無線通信端末及び無線通信端末における個人情報データ消去方法
【課題】使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、記憶された個人情報データを回収時に手間をかけずに確実に消去する。
【解決手段】プリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されたプリペイド情報記憶部62と、個人情報データ63aが記憶された個人情報記憶部63と、プリペイド情報記憶部62に記憶されたプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bの少なくとも一方が切れている場合、個人情報記憶部63に記憶された個人情報データ63aを消去する個人情報消去部30とを有する。
【解決手段】プリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されたプリペイド情報記憶部62と、個人情報データ63aが記憶された個人情報記憶部63と、プリペイド情報記憶部62に記憶されたプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bの少なくとも一方が切れている場合、個人情報記憶部63に記憶された個人情報データ63aを消去する個人情報消去部30とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信端末及び無線通信端末における個人情報データ消去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話機は、情報交換や情報収集の面から、生活にはなくてはならないツールとなりつつある。このような携帯電話機は、世の中に登場した当時は、通話機能しか有していないものがほとんどであったが、近年では、一般のパーソナルコンピュータと同様に、電子メールを送信したり、インターネットに接続したりすることができるようになり、また、これらの操作を容易にするための電話帳機能を有するものも一般化されている。
【0003】
このような電話帳機能をはじめとして、携帯電話機には多くの個人情報データが記憶されており、この個人情報データの漏洩が懸念される。
【0004】
近年、プリペイド方式の携帯電話機やレンタル携帯電話機といった、回収後に再利用される携帯電話機が利用されている。このように再利用される携帯電話機においては、記憶されている個人情報データを再利用される前に消去する必要があり、例えば、個人情報データをクリアするボタンを設けたり、ソフトウェアのメニューから全消去したりすることが行われている。
【0005】
ここで、上述したようなプリペイド方式の携帯電話機やレンタル携帯電話機においては、通信回線を介して接続される管理装置において、携帯電話機にて用いられる個人情報データが管理されている。そのため、携帯電話機の有効期限や利用回数に応じて、管理装置に管理されている個人情報データを消去する技術が考えられており、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−53526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したように、個人情報データをクリアするボタンを設ける場合も、ソフトウェアのメニューから全消去する場合も、ユーザまたは回収者がこのような操作を手動で行うこととなり、手間がかかるとともに、個人情報データを消去し忘れる虞れがある。
【0008】
また、特許文献1に開示された技術においても、管理装置に管理されている個人情報データを消去することはできるものの、携帯電話機に記憶された個人情報データは、ユーザまたは回収者が手動で消去しなければならず、上記同様の問題点が生じる。
【0009】
本発明は、上述したような技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、記憶された個人情報データを回収時に手間をかけずに確実に消去することができる無線通信端末及び無線通信端末の個人情報データ消去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、
ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、
前記使用期限及び使用残高が記憶されたプリペイド情報記憶部と、
前記個人情報データが記憶された個人情報記憶部と、
前記プリペイド情報記憶部に記憶された使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記個人情報記憶部に記憶された個人情報データを消去する個人情報消去部とを有する。
【0011】
また、ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末における個人情報データ消去方法であって、
前記使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記記憶された個人情報データを消去する。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上説明したように構成されているので、使用期限や使用残高が切れて回収される際に、ユーザや回収業者が手間をかけることなく、記憶された個人情報データを確実に消去することができ、記憶された個人情報データの漏洩を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の無線通信端末を用いて通信や通話が行われるネットワーク構成の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示したプリペイド情報データベースの構造を示す図である。
【図2】図1に示した携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した携帯端末における個人情報データ消去方法の全体の流れを示す状態遷移図である。
【図4】図2に示した携帯端末のプリペイド情報照会部におけるプリペイド情報照会処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図2に示した携帯端末の個人情報消去部における個人情報消去判定処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の無線通信端末を用いて通信や通話が行われるネットワーク構成の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示したプリペイド情報データベース5の構造を示す図である。
【0016】
本形態は図1(a)に示すように、本発明の無線通信端末となる携帯端末1が、電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ2と通信を行うものであり、携帯端末1は、プリペイド情報管理サーバ2に対してプリペイド情報のやりとりと照会処理を行う。なお、携帯端末1は1つしか図示していないが、複数存在している。プリペイド情報管理サーバ2は、携帯端末照会部4を有するとともに、プリペイド情報データベース5を保持している。このプリペイド情報データベース5には、図1(b)に示すように、携帯端末1を識別可能な携帯端末識別IDと、この携帯端末識別IDによって識別される携帯端末1のプリペイド使用期限及びプリペイド使用残高からなるプリペイド情報とが対応づけて記憶されている。また、携帯端末照会部4は、プリペイド情報データベース5にアクセスし、電話網3を介して照会された携帯端末1の固有IDに対応する携帯端末識別IDをキーとして検索を行い、その携帯端末識別IDに対応づけられたプリペイド情報を電話網3を介して携帯端末1に返信する。
【0017】
図2は、図1に示した携帯端末1の構成を示すブロック図である。
【0018】
本形態における携帯端末1は図2に示すように、通信部10と、プリペイド情報照会部20と、個人情報消去部30と、操作部40と、記憶部60と、これらを制御する制御部50とから構成されている。
【0019】
通信部10は、電話網3を介して通話や通信を行うものであり、電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ2にアクセスする。
【0020】
操作部40は、外部からユーザが情報や命令を入力するためのものであり、一般的なキーやボタン等からなる。
【0021】
記憶部60は、携帯端末1に付与された固有ID61a等の携帯端末1に固有の情報が記憶された固有情報記憶部61と、プリペイド情報管理サーバ2のプリペイド情報データベース5に記憶された携帯端末1のプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが一時的に記憶されるプリペイド情報記憶部62と、電話帳データや画像データ、音声データ等の携帯端末1のユーザの入力等によって指定された個人情報データ63aが記憶された個人情報記憶部63とを有している。
【0022】
プリペイド情報照会部20は、通信部10を用いて電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ4に対して携帯端末1の固有ID61aを送信することにより、携帯端末1のプリペイド情報を照会し、プリペイド情報管理サーバ4から返信されてきたプリペイド情報をプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bとしてプリペイド情報記憶部62に記憶させる。
【0023】
個人情報消去部30は、プリペイド情報記憶部62に記憶されたプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bの少なくとも一方が切れているかどうかによって携帯端末1が使用可能な状態であるかどうかを判定し、携帯端末1が使用可能ではない場合、個人情報記憶部63に記憶された個人情報データ63aを消去する。
【0024】
以下に、上記のように構成された携帯端末1の動作について説明する。
【0025】
図3は、図2に示した携帯端末1における個人情報データ消去方法の全体の流れを示す状態遷移図である。
【0026】
携帯端末1は、通常Idle状態S1となっており、通信や通話が開始されて通信・通話状態S2の後にて通信や通話が終了したタイミング、または、日付が更新されたタイミングにおいて、プリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理S3へ遷移する。
【0027】
そして、プリペイド情報照会処理S3による照会終了後、個人情報消去部30における個人情報消去判定処理S4へ遷移する。
【0028】
まず、プリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理について説明する。
【0029】
図4は、図2に示した携帯端末1のプリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理を説明するためのフローチャートである。
【0030】
携帯端末1のプリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理においては、まず、プリペイド情報照会部20が通信部10を用いて電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ2と通信を行い、固有情報記憶部61に記憶された固有ID61aをプリペイド情報管理サーバ2に送信する(ステップA1)。
【0031】
そして、プリペイド情報管理サーバ2において、携帯端末1の固有IDに対応する携帯端末識別IDをキーとして検索が行われた結果、携帯端末識別IDに対応づけられたプリペイド情報が電話網3を介して返信されてくると、プリペイド情報照会部20にてその応答を受け付け(ステップA2)、プリペイド情報が取得できたかどうかを判定する(ステップA3)。なお、プリペイド情報管理サーバ2から返信されてくるプリペイド情報は、上述したようにプリペイド使用期限及びプリペイド使用残高からなる。
【0032】
プリペイド情報管理サーバ2からプリペイド情報を取得できた場合は、プリペイド情報照会部20は、取得したプリペイド情報をプリペイド使用期限62aとプリペイド使用残高62bとしてプリペイド情報記憶部62に記憶させる(ステップA4)。
【0033】
そして、個人情報消去部30における個人情報消去判定処理へ遷移する(ステップA5)。なお、プリペイド情報の取得が失敗した場合には処理を終了する。
【0034】
次に、個人情報消去部30における個人情報消去判定処理について説明する。
【0035】
図5は、図2に示した携帯端末1の個人情報消去部30における個人情報消去判定処理を説明するためのフローチャートである。
【0036】
個人情報消去部30における個人情報消去判定処理においては、まず、個人情報消去部30が、プリペイド情報記憶部62にプリペイド情報となるプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されているかどうかを確認する(ステップB1)。
【0037】
そして、プリペイド情報記憶部62にプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されている場合、まず、プリペイド使用期限62aが切れているかどうかを判定し(ステップB2)、プリペイド使用期限62aが切れている場合、個人情報消去部30は、個人情報記憶部63に記憶されている個人情報データ63aを全て消去する(ステップB3)。
【0038】
また、プリペイド使用期限62aが切れていない場合は、次に、プリペイド使用残高62bが切れているかどうかを判定し(ステップB4)、プリペイド使用残高62bが切れている場合、ステップB3に移行し、個人情報消去部30は、個人情報記憶部63に記憶されている個人情報データ63aを全て消去する。
【0039】
また、プリペイド使用期限62aとプリペイド使用残高62bのいずれも切れていない場合や、プリペイド情報記憶部62にプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されていない場合は、処理を終了する。
【0040】
(他の実施の形態)
さらに本発明では、個人情報データのマスターを記憶するパーソナルクラウド環境を追加構成要素とし、個人情報記憶部63にはパーソナルクラウド環境のデータのコピーをおくことで、個人情報記憶部63の個人情報データ消去に対する心配を減らすことができる。
【符号の説明】
【0041】
1 携帯端末
2 プリペイド情報管理サーバ
3 電話網
4 携帯端末照会部
5 プリペイド情報データベース
10 通信部
20 プリペイド情報照会部
30 個人情報消去部
40 操作部
50 制御部
60 記憶部
61 固有情報記憶部
61a 固有ID
62 プリペイド情報記憶部
62a プリペイド使用期限
62b プリペイド使用残高
63 個人情報記憶部
63a 個人情報データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信端末及び無線通信端末における個人情報データ消去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話機は、情報交換や情報収集の面から、生活にはなくてはならないツールとなりつつある。このような携帯電話機は、世の中に登場した当時は、通話機能しか有していないものがほとんどであったが、近年では、一般のパーソナルコンピュータと同様に、電子メールを送信したり、インターネットに接続したりすることができるようになり、また、これらの操作を容易にするための電話帳機能を有するものも一般化されている。
【0003】
このような電話帳機能をはじめとして、携帯電話機には多くの個人情報データが記憶されており、この個人情報データの漏洩が懸念される。
【0004】
近年、プリペイド方式の携帯電話機やレンタル携帯電話機といった、回収後に再利用される携帯電話機が利用されている。このように再利用される携帯電話機においては、記憶されている個人情報データを再利用される前に消去する必要があり、例えば、個人情報データをクリアするボタンを設けたり、ソフトウェアのメニューから全消去したりすることが行われている。
【0005】
ここで、上述したようなプリペイド方式の携帯電話機やレンタル携帯電話機においては、通信回線を介して接続される管理装置において、携帯電話機にて用いられる個人情報データが管理されている。そのため、携帯電話機の有効期限や利用回数に応じて、管理装置に管理されている個人情報データを消去する技術が考えられており、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−53526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したように、個人情報データをクリアするボタンを設ける場合も、ソフトウェアのメニューから全消去する場合も、ユーザまたは回収者がこのような操作を手動で行うこととなり、手間がかかるとともに、個人情報データを消去し忘れる虞れがある。
【0008】
また、特許文献1に開示された技術においても、管理装置に管理されている個人情報データを消去することはできるものの、携帯電話機に記憶された個人情報データは、ユーザまたは回収者が手動で消去しなければならず、上記同様の問題点が生じる。
【0009】
本発明は、上述したような技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、記憶された個人情報データを回収時に手間をかけずに確実に消去することができる無線通信端末及び無線通信端末の個人情報データ消去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、
ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、
前記使用期限及び使用残高が記憶されたプリペイド情報記憶部と、
前記個人情報データが記憶された個人情報記憶部と、
前記プリペイド情報記憶部に記憶された使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記個人情報記憶部に記憶された個人情報データを消去する個人情報消去部とを有する。
【0011】
また、ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末における個人情報データ消去方法であって、
前記使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記記憶された個人情報データを消去する。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上説明したように構成されているので、使用期限や使用残高が切れて回収される際に、ユーザや回収業者が手間をかけることなく、記憶された個人情報データを確実に消去することができ、記憶された個人情報データの漏洩を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の無線通信端末を用いて通信や通話が行われるネットワーク構成の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示したプリペイド情報データベースの構造を示す図である。
【図2】図1に示した携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した携帯端末における個人情報データ消去方法の全体の流れを示す状態遷移図である。
【図4】図2に示した携帯端末のプリペイド情報照会部におけるプリペイド情報照会処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図2に示した携帯端末の個人情報消去部における個人情報消去判定処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の無線通信端末を用いて通信や通話が行われるネットワーク構成の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示したプリペイド情報データベース5の構造を示す図である。
【0016】
本形態は図1(a)に示すように、本発明の無線通信端末となる携帯端末1が、電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ2と通信を行うものであり、携帯端末1は、プリペイド情報管理サーバ2に対してプリペイド情報のやりとりと照会処理を行う。なお、携帯端末1は1つしか図示していないが、複数存在している。プリペイド情報管理サーバ2は、携帯端末照会部4を有するとともに、プリペイド情報データベース5を保持している。このプリペイド情報データベース5には、図1(b)に示すように、携帯端末1を識別可能な携帯端末識別IDと、この携帯端末識別IDによって識別される携帯端末1のプリペイド使用期限及びプリペイド使用残高からなるプリペイド情報とが対応づけて記憶されている。また、携帯端末照会部4は、プリペイド情報データベース5にアクセスし、電話網3を介して照会された携帯端末1の固有IDに対応する携帯端末識別IDをキーとして検索を行い、その携帯端末識別IDに対応づけられたプリペイド情報を電話網3を介して携帯端末1に返信する。
【0017】
図2は、図1に示した携帯端末1の構成を示すブロック図である。
【0018】
本形態における携帯端末1は図2に示すように、通信部10と、プリペイド情報照会部20と、個人情報消去部30と、操作部40と、記憶部60と、これらを制御する制御部50とから構成されている。
【0019】
通信部10は、電話網3を介して通話や通信を行うものであり、電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ2にアクセスする。
【0020】
操作部40は、外部からユーザが情報や命令を入力するためのものであり、一般的なキーやボタン等からなる。
【0021】
記憶部60は、携帯端末1に付与された固有ID61a等の携帯端末1に固有の情報が記憶された固有情報記憶部61と、プリペイド情報管理サーバ2のプリペイド情報データベース5に記憶された携帯端末1のプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが一時的に記憶されるプリペイド情報記憶部62と、電話帳データや画像データ、音声データ等の携帯端末1のユーザの入力等によって指定された個人情報データ63aが記憶された個人情報記憶部63とを有している。
【0022】
プリペイド情報照会部20は、通信部10を用いて電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ4に対して携帯端末1の固有ID61aを送信することにより、携帯端末1のプリペイド情報を照会し、プリペイド情報管理サーバ4から返信されてきたプリペイド情報をプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bとしてプリペイド情報記憶部62に記憶させる。
【0023】
個人情報消去部30は、プリペイド情報記憶部62に記憶されたプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bの少なくとも一方が切れているかどうかによって携帯端末1が使用可能な状態であるかどうかを判定し、携帯端末1が使用可能ではない場合、個人情報記憶部63に記憶された個人情報データ63aを消去する。
【0024】
以下に、上記のように構成された携帯端末1の動作について説明する。
【0025】
図3は、図2に示した携帯端末1における個人情報データ消去方法の全体の流れを示す状態遷移図である。
【0026】
携帯端末1は、通常Idle状態S1となっており、通信や通話が開始されて通信・通話状態S2の後にて通信や通話が終了したタイミング、または、日付が更新されたタイミングにおいて、プリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理S3へ遷移する。
【0027】
そして、プリペイド情報照会処理S3による照会終了後、個人情報消去部30における個人情報消去判定処理S4へ遷移する。
【0028】
まず、プリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理について説明する。
【0029】
図4は、図2に示した携帯端末1のプリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理を説明するためのフローチャートである。
【0030】
携帯端末1のプリペイド情報照会部20におけるプリペイド情報照会処理においては、まず、プリペイド情報照会部20が通信部10を用いて電話網3を介してプリペイド情報管理サーバ2と通信を行い、固有情報記憶部61に記憶された固有ID61aをプリペイド情報管理サーバ2に送信する(ステップA1)。
【0031】
そして、プリペイド情報管理サーバ2において、携帯端末1の固有IDに対応する携帯端末識別IDをキーとして検索が行われた結果、携帯端末識別IDに対応づけられたプリペイド情報が電話網3を介して返信されてくると、プリペイド情報照会部20にてその応答を受け付け(ステップA2)、プリペイド情報が取得できたかどうかを判定する(ステップA3)。なお、プリペイド情報管理サーバ2から返信されてくるプリペイド情報は、上述したようにプリペイド使用期限及びプリペイド使用残高からなる。
【0032】
プリペイド情報管理サーバ2からプリペイド情報を取得できた場合は、プリペイド情報照会部20は、取得したプリペイド情報をプリペイド使用期限62aとプリペイド使用残高62bとしてプリペイド情報記憶部62に記憶させる(ステップA4)。
【0033】
そして、個人情報消去部30における個人情報消去判定処理へ遷移する(ステップA5)。なお、プリペイド情報の取得が失敗した場合には処理を終了する。
【0034】
次に、個人情報消去部30における個人情報消去判定処理について説明する。
【0035】
図5は、図2に示した携帯端末1の個人情報消去部30における個人情報消去判定処理を説明するためのフローチャートである。
【0036】
個人情報消去部30における個人情報消去判定処理においては、まず、個人情報消去部30が、プリペイド情報記憶部62にプリペイド情報となるプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されているかどうかを確認する(ステップB1)。
【0037】
そして、プリペイド情報記憶部62にプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されている場合、まず、プリペイド使用期限62aが切れているかどうかを判定し(ステップB2)、プリペイド使用期限62aが切れている場合、個人情報消去部30は、個人情報記憶部63に記憶されている個人情報データ63aを全て消去する(ステップB3)。
【0038】
また、プリペイド使用期限62aが切れていない場合は、次に、プリペイド使用残高62bが切れているかどうかを判定し(ステップB4)、プリペイド使用残高62bが切れている場合、ステップB3に移行し、個人情報消去部30は、個人情報記憶部63に記憶されている個人情報データ63aを全て消去する。
【0039】
また、プリペイド使用期限62aとプリペイド使用残高62bのいずれも切れていない場合や、プリペイド情報記憶部62にプリペイド使用期限62a及びプリペイド使用残高62bが記憶されていない場合は、処理を終了する。
【0040】
(他の実施の形態)
さらに本発明では、個人情報データのマスターを記憶するパーソナルクラウド環境を追加構成要素とし、個人情報記憶部63にはパーソナルクラウド環境のデータのコピーをおくことで、個人情報記憶部63の個人情報データ消去に対する心配を減らすことができる。
【符号の説明】
【0041】
1 携帯端末
2 プリペイド情報管理サーバ
3 電話網
4 携帯端末照会部
5 プリペイド情報データベース
10 通信部
20 プリペイド情報照会部
30 個人情報消去部
40 操作部
50 制御部
60 記憶部
61 固有情報記憶部
61a 固有ID
62 プリペイド情報記憶部
62a プリペイド使用期限
62b プリペイド使用残高
63 個人情報記憶部
63a 個人情報データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、
前記使用期限及び使用残高が記憶されたプリペイド情報記憶部と、
前記個人情報データが記憶された個人情報記憶部と、
前記プリペイド情報記憶部に記憶された使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記個人情報記憶部に記憶された個人情報データを消去する個人情報消去部とを有する無線通信端末。
【請求項2】
請求項1に記載の無線通信端末において、
前記無線通信端末の使用期限及び使用残高が当該無線通信端末を識別可能な識別情報に対応づけて記憶された管理サーバに対して、前記識別情報を用いて当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会し、前記管理サーバから送信されてきた当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を前記プリペイド情報記憶部に記憶させるプリペイド情報照会部を有する無線通信端末。
【請求項3】
請求項2に記載の無線通信端末において、
前記プリペイド情報照会部は、前記無線通信端末にて通信または通話が終了したタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末。
【請求項4】
請求項2に記載の無線通信端末において、
前記プリペイド情報照会部は、日付が更新されるタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末。
【請求項5】
ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末における個人情報データ消去方法であって、
前記使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記記憶された個人情報データを消去する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項6】
請求項5に記載の無線通信端末における個人情報データ消去方法において、
前記無線通信端末の使用期限及び使用残高が当該無線通信端末を識別可能な識別情報に対応づけて記憶された管理サーバに対して、前記識別情報を用いて当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会し、前記管理サーバから送信されてきた当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を用いて、当該無線通信端末の使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れているかどうかを判定する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項7】
請求項6に記載の無線通信端末における個人情報データ消去方法において、
前記無線通信端末にて通信または通話が終了したタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項8】
請求項6に記載の無線通信端末における個人情報データ消去方法において、
日付が更新されるタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項1】
ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末において、
前記使用期限及び使用残高が記憶されたプリペイド情報記憶部と、
前記個人情報データが記憶された個人情報記憶部と、
前記プリペイド情報記憶部に記憶された使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記個人情報記憶部に記憶された個人情報データを消去する個人情報消去部とを有する無線通信端末。
【請求項2】
請求項1に記載の無線通信端末において、
前記無線通信端末の使用期限及び使用残高が当該無線通信端末を識別可能な識別情報に対応づけて記憶された管理サーバに対して、前記識別情報を用いて当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会し、前記管理サーバから送信されてきた当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を前記プリペイド情報記憶部に記憶させるプリペイド情報照会部を有する無線通信端末。
【請求項3】
請求項2に記載の無線通信端末において、
前記プリペイド情報照会部は、前記無線通信端末にて通信または通話が終了したタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末。
【請求項4】
請求項2に記載の無線通信端末において、
前記プリペイド情報照会部は、日付が更新されるタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末。
【請求項5】
ユーザによって指定された個人情報データを記憶し、使用期限や使用残高が切れた場合に回収される無線通信端末における個人情報データ消去方法であって、
前記使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れている場合、前記記憶された個人情報データを消去する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項6】
請求項5に記載の無線通信端末における個人情報データ消去方法において、
前記無線通信端末の使用期限及び使用残高が当該無線通信端末を識別可能な識別情報に対応づけて記憶された管理サーバに対して、前記識別情報を用いて当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会し、前記管理サーバから送信されてきた当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を用いて、当該無線通信端末の使用期限及び使用残高の少なくとも一方が切れているかどうかを判定する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項7】
請求項6に記載の無線通信端末における個人情報データ消去方法において、
前記無線通信端末にて通信または通話が終了したタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【請求項8】
請求項6に記載の無線通信端末における個人情報データ消去方法において、
日付が更新されるタイミングで前記管理サーバに対して当該無線通信端末の使用期限及び使用残高を照会する無線通信端末における個人情報データ消去方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2012−109785(P2012−109785A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256858(P2010−256858)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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