説明

照明装置および光源ユニット

【課題】看板などを均一に照明できるとともに、簡素な構成にて、消費エネルギおよび製品コストの削減を図り得る照明装置および光源ユニットを提供する。
【解決手段】照明装置100は、反射カバー20および光源ユニット10を備える。反射カバー20の反射面21の断面は放物線の形状であり、放物線の焦点の位置に光源ユニット10の光源部12が配置される。光源部12から反射面21に向けて光が発せられ、この光源部12からの配光は、放物線の頂点から離れたほど光の光度が大きくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置および光源ユニットに関し、特に、看板や交通標識などを照明する照明装置および光源ユニットに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、看板などを照明する照明装置には、看板の上側に照明灯が配置され、看板の下側に反射板が配置される構成のものがある(たとえば、特許文献1)。この種の照明装置では、照明灯の光で看板が上方から照明されるとともに、看板の下側まで届いた照明灯の光が反射板で反射されて、反射光で看板が下方から照明される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−273926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術によれば、看板の上部および下部は照明灯の光およびその反射光で照らされて明るいが、看板の中央部分は照度が不十分で暗くなってしまい、看板全体を均一に照らすことができない。
【0005】
また、暗い部分の照度を高めて看板の照度を均一にするために、照明器具のランプを増やすことも考えられる。しかし、この場合には、部品点数が増え、製品コストが嵩み、かつ消費電力も増加してしまう。
【0006】
さらに、上記従来技術によれば、看板の上側に照明灯を配する他、看板の下側に反射板を配する必要があるため、装置が大掛かりとなり、組立作業も煩雑となる。
【0007】
本発明は、かかる課題を解消するために為されたものであり、看板などを均一に照明できるとともに、簡素な構成にて、消費エネルギおよびコストの削減を図り得る照明装置および光源ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主たる態様に係る照明装置は、断面が放物線の形状の反射面を含む反射カバーと、放物線の焦点の位置から反射面に向けて光を発する光源部とを備える。ここで、光源部は、放物線の頂点から離れるほど光の光度が大きくなる配光をもって、光を反射面に出射する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、看板などの被照明物が均一に照明され得る、簡素な構成かつ低コストで消費エネルギを低減可能な照明装置および光源ユニットを提供することができる。
【0010】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態に係る照明装置を示す斜視図および平面図である。
【図2】実施の形態に係る光源ユニットの一部を示す斜視図である。
【図3】実施の形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図4】実施の形態に係る発光源を示す断面図である。
【図5】実施の形態に係る照明装置を示す断面図である。
【図6】実施の形態に係る照明装置における光束を説明するための図である。
【図7】実施の形態に係る反射板を配置しない場合の光源ユニットから出射された光の配光を説明するための図である。
【図8】実施の形態に係る反射板を配置しない場合の光源ユニットから出射された光線の状態を説明するための図である。
【図9】実施の形態に係る反射板の傾き角の調整方法を説明するための図である。
【図10】実施の形態に係る照明装置における照明方法を説明するための図である。
【図11】実施の形態に係る反射板の傾き角を変えたときの光源ユニットの配光特性を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【図12】実施の形態に係る反射板の傾き角を変えたときの光源ユニットの配光特性を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【図13】実施の形態に係る反射板の傾き角を変えたときの光源ユニットの配光特性を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【図14】実施の形態に係る反射板の傾き角を変えたときの光源ユニットの配光特性を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【図15】実施の形態に係る反射板の傾き角を変えたときの光源ユニットの配光特性を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【図16】実施の形態に係る反射板の傾き角を変えたときの光源ユニットの配光特性を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【図17】比較例に係る反射板を省略したときの光源ユニットの配光特性の検証結果を示す図である。
【図18】実施の形態に係る照明装置により照らされた看板の照度分布を検証した検証結果(シミュレーション結果)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図を参照して、本実施の形態に係る照明装置100について説明する。
【0013】
図1(a)は、本実施の形態に係る照明装置100を看板40に装着した状態を示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の照明装置100を正面から見たときの平面図である。本実施の形態において、看板40は、鉛直方向に平行に設置される。本実施の形態では、看板40を真正面から見たときの看板面に平行な水平左方向および水平右方向を、それぞれ、“左方向”および“右方向”と定義する。また、看板40を真正面から見たときの看板面に平行な鉛直上方向および鉛直下方向を、それぞれ、“上方向”および“下方向”と定義する。
【0014】
照明装置100は、光源ユニット10と、光源ユニット10に対向する反射カバー20と、これらを看板40に固定する分岐型固定具30およびL字型固定具31(図1には図示せず)とを備える。本実施の形態では、支柱42が地面等に鉛直に立てられ、支柱42から水平方向に延びるポール41に看板40が装着される。そして、看板40の上部に照明装置100が取り付けられる。こうしてポール41に装着された看板40が、照明装置100からの光によって、上側から照らされる。
【0015】
図2は、光源ユニット10の一部を示す斜視図である。図3(a)は、光源ユニット10の長手方向(左右方向)に対して垂直な断面における光源ユニット10を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A’断面図である。図4は、光源ユニット10の発光源11として用いられるLED16の断面図である。なお、図2および図3には、光源ユ
ニット10が図1のように装着されたときの上下方向および左右方向が重ねて示されている。
【0016】
図2を参照して、光源ユニット10は、光源部12と、光源部12を装着する基板13と、これらを覆う直管のケース14とを備える。光源部12には、光を出射する直線状の発光源11と、発光源11に沿って設けられる反射板15とが含まれる。
【0017】
発光源11は、複数のLED16が間隔を隔てて直線上に並べられて形成される。LED16は、図4に示す構成となっている。図4に示すように、LED16の基部16aには、凹部16bが形成され、凹部16bの側面に反射層16cが施され、さらに、配線16eが設けられる。LEDチップ16dは、凹部16bの底面上に配置され、基部16aの配線16eと電気的に通じる金属線16fに接続され、樹脂(蛍光体)16gで覆われる。樹脂(蛍光体)16gの光の出射面は、平面視において、略真円となっている。
【0018】
図2に戻り、基板13は、左右に長尺の板であり、ケース14の内側面に固定される。基板13の表面にLED16が搭載される。基板13の背面に配線パターン(図示せず)などが設けられ、この配線パターンにLED16が接続される。基板13の表面に、図3(a)に示す溝17が設けられる。溝17は、LED16の搭載位置に沿って設けられ、基板13の全長に亘って基板13の長手方向(左右方向)へ直線状に延びる。
【0019】
反射板15は、光を反射する反射面15aを有する長尺の平板である。反射板15には、ポリカーボネートやアクリルなどの樹脂で形成された板に反射膜を付加した板や、MCPET(登録商標)などの高反射樹脂で形成された板、アルミニウムやステンレスなどの板などが用いられる。反射膜として、アルミニウムや銀などの金属反射膜、白色顔料や微細気泡を含有する白色の反射フィルム、フィルム表面上にアルミニウムや銀を蒸着して蒸着面側を反射面とした反射フィルムなどが用いられる。
【0020】
反射板15の長手方向(左右方向)の長さは基板13の長手方向(左右方向)の長さと等しい。反射板15の一端が溝17に嵌められ、他端がケース14の内側面に接着固定される。図3(a)に示す如く、反射板15は基板13の垂線に対し傾斜角αで傾き、反射面15aは発光源11側を向く。
【0021】
図2に示す如く、ケース14は、長尺の直管であり、光を透過させる。ケース14には、ガラスや、ポリカーボネートまたはアクリルなどの透明な樹脂などが用いられる。樹脂で形成したケース14は、安価な上、衝撃などにより割れにくく、取り扱いやすい。図2に示すように、ケース14の両端のそれぞれにキャップ18が嵌められる。キャップ18には端子19が配置され、端子19は基板13の裏面に配された配線パターンに接続される。
【0022】
図5は、図1に示す照明装置100を左右方向に平行な直線に垂直な面で切ったときの断面を示す図である。なお、反射カバー20は、左右方向のどの位置で切断しても、図5と同じ形状である。
【0023】
反射カバー20は、図1および図5に示すように、内面が反射面21で形成される。反射カバー20の長手方向(左右方向)に垂直な面で反射カバー20を切ったときの反射面21の形状は、図示の如く、放物線となっている。この放物線の焦点Fを通り、且つ、反射カバー20の長手方向(左右方向)に平行な直線Gに平行な方向に、反射面21が延びている。
【0024】
反射カバー20は、反射膜を付加した樹脂製の曲面板、高反射樹脂などの曲面板、アル
ミニウムやステンレスなどの曲面板などで形成される。反射膜として、アルミニウムや銀などの金属反射膜、白色顔料や微細気泡を含有する白色の反射フィルム、フィルム表面上にアルミニウムや銀を蒸着して蒸着面側を反射面21とした反射フィルムなどが用いられる。反射カバー20の外面には、耐候性および耐水性などを有する皮膜がコーティングされる。
【0025】
図1に戻り、分岐型固定具30は、金属や樹脂などの板や管などで形成される。同図に示すように、焦点Fを通る直線Gに平行な方向(左右方向)において、照明装置100の両端に分岐型固定具30が装着される。分岐型固定具30は、看板固定部30aと、光源ユニット固定部30bと3つの反射カバー固定部30cを有する。看板固定部30aを中心に、光源ユニット固定部30bおよび3つの反射カバー固定部30cが放射状に延びる。光源ユニット固定部30bには、電源(図示せず)に接続されるソケット30dが設けられる。
【0026】
照明装置100には、かかる分岐型固定具30の他に、図5に示すL字型固定具31が含まれる。L字型固定具31は、直線Gに平行な方向(左右方向)に所定の間隔を隔てて、複数設けられる。このL字型固定具31は、図5に示すように、縦枝部分31aおよび横枝部分31bが、互いに直角に接続されて構成される。縦枝部分31aの端部は、左右方向に直角に曲がり、曲がった部分が反射カバー固定部31cとなる。横枝部分31bの端部も左右方向に直角に曲がり、曲がった部分が看板固定部31dとなる。
【0027】
これらの固定具30、31により照明装置100が組み立てられ、照明装置100が看板40に取り付けられる。たとえば、光源ユニット10として、図5に示すケース14の半径rが15mm程度のものが用いられる。このような光源ユニット10を用いた照明装置100が、たとえば、上下の高さHが1200mmの看板40の上に設置される。
【0028】
組立時には、まず、図1(a)に示すように、分岐型固定具30の看板固定部30aが看板40の左右の側面に当てられ、ねじや溶接などにより、看板40と看板固定部30aが固定される。次に、分岐型固定具30の3つの反射カバー固定部30cが反射カバー20の側面に当てられ、ねじや溶接などにより、反射カバー20と反射カバー固定部30cが固定される。続いて、光源ユニット固定部30bのソケット30dに光源ユニット10の端子19が嵌められて、光源ユニット10が光源ユニット固定部30bに取り付けられる。
【0029】
さらに、図5に示すように、L字型固定具31の看板固定部31dが看板40の背面に沿わされ、ねじや溶接などにより、看板固定部31dと看板40が固定される。また、L字型固定具31の反射カバー固定部31cが反射カバー20の内面に沿わされ、ねじや溶接などにより、反射カバー固定部31cと反射カバー20が固定される。このとき、L字型固定具31は、光源ユニット10と反射カバー20との間を遮らないように、光源ユニット10に対して反射カバー20の反対側で、光源ユニット10の基板13の背面側に配置される。このL字型固定具31は、看板40および反射カバー20を接続するとともに、L字型固定具31の横枝部分31bが光源ユニット10を支える。
【0030】
このように、看板40に対して所定の位置および角度で、光源ユニット10および反射カバー20が固定具30、31により装着される。このとき、図1(a)および図1(b)に示すように、看板40の正面および背面が鉛直方向に平行となり、また、看板40の上面および底面が水平となっている。こうして、上部に照明装置100が装着された看板40が、ポール41と支柱42により支持されて設置される。
【0031】
看板40に照明装置100が装着された状態では、図5に示すように、反射カバー20
が看板40の上に設置され、反射カバー20の一方前端E1は看板40の正面側に配置され、他方後端E2は看板40の背面側に配置される。頂点Sから前端E1までの距離は、頂点Sから後端E2までの距離より長く、反射面21は、頂点Sと焦点Fとを通る直線Lに対して、非対称である。
【0032】
なお、反射面21は、鉛直方向に対して角度βだけ時計方向に傾いている。すなわち、鉛直方向に平行な直線Vと、反射面21の断面形状を規定する放物線の焦点Fおよび頂点Sを通る直線Lとのなす角は、βである。傾き角βを調整することにより、後述のように、反射面21にて反射された光を看板40に導くことができる。
【0033】
図1に示すように、看板40に照明装置100が装着された後、ソケット30dの電源が入れられると、電力が供給され、発光源11から光が出射される。
【0034】
発光源11は指向性を有し、光の広がり角は狭い。図3(a)および図3(b)の矢印dに示す、発光源11の前方への光度が最も高い。また、図3(b)に示す焦点Fを通る直線Gに平行な方向の光の広がり角bと、図3(a)に示す焦点Fを通る直線に垂直な方向の光の広がり角aとは等しい。
【0035】
発光源11からの光の一部は、反射板15で反射されてから、ケース14を透過し、反射面21に向かう。その他の多くの光は、ケース14を直接透過し、放物線の焦点の位置から反射面21に向けて進む。このように、光源部12からの光は、発光源11からの直接の光と、発光源11からの光が反射板15で反射された光とにより形成される。
【0036】
<光源ユニット10との配置>
次に、光源ユニット10の配置について説明する。
【0037】
上記組み立て状態において、光源ユニット10の発光源11は、放物線形状の反射面21の焦点Fに位置づけられる。すなわち、発光源11を構成する複数のLED16は、その発光部が、この放物線の焦点Fを通り、且つ、反射カバー20の長手方向(左右方向)に平行な直線Gに沿って並ぶよう配置される。
【0038】
図6は、焦点Fに置かれた発光源11(LED16)から放射状に出射された光が放物線形状の仮想反射面22で反射されたときの光束を概念的に示す図である。なお、図6の仮想反射面22は、図5の反射面21を模式的に表わしたものである。図5の反射面21は、図6の仮想反射面22から同図x軸方向において所定の幅だけ切り出されたものである。また、図6の仮想反射面22と図5の反射面21は、上下方向が反対に図示されている。
【0039】
図6に示すように座標軸を設定すると、この放物線は、y=x/4aで表わされ、焦点Fは(0,a)となり、頂点Sは(0,0)となり、放物線上の点Xは(x,x/4a)となる。焦点Fに発光源11が配置されると、発光源11から出射され反射面21により反射された光は、図示のように、平行な光束となる。
【0040】
上記のように、照明装置100の組み立て状態において、光源ユニット10の発光源11は、放物線形状の反射面21の焦点Fに位置づけられる。このように光源ユニット10を配置することにより、平行光束の状態で、光を看板40に照射することができる。
【0041】
<光源ユニットの配光特性>
図7(a)、(b)は、それぞれ、図2および図3に示す光源ユニット10から反射板15を省略した場合の光線の進み方と、光源ユニット10の光度分布を示す図である。同
図(a)には、光源ユニット10の長手方向に垂直な平面上における光線の進み方が例示され、同図(b)には、光源ユニット10を回転中心とする前記平面に平行な回転方向の光度分布が例示されている。
【0042】
なお、同図(b)の横軸は、光源ユニット10を回転中心とする回転角度を規定し、縦軸は、対応する回転角度における光線の光度を規定する。ここで、横軸は、光度が最も高い方向d(同図(a)参照)が角度ゼロとされ、この方向dから反時計方向の回転方向が正、時計方向の回転方向が負とされている。
【0043】
このような光源ユニット10を、図8(b)に示すように、焦点Fの位置に配置すると、上記のように、反射面21によって反射された光は、平行な光束となる。このとき、反射面21によって反射された光束の進行方向は、反射面21の傾き角βに応じて変化する。よって、傾き角βを調節することにより、図8(a)に示すように、光を看板40全体に照射することができる。
【0044】
しかし、この場合、上記のように反射面21の断面形状が放物線であるため、反射面21により反射された光線は、頂点Sから前端E1に向かう程、疎となる。たとえば、図8(b)において、光線L1と光線L2の挟む角θ1と、光線L2と光線L3の挟む角θ2が同じ大きさであるとき、反射面21により反射された後の光線L2と光線L3の間隔P2は、反射面21により反射された後の光線L1と光線L2の間隔P1よりも大きくなる。このように、反射面21により反射された光線は、頂点Sから前端E1に向かう程、疎となる。加えて、光源ユニット10が図7に示す配光特性(光度分布)を持っていると、光源ユニット10から反射面21に入射する光の光量は、方向dの位置が最大で、この位置から前端E1に向かう程小さくなる。
【0045】
これらの要因のため、反射面21により反射された光の光量は、頂点Sから前端E1に向かう程低くなる。このため、看板40は、上部が強く照らされ、下部に向かう程、明るさが低下するようになる。
【0046】
この問題は、頂点Sから前端E1に向かう程光度が高まるように、光源ユニット10の配光特性を調整することにより解消できる。理想的には、反射面21によって反射された光線の密度が、光源ユニット10を回転中心とする回転角に拘わらず一定となるように、光源ユニット10の配光特性を調整する。
【0047】
以下、理想的な光源ユニット10の配光特性について説明する。
【0048】
図6を参照して、光線の進行方向が、回転角θの方向から反時計方向にΔθだけ回転すると、光線の反射位置は、x軸方向にΔxだけ増加する。このとき、反射面21の形状が放物線であると、Δxは、回転角θが大きくなるに伴って大きくなる。したがって、光源ユニット10から均等な角度分布にて光線が出射されているとすると、反射面21で反射された光線のx軸方向の間隔は、頂点Sから離れる程、大きくなる。このため、反射面21によって反射された光線の密度は、頂点Sから離れる程、疎となる。
【0049】
このことから、回転角θが大きくなるほど、Δxの増加傾向に比例して光線の密度(光度)を高めることで、反射面21によって反射された光線の密度を均等にすることができることが分かる。
【0050】
図6において、回転角θと座標点Xの座標値xとの関係式は、以下のとおりとなる。
【0051】
tanθ=x/(a−x/4a) …(1)
【0052】
上記式(1)をxについて解くと、次式となる。
【0053】
x=2a・{(1+tanθ)1/2−1}/tanθ …(2)
【0054】
上記式(2)をθで微分すると、次式になる。
【0055】
【数1】

【0056】
上記式(3)は、回転角θについてのxの増加傾向を示す。したがって、回転角θに応じて光度が式(3)のように変化するように、光源ユニット10の配光特性を設定することにより、反射面21にて反射された光線の密度を均一にすることができる。このように光源ユニット10の配光特性を設定することで、看板40を均一に照明することができる。
【0057】
図9は、上記式(3)の配光特性を示す図である。縦軸は、角度θが90度のときが100%として示されている。
【0058】
かかる配光特性は、LED16自身の構造を調整することによっても、実現可能である。この場合、たとえば、図4に示すLED16の樹脂(蛍光体)16gの出射面の形状や反射層16cの面形状等が調整される。しかし、こうすると、LED16を看板照明用に個別に設計する必要があり、LED16のコストが上昇する。
【0059】
本実施の形態では、図7(b)に示す配光特性を有する市販のLED16を用いながら、光源ユニット10に反射板15を配することで、図9に近似した配光特性を実現している。
【0060】
図10(a)を参照して、看板40に幅Wの光を照射する場合、焦点Fと頂点Sを通る直線Lと、幅Wの光束の両端の光線とのなす角は、図6のように角度θを設定すると、それぞれ、−γ、−δとなる。よって、この場合、光線密度を一定とするための光源ユニット10の配光特性(光度)は、図10(b)の角度−γから−δの範囲の特性となる。
【0061】
この場合、この配光特性に最も近づくように、基板13の法線に対する反射板15の傾き角αが調整される。傾き角αが変化すると、発光部12(LED16)から出射され反射板15によって反射された光の進行方向が変化する。したがって、反射板15の傾き角αを調整することにより、反射板15で反射されて反射面21の前端E1へと向かう光線の量を調整でき、これにより、光源ユニット10の配光特性を調整することができる。こうして、反射板15は、看板40に導かれる幅Wの光束の配光特性が、光源ユニット10からの出射時に、同図(b)の角度−γから−δの範囲における配光特性に最も近似するように調整される。
【0062】
なお、反射板15の傾き角αは、反射面21の傾き角βや、方向d、および、看板40に導くべき光束の幅Wによって変わり得るものである。よって、光源ユニット10における反射板15の傾き角αは、その光源ユニット10が、どのような照明装置100に搭載され、また、どのような看板に装着されるかに応じて、適宜、調整される。照明装置10
0には、その照明装置100に適合する反射板15の傾き角αの光源ユニット10が装着される。
【0063】
<検証例>
以下、反射板15の傾き角αを変化させたときの光源ユニット10の配光特性について検証(シミュレーション)を行った。検証条件は、以下のとおりである。
【0064】
(1)ケース14の半径r:r=15(mm)
(2)発光部12の左右の長さ:1200(mm)
(3)発光部12の光束:1575(lm)
(4)図6の変数a:a=50
(5)放物線の焦点Fから前端E1までの距離:100(mm)
(6)焦点Fから頂点Sまでの距離:50(mm)
(7)図10(a)の直線Lと、焦点Fと前端E1を結ぶ線とのなす角:90度
(8)反射面21の傾斜角β:β=4.062度
(9)直線Lと方向d(基板13の法線)のなす角:70度
(10)看板40の上下の長さ:1200(mm)
【0065】
図11〜図16は、それぞれ、各傾き角αにおける光源ユニット10の配光特性の検証結果である。
【0066】
図11(a)、図12(a)、図13(a)、図14(a)、図15(a)および図16(a)は、傾き角αを変化させたときの光線の進み方を示している。これらの図には、看板40の照明に用いる光の範囲(照射光範囲)が示されている。
【0067】
図11(b)、図12(b)、図13(b)、図14(b)、図15(b)および図16(b)は、傾き角αを変化させたときの光源ユニット10の配光特性を示している。これらの図において、横軸と、縦軸は、図7(b)の場合と同じである。横軸は、図10(a)の方向dを0度として規定されている。
【0068】
本検証では、反射板15によって一部の光が反射されるため、図7(a)、(b)の場合に比べ、光線の範囲が狭くなり、これに応じて、配光特性の範囲も狭くなる。
【0069】
なお、本シミュレーションでは、図10(a)に示すように、反射板15の反射面を広げた面Rが反射面21の前端E1を通るように、反射板15が設置され、傾き角αの変化に伴って方向dが変化すると想定されている。こうすると、それぞれの傾き角αにおいて、最も効率的に、光を反射面21に導くことができる。
【0070】
また、図10(a)、(b)に示す角度−γ、−δは、それぞれ、−13度、−90度に設定され、この範囲が、看板40の照明に用いる光の範囲(照射光範囲)に設定されている。
【0071】
この角度範囲の配光特性が、図10(b)の角度−γ〜−δ(−13度〜−90度)の範囲の配光特性に最も接近するように、反射板15の傾き角αが設定されれば良い。図11(b)、図12(b)、図13(b)、図14(b)、図15(b)および図16(b)には、便宜上、看板40の照明に用いる光の範囲(照射光範囲)と、図10(b)の角度−γ〜−δ(−13度〜−90度)の範囲の配光特性(以下、「理想配光特性」という)が、点線により、重ねて示されている。
【0072】
なお、上記のように、反射板15の位置が固定され、傾き角αの変化に伴って方向dが
変化するため、図11(b)、図12(b)、図13(b)、図14(b)、図15(b)および図16(b)における照射光範囲と理想配光特性の位置が、方向dの変化に伴って、横軸方向にシフトする。
【0073】
図11(a)、(b)は、反射板15の傾き角αが0度、すなわち、反射板15が基板13に対して垂直に設置されている場合のシミュレーション結果を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の0度〜77度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0074】
同図(b)を参照すると、照射光範囲の配光特性が理想配光特性に近づいている。しかしながら、照射光範囲のプラス側後端部に、光度が理想配光特性の光度より低くなる範囲が生じており、この範囲の光線が不足している。照射光範囲のプラス側後端部は、図10(a)の−γ(−13度)近傍に対応する。よって、傾き角αを0度に設定すると、看板40の上部の照度がやや不足すると考えられる。
【0075】
図12(a)、(b)は、反射板15の傾き角αが10度の場合のシミュレーション結果を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の−10度〜67度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0076】
同図(b)を参照すると、照射光範囲の配光特性が、図11の場合に比べ、さらに理想配光特性に近づいている。しかしながら、この場合も、照射光範囲のプラス側後端部に、光度が理想配光特性の光度より低くなる範囲が生じており、この範囲の光線が不足している。よって、傾き角αを10度に設定した場合も、看板40の上部の照度がやや不足すると考えられる。ただし、この場合は、図10の場合に比べ、プラス側後端部における光線の不足の度合いが小さい。よって、看板40の上部の照度の不足は、図11の場合に比べ改善されると考えられる。
【0077】
図13(a)、(b)は、反射板15の傾き角αが20度の場合のシミュレーション結果を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の−20度〜57度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0078】
同図(b)を参照すると、照射光範囲の配光特性が、理想配光特性にかなり接近している。また、照射光範囲のプラス側後端部における理想配光特性とのズレも抑制されている。よって、反射板15の傾き角αを20度程度に設定すると、看板40を略均一に照らし得るものと期待できる。
【0079】
図14(a)、(b)は、反射板15の傾き角αが30度の場合のシミュレーション結果を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の−30度〜47度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0080】
同図(b)を参照すると、照射光範囲の配光特性が、図13の場合に比べ、さらに理想配光特性に近づいている。また、照射光範囲の後部のおける理想配光特性とのズレも、かなり小さくなっている。よって、反射板15の傾き角αを30度程度に設定すると、看板40を均一に照らし得るものと期待できる。
【0081】
但し、図14(a)、(b)の場合は、照射光範囲よりもプラス側に、看板照明に用いない光線の範囲(ロス範囲)が生じる。このため、図13の場合に比べ、光の利用効率が低下する。光度のピーク値は、図14(b)に比べて図13(b)の方が高くなっている。よって、光の利用効率の点からは、反射板15の傾き角αを、30度よりも20度側に近づける方が望ましいと言える。
【0082】
図15(a)、(b)は、反射板15の傾き角αが40度の場合のシミュレーション結果を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の−40度〜37度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0083】
同図(b)を参照すると、この場合も、照射光範囲の配光特性が、理想配光特性にかなり接近している。また、照射光範囲のプラス側後端部における理想配光特性とのズレも解消されている。よって、反射板15の傾き角αを40度程度に設定しても、看板40を均一に照らし得るものと期待できる。
【0084】
但し、この場合も、照射光範囲よりもマイナス側にロス範囲が生じ、このロス範囲が図14の場合よりも広くなっている。光度のピーク値は、図14(b)よりもさらに低くなっている。したがって、反射板15の傾き角αを40度にすると、看板40を均一に照らし得るものの、光量ロスにより、看板40の照度が低くなり、全体的に暗くなると考えられる。
【0085】
図16(a)、(b)は、反射板15の傾き角αが50度の場合のシミュレーション結果を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の−50度〜27度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0086】
同図(b)を参照すると、図13〜15の場合に比べ、照射光範囲の配光特性が、理想配光特性からずれている。また、ロス範囲も広がり、光の利用効率も低下している。よって、反射板15の傾き角αを50度程度に設定するのは望ましくないと言える。
【0087】
以上の検証結果から、本検証条件においては、反射板15の傾き角αを20〜40度程度に設定するのが望ましい。これにより、看板40を均一に照らすことができるものと期待できる。また、光の利用効率を考慮すると、傾き角αを20〜30度に設定するのがさらに望ましい。こうすると、看板40を全体的に明るくすることができる。
【0088】
なお、図17(a)、(b)は、反射板15を省略した図7の配光特性を上記検証条件に適用した場合を示す図である。この場合、照射光範囲は、同図(b)の−20度〜57度となり、理想配光特性もこの角度範囲に設定される。
【0089】
同図(b)を参照すると、照射光範囲の配光特性が、理想配光特性からずれている。また、ロス範囲もかなり広がっている。光度のピーク値は、図13(b)の半分程度であり、光の利用効率が顕著に低下することが分かる。したがって、この場合は、看板40を均一に照らすことができず、また、看板40全体も暗くなるものと考えられる。
【0090】
図18(b)は、上記検証条件において、反射板15の傾き角αを、α=24度に設定したときの看板40の照度を検証(シミュレーション)した検証結果である。比較のために、上記検証条件にて反射板15を省略した場合(比較例)の検証結果(シミュレーション)を示す。
【0091】
同図(a)の比較例では、看板40の下部の照度が不足している。これに対し、反射板15の傾き角αを24度に設定した本実施の形態の照明装置では、看板40を均一に照らすことができ、照度が高くなっている。この検証結果から、本実施の形態によれば、看板40を均一かつ高い照度にて、照らすことができる。上記検証条件において、反射板15の傾き角αを20〜40度の範囲で設定しても、看板40を均一に照らすことができるものと期待できる。
【0092】
以上、本実施の形態によれば、放物線形状の反射面21の焦点Fに発光源11が配されるため、反射面21にて反射された光は平行に進み、看板40に照射される。このとき、放物線の頂点Sから離れるほど光の光度が大きくなる配光をもって、光源部12から反射面21に光が出射される。このため、放物線形状であるがために光線が疎となり易い反射面21の前端E1の光線量が高められ、看板40に均一に光を導くことができる。
【0093】
このように、本実施の形態によれば、看板40全体をむらなく適度な明るさで照らすことができる。さらに、この効果が、光源ユニット10の配光特性を調整することによって実現されるため、看板40の下側に別途他の反射板を配置する等の構成を設ける必要がなく、構成複雑化とコストの上昇を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、発光源11からの光の利用効率を高めることができるため、消費エネルギを抑えることができる。
【0094】
さらに、本実施の形態によれば、光源ユニット10の配光特性が、反射板15を傾けて配置することにより調整されるため、光源ユニット10を簡素な構成とすることができる。また、このように反射板15によって配光特性を調整することにより、既存の安価なLED16を用いることができ、光源ユニット10のコスト上昇を抑制することができる。さらに、図13の検証結果のように、反射板15の傾き角αを適正化すると、LED16からの光を照射光範囲に集めることができ、光の利用効率を高めることができる。よって、既存のLEDを用いながら、簡素な構成にて、且つ、光の利用効率を高めることができる照明装置および光源ユニットを提供することができる。
【0095】
なお、光源ユニット10の配光特性は、上記式(3)に示す理想配光特性になるべく近づくように設定するのが望ましい。こうすると、反射面21により反射された光の光線密度を均一にでき、看板40の照度を全面に亘って均一にすることができる。ただし、光源ユニット10の配光特性は、必ずしも、上記式(3)に示す理想配光特性に追従しなくとも良く、少なくとも、疎となり易い反射面21の前端E1側の光線量が補強された配光特性を持っていれば良い。
【0096】
さらに、本実施の形態によれば、分岐型固定具30およびL字型固定具31により光源ユニット10および反射カバー20が看板40に固定されるため、照明装置100が装着される看板40の種類や設置場所が限定されない。また、照明装置100の構造が簡素であり、組み立て作業を行い易い。
【0097】
また、本実施の形態によれば、上記検証条件に示したとおり、反射面21の頂点Sから後端E2までの距離が短く、また、看板40の正面および背面から出る反射カバー20の幅が狭い。しかも、看板40に沿って光源ユニット10が配置され、看板40から照明装置100までの高さが小さい。よって、看板40に照明装置100が取り付けられても、その大きさがコンパクトであり、看板40の見栄えを照明装置100が害することもない。よって、看板40の設置場所に制限なく照明装置100を設置することができる。
【0098】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0099】
たとえば、上記実施例では、直線状の発光源11として複数のLED16が用いられたが、看板40の幅が狭い場合や狭い範囲を照明する場合などは、LED16の数を制限することができ、あるいは、1つのLEDにて発光源11を構成することもできる。
【0100】
また、反射板15の形、大きさおよび配置領域は、上記実施の形態に限定されるもので
はなく、理想配光特性に近づく配光を実現できれば良い。たとえば、反射板15が曲面形状を持っていてもよい。また、反射板15は、上記のように発光源11の近傍からケース14内面までの範囲に亘って続いていなくても良く、この範囲の一部に配置されていても良い。また、光源ユニット10の長手方向に反射板15が分断して配置されていても良い。
【0101】
また、L字型固定具31は設けらなくてもよく、設けたとしても1つでもよい。
【0102】
また、上記実施の形態では、図3(a)、(b)に示すように、焦点Fを通る直線Gに平行な方向の光の広がり角bと、この直線Gに垂直な方向の光の広がり角aとが等しく設定されたが、広がり角bが広がり角aより小さく設定されてもよい。この場合、たとえば、発光源11の前にシリンドリカルレンズが配され、あるいは、LED16の構造が変更される。LED16の構造を変更する場合、たとえば、図4に示す凹部16bの平面形状が長方形や楕円形状などに変形され、樹脂(蛍光体)16gの出射面の形状が長方形や楕円形状などに変形される。この場合、LED16からの光の断面は楕円形状となる。このように広がり角aを抑えることにより、反射面21の左右の側端から漏れる光が少なくなり、光の利用効率を高めることができる。
【0103】
また、上記実施の形態では、発光源11にLED16が用いられたが、有機EL、半導体レーザなどが使用されてもよい。また、上記実施の形態では、複数のLED16を直線状に並べて発光源11が構成されたが、発光源11が蛍光灯等の線状光源により構成されても良い。
【0104】
また、上記実施の形態では、ケース14が直管形状とされたが、直方体形状などであっても良い。また、ケース14の全体が透光性を有したが、ケース14の出射光が通過する部分のみに透光性があり、それ以外が不透明であってもよい。
【0105】
さらに、発光源11および反射板15が光源部12として機能したが、放物線の頂点から離れた位置に向かう光の光度が、頂点に向かう光の光度より大きくなる配光を形成する光源部12であれば、これに限定されない。たとえば、反射板15を用いずに、LED16自体の配光特性を調整しても良い。この場合、LED16の配光特性は、たとえば、LEDチップ16Dを封止する樹脂(蛍光体)16gの出射面の形状や反射層16cの面形状等が調整され得る。
【0106】
さらに、照明装置を固定する固定具も、上記実施の形態で示した分岐型固定具30およびL字型固定具31以外に変更可能である。
【0107】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0108】
100 … 照明装置
10 … 光源ユニット
11 … 発光源
12 … 光源部
14 … ケース
15 … 反射板
20 … 反射カバー
21 … 反射面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面が放物線の形状の反射面を含む反射カバーと、
前記放物線の焦点の位置から前記反射面に向けて光を発する光源部とを備え、
前記光源部は、前記放物線の頂点から離れるほど前記光の光度が大きくなる配光をもって、前記光を前記反射面に出射する、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置において、
前記放物線が、y=x/4aで表され、
前記光源部における前記配光が、次式に基づき設定される、
ことを特徴とする照明装置。
【数2】

ここで、θは焦点(0,a)と放物線上の位置(x,x/4a)とを結ぶ直線と、前記光の出射方向とのなす角度である。
【請求項3】
請求項1または2に記載の照明装置において、
前記反射面は、前記焦点を通る直線に平行な方向に延びており、
前記光源部は、前記直線に沿った線状の発光源、もしくは、前記直線上に配置した複数の発光源を含む、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載の照明装置において、
前記光源部は、前記発光源から出射された前記光の一部を前記反射面に向けて反射する反射板を備える、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の照明装置において、
前記焦点を通る直線に平行な方向の前記光の広がり角が、前記直線に垂直な方向の前記光の広がり角より小さい、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項6】
光を出射する直線状の発光源と、
前記発光源を覆い、かつ前記光を透過させるケースと、
前記ケース内に前記発光源に沿って設けられ、かつ前記発光源から出射された光の一部を反射して前記ケースを透過した光の配光を調整する反射板と、を備える、
ことを特徴とする光源ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−233254(P2011−233254A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99989(P2010−99989)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(504464070)三洋オプテックデザイン株式会社 (315)
【Fターム(参考)】