説明

無線通信機

【構成】フェリカ回路28は、揮発性のRAM28aに格納された共振パラメータ値を参照して無線通信を実行する。CPU26は、ユーザによるフェリカ電源オン/オフ操作に応答してフェリカ回路28をオン/オフする。CPU26はまた、フェリカ電源オン/オフ操作に対応するフェリカ設定情報を不揮発性のフラッシュEEPROM20に書き込む。CPU26は、電源供給が開始されたとき、フラッシュEEPROM20に格納されたフェリカ設定情報に対応してフェリカ回路28をオン/オフする。フラッシュEEPROM20に予め格納された共振パラメータ値は、フェリカ回路28の起動に関連して、CPU26によってRAM28aに複製される。
【効果】電源供給が再開された後のフェリカ回路28の状態を電源供給が停止される前の状態と一致させることができるとともに、良好な無線通信を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線通信機に関し、特にたとえばメモリに格納された共振パラメータ値に基づいて共振特性を調整する、無線通信機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の背景技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、アンテナおよびこれに並列接続可能な複数のコンデンサが、非接触型ICカードに設けられる。非接触型ICカードにはまた、複数のコンデンサにそれぞれ対応する複数のスイッチ,スイッチ切替回路および不揮発性のメモリが設けられる。スイッチ切替回路は、メモリに記憶された切替パターンに適合するように、複数のスイッチのオン/オフを設定する。こうして、非接触型ICカードの共振特性が最適化され、良好な無線通信が実現される。
【特許文献1】特開2006−244214号公報[G06K 19/07, B42D 15/10, G06K 17/00]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、背景技術で採用される不揮発性のメモリはRAMのような揮発性のメモリよりも高価であり、これがコスト上昇の要因となる。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、揮発性メモリ上のパラメータ値を利用した良好な無線通信を実現することができる、無線通信機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明に従う無線通信機(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、揮発性の第1メモリ(28a)に格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する第1通信手段(28)、ユーザによる起動/停止操作に応答して第1通信手段を起動/停止する第1制御手段(S35, S41)、起動/停止操作に対応する起動/停止情報を第1制御手段の制御処理に関連して不揮発性の第2メモリ(20)に書き込む書き込み手段(S39, S43)、電源供給が行われたとき第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して第1通信手段を起動/停止する第2制御手段(S7, S9)、および第2メモリに予め格納されたパラメータ値を第1制御手段または第2制御手段による第1通信手段の起動に関連して第1メモリに複製する複製手段(S11, S37)を備える。
【0006】
第1通信手段は、揮発性の第1メモリに格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する。第1制御手段は、ユーザによる起動/停止操作に応答して第1通信手段を起動/停止する。書き込み手段は、起動/停止操作に対応する起動/停止情報を第1制御手段の制御処理に関連して不揮発性の第2メモリに書き込む。第2制御手段は、電源供給が開始されたとき、第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して第1通信手段を起動/停止する。第2メモリに予め格納されたパラメータ値は、第1制御手段または第2制御手段による第1通信手段の起動に関連して、複製手段によって第1メモリに複製される。
【0007】
したがって、第1通信手段は、ユーザ操作に応答して起動/停止されるとともに、電源供給が行われたときに起動/停止される。電源供給が行われたときの起動/停止は、ユーザ操作に対応する起動/停止情報を参照して実行される。これによって、電源供給が行われた後の第1通信手段の状態を、電源供給が停止される前の状態と一致させることができる。
【0008】
また、不揮発性の第2メモリに予め格納されたパラメータ値は第1通信手段の起動に関連して揮発性の第1メモリに複製され、第1通信手段は第1メモリに格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する。これによって、良好な無線通信を実現することができる。
【0009】
請求項2の発明に従う無線通信機は、請求項1に従属し、ユーザの操作に従う動作を実行する動作手段(14, 22)、および電源投入操作に応答して動作手段を起動する起動手段(17)をさらに備え、第2制御手段は電源投入操作に先立って制御処理を実行する。
【0010】
請求項3の発明に従う無線通信機は、請求項1または2に従属し、第1通信手段は第1通信方式に従い、動作手段は第2通信方式に従う無線通信を実行する第2通信手段(14)を含む。
【0011】
請求項4の発明に従う無線通信機は、請求項1ないし3のいずれかに従属し、第1通信手段によって参照されるパラメータ値は共振周波数を定義する。
【0012】
請求項5の発明に従う通信制御プログラムは、揮発性の第1メモリ(28a)に格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する第1通信手段(28)を備える無線通信機(10)のプロセサ(26)に、ユーザによる起動/停止操作に応答して第1通信手段を起動/停止する第1制御ステップ(S35, S41)、起動/停止操作に対応する起動/停止情報を第1制御ステップの制御処理に関連して不揮発性の第2メモリ(20)に書き込む書き込みステップ(S39, S43)、電源供給が行われたとき第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して第1通信手段を起動/停止する第2制御ステップ(S7, S9)、および第2メモリに予め格納されたパラメータ値を第1制御ステップまたは第2制御ステップによる第1通信手段の起動に関連して第1メモリに複製する複製ステップ(S11, S37)を実行させるための、通信制御プログラムである。
【0013】
請求項1発明と同様、電源供給が行われた後の第1通信手段の状態を電源供給が停止される前の状態と一致させることができるとともに、良好な無線通信を実現することができる。
【0014】
請求項6の発明に従う通信制御方法は、揮発性の第1メモリ(28a)に格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する第1通信手段(28)を備える無線通信機(10)によって実行される通信制御方法であって、ユーザによる起動/停止操作に応答して第1通信手段を起動/停止する第1制御ステップ(S35, S41)、起動/停止操作に対応する起動/停止情報を第1制御ステップの制御処理に関連して不揮発性の第2メモリ(20)に書き込む書き込みステップ(S39, S43)、電源供給が行われたとき第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して第1通信手段を起動/停止する第2制御ステップ(S7, S9)、および第2メモリに予め格納されたパラメータ値を第1制御ステップまたは第2制御ステップによる第1通信手段の起動に関連して第1メモリに複製する複製ステップ(S11, S37)を備える。
【0015】
請求項1発明と同様、電源供給が行われた後の第1通信手段の状態を電源供給が停止される前の状態と一致させることができるとともに、良好な無線通信を実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、第1通信手段は、ユーザ操作に応答して起動/停止されるとともに、電源供給が行われたときに起動/停止される。電源供給が行われたときの起動/停止は、ユーザ操作に対応する起動/停止情報を参照して実行される。これによって、電源供給が行われた後の第1通信手段の状態を、電源供給が停止される前の状態と一致させることができる。また、不揮発性の第2メモリに予め格納されたパラメータ値は第1通信手段の起動に関連して揮発性の第1メモリに複製され、第1通信手段は第1メモリに格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する。これによって、良好な無線通信を実現することができる。
【0017】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1を参照して、この実施例の携帯通信端末10は、メイン電源回路36を含む。メイン電源回路36は、着脱自在のバッテリ40に基づくメイン電源を、直接CPU26に供給しかつスイッチ群38を介してシステム全体(フェリカ回路28を除く)に供給する。バッテリ40の電圧は電圧検出回路34によって検出され、検出結果はCPU26に通知される。
【0019】
バッテリ40の電圧が既定の起動電圧を上回る状態で、ユーザがキー入力装置24上でメイン電源オン操作を行うと、CPU26は、スイッチ群38をオフ状態からオン状態に切り換える。この結果、フェリカ回路28を除くシステム全体が起動する。
【0020】
この状態でキー入力装置24によって発呼操作が行われると、CPU26は、CDMA方式に対応する無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12から放出され、基地局を含む移動通信網を経て通話相手の電話機に送信される。通話相手が着呼操作を行うと、通話可能状態が確立される。
【0021】
通話可能状態に移行した後にキー入力装置24によって通話終了操作が行われると、CPU26は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、CPU26は、通話処理を終了する。先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、CPU26は、通話処理を終了する。また、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、CPU26は通話処理を終了する。
【0022】
システム全体が起動している状態で通話相手からの発呼信号がアンテナ12によって捉えられると、無線通信回路14は、着信をCPU26に通知する。CPU26は、着信通知に記述された発信元情報をLCD22から出力し、図示しない着信通知用のスピーカから着信音を出力する。キー入力装置24によって着呼操作が行われると、通話可能状態が確立される。
【0023】
通話可能状態では、次のような処理が実行される。通話相手から送られてきた変調音声信号(高周波信号)は、アンテナ12によって捉えられる。捉えられた変調音声信号は、無線通信回路14によって復調処理および復号処理を施される。これによって得られた受話音声信号は、スピーカ18から出力される。
【0024】
マイクロフォン16によって取り込まれた送話音声信号は、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理を施される。これによって生成された変調音声信号は、上述と同様、アンテナ12を利用して通話相手に送信される。
【0025】
フェリカ回路28は、“FeliCa”(登録商標)と呼ばれる非接触ICカード技術に沿って構成された近距離無線通信回路であり、読み取り端末(図示せず)にかざすことで料金の精算などのデータのやり取りが行われる。フェリカ電源回路32は、バッテリ40の電圧に基づいてフェリカ電源を生成する。生成されたフェリカ電源は、スイッチ30を介してフェリカ回路28に供給される。
【0026】
バッテリ40が装着され、かつこのバッテリ40の電圧が起動電圧を上回るとき、CPU26は、フェリカ設定情報をフラッシュEEPROM20から読み出す。読み出されたフェリカ設定情報が“オン”を示すとき、CPU26はスイッチ30をオン状態に設定する。一方、読み出されたフェリカ設定情報が“オフ”を示すとき、CPU26はスイッチ30をオフ状態に設定する。
【0027】
CPU26はまた、読み出されたフェリカ設定情報が“オン”を示すとき、フラッシュEEPROM20に記憶された共振パラメータ値をフェリカ回路28に設けられたRAM28aに複製する。フェリカ回路28は、複製された共振パラメータ値を参照してLC共振周波数を調整する。これによって、共振特性つまり無線通信特性が最適化される。
【0028】
なお、共振パラメータ値は、携帯通信端末10を出荷する前の検査工程でフラッシュEEPROM20に記憶される。
【0029】
フェリカ回路28を除くシステム全体が起動している状態では、フェリカ電源オン操作およびフェリカ電源オフ操作がキー入力装置24を通して受け付けられる。CPU26は、フェリカ電源オン操作が行われたときスイッチ30をオン状態に設定する一方、フェリカ電源オフ操作が行われたときスイッチ30をオフ状態に設定する。CPU26はまた、フェリカ電源オン操作が行われたとき、フラッシュEEPROM20に記憶された共振パラメータ値をフェリカ回路28に設けられたRAM28aに複製する。
【0030】
フェリカ回路28は、具体的には図2に示すように構成される。スイッチSW1の一方端,スイッチSW2の一方端およびスイッチSW3の一方端は、インダクタL1の一方端に共通接続される。スイッチSW1の他方端,スイッチSW2の他方端およびスイッチSW3の他方端は、キャパシタC1の一方端,キャパシタC2の一方端およびキャパシタC3の一方端にそれぞれ接続される。キャパシタC1の他方端,キャパシタC2の他方端およびキャパシタC3の他方端は、インダクタL1の他方端に共通接続される。スイッチ制御回路28bは、RAM28aに格納された共振パラメータ値に従ってスイッチSW1〜SW3のオン/オフを設定する。これによって、LC共振周波数が最適値に設定される。読み取り端末とのデータのやり取りは、通信回路28cによって実行される。
【0031】
CPU26は、図3に示すメインタスクおよび図4に示すフェリカ制御タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュEEPROM20に記憶される。
【0032】
図3を参照して、ステップS1ではバッテリ40の電圧が起動電圧を上回るか否かを判別する。ここでNOであれば処理を終了し、YESであればステップS3でフェリカ設定情報をフラッシュEEPROM20から読み出す。ステップS5では、読み出されたフェリカ設定情報が“オン”および“オフ”のいずれを示すかを判別する。フェリカ設定情報が“オフ”を示していれば、ステップS7でフェリカ回路28をオフする(スイッチ30をオフする)。一方、フェリカ設定情報が“オン”を示していれば、ステップS9でフェリカ回路28をオンし(スイッチ30をオンし)、ステップS11で共振パラメータ値をフラッシュEEPROM20からRAM28aに複製する。
【0033】
ステップS7またはS11の処理が完了すると、メイン電源オン操作が行われたか否かをステップS13で判別し、バッテリ40の電圧が起動電圧を上回るか否かをステップS15で判別する。ステップS13でYESであればステップS17に進み、ステップS15でNOであれば処理を終了する。ステップS17では、フェリカ制御タスクを含む全てのタスクを起動する。
【0034】
ステップS19ではメイン電源オフ操作が行われたか否かを判別し、ステップS21ではバッテリ40の電圧が起動電圧を上回るか否かを判別する。ステップS19でYESと判別されるか、あるいはステップS21でNOと判別されると、ステップS23でフェリカ制御タスクを含む全てのタスクを停止させてから処理を終了する。
【0035】
図4を参照して、ステップS31ではフェリカ電源オン操作が行われたか否かを判別し、ステップS33ではフェリカ電源オフ操作が行われたか否かを判別する。ステップS31でYESであればステップS35〜S39の処理を経てステップS31に戻り、ステップS33でYESであればステップS41〜S43の処理を経てステップS31に戻る。
【0036】
ステップS35ではフェリカ回路28をオンし(スイッチ30をオンし)、ステップS37では共振パラメータ値をフラッシュEEPROM20からRAM28aに複製し、ステップS39ではフラッシュEEPROM20に記憶されたフェリカ設定情報を“オン”に変更する。ステップS41ではフェリカ回路20をオフし(スイッチ30をオフし)、ステップS43ではフラッシュEEPROM20に記憶されたフェリカ設定情報を“オフ”に変更する。
【0037】
以上の説明から分かるように、フェリカ回路28は、揮発性のRAM28a(第1メモリ)に格納された共振パラメータ値を参照して無線通信を実行する。CPU26は、ユーザによるフェリカ電源オン/オフ操作(起動/停止操作)に応答してフェリカ回路28をオン/オフ(起動/停止)する(S35, S41)。CPU26はまた、フェリカ電源オン/オフ操作に対応するフェリカ設定情報(起動/停止情報)を不揮発性のフラッシュEEPROM20(第2メモリ)に書き込む(S39, S43)。CPU26は、電源供給が開始されたとき、フラッシュEEPROM20に格納されたフェリカ設定情報に対応してフェリカ回路28をオン/オフ(起動/停止)する(S7, S9)。フラッシュEEPROM20に予め格納された共振パラメータ値は、フェリカ回路28の起動に関連して、CPU26によってRAM28aに複製される(S11, S37)。
【0038】
したがって、フェリカ回路28は、ユーザ操作に応答してオン/オフされるとともに、電源供給が再開されたときにオン/オフされる。電源供給が再開されたときのオン/オフは、ユーザ操作に対応するフェリカ設定情報を参照して実行される。これによって、電源供給が再開された後のフェリカ回路28の状態を、電源供給が停止される前の状態と一致させることができる。
【0039】
また、フラッシュEEPROM20に予め格納された共振パラメータ値はフェリカ回路28の起動に関連してRAM28aに複製され、フェリカ回路28はRAM28aに格納された共振パラメータ値を参照して無線通信を実行する。これによって、良好な無線通信を実現することができる。
【0040】
なお、この実施例では、フェリカ回路を携帯通信端末に搭載するようにしているが、フェリカ回路はゲーム機や計算機のような他のPDA(Personal Digital Assistance)に搭載するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1実施例に適用されるフェリカ回路の構成の一例を示す図解図である。
【図3】図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図4】図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0042】
10 …携帯通信端末
14 …無線通信回路
22 …フラッシュEEPROM
28 …フェリカ回路
30 …CPU
32 …キー入力装置
36 …フェリカ用電源回路
40 …メイン電源回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
揮発性の第1メモリに格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する第1通信手段、
ユーザによる起動/停止操作に応答して前記第1通信手段を起動/停止する第1制御手段、
前記起動/停止操作に対応する起動/停止情報を前記第1制御手段の制御処理に関連して不揮発性の第2メモリに書き込む書き込み手段、
電源供給が行われたとき前記第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して前記第1通信手段を起動/停止する第2制御手段、および
前記第2メモリに予め格納されたパラメータ値を前記第1制御手段または前記第2制御手段による前記第1通信手段の起動に関連して前記第1メモリに複製する複製手段を備える、無線通信機。
【請求項2】
前記ユーザの操作に従う動作を実行する動作手段、および
電源投入操作に応答して前記動作手段を起動する起動手段をさらに備え、
前記第2制御手段は前記電源投入操作に先立って制御処理を実行する、請求項1記載の無線通信機。
【請求項3】
前記第1通信手段は第1通信方式に従い、
前記動作手段は第2通信方式に従う無線通信を実行する第2通信手段を含む、請求項1または2記載の無線通信機。
【請求項4】
前記第1通信手段によって参照されるパラメータ値は共振周波数を定義する、請求項1ないし3のいずれかに記載の無線通信機。
【請求項5】
揮発性の第1メモリに格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する第1通信手段を備える無線通信機のプロセサに、
ユーザによる起動/停止操作に応答して前記第1通信手段を起動/停止する第1制御ステップ、
前記起動/停止操作に対応する起動/停止情報を前記第1制御ステップの制御処理に関連して不揮発性の第2メモリに書き込む書き込みステップ、
電源供給が行われたとき前記第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して前記第1通信手段を起動/停止する第2制御ステップ、および
前記第2メモリに予め格納されたパラメータ値を前記第1制御ステップまたは前記第2制御ステップによる前記第1通信手段の起動に関連して前記第1メモリに複製する複製ステップを実行させるための、通信制御プログラム。
【請求項6】
揮発性の第1メモリに格納されたパラメータ値を参照して無線通信を実行する第1通信手段を備える無線通信機によって実行される通信制御方法であって、
ユーザによる起動/停止操作に応答して前記第1通信手段を起動/停止する第1制御ステップ、
前記起動/停止操作に対応する起動/停止情報を前記第1制御ステップの制御処理に関連して不揮発性の第2メモリに書き込む書き込みステップ、
電源供給が行われたとき前記第2メモリに格納された起動/停止情報に対応して前記第1通信手段を起動/停止する第2制御ステップ、および
前記第2メモリに予め格納されたパラメータ値を前記第1制御ステップまたは前記第2制御ステップによる前記第1通信手段の起動に関連して前記第1メモリに複製する複製ステップを備える、通信制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−193593(P2008−193593A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−28244(P2007−28244)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】