、GSMシステムの内部のMSCとの間の通信をサポートする機能及びプロトコルを含む。GSMに関して、ASは、無線資源(RR)管理サブレイヤ、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ、メディアアクセス制御(MAC)サブレイヤ、及び物理レイヤを含む。RRは、レイヤ3に属する。RLC及びMACは、レイヤ2のサブレイヤである。また、物理レイヤは、レイヤ1と呼ばれる。同様に、UMTSは、NAS及びASを含む。UMTSに関して、ASは、レイヤ3の無線資源制御(Radio Resource Control)(RRC)、レイヤ2のRLCサブレイヤ及びMACサブレイヤ並びにレイヤ1の物理レイヤを含む。
【0036】
NAS及びRRCは、UMTSにおいて、システムサーチのための、並びに、呼の確立(establishing)、維持(maintaining)及び終了(terminating)のための、様々な機能を実行しても良い。NAS及びRRは、GSMにおいて、システムサーチ及び呼のための同様の機能を実行しても良い。簡単にするために、システムサーチに関連する機能のみが以下に説明される。用語“サーチ(search)”及び“スキャン(scan)”は、しばしば互換的に使用される。RRC機能は、無線デバイス内部のRRCモジュールにより実行されても良く、また、RR機能は、RRモジュールにより実行されても良い。
【0037】
システム決定(SD)モジュールは、OOS状態にある間に、NASと情報をやり取りし、システムサーチを指示するようにしても良い。SDは、RRC又はRRから、圏外表示(indication of no service)を受信しても良い。SDは、無線デバイスが、(i)圏外エリア(an area with no service)で電源投入されたとき、又は、(ii)アイドルモード若しくは接続モードにある間に、サービスを見失い、3GPPで規定された時間(例えば、イドルモードにおいて12秒)以内でのサービングセルの再捕捉に失敗したときに、OOS状態に入っても良い。SDは、OOS状態にある間に、UOOSサーチを開始し、サーチのためにNASと情報をやり取りしても良い。SDは、適当なシステムが見つかった、呼が開始された、ユーザによりキーが押されたなどの場合に、UOOSサーチを終了し、OOS状態から抜け出ても良い。
【0038】
図4A〜4Cは、デュアルモード無線デバイスにおけるUMTSシステム及びGSMシステムのためのアイドルモードUOOSサーチを実行するための処理400のデザインを示す。このデザインにおいて、RRCは、UMTSシステムのためのサーチであるUMTSサーチを指示し、RRは、GSMシステムのためのサーチであるGSMサーチを指示する。NASは、RRC及びRRのオペレーションを指示する。SDは、UOOSサーチを管理し、スリープするタイミング及びウェイクアップするタイミングを決定し、どの周波数バンド(band(s))をサーチすべきかを決定し、各々のアウェイク期間におけるUMTSサーチのための時間(それはTUMTSとして示される。)及びGSMサーチのための時間(それはTGSMとして示される。)を決定する。
【0039】
図4Aは、UMTS及びGSMのためのUOOSサーチの開始を示す。最初に、無線デバイスは、電源投入時にシステムを見つけるのに失敗するか、又は、サービングセルを見失い、12秒間でのこのセルの再補足に失敗する(ステップ1)。次いで、無線デバイスは、OOSを宣言しても良い(ステップ2)。圏外表示は、RRC(UMTSが現在のRATの場合)又はRR(GSMが現在のRATの場合)により、NASへ送信されても良い(ステップ3)。NASは、圏外表示(no service indication)を、SDへフォワードしても良い(ステップ4)。SDは、サービスをサーチするための1又は複数の周波数帯域からなるグループを、決定しても良い(ステップ5)。OOSを宣言した後の最初のサーチについて、バンドグループは、無線デバイスが主として動作する周波数帯域を含んでも良い。例えば、バンドグループは、無線デバイスが主として米国で動作する場合には、PCSバンド及びセルラーバンドを含み、無線デバイスが主として欧州で動作する場合には、GSM 900バンド及びIMT−2000バンドを含み、無線デバイスが主として日本で動作する場合には、W−CDMA 800バンド及びIMT−2000バンドを含む、などである。その後に続くサーチについて、バンドグループは、無線デバイスによりサポートされ且つ最近サーチされていない他の周波数帯域を含んでも良い。バンドグループはまた、サービスプロバイダにより使用されることが知られている周波数チャネルだけを含んでも良い。これは、サーチ時間を削減する可能性がある。また、SDは、UMTSサーチ時間TUMTS、及びGSMサーチ時間TGSMを、決定しても良く、それらは、TUMTS+TGSMが次のアウェイク期間を越えないように選択されても良い(同様に、ステップ5)。アウェイク期間は、例えば各々のRATに対する二つの周波数帯域の完全サーチ又は部分サーチを可能にするために、十分長くなるように、選択されても良い。UMTSに関して、TUMTSは、アクイジションデータベース中のエントリに加えて予め定められた個数の(例えば、10個の)周波数チャネルのサーチを可能にするように(to allow for)、選択されても良い(may be selected)。一つのデザインにおいて、TUMTS≧4秒,TGSM≧2秒、
及びTawake≧6秒である。
【0040】
第1のアウェイク期間のために、SDは、TUMTS及びTGSMだけでなく、そのバンドグループに対するサーチリクエストも、NASへ送信しても良い(ステップ6)。NASは、GSMサーチに先立ってUMTSサーチを実行することを選択し、そして、サーチリクエスト及びTUMTSを、RRCへ送信しても良い(ステップ7)。サーチリクエストを受信した場合、RRCは、UMTSサーチタイマーをTUMTSにセットしても良い(ステップ8)。次いで、RRCは、アクイジションデータベース中のエントリの全部又は一部に対する部分サーチになり得るACQ DBサーチを、発行しても良い(ステップ9)。ACQ DBサーチによりシステムが見つかった場合、RRCは、見つかったサービスの表示を返しても良い(図4Aには示されていない)。ACQ DBサーチによりシステムが見つからなかった場合、RRCは、SDから受信したバンドグループに対するUMTSサーチを発行しても良い(ステップ10)。UMTSサーチタイマーが切れる時間までに、UMTSサーチが完了しない場合、RRCは、タイマーが切れたときのUMTSサーチ状態情報を保存しても良い(ステップ11)。この状態情報は、サーチされたUMTSチャネルに関する結果及び次のアウェイク期間においてUMTSサーチを再開する上での情報を含んでも良い。一つのデザインにおいて、RRCは、UMTSサーチの完了した部分により何らかのシステムが見つかったか否かにかかわらずに、圏外表示及びUMTSサーチタイマーの満了時にUMTSサーチが未了であることの表示を送信しても良い(ステップ12)。他のデザインにおいては、RRCは、これまでにUMTSサーチの完了した部分により見つかったシステムを伝えても良い(図4Aには示されていない)。UMTSサーチタイマーの満了より前にUMTSサーチが完了した場合、RRCは、そのサーチ結果を直ちに伝えても良い。代わりに、RRCは、UMTSサーチタイマーが切れるまで、再度、ACQ DBサーチを実行し、その後に続く新たなUMTSサーチを実行するようにしても良い。RRCがUMTSにおける有効信号(valid signal)を検出した場合、RRCは、UOOSオペレーションから抜け出し、連続的に(すなわち、非UOOS(non-UOOS)で)、残りの周波数チャネル上でそのサーチを完了し、そして、そのサーチ結果(例えば、利用可能なシステム)をNASに通知するようにしても良い。これは、一旦、無線デバイスが、少なくとも一つのシステムを捕捉可能であることを知れば、システム捕捉のスピードアップのためになされても良い。
【0041】
RRCから上記表示を受信した場合、NASは、RATを、UMTSからGSMへ切り替えても良い(ステップ13)。そして、NASは、サーチリクエスト及びTGSMをRRへ送信しても良い(ステップ14)。サーチリクエストを受信した場合、RRは、GSMサーチタイマーをTGSMにセットしても良い(ステップ15)。次いで、RRは、SDから受信したバンドグループに対するGSMサーチを発行しても良い(ステップ16)。GSMサーチタイマーが切れる時間までに、GSMサーチが完了しない場合、RRは、タイマーが切れたときのGSMサーチ状態情報を保存しても良い(ステップ17)。一つのデザインにおいて、RRは、GSMサーチの完了した部分により何らかのシステムが見つかったか否かにかかわらずに、圏外表示及びGSMサーチタイマーの満了時にGSMサーチが未了であることの表示を送信しても良い(ステップ18)。他のデザインにおいては、RRは、これまでにGSMサーチの完了した部分により見つかったシステムを伝えても良い(図4Aには示されていない)。有効GSM信号(valid GSM signal)が検出された場合、無線デバイスは、UOOSオペレーションから抜け出し、連続的に、残りの周波数チャネル上でのそのサーチ及び/又はRATを完了し、そして、そのサーチ結果をNASに伝えるようにしても良い。
【0042】
RRから上記表示を受信した場合、NASは、圏外表示及びサーチ未了表示(search not done indication)をSDに送信しても良い(ステップ19)。SDは、スリープに入るためのコマンドを送信しても良く(ステップ20)、また、ASは、SDからそのコマンドを受信した場合、スリープ状態に入っても良い(ステップ21)。同時に、SDは、スリープタイマーを、 スリープサイクル−アウェイク期間 にセットし、スリープタイマーを開始しても良い(ステップ22)。SDは、次のアウェイク期間の開始を指示するスリープタイマーが切れるまで待っても良い(ステップ23)。次いで、SDは、スリープから抜け出すためのコマンドを送信し(ステップ24)、ASは、SDからそのコマンドを受信した場合、スリープ状態から抜け出すようにしても良い(ステップ25)。
【0043】
ステップ6〜25は、各々の続いて起こるアウェイク期間について実行されても良い。また一方、ステップ10において、RRCは、保存されたUMTSサーチ状態情報に基づいて、UMTSサーチを、前のアウェイク期間においてそれが中止されたところから再開しても良い。同様に、ステップ16において、RRは、保存されたGSMサーチ状態情報に基づいて、GSMサーチを、前のアウェイク期間においてそれが中止されたところから再開しても良い。
【0044】
図4Bは、UMTSサーチの前にGSMサーチが完了するケースを示す。図4B中のステップ26〜45は、一つのアウェイク期間に関するものであり、また、それぞれ、図4A中のステップ6〜25に対応する。RRは、GSMサーチを、前のアウェイク期間においてそれが中止されたところから再開しても良く(ステップ36)、また、GSMサーチタイマーの満了より前にGSMサーチを完了しても良い(ステップ37)。次いで、RRは、NASへ、(i)システムが見つからなかった場合の圏外表示、及び、(ii)GSMサーチが完了したことの表示を送信しても良い(ステップ38)。GSMサーチは完了したが、UMTSサーチは完了していないので、NASは、圏外表示及びサーチ未了表示をSDに送信しても良い(ステップ39)。
【0045】
図4Cは、GSMサーチが完了した後にUMTSサーチが実行され完了するケースを示す。図4Cのステップ46〜59は、一つのアウェイク期間に関するものである。SDは、TUMTS及びTGSMだけでなく、そのバンドグループに対するサーチリクエストも、NASへ送信しても良い(ステップ46)。GSMサーチは完了しているので、NASは、UMTSサーチについて、TUMTSとTGSMとの両方を使用しても良い。次いで、NASは、サーチリクエストと、TUMTS+TGSMとを、RRCへ送信しても良い(ステップ47)。RRCは、UMTSサーチタイマーを、TUMTS+TGSMにセットし(ステップ48)、次いで、ACQ DBサーチを発行し(ステップ49)、そして、UMTSサーチを再開しても良い(ステップ50)。RRCは、タイマーが切れたときのUMTSサーチ状態情報を保存し(ステップ51)、そして、圏外表示及びUMTSサーチ未了表示をNASへ送信しても良い(ステップ52)。ステップ53〜59は、それぞれ、図4A中の、ステップ19〜25に対応する。RRCがUMTSサーチを完了するまで、ステップ46〜59が、各々の続いて起こるアウェイク期間について実行されても良い。
【0046】
図4C中のステップ60〜73は、UMTSサーチが完了する一つのアウェイク期間に関するものであり、また、それぞれ、ステップ46〜59に対応する。RRCは、UMTSサーチを、前のアウェイク期間においてそれが中止されたところから再開しても良く(ステップ64)、また、UMTSサーチタイマーの満了より前にUMTSサーチを完了しても良い(ステップ65)。次いで、RRCは、NASへ、(i)システムが見つからなかった場合の圏外表示、及び、(ii)UMTSサーチが完了したことの表示を送信しても良い(ステップ66)。GSMサーチ及びUMTSサーチは完了したが、システムが見つからなかったので、NASは、圏外表示及びサーチ完了表示(search done indication)をSDに送信しても良い(ステップ67)。ステップ68〜73は、それぞれ、図4A中のステップ20〜25に対応する。
【0047】
UMTSサーチに関して、無線デバイスは、周波数帯域において強力な(strong)UARFCNを検出するために、1又は複数の周波数スキャン(frequency scans)を実行しても良い。そして、無線デバイスは、各々の強力なUARFCN上での捕捉を、例えば、3ステップの処理を用いて試行しても良い。ステップ1において、無線デバイスは、無線デバイスにおける受信信号と、種々のタイムオフセットでローカルに生成されたPSCとの相関をとることによって、1次同期チャネル(primary synchronization channel)(SCH)上を送信される256チップの1次同期コード(primary synchronization code)(PSC)をサーチしても良い。無線デバイスは、セルの存在を検出し、そのセルのスロットタイミングを確定するために、該PSCを使用しても良い。ステップ2において、無線デバイスは、PSCが検出された各々のセルにより使用されている2次同期コード(secondary synchronization codes)(SSC)のパターンを判定しても良い。無線デバイスは、セルで用いられているフレームタイミング及びスクランブリングコードグループを、そのセルについて検出されたSSCパターンに基づいて、判定することが可能である。ステップ3において、無線デバイスは、SSCパターンが検出された各々のセルにより使用されているスクランブリングコードを判定しても良い。各々のSSCパターンは、8個のスクランブリングコードからなるグループと関連付けられる。無線デバイスは、どのスクランブリングコードがそのセルにより使用されるかを判定するために、その8個のスクランブリングコードの各々を評価しても良い。
【0048】
GSMサーチに関して、無線デバイスは、周波数帯域における各々のRFチャネルの受信電力を測定するために、パワースキャン(power scan)を実行し、強力なRFチャネルを識別しても良い。次いで、無線デバイスは、(i)周波数補正チャネル(frequency correction channel)(FCCH)上を送信されるトーン(tone)を検出すること、(ii)GSMセルに対する基地局識別コード(base transceiver station identity code)(BSIC)を取得するために、同期チャネル(SCH)上を送信されるバースト(burst)を復号化すること、及び(iii)システム情報を取得するために、ブロードキャスト制御チャネル(broadcast control channel)(BCCH)を復号化することによって、各々の強力なRFチャネル上での捕捉を試行しても良い。
【0049】
一般的に、任意の数のRAT、例えば、UMTSのみ、GSMのみ、UMTSとGSMの両方、などがサポート可能である。アウェイク期間は、任意の方法で、サポートされるRATの間で分けられても良い。各々のアウェイク期間において、各々のRATは、そのアウェイク期間中にサーチされている1又は複数のRATに応じて、そのRAT上のサーチのためのアウェイク期間の一部又は全部が割り当てられても良い。システムサーチのために、各々のRATに、制限された時間が割り当てられることがあるので、例えば、プアな(poor)チャネル条件においては、RATに関するシステムサーチを完了させるためには、2以上のアウェイク期間を必要とする。
【0050】
SDは、順番に、種々のバンドグループ上で及び/又は種々のタイプの、サーチを開始しても良い。例えば、SDは、PCSバンド及びセルラーバンドのためのサーチリクエスト、その後に続いて、IMT−2000バンド及びGSM 900バンドのためのサーチリクエスト、などを、送信しても良い。他の例として、SDは、優先サーチのためのリクエスト、その後に続いて、完全サーチのためのリクエスト、などを、送信しても良い。図4A〜4Cには示されていないが、SDは、例えば種々のバンドグループ又は種々のタイプのサーチのための新しいサーチリクエストを送信するときに、新サーチフラグ(new_search flag)を‘真(true)’にセットしても良い。新サーチフラグ(new_search flag)が‘真(true)’にセットされているときに、NASは、サーチ完了表示をリセットし、RRC及びRRは、それらのサーチ完了表示及びサーチ状態情報をリセットしても良い。
【0051】
OOS状態にある間に、UOOSサーチを実行するために、タイマーが使用されても良い。場合によっては、例えば、エマージェンシーコール(emergency call)のために、与えられたサーチを可能な限り早く完了することが望ましいことがある。ユーズタイマー(use_timer)フラグは、(i)各々のRATに対するサーチタイマーの使用を表示するために及び該タイマーが切れたときの状態情報を保存するために‘真(true)’にセットされ、又は、(ii)サーチタイマーのバイパスを表示するために及びサーチを完了してサーチ結果を伝えるために‘偽(false)’に設定されても良い。
【0052】
図4A〜4Cは、UMTS及びGSMに関するUOOSサーチの特定のデザインを示す。一般的に、UOOSサーチは、無線デバイス内部の任意のモジュール(module(s))によって、開始及び管理されても良い。図4A〜4Cに示されたデザインにおいては、例えば、Tcycle、Tawake、TUMTS、TGSM、サーチタイプ、バンドグループ、タイマーコントロールなどのような、各種のサーチパラメータが、SDによりセットされ又は制御されても良い。このデザインは、NAS、RRC、RR、及びより下層のレイヤのオペレーションを修正する必要なしに、簡単なアクセス(例えば、サービスプロバイダによる)が、所望の性能を実現するための、これらサーチパラメータを、セットできるようにしても良い。他のデザインにおいて、NAS、RRC及びRRは、サーチパラメータをセット及び/又は制御しても良い。
【0053】
2. 1X及びHRPDのためのUOOSサーチ
無線デバイスは、特定の1Xチャネル上の信号を、該信号上を送信されるパイロット(pilot)を検出することによって、サーチしても良い。パイロットを検出するために、無線デバイスは、受信信号と、種々のオフセットでの擬似乱数(PN)系列との相関をとっても良い。各々のPNのオフセットに関して、無線デバイスは、その時間間隔に関する複素数値(complex value)を得るために、受信したサンプルに、そのオフセットでのPN系列を乗じ、そして、N個のチップの各々の時間間隔における結果を、コヒーレントに(coherently)累算(accumulate)しても良い。無線デバイスは、パイロットエネルギー(pilot energy)を得るために、NNC個の時間間隔に対する複素数値の二乗値(squared magnitude)を、非コヒーレントに累算しても良い。そして、無線デバイスは、1Xチャネル上に信号が存在するか否かを判定するために、そのパイロットエネルギーを、閾値と比較しても良い。
【0054】
無線デバイスは、1Xシステムを検出するために、与えられた1Xチャネル上での完全捕捉(full acquisition)を試行しても良い。完全捕捉は、深い捕捉(deep acquisition)と浅い捕捉(shallow acquisition)との組み合わせを含んでも良い。深い捕捉に関して、低い信号対雑音比(SNR)を有する信号が捕捉できるように、コヒーレントな積算区間(integration interval)(N)及び非コヒーレントな積算区間(NNC)が選択されても良い。浅い捕捉に関して、より大きい周波数オフセットを有する信号が捕捉できるように、N及びNNCが選択されても良い。一つのデザインにおいて、深い捕捉については、N=96及びNNC=2であり、また、浅い捕捉については、N=64及びNNC=2である。また、N及びNNCに、他の値が使用されても良い。
【0055】
無線デバイスはまた、1Xチャネルのセットに対するマイクロサーチ(micro search)を実行しても良い。マイクロサーチに関して、無線デバイスは、各々の1Xチャネルの受信電力を測定し、最善の捕捉のために強力な1Xチャネルを識別しても良い。
【0056】
一つのデザインにおいて、無線デバイスは、次のように、1X及びHRPDに対するUOOSサーチを実行しても良い。
各々のアウェイク期間において、無線デバイスは、次のようにしても良い。
1.1XサーチタイマーをT1Xにセットし、該タイマーを起動する。
2.1Xサーチの時間中に、TMRU秒ごとに、最上位の(topmost)最も最近使用された(most recently used)(MRU)1Xチャネル上で完全捕捉を実行する。
3.上位の(top)N個のMRU 1Xチャネル上での完全捕捉を試行する。
4.PRL中のランダムに選択されたN個の1Xチャネル上での完全捕捉を試行する。
5.1Xサーチタイマーが切れるまで、PRL中の残りの1Xチャネル上でのマイクロサーチを実行する。
6.もしそのマイクロサーチが完了し且つその1Xサーチタイマーが満了していなければ、ステップ7に進み、そうでなければ、ステップ8に進む。
7.その1Xサーチタイマーが切れるまで、残りのXチャネル上での完全捕捉を試行する。
8.1Xサーチ状態情報を保存し、1Xプロトコルスタックをスリープ状態に置く。 9.HRPDサーチタイマーをTHRPDセットし、該タイマーを起動する。
10.最上位のMRU HRPDチャネル上での深い捕捉を試行する。
11.HRPDサーチタイマーが切れるまで、PRL中のランダムに選択された1又は複数のHRPDチャネル上での深い捕捉を試行する。
12.HRPDサーチ状態情報を保存し、HRPDプロトコルスタックをスリープ状態に置く。
13.スリープタイマーを起動する。
14.そのスリープタイマーが切れるまで、スリープ状態にとどまる。
【0057】
図5は、1X及びHRPDのためのUOOSサーチに関するタイムライン(timeline)のデザインを示す。無線デバイスは、各々のスリープサイクルにおいて、Tawake秒間、ウェイクアップし、Tsleep秒間、スリープしても良い。各々のTawake秒のアウェイク期間において、T1X秒が1Xサーチに割り当てられ、THRPD秒がHRPDサーチに割り当てられても良い。
【0058】
1Xサーチについては、T1X秒の1Xサーチ時間の範囲内で、各々のTMRU秒のインターバルにおいて、最上位のMRU 1Xチャネル上で、完全捕捉が試行されても良い。最上位のMRU 1Xチャネルは、最も最近補足された1Xチャネルであっても良く、したがって、この1Xチャネルが再補足される見込みがより大きくなることがある。完全捕捉はまた、PRL中のN個の上位のMRU 1Xチャネルと、その後に続くランダムに選択されたN個の1Xチャネル上で試行されても良い。PRLを通した各々の繰り返しにおいて各々の1Xチャネルが、一回、選択されるように、PRL中の1Xチャネルが、マークされても良い。N個のランダムに選択された1Xチャネル上の完全捕捉が、1Xサーチタイマーの満了より前に完了した場合、PRL中の残りの1Xチャネル上で、マイクロスキャンが実行されても良い。次いで、完全捕捉は、1Xサーチタイマーが切れるまで、実行されても良い。次のアウェイク期間において、1Xサーチが、それが中断されたところから再開し得るように、1Xサーチタイマーが切れるときはいつでも、1Xサーチ状態情報が保存されているようにしても良い。
【0059】
HRPDサーチに関して、HRPDサーチタイマーが切れるまで、深い捕捉が、最上位のMRU HRPDチャネル上と、また、PRL中のランダムに選択された1又は複数のHRPDチャネル上とで、試行されても良い。PRLを通した各々の繰り返しにおいて、各々のHRPDチャネルが、一回、選択され得るように、PRL中のHRPDチャネルが、マークされても良い。
【0060】
サーチパラメータN、N、Tsleep、Tawake、T1X、THRPD及びTMRUは、所望の性能を実現するために、適切な値にセットされても良い。一つのデザインにおいて、N=2、N=6、Tsleep=36、Tawake=6、T1X=5、THRPD=1、及びTMRU=2である。これらパラメータはまた、他のデザインにおける他の値にセットされても良い。
【0061】
図5は、1X及びHRPDのためのUOOSサーチの特定のデザインを示す。1X及びHRPDのためのUOOSサーチはまた、他の方法で実行されても良い。例えば、(1Xサーチ時間の範囲内で、各々のTMRU秒の期間において試行される替わりに)、各々のアウェイク期間において、1回だけ、最上位のMRU 1Xチャネル上で完全捕捉が試行されても良い。また、PRL中にない他の1Xチャネル及びHRPDチャネルがサーチされても良い。
【0062】
3. 包括的なUOOSサーチ
図6は、無線デバイスによりUOOSサーチを実行するための処理600のデザインを示す。無線デバイスは、無線アクセス技術に関するOOS条件が検出された場合に、OOS状態に遷移しても良い(ブロック610)。例えば、無線デバイスは、(i)電源投入時でのシステムサーチの実行後に、システムが捕捉されなかった場合、(ii)アイドルモードにある間に、ページングチャネルが、予め定められた個数のページングスロットについて、復調に失敗した場合、(iii)接続モードにある間に、サービングセルが、見失われ、そして、予め定められた継続時間の範囲内で、再補足されなかった場合、又は(iv)何らかの他の基準が満たされた場合に、OOS条件を検出しても良い。無線デバイスは、複数のRATをサポートしても良く、また、各々のRATに関するOOS条件にあたっても(encounter)良いし、しなくても良い。無線デバイスは、OOS条件が検出される各々のRATについて、UOOSサーチを実行しても良い。
【0063】
無線デバイスは、OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中、システムサーチを実行しても良い(ブロック620)。図2Aに示すように、アウェイク期間は、第1の固定継続時間を有しても良いし、また、各々のスリープサイクルは、第2の固定継続時間を有しても良い。図2Bに示すように、アウェイク期間は、固定継続時間を有しても良いし、また、スリープサイクルは、可変の継続時間を有しても良い。図2Cに示すように、各々のスリープサイクルに対するアウェイク期間はまた、スリープサイクルの固定パーセンテージであっても良い。いずれの場合も、各々のアウェイク期間において、システムサーチが前のアウェイク期間において完了なかった場合に、無線デバイスは、前のアウェイク期間に保存された状態情報に基づいて、そのシステムサーチを再開しても良い。無線デバイスは、そのシステムサーチに関する状態情報を、それが現在のアウェイク期間において完了しない場合に、保存しても良い。システムサーチは、第1のサーチモード(例えば、‘真(true)’にセットされたユーズタイマーフラグで)において、アウェイク期間の終点で中断されても良いし、必要ならば、第2のサーチモード(例えば、‘偽(false)’にセットされたユーズタイマーフラグで)において、アウェイク期間の終点を過ぎて完了されても良い。無線デバイスは、サービスを得るのに適しているシステムが捕捉された場合に、OOS状態から抜け出す遷移を行っても良い(ブロック630)。
【0064】
図7は、OOS状態にある間に、システムサーチを実行するための処理700のでデザインを示す。処理700は、図6中のブロック620に使用されても良い。無線デバイスは、各々のアウェイク期間において、少なくとも一つのエントリからなる第1のセットについて、アウェイク期間中に開始され完了される第1のサーチを実行しても良い(ブロック710)。少なくとも一つのエントリからなる第1のセットは、最近捕捉され、アクイジションデータベースに蓄積された少なくとも一つの周波数チャネル及びシステム、例えば、アクイジションデータベース中の予め定められた数の最も最近捕捉された周波数チャネル及びシステムを含んでも良い。第1のサーチは、(i)例えば、図4A〜4Cに示すように、各々のアウェイク期間中に、一回、(ii)アウェイク期間中に、各々の予め定められた時間間隔において、一回、又は(iii)例えば、図5に示すように、何らかの他の方法で、実行されても良い。
【0065】
無線デバイスは、各々のアウェイク期間において、少なくとも一つのエントリからなる第2のセットについて、アウェイク期間中に開始され完了される第2のサーチを実行しても良い(ブロック720)。第2のサーチが前のアウェイク期間中に完了しなかった場合、第2のサーチは、前のアウェイク期間において保存された状態情報に基づいて、現在のアウェイク期間において再開されても良い。第2のサーチが現在のアウェイク期間において完了しない場合、第2のサーチに関する状態情報は、次のアウェイク期間で使用するために保存されても良い。第1のサーチによって適切なシステムが見つかった場合、第2のサーチはまた、スキップされても良い。少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、システムの優先リスト中の少なくとも一つの周波数チャネル及びシステム、例えば、優先リストからランダムに選択された、予め定められた数の周波数チャネルを、含んでも良い。少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、対象となるすべての周波数チャネル及びシステムがサーチされ得るように、第2のサーチが開始されるごとに、異なる周波数チャネル及びシステムを含んでも良い。また、第2のサーチが開始されるごとに、複数の周波数帯域のうちから、少なくとも一つの周波数帯域が選択されても良く、また、少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、その少なくとも一つの選択された周波数帯域中の周波数チャネルを含んでも良い。
【0066】
各々のアウェイク期間において、第1のRATに関するサーチは、もしこのサーチが有効ならば、アウェイク期間の第1のインターバルにおいて実行されても良い。第2のRATに関するサーチは、もしこのサーチが有効ならば、アウェイク期間の第2のインターバルにおいて実行されても良い。第1及び第2のRATに関するサーチは、ブロック710における第1のサーチ及び/又はブロック720における第2のサーチの一環であっても良い。一つのRAT(例えば、第2のRAT)に関するサーチは、例えば、図4Cに示すように、それが他のRAT(例えば、第1のRAT)に関するサーチに先立って完了する場合、無効化されても良い。そして、該他のRAT(例えば、第1のRAT)に関するサーチが、そのアウェイク期間の全体において、実行されても良い。第1のRATは、UMTSであっても良く、また、第2のRATは、GSMであっても良い。第1のRATはまた、CDMA2000 1Xであっても良く、また、第2のRATは、HRPDであっても良い。システムサーチはまた、RATの何らかの他の組み合わせについて及び/又は3以上のRATについて実行されても良い。
【0067】
本明細書に説明されるUOOSサーチは、不均一(non-uniform)OOSサーチに、いくつかの利点を提供しても良い。不均一OOSサーチは、OOSの第1の部分(例えば、初めの数分又数十分)の間、連続的に又はより頻繁に、及び可能な限りアグレッシブに(例えば、周波数チャネル又はバンドの数の点で)、サーチしても良い。従って、不均一OOSサーチは、バッテリー電力を節約するために、サーチアクティビティーを(例えば、どのくらいの頻度で完全サーチがなされるかの点で)、緩和しても良い。不均一OOSサーチは、OOS継続時間が長い(例えば、15−20分を越える)場合及び所望の周波数チャネルがアクイジションデータベース中にない場合、システム捕捉を著しく遅延させることがある。不均一OOSサーチはまた、不均一なバッテリー電力消費における結果であっても良く、これが、OOS条件の下でのバッテリー寿命を予測することを、難しくすることがある。UOOSサーチは、これら二つの問題に対処することができる。UOOSサーチは、長いOOS継続時間(例えば、15分を越える)の下で、新しい周波数チャネルのより速いシステム捕捉を有しても良いし、また、直接的な方法で、OOSバッテリー寿命の推定を可能にしても良い。
【0068】
無線デバイスは、接続モードとアイドルモードとの間の遷移(transition)が、UOOSオペレーションに関してグレースフルな(graceful)方法で生じること、例えば、タイマー満了の処理(handling)などが、その遷移による影響を受けないことを保証しても良い。UOOSオペレーションに関するスリープタイマー及びアウェイクタイマー(例えば、Tsleep及びTawake)は、接続モードとアイドルモードとの両方について、同一であっても良い。ユーザのアクティビティー(User activity)、SIM及び/又は他のトリガーは、無線デバイスを、UOOSオペレーションから抜け出すように、及びオペレーションのアイドルモード又は接続モードの中へ入るように、させても良い。
【0069】
図8は、図1中の無線デバイス150のデザインのブロック図を示す。アップリンク(uplink)又は逆方向リンク(reverse link)上で、無線デバイス150に送信されるべきデータ及びシグナリングが、出力チップを生成するために、適切なRAT(例えば、UMTS、GSM、1X、HRPD、など)に従って、符号器822により処理され(例えば、フォーマットされ、符号化され、そして、インターリーブされ)され、さらにまた、変調器(Mod)824により処理される(例えば、変調され、チャネライズされ、そして、スクランブルされる)。そして、送信器(TMTR)832は、その出力チップを調整し(conditions)(例えば、アナログに変換し、フィルタリングし、増幅し、そして、周波数アップコンバートし)、また、アンテナ834を通して送信されるアップリンク信号を生成する。
【0070】
ダウンリンク(downlink)又は順方向リンク(forward link)上で、アンテナ834は、基地局(例えば、図1中の、第1のシステム110における基地局112及び/又は第2のシステム120における基地局122)により送信されたダウンリンク信号を受信し、そして、受信信号を供給する。受信機(RCVR)836は、該受信信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、周波数ダウンコンバートし、そして、デジタル化し)、そして、サンプルを供給する。復調器(Demod)826は、該サンプルを処理し(例えば、デスクランブルし、チャネライズし、そして、復調し)、そして、シンボル推定を供給する。さらに、復号器828は、該シンボル推定を処理し(例えば、デインターリーブし、そして、復号化し)、そして、復号化されたデータを供給する。符号器822、変調器824、復調器826、及び復号器828は、モデムプロセッサ820により実施されても良い。これらユニットは、受信されているRAT(例えば、UMTS、GSM、1X、HRPD、など)に従って、処理を実行する。例えば、復調器826は、スクランブリング系列でデスクランブリングを実行し、直交符号でデスプレッディング(despreading)を実行し、そして、UMTS、1X又はHRPDに関するデータ復調を実行しても良い。復調器826は、GSMのための整合フィルタリング及びイコライザーションを実行しても良い。
【0071】
コントローラ/プロセッサ840は、無線デバイス150でのオペレーションを制御する。メモリ842は、無線デバイス150のためのデータ及びプログラムコードを記憶する。コントローラ/プロセッサ840は、図6中のプロセス600、図7中のプロセス700、及び/又はUOOSサーチに関する他の処理を実行しても良い。UMTS及びGSMに関して、コントローラ/プロセッサ840は、SD、NAS、RRC、RR、及び/又は他のモジュールを実行しても良い。コントローラ/プロセッサ840はまた、各々のRATに関するスリープ期間(sleep period)、アウェイク期間及びサーチ期間(search period)のためのタイマーを実行しても良い。コントローラ/プロセッサ840及び/又はメモリ842は、サーチが完了していない各々のRATに関するサーチ状態情報、サーチパラメータ、及び/又はサーチに関する他の情報を記憶しても良い。メモリ842は、システムの優先リスト又はPLMN、アクイジション(Acq)データベース、サーチ結果などを記憶しても良い。
【0072】
本明細書に説明されるサーチ技術は、様々な手段により実施されても良い。例えば、これら技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせにより実施されても良い。ハードウェア実装に関して、UOOSサーチを実施するために使用される処理ユニットは、1又は複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に説明される機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせのうちで実施されても良い。
【0073】
ファームウェア及び/又はソフトウェアの実装に関して、該サーチ技術は、本明細書に説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順(procedures)、関数(functions)、など)で実施されても良い。ファームウェア及び/又はソフトウェアのインストラクションは、メモリ(例えば、図8中のメモリ842)に記憶されても良く、また、プロセッサ(例えば、プロセッサ840)により実行されても良い。メモリは、プロセッサの内部に又はプロセッサの外部に実装されても良い。ファームウェア及び/又はソフトウェアのインストラクションはまた、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ, コンパクトディスク(CD)、磁気又は光学データ記憶装置などのような、他のプロセッサ読み取り可能な媒体に記憶されても良い。
【0074】
本明細書に説明される技術を実施する装置は、スタンドアローンのユニットでも良いし、また、デバイスの一部でも良い。デバイスは、(i)スタンドアローンの集積回路(IC)、(ii)データ及び/又はインストラクションを記憶するためのメモリICを含むことのある1又は複数のICのセット、(iii)例えばモバイル・ステーション・モデム(MSM)のようなASIC、(iv)他のデバイスに内蔵されるモジュール、(v)携帯電話、無線デバイス、ハンドセット、又は携帯電話端末(mobile unit)、(vi)などであっても良い。
【0075】
見出しが、参照用に及びあるセクションを探すことを補助するために、本明細書に含まれている。それら見出しは、本明細書に記載された概念の範囲を限定することが意図されたものではなく、また、これら概念は、本明細書の全体にわたって他のセクションへの適用性を有している。
【0076】
本開示の先の説明は、当業者が本開示を製造又は使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正が、当業者には容易に理解できよう。また、本明細書で定義される包括的な原理は、本開示の精神又は範囲を逸脱することなく、他の変形に適用されても良い。それゆえ、本開示は、本明細書に説明される例に限定するを意図するものではなく、本明細書に開示された原理及び新規な特徴に調和する最も広い範囲が与えられるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセス技術に関する圏外(OOS)条件を検出した場合に、OOS状態に遷移し、前記OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行するように構成され、前記アウェイク期間は第1の固定継続時間を有し、各々のスリープサイクルは第2の固定継続時間を有する、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに接続されたメモリとを含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、前記システムサーチが前のアウェイク期間に完了しなかった場合に、該前のアウェイク期間において保存された状態情報に基づいて、前記システムサーチを再開し、現在のアウェイク期間において、前記システムサーチが完了しない場合に、状態情報を保存するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記システムサーチは、第1及び第2のサーチを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、前記アウェイク期間において開始され完了される、少なくとも一つのエントリからなる第1のセットについて前記第1のサーチを実行し、前記アウェイク期間において開始又は再開される、少なくとも一つのエントリ第2のセットについて前記第2のサーチを実行するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、前のアウェイク期間において前記第2のサーチが完了しなかった場合に、該前のアウェイク期間において保存された情報に基づいて、前記第2のサーチを再開し、前記アウェイク期間において完了しない場合に、前記第2のサーチに関する状態情報を保存するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、前記第1のサーチにより適当なシステムが見つかった場合に、前記第2のサーチをスキップするように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、そのアウェイク期間において前記第1のサーチを1回実行するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、そのアウェイク期間中に、各々の予め定められた時間間隔において、前記第1のサーチを実行するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも一つのエントリからなる第1のセットは、最近捕捉され、アクイジションデータベースに記憶された少なくとも一つの周波数チャネル及びシステムを含むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項9】
前記メモリは、最近捕捉された周波数チャネル及びシステムのアクイジションデータベースを記憶し、
前記少なくとも一つのエントリからなる第1のセットは、前記アクイジションデータベース中の予め定められた数の最も最近捕捉された周波数チャネル及びシステムを含むように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、システムの優先リスト中の少なくとも一つの周波数チャネル及びシステムを含むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、システムの優先リストからランダムに選択された予め定められた数の周波数チャネルを含むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、前記第2のサーチが開始されるごとに、異なる周波数チャネル及びシステムを含むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第2のサーチが開始されるごとに、複数の周波数帯域のうちから、少なくとも一つの周波数帯域を選択するように構成され、
前記少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、前記少なくとも一つの選択された周波数帯域中の周波数チャネルを含むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、第1の無線アクセス技術(RAT)に関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第1のインターバルにおいて実行し、及び、第2のRATに関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第2のインターバルにおいて実行するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも一つのプロセッサは、各々のアウェイク期間において、前記第2のRATに関する前記サーチを、それが前記第1のRATに関する前記サーチに先立って完了した場合に、無効化し、前記第2のRATに関する前記サーチが無効である場合に、前記第1のRATに関する前記サーチを、アウェイク期間の全体において実行するように構成されたことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のRATは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)であり、前記第2のRATは、グローバル移動体通信システム(GSM)であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のRATは、CDMA2000 1Xであり、前記第2のRATは、高速パケットデータ(HRPD)であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つのプロセッサは、第1のサーチモードにおいて、前記アウェイク期間の終点で、システムサーチを中断し、必要である場合に、第2のサーチモードにおいて、システムサーチを、該アウェイク期間の終点を過ぎて完了するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも一つのプロセッサは、ページングチャネルが、予め定められた個数のページングスロットについて復調に失敗した場合に、OOS条件を検出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも一つのプロセッサは、電源投入時でのシステムサーチの実行後に、システムが捕捉されなかった場合に、OOS条件を検出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも一つのプロセッサは、サービングセルが、見失われ、そして、予め定められた継続時間の範囲内で、再補足されなかった場合に、OOS条件を検出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも一つのプロセッサは、サービスを得るのに適しているシステムが捕捉された場合に、前記OOS状態から抜け出す遷移を行うように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項23】
無線アクセス技術に関する圏外(OOS)条件を検出した場合に、OOS状態に遷移し、前記OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行するように構成され、前記各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間は、前記スリープサイクルの固定パーセンテージである、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに接続されたメモリとを含むことを特徴とする装置。
【請求項24】
無線アクセス技術に関する圏外(OOS)条件を検出した場合に、OOS状態に遷移することと、
前記OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行することを含み、
前記アウェイク期間は第1の固定継続時間を有し、各々のスリープサイクルは第2の固定継続時間を有することを特徴とする装置。
【請求項25】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行することは、
前記システムサーチが前のアウェイク期間に完了しなかった場合に、該前のアウェイク期間において保存された状態情報に基づいて、前記システムサーチを再開することと、
現在のアウェイク期間において、前記システムサーチが完了しない場合に、状態情報を保存することを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行することは、
前記アウェイク期間において開始され完了される、少なくとも一つのエントリからなる第1のセットについて前記第1のサーチを実行することと、
前記アウェイク期間において開始又は再開される、少なくとも一つのエントリ第2のセットについて第前記2のサーチを実行することを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも一つのエントリからなる第1のセットは、アクイジションデータベース中の最近捕捉された周波数チャネル及びシステムを含み、
前記少なくとも一つのエントリからなる第2のセットは、システムの優先リスト中の少なくとも一つの周波数チャネル及びシステムを含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行することは、
第1の無線アクセス技術(RAT)に関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第1のインターバルにおいて実行することと、
第2のRATに関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第2のインターバルにおいて実行することを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項29】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行することは、
前記第2のRATに関する前記サーチを、それが前記第1のRATに関する前記サーチに先立って完了した場合に、無効化することと、
前記第2のRATに関する前記サーチが無効である場合に、前記第1のRATに関する前記サーチを、アウェイク期間の全体において実行することを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
無線アクセス技術に関する圏外(OOS)条件を検出した場合に、OOS状態に遷移するための手段と、
前記OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行するための手段とを備え、
前記アウェイク期間は第1の固定継続時間を有し、各々のスリープサイクルは第2の固定継続時間を有することを特徴とする装置。
【請求項31】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行するための手段は、
前記システムサーチが前のアウェイク期間に完了しなかった場合に、該前のアウェイク期間において保存された状態情報に基づいて、前記システムサーチを再開するための手段と、
現在のアウェイク期間において、前記システムサーチが完了しない場合に、状態情報を保存するための手段をと含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行するための手段は、
前記アウェイク期間において開始され完了される、少なくとも一つのエントリからなる第1のセットについて前記第1のサーチを実行するための手段と、
前記アウェイク期間において開始又は再開される、少なくとも一つのエントリ第2のセットについて前記第2のサーチを実行するための手段とを含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項33】
各々のスリープサイクルの前記アウェイク期間中に、前記システムサーチを実行するための手段は、
第1の無線アクセス技術(RAT)に関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第1のインターバルにおいて実行するための手段と、
第2のRATに関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第2のインターバルにおいて実行するための手段とを含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項34】
無線アクセス技術に関する圏外(OOS)条件を検出した場合に、OOS状態に遷移するためのインストラクションと、
前記OOS状態にある間に、各々のスリープサイクルのアウェイク期間中に、システムサーチを実行するためのインストラクションとを格納するためのプロセッサ読み取り可能な媒体であって、
前記アウェイク期間は第1の固定継続時間を有し、各々のスリープサイクルは第2の固定継続時間を有することを特徴とするプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項35】
各々のアウェイク期間において、
前記システムサーチが前のアウェイク期間に完了しなかった場合に、該前のアウェイク期間において保存された状態情報に基づいて、前記システムサーチを再開するためのインストラクションと、
現在のアウェイク期間において、前記システムサーチが完了しない場合に、状態情報を保存するためのインストラクションとを更に格納することを特徴とする請求項34に記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項36】
各々のアウェイク期間において、
前記アウェイク期間において開始され完了される、少なくとも一つのエントリからなる第1のセットについて前記第1のサーチを実行するためのインストラクションと、
前記アウェイク期間において開始又は再開される、少なくとも一つのエントリ第2のセットについて前記第2のサーチを実行するためのインストラクションとを更に格納することを特徴とする請求項34に記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項37】
各々のアウェイク期間において、
第1の無線アクセス技術(RAT)に関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第1のインターバルにおいて実行するためのインストラクションと、
第2のRATに関するサーチを、もし有効ならば、そのアウェイク期間の第2のインターバルにおいて実行するためのインストラクションとを更に格納することを特徴とする請求項34に記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−70406(P2013−70406A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−248507(P2012−248507)
【出願日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【分割の表示】特願2009−534862(P2009−534862)の分割
【原出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】