【課題】 本発明の課題は、表面膜特性に優れ、ならびに画像濃度ムラの改良された熱現像感光材料それを用いた画像形成方法を提供することである。
【解決手段】 支持体の少なくとも一方面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層と、非感光性層とを有する熱現像感光材料であって、前記非感光性層が、前記感光性ハロゲン化銀の分光感度極大波長の０．３倍以上４倍以下の平均粒子サイズを有する不定形マット剤を含有することを特徴とする。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
支持体の少なくとも一方面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層と、非感光性層とを有する熱現像感光材料であって、前記非感光性層が、前記感光性ハロゲン化銀の分光感度極大波長の０．３倍以上４倍以下の平均粒子サイズを有する不定形マット剤を含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項２】
前記分光感度極大波長が、４００ｎｍ以上９５０ｎｍ以下であることを特徴とする請求項１に記載の熱現像感光材料。
【請求項３】
前記分光感度極大波長が、５００ｎｍ以上８５０ｎｍ以下であることを特徴とする請求項２に記載の熱現像感光材料。
【請求項４】
特性曲線におけるコントラストが２．５以上４．０以下であることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項５】
前記非感光性層を前記画像形成層の前記支持体から遠い側に有することを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項６】
前記非感光性層が、最外層であることを特徴とする請求項５に記載の熱現像感光材料。
【請求項７】
前記非感光性層のバインダーの５０質量％以上がゼラチンであることを特徴とする請求項５または請求項６に記載の熱現像感光材料。
【請求項８】
前記不定形マット剤が、硫酸バリウム、二酸化チタン、硫酸ストロンチウムバリウム、および二酸化ケイ素などの無機物、またはポリテトラフルオロエチレン、セルロースアセテート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンカーボネート、および澱粉などの有機高分子化合物より選ばれる粒子であることを特徴とする請求項１〜請求項７のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項９】
前記不定形マット剤が二酸化ケイ素粒子であることを特徴とする請求項８に記載の熱現像感光材料。
【請求項１０】
前最外層が炭素原子数が２以上でフッ素原子数が１２以下のフッ化アルキル基を有するフッ素化合物を含有することを特徴とする請求項１〜請求項９のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１１】
前記請求項１〜請求項１０のいずれか１項に記載の熱現像感光材料を画像露光し熱現像することによって画像を形成する画像形成方法であって、前記画像露光がレーザーによる走査露光であって該レーザーの照射角度が前記熱現像感光材料の露光面上の法線に対して３度以上４５度以下であることを特徴とする画像形成方法。
【請求項１２】
前記画像露光および前記熱現像を搬送速度１６ｍｍ／秒以上で前記熱現像感光材料を搬送しながら行うことを特徴とする請求項１１に記載の画像形成方法。

【公開番号】特開２００６−３４３５９７（Ｐ２００６−３４３５９７Ａ）
【公開日】平成１８年１２月２１日（２００６．１２．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−１６９９９１（Ｐ２００５−１６９９９１）
【出願日】平成１７年６月９日（２００５．６．９）
【出願人】（０００００５２０１）富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Ｆターム（参考）】