焼き型
【課題】
本発明の課題は、生地が内部で製造可能である焼き型を完成させることである。
【解決手段】
課題は、起立面、カバー面、および周回する縁部を有する第一の型(3)を有する焼き型において、第一の型(3)と、この第一の型(3)上に載置可能な第二の型(5)が、クリップリング装置によって互いに接続可能に形成されていることにより解決される。
本発明の課題は、生地が内部で製造可能である焼き型を完成させることである。
【解決手段】
課題は、起立面、カバー面、および周回する縁部を有する第一の型(3)を有する焼き型において、第一の型(3)と、この第一の型(3)上に載置可能な第二の型(5)が、クリップリング装置によって互いに接続可能に形成されていることにより解決される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、請求項1の上位概念に記載した焼き型である。
【背景技術】
【0002】
焼き型は、多くの実施形が公知であり、家事においても営業においても利用されている。
【0003】
通常、一つの焼き型はシェル形状の下側部材を有している。この下側部材は、流体状の生地、高粘性の生地、または他の方式の形成可能な生地であって、生地ボウル内で完全に準備される生地を収容し、そして焼いている間、型内に保持し、そして形を与えることに作用することが可能である。焼き型は、少なくとも生地が、流体的形状または粘り気のある形状の間、これを収容するという容量を有するが、しかしこれらが上方に向かって「膨らむ」ことを防止する。
【0004】
従来のベーキング、特にある特有のレシピに従う、つまり既製品でないベーキングにおいては、生地の製造は、焼き型と無関係に、別体の容器内で行われ、そしてしばしば生地かき混ぜ機械によって、または他の生地かき混ぜ器具によって行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2006/022801A1号
【特許文献2】米国特許第2811375号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明の課題は、生地が内部で製造可能である焼き型を完成させることにある。本発明の別の課題は、この焼き型を、この焼き型内で異なる形状のケーキを焼くことができるよう形成することである。
【0007】
図示された実施例に基づいて、本発明を以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一つのカップ部および蓋部を有する焼き型の斜視図
【図2】図1の焼き型の側面図
【図3】焼き型のシェル部の側面図
【図4】覆われていない図3のシェル部の上面図
【図5】下側ホルダーリングおよび接続リングを有するシェル部の分解図
【図6】ホルダーリングを有するシェル部の側面図、ホルダーリングは、シェル部に固定されている
【図7】接続リングの上面図
【図8】接続リングの側面図
【図9】下側ホルダーリングの側面図
【図10】ホルダーリングの上面図
【図11】図10における線XI−XIに沿った接続リングの対角切断図
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および2には、参照符号1によって、発明に従う焼き型が表されている。この焼き型は、第一の型3、および第二の型5、下側から第一の型3を越えてスライドされる下側のホルダーリングまたは外部リング7および上側のホルダーリングまたは外部リング9を有している。これらは、好ましくは同一に形成されている。図1には、暗示的にのみ内部リング11が見て取れ、この内部リングによって、外側リング7がその都度、第一の型3と接続されている。下側のホルダーリング7と上側のホルダーリング9は、互いに向かい合ったホルダーグリップ13,15を備えている。これらは、両方の型3,5を閉じるためにホルダーリング7,9を互いに反対に回転させ、そして焼き型1を振っている際に保持し、かつ支えるために使用される。この目的のために、両方のホルダーリング7,9は、内側に、ねじまたはねじ部分17を有している。これらねじ部分17は、内部リング11の周辺部の対応するねじまたはねじ部分19と噛み合うに至る。
【0010】
シェル部3の縁部における下側のホルダーリング9の回転を防止する為に、型3の上側の縁部に切り込み部21が形成されており、この切り込み部内に上側のホルダーリング17に設けられた突起部23が入り込む。
【0011】
以下に、両ホルダーリング7,9および内側リング11から成るクリップ装置による、第一の型3および第二の型5の組立を簡単に説明する。下側の外側リングまたはホルダーリング7は、下側から第一の型3を越えてその上側の縁部までつり上げられ、そしてそこで、突起部23がシェル部の切り込み部にはまり込むまで、固定される。その後、内部リング11が載せられ、回転によってホルダーリング7と接続される。ケーキの全ての材料、又は生地の為のすべての材料を、第一の型3または第二の型5に詰め込んだ後に、他の型3,5は、第一の型3に上に載せられ、そして上側のホルダーリング9によって、後者の回転動作により、下側とねじ接続またはバヨネット接続によって接続される。そして焼き型1は、完全に閉じられる。
【0012】
型の一方に詰め込まれた成分、例えば流体のバター、卵、油脂成分等、および小麦粉、砂糖および粉末形状の木の実は、振ることによって生地へと互いに結合され、混ぜ合わされる。完成した生地は、生地材料を振ったり、混ぜたりするために組み立てられた両方の型3,5が引き離された後に、第一の型3または第二の型5内で焼かれる。
【0013】
完成した生地が、型3,5の一方内に固着するのを防止するために、これらの内部表面には、コーティングを設けられている。このコーティングは、生地とくっつかないので、両方シェル部3,5の分離の際に、生地は、その都度、下側に位置するシェル部にのみ残り、そしてこの中で焼き上げられる。
【符号の説明】
【0014】
1 焼き型
3 第一の型
5 第二の型
7 下側のホルダーリング
9 上側のホルダーリング
11 内部リング
13 保持手段
15 保持手段
17 ねじ部分
19 ねじ部分
21 切り込み部
23 突起部
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、請求項1の上位概念に記載した焼き型である。
【背景技術】
【0002】
焼き型は、多くの実施形が公知であり、家事においても営業においても利用されている。
【0003】
通常、一つの焼き型はシェル形状の下側部材を有している。この下側部材は、流体状の生地、高粘性の生地、または他の方式の形成可能な生地であって、生地ボウル内で完全に準備される生地を収容し、そして焼いている間、型内に保持し、そして形を与えることに作用することが可能である。焼き型は、少なくとも生地が、流体的形状または粘り気のある形状の間、これを収容するという容量を有するが、しかしこれらが上方に向かって「膨らむ」ことを防止する。
【0004】
従来のベーキング、特にある特有のレシピに従う、つまり既製品でないベーキングにおいては、生地の製造は、焼き型と無関係に、別体の容器内で行われ、そしてしばしば生地かき混ぜ機械によって、または他の生地かき混ぜ器具によって行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2006/022801A1号
【特許文献2】米国特許第2811375号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明の課題は、生地が内部で製造可能である焼き型を完成させることにある。本発明の別の課題は、この焼き型を、この焼き型内で異なる形状のケーキを焼くことができるよう形成することである。
【0007】
図示された実施例に基づいて、本発明を以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一つのカップ部および蓋部を有する焼き型の斜視図
【図2】図1の焼き型の側面図
【図3】焼き型のシェル部の側面図
【図4】覆われていない図3のシェル部の上面図
【図5】下側ホルダーリングおよび接続リングを有するシェル部の分解図
【図6】ホルダーリングを有するシェル部の側面図、ホルダーリングは、シェル部に固定されている
【図7】接続リングの上面図
【図8】接続リングの側面図
【図9】下側ホルダーリングの側面図
【図10】ホルダーリングの上面図
【図11】図10における線XI−XIに沿った接続リングの対角切断図
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および2には、参照符号1によって、発明に従う焼き型が表されている。この焼き型は、第一の型3、および第二の型5、下側から第一の型3を越えてスライドされる下側のホルダーリングまたは外部リング7および上側のホルダーリングまたは外部リング9を有している。これらは、好ましくは同一に形成されている。図1には、暗示的にのみ内部リング11が見て取れ、この内部リングによって、外側リング7がその都度、第一の型3と接続されている。下側のホルダーリング7と上側のホルダーリング9は、互いに向かい合ったホルダーグリップ13,15を備えている。これらは、両方の型3,5を閉じるためにホルダーリング7,9を互いに反対に回転させ、そして焼き型1を振っている際に保持し、かつ支えるために使用される。この目的のために、両方のホルダーリング7,9は、内側に、ねじまたはねじ部分17を有している。これらねじ部分17は、内部リング11の周辺部の対応するねじまたはねじ部分19と噛み合うに至る。
【0010】
シェル部3の縁部における下側のホルダーリング9の回転を防止する為に、型3の上側の縁部に切り込み部21が形成されており、この切り込み部内に上側のホルダーリング17に設けられた突起部23が入り込む。
【0011】
以下に、両ホルダーリング7,9および内側リング11から成るクリップ装置による、第一の型3および第二の型5の組立を簡単に説明する。下側の外側リングまたはホルダーリング7は、下側から第一の型3を越えてその上側の縁部までつり上げられ、そしてそこで、突起部23がシェル部の切り込み部にはまり込むまで、固定される。その後、内部リング11が載せられ、回転によってホルダーリング7と接続される。ケーキの全ての材料、又は生地の為のすべての材料を、第一の型3または第二の型5に詰め込んだ後に、他の型3,5は、第一の型3に上に載せられ、そして上側のホルダーリング9によって、後者の回転動作により、下側とねじ接続またはバヨネット接続によって接続される。そして焼き型1は、完全に閉じられる。
【0012】
型の一方に詰め込まれた成分、例えば流体のバター、卵、油脂成分等、および小麦粉、砂糖および粉末形状の木の実は、振ることによって生地へと互いに結合され、混ぜ合わされる。完成した生地は、生地材料を振ったり、混ぜたりするために組み立てられた両方の型3,5が引き離された後に、第一の型3または第二の型5内で焼かれる。
【0013】
完成した生地が、型3,5の一方内に固着するのを防止するために、これらの内部表面には、コーティングを設けられている。このコーティングは、生地とくっつかないので、両方シェル部3,5の分離の際に、生地は、その都度、下側に位置するシェル部にのみ残り、そしてこの中で焼き上げられる。
【符号の説明】
【0014】
1 焼き型
3 第一の型
5 第二の型
7 下側のホルダーリング
9 上側のホルダーリング
11 内部リング
13 保持手段
15 保持手段
17 ねじ部分
19 ねじ部分
21 切り込み部
23 突起部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立面、カバー面、および周回する縁部を有する第一の型(3)を有する焼き型において、第一の型(3)と、この第一の型(3)上に載置可能な第二の型(5)が、クリップリング装置によって互いに接続可能に形成されていることを特徴とする焼き型。
【請求項2】
クリップリング装置が、それぞれ第一の型(3)と第二の型(5)のカバー面を越えてスライド可能な二つの外側リング又はホルダーリング(7,9)と、第一の型(3)および第二の型(5)の間に挿入可能な、内側リング又は接続リング(11)とを有することを特徴とする請求項1に記載の焼き型。
【請求項3】
外側リング(7,9)が、第一の型(3)および第二の型(5)の縁部に下部嵌合しており、および少なくとも一つの内側リング(11)によって反対方向の回転により接続可能であることを特徴とする請求項2に記載の焼き型。
【請求項4】
外側リング(7,9)および少なくとも一つの内側リング(11)が、これら要素に設けられたねじ又はねじ部分(17,19)によって接続可能、またはバヨネット式接続によって接続可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の焼き型。
【請求項5】
外側リング(7,9)に、互いに向かい合ったホルダーグリップ(13,15)が形成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項6】
第一の型(3)および第二の型(5)が、同様な又は異なる空間形状を有する又は形状を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項7】
外側リング(7,9)が、同様に形成されている又は異なって形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項8】
両方のシェル部(3,5)の接続の為に、一または二の内側リング(11)が使用されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項9】
請求項1から8に従う焼き型の使用であって、生地材料を、焼く準備のできた状態に振るため、および生地を両方の型(3,5)の一方内で焼くための使用。
【請求項1】
起立面、カバー面、および周回する縁部を有する第一の型(3)を有する焼き型において、第一の型(3)と、この第一の型(3)上に載置可能な第二の型(5)が、クリップリング装置によって互いに接続可能に形成されていることを特徴とする焼き型。
【請求項2】
クリップリング装置が、それぞれ第一の型(3)と第二の型(5)のカバー面を越えてスライド可能な二つの外側リング又はホルダーリング(7,9)と、第一の型(3)および第二の型(5)の間に挿入可能な、内側リング又は接続リング(11)とを有することを特徴とする請求項1に記載の焼き型。
【請求項3】
外側リング(7,9)が、第一の型(3)および第二の型(5)の縁部に下部嵌合しており、および少なくとも一つの内側リング(11)によって反対方向の回転により接続可能であることを特徴とする請求項2に記載の焼き型。
【請求項4】
外側リング(7,9)および少なくとも一つの内側リング(11)が、これら要素に設けられたねじ又はねじ部分(17,19)によって接続可能、またはバヨネット式接続によって接続可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の焼き型。
【請求項5】
外側リング(7,9)に、互いに向かい合ったホルダーグリップ(13,15)が形成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項6】
第一の型(3)および第二の型(5)が、同様な又は異なる空間形状を有する又は形状を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項7】
外側リング(7,9)が、同様に形成されている又は異なって形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項8】
両方のシェル部(3,5)の接続の為に、一または二の内側リング(11)が使用されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の焼き型。
【請求項9】
請求項1から8に従う焼き型の使用であって、生地材料を、焼く準備のできた状態に振るため、および生地を両方の型(3,5)の一方内で焼くための使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−191933(P2012−191933A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−56588(P2012−56588)
【出願日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【出願人】(512065535)ベッティ・ボッシ・アクチエンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【出願人】(512065535)ベッティ・ボッシ・アクチエンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】
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