説明

片持架設工法における橋脚上部の施工方法

【課題】片持架設工法における脚上部の施工に際し、枠組み足場を使用することなく、少ない工数で短期間に施工できる橋脚上部の施工方法の提供。
【解決手段】脚頭部を形成するための脚頭部用ブラケット支保工を前記橋脚本体の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚本体部の上端に吊り操作手段を支持させ、該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記脚頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚本体部の上端部外周に固定し、その固定されたブラケット支保工上に支持させて脚頭部成形用の型枠を組んで前記脚頭部を形成し、該脚頭部を構築した後、前記柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を、前記脚頭部の外周に支持させて設置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として橋梁の片持架設工法、即ち、橋脚上端上に形成した柱頭部側面より片持梁を所定長さずつ延長させる方式の橋梁架設工法において、先に施工されている橋脚本体の上端部外周にブラケット支保工に型枠を支持させて脚頭部及び柱頭部又は柱頭部を形成する片持架設工法における橋脚上部の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、橋梁を構築するための片持架設工法において、先に施工されている橋脚本体上の脚頭部及びその上に形成される柱頭部の施工は、次の順序で行われている(例えば特許文献1)。図12に示すように、脚頭部の無い橋脚本体1が形成された後、その橋脚本体1の周囲に枠組み足場2を地上より立ち上げ、これを橋脚本体1に固定する。この枠組み足場2を利用して脚頭部用の型枠3を組み、コンクリートを打設して橋脚本体1の上端部を延長させる形状に脚頭部3を形成する。しかる後図13に示すように、枠組み足場2の一部を解体し、脚頭部用ブラケット支保工4を組み立て、このブラケット支保工4に支持させて型枠を組み、片持梁の基端部構成する柱頭部5を脚頭部3の上端に一体に形成する。
【0003】
このようにして柱頭部5を形成した後、図14に示すように柱頭部5上に移動作業車(ワーゲン)6を搭載し、このワーゲン6から吊り足場7を吊り下げ、片持梁式の橋桁8を一定長さずつ延長させる。脚頭部用ブラケット支保工4は、不要となった後に適宜時期に解体して地上に吊り降ろす。
【特許文献1】特開平6−235208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の柱頭部施工方法では、地上から枠組み足場を積み上げるものであるため、特に橋脚の長さが長い場合には、枠組み足場の組み立て及び解体作業に多くの労力と時間を擁するため、工費が嵩むとともに工期が長くなるという問題があった。
【0005】
本発明はこのような従来の問題に鑑み、片持架設工法における脚上部の施工に際し、枠組み足場を使用することなく、少ない工数で短期間に施工できる橋脚上部の施工方法の提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、先に構築されている橋脚上に片持にて張出す橋桁部の基端部を構成する柱頭部を構築し、該柱頭部より片持式にて橋桁を張出し施工する片持架設工法における橋脚上部の施工方法において、前記脚頭部を形成するための脚頭部用ブラケット支保工を前記橋脚本体の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚本体部の上端に吊り操作手段を支持させ、該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記脚頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚本体部の上端部外周に固定し、
その固定されたブラケット支保工上に支持させて脚頭部成形用の型枠を組んで前記脚頭部を形成し、該脚頭部を構築した後、前記柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を、前記脚頭部の外周に支持させて設置することにある。
【0007】
請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記脚頭部用ブラケット支保工の地上における組み立ては、全体を複数に分割した形状の複数の部分ブラケット支保工に形成し、その部分ブラケット支保工毎に前記橋脚本体の上端部外周の所定の位置まで吊り上げてそれぞれを橋脚本体に固定することにある。
【0008】
請求項3に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記脚頭部用ブラケット支保工の地上における組み立ては、橋脚本体全体の全周を囲む形状に全体を一体化させ、これを前記橋脚本体の上端部外周の所定の位置まで吊り上げて固定することにある。
【0009】
請求項4に記載の発明の特徴は、前記請求項1,2又は3のいずれか1の請求項の構成に加え、前記脚頭部を構築した後、前記脚頭部成形用の型枠を解体し、前記脚頭部用ブラケット支保工を吊り操作手段により脚頭部の上端部外周まで引き上げて該脚頭部外周に固定し、これを柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工として使用することにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、先に構築されている橋脚上に片持にて張出す橋桁部の基端部を構成する柱頭部を構築し、該柱頭部より片持式にて橋桁を張出し施工する片持架設工法における橋脚上部の施工方法において、前記柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を前記橋脚の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚の上端に吊り操作手段を支持させ、該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記柱頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚の上端部外周に固定し、その固定されたブラケット支保工上に支持させて柱頭部成形用の型枠を組んで前記柱頭部を形成することにある。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、請求項1に記載の如く、脚頭部を形成するための脚頭部用ブラケット支保工を前記橋脚本体の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚本体部の上端に吊り操作手段を支持させ、該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記脚頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚本体部の上端部外周に固定し、その固定されたブラケット支保工上に支持させて脚頭部成形用の型枠を組んで前記脚頭部を形成し、該脚頭部を構築した後、前記柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を、前記脚頭部の外周に支持させて設置することとしたことにより、従来のように、橋脚本体の上端部のブラケット支保工固定位置の高さまで枠組み足場を組み立てる必要が無くなり、その分だけ作業工数が削減されることとなり、コストが削減されるとともに工期も短縮される。
【0011】
請求項2の如く、前記脚頭部用ブラケット支保工の地上における組み立ては、全体を複数に分割した形状の複数の部分ブラケット支保工に形成し、その部分ブラケット支保工毎に前記橋脚本体の上端部外周の所定の位置まで吊り上げてそれぞれを橋脚本体に固定することにより、地上にて組み立てられたブラケット支保工の吊り上げ作業が容易となる。
【0012】
請求項3の如く、前記脚頭部用ブラケット支保工の地上における組み立ては、橋脚本体全体の全周を囲む形状に全体を一体化させ、これを前記橋脚本体の上端部外周の所定の位置まで吊り上げて固定することにより、吊り上げ後の高所での連結作業を必要としないため、安全性が高く、吊り上げ作業に困難を伴わない比較的径の小さい橋脚に対して施工する場合において効果がある。
【0013】
請求項4の如く、脚頭部を構築した後、前記脚頭部成形用の型枠を解体し、前記脚頭部用ブラケット支保工を吊り操作手段により脚頭部の上端部外周まで引き上げて該脚頭部外周に固定し、これを柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工として使用する方法は、1つのブラケット支保工を脚頭部用と柱頭部用とに供用でき、経済性が高いものとなる。
【0014】
更に、請求項5の如く、柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を前記橋脚の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚の上端に吊り操作手段を支持させ、該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記柱頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚の上端部外周に固定し、その固定されたブラケット支保工上に支持させて柱頭部成形用の型枠を組んで前記柱頭部を形成することにより、前述した脚頭部が予め橋脚の上端に一体に形成されており、その上に橋桁を構成する柱頭部を構築する場合においても、従来のように、橋脚本体の上端部のブラケット支保工固定位置の高さまで枠組み足場を組み立てる必要が無くなり、その分だけ作業工数が削減されることとなり、コストが削減されるとともに工期も短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に本発明の実施の形態を図面に示した実施例に基づいて説明する。図1〜図11は、本発明に係る柱頭部施工方法を、通常のRC造(鉄筋コンクリート造)又はPC造(プレストレストコンクリート造)の橋脚に実施した例を示しており、図1、図2は、先に施工されている橋脚本体の上端部に、本発明方法により脚頭部及び脚頭部を構築した状態を示しており、同図中符号10は橋脚本体、11は脚頭部、12は脚頭部11上に一体に形成した柱頭部を示している。柱頭部12には、両側に一体に張り出された片持梁基端部13,13を一体に有している。
【0016】
次に前記脚頭部11及び柱頭部12の施工方法について説明する。先ず、橋脚本体10の上端に、吊り操作装置を支持させるための架設梁15を設置する。この架設梁15は、図3に示すように橋脚本体部10の上端に後打アンカー等の適宜固定手段16により基端部が固定されて橋脚本体10の外周側に突設させ、その架設梁15の下側に橋脚本体10の外周面に沿った垂下片17を固定し、該垂下片17と架設梁15の先端部下面との間に斜材18を介在させて片持梁構造とする。これを橋脚本体10の前後左右の面にそれぞれ1対ずつ設置する。
【0017】
この架設梁15の先端部には吊り操作手段19を吊り下げ指示させる。この吊り操作手段19としては一例として吊りワイヤー20を繰り出し及び巻き取りする電動のウインチを使用する他、吊りワイヤーを連続して引き上げ、繰り下ろしできる連続ジャッキ又はチェーンブロックを使用する。
【0018】
一方、架設梁15の設置と並行又は前後して、橋脚本体10の周囲の地上において、脚頭部11を形成するための脚頭部用ブラケット支保工30を組み立てる。このブラケット支保工30は、図4に示すように、橋脚本体10の前後部及び左右部の4個の分割パーツ、即ち前後部分ブラケット支保工31,32、左右部分ブラケット支保工33,34に分割してそれぞれを別々に組み立てる。
【0019】
各部分ブラケット支保工31〜34は、図3に示すように、水平配置のデッキ部35と、そのデッキ部35の橋脚本体側端部に立て向きに固定した縦材36と、該縦材の下端側とデッキ部35の先端側下面間に介在させた斜材37とにより組み立てる。また、縦材36の橋脚側にはローラー38が出入調節ジャッキ39を介して出入自在に設置する。
【0020】
このようにして各部分ブラケット支保工31〜34を組み立て、前述した各架設梁15を設置した後、図5、図6に示すように、各架設梁15の吊り操作手段19により吊りワイヤー20を介して各部分ブラケット支保工を吊り上げる。この吊り上げに際し、ローラー38を橋脚本体10の表面に接触させて転がす。これによって部分ブラケット支保工の吊り上げがスムーズかつ安全になされる。
【0021】
この部分ブラケット支保工31〜34を所望の高さまで吊り上げた後、ローラー38を引っ込め、必要に応じてこれを取り外し、図8に示すように縦材36を橋脚本体10の表面に接触させ、それぞれを後打ちのアンカー39によって固定するとともに、互いに隣り合う部分ブラケット支保工間を連結して全体が一体となったブラケット支保工30として橋脚本体10の上端部外周に固定する。
【0022】
尚、この例ではブラケット支保工30を、地上にて4分割した状態に組み立てているが、分割することなく全体を、橋脚本体10を取り囲むリング状に一体化させた形状に組み立て、これを前述と同様にして吊り操作手段19によって吊り上げて、所定の位置にて橋脚本体に固定してもよい。
【0023】
次いで図7に示すように、ブラケット支保工30上に枠組み足場45を組み立て、脚頭部11の橋脚本体10の上端に延長させて場所打ち形成するための型枠46を組み、その内部に必要な配筋を行いコンクリートを打設して脚頭部11を形成する。
【0024】
次に、図9に示すように、型枠46及び枠組み足場45の一部を解体し、柱頭部12を形成するため柱頭部用ブラケット支保工50を脚頭部11の上端部外周に支持させて組み立てる。この柱頭部用ブラケット支保工50は、上下方向に向けて脚頭部11の外周に沿わせて固定した縦材51と、この縦材に支持させて水平方向に向けたデッキ部52と、デッキ部52の先端部下面と縦材51との間に介在させた斜材53とから構成する。
【0025】
尚、脚頭部用ブラケット支保工30と柱頭部用ブラケット支保工50との間隔が大きい場合には、図10に示すように、脚頭部用ブラケット支保工30の上方の脚頭部外周に簡易ブラケット55を固定し、この簡易ブラケットを使用して柱頭部用ブラケット支保工50組み立てるようにしても良い。
【0026】
このようにして柱頭部用ブラケット支保工50又は簡易ブラケット55を使用する場合にはその簡易ブラケット55を取り付けた後、脚頭部ブラケット30の橋脚本体10との固定を解き、吊り手段19によって脚頭部用ブラケット支保工55を前述した部分ブラケット支保工31〜34に分けて吊りおろす。
【0027】
この柱頭部用ブラケット支保工50の上に、図10に示すように必要な支保工56に支持させて柱頭部形成用の型枠57を組み、場所打ちコンクリートを打設して柱頭部12を形成する。
【0028】
尚、上述の例では脚頭部用ブラケット支保工30とは別に柱頭部用ブラケット支保工50を用いているが、脚頭部用ブラケット支保工を柱頭部用ブラケット支保工として使用する場合には、図11(a)に示すように脚頭部11の形成後、同図(b)に示すように脚頭部用ブラケット支保工30を脚頭部上端に支持させた吊り操作手段19によって吊り、橋脚本体との固定を解いて吊り上げ、脚頭部上端部外周まで吊り上げて前述と同様にアンカーにより脚頭部11に固定し、これを同図(c)に示すように柱頭部用ブラケット支保工50として使用して柱頭部12を形成し、しかる後同図(d)に示すように吊り操作手段19によって吊り下ろすようにしてもよい。
【0029】
また、上述の実施例では、予め形成されている橋脚本体10の上端に、橋桁を構成する柱頭部12を支持させるための脚頭部11を形成する場合について示しているが、橋脚の上端部に予め柱頭部12を連結させるための脚頭部11が形成されている場合には、図には示してないが、前述した脚頭部用ブラケット支保工30と同様に、柱頭部用ブラケット支保工50を地上で全体を一体化又は複数分割した状態に組み立て、図5、図6に示す脚頭部用ブラケット支保工30と同様にして吊り上げ、予め形成されている脚頭部に固定する。しかる後、柱頭部用ブラケット支保工50の上に、図10に示すように必要な支保工56に支持させて柱頭部形成用の型枠57を組み、場所打ちコンクリートを打設して柱頭部12を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明方法によって形成される橋脚本体上の脚頭部及び柱頭部の一例を示す正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】本発明方法の実施の一例における地上におけるブラケット支保工と橋脚本体上でのブラケット支保工との組み立て状態を示す部分側面図である。
【図4】同上のブラケット支保工の分割状態の概略を示す平面図である。
【図5】図1に示す例におけるブラケット支保工の吊り上げ状態を示す部分側面図である。
【図6】同上の正面図である。
【図7】図1に示す例における脚頭部形成状態を示す縦断面図である。
【図8】図7柱の丸印部分の部分拡大図である。
【図9】図1に示す例における柱頭部用ブラケット支保工組み立て状態を示す側面図である。
【図10】図1に示す例における脚頭部用ブラケット吊り降ろし状態を示す側面図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明方法の他の例の施工工程の概略を示す説明図である。
【図12】従来の柱頭部施工方法における柱頭部の橋脚本体上端部を形成している状態を示す側面図である。
【図13】同じく柱頭部の片持梁基端部を形成している状態の側面図である。
【図14】同じくワーゲンを使用して片持梁を延長している状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 橋脚本体
11 脚頭部
12 柱頭部
13 片持梁基端部
15 架設梁
16 固定手段
17 垂下片
18 斜材
19 吊り操作手段
20 ワイヤー
30 脚頭部用支保工
31〜34 部分ブラケット支保工
35 デッキ部
36 縦材
37 斜材
38 ローラー
39 アンカー
45 枠組み足場
46 型枠
50 柱頭部用ブラケット支保工
51 縦材
52 デッキ部
53 斜材
55 簡易ブラケット支保工
56 支保工
57 型枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先に構築されている橋脚上に片持にて張出す橋桁部の基端部を構成する柱頭部を構築し、該柱頭部より片持式にて橋桁を張出し施工する片持架設工法における橋脚上部の施工方法において、
前記脚頭部を形成するための脚頭部用ブラケット支保工を前記橋脚本体の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚本体部の上端に吊り操作手段を支持させ、
該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記脚頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚本体部の上端部外周に固定し、
その固定されたブラケット支保工上に支持させて脚頭部成形用の型枠を組んで前記脚頭部を形成し、
該脚頭部を構築した後、前記柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を、前記脚頭部の外周に支持させて設置することを特徴としてなる片持架設工法における橋脚上部の施工方法。
【請求項2】
前記脚頭部用ブラケット支保工の地上における組み立ては、全体を複数に分割した形状の複数の部分ブラケット支保工に形成し、その部分ブラケット支保工毎に前記橋脚本体の上端部外周の所定の位置まで吊り上げてそれぞれを橋脚本体に固定する請求項1に記載の片持架設工法における橋脚上部の施工方法。
【請求項3】
前記脚頭部用ブラケット支保工の地上における組み立ては、橋脚本体全体の全周を囲む形状に全体を一体化させ、これを前記橋脚本体の上端部外周の所定の位置まで吊り上げて固定する請求項1に記載の片持架設工法における橋脚上部の施工方法。
【請求項4】
前記脚頭部を構築した後、前記脚頭部成形用の型枠を解体し、前記脚頭部用ブラケット支保工を吊り操作手段により脚頭部の上端部外周まで引き上げて該脚頭部外周に固定し、これを柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工として使用する請求項1,2又は3のいずれか1に記載の片持架設工法における橋脚上部の施工方法。
【請求項5】
先に構築されている橋脚上に片持にて張出す橋桁部の基端部を構成する柱頭部を構築し、該柱頭部より片持式にて橋桁を張出し施工する片持架設工法における橋脚上部の施工方法において、
前記柱頭部を形成するための柱頭部用ブラケット支保工を前記橋脚の周囲の地上において組み立てるとともに、前記橋脚の上端に吊り操作手段を支持させ、
該吊り操作手段をもって地上にて組み立てられた前記柱頭部用ブラケット支保工を所望の位置まで吊り上げ、該ブラケット支保工を橋脚の上端部外周に固定し、
その固定されたブラケット支保工上に支持させて柱頭部成形用の型枠を組んで前記柱頭部を形成することを特徴としてなる片持架設工法における橋脚上部の施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−208594(P2008−208594A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−45304(P2007−45304)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(000112196)株式会社ピーエス三菱 (181)
【Fターム(参考)】