説明

照明装置

【課題】電力供給停止時間が所定時間より長い場合にバッテリからの電力供給により光源を点灯制御することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置101は、外部電源から供給される電力により点灯する光源6と、外部電源から供給される電力により充電されるバッテリ13aと、バッテリ13aから供給される電力により点灯する補助光源86と、外部電源からの電力供給および電力供給停止を検出するとともに、電力供給停止時間が所定時間以下の場合には、光源6を電力供給停止前とは異なる点灯状態で制御させ、かつ、電力供給停止時間が所定時間より長い場合には、補助光源86を点灯制御させる検出回路12a、12bと、を持つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の非常用照明装置に関しては、外部電源の遮断後0.5秒以内にバッテリにより光源を点灯させるものが知られている。また、従来の照明装置、例えば住宅の天井等に取り付けられるシーリングライトには、非常時、例えば地震や停電の際に、光源を点灯させるものが知られている。このような照明装置において、外部電源と照明装置との間に電源スイッチ、例えば照明装置を点灯制御するための壁スイッチ等が設けられている場合には、停電が実際に起きていなくとも電源スイッチの操作等により不所望に照明装置の光源が点灯する虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−250497号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】日本照明器具工業会規格JIL5501
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電力供給停止時間が所定時間より長い場合にバッテリからの電力供給により光源を点灯制御することができる照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、外部電源から供給される電力により点灯する光源と;外部電源から供給される電力により充電されるバッテリと;バッテリから供給される電力により点灯する補助光源と;外部電源からの電力供給および電力供給停止を検出するとともに、電力供給停止時間が所定時間以下の場合には、光源を電力供給停止前とは異なる点灯状態で制御させ、かつ、電力供給停止時間が所定時間より長い場合には、補助光源を点灯制御させる検出回路と;を持つ。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電力供給停止時間が所定時間より長い場合にバッテリからの電力供給により光源を点灯制御することができる照明装置を提供することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施例1の照明装置100を示す斜視図。
【図2】同じく照明装置100を分解して示す斜視図。
【図3】同じく照明装置100の補助部品ユニット8においてケースカバーを取外した状態で前面側から見て示す平面図。
【図4】同じく照明装置100の天井面への取付状態を示す断面図。
【図5】同じく照明装置100の回路構成を示す構成図。
【図6】実施例2の照明装置101の回路構成を示す構成図
【図7】実施例3の充電制御装置130の回路構成を示す構成図
【図8】同じく照明装置102の回路構成を示す構成図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)第1の実施形態の照明装置は、外部電源から供給される電力により点灯する光源と;外部電源から供給される電力により充電されるバッテリと;バッテリから供給される電力により点灯する補助光源と;外部電源からの電力供給および電力供給停止を検出するとともに、電力供給停止時間が所定時間以下の場合には、光源を電力供給停止前とは異なる点灯状態で制御させ、かつ、電力供給停止時間が所定時間より長い場合には、補助光源を点灯制御させる検出回路と;を持つ。
【0010】
以下、実施形態の照明装置を図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0011】
本発明の実施例1の照明装置100について図面を参照して説明する。図1は実施例1の照明装置100の全体構成を示す斜視図、図2は同じく照明装置100を分解して示す斜視図、図3は同じく照明装置100の補助部品ユニット8においてケースカバーを取外した状態で前面側から見て示す平面図、図4は同じく照明装置100の天井面への取付状態を示す断面図である。なお、図1ないし図4において、リード線等による配線接続関係は省略して示している場合がある。また、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0012】
実施例1の照明装置100は、図4に示すように、器具取付面Cとしての天井面に設置された配線器具Cb、例えば引掛けシーリングボディに取付けられて使用される形式であり、導光板7を用いて例えば、室内の照明を行うものである。
【0013】
図1、図2または図4において、照明装置100は、器具本体1と、器具取付面としての天井面Cに設置された配線器具Cbに電気的かつ機械的に接続されるアダプタAとを備えている。また、図3において、照明装置100は、リモコン送信器Rの信号を受信する第1受信部81と第2受信部84とを備えている。器具本体1は、図1に示すように略正方形状の外観に形成され、前面側を光の照射面とし、背面側を天井面Cへの取付面としている。
【0014】
図2に代表して示すように、器具本体1は、電源ユニット2と、サポートシャーシ3と、センターシャーシ4と、アダプタガイド5と、光源部6と、導光板7と、補助部品ユニット8と、本体枠9と、カバー部材10とを備えている。これら構成要素について順次説明する。
【0015】
電源ユニット2は、熱伝導性を有するアルミニウム等の金属製のケース部材21に覆われるようになっており、このケース部材21に取付けられて収容された回路基板22と、この回路基板22に実装された回路部品23とを備えている。ケース部材21は、略直方体形状の薄型の箱状に形成されていて、一長辺側と一短辺側には、当該辺に沿って外方に延出する鍔状の図示しない接続部が形成されている。また、一長辺側と対向する長辺側には、図示しない取付舌片が延出して形成されている。
【0016】
回路基板22は、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁材料からなり、略長方形の板状に形成されて、表面側には、制御用IC、コンデンサ、巻線部品、抵抗素子等の回路部品23が実装されている。また、電源側に接続される図示しない電源コネクタ、光源部6を接続するための図示しない負荷接続用コネクタや補助部品ユニット8を接続するための図示しないハーネスが設けられている。さらに、回路基板22の裏面側には、スイッチング素子や表面実装部品等の比較的高さ寸法の小さい部品が実装されている。
【0017】
このような回路基板22は、図4に代表して示すように、図示上、表面側を下側にして図示しない樹脂製固定具によってケース部材21に取付けられている。図示しない樹脂製固定具は、先端がケース部材21の背面側から前面側へ突出するように配置されていて、これが回路基板22に形成された取付穴に圧入されるようになっている。図4に示すように、ケース部材21は、回路基板22より大きく形成されていて、回路基板22の取付け状態では、回路基板22は、鍔状の図示しない接続部側と離反して配置されるようになっている。
【0018】
以上のような電源ユニット2は、図示しない電源コネクタにアダプタA側が電気的に接続されて、アダプタAを介して外部電源としての商用交流電源に接続される。したがって、電源ユニット2は、この交流電源を受けて直流出力を生成し、図示しない負荷接続用コネクタからリード線を介してその直流出力を発光素子61に供給し、発光素子61を点灯制御するようになっている。この点灯装置2は、サポートシャーシ3の背面側に位置して取付けられている。
【0019】
サポートシャーシ3は、放熱部材を兼用しているもので、放熱部材として機能する。サポートシャーシ3は、熱伝導性を有するアルミニウム等の金属材料から略正方形状に形成されており、背面側に正方形状の浅皿状の凹部31を有し、この凹部31の各辺には外側に段状に屈曲して延出する取付片32が形成されている。また、凹部31の前面側は、導光板7を支持する支持面として構成されており、さらに、略中央部には、四角形状の開口33が形成されている。
【0020】
センターシャーシ4は、前記サポートシャーシ3と一体的に連結されてシャーシ本体を構成するものである。センターシャーシ4は、冷間圧延鋼板等の金属材料から略直方体の箱状に形成されており、一端側(図示上、下側)を開放し、この開放した各辺には外側に向かって水平方向に延出する鍔状の当接部41が形成されている。また、他端側(図示上、上側)には、円形状の開口42が形成されている。したがって、センターシャーシ4は、全体としては高さの低い略筒状をなしている。当接部41は、導光板7の背面側にサポートシャーシ3を介して当接される部分であり、開口42は、アダプタAが挿通される部分である。そして、図2または図4に示すように、センターシャーシ4の当接部41は、サポートシャーシ3における開口33の周辺部に上から重合されるように配置され、こられが固定手段によって固着されている。なお、センターシャーシ4の当接部41は、導光板7を補強する機能を有している。このようにシャーシ本体は、センターシャーシ4の開口42から背面側に凹部31を形成して外周方向に延出し一体化されている。
【0021】
アダプタガイド5は、図2の参照を加えて示すように、センターシャーシ4と同様に、全体としては高さの低い直方体形状に形成されていて、中央部にアダプタAが挿通し、係合する係合口51が設けられており、下端側に外方へ向かう鍔部52が形成されている。このアダプタガイド5は、その外周面がセンターシャーシ4の内周面に接するように配設され取付けられている。また、アダプタガイド5は、カバー部材10が着脱可能に取付けられる着脱機構を備えている。
【0022】
光源部6は、図2および図4に示すように、発光素子61が実装された基板62と、この基板62が取付けられる取付部材としての取付板63とから構成されている。
【0023】
基板62は、横長の長方形状で絶縁材であるガラスエポキシ樹脂の平板からなり、表面側には銅箔で形成された配線パターンが施されている。また、適宜レジスト層が施されるようになっている。なお、基板62の材料は、絶縁材とする場合には、セラミックス材料又は合成樹脂材料を適用できる。さらに、金属製とする場合は、アルミニウム等の熱伝導性が良好で放熱性に優れたべース板の一面に絶縁層が積層された金属製のべース基板を適用してもよい。
【0024】
発光素子61は、LEDであり、表面実装型のLEDパッケージである。このLEDパッケージが基板62の長手方向に沿って多数直線状に並べられて実装され配設されている。LEDパッケージは、概略的にはセラミックスで形成された本体に配設されたLEDチップと、このLEDチップを封止するエポキシ系樹脂やシリコーン樹脂等のモールド用の透光性樹脂とから構成されている。
【0025】
LEDチップは、青色光を発光する青色のLEDチップである。透光性樹脂には、蛍光体が混入されており、白色光を出射できるようにするために、青色の光とは補色の関係にある黄色系の光を放射する黄色蛍光体が使用されている。
【0026】
なお、LEDは、LEDチップを直接基板62に実装するようにしてもよく、また、砲弾型のLEDを実装するようにしてもよく、実装方式や形式は、格別限定されるものではない。さらに、発光素子61は異なる色温度であってもよく、異なる色温度の発光素子61が光源部6を構成してもよい。
【0027】
取付板63は、アルミニウムや亜鉛めっき鋼板等の熱伝導が良好な材料から作られており、横長で側面が略C型形状に形成されている。この取付板63の内側壁には、基板62が、ねじ止め等によって、その裏面側が密着するように取付けられている。したがって、光源部6は、取付板63に基板62が取付けられてユニット化されている。
【0028】
実施例1では、主として図2に示すように、このユニット化された光源部6が2個用
【0029】
いられており、導光板7の対向する二つの辺に対応して配設されるようになっている。なお、このユニット化された光源部6は、導光板7の各辺に対応するように配設してもよく、適宜設計に応じて選択することができる。
【0030】
導光板7は、アクリル樹脂等の透過率の高い材料を用いて四角形状の平板状に形成され、背面側の全面には光を拡散する多数の白色の反射ドットからなるドットパターンが印刷によって形成されているとともに反射シートが設けられている。また、前面側の全面には、拡散シートが設けられている。さらに、導光板7の略中央部には、アダプタガイド5の外形と対応し、また、アダプタAと対応するように四角形状の開口71が形成されている。また、この導光板7の外周部である四角形状の各辺、すなわち、側端面は、発光素子61から出射される光が入射して導光板7内を進行する光入射端面72として機能するようになっている。
【0031】
図3に示すように、補助部品ユニット8は、横長箱状のケース内にユニット基板81、この基板81に実装された複数の電気的補助部品および基板81と電気的補助部品とを収納する筐体を備えて構成されている。実施例1における電気的補助部品は、後述するバッテリ13aにより給電されてリモコン送信器Rから送出される信号を受信する第1受信部81と、商用交流電源により給電されてリモコン送信器Rから送出される信号を受信する第2受信部84と、後述するバッテリ13aにより給電されて点灯する補助光源としての保安灯86と、外部電源としての商用交流電源により給電されて点灯する第2補助光源としての常夜灯85と、リモコン送信器Rの信号が送出可能な範囲内に複数の照明装置100が設置された場合にリモコン送信器Rから送出された信号を識別可能に切り替えるためのスイッチ87と、商用交流電源から供給される電力を充電する後述のバッテリ13aの充電制御状態を報知する報知部としての充電モニタ88とを有している。なお、常夜灯85は、保安灯86と共用して設けられ、補助光源としてもよい。
【0032】
第1受信部81および第2受信部84は、赤外線受光ICであり、光電変換素子であるフォトダイオードや増幅器等から構成されており、リモコン送信器Rから送信される赤外線制御信号を受信して発光素子61の発光状態等を制御するように動作する。
【0033】
常夜灯85は、その光源として前面側にレンズが設けられたLEDのパッケージが用いられるとともに、点灯時における常夜灯85の直下の水平面照度が0.5〜1lx程度となるようにしている。なお、常夜灯85には、表面実装形のLEDが用いられてもよい。
【0034】
保安灯86には、その光源として表面実装形のLEDが用いられていて、このLEDが4個実装されているとともに、点灯時における保安灯86の直下の水平面照度が5lx程度となるようにしている。
【0035】
スイッチ87は、リモコン送信器Rの信号が送出可能な範囲内に複数の照明装置100が設置された場合に、リモコン送信器Rの操作により、複数の照明装置100が同時に操作されることを防止するために、リモコン送信器Rから送出された信号を識別可能にするためのスイッチである。
【0036】
充電モニタ88は、例えば、緑色発光のLEDが用いられており、後述のバッテリ13aの充電制御状態を表示するようになっている。
【0037】
なお、常夜灯85、保安灯86や充電モニタ88としては、小形のランプを用いるようにしてもよいし、有機ELを用いても良い。
【0038】
筐体内には、図示しないユニット基板が取付けられており、この筐体の表面側には図示しない透光性のケースカバーが取付けられている。筐体には、第1受信部81、第2受信部84、常夜灯85、保安灯86および充電モニタ88にそれぞれ対向する位置に、開口部81a、開口部84a、開口部85a、開口部86aおよび充電モニタ88が設けられている。
【0039】
この補助部品ユニット8は、照明装置100、すなわち、器具本体1の外周縁部、具体的には、本体枠9の外周縁部に配設される。したがって、導光板7の発光領域の外側に配設されるようになっている。このように構成された補助部品ユニット8は、複数の電気的補助部品が集中化して設けられていて、本体枠9に取付けられるようになっている。
【0040】
図2および図4に示すように、本体枠9は、ABS樹脂やポリカーボネート等の合成樹脂から作られていて、略正方形状であって前記導光板7の寸法より大きな枠状に形成されており、側壁91と、この側壁91の下端部から内側に向かって斜め下方に延出し、さらに内側に向かって斜めに立ち上がる傾斜状部を有する底壁92とを備えている。また、底壁92には、複数のボス93が立設されており、このボス93には、サポートシャーシ3の取付片32がねじ止めされるようになっている。
【0041】
カバー部材10は、図2及び図4の参照を加えて示すように、アクリル樹脂やポリカーボネート等の透光性を有する合成樹脂材料から略正方形状で前面側が凸となるように形成されている。また、前面側の表面には、拡散性の機能を果たす多数の凹凸が形成されている。このカバー部材10は、前記アダプタガイド5に取付けられていて、前記係合口51に対向して係合口51を開閉可能に覆うようになっており、さらに、取外し可能になっている。
【0042】
続いて、アダプタAは、図2および図4に示すように、天井面Cに設置された配線器具Cbに、上面側に設けられた引掛刃によって電気的かつ機械的に接続されるもので略円筒状をなし、周壁の両側には一対の係止部A1が、内蔵されたスプリングによって常時外周側へ突出するように設けられている。この係止部A1は下面側に設けられたレバーを操作することにより没入するようになっている。また、このアダプタAからは、前記電源ユニット2へ接続する図示しない電源コードが導出されていて、電源ユニット2とコネクタを介して接続されるようになっている。
【0043】
リモコン送信器Rは、例えば、周波数38kHzのパルス状の特定のコード化された赤外線リモコン制御信号を送信するもので、例えば、全光点灯ボタン、調光点灯ボタン、常夜灯ボタンや消灯ボタン等が設けられている。このリモコン送信器Rを補助部品ユニット8、すなわち、第1受信部または第2受信部に向けて操作することによって光源部6における発光素子61の発光状態、つまり、全光点灯、調光点灯、消灯等の制御、並びに補助部品ユニット8の常夜灯85および保安灯86の全光点灯、調光点灯、消灯等を行う。また、光源部6が複数の色温度の発光素子61を有する場合には、リモコン送信器Rにより調色制御が可能となるようにしてもよい。
【0044】
次に、上記のように構成された照明装置100の天井面Cへの取付状態について、図4を参照して説明する。なお、図においてアダプタAから導出される電源コードの図示は省略している。
【0045】
図4に示すように、天井面Cに配線器具Cbが設置されている。また、この配線器具Cbには、アダプタAが電気的かつ機械的に接続されている。この状態からカバー部材10を開き又は取外して係合口51を開放状態として図示矢印で示すように、器具本体1におけるアダプタガイド5の係合口51をアダプタAに合わせながら、アダプタAの係止部A1がアダプタガイド5の係合口51に確実に係合するまで器具本体1を下方から手で押し上げて取付け操作を行い、カバー部材10で係合口51を覆い閉塞状態とする。
【0046】
これにより、器具本体1の取付状態では、アダプタAがセンターシャーシ4の開口42を挿通し、アダプタAの係止部A1がアダプタガイド5の係合口51に係止されて取付状態が保持される。
【0047】
また、器具本体1を取外す場合には、カバー部材10を開き又は取外し、アダプタAに設けられているレバーを操作してアダプタAの係止部A1の係合を解くことにより取外すことができる。
【0048】
照明装置100の取付状態において、電源ユニット2に電力が供給されると、基板62を介して発光素子61に通電され、各発光素子61が点灯する。発光素子61から出射された光は、導光板7の光入射端面72へ入射し、この入射した光は、導光板7内で全反射して導光板7全体に広がるとともに、背面側に形成された反射ドットからなるドットパターンによって拡散反射され、さらに前面側の拡散シートによって拡散されて均質化された光が前面側から放射される。また、導光板7から漏れた一部の光は、反射シートによって反射され前面側に放射されて再利用されるようになる。
【0049】
また、カバー部材10は、透光性を有しているので、導光板7から漏れた光を透過させ
ることができ、暗さ感を抑制できる。
【0050】
さらに、各発光素子61から発生する熱は、基板62裏面側から取付板63に伝導され、サポートシャーシ3に伝導され、サポートシャーシ3の広い面積で効果的に放熱される。
【0051】
次に、照明装置100の回路構成および動作について説明する。
【0052】
本発明の実施例1の照明装置100の回路構成について図面を参照して説明する。図5は実施例1の照明装置100の回路構成を示す構成図である。また、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0053】
図4に示すように、照明装置100は、外部電源としての商用交流電源に器具取付面Cに取り付けられた配線器具Cbを介して接続される。照明装置100のアダプタAが配線器具Cbに接続され、照明装置100は外部電源による電力供給を受ける。
【0054】
アダプタAには、電源ユニット2が接続されており、電源ユニット2には光源部6と補助部品ユニット8が接続されている。そして、光源部6は光源点灯制御回路11を介して直列に接続される。また、アダプタAには、充電制御回路13が電源供給検出回路12を介して直列に接続される。光源点灯制御回路11および電供給検出回路12は、アダプタAに対して、それぞれ並列に接続されている。光源点灯制御回路11は、調光制御回路11aを有している。
【0055】
充電制御回路13には、補助光源としての保安灯86が補助光源点灯制御回路86bを介して直列に接続されている。また、充電制御回路13には、バッテリ13aおよび充電モニタ88がそれぞれ直列に接続されている。バッテリ13a、補助光源点灯制御回路86bおよび充電モニタ88は、充電制御回路13に対して、それぞれ並列に接続されている。
【0056】
充電制御回路13と補助光源点灯制御回路86bとの間には、第1受信部制御回路81bが並列に設けられる。第1受信部81は、第1受信部制御回路81bに直列に接続される。
【0057】
アダプタAと光源点灯制御回路11との間には、第2受信部制御回路84bおよび第2補助光源としての常夜灯85を点灯制御する常夜灯点灯制御回路85bがそれぞれ並列に接続される。第2受信部制御回路84bおよび常夜灯点灯制御回路85bには、それぞれ第2受信部84および常夜灯85が直列に接続される。
【0058】
また、補助部品ユニット8において、第1受信部81、第2受信部84、常夜灯85、保安灯86および充電モニタ88は同一の基板に実装されている。第2受信部84および常夜灯85は、図示しない第1コネクタにより、電源ユニット2と電気的に接続されている。また、第1受信部81、保安灯86および充電モニタ88は、図示しない第2コネクタにより電源ユニット2に電気的に接続されている。
【0059】
補助部品ユニット8において、常夜灯85のLEDの色温度は2500〜3000K程度とし、保安灯86のLEDの色温度は6500〜7000K程度としている。すなわち、常夜灯85のLEDの色温度より保安灯86のLEDの色温度が大きくなるようにしている。
【0060】
光源部6を点灯制御するための光源点灯回路11、第2受信部制御回路84bおよび常夜灯点灯制御回路85b、並びに、保安灯86を点灯制御するための電源供給検出回路12、充電制御回路13、バッテリ13a、第1受信部制御回路81bおよび補助光源点灯制御回路86bは同一の基板上に設けられていてもよいし、別個の基板に設けられていても構わない。また、電源ユニット2の光源部6を点灯制御するための光源点灯回路11、第2受信部制御回路84bおよび常夜灯点灯制御回路85b、並びに、保安灯86を点灯制御するための電源供給検出回路12、充電制御回路13、バッテリ13a、第1受信部制御回路81bおよび補助光源点灯制御回路86bは、図2に示すようなケース部材21とは異なり別個の筐体に設けられていてもよい。
【0061】
照明装置100の動作について図1ないし図5を参照して説明する。
【0062】
外部電源が照明装置100に供給されている状態、すなわち、外部電源が照明装置100に電力を供給し、かつ、壁スイッチ等の電源スイッチSWが通電している状態(以下、外部電源供給状態、という。)での照明装置100の動作について説明する。
【0063】
外部電源供給状態において、照明装置100の光源点灯制御回路11、第2受信部制御回路84bおよび常夜灯点灯制御回路85bに電力が供給される。第2受信部制御回路84bに電力が供給されると、第2受信部制御回路84bは第2受信部84に電力を供給する。第2受信部84は第2受信部制御回路84bからの電力供給により、リモコン送信器Rからの信号を受信可能な状態となる。
【0064】
外部電源供給状態において、リモコン送信器Rから、例えば、全光点灯信号が送出され、第2受信部84が全光点灯信号を受信すると、第2受信部は全光点灯信号に基づく信号を第2受信部制御回路84bに送出する。第2受信部制御回路84bは、全光点灯信号に基づく信号を受信すると、光源点灯制御回路11が光源部6を全光点灯、すなわち光源部6が最大照度を出力する制御を行うように光源点灯制御回路11に指示する。リモコン送信器Rから光源消灯信号および調光制御信号が送出された場合には、同様の動作により、光源点灯制御回路11は光源部6をそれぞれ消灯および調光制御する。
【0065】
外部電源供給状態においては、照明装置100の常夜灯85においても光源部6の点灯制御と同様の点灯制御がリモコン送信器Rにより可能である。リモコン送信器Rから、例えば、常夜灯点灯信号が送出され、第2受信部84が常夜灯点灯信号を受信すると、第2受信部は常夜灯点灯信号に基づく信号を第2受信部制御回路84bに送出する。第2受信部制御回路84bは、常夜灯点灯信号に基づく信号を受信すると、常夜灯点灯制御回路85bが常夜灯85を点灯する制御を行うように常夜灯点灯制御回路85bに指示する。リモコン送信器Rから常夜灯消灯信号および常夜灯調光信号が送出された場合には、同様の動作により、常夜灯点灯制御回路85bは常夜灯85をそれぞれ消灯および調光制御する。なお、常夜灯85を調光制御する場合には、常夜灯点灯制御回路85bに図示しない常夜灯調光制御回路が設けられる。
【0066】
一方で、外部電源供給状態において、電源供給検出回路12は外部電源の供給状態を検出し、充電制御回路13に外部電源から供給される電力によりバッテリ13aを充電するように指示する(第1ステップ)。充電制御回路13は、後述する充電制御回路13の充電制御状態に応じて、充電モニタ88の点灯状態を制御する(第2ステップ)。なお、第1ステップと第2ステップとは制御の順序を問わないものである。
【0067】
外部電源供給状態において、充電制御回路13はバッテリ13aの充電制御を行うのみであり、補助光源点灯制御手段86bおよび第1受信部制御回路81bに外部電源およびバッテリ13aから電力を供給しない。よって、外部電源供給状態において、第1受信部81はリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態とはならないし、保安灯86も点灯制御可能な状態とはならない。
【0068】
次に、外部電源が電力供給を停止している状態、または、外部電源が電力を供給しているが壁スイッチ等の電源スイッチSWが開放している状態(以下、電源供給停止状態、という。)での照明装置100の動作について説明する。
【0069】
電源供給停止状態において、第2受信部制御回路84bへの電力供給が停止されるため、第2受信部84は、リモコン送信器Rから送出される信号を受信不可能な状態となる。よって、電源供給停止状態において、光源部6および常夜灯85を点灯制御することはできない状態になる。電源供給停止状態前において、光源部6が全光点灯または調光制御されていた場合、もしくは常夜灯85が点灯または調光制御されていた場合、光源部6および常夜灯85は消灯する。
【0070】
一方、電源供給検出回路12は、電源供給停止状態を検出すると、充電制御回路13にバッテリ13aに蓄えられた電力を補助光源点灯制御回路86bおよび第1受信部制御回路81bに供給するように指示する(第3ステップ)。充電制御回路13は、充電制御の終了、すなわち放電制御の開始に伴い、充電モニタ88を点灯制御する(第4ステップ)。電源供給停止状態において、充電モニタ88はバッテリ13aの消費電力を低減するために、充電制御回路13により消灯させられることが望ましい。一方、第1受信部制御回路81bはバッテリ13aから電力が供給されることにより、第1受信部81はリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態になる(第5ステップ)。補助光源点灯制御回路86bはバッテリ13aから電力が供給されることにより、保安灯86を点灯させる(第6ステップ)。なお、第3ステップないし第6ステップは制御の順序を問わないものである。
【0071】
電源供給停止状態において、第1受信部81はリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態となるので、リモコン送信器Rから、例えば光源消灯信号または常夜灯消灯信号が送出され、第1受信部81が光源消灯信号または常夜灯消灯信号を受信すると、第1受信部81は光源消灯信号または常夜灯消灯信号に基づく信号を第1受信部制御回路81bに送出する。第1受信部制御回路81bは、光源消灯信号または常夜灯消灯信号に基づく信号を受信すると、補助光源点灯制御回路86bが保安灯86を消灯する制御を行うように補助光源点灯制御回路86bに指示する。
【0072】
電源供給停止状態において、リモコン送信器Rから、例えば全光点灯信号または常夜灯点灯信号が送出され、第1受信部81が全光点灯信号または常夜灯点灯信号を受信すると、同様の動作により、補助光源点灯制御回路86bは保安灯86を点灯する。
【0073】
電源供給停止状態において、リモコン送信器Rから、例えば調光制御信号または常夜灯調光信号が送出され、第1受信部81が調光制御信号または常夜灯調光信号を受信すると、同様の動作により、補助光源点灯制御回路86bは保安灯86を調光制御する。なお、保安灯86を調光制御する場合には、補助光源点灯制御回路86bに図示しない補助光源調光制御回路が設けられる。
【0074】
電源供給停止状態から外部電源供給状態に移行した状態(以下、電源供給復帰状態)の照明装置100の動作について説明する。
【0075】
電源供給復帰状態において、第2受信部制御回路84bへの電力供給が再開されるので、第2受信部がリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態に復帰する(第7ステップ)。第7ステップ以降の動作は、外部電源供給状態と同様である。
【0076】
電源供給復帰状態において、電源供給検出回路12は外部電源からの電力供給の再開を検出する(第8ステップ)。電源供給検出回路12が外部電源からの電力供給の再開を検出すると、充電制御回路13はバッテリ13aから補助光源点灯制御回路86bへの電力供給を停止し、保安灯86は消灯する(第9ステップ)。また、電源供給検出回路12が外部電源からの電力供給の再開を検出すると、充電制御回路13はバッテリ13aから第1受信部制御回路81bへの電力供給を停止し、第1受信部81はリモコン送信器Rから送出される信号を受信できない状態となる(第10ステップ)。電源供給検出回路12が外部電源からの電力供給の再開を検出すると、充電制御回路13はバッテリ13aへの充電制御を再開する(第11ステップ)。充電制御回路13はバッテリ13aへの充電制御の再開に伴い、充電制御回路13の充電制御に応じた点灯状態に充電モニタ88を制御する(第12ステップ)。なお、第7ステップないし第12ステップは制御の順序を問わないものである。
実施例1の効果について説明する。
【0077】
実施例1の照明装置100は、電源供給停止状態において、バッテリ13aからの電力供給によりリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態にすることができる第1受信部を有しているので、保安灯86をリモコン送信器Rにより点灯制御することができ、外部電源と照明装置100との間に設けられた電源スイッチSW、例えば壁スイッチが開放されて保安灯86が点灯した場合でもリモコン送信器Rから、例えば光源消灯信号、常夜灯消灯信号を送出することにより、保安灯86を消灯することができる。
【0078】
実施例1の照明装置100は、電源供給停止状態において、バッテリ13aからの電力供給によりリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態にすることができる第1受信部を有しているので、保安灯86をリモコン送信器Rにより点灯制御することができ、外部電源が電力供給を停止している状態が起こったのが昼間等、照明空間の照度が他の要因により確保されている場合でもリモコン送信器Rから、例えば光源消灯信号、常夜灯消灯信号等を送出することにより、保安灯86を消灯することができる。
【0079】
実施例1の照明装置100は、電源供給停止状態において、バッテリ13aからの電力供給によりリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態にすることができる第1受信部を有しているので、保安灯86をリモコン送信器Rにより点灯制御することができ、保安灯86を一旦消灯した場合でもリモコン送信器Rから、例えば全光点灯信号、常夜灯点灯信号等を送出することにより、保安灯86を点灯することができる。
【0080】
実施例1の照明装置100は、電源供給復帰状態において、電源供給検出回路12を有していることによって、外部電源から照明装置100への電力供給再開を検出することができ、電力供給再開に伴う保安灯86の消灯、第1受信部81への電力供給停止(第1受信部81がリモコン送信器Rから送出される信号を受信不可能な状態にすること)、および充電制御回路13によるバッテリ13aへの充電制御再開を照明装置100の使用者が特別な操作をすることなく自動的に行うことができる。
【0081】
また、実施例1の照明装置100は、電源供給復帰状態において、電源供給検出回路12を有していることによって、外部電源から照明装置100への電力供給再開を検出することができるので、バッテリ13aの放電を最小限にするとともに、バッテリ13aの劣化を抑制することができる。さらに、電力供給再開後、速やかにバッテリ13aへの充電制御を再開することができるので、バッテリ13aの許容される最大の充電容量までバッテリ13aが充電されるまでの時間を短縮することができる。
【0082】
実施例1の照明装置100において、電源ユニット2は、保安灯86を点灯制御するための電源供給検出回路12、充電制御回路13、バッテリ13a、第1受信部制御回路81bおよび補助光源点灯制御回路86bが、光源部6を点灯制御するための光源点灯回路11、第2受信部制御回路84bおよび常夜灯点灯制御回路85bとは別個に配置されていることによって、既存の光源部6を点灯制御するための光源点灯回路11、第2受信部制御回路84bおよび常夜灯点灯制御回路85bに補助部品ユニット8の構成を追加するだけで、保安灯86を点灯制御するための機能を付加することができる。また、電源ユニット2や光源部6の仕様が異なる照明装置同士で保安灯86を点灯制御するための電源供給検出回路12、充電制御回路13、バッテリ13a、第1受信部制御回路81bおよび補助光源点灯制御回路86bを共通化できる。
【0083】
実施例1の照明装置100は、外部電源供給状態においてリモコン送信器Rからの信号を受信可能な状態となる第2受信部84、およびバッテリ13aから電力が供給されることによりリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態になる第1受信部81を有していることによって、リモコン送信器Rから送出される信号を変更することなく、一つのリモコン送信器Rによって外部電源供給または停止状態において光源部6および常夜灯85または保安灯86を点灯制御することができる。
【0084】
実施例1の照明装置100の補助部品ユニット8は、保安灯86の照度を常夜灯85の照度より大きくしていることによって、照明装置100の常夜灯85が外部電源供給により点灯制御されているのか、保安灯86が外部電源の供給停止に伴い、バッテリ13aの電源供給により点灯制御されているのか判断が容易になるので、照明装置100の使用者が所望の操作を行いやすくすることができる。
【0085】
実施例1の照明装置100の補助部品ユニット8は、保安灯86の色温度を常夜灯85の色温度より大きくしていることによって、照明装置100の常夜灯85が外部電源供給により点灯制御されているのか、保安灯86が外部電源の供給停止に伴い、バッテリ13aの電源供給により点灯制御されているのか判断が容易になるので、照明装置100の使用者が所望の操作を行いやすくすることができる。
【0086】
実施例1の照明装置100の補助部品ユニット8は、保安灯86の色温度を常夜灯85の色温度より大きくしていることによって、照明装置100の使用者には色温度の高い光源の方がより明るく感じるので、より効率的にバッテリ13aの電力を使用することができる。
【0087】
実施例1の照明装置100の保安灯86は、補助光源調光制御回路を有しているので、電源供給停止状態において保安灯86の調光制御を行うことができるので、保安灯86の照度を小さくすれば、バッテリ13aの消費電力を低減し、保安灯86の点灯時間をより長くすることができる。また、照明装置100の使用者が使用状態に応じて保安灯86を調光制御できるので、使用者の自由度が増加する。
実施例1の変形例を以下に述べる。
【0088】
実施例1の照明装置100は、図示しない補助光源調光制御回路により電源供給停止状態において、補助光源としての保安灯86の点灯時間に応じて保安灯86の照度を変化させてもよい。例えば、保安灯86の点灯から30分経過するごとに照度を20lmずつ低下させることができる。なお、光源点灯制御回路11には保安灯86の点灯時間を計時する計時回路が設けられてもよい。
【0089】
実施例1の変形例の照明装置100は、光源点灯制御回路11に補助光源調光制御回路を有していることによって、補助光源としての保安灯86の点灯時間に応じて保安灯86の照度を変化させることができるので、電源供給停止状態において、バッテリ13aの消費電力を低減することにより、保安灯86の点灯時間をより長くすることができる。また、保安灯86の点灯時間に応じて保安灯86の照度が変化することにより、照明装置100の使用者にバッテリ13aに蓄えられた電力量が減少していることを報知することができる。
【実施例2】
【0090】
本発明の実施例2の照明装置101について図面を参照して説明する。また、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。照明装置101の回路構成および動作について説明する。図6は実施例2の照明装置101の回路構成を示す構成図である。
【0091】
本発明の実施例2の照明装置101の回路構成について図6を参照して説明する。
【0092】
アダプタAおよび充電制御回路13の間に直列に第1電源供給検出回路12aが接続される。また、アダプタAおよび光源点灯制御回路11の間に直列に第2電源供給検出回路12bが接続される。その他の回路構成は、実施例1の照明装置100と同様である。
【0093】
照明装置100の動作について図1ないし図6を参照して説明する。
【0094】
電源供給停止状態における照明装置101の動作について説明する。第1電源供給検出回路12aおよび第2電源供給検出回路12bは、閾値として所定時間、例えば1.5秒を有している。
【0095】
第1電源供給検出回路12aは電源供給停止状態が所定時間の1.5秒より長い場合には、電源供給停止状態を検出すると、充電制御回路13にバッテリ13aに蓄えられた電力を補助光源点灯制御回路86bおよび第1受信部制御回路81bに供給するように指示する(第13ステップ)。充電制御回路13は、充電制御の終了、すなわち放電制御の開始に伴い、充電モニタ88を点灯制御する(第14ステップ)。電源供給停止状態において、充電モニタ88はバッテリ13aの消費電力を低減するために、充電制御回路13により消灯させられることが望ましい。第1受信部制御回路81bはバッテリ13aから電力が供給されることにより、第1受信部81はリモコン送信器Rから送出される信号を受信可能な状態になる(第15ステップ)。補助光源点灯制御回路86bはバッテリ13aから電力が供給されることにより、保安灯86を点灯させる(第16ステップ)。なお、第13ステップないし第16ステップは制御の順序を問わないものである。一方で、電源供給停止状態が所定時間の1.5秒以下の場合には、第13ステップないし第16ステップの動作を実施しない。
【0096】
電源供給停止状態が所定時間の1.5秒より長い場合には、第2電源供給検出回路12bおよび第2受信部制御回路84bへの電力供給が停止されるため、第2受信部84は、リモコン送信器Rから送出される信号を受信不可能な状態となる。よって、電源供給停止状態において、光源部6および常夜灯85を点灯制御することはできない状態になる。電源供給停止状態前において、光源部6が全光点灯または調光制御されていた場合、もしくは常夜灯85が点灯または調光制御されていた場合、光源部6および常夜灯85は消灯する。
【0097】
電源供給停止状態が所定時間の1.5秒以下であって、1.5秒以下経過時間で電源供給停止状態から電源供給復帰状態に移行した場合には、第2電源供給検出回路12bは、光源点灯制御回路11、調光制御回路11aまたは常夜灯点灯制御回路85bに電源供給停止前とは異なる光源部6または常夜灯86の点灯制御状態で光源部6または常夜灯86を点灯制御するように指示する。例えば、電源供給停止前に光源部6が全光点灯していた場合には、第2電源供給検出回路12bは、所定時間以下の電源供給停止状態から電源供給復帰状態への移行に伴い、光源点灯制御回路11および調光制御回路11aに対して、光源部6を所定の調光状態で点灯制御するように指示する(第21ステップ)。また、例えば、電源供給停止前に光源部6が所定の調光状態で点灯制御されていた場合には、第2電源供給検出回路12bは、所定時間以下の電源供給停止状態から電源供給復帰状態への移行に伴い、常夜灯点灯制御回路85bに対して、常夜灯85を所定の調光状態または全光点灯状態で点灯制御するように指示する(第22ステップ)。さらに、例えば、電源供給停止前に常夜灯85が所定の調光状態または全光点灯状態で点灯制御されていた場合には、第2電源供給検出回路12bは、所定時間以下の電源供給停止状態から電源供給復帰状態への移行に伴い、常夜灯点灯制御回路85bに対して、常夜灯85を消灯状態で点灯制御するように指示する(第23ステップ)。第21ステップないし第23ステップは制御の順序を問わないものである。また、第21ステップにおいては逆方向の制御を含むものである。すなわち、電源供給停止前に光源部6が所定の調光状態で点灯制御していた場合には、第2電源供給検出回路12bは、所定時間以下の電源供給停止状態から電源供給復帰状態への移行に伴い、光源点灯制御回路11および調光制御回路11aに対して、光源部6を所定の全光点灯状態で点灯制御するように指示することを含むものである。なお、第22ステップおよび第23ステップについても同様である。
実施例2の効果について説明する。
【0098】
実施例2の照明装置101は、第1電源供給検出回路12aおよび第2電源供給検出回路12bを有しているので、電源供給停止状態が所定時間より長い場合に第1電源供給検出回路12aは、保安灯86の点灯制御を開始する等の動作を行い、所定時間以下の電源供給停止状態から電源供給復帰状態に移行した場合には第2電源供給検出回路12bは、光源部6または常夜灯85の点灯制御を行うので、壁スイッチ等の電源スイッチにより光源部6または常夜灯85の点灯制御を行う場合でも、保安灯86が点灯制御されることがない。よって、不所望なバッテリ13aの放電および充電を防止し、バッテリ13aの劣化を抑制することができる。また、壁スイッチ等の電源スイッチにより光源部6または常夜灯85の点灯制御を行う場合における点灯制御の途中に保安灯86が不用意に点灯、消灯を繰り返すことがない。
【実施例3】
【0099】
本発明の実施例3の充電制御装置130および照明装置102について図面を参照して説明する。また、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。充電制御装置130の回路構成および動作について説明する。図7は実施例3の充電制御装置130の回路構成を示す構成図である。
【0100】
本発明の実施例3の充電制御装置130の回路構成について図7を参照して説明する。
【0101】
第1充電電流値によりバッテリを充電する第1充電制御回路13bおよび第1充電電流値より大きい第2充電電流値によりバッテリを充電する第2充電制御回路13cは、外部電源に対して並列に接続され、第1充電制御回路13bおよび第2充電制御回路13cは、それぞれバッテリ13aに対して直列に接続されている。また、第1充電制御検出回路13eは、第1充電制御回路13bとバッテリ13aとの間に直列に接続されている。バッテリ13aと負荷は放電時間検出回路13dを介して直列に接続されている。
【0102】
充電制御装置130の動作について説明する。
【0103】
外部電源供給状態において、バッテリ13aは第1充電制御回路13bにより充電制御されている。第1充電制御回路13bは、第1充電電流値、例えば電池容量をC[mAh]とするとき、1時間あたり1/100C程度の電流値で充電される。第1充電電流値は、バッテリ13aの自己放電を補う程度のものであり、バッテリ13aの充電容量Cが700[mAh]の場合、第1充電電流値は7[mA]程度となる。バッテリ13aが第1充電制御回路13bにより充電制御されるときは、充電制御装置130の待機電力を低減させる観点から、第1充電電流値はできる限り小さいことが望ましい。
【0104】
第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御時間は、第1充電制御検出回路eにより計時される。充電制御時間が第1所定時間以上となったとき、第1充電制御検出回路eは、後述する第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御を第3所定時間行うように指示する。本実施例において、第1所定時間は1週間程度であり、第3所定時間は6時間程度である。バッテリ13aから負荷への放電がなくとも自己放電によりバッテリ13aに蓄えられる電力は徐々に低下するため、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御が1週間程度継続した場合には、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御により、バッテリ13aに蓄えられた電力量を最大化させる。すなわち、第1所定時間は、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御を継続したとしても、バッテリ13aから負荷への電力供給に支障が生じる程度までバッテリ13aに蓄えられた電力量が低下する時間に基づいて定められる。また、第3所定時間は、バッテリ13aから負荷への放電がなくとも第1所定時間において自己放電によりバッテリ13aから減少した電力量をバッテリ13aに蓄えることができる最大の電力量まで回復させるための時間に基づいて定められる。
【0105】
電源供給停止状態において、バッテリ13aから負荷への放電が行われる。バッテリ13aから負荷への放電の際には、放電時間検出回路13dが放電時間を計時する。放電時間が連続して第2所定時間以上となった場合、または放電時間が累積して第2所定時間以上となった場合に、放電時間検出回路13dは、後述する第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御を第3所定時間行うように指示する。本実施例において、第2所定時間は10分程度である。第2所定時間は、バッテリ13aの充電容量Cと負荷の消費電力量に基づいて定められる。放電時間検出回路13dにより放電時間が第2所定時間以上となった場合は、直ちに第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御を行っても良いし、バッテリ13aから負荷への放電を中止して一定時間の経過の後に第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御を開始しても良い。
【0106】
第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御は、第2充電電流値、例えば1時間あたり1/5C程度の電流値で充電される。バッテリ13aの充電容量Cが700[mAh]の場合、第2充電電流値は120〜140[mA]程度となる。第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御は、第1所定時間内のバッテリ13aの自己放電を補うために、または放電によるバッテリ13aに蓄えられた電力量の減少を補うために、バッテリ13aに蓄えられた電力量をバッテリ13aに蓄えることができる最大の電力量まで回復させるためのものである。
【0107】
第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御が行われると、放電時間検出回路13dおよび第1充電制御検出回路eにおいて、計時されていた時間の情報はすべて消去され、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御の終了後に再度計時が開始される。
【0108】
放電時間検出回路13dによる第2充電制御回路13cへの指示および第1充電制御検出回路eによる第2充電制御回路13cへの指示は、それぞれ独立して行われる。すなわち、放電時間検出回路13dおよび第1充電制御検出回路eにおいて計時している時間が、それぞれ第2所定時間および第1所定時間となった場合に、他方の計時時間とは無関係に第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御が行われる。
【0109】
実施例3の照明装置102の回路構成および動作について図面を参照して説明する。図8は実施例3の照明装置102の回路構成を示す構成図である。実施例3の照明装置102の回路構成を図8を参照して説明する。
【0110】
照明装置102は、実施例1の照明装置100の充電制御回路13に換えて、充電制御装置130を有している。その他の構成は照明装置100と同様であり、照明装置102は、充電制御装置130の動作に加えて、照明装置100と同様の動作を行うことができる。
【0111】
充電制御装置130は、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御および第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御状態により、充電制御装置130に接続された充電モニタ88の点灯制御状態を可変することができる。例えば、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御の際は、充電モニタ88を点灯制御させ、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御の際は充電モニタ88を消灯することが望ましい。これは、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御の時間よりも第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御の時間の方が長いため、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御において充電モニタ88を点灯制御させると照明装置102の消費電力が増加するためである。
実施例3の効果について説明する。
【0112】
実施例3の充電制御装置130および照明装置102は、第1充電制御回路13b、第2充電制御回路13c、放電時間検出回路13dおよび第1充電制御検出回路13eを有しているので、第1充電制御検出回路が計時する充電時間が第1所定時間以上、または放電時間検出回路が計時する放電時間が第2所定時間以上の場合に第2充電制御回路によりバッテリを充電することができるので、不所望に大電流による充電制御が行われることがなく、外部電源供給状態において待機電力を低減することができる。また、バッテリ13aに蓄えられた電力が減少した場合には、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御を行うので、バッテリ13aに蓄えられた電力量をバッテリ13aに蓄えることができる最大の電力量まで回復させる時間を短縮することができ、電源供給停止状態における負荷への電力供給の信頼性を高めることができる。
【0113】
実施例3の充電制御装置130および照明装置102は、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御の際は、充電モニタ88を点灯制御させ、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御の際は充電モニタ88を消灯するので、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御の時間よりも長い時間行われる第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御において充電モニタ88の点灯制御による充電制御装置130および照明装置102の消費電力の増加を抑制することができる。
実施例3の変形例を以下に述べる。
【0114】
実施例3の充電制御装置130および照明装置102は、第1充電制御検出回路13eにより第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御の時間を計時し、第1充電制御検出回路13eにより計時された時間が第4所定時間以上となった場合には、充電モニタ88を点灯制御することにより、バッテリ13aの交換時期を充電制御装置130および照明装置102の使用者に報知してもよい。バッテリ13aの交換時期を充電モニタ88により報知する場合には、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御状態および第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御状態とは異なることが望ましい。すなわち、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御状態を充電モニタ88を点灯することにより報知し、第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御状態を充電モニタ88を消灯することにより報知し、バッテリ13aの交換時期を報知する場合には充電モニタ88を点滅させることが望ましい。充電モニタ88の点灯状態を異ならせることでバッテリ13aの交換時期を充電制御装置130および照明装置102の使用者により確実に報知し、バッテリ13aの交換を促すことができる。バッテリ13aの交換時期の充電モニタ88の点灯制御による報知は、リモコン送信器Rにより停止することができるようにしてもよいし、所定時間後に自動的に消灯されるようにしてもよい。
【0115】
バッテリ13aの交換後は、第1充電制御検出回路13eの第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御の時間のリセットは、外部電源供給停止状態においてリモコン送信器Rを操作することにより行う。バッテリ13aが交換された後、第2充電制御回路13cによるバッテリ13aの充電制御が行われ、外部電源供給停止時にリモコン送信器Rを操作し、計時時間リセット信号をリモコン送信器Rから送出し、第1受信部81が計時時間リセット信号を受信し、第1受信部制御回路81bが充電制御装置130の第1充電制御検出回路13eに第1充電制御検出回路13eの第1充電制御回路13bによるバッテリ13aへの充電制御の時間をリセットするように指示する。充電時間のリセットが行われた後に充電時間がリセットされたことを充電モニタ88の点灯制御により報知してもよい。
【実施例4】
【0116】
本発明の実施例4の照明装置について図面を参照して説明する。また、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0117】
本発明の実施例4の照明装置の補助部品ユニット8について図3を参照して説明する。
【0118】
本実施例において、補助部品ユニット8のスイッチ87は、リモコン送信器Rから送出される信号が受信可能な範囲内に複数の照明装置が設けられた場合に、それぞれの照明装置を区別するために複数のチャンネルを切り替えることができるようになっている。また、リモコン送信器Rには、複数の照明装置を選択して制御することが可能なようにチャンネル切替スイッチが設けられている。
【0119】
本実施例においては、スイッチ87がチャンネル1およびチャンネル2を有する場合において説明する。この場合、リモコン送信器Rから送出される信号が受信可能な範囲内に2台の照明装置が設けられ、一方の照明装置はスイッチ87がチャンネル1に設定され、他方の照明装置はスイッチ87がチャンネル2に設定される。チャンネル1に設定された照明装置をリモコン送信器Rにより操作する場合は、チャンネル切替スイッチをチャンネル1に設定して操作する。また同様に、チャンネル2に設定された照明装置をリモコン送信器Rにより操作する場合は、チャンネル切替スイッチをチャンネル2に設定して操作する。
【0120】
スイッチ87のチャンネル設定は、スイッチ87に接続された第2受信部制御回路84bにチャンネル設定情報として送出される。
【0121】
外部電源供給状態において、チャンネル1に設定された照明装置およびチャンネル2に設定された照明装置は、実施例1に記載の動作と同様の動作を行うことができる。例えば、リモコン送信器Rのチャンネル切替スイッチをチャンネル1に設定して、リモコン送信器Rをチャンネル1に設定された照明装置の光源部6が全光点灯するように操作するとリモコン送信器Rから全光点灯信号、およびチャンネル切替スイッチがチャンネル1に設定されていることに基づく信号、すなわちチャンネル信号として、チャンネル1信号が送出される。
【0122】
リモコン送信器Rから送出された全光点灯信号およびチャンネル1信号は、チャンネル1に設定された照明装置の第2受信部84およびチャンネル2に設定された照明装置の第2受信部84によりそれぞれ受信される。
【0123】
それぞれの照明装置において、全光点灯信号およびチャンネル1信号が第2受信部制御回路84bに送られる(第31ステップ)。それぞれの照明装置は第2受信部制御回路84bに設けられたチャンネル情報比較回路により、チャンネル信号がスイッチ87により設定されたチャンネル設定情報と一致するかどうか確認する(第32ステップ)。チャンネル情報比較回路は、チャンネル信号とチャンネル設定情報が一致した場合にのみ全光点灯信号に基づく信号を光源点灯回路11に送出する(第33ステップ)。全光点灯信号に基づく信号により光源点灯回路11は点灯制御され、光源部6の点灯状態が変化する(第34ステップ)。なお、第31ステップないし第34ステップは制御の順序を問わないものである。
【0124】
リモコン送信器Rから送出される信号にチャンネル信号が付加され、第2受信部制御回路84bに設けられたチャンネル情報比較回路により、チャンネル信号がスイッチ87により設定されたチャンネル設定情報と一致するかどうか確認されることにより、リモコン送信器Rから送出される信号が受信可能な範囲内に複数の照明装置が設けられた場合でも、任意の照明装置のみを制御することができる。
【0125】
一方、電源供給停止状態において、チャンネル1に設定された照明装置およびチャンネル2に設定された照明装置は、実施例1に記載の動作と同様の動作を行うことができる。例えば、リモコン送信器Rのチャンネル切替スイッチをチャンネル1に設定して、リモコン送信器Rをチャンネル1に設定された照明装置の補助光源としての保安灯86が消灯するように操作するとリモコン送信器Rから光源消灯信号、およびチャンネル1信号が送出される。
【0126】
リモコン送信器Rから送出された光源消灯信号およびチャンネル1信号は、チャンネル1に設定された照明装置の第2受信部84およびチャンネル2に設定された照明装置の第2受信部84によりそれぞれ受信される。
【0127】
それぞれの照明装置において、光源消灯信号およびチャンネル1信号が第1受信部制御回路81bに送られる(第35ステップ)。それぞれの照明装置の第1受信部制御回路81bはチャンネル信号に関わらず光源消灯信号に基づく信号を補助光源点灯制御回路86bに送出する(第36ステップ)。それぞれの照明装置は、光源消灯信号に基づく信号により補助光源点灯制御回路86bが点灯制御され、保安灯86の点灯状態が変化し、保安灯86は消灯する(第37ステップ)。なお、第35ステップないし第37ステップは制御の順序を問わないものである。
【0128】
リモコン送信器Rから送出される信号にチャンネル信号が付加され、第1受信部81に受信された後、第1受信部制御回路81bにおいてチャンネル信号に関わらず第1受信部制御回路81bは、リモコン送信器Rから送出された信号に基づき補助光源点灯回路86bを制御するように指示する。よって、電源供給停止状態において、スイッチ87のチャンネル設定およびリモコン送信器Rのチャンネル設定に関わらず、リモコン送信器Rにより補助光源としての保安灯86を点灯制御することができる。
実施例4の効果について説明する。
【0129】
実施例4の照明装置は、第1受信部制御回路81bは、スイッチ87のチャンネル設定に基づくチャンネル設定情報とリモコン送信器Rのチャンネル切替スイッチの設定に基づくチャンネル信号との比較を行わないので、リモコン送信器Rのチャンネル切替スイッチの設定を切り替えることなく、リモコン送信器Rから送出される信号が受信可能な範囲内に設けられた複数の照明装置を同時に同様の操作することができる。また、不所望に保安灯86が点灯した場合には容易に消灯等の点灯制御ができるので、バッテリ13aの消費電力を低減することができ、照明装置のバッテリ13aの充電制御に伴う待機電力を低減することができる。
【実施例5】
【0130】
本発明の実施例5の照明装置について図面を参照して説明する。また、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。実施例5の照明装置は、図5に示す照明装置100と同様の回路構成を有している。
【0131】
実施例5の照明装置の動作について説明する。
【0132】
実施例5の照明装置は、実施例1の照明装置100の第6ステップの動作が異なっている。実施例5の照明装置は、補助光源点灯制御回路86bにバッテリ13aから電力が供給されたとしてもバッテリ13aからの電力供給と同時に保安灯86を点灯させることはなく、第1受信部制御回路81bからの信号入力の待機状態となる(第41ステップ)。リモコン送信器Rから送出された信号は第1受信部81により受信され、第1受信部制御回路81bに送出される(第42ステップ)。第1受信部制御回路81bは、第1受信部81により受信された信号に基づき、補助光源としての保安灯86を点灯制御するように補助光源点灯制御回路86bに指示する(第43ステップ)。実施例5の照明装置は、実施例1の照明装置100の第3ステップないし第5ステップに加えて、第41ステップないし第43ステップの動作により保安灯86の点灯制御を開始する。なお、第3ステップないし第5ステップ、および第41ステップないし第43ステップは制御の順序を問わないものである。
【0133】
すなわち、実施例5の照明装置は、電源供給停止状態となったことのみにより保安灯86の点灯制御を開始することはなく、リモコン送信器Rから信号が送出されること、またはリモコン送信器Rから送出された信号が第1受信部81により受信されることにより、保安灯86の点灯制御が開始される。
実施例5の効果について説明する。
【0134】
実施例5の照明装置は、電源供給停止状態となったことのみにより保安灯86の点灯制御を開始することはなく、リモコン送信器Rから信号が送出されること、またはリモコン送信器Rから送出された信号が第1受信部81により受信されることにより、保安灯86の点灯制御が開始されるので、リモコン送信器Rの操作なく不所望に補助光源としての保安灯86が点灯制御されることがなく、バッテリ13aの消費電力を低減し、保安灯86の点灯時間を長くすることができ、保安灯86に対する信頼性を高めることを期待できる。また、不所望に保安灯86が点灯制御されることがないので、バッテリ13aの充電制御に伴う消費電力を低減することができる。さらに、バッテリ13aの充電制御および放電のサイクルを低減することができ、バッテリ13aの劣化を抑制することができる。
【0135】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態または実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態または実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態または実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0136】
6・・・光源としての光源部
13a・・・バッテリ
86・・・補助光源としての保安灯
12a・・・第1電源供給検出回路
12b・・・第2電源供給検出回路
101・・・照明装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源から供給される電力により点灯する光源と;
外部電源から供給される電力により充電されるバッテリと;
バッテリから供給される電力により点灯する補助光源と;
外部電源からの電力供給および電力供給停止を検出するとともに、電力供給停止時間が所定時間以下の場合には、光源を電力供給停止前とは異なる点灯状態で制御させ、かつ、電力供給停止時間が所定時間より長い場合には、補助光源を点灯制御させる検出回路と;
を具備することを特徴とする照明装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−248306(P2012−248306A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116772(P2011−116772)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】