説明

熱的にコンプライアントなタービンシュラウドマウント

【課題】すべての動作条件で漏れと応力を共に低減するために、高温動作条件でシュラウドとその支持構造の間の曲率偏差を低減できるシュラウドを提供する。
【解決手段】シュラウドセグメント112は、ガスタービンエンジン内の回転タービンブレードの列を囲むように適合される。シュラウドセグメントは、第1の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1の取付けフランジ130と、第2の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のオーバーハング134とを含む。第1のオーバーハングは、第1の取付けフランジと第1のオーバーハングの間で第1の溝138が画定されるように、第1の取付けフランジに平行に、またその径方向で中央寄りに配置される。第1および第2の曲率半径は、互いに実質的に異なる。シュラウドセグメントは、支持構造またはシュラウドハンガ114に接続され、シュラウドアセンブリ110を形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にガスタービン構成要素に関し、より詳細には、タービンシュラウドおよび関連ハードウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンは、これらのガスからエネルギーを効率的に生成および抽出するために、高温で動作させることが望ましい。ガスタービンエンジンのある種の構成要素、たとえば静止側シュラウドとそれらの支持構造は、燃焼ガスの加熱されたストリームにさらされる。シュラウドは1次ガス流温度に耐えるように構築されるが、その支持構造は、そのように構築されず、1次ガス流温度から保護しなければならない。そのために、2次流路と1次流路の間で陽差圧(positive pressure difference)が維持される。これは、逆流マージンまたは「BFM(back flow margin)」と表される。陽性BFMは、どの漏れ流も確実に非流路エリアから流路に移動し、他方の方向で移動しないようにする。
【0003】
従来技術のタービン設計では、上述のシュラウドおよび支持部材など様々なアーチ形フィーチャは、低温(すなわち、室温)組立て条件下で、それらの界面部において整合周縁曲率を有するように設計される。高温エンジン動作条件の間、シュラウドおよびハンガは加熱され、それら自体の温度応答に従って膨張する。シュラウド温度は支持構造温度よりはるかに高いため、シュラウドセグメントの曲率は、定常状態の高温動作条件下で、界面部において支持構造より大きく、それと異なるように膨張することになる。さらに、シュラウド内での温度勾配が支持構造内より大きく、シュラウドがよりたわむ、またはコーディング(cording)する。
【0004】
シュラウドセグメントと支持構造の間の、これらの曲率差のため、シュラウドセグメントと支持構造の間で漏れ間隙(leakage gap)が形成され、それにより冷却空気の過大な漏れが引き起こされ、最終的に高温の流路ガスを局所的に吸い込む危険が高まる。また、これらの曲率差は、高温条件でシュラウドおよびハンガに対して応力を生み出し、シュラウドおよびハンガの寿命を低下させる。これにより、「Cクリップ」として知られるリテーナを使用しシュラウドセグメントを支持構造に固定するシュラウドアセンブリが使用されている。Cクリップは、歪みを可能にするが、非常に応力を受ける構成要素であり、それによりそれら自体の問題が提示され、破断した場合、重大なエンジン損傷が引き起こされる可能性がある。
【特許文献1】米国特許第6354795号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、すべての動作条件で漏れと応力を共に低減するために、高温動作条件でシュラウドとその支持構造の間の曲率偏差を低減することができるシュラウド設計が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の必要は本発明によって満たされ、本発明は、一態様によれば、ガスタービンエンジン内の回転タービンブレードの列を囲むように適合されたアーチ形シュラウドセグメントにおいて、第1の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1の取付けフランジと、第2の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のオーバーハングであって、第1の取付けフランジと第1のオーバーハングの間で第1の溝が画定されるように、第1の取付けフランジに平行に、またその径方向で中央寄りに配置されたオーバーハングとを含み、第1および第2の曲率半径が、互いに実質的に異なるシュラウドセグメントを提供する。
【0007】
本発明の他の態様によれば、ガスタービンエンジン用のシュラウドアセンブリは、第1の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のフックを有する支持構造と、回転タービンブレードの列を囲むように適合された少なくとも1つのアーチ形シュラウドセグメントとを備え、シュラウドセグメントが、第2の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1の取付けフランジと、第3の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のオーバーハングであって、第1の取付けフランジと第1のオーバーハングが、第1のフックを受け取るためにそれらの間で第1の溝を画定するように、第1の取付けフランジに平行に、またその径方向で中央寄りに配置されたオーバーハングとを含む。第2および第3の曲率半径のうち選択された一方が、第2および第3の曲率半径のうちの他方ならびに第1の曲率半径のどちらとも実質的に異なる。
【0008】
本発明は、添付の図面と共に以下の説明を参照することによって、最もよく理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
同一の符号が様々な図全体にわたって同じ要素を示す諸図面を参照すると、図1は、一続きのタービンブレード(図示せず)を近接して囲むように環状アレイで円周方向に配列され、それによって、高温燃焼ガス用の外部径方向流路境界を画定する複数のアーチ形シュラウドセグメント12を備える、既知のタイプの高圧タービン(HPT)シュラウドアセンブリ10の一部分を示す。支持構造14は、エンジンケーシング(図示せず)によって担持され、シュラウドセグメント12をそのケーシングに対して保持する。支持構造14は、離隔された前方および後方の径方向で延びるアーム16および18をそれぞれ有する。支持構造14は、単一の連続する360°構成要素とすることも、2つ以上のアーチ形セグメントに分割することもできる。アーチ形前方フック20は、前方アーム16から軸方向で後方に延び、アーチ形後方フック22は、後方アーム18から軸方向で後方に延びる。
【0010】
シュラウドセグメント12は、前方取付けフランジ30および後方取付けフランジ32をそれぞれ担持する前方レール26および後方レール28を有するアーチ形ベース24を含む。また、シュラウドセグメント12は、前方取付けフランジ30および後方取付けフランジ32と協動してそれぞれ前方溝38および後方溝40を画定する前方オーバーハング34および後方オーバーハング36を有する。前方取付けフランジ30は前方フック20に係合し、後方取付けフランジ32は後方フック22に係合する。
【0011】
図2は、シュラウドセグメント12の後方部分の拡大図であり、様々な構成要素の半径を示す。「R1」は、シュラウドセグメント12の前方オーバーハング34の外側半径である。「R2」は、支持構造14の前方フック20の内側半径であり、「R3」はその外側半径である。最後に、「R4」は、シュラウドセグメント12の前方取付けフランジ30の内側半径である。これらの半径は、様々な構成要素間で界面42および44を画定する。たとえば、前方オーバーハング34の半径「R1」と、前方フック20の「R2」は、界面42で出会う。
【0012】
図3Aは、低温(すなわち、室温)組立て条件でのこれらの界面42および44の曲率の関係を示す。諸曲率は、この条件で、予め選択された寸法関係になるように設計される。本明細書では、「予め選択された寸法関係」という用語は、構成要素間の特定の所期の関係が、指定された径方向間隙であろうと、構成要素間の間隙が公称ゼロである「整合界面」であろうと、指定された量の径方向干渉であろうと、その関係がその界面部で多少とも一貫して当てはまることを意味する。たとえば、図3Aでは、半径R1が半径R2に等しく、半径R3が半径R4に等しい点で、界面42および44は共に「整合界面」である。「曲率」という用語を使用し、直線からの偏差を指すこと、また曲率の大きさは、ある構成要素または構成要素のフィーチャの円半径に反比例することに留意されたい。
【0013】
図3Bは、低温組立て条件から高温エンジン動作条件への界面42および44の変化を示す。動作温度、たとえば約538℃(1000°F)から約982℃(1800°F)のバルク材料温度では、シュラウドセグメント12および支持構造14が加熱され、それら自体の温度応答に従って膨張する。シュラウド温度は、支持構造温度よりはるかに高いため、シュラウドセグメント12の曲率は、定常状態の高温動作条件下で、界面42および44部において支持構造14より大きく、それと異なるように膨張することになる。さらに、シュラウドセグメント12内での温度勾配が支持構造14内より大きい。その結果、シュラウドセグメント12とその前方取付けフランジ30は、前方フック20よりはるかに大きい程度で、扁平な形状に膨張しその半径を増す傾向がある(「コーディング」と称される現象)。これにより、界面42および44部において、それぞれ間隙「G1」および「G2」が形成される。これらの間隙は、おそらくは高温ガスが非流路領域内に吸い込まれる点まで、過大な漏れを許し、許容されるBFMを低下させる可能性がある。さらに、高温動作条件では、シュラウド前方フック20は、熱歪みを可能にするように膨張しなければならない。これは、前方取付けフランジ30、オーバーハング34、およびシュラウドセグメント12の高温表面内に応力を導入する。この応力は、より短い寿命と、サイクル疲労破断の危険の増大に通じる。
【0014】
図4は、本発明に従って構築されたシュラウドアセンブリ110を示す。シュラウドアセンブリ110は、大抵の態様において従来技術のシュラウドアセンブリ10と実質的に同一であり、離隔された前方および後方の径方向で延びるアーム116および118をそれぞれ有する支持構造114と、アーチ形の前方フック120および後方フック122とを含む。シュラウドセグメント112は、前方取付けフランジ130および後方取付けフランジ132をそれぞれ担持する前方レール126および後方レール128を有するアーチ形ベース124を含む。また、シュラウドセグメント112は、前方取付けフランジ130および後方取付けフランジ132と協動してそれぞれ前方溝138および後方溝140を画定する前方オーバーハング134および後方オーバーハング136を有する。前方取付けフランジ130は前方フック120に係合し、後方取付けフランジ132は後方フック122に係合する。
【0015】
シュラウドアセンブリ110は、主にシュラウドセグメント112のある種の寸法の選択においてシュラウドアセンブリ10と異なり、その選択は、これらの構成要素間の界面142および144に影響を及ぼす(図5Aおよび図5B参照)。低温組立て条件下で整合界面を作り出すように構成要素曲率が選択される従来技術の慣例とは対照的に、シュラウドセグメント112は、ある量の偏差または「補正」を曲率内に組み込む。
【0016】
図5Aは、これらの界面142および144の「低温曲率」とも称される、低温(すなわち、周囲環境温度)組立て条件におけるそれらの曲率の関係を示す。界面の「高温」曲率は、予想される高温エンジン動作条件で、予め選択された寸法関係を達成するように選択される。具体的には、シュラウドセグメント112が曲がるための空間を提供するが、すべての動作条件でアセンブリ接触を維持することを意図して、界面142または144のうち一方が、低温組立て条件で整合するように形成される一方、他方の界面が、高温サイクル条件で整合するように形成される。
【0017】
図5Aに示されている例では、シュラウド前方オーバーハング134の外部表面の曲率が、低温条件で前方フック120の曲率より大きい。間隙「G3」が、界面142部で配置される。前方フック120および前方取付けフランジ130の曲率は、界面144が「整合」界面となるように、実質的に同じである。
【0018】
動作温度、たとえば約538℃(1000°F)から約982℃(1800°F)のバルク材料温度では、シュラウドセグメント112、その前方取付けフランジ130、および前方オーバーハング134が、前方フック120より高温になり、より大きく膨張することになり、間隙「G3」を共に近づかせ、界面144部で間隙「G4」を開かせる(図5B参照)。
【0019】
図6Aに示されている例では、前方取付けフランジ130の曲率が、低温条件で前方フック120の曲率より大きい。間隙「G5」が、界面144部で配置される。前方フック120およびシュラウドオーバーハング134の曲率は、界面142が「整合」界面となるように、実質的に同じである。
【0020】
動作温度、たとえば約538℃(1000°F)から約982℃(1800°F)のバルク材料温度では、シュラウドセグメント112、その前方取付けフランジ130、および前方オーバーハング134が、前方フック120より高温になり、より大きく膨張することになり、間隙「G5」を共に近づかせ、界面142部で間隙「G6」を開かせる(図6B参照)。
【0021】
上述の例のそれぞれでは、界面142および144が、高温条件と低温条件で交互に接触し、曲げ応力および冷却流漏れを低減する、またはなくする一方、シュラウドセグメント112を定位置に保持する。本システムは、アセンブリ上で熱的に導入された応力を低減する、またはなくする。本発明についてシュラウドアセンブリ110の前端に関してのみ述べられているが、曲率「補正」の同じ原理は、後方取付けフランジ132、後方フック122、およびシュラウドセグメント112の後方オーバーハング136にだけ適用することも、シュラウドセグメント112の前端および後端に共に適用することもできる。
【0022】
所望の補正を計算するために、シュラウドアセンブリ110の高温挙動をモデル化する好適な手段を使用し、構成要素が高温動作条件に加熱されたときの構成要素の寸法変化をシミュレーションする。次いで、構成要素の低温寸法は、適切な「スタックアップ(stack-up)」または寸法相互関係が高温動作条件で得られるように設定される。
【0023】
補正量は、特定の応用例と共に変わることになる。熱膨張の作用を完全になくするために、選択された構成要素の半径の2または3インチ程度の変化が必要とされる可能性がある。これは、理論的には、界面142または界面144が高温動作条件で整合することを可能にすることになる。この結果が、図5Bおよび図6Bに示されているものである。
【0024】
実際には、高温動作条件で、予め選択された寸法関係を、所望の程度で得ることと、低温組立て条件で、構成要素不整合によって引き起こされた組立て時の難点を管理することの間で、バランスを取らなければならない。また、低温組立て条件において、構成要素応力を許容される制限内で保たなければならない。図の例では、シュラウド前方取付けフランジ130またはオーバーハング134の半径の変化または「補正」は、約1.02mm(0.030インチ)から約1.27mm(0.050インチ)とすることができる。この補正量は、上述の間隙を完全になくさない可能性があるが、動作温度範囲全体にわたって間隙サイズを最小限に抑え、したがって漏れを最小限に抑えることになる。
【0025】
上述の「補正」について、様々な構成要素の曲率全体を修正することの点から述べたが、1つまたは複数の構成要素の厚さを変えることによって所望の寸法関係を達成することも可能であることに留意されたい。これは、重要な界面部でそれらの曲率を修正する効果を有する。たとえば、前方シュラウドオーバーハング134は、その外側半径がその内側半径より小さくなり、中央部で最大である、また遠位端近くで先細になる厚さを有するテーパ形状になるように整合することができる。
【0026】
図7は、長手方向部材217によって連結された、離隔された前方および後方の径方向で延びるアーム216および218をそれぞれ有する、概してアーチ形のシュラウドハンガ214を有する代替のシュラウドアセンブリ210を示す。アーチ形前方フック220は、前方アーム216から軸方向で後方に延び、アーチ形後方フック222は、後方アーム218から軸方向で後方に延びる。
【0027】
各シュラウドセグメント212は、径方向で外向きに延びる前方レール226および後方レール228をそれぞれ有するアーチ形ベース224を含む。前方取付けフランジ230は、各シュラウドセグメント212の前方レール226から前方に延び、後方取付けフランジ232は、各シュラウドセグメント212の後方レール228から後方に延びる。軸方向で延びる前方オーバーハング234は、前方取付けフランジ230に平行であり、それと協動して前方溝238を形成する。前方取付けフランジ230は、シュラウドハンガ214の前方フック220に係合する。各シュラウドセグメント212の後方取付けフランジ232は、シュラウドハンガ214の後方フック222と並設され、一般に「Cクリップ」240と称する複数の保持部材によって定位置に保持することができる。
【0028】
前方取付けフランジ130および前方オーバーハング134に関して上述した曲率の変化は、シュラウドハンガ214とシュラウドセグメント212の間の漏れを低減するために、シュラウドセグメント212の前方取付けフランジ230または前方オーバーハング234に、あるいは両方に適用することができる。
【0029】
上述の構成により、後縁フック漏れ流が実質的に低減される可能性があり、シュラウドBFMが向上される。また、界面間の空間により、シュラウドセグメント112およびシュラウドハンガ134内で曲げ応力が著しく低減され、またはなくされ、高温エンジン動作条件で歪みおよび耐久性の危険が最小限に抑えられる。これにより、一般にそれ自体有益なものと考えられるシュラウドセグメント112の数を削減する機会がもたらされる可能性があり、また、隣接するシュラウドセグメント112間の継手の数と、関連する漏れの可能性を低減する。
【0030】
ガスタービンエンジン用のシュラウドアセンブリについて述べた。本発明の特定の実施形態について述べられているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなしに、様々な修正をそれらに加えることができることが、当業者には明らかとなるであろう。たとえば、本発明は、上記で第2段シュラウドアセンブリに関して詳しく述べられているが、同様な構造を、タービンの他の部分に組み込むことができる。したがって、本発明の好ましい実施形態の前述の説明、および本発明を実施するための最良の形態は、例示のために提供されているにすぎず、限定するために提供されていない。本発明は、特許請求の範囲によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】従来技術の高圧タービンシュラウドアセンブリの一部分の横断面図である。
【図2】図1のシュラウドアセンブリの一部分の拡大図である。
【図3A】低温組立て条件での図2の線3−3に沿った部分横断面図である。
【図3B】高温動作条件での図2の線3−3に沿った部分横断面図である。
【図4】本発明に従って構築されたシュラウドアセンブリの横断面図である。
【図5A】低温組立て条件での図4の線5−5に沿った部分横断面図である。
【図5B】高温動作条件での図4の線5−5に沿った部分横断面図である。
【図6A】低温組立て条件での本発明の代替実施形態を示す、図4の線6−6に沿った部分横断面図である。
【図6B】高温動作条件での図4の線6−6に沿った部分横断面図である。
【図7】代替シュラウドアセンブリの横断面図である。
【符号の説明】
【0032】
10 高圧タービン(HPT)
12 アーチ形シュラウドセグメント
14 支持構造
16 前方の径方向で延びるアーム
18 後方の径方向で延びるアーム
20 アーチ形前方フック
22 アーチ形後方フック
24 アーチ形ベース
26 前方レール
28 後方レール
30 前方取付けフランジ
32 後方取付けフランジ
34 前方オーバーハング
36 後方オーバーハング
38 前方溝
40 後方溝
42 界面
44 界面
R1 半径
R2 半径
R3 半径
R4 半径
G1 間隙
G2 間隙
G3 間隙
G4 間隙
G5 間隙
G6 間隙
110 シュラウドアセンブリ
112 シュラウドセグメント
114 支持構造
116 前方の径方向で延びるアーム
118 後方の径方向で延びるアーム
120 アーチ形前方フック
122 アーチ形後方フック
124 アーチ形ベース
126 前方レール
128 後方レール
130 前方取付けフランジ
132 後方取付けフランジ
134 前方オーバーハング
136 後方オーバーハング
138 前方溝
140 後方溝
142 界面
144 界面
210 シュラウドアセンブリ
212 シュラウドセグメント
214 シュラウドハンガ
216 前方の径方向で延びるアーム
217 長手方向部材
218 後方の径方向で延びるアーム
220 アーチ形前方フック
222 アーチ形後方フック
224 アーチ形ベース
226 前方レール
228 後方レール
230 前方取付けフランジ
232 後方取付けフランジ
234 前方オーバーハング
238 前方溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン内の回転タービンブレードの列を囲むように適合されたアーチ形シュラウドセグメント(112)において、
第1の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1の取付けフランジ(130)と、
第2の曲率半径(R2)を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のオーバーハング(134)と、
を備え、
前記第1のオーバーハングは、前記第1の取付けフランジ(130)と該第1のオーバーハング(134)の間で第1の溝(138)が画定されるように、前記第1の取付けフランジ(130)に平行に且つその径方向で中央寄りに配置されており、
前記第1および第2の曲率半径が、互いに実質的に異なる、シュラウドセグメント。
【請求項2】
前記第1の取付けフランジ(130)に対して軸方向で離隔された関係で配置された、第3の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第2の取付けフランジ(132)と、
前記第1のオーバーハング(134)に対して軸方向で離隔された関係で配置された、第4の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第2のオーバーハング(136)と、
を更に備え、
前記第2のオーバーハング(136)は、前記第2の取付けフランジ(132)と該第2のオーバーハング(136)の間で第2の溝(140)が画定されるように、前記第2の取付けフランジ(132)に平行に且つその径方向で中央寄りに配置されており、
前記第3および第4の曲率半径が、互いに実質的に異なる、請求項1記載のシュラウドセグメント(112)。
【請求項3】
ガスタービンエンジン用のシュラウドアセンブリ(110)であって、
第1の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のフック(120)を有する支持構造と、
回転タービンブレードの列を囲むように適合された少なくとも1つのアーチ形シュラウドセグメント(112)とを備え、
前記シュラウドセグメントが、
第2の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1の取付けフランジ(130)と、
第3の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第1のオーバーハング(134)と、
を備え、
前記第1のオーバーハング(134)は、前記第1の取付けフランジ(130)と第1のオーバーハング(134)が、前記第1のフック(120)を受け取るためにそれらの間で第1の溝(138)を画定するように、前記第1の取付けフランジ(130)に平行に且つその径方向で中央寄りに配置されており、
前記第2および第3の曲率半径のうち選択された一方が、前記第2および第3の曲率半径のうちの他方ならびに前記第1の曲率半径のどちらとも実質的に異なる、シュラウドアセンブリ。
【請求項4】
前記支持構造によって担持された、第4の曲率半径を有する、軸方向で延びる第2のフック(122)と、
前記第1の取付けフランジ(130)に対して軸方向で離隔された関係で配置された、第5の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第2の取付けフランジ(132)と、
前記第1のオーバーハング(134)に対して軸方向で離隔された関係で配置された、第6の曲率半径を有するアーチ形の、軸方向で延びる第2のオーバーハング(136)と、
を更に備え、
前記第2のオーバーハング(136)は、前記第2のフック(122)を受け取るために前記第2の取付けフランジ(132)と該第2のオーバーハング(136)の間で第2の溝(140)が画定されるように、前記第2の取付けフランジ(132)に平行に且つその径方向で中央寄りに配置されており、
前記第5および第6の曲率半径のうち選択された一方が、前記第5および第6の曲率半径のうちの他方ならびに前記第4の曲率半径のどちらとも実質的に異なる、請求項3記載のシュラウドアセンブリ(110)。
【請求項5】
前記エンジンが、高温動作条件で、その低温組立て条件における温度より実質的に高い温度を有し、
前記第1のオーバーハング(134)と前記ハンガ(114)の間で配置された第1の界面(142)と、
前記第1の取付けフランジ(130)と前記ハンガ(114)の間で配置された第2の界面(144)と、
を更に備え、
前記第1のオーバーハング(134)および前記第1の取付けフランジ(130)の曲率が、前記低温組立て条件で前記界面(142、144)のうち一方に第1の間隙が存在するように選択され、前記第1の間隙が、前記高温動作条件で減少し、
前記高温動作条件で前記界面(142、144)のうちの他方に第2の間隙が存在し、前記第2の間隙が、前記低温組立て条件で減少する、請求項3記載のシュラウドアセンブリ(110)。
【請求項6】
前記第1および第2の間隙のうち一方が、前記低温組立て条件で実質的になくなり、前記間隙のうちの他方が、前記高温動作条件で実質的になくなる、請求項5記載のシュラウドアセンブリ(210)。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−46607(P2007−46607A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−213677(P2006−213677)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】