説明

熱交換器コネクタ組立品

熱交換器用のコネクタ組立品は、取付部と、取付部が結合する台部とを有する。取付部は、基部と末部を有する細長な本体を有する。基部に横棒が存在し、末部に、本体から離れるように突出する入口と出口が存在する。入口と出口とは逆方向に2つの翼部が本体から延びる。各翼部にロック用突起が形成されている。台部は、取付部の横棒を受ける寸法に形成された溝(groove)がある上部を有する。縦溝(channel)が、前記溝(groove)に直交するように、台部に形成されている。取付部が台部に結合されたときに、翼部の対応する1つをそれぞれ受けるための側壁が、台部から延びている。穴は、翼部の突起にかみ合わせるために、側壁に設けられており、これにより、取付部が台部に結合されるとき、力を加えて翼部を互いに近づくように押し込み突起を穴から外すまで、それは固定されている。取付部を台部に結合する場合、使用者はまず取付部の横棒を台部の前記溝(groove)に位置し、取付部の本体は、台部に対して角度を維持する。横棒が前記溝(groove)に収容されている場合、軸旋回支点が取付部と台部の間に形成され、これにより、取付部の本体を、台部の前記溝(channel)に軸旋回することができる。その際、取付部の入口と出口が、台部の流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続する。そして、取付部の翼部における突起が、台部の側壁の穴にかみ合う。点滴ラインと熱交換器が、取付部の基端と末端にそれぞれ接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器を流れる点滴液又は生理液を温めるために、加熱器から加熱された流体が熱交換器に送ることができる、熱交換器、特に、熱交換器を加熱器に接続するコネクタ組立品に関する。
【背景技術】
【0002】
生理液を温める熱交換器は、知られている。熱交換器を加熱器に接続するために使用されるコネクタ組立品のいくつかは、米国特許第4、878、537号、米国特許第5、097、898号、米国特許第5、417、274号、及び米国再発行特許第RE39、075号(米国特許第4、759、749号の再発行特許)に開示されており、これらの特許は、いずれも本発明の譲受人に譲渡されている。これらの特許に開示されているように、使用者は、注意深く熱交換器のコネクタ取付部を加熱器の中継流入ポート(the interface input port)と中継流出ポート(the interface output port)にはめ込まなければならない。これは、しばしば、使用者が熱交換器を加熱器台部に注意深く導き、そこから、さらに台部中継部(the mount interface)に導かなければならないことを必要とする。
【発明の概要】
【0003】
本発明のコネクタ組立品は、より簡単に、かつ、より正確に熱交換器コネクタ取付部を加熱器に接続できることを提供する。
【0004】
さらに、本発明のコネクタ組立品は、上記米国特許第5、097、898号に開示されている3重ルーメン(内腔)熱交換器を含む相異なる複数種の熱交換器に使用することができる。参照により、米国特許第5、097、898号の開示内容は、本出願に組み込まれている。
【0005】
さらに、本発明のコネクタ組立品は、「多内腔熱交換器」と題された、代理人整理番号0107/0059の同時継続中の出願に開示されている熱交換器にも使用できる。参照により、代理人整理番号0107/0059の同時継続中の出願の内容は、本出願に組み込まれる。
【0006】
本発明の熱交換器コネクタ組立品は、2つの主要部を有する:点滴ライン、及び点滴ラインを通過した点滴液を加熱する熱交換器とが取り付けられる取付部、並びに、熱交換器を流れる点滴液又は生理液を加熱するために、加熱された流体が加熱器から熱交換器に入るように、取付部に結合される、加熱器の台部。これにより、取付部は、横棒を形成するために、2本の腕が延びている基部を有する細長な本体を有するように構成される。本体の下部には、入口と出口が設けられている。流体が漏れることを防ぐために、ガスケットを入口と出口にはめ込んでもよい。扱いを容易にするため、取付部には、突出する入口と出口から遠ざかる方向に延びている1対の翼部を設けられており、これにより、使用者は、取付部を操作するために、翼部をつかむことができる。取付部の基端に、点滴液が取付部に流入するように、点滴ラインを接続することができる基部ポートが設けられている。取付部の末端に、熱交換器が接続される末端ポートが設けられている。この熱交換器は、前記の米国特許第5、097、898号に開示されたものでもよいし、あるいは前記の代理人整理番号0107/0059の同時継続中の出願に開示されたものでもよい。熱交換器に対応する内腔に接続される入口と出口を持つように、かつ点滴ラインが熱交換器における点滴内腔に接続されように、取付部は構成される。
【0007】
本発明のコネクタ組立品の第2主要部は、加熱器の1部を構成する台部である。台部は、その上端に、取付部の横棒を受けるように構成される溝(groove)を有する。前記溝(groove)に直交する中央溝(channel)が、取付部の細長な本体を受けるように、台部に設けられている。流入ポートと流出ポートが、取付部から突き出る出口と入口にそれぞれ接続するように台部に設けられている。2つの側壁が、取付部を囲むように台部から延び、取付部が台部に完全に結合されているときに、各側壁は取付部の対応する翼部に隣接する。台部のベースが、取付部の翼部の下縁を支持し、一方で、前記溝(channel)に入れられる際に、切欠が取付部の細長な本体を通過させる。
【0008】
取付部を台部に結合する場合、使用者は、台部に対して本体の角度を維持しながら、取付部の横棒を前記溝(channel)に直行する台部の前記溝(groove)に置く、これにより、前記溝(groove)に位置する横棒により、旋回軸が形成される。旋回軸が形成された後、使用者は、細長な本体が台部の前記溝(channel)に位置整合するために、取付部の細長な本体を台部に向かって軸旋回移動する。そのとき、取付部の入口と出口が、台部の流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続する。取付部が台部に固定的に結合された状態では、取付部の入口と出口にはめ込まれたガスケットが流体の漏れを防ぐ。加熱器と熱交換器の間を循環する流体が加圧されているときにのみ、例えば流体が加熱器内のポンプにより圧送されているときにのみ開くような独特なバルブガスケットを入口と出口にはめ込んでもよい。その代わりとして、入口と出口が流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続するときに、ガスケットを押して開く一体突起部材を流出ポートと流入ポートに設け、これにより、ガスケットを開かせたり、ガスケットを開状態に維持したりするようにしてもよい。
【0009】
取付部を台部に固定的に保持させるために、ロック機構は、取付部がしっかりと台部に結合されるときに、台部の各側壁に設けられるロック機構と協働するように、各翼部に設けられている。これらのロック機構は、外部から取り外す力が取付部の翼部に加えられなければ、取付部を台部に固定的に保持し続ける。
【0010】
取付部を台部から取り外す場合、使用者は、取付部を台部から外すために、翼部をつかんで、互いに近づくように翼部を押す。上記とは逆の態様で、取付部の台部からの取り外しが行われ、すなわち、使用者は、旋回軸として働く台部のその前記溝(groove)に位置する取付部の横棒とともに、取付部の細長な本体を台部から離れる方向に軸旋回させる。
【0011】
熱交換器コネクタ組立品の取付部の製造プロセスを容易にするために、取付部と同じPVC材で作られている、カートリッジ形状のケーシングは、バルブガスケットを取付部の入口と出口に個々に溶剤接合することを不要にするために、取付部の入口と出口にかぶせられる。ケーシングは2つの穴又は通路を持つように作られており、一方の穴又は通路が入口のためのものであり、他方が出口のためのものである。バルブガスケットは通路内に組み入れられ、このような組み入れられたケーシングは、取付部の対応する入口と出口に組み付けられたバブルガスケットの通路のそれぞれとともに、取付部にはめられており、これによって、取付部の入口と出口についてのシーリングを得る。取付部に組み付けた後、例えば、超音波接合又は溶剤接合により、ケーシングが取付部に接合され、これにより、ケーシングは取付部に固定的に保持され、事実上、取付部の1部とみなし得る。したがって、入口と出口のバルブガスケットは、ケージングにより、入口と出口に固定的に保持され、これにより、取付部が台部から取り外されたときに、バルブガスケットは取付部の入口と出口にくっついたままである、これによって、入口と出口が台部の流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続している間、両方にシーリングを得る、そして、取付部が取り外された後、バルブガスケットのフラップは、取付部からの流体の漏れを防ぐために、それらの当初の位置に戻る。
【0012】
したがって、本発明は、基部に設けられた横棒を形成する2本の腕とともに、基部及び末部を有する本体と、末部から突出する入口及び出口と、入口と出口が突出する方向とは逆方向に延びる2つの翼部とを有する取付部、並びに、取付部の本体を受けるように構成される縦溝(channel)と、本体が前記溝(channel)に位置するときに取付部の横棒が支持され、前記溝(channel)に直交する溝(groove)と、取付部の本体が前記溝(channel)に位置するときに、取付部の出口と入口のそれぞれに接続する流入ポートと流出ポートを有し、取付部が結合する台部とを含むコネクタ組立品に関連する。
【0013】
また、本発明は、入口と出口が突出する方向とは逆方向に延びる2つの翼部とともに、細長な本体を有する熱交換器と、その基部に設けられた横棒と、末部から突出する入口及び出口とを接続する取付部、並びに、取付部の本体を受けるように構成される縦溝(channel)と、前記溝(channel)に直交する溝(groove)と、横棒が前記溝(groove)に支持される状態で前記溝(channel)内の位置に軸旋回移動する前に横棒が接触しており、本体が前記溝(channel)に位置するときに取付部の出口及び入口のそれぞれに接続する流入ポートと流出ポートとを有し、取付部が結合する台部で構成するコネクタ組立品にも関連する。
【0014】
さらに、本発明は、次の構成の装置にも関連する。この装置は、取付部と、台部と、熱交換器と、加熱器とを含む。取付部は細長な本体を有する。本体は、その基部に設けられた横棒を有する。さらに、本体は、その末部から延びる入口と出口とを有する。取付部は、台部に結合する。台部は、溝(channel)と、溝(groove)と、流入ポートと、流出ポートとを有する。前記溝(channel)は、取付部の本体を受けるように構成される。前記溝(groove)は、前記溝(channel)に直交する。取付部の本体が前記溝(channel)内の位置に軸旋回移動して横棒が前記溝(groove)に支持される状態となる前に、横棒は前記溝(groove)に接触する。取付部の本体が前記溝(channel)に位置する時に、流入ポートと流出ポートがそれぞれ出口と入口に接続する。熱交換器は、取付部の末端に接続する。熱交換器は複数の内腔を有し、複数の内腔のうちの一つの内腔が取付部の入口に接続し、また他の内腔が取付部の出口に接続する。前記一つの内腔と前記他の内腔が末端において流体移動可能に接続され、それらの間に通り抜けられる流体経路が形成される。台部は加熱器の一部であり、加熱器は流体を所定温度に加熱する。加熱された流体が台部の流出ポートから取付部の入口へ排出され、そして熱交換器へ排出される。加熱された流体は、前記一つの内腔から前記他の内腔に流れ、台部の流入ポートを介して加熱器に戻り、戻った流体が加熱器により前記所定温度に再加熱される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付の図面と連係した本発明の以下の説明により、本発明が明らかとなり、また本発明が最も良く理解される。
【0016】
図1は、本発明のコネクタ組立品の分解図である。
【0017】
図2は、ダックビル型のゴム製円錐状ガスケットがはめ込まれた入口と出口を示す、コネクタ組立品の取付部の透視図である。
【0018】
図3は、個々の多フラップ型のゴム製円錐状ガスケットがはめ込まれた入口と出口を示す、図1におけるコネクタ組立品の取付部の透視図である。
【0019】
図4Aは、取付部が台部から取り外されている、本発明のコネクタ組立品の他の実施形態を示す。
【0020】
図4Bは、取付部が台部に結合されている、本発明のコネクタ組立品の第2の実施形態を示す。
【0021】
図5Aは、多フラップ型の円錐状ガスケットがはめ込まれた取付部の入口と出口を示す拡大図である。
【0022】
図5Bは、円錐状ガスケットのバルブの動作を示す。
【0023】
図6は、取付部が台部に結合される前の台部に対する取付部の位置を示す部分断面図である。
【0024】
図7Aは、台部に結合された取付部の部分断面図である。
【0025】
図7Bは、台部における流出ポート(又は流入ポート)への取付部入口(又は出口)の接続を示す拡大部分断面図である。
【0026】
図8は、本発明のカートリッジケーシングと、カートリッジケーシングの穴又は通路に組み入れられるバブルガスケットとを示す透視図である。
【0027】
図9は、バルブガスケット組み入れられたケーシングを示す。
【0028】
図10は、取付部の入口及び出口に位置整合するように組立てられたケーシングと、本発明の取付部を示す。
【0029】
図11は、シーリング用バルブガスケットが取付部の入口及び出口に固定されるように、図9のケーシングを組み付けられている本発明の取付部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1を参照すると、本発明の熱交換器コネクタ組立品には、取付部2と、取付部2が結合するようになっている台部4を含んでいることが示されている。また、点滴ライン6と、多内腔管8の形状の熱交換器とが示されている。
【0031】
取付部2は、熱交換器へ出たり入ったりと流体の循環を可能にするので、取付部2を還流コネクタと称することができる、また、図2及び図3には、基部12と末部14とを有する細長な本体10を含んでいることが示されている。本体10の基部12から互いに反対方向に延びているものは、取付部2の基部において横棒を一緒に形成する、2本の腕16aと腕16bである。
【0032】
図2及び図3を参照すると、入口18と出口20が、取付部の本体10から突出している。入口及び出口を台部に接続した際に漏れを防ぐために、後で詳述するが、図1に符号22で示されるように、一体ゴム又はシリコーンガスケットを取付部の入口及び出口をはめ入れてもよい。それに代わって、図2に示されるガスケット24と26のようにダックビル型バルブ、図3に示されるガスケット28と30のように多フラップ型バルブ、又は図8に示されるガスケット74と76のように単スリットバルブを有してもよい個々用の円錐状ゴム又はシリコーンガスケットに、入口及び出口のそれぞれをはめ入れてもよい。ガスケット24において、ダックビル型バルブは入口に向かって内側に向いており、そのため、圧力を受けて流体が入口に供給されるとき、又は流体を入口に供給する部分の突出部材によりバルブフラップが押されて開く場合、そのバルブは開く。他の場合は、漏れを防ぐために、ガスケット24は閉じたままである。一方、出口20にはめられているガスケット26において、ダックビル型バルブは出口とは逆側に向いており、これにより、出口を経て流体が取付部から出る場合にのみ、そのバルブは開く。他の場合は、流体の取付部の入口と同様に、そのバルブは、漏れを防ぐために、閉じたままである。ガスケットは、例えば、サントプレーンを含む医療等級のエラストマー又はシリコーン材から、作られてもよい。
【0033】
図3は、取付部の入口と出口にはめることができる多フラップ型ゴムガスケットを示す。ガスケット28と30のバルブは、複数のフラップ28aと30aの各々を有し、各バルブにおいては、圧力を受けた流体の流れによりフラップが所定の方向に強制的に開く場合を除き、入口又は出口の開口に対して実質的に平面状態を維持し、閉位置にあり続ける。また、入口と出口が結合する台部4が、入口と出口にそれぞれ接続する一体のカニューレ(cannulas)を有する場合に、フラップは強制的に開かれてもよい。
【0034】
さらに、取付部2は、取付部2の本体10から入口18と出口20が突出する方向とは逆の方向を向いている、1対の翼部32aと32bを有する。翼部32aと32bの各々は、バックストップ34bへと上る斜面34aを備えるロック機構34を有する。取付部2は、例えばPVC、ウレタン、ペバックスなどの医療プラスチック材から作られており、これにより、翼部32aと32bは所定の弾性を有する。そのため、翼部32aと32bは、使用者につかまれ、互いに近づく方向に押されることができる。使用者がより簡単に翼部32aと32bをつかみ、そして取付部2をより上手に操作できるように、図1に示されるへこみ36を翼部の端部に設けてもよい。
【0035】
図1に最も良く示されるように、取付部2は、点滴ライン6を基部ポートに接続するために、その基端12に基部ポートを有しており、そのため、点滴液を取付部2の中へ流すことができる。なお、末部ポートに接続されている多内腔熱交換器管8は図示されているが、取付部2の末部14は図示されていない。熱交換器は、図1に示されるように、前記の米国特許第4、759、749号に開示されたものでもよく、又は参照により本出願に組み込まれる前述の代理人整理番号0107/0059の同時継続中の出願に開示された多内腔熱交換器でもよい。
【0036】
取付部2は、その入口と出口が熱交換器における1つの内腔と他の内腔にそれぞれ接続されるように構成される。前述の代理人整理番号0107/0059の出願において説明されるように、取付部2から遠方の熱交換器の端部において入口内腔と出口内腔が流体移動可能になるように接続されており、そのため、取付部2の入口に入った流体は取付部2を通過して熱交換器の入口内腔へと流れ、そして熱交換器の出口内腔によって、取付部2の出口まで戻る。
【0037】
さらに、取付部2は、図1に符号40で示される点滴ポートを有するように構成され、それは、点滴ライン6を熱交換器8の点滴内腔に流体移動可能に相互接続する。前述の代理人整理番号0107/0059の出願において説明されるように、取付部2に入った点滴液は、患者に供給されるために、熱交換器8へと流れ、そこから点滴液は患者側ラインへと流れる。
【0038】
台部4は、図示しない加熱器又は熱交換器に取り付けられており、背壁42から延びており、かつ、溝(groove)46が形成されている上部44を有する。溝(groove)46は、取付部2の細長な本体10を収容する寸法になっている溝(channel)48と直交する。図4Aと4Bの実施形態において、より明確に示されるように、台部4はさらに流入ポートと流出ポートを有し、取付部の本体10が溝(channel)48にしっかりと結合され、そして横棒の腕16aと16bが台部4の溝(groove)46に収容されているときに、取付部2の出口と入口が台部4の流入ポートと流出ポートにそれぞれ接続する。
【0039】
台部4の背壁42から延びている2つの側壁50aと50bがある。側壁50aと50bは、床又は、内側に向かってU字形状の切欠を有するベース52に接続する。取付部2が台部4に結合されているときに、ベース52に設けられた内側に向かってU字形状の切欠により、台部4が本体10の末端に接続された熱交換器8を収容される。取付部2が台部4にしっかりと結合されているときに、翼部32aと32bの底縁はベース52に載っている。
【0040】
図示されるように、側壁50aと50bの各々は、取付部2の翼部32の対応する1つと傾斜突起34とが協働するロック機構を有する。図1に示される例として、これらのロック機構は側壁50aと50bにおける穴54aと54bの各々となる。
【0041】
使用において、後述する実施形態に関する図6、図7A、及び図7Bに示されるように、取付部2は、溝(groove)46に接触支持される腕16aと16bとともに、台部4に対して角度θで傾斜されており、これにより、軸旋回支点が、台部4に対する取付部2に規定される。腕16aと16bが溝(groove)46に正しくはめ込まれた後、取付部2の細長な本体10は、図7Aに示される位置に軸旋回させることができ、それで、その入口18と出口20は、台部4の流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続される。翼部32aと32bがプラスチック製であり、所定の柔軟性を有する場合、本体10が台部4に向かって軸旋回移動すると、翼部における傾斜突起34が、側壁50aと50bに接触し、かつ、突起34の頂点が側壁50aと50bの所定部分を通過して、穴54aと54bにそれぞれ入るまで偏らされる。翼部32aと32bは元の位置に戻るときに、取付部2を台部4にしっかりと保持される。
【0042】
取付部2を台部4から外す際、使用者は、突起34が穴54aと54bを外すように、翼部32aと32bをつかんで、それらを互いに近づく方向に動かす。そのとき、台部4から外すために、逆軸旋回移動は、取付部2に対して行われてもよい。取付部2が台部4にしっかりと固定し、入口と出口が台部の流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続しているとき、腕16aと16bは溝(groove)46にしっかりと支持されている。それに加えて、ベース52に載っている翼部32aと32bの底縁が、使用者が故意に翼部32aと32bを互いに近づく方向に動かし、突起34を穴54aと54bに対して外そうとしない限り、取付部2は台部4にしっかりと結合され、外れることはない。取付部2が台部4に結合されている場合、入口18と出口20にはめ込まれたエラストマー製のガスケット24と26は、入口18と台部4の流出ポートとの間、並びに出口20と台部4の流入ポートとの間で流体の漏れがないことを保証する。さらに、ガスケット24と26は、取付部2が台部4に対して外そうとするときに、入口18と出口20において流体の漏れがないことを保証し、ゆえに、ガスケット24と26(特にそれらのフラップ)は、流体を取付部2の中にとどめておくために、それらの自然な位置に戻り、点滴ライン6と多内腔管8を経て接続された使い捨て装置内の流体を漏れ出すことを防いでいる。したがって、入口と出口にはめ込まれたガスケットは、このような流体漏れにより引き起こされる流体漏れ及び潜在的な危険を回避する。本発明の譲受人により販売されているHOTLINE流体加温器の検出機構と同様に、台部4に対する加熱器に設けているセンサ(図示しない)により、取付部2が台部4に適切に取り付けられているか否か、特に入口18と出口20が流体加熱器の流出ポートと流入ポートにそれぞれ完全に接続しているか否かを検出してもよい。
【0043】
図4Aと図4Bは、本発明の第2の実施形態のコネクタ組立品を示す。それは、先に説明した図1の実施形態とやや異なるように見えるが、この実施形態は、図1の実施形態と同様に、動作し、かつ、機能する。したがって、それらの実施形態は、第1図に関して説明した実施形態と同様に機能する構成要素には、同じ符号を付している。
【0044】
また、図4の実施形態における取付部2は、横棒が延びている基部12とともに、細長な本体10を有している。本実施形態において、横棒は、図1の実施形態における腕16aと16bの代わりに、符号16により示されており、横棒16は、本体10からカンチレバー状に延びている。また、本体10は、入口18と出口20が横棒16の存在する側において突出している末部14をも有する。図示されるように、入口18と出口20の各々には、ガスケットがはめ込まれており、そのうえ、これらのガスケットは、図5Aの末部14の拡大図に示される符号28と30などのゴム又はシリコーン製の多フラップ型円錐状ガスケットでもよい。また、図2に記述されているダックビルバルブ形状のフラップを有する円錐状ゴムガスケットが使用されてもよい。
【0045】
さらに、取付部2は、入口18と出口20とは逆の方向に本体10から延びている、1対の翼部32aと32bを有する。翼部32の各々には、突起34(翼部32bにおける突起34のみが図示されている)の形をしたロック機構が設けられている。図4Aの実施形態では、点滴ライン6と熱交換器8は、取付部2の基端と末端に設けられたポートにそれぞれ接続されていることが示されている。
【0046】
図4Aの実施形態における台部4は、溝(channel)48に通じる湾曲前面4aを有する。また、溝(channel)48に直交し、横棒16を受け入れる寸法になっている水平溝(groove)46が設けられている。台部4の背壁に、取付部2の入口18と出口20にそれぞれ接続可能である流出ポート56と流入ポート58が設けられている。さらに、台部4には、2つの側壁50aと50bが設けられている。取付部2が台部4に結合されているときに、側壁の各々は、取付部2の翼部32aと32bの対応する1つに隣接するような寸法になっている。側壁50aと50bの各々で翼部の対応する1つと突起34とが協働するように、穴54(側壁50bにおける穴54のみが図示されている)の形をした第2のロック機構が設けられている。台部4で内側に向かってU字状のベース52は、翼部32aと32bのそれぞれの底縁を支持している。
【0047】
図4Bに示されるように、台部4との結合状態になるために、取付部2は矢印60で示される方向に可動である。取付部2が正しく台部4に結合するとき、入口18と出口20は台部4の流出ポート56と流入ポート58にそれぞれ接続する。このとき、翼部32aと32bにおける突起34が側壁50aと50bの穴54にかみ合わせ、これにより、取付部2を台部4にしっかりと保持される。
【0048】
図5Aは、ゴム又はシリコーン製の多フラップ型円錐状ガスケット28と30がはめ込まれている取付部2における入口14と出口20の拡大図である。図5Bに示されるように、入口18と出口20が台部4の流出ポート56と流入ポート58にそれぞれ接続し、加熱器(図示せず)からの加熱された流体が取付部2の中へと流れている場合、ガスケット28のバルブのフラップ28aは、流体は取付部2の中へ入るように入口18の内部に向かって内側に向いているが、一方で、ガスケット30のバルブのフラップ30aは、取付部内の流体は台部4の流入ポートに返送されるように、出口20から離れる方向に向いていることが示されている。したがって、加熱器で加熱された流体は、点滴ライン6から流入する点滴液を温めるために、取付部2を通過しており、言うまでもなく、上記で説明した熱交換器の内腔を経て循環している。台部4を構成の1部としてもよい加熱器あるいは熱交換器は、商標名Level1(登録商標)H−1200として本出願の譲受人により販売されている高速流・流体加熱器でもよいし、あるいは本出願の譲受人のHOTLINE又は他の同様な流体加温器でもよい。
【0049】
図6は、台部4に対する取付部2の初期位置を示す。図示されるように、横棒16が溝(groove)46に収容され、取付部2の本体10が台部4に対して角度θを成している。横棒16と溝(groove)46が軸旋回支点を形成し、取付部2が台部4に対して図7Aに示される位置へと容易に軸旋回して移動できるようになっており、その際、その入口及び出口が、台部4の流出ポートと流入ポートにそれぞれ接続する。これは、流出ポート56に接続している入口18の部分断面拡大図である図7Bによりはっきりと示されている。このように、接続すると、フラップ28aに関する図7Bに示されるように、ガスケット28と30のフラップ28aと30aが後側に押され、そのため、流出ポート56と入口18の間、並びに流入ポート58と出口20の間に、各自の通り抜けられる流体経路が形成される。
【0050】
取付部2を台部4から外す際、使用者が翼部32aと32bを互いに近づく方向に押し込み、翼部における突起34が台部4の側壁50の穴54に対して外すように、逆の軸旋回運動を行う。取付部2の本体10が台部4に対して非結合になると、横棒16を溝(groove)46から取ることができる。
【0051】
本発明の他の実施形態における取付部が、図8−図11に示されている。また、バルブガスケットが取付部の入口及び出口に取り付けられている別な方法が、それらに示されている。図10及び図11に示される取付部の構成要素の大部分は、図4Aと図4Bに示されるものと機能的に同じである限り、この他の実施形態における取付部のこのような同じ構成要素には同じ符号を付す。
【0052】
図8は、ケーシング背部から内部に形成された2つの穴又は通路64及び66とともに、図8の形状の構成であるカートリッジ又はケーシング62を示す。図9に最も良く示されるように、ケーシングの前壁又は前面68は、ケーシング背部における穴64と66の開口よりも小さい開口70と72を有する。図9に示されるように、2つのバルブガスケット74と76は、ケーシング62内に取り付けられているときに、それぞれ穴64と66内にはり込んでいる。ケーシング62の前壁における開口70と72がバルブガスケット74と76のフランジ74dと76dよりも小径の場合で、それらが完全に穴64と66内に収められているときには、ケーシング62の前壁によりバルブガスケット74と76のそれぞれは動けないようになっている。
【0053】
図8に示されているバルブガスケット74と76は、図5Aと図5Bのバルブガスケット28と30と同様の構成である。バルブガスケット28と30と同様に、バルブガスケット74と76は、シリコーン、ゴム、あるいは他のエラストマー材から作られている。多フラップを有する代わりに、バルブガスケット74と76の各々は、ガスケットベース部においてスリット74a又は76aを有する。バルブガスケット74と76は同一構成であるので、以下に、バルブガスケット76についてのみ詳細に説明する。ダックビル型や多フラップ型のバルブガスケットをカートリッジケーシング62と共に使用してもよいのだが、説明を簡単にするために、以下では、図示の単一スリット型バルブガスケットについて説明する。
【0054】
図示されるように、カップ形状のガスケット76は、取付部が結合されているときに(図7A)、台部4の流出ポート56により押されて開くようになっているスリット76aとともに、閉端76cを有する基部を備える。同様に、ガスケット74のスリット74aは、台部4の流入ポート58により押されて開くようになっている。ガスケット76の基部は、さらに、閉端76cからガスケット76の開端における周縁フランジ76dまで延びている周壁76bを有する。ケーシング62が取付部2の入口18と出口20にはめられたときに、ケーシング62の穴66へ封止は合するようにフランジ76dの寸法が定められている同時に、入口18の穴18a(図10)へ封止嵌合するようにガスケット76の周壁76bの寸法が定められる。ガスケット76の基部が完全に穴18a内に挿入されると、フランジ76dの背壁76eが、入口18に対するしっかりとしたシールを形成するために、入口18の縁18bに収容する。ガスケット74の周壁74bが出口20の穴20aに嵌合挿入されると、同様に、ガスケット74の背壁74eが出口20の縁20bに収容し、図11の組み付けられた取付部2に示されるように、ケーシング62が取付部に組み付けられている場合、フランジ74dがケーシング62の穴64に封止嵌合する。取付部2の入口と出口に完全に組み付けた後、ケーシング62は、超音波又は溶剤により取付部2に接合され、これにより、ケーシング62は取付部2に固定的に保持されて、外れることがない。
【0055】
図10は、ケーシング62の穴の中に既に組み入れられているガスケット74と76とともに、ケーシング62は取付部2の入口18と出口20に位置整合しているケーシング62を示す分解図である。ケーシング62は取付部2に完全に組み入れられた場合、取付部2が台部4に結合されていても(図4に示されるように)あるいは取付部2が台部4に結合されていなくても、流体漏れを防ぐシールが取付部2の入口18と出口20に形成される。取付部2が台部4に結合されていないときに、バルブガスケット74と76は取付部2からの流体漏れを防ぎ、また、入口18と出口20が流出ポート56(図7B)と流入ポート58にそれぞれ接続し、流体が取付部2と台部4の間で行き来しているときに、バルブガスケット74と76はあらゆる流体漏れを防ぐ。
【0056】
図10と図11に示す取付部2の他の実施形態において、バルブガスケットをケーシング62内に配置し、単一部材のケーシング62を取付部2の入口と出口に組み入れることにより、簡単で効率的な組付け処理が実現される。また、単一部材のケーシング62を使用することにより、取付部2が台部4に結合されているか否かに関係なく、バルブガスケットが取付部の入口と出口に保持されることが保証される。本質的に、ケーシング62は、バルブガスケットを取付部の入口と出口に対して正しい位置に保つ働きをし、これにより、取付部2は、台部を結合したり、台部から取り外したりすることが容易にできる。前述したように、ケーシング62は取付部2と同じ材料で作られてもよい。例えば、取付部とケーシングの両方は、PVC又は他の同じようなプラスチック材で作られてもよい。
【0057】
図8に示される単一のカートリッジケーシング62に代わり、バルブガスケットの各々は、入口/出口への取付用のキャップ又はカートリッジケーシングのそれぞれの中に組み付けられてもよい。キャップの各々は、バルブガスケットのそれぞれを取付部2の入口と出口に固定的に保持するように、入口/出口に溶接、又は、超音波で接続してもよい。
【0058】
本発明には多くの変形例、部分的変更例、及び細部にわたっての変更例が存在するのであり、本明細書で述べられた全ての事項及び添付図に示された全ての事項は、説明のためだけのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、添付請求項の主旨と範囲によってのみ限定され得る。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4A】

【図4B】

【図5A】

【図5B】

【図6】

【図7A】

【図7B】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、末部と、前記基部に設けられた横棒を形成する2本の腕を有する本体と、前記末部から突出している入口及び出口と、前記入口及び前記出口が突出する方向とは逆方向に延びている2つの翼部とを有する取付部と、
前記本体を収容する縦溝(channel)と、前記本体が前記溝(channel)に位置するときに前記横棒が収容される前記溝(channel)と直交する溝(groove)と、前記本体が前記溝(channel)に位置するときに、前記出口と前記入口のそれぞれに接続する流入ポートと流出ポートと有する、前記取付部が結合する台部と、
を構成するネクタ組立品。
【請求項2】
前記取付部が熱交換器に接続され、前記熱交換器が、点滴液と、前記点滴液を温める加熱された循環流体とが流れる管を有する請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項3】
前記取付部が、前記基部ポートが点滴液を受けるために点滴ラインに接続することに適合した、前記本体の前記基部における基部ポートを含む請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項4】
前記管は、前記取付部に流入し、かつ、前記管に流れた点滴液が排出される患者側ラインに接続することに適合した、前記管の末端の末端ポートを含む請求項2に記載のコネクタ組立品。
【請求項5】
前記管が、前記点滴液が流れる中間内腔を囲む、加熱された流体のための連続流体経路を形成する、多内腔、中心内腔と前記外側内腔とを含む請求項2に記載のコネクタ組立品。
【請求項6】
前記台部は、前記加熱器において流体が所定温度に加熱される加熱器の1部であり、加熱された流体が前記流出ポートから前記取付部の前記入口へ排出される請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項7】
前記管の第1内腔に接続する前記入口と、前記管の第2内腔に接続する前記出口を有するように前記取付部が構成され、さらに、前記取付部が、前記点滴液を受け取るとともに、前記管の第3内腔へ前記点滴液を流す流体経路を形成するように適合した基部ポートを有するように構成された請求項2に記載のコネクタ組立品。
【請求項8】
前記翼部の各々が第1ロック機構を有し、前記台部が前記翼部の対応する1つにそれぞれ隣接する2つの側壁を含み、前記側壁の各々が第2ロック機構を有し、これにより、前記取付部の前記本体が前記台部の前記溝(channel)に位置するときに、2つの対応する翼部及び側壁により、前記第1ロック機構と前記第2ロック機構が前記本体を前記台部に保持するように協働する請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項9】
前記台部における前記第2ロック機構から前記2つの翼部における前記第1ロック機構を外したために、前記2つの翼部が互いに近づくように押さているときに、前記台部から前記取付部が取り外される請求項8に記載のコネクタ組立品。
【請求項10】
前記本体が前記台部から離れた状態で、前記取付部が、前記横棒を前記溝(groove)に収容されることにより前記台部に結合し、これにより、前記横棒と前記溝(groove)との接触は、前記入口と前記出口が前記流出ポートと前記流入ポートにそれぞれ接続するとともに、前記溝(channel)内の位置へと前記本体を軸旋回移動するように、旋回軸を形成している請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項11】
加熱された流体が加圧されているときに、加熱された流体が前記取付部に入り、そして出て循環するために、前記流入ポートと前記流出ポートにそれぞれ結合することで、前記入口と前記出口の各々にバルブガスケットがはめ込まれる請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項12】
一体のケーシングは、バルブガスケットを収容するようにそれぞれ構成される2本の通路を有し、前記ケーシングは、前記入口及び前記出口の対応する1つにそれぞれはめ込まれる通路内に、前記バブルガスケットとともに、前記取付部に固定的に保持されるように適合され、前記ケーシングにおける前記入口及び前記出口の前記通路は、前記取付部が前記台部に結合されているときに、前記流入ポートと前記流出ポートにそれぞれ接続し、前記通路内の前記バルブガスケットが、前記取付部が前記台部に結合されていないときに、前記取付部の前記入口と前記出口からの流体漏れを防ぎ、かつ、前記流出ポートへの前記入口と前記流入ポートへの前記出口とを接続することによって、前記取付部と前記台部との間に形成されるそれぞれの通路からの流体漏れを防ぐことをさらに含む請求項1に記載のコネクタ組立品。
【請求項13】
基部に設けられた横棒と末部から突出する入口及び出口とを有する細長な本体と、前記入口と前記出口が突出する方向とは逆方向に延びる2つの翼部とを有する熱交換器に接続する取付部、並びに、前記本体を収容するための縦溝(channel)と、前記本体が前記溝(channel)内の位置に軸旋回移動して前記横棒が前記溝(groove)に収容される前に、前記横棒が接触する前記溝(channel)と直交する溝(groove)と、前記本体が前記溝(channel)に位置するときに前記流入ポートと前記流出ポートがそれぞれ前記出口と前記入口に接続するために台部に設けられた前記入口及び前記出口とを有する、前記取付部が結合する前記台部と、を含むコネクタ組立品。
【請求項14】
前記熱交換器が、点滴液と、前記点滴液を温めるために加熱された循環流体とが流れる管を含む請求項13に記載のコネクタ組立品。
【請求項15】
前記取付部が、前記取付部に点滴液を受け入れるために、点滴ラインに接続するように適合する、前記本体の前記基部における基部ポートを有し、前記点滴液が前記熱交換器の第1内腔を流れ、前記熱交換器の他の内腔を循環する加熱された流体により前記点滴液が加熱され、前記点滴液が前記熱交換器から患者側ラインに排出される請求項13に記載のコネクタ組立品。
【請求項16】
前記台部は、流体が所定温度に加熱される加熱器の1部であり、加熱された流体が、前記熱交換器の循環のために前記流出ポートから前記取付部の前記入口へ排出され、再加熱のために前記出口及び前記流入ポートを介して前記加熱器に戻る請求項13に記載のコネクタ組立品。
【請求項17】
前記翼部の各々が第1ロック機構を有し、前記台部が前記翼部の対応する1つにそれぞれ隣接する2つの側壁を含み、前記側壁の各々が第2ロック機構を有し、これにより、前記取付部の前記本体が前記台部の前記溝(channel)に位置するときに、2つの対応する翼部及び側壁により、前記第1ロック機構と前記第2ロック機構が前記本体を前記台部に保持するように協働する請求項13に記載のコネクタ組立品。
【請求項18】
加熱された流体が加圧されているときに、加熱された流体が前記取付部に入り、そして出て循環するために、前記流入ポートと前記流出ポートにそれぞれ結合するように、前記入口と前記出口の各々にバルブガスケットがはめ込まれる請求項13に記載のコネクタ組立品。
【請求項19】
一体のケーシングは、バルブガスケットを収容するようにそれぞれ構成される2本の通路を有し、前記ケーシングは、前記入口及び前記出口の対応する1つにそれぞれはめ込まれる通路内に、前記バブルガスケットとともに、前記取付部に固定的に保持されるように適合され、前記ケーシングにおける前記入口及び前記出口の前記通路は、前記取付部が前記台部に結合されているときに、前記流入ポートと前記流出ポートにそれぞれ接続し、前記通路内の前記バルブガスケットが、前記取付部が前記台部に結合されていないときに、前記取付部の前記入口と前記出口からの流体漏れを防ぎ、かつ、前記流出ポートへの前記入口と前記流入ポートへの前記出口とを接続することによって、前記取付部と前記台部との間に形成されるそれぞれの通路からの流体漏れを防ぐことをさらに含む請求項13に記載のコネクタ組立品。
【請求項20】
取付部が細長な本体を有し、前記本体は、その基部に設けられた横棒を有し、かつ、その末部から突出する入口と出口とを有し、
前記取付部が結合する台部が、前記本体を受ける縦溝(channel)を有し、前記本体が前記溝(channel)内の位置に軸旋回移動して前記横棒が溝(groove)に収容される状態となる前に、前記横棒が接触する前記溝(channel)に直交する前記溝(groove)と、前記本体が前記溝(channel)に位置するときに前記出口と前記入口にそれぞれ接続する流入ポートと流出ポートとを有し、
熱交換器が前記取付部の末端に接続し、前記熱交換器が複数の内腔を有し、その複数のうちの1つの内腔が前記入口に接続し、また、その他の内腔が前記出口に接続し、前記1つの内腔と前記他の内腔が、それらの間に通り抜けられる流体経路を形成するために、末端に流体移動可能に接続され、
前記台部が1部である加熱器、前記加熱器が流体を所定温度に加熱し、加熱された流体が、前記台部の前記流出ポートから前記取付部の前記入口を通って、前記熱交換器へ排出され、前記1つの内腔から前記他の内腔と前記出口に流れ、前記台部の前記流入ポートを介して前記加熱器に戻り、戻った流体が前記加熱器により前記所定温度に加熱される、
装置。
【請求項21】
前記取付部が、点滴ラインが点滴液を前記取付部に接続される基部ポートを有し、前記取付部が、点滴液が前記熱交換器を通過して流れるために、前記点滴ラインを前記熱交換器内の通り抜けられる内腔に接続するように構成され、点滴液が加熱された流体により加熱された点滴液は、前記通り抜けられる内腔に沿って流れる請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記取付部が前記入口と前記出口が突出する方向とは逆方向に延びる2つの翼部を有し、前記翼部の各々が第1ロック機構を有し、前記台部が前記翼部の対応する1つにそれぞれ隣接する2つの側壁を含み、前記側壁の各々が第2ロック機構を有し、これにより、前記取付部の前記本体が前記台部の前記溝(channel)に位置するときに、2つの対応する翼部及び側壁により、前記第1ロック機構と前記第2ロック機構が前記本体を前記台部に保持するように協働する請求項20に記載の装置。
【請求項23】
加熱された流体が前記取付部に入り、そして出て循環するために、前記流入ポートと前記流出ポートにそれぞれ結合するように、前記入口と前記出口の各々にバルブガスケットがはめ込まれる請求項20に記載の装置。
【請求項24】
一体のケーシングは、バルブガスケットを収容するようにそれぞれ構成される2本の通路を有し、前記ケーシングは、前記入口及び前記出口の対応する1つにそれぞれはめ込まれる通路内に、前記バブルガスケットとともに、前記取付部に固定的に保持されるように適合され、前記ケーシングにおける前記入口及び前記出口の前記通路は、前記取付部が前記台部に結合されているときに、前記流入ポートと前記流出ポートにそれぞれ接続し、前記通路内の前記バルブガスケットが、前記取付部が前記台部に結合されていないときに、前記取付部の前記入口と前記出口からの流体漏れを防ぎ、かつ、前記流出ポートへの前記入口と前記流入ポートへの前記出口とを接続することによって、前記バルブガスケットが前記取付部と前記台部との間に形成されるそれぞれの通路からの流体漏れを防ぐことをさらに含む請求項20に記載の装置。

【公表番号】特表2012−520729(P2012−520729A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500782(P2012−500782)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/000719
【国際公開番号】WO2010/107472
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(307048044)スミス メディカル エーエスディー インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】