説明

焼印付け味付あわび又はからすみの製造方法

【課題】焼印が付けられた、あわび又はからすみの身肉製品で、焼印の周囲が黒ずんで、消えたり不鮮明になることのない製品を提供する。
【解決手段】下処理したあわび又はからすみ身肉を、醤油、みりん、ソルビトール、酒精、かつおエキス等からなる味付け液に8〜24時間浸漬し、次いで該あわび又はからすみ身肉に焼印を押印した後、再度、味付け液に15〜60分浸漬する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼印付あわび又はからすみの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、かまぼこ・饅頭等には焼印が施されることがある。しかしあわび又はからすみのような身肉には焼印を施されることはなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の方法は、味付けあわび又はからすみに焼印しても焼印の周囲が黒ずんだり、不鮮明になったり等の問題があった。それが焼印されなかった理由である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、下処理したあわび又はからすみ身肉を味付け液に8〜24時間浸漬し、次いで該あわび又はからすみ身肉に焼印を押印した後、味付け液に15〜60分浸漬することを特徴とする焼印付け味付けあわび又はからすみの製造方法である。
【発明の効果】
【0005】
従来が焼印付けが困難であったものが、鮮明な焼印を表示することが可能となつた。
【発明を実施するための形態】
【0006】
下処理した身肉を味付け液に8〜24時間浸漬する。
【0007】
身肉に焼印を押印する。(壽・福・祝等の焼印)
【0008】
焼印を押印した身肉を味付け液に15〜60分浸漬する。
【0009】
味付け液として
醤油、みりん、ソルビット−ル、酒精、かつおエキス等を使用する。
【00010】
本発明によって、焼印が消えることなく鮮明になった理由は、焼印を押印した直後に味付け液に浸漬することによって、身肉が冷されて収縮するためと考えられる。このことは焼印後に味付け液に浸漬しないと焼印の周囲の黒ずみが広がり鮮明でなくなることからも明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下処理したあわび又はからすみの身肉を味付け液に8〜24時間侵漬し、次いで該あわび身肉に焼印を押印した後、味付け液に15〜60分浸漬することを特徴とする焼印付け味付あわび又はからすみの製造方法。

【公開番号】特開2012−135297(P2012−135297A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294856(P2010−294856)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(509281885)
【Fターム(参考)】