説明

照明装置、及びそれを備えた顕微鏡

【課題】製造性の優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することを課題とする。
【解決手段】照明装置は、光源1と、コレクタレンズ11を含み光源から射出された光を略平行光に変換するコリメータ光学系と、を含んで構成される。このとき、コレクタレンズ11は、光源1側から順に、略平面S1及び非球面S2を含む、正のパワーを有する第1レンズL1と、正のパワーを有する第2レンズL2と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、及びそれを備えた顕微鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、照明装置は、光源から射出される発散光を取り込むためのコレクタレンズを光源の近くに含んで構成されている。コレクタレンズにより発散光を効率良く取り込むためには、コレクタレンズの焦点距離を短くしコレクタレンズと光源との距離を短くすることが有効である。
【0003】
このため、照明装置では、コレクタレンズの最も光源側に、光源側に凹面を向けたメニスカスレンズを用いる構成が一般的である。このような構成の照明装置は、例えば、特許文献1で開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−208571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、短い焦点距離を実現するためには、メニスカスレンズの凹面は、曲率半径の小さなある程度強い凹面となる。このようなメニスカスレンズでは、光学性能が光源とメニスカスレンズの相対的な位置の変化に敏感に反応する。つまり、光源の位置のわずかな偏心やメニスカスレンズの製造上のばらつき(製造誤差)によって光学性能が大きく劣化してしまう。このため、このようなメニスカスレンズを含む照明装置は、照明装置の個体間で安定した照明性能を実現することが難しい。
【0006】
また、強い凹面では大きな球面収差が生じるため、コレクタレンズに強い非球面が必要となる。しかし、非球面係数が大きい非球面も、メニスカスレンズと同様に、製造誤差よる影響を受けやすく、同様に照明性能が安定しにくい。
【0007】
さらに、このようにわずかな製造誤差で光学性能が大きく劣化してしまう照明装置では、製造誤差の許容範囲は非常に小さくなる。このため、非常に高い精度でのレンズ成形が必要となる。その結果、製造の困難さが増し、照明装置の製造性も悪化してしまう。
以上のような実情を踏まえ、本発明では、製造性の優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第の1観点は、光源と、光源から射出された光を略平行光に変換するコリメータ光学系と、を含み、コリメータ光学系は、光源側から順に、略平面及び非球面を含む、正のパワーを有する第1レンズと、正のパワーを有する第2レンズと、を含む照明装置を提供する。
本発明の第2の観点は、第1の観点に記載の照明装置において、光源は、LED光源である照明装置を提供する。
【0009】
本発明の第3の観点は、第1の観点に記載の照明装置において、光源は、光ファイバを備え、光ファイバの一方の端面から入射した光を他方の端面から射出する照明装置を提供する。
【0010】
本発明の第4の観点は、第1の観点乃至第3の観点のいずれか1つに記載の照明装置において、第1レンズ及び第2レンズの少なくとも一方は、樹脂材料で成形される照明装置を提供する。
本発明の第5の観点は、第1の観点乃至第4の観点のいずれか1つに記載の照明装置において、第2レンズは、非球面を含む照明装置を提供する。
【0011】
本発明の第6の観点は、第1の観点乃至第5の観点のいずれか1つに記載の照明装置において、第1レンズの厚さをD1とし、第2レンズの厚さをD2とするとき、以下の条件式
|(D1/D2)−1|<0.5 ・・・(1)
を満たす照明装置を提供する。
【0012】
本発明の第7の観点は、第1の観点乃至第6の観点のいずれか1つに記載の照明装置において、第1レンズの焦点距離をFL1とし、第2レンズの焦点距離をFL2とするとき、以下の条件式
FL1<FL2 ・・・(2)
を満たす照明装置を提供する。
【0013】
本発明の第8の観点は、第1の観点乃至7第の観点のいずれか1つに記載の照明装置と、照明装置により照明された標本からの観察光を取り込む対物レンズと、対物レンズを通過した観察光を結像させる結像光学系と、を含む顕微鏡を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例に係る照明装置を備えた顕微鏡の構成を説明する図である。
【図2】本発明の実施例1に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図3】図2に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例2に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図5】図4に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例3に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図7】図6に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図8】本発明の実施例4に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図9】図8に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図10】本発明の実施例5に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図11】図10に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図12】本発明の実施例6に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図13】図12に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図14】本発明の実施例7に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図15】図14に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図16】本発明の実施例8に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図17】図16に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【図18】本発明の実施例9に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。
【図19】図18に例示されるコレクタレンズの照明性能を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施例について説明する。まず、はじめに、各実施例に共通する構成と作用について説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例に係る照明装置を備えた顕微鏡の構成を説明する図である。図1に例示されるように、顕微鏡100は、照明装置20と、対物光学系8と、結像光学系9を含んで構成されている。また、照明装置20は、光源1と、コレクタレンズ10と、視野絞り2と、リレーレンズ3と、ミラー4と、開口絞り5と、コンデンサレンズ6とを含んで構成されている。
【0018】
光源1から射出された照明光は、まず、コリメータ光学系として構成されたコレクタレンズ10に入射する。コレクタレンズ10は、照明光を略平行光に変換し、視野絞り2を介してリレーレンズ3に入射させる。リレーレンズ3は、照明光をコンデンサレンズ6の焦点位置に設けられた開口絞り5上に結像させる。さらに、開口絞り5上に結像した照明光は、コンデンサレンズ6で平行光に変換された状態で標本面7を照明する。なお、照明装置20では、照明装置をコンパクトに構成するため、リレーレンズ3と開口絞り5の間にミラー4が設けられている。また、ここでは、照明装置20が透過照明装置として用いられる例を示したが、特にこれに限定されない。照明装置20は、例えば、落射照明装置として用いられても良い。
以下、コレクタレンズ10について、更に詳細に説明する。
【0019】
コレクタレンズ10は、光源側から順に、正のパワーを有する第1レンズL1と、正のパワーを有する第2レンズL2とを含んで構成されている。第1レンズL1は、光源側から順に、略平面である第1面と、非球面である第2面を有している。第1レンズL1及び第2レンズL2は、光源1からの照明光を、4面のそれぞれでバランスよく屈折させるように設計されている。これにより、コレクタレンズ10では、収差の発生が抑制され、良好な照明性能が実現される。また、このようなコレクタレンズ10では、各面の曲率半径も比較的大きくなるため、製造誤差当たりの照明性能の劣化(以下、製造誤差の影響と記す)が小さくなる。このため、コレクタレンズ10の個体間で照明性能が安定し、コレクタレンズ10の製造の容易さ(製造性)も向上する。
【0020】
なお、4面のそれぞれでバランスよく照明光を屈折させるためには、第1レンズL1と第2レンズL2は、以下の条件式(1)を満たすことが望ましい。ここで、D1は第1レンズL1の厚さであり、D2は第2レンズL2の厚さである。
|(D1/D2)−1|<0.5 ・・・(1)
【0021】
条件式(1)は、第1レンズL1の厚さと第2レンズL2の厚さの関係を規定している。条件式(1)を満たすことで、第1レンズL1の厚さと第2レンズL2の厚さは比較的近い値を示す。このため、第1レンズL1及び第2レンズL2の各面の曲率半径も近くなり、各面でバランスよく照明光を屈折させることが可能となる。
【0022】
また、照明光を十分に取り込み、照明範囲を均一に照明するためには、第1レンズL1と第2レンズL2は、以下の条件式(2)を満たすことが望ましい。ここで、FL1は第1レンズL1の焦点距離であり、FL2は第2レンズL2の焦点距離である。
FL1<FL2 ・・・(2)
【0023】
条件式(2)は、第1レンズL1の焦点距離と第2レンズL2の焦点距離の関係を規定している。光源に近い第1レンズL1の焦点距離を第2レンズL2に比べて短くすることで、第1レンズL1は、強い屈折力により照明光をバランスよく取り込んで、第2レンズL2に導くことができる。これにより、照明の均一性が向上することになる。
【0024】
さらに、第1レンズL1の形状も、製造性と照明性能の安定性に寄与する。最も光源側に強い凹面を有するメニスカスレンズを用いる場合と比較すると、第1面が略平面であるため、第1レンズL1の成形で生じる製造誤差が小さくなり、製造性が改善される。また、第1レンズL1には強い凹面がないため、第1レンズL1で生じる球面収差は比較的小さくなる。このため、収差の補正に用いられる非球面の非球面係数を小さくすることができる。その結果、非球面で生じる製造誤差の影響が小さくなり、照明性能の安定性とレンズの製造性が改善される。また、第1レンズL1の形状は、メニスカスレンズと比べて、光源との相対的な位置の変化による影響を受けにくい。このことも、レンズの製造性と照明性能の安定性の向上に寄与する。
【0025】
なお、第1レンズL1の第1面は、以下の条件式(3)を満たす程度の平面性を有することが望ましい。ここで、DLは光源1と第1レンズL1との距離であり、R1は第1レンズL1の第1面の曲率半径であり、R2は第1レンズL1の第2面の曲率半径である。
(D1/DL)+|R2/R1|<1 ・・・(3)
【0026】
条件式(3)は、第1レンズL1の厚さと各面の曲率半径について規定している。条件式(3)の第1項は、第1レンズL1の厚さが薄いほど小さな値となる。つまり、第1項は、第1レンズL1の厚さを制限することで第1レンズL1の各面が取りうる曲率半径を制限している。
【0027】
また、第2項は、第1レンズL1の各面の曲率半径の比であり、基本的には第1面の形状が平面に近いほど小さな値になる。ただし、第2面の曲率半径が非常に小さい場合は、第1面の曲率半径が小さい場合、つまり、第1面の形状が平面から離れている場合であっても、第2項は小さな値となる。しかし、第1項により第1レンズL1の厚さが制限されるため、取りうる曲率半径は比較的大きくなる。従って、実際には第2項は、第1レンズL1の形状が平面に近い場合にのみ小さな値を示すことになる。
以上から、条件式(3)の第1項と第2項の和を小さな値、つまり、1以下に保つことで、第1面の形状は略平面となる。
【0028】
以上、コレクタレンズ10を上述のように構成することで、コレクタレンズ10を含む照明装置20及び顕微鏡100では、優れた製造性と安定した照明性能を実現することができる。
【0029】
さらに、第1レンズL1及び第2レンズL2の少なくとも一方は、樹脂材料で成形されることが望ましい。樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ZEONEX(日本ゼオン株式会社の商品名)などを用いるとよい。樹脂材料を用いることで、ガラス材料を用いた場合に比べて、製造コストを削減することができる。また、樹脂材料を用いたレンズ成形では、非球面を精度良く成形しやすいため、製造性が向上し、照明性能も安定する。
【0030】
一方で、樹脂材料は、通常、ガラス材料と比べて屈折率が小さくなる。しかし、コレクタレンズ10は、4面でバランスよく光を屈折させることで、樹脂材料のような比較的小さな屈折率の材料を用いた場合であっても良好な照明性能を実現することができる。また、樹脂材料を用いる場合、レンズの厚さが厚すぎると、樹脂レンズを冷やす際にレンズ内部でひずみが生じてしまうことがある。しかし、コレクタレンズ10では、すでに上述したように、第1レンズL1の厚さと第2レンズL2の厚さは比較的近くなり、一方のレンズが極端に厚くなることはない。なお、樹脂材料を用いる場合に、コレクタレンズ10が条件式(1)を満たすことは、ひずみの発生を抑制する観点からも好ましい。
【0031】
また、光源1は、LED光源であってもよい。光源1は、光ファイバを含み、光ファイバの一方の端面から入射した光を他方の端面から射出するように構成された光源であってもよい。特に、樹脂材料を用いる場合、樹脂材料は熱の影響を受けやすいため、光源1としてLED光源など熱の発生が少ない光源を使用することが好ましい。また、光ファイバを含む光源も、熱の伝達を抑制するフィルタを内部に設けることで、熱の発生を抑制することができる。このため、LED光源と同様の理由から樹脂材料を用いる場合に、特に好適である。
以下、各実施例のコレクタレンズについて、具体的に説明する。
【実施例1】
【0032】
図2は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ11は、光源1側から順に、第1面S1と第2面S2を含み、正のパワーを有する第1レンズL1と、第3面S3と第4面S4を含み、正のパワーを有する第2レンズL2から構成されている。
【0033】
なお、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料は、いずれもポリカーボネート樹脂である。また、第1面S1は平面であり、第2面S2は非球面である。第3面S3及び第4面S4は、いずれも凸面(球面)である。
以下、本実施例のコレクタレンズ11の各種データについて記載する。
コレクタレンズ11の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=25.8mm、FL1=39.8mm、FL2=65.4mm
【0034】
コレクタレンズ11のレンズデータは以下のとおりである。なお、ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、vdはd線に対するアッベ数を、外径はレンズの外径(mm)を示す。また、面番号0が示す面は、光源1上の面である。
コレクタレンズ11
s r d nd vd 外径
0 INF 17.5278
1 INF 10.0338 1.52 55.7 19
2* -35.058 0.5787 19
3 78.0124 10.0261 1.52 55.7 22
4 -58.7476 22
第2面S2の非球面係数は、以下のとおりである。
K=0, A2=-9.62×10-3, A4=3.60×10-6, A6=-1.63×10-8, A8=3.70×10-11
【0035】
コレクタレンズ11は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C11)から(C13)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|≒0.000768 <0.5 ・・・(C11)
FL1−FL2=−25.6<0 ・・・(C12)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.57<1 ・・・(C13)
【0036】
図3(a)及び(b)は、コレクタレンズ11の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ11から射出された照明光の照度分布を示している。なお、ここで例示される照度分布は、光源1が面発光する直径1mmの光源であり、面内の輝度及び配光角が一様な理想光源である場合の分布である。図3(a)及び(b)に例示されるように、略均一な照度分布を有する照明が実現されている。より厳密には、コレクタレンズ11では、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する良好な照度分布を示している。
【0037】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例2】
【0038】
図4は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ12は、レンズ構成は、実施例1と同様である。ただし、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料は、いずれもアクリル樹脂である。
以下、本実施例のコレクタレンズ12の各種データについて記載する。
コレクタレンズ12の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=27mm、FL1=41.8mm、FL2=70mm
【0039】
コレクタレンズ12のレンズデータは以下のとおりである。なお、ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、vdはd線に対するアッベ数を、外径はレンズの外径(mm)を示す。また、面番号0が示す面は、光源1上の面である。
コレクタレンズ12
s r d nd vd 外径
0 INF 18.9873
1 INF 10 1.49 57.8 19
2* -20.5938 0.75 19
3 58 9.5 1.49 57.8 22
4 -80.5 22
第2面S2の非球面係数は、以下のとおりである。
K=-1, A2=0, A4= -2.62×10-6, A6= 2.60×10-8, A8= -6.84×10-12
【0040】
コレクタレンズ12は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C21)から(C23)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|≒0.053<0.5 ・・・(C21)
FL1−FL2=−28.2<0 ・・・(C22)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.53<1 ・・・(C23)
【0041】
図5(a)及び(b)は、コレクタレンズ12の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ12から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図5(a)及び(b)に例示されるように、略均一な照度分布を有する照明が実現されている。より厳密には、コレクタレンズ12では、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する良好な照度分布を示している。
【0042】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例3】
【0043】
図6は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ13は、第1面S1が弱い凸面となっている点が、実施例2のコレクタレンズ12と異なっている。なお、この程度の凸面は製造性にはほとんど影響を与えない。その他の構成や材料は、実施例2と同様である。
以下、本実施例のコレクタレンズ13の各種データについて記載する。
コレクタレンズ13の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=25.1mm、FL1=37.1mm、FL2=69.2mm
コレクタレンズ13のレンズデータは以下のとおりである。
コレクタレンズ13
s r d nd vd 外径
0 INF 17.6028
1 150 10 1.49 57.8 19
2* -20.3545 0.75 19
3 56.7764 9.5 1.49 57.8 22
4 -80.5036 22
第2面S2の非球面係数は、以下のとおりである。
K=-1, A2=0, A4= -2.62×10-6, A6= 2.60×10-8, A8= -3.76×10-13
【0044】
コレクタレンズ13は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C31)から(C33)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=0.053<0.5 ・・・(C31)
FL1−FL2=−32.1<0 ・・・(C32)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.70<1 ・・・(C33)
【0045】
図7(a)及び(b)は、コレクタレンズ13の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ13から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図7(a)及び(b)に例示されるように、コレクタレンズ13でも略均一な照度分布を有する照明が実現されている。また、より厳密には、コレクタレンズ12と同様に、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する良好な照度分布を示している。
【0046】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例4】
【0047】
図8は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ14は、第1面S1が弱い凹面となっている点が、実施例2のコレクタレンズ12と異なっている。なお、この程度の凹面は製造性にはほとんど影響を与えない。その他の構成や材料は、実施例2と同様である。
以下、本実施例のコレクタレンズ14の各種データについて記載する。
コレクタレンズ14の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=27mm、FL1=42.2mm、FL2=69.2mm
コレクタレンズ14のレンズデータは以下のとおりである。
コレクタレンズ14
s r d nd vd 外径
0 INF 18.8996
1 -800 10 1.49 57.8 19
2* -20.3545 0.75 19
3 56.7764 9.5 1.49 57.8 22
4 -80.5036 22
第2面S2の非球面係数は、以下のとおりである。
K=-1, A2=0, A4= -2.62×10-6, A6= 2.60×10-8, A8= -3.76×10-13
【0048】
コレクタレンズ14は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C41)から(C43)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=0.053<0.5 ・・・(C41)
FL1−FL2=−27.0<0 ・・・(C42)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.55<1 ・・・(C43)
【0049】
図9(a)及び(b)は、コレクタレンズ14の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ14から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図9(a)及び(b)に例示されるように、コレクタレンズ14でも略均一な照度分布を有する照明が実現されている。また、より厳密には、コレクタレンズ12と同様に、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する良好な照度分布を示している。
【0050】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例5】
【0051】
図10は、本実施例に係るコレクタレンズ構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ15は、第1レンズL1と第2レンズL2が、いずれも正のパワーを有している。第1面S1は凸面(球面)、第2面S2は非球面、第3面S3は平面、第4面S4は凸面(球面)である。また、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料はガラスである。
【0052】
なお、コレクタレンズ15では、第1面S1は、比較的小さな曲率半径を有している。しかし、第1面S1が凸面であるため、凹面の場合のように、大きく製造性が劣化することはない。
以下、本実施例のコレクタレンズ15の各種データについて記載する。
コレクタレンズ15の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=24.4mm、FL1=26mm、FL2=280.4mm
コレクタレンズ15のレンズデータは以下のとおりである。
コレクタレンズ15
s r d nd vd 外径
0 INF 10.8
1 53.4 22.5 1.52 59.8 22
2* -15.6 1.1 22
3 INF 4 1.51 64.1 22
4 -144.8 22
第2面S2の非球面係数は、以下のとおりである。
K=-1, A2=0, A4=-1.1×10-5, A6=-3.8×10-10, A8=1.0×10-10, A10=-9.3×10-14
【0053】
コレクタレンズ15は、以下のとおり、条件式(2)を満たすが、条件式(1)及び(3)を満たさない。なお、式(C51)から(C52)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=4.625>0.5 ・・・(C51)
FL1−FL2=−254.5<0 ・・・(C52)
(D1/DL)+|R2/R1|≒2.27>1 ・・・(C53)
【0054】
図11(a)及び(b)は、コレクタレンズ15の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ15から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図11(a)及び(b)に例示されるように、コレクタレンズ15では、光軸付近の照度がその周辺に対して低くなっている。このため、中心が暗く、周辺が明るく照明されてしまい、好ましくない。
以上、本実施例によっても、比較的製造性がよく、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。
【実施例6】
【0055】
図12は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ16は、第4面S4が非球面となっている点が、実施例1のコレクタレンズ11と異なっている。このように、コレクタレンズ16は、第1レンズL1及び第2レンズL2のそれぞれに非球面を含むため、実施例1に比べて収差の補正を行いやすい構成となっている。また、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料は、いずれもZEONEX(日本ゼオン株式会社の商品名)である。その他の構成は、実施例1と同様である。
以下、本実施例のコレクタレンズ16の各種データについて記載する。
コレクタレンズ16の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=28.3mm、FL1=46.4mm、FL2=64.7mm
【0056】
コレクタレンズ16のレンズデータは以下のとおりである。なお、ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、vdはd線に対するアッベ数を、外径はレンズの外径(mm)を示す。また、面番号0が示す面は、光源1上の面である。
コレクタレンズ16
s r d nd vd 外径
0 INF 19.5492
1 INF 10 1.52 55.7 20
2* -35.058 0.543 20
3 100.1267 10 1.52 55.7 22
4* -58.7476 22
第2面S2及び第4面S4の非球面係数は、以下のとおりである。
第2面S2
K=0, A2=-6.25×10-3, A4=3.60×10-6, A6=-1.63×10-8, A8=2.61×10-11
第4面S4
K=0, A2=-1.54×10-3, A4= 2.74×10-6, A6= 5.00×10-10, A8= -7.95×10-13
【0057】
コレクタレンズ16は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C61)から(C63)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=0<0.5 ・・・(C61)
FL1−FL2=−18.3<0 ・・・(C62)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.51<1 ・・・(C63)
【0058】
図13(a)及び(b)は、コレクタレンズ16の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ16から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図13(a)及び(b)に例示されるように、略均一な照度分布を有する照明が実現されている。より厳密には、コレクタレンズ16では、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する照度分布を示している。
【0059】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例7】
【0060】
図14は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ17は、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料がポリカーボネート樹脂である点が、実施例6のコレクタレンズ16と異なっている。その他の構成は、実施例6と同様である。
以下、本実施例のコレクタレンズ17の各種データについて記載する。
コレクタレンズ17の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=25.9mm、FL1=41.6mm、FL2=60.7mm
【0061】
コレクタレンズ17のレンズデータは以下のとおりである。なお、ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、vdはd線に対するアッベ数を、外径はレンズの外径(mm)を示す。また、面番号0が示す面は、光源1上の面である。
コレクタレンズ17
s r d nd vd 外径
0 INF 17.5136
1 INF 10 1.58 30.4 20
2* -35.0497 0.543 20
3 116.016 10 1.58 30.4 22
4* -58.6457 22
第2面S2及び第4面S4の非球面係数は、以下のとおりである。
第2面S2
K=0, A2=-6.28×10-3, A4=2.32×10-9, A6=1.06×10-9, A8=5.45×10-11
第4面S4
K=0, A2=-1.58×10-3, A4=-5.05×10-11, A6=-3.48×10-10, A8=0
【0062】
コレクタレンズ17は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C71)から(C73)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=0<0.5 ・・・(C71)
FL1−FL2=−19.1<0 ・・・(C72)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.57<1 ・・・(C73)
【0063】
図15(a)及び(b)は、コレクタレンズ17の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ17から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図15(a)及び(b)に例示されるように、略均一な照度分布を有する照明が実現されている。より厳密には、コレクタレンズ17では、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する照度分布を示している。
【0064】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例8】
【0065】
図16は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ18は、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料がアクリル樹脂である点が、実施例6のコレクタレンズ16と異なっている。その他の構成は、実施例6と同様である。
以下、本実施例のコレクタレンズ18の各種データについて記載する。
コレクタレンズ18の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=27mm、FL1=41.8mm、FL2=70mm
【0066】
コレクタレンズ18のレンズデータは以下のとおりである。なお、ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、vdはd線に対するアッベ数を、外径はレンズの外径(mm)を示す。また、面番号0が示す面は、光源1上の面である。
コレクタレンズ18
s r d nd vd 外径
0 INF 18.987
1 INF 10 1.49 57.8 19
2* -20.5938 0.75 19
3 58 9.5 1.49 57.8 22
4* -80.5 22
第2面S2及び第4面S4の非球面係数は、以下のとおりである。
第2面S2
K=-1, A2=0, A4=-2.62×10-6, A6=2.60×10-8, A8=-6.84×10-12
第4面S4
K=-1, A2=0, A4=-3.45×10-6, A6=1.08×10-8, A8=-9.63×10-12
【0067】
コレクタレンズ18は、以下のとおり条件式(1)から(3)を満たしている。なお、式(C81)から(C83)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=0.05<0.5 ・・・(C81)
FL1−FL2=−28.2<0 ・・・(C82)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.52<1 ・・・(C83)
【0068】
図17(a)及び(b)は、コレクタレンズ18の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ18から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図17(a)及び(b)に例示されるように、略均一な照度分布を有する照明が実現されている。より厳密には、コレクタレンズ18では、光軸上が最も照度が高く、光軸から離れるに従って緩やかに照度が低下する照度分布を示している。
【0069】
以上、本実施例によれば、製造性に優れ、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。また、本実施例では、照明の均一性も高く、照度分布も良好である。
【実施例9】
【0070】
図18は、本実施例に係るコレクタレンズの構成を例示した図である。本実施例のコレクタレンズ19では、第1レンズL1及び第2レンズL2の材料がアクリル樹脂である点と、第1レンズL1の焦点距離が第2レンズL2の焦点距離よりも長い点が、実施例6のコレクタレンズ16と異なっている。その他の構成は、実施例6と同様である。
以下、本実施例のコレクタレンズ19の各種データについて記載する。
コレクタレンズ19の焦点距離FL、第1レンズL1の焦点距離FL1、第2レンズL1の焦点距離FL2は、それぞれ以下のとおりである。
FL=30.7mm、FL1=71.1mm、FL2=49.5mm
コレクタレンズ19のレンズデータは以下のとおりである。
コレクタレンズ19
s r d nd vd 外径
0 INF 20.307
1 INF 10 1.49 57.8 20
2* -35.0373 0.5431 20
3 116.016 10 1.49 57.8 21
4* -29.9899 21
第2面S2及び第4面S4の非球面係数は、以下のとおりである。
第2面S2
K=-1, A2=0, A4= 2.92×10-8, A6= 3.22×10-9, A8= -1.06×10-10
第4面S4
K=-1, A2=0, A4= -8.97×10-8, A6= 8.07×10-9, A8= 2.06×10-11
【0071】
コレクタレンズ19は、以下のとおり、条件式(1)及び(3)を満たすが、条件式(2)を満たさない。なお、式(C91)から(C92)はそれぞれ条件式(1)から(3)に対応している。
|(D1/D2)−1|=0<0.5 ・・・(C91)
FL1−FL2=21.6>0 ・・・(C92)
(D1/DL)+|R2/R1|≒0.49<1 ・・・(C93)
【0072】
図19(a)及び(b)は、コレクタレンズ19の照明性能を説明するための図であり、コレクタレンズ19から射出された照明光の照度分布を示している。なお、光源1は、実施例1と同様の理想光源である。図19(a)及び(b)に例示されるように、コレクタレンズ19では、光軸を含む照明範囲の中心部の照度が、照明範囲の外周部の照度に対して低くなっている。このため、外周部に対して中心部が暗く照明されてしまい、好ましくない。
以上、本実施例によっても、比較的製造性がよく、安定した照明性能を実現する照明装置、及びそれを備えた顕微鏡を提供することができる。
【符号の説明】
【0073】
1・・・ 光源
2・・・ 視野絞り
3・・・ リレーレンズ
4・・・ ミラー
5・・・ 開口絞り
6・・・ コンデンサレンズ
7・・・ 標本面
8・・・ 対物光学系
9・・・ 結像光学系
10、11、12、13、14、15、16、17、18、19・・・コレクタレンズ
20・・・ 照明装置
100・・・ 顕微鏡
L1・・・ 第1レンズ
L2・・・ 第2レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源から射出された光を略平行光に変換するコリメータ光学系と、を含み、
前記コリメータ光学系は、前記光源側から順に、
略平面及び非球面を含む、正のパワーを有する第1レンズと、
正のパワーを有する第2レンズと、
を含むことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置において、
前記光源は、LED光源であることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1に記載の照明装置において、
前記光源は、光ファイバを備え、
前記光ファイバの一方の端面から入射した光を他方の端面から射出することを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置において、
前記第1レンズ及び前記第2レンズの少なくとも一方は、樹脂材料で成形されることを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の照明装置において、
前記第2レンズは、非球面を含むことを特徴とする照明装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の照明装置において、
前記第1レンズの厚さをD1とし、前記第2レンズの厚さをD2とするとき、以下の条件式
|(D1/D2)−1|<0.5 ・・・(1)
を満たすことを特徴とする照明装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の照明装置において、
前記第1レンズの焦点距離をFL1とし、前記第2レンズの焦点距離をFL2とするとき、以下の条件式
FL1<FL2 ・・・(2)
を満たすことを特徴とする照明装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置により照明された標本からの観察光を取り込む対物光学系と、
前記対物レンズを通過した前記観察光を結像させる結像光学系と、を含むことを特徴とする顕微鏡。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−256491(P2010−256491A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−104243(P2009−104243)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】