物品仕分装置
【課題】エネルギー効率が良く、故障しにくく、反転動作をさせるために電源の供給が不要な表示器を備えた物品仕分装置を提供する。
【解決手段】コンベヤ１１０上を移動するコンテナ１２０に対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な表示板を備えた表示器１４０とコンテナを識別する識別コード１５５とを有し、コンベヤ近傍に、表示器の回転動作を制御する送信機１６０と識別コードを読み取るコードリーダ１５０が設置され、コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣ１８０を有していることによって前記課題を解決する。
【解決手段】コンベヤ１１０上を移動するコンテナ１２０に対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な表示板を備えた表示器１４０とコンテナを識別する識別コード１５５とを有し、コンベヤ近傍に、表示器の回転動作を制御する送信機１６０と識別コードを読み取るコードリーダ１５０が設置され、コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣ１８０を有していることによって前記課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スーパーマーケット、コンビニエンスストアの配送センターなどで扱われる大量の商品を仕向先（店舗）毎に仕分ける物品仕分装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの各店舗に商品を配送する配送センターなどにおいては、各店舗からの注文に応じて各種の商品を受注個数ずつ分配する仕分け作業が行われている。
【０００３】
仕分け作業には、一般に、コンテナに商品を積んでコンベヤ上を移動させ、指示された商品・個数を取り出すいわゆるピッキング方式や、固定棚の商品をコンベヤ上を移動するコンテナのオーダリストにしたがって投入するいわゆるアソート方式などがある。
【０００４】
近年においては、仕分け作業者の作業負担を軽減するとともに仕分けミスを防止ために、仕分け作業に物品仕分装置を用いることが多くなっている。
【０００５】
上述したようなピッキング方式やアソート方式の物品仕分装置においては、特定の待ち受け区間で、対象のコンテナかどうか目視可能なようにマーク表示する表示器を各コンテナに設置することが行われている。
【０００６】
このような表示器の一例として、反転可能に反転表示素子が支持してあり、この反転表示素子の一方の面にＥＬ素子が貼着してあり、そして、反転表示素子を反転駆動する永久磁石と電磁石とからなる磁気反転駆動手段が反転表示手段の軸受け部（反転部分と固定部）に装着され、固定部に装着された電磁石の磁極を切り替えることにより反転表示素子を反転駆動する表示器が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
また、表示器の別の例として、電磁石と、この電磁石により励起される磁束に沿って、この磁束にほぼ直交するように並べられた支持軸により、それぞれ回転自在に支持され、電磁石の鉄心又はヨークに近接した位置から順次連なって配置されるように複数個の表示素子を有する表示器であって、表示素子の一方の側面には第１表示面を、他方の側面には第２表示面を有するようにし、かつ、それぞれの表示素子の表示面の停止位置を確定するための永久磁石を表示素子内に有している表示器が知られている（例えば、特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開平８−２２２５７号公報
【特許文献２】特開昭５４−５３９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
ところが、特許文献１に開示された表示器は、表示状態の保持のために電力が必要で、エネルギー効率が悪いという課題がある。
【００１０】
また、特許文献２に開示された表示器は、反転用磁極の付近に強力な磁場が来た場合、残留磁気が解消されにくい場合があり、故障が多いという課題がある。
【００１１】
さらに、上述した従来の表示器は、コンテナに取り付けた表示器の反転動作をさせるためにバッテリ又は外部からの給電による電源の供給が必要であり、バッテリの場合、メンテナンスコストが高いという課題があり、給電の場合、接触式の給電では接点が摩耗するという課題があり、非接触式の給電では効率が悪く、システムが複雑で高価になるという課題がある。
【００１２】
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、エネルギー効率が良く、故障しにくく、表示状態の保持のため及び反転動作をさせるために電源の供給が不要な表示器を備えた物品仕分装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
まず、本請求項１に係る発明は、コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、前記コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、前記コンベヤ近傍に、前記表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されていることによって、前記課題を解決したものである。
【００１４】
そして、本請求項２に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸の断面を偏平にするとともに前記支持軸を挿通する軸穴の下部を平坦にすることによって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１５】
また、本請求項３に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸に前記表示板とは独立して回動可能に取り付けられた重り板によって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１６】
また、本請求項４に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸と前記表示板に穿孔され支持軸を挿通する楕円形状の軸穴とによって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１７】
また、本請求項５に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の磁性と表示板の近傍に設置された高透磁率の表示器保持用部材とによって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１８】
また、本請求項６に係る発明は、請求項１乃至請求項５のいずれかに係る物品仕分装置において、前記表示器近傍に、前記送信機からの磁束を表示板に伝達する磁気伝達部材が設置されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１９】
また、本請求項７に係る発明は、請求項１乃至請求項６のいずれかに係る物品仕分装置において、前記コンテナが該コンテナを識別する識別コードを有し、前記コンベヤ近傍に、識別コードを読み取るコードリーダが設置され、前記コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣが前記送信機に接続されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【発明の効果】
【００２０】
本請求項１に係る発明によれば、コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、コンベヤ近傍に、表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されていることによって、表示器の回転動作のために電源の供給が不要であるため、メンテナンスコストの削減とシステムの簡素化・低廉化が実現できる。
【００２１】
そして、本請求項２に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸の断面を偏平にするとともに支持軸を挿通する軸穴の下部を平坦にすることによって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２２】
また、本請求項３に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸に前記表示板とは独立して回動可能に取り付けられた重り板によって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２３】
また、本請求項４に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸と表示板に穿孔され支持軸を挿通する楕円形状の軸穴とによって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２４】
また、本請求項５に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の磁性と表示板の近傍に設置された高透磁率の表示器保持用部材とによって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２５】
また、本請求項６に係る発明によれば、請求項１乃至請求項５のいずれかに係る物品仕分装置において、表示器近傍に、送信機からの磁束を表示板に伝達する磁気伝達部材が設置されていることによって、表示板に送信機からの磁束が効率よく伝達されるので、よりエネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２６】
また、本請求項７に係る発明によれば、請求項１乃至請求項６のいずれかに係る物品仕分装置において、コンテナが該コンテナを識別する識別コードを有し、コンベヤ近傍に、識別コードを読み取るコードリーダが設置され、コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣが送信機に接続されていることによって、仕分け対象のコンテナの識別が目視と管理ＰＣとの両方により行われるため、仕分けミスの少ない高品質な仕分けが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【００２７】
【図１】本発明の物品仕分装置の全体構成を示す斜視図。
【図２】本発明の物品仕分装置の主要部である表示器の外観を示す斜視図。
【図３】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図４】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図５】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図６】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図７】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図８】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図９】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図１０】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図１１】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【００２８】
本発明の物品仕分装置は、コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、コンベヤ近傍に、表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されているものであって、エネルギー効率が良く、故障しにくく、回転動作をさせるために電源の供給が不要な表示器を備えた物品仕分装置を提供するものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
【００２９】
例えば、本発明は、コンテナに商品を積んで、コンベヤ上を移動させ、指示された商品・個数を取り出すいわゆるピッキング方式や、固定棚の商品をコンベヤ上を移動するコンテナのオーダリストにしたがって投入するいわゆるアソート方式など、何れの仕分け方式の物品仕分装置にも適用できる。
【００３０】
また、本発明の物品仕分装置のコンテナに設置する識別コードとしては、一般的なバーコードや情報量の多い２Ｄコードや耐環境性に優れた数ｃｍ程度の大きさのタグにデータを記憶し、電波や電磁波で読み取り器と交信するＲＦＩＤであっても構わない。
【００３１】
まず、本発明の物品仕分装置の全体構成について、図１に基づいて説明する。
【００３２】
本発明の物品仕分装置１００は、コンベヤ１１０と、コンベヤ１１０上を移動する上部が開口したコンテナ１２０とを有している。そして、コンテナ１１０は、目視で識別できる表面と裏面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器１４０とコンテナを識別する識別コード１５５とを有している。
【００３３】
また、コンベヤ１１０の近傍に、表示器１４０の回転動作を磁束の変化により制御する送信機１６０と識別コード１５５を読み取るコードリーダ１５０が設置されている。
【００３４】
さらに、コードリーダ１５０によって読み取られた識別コード１５５のデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナ１２０の表示器１４０に対して回転動作を指示するように送信機１６０に指令を出す管理ＰＣ１８０を有している。
【００３５】
表示器１４０は、図２に示すように、例えば、投入又は取り出し対象のコンテナ１２０であることを示す黄色に着色された第１面（表面）と、対象外であるコンテナ１２０であることを示す黒色に着色された第２面（裏面）とを択一的に表示する回転可能な表示板１４１を備えている。そして、表示板１４１は、外部からの磁場によって回転可能なように例えば、表面がＮ極、裏面がＳ極というように表裏が異極の磁性を帯びている。表示板１４１の表裏に異極の磁性を帯磁させる方法としては、例えば、図６に示すように、表裏がＮ極とＳ極であるような小さな磁石を表示板１４１に埋め込む方法や、図７に示すように、表示板１４１そのものを表面がＮ極、裏面がＳ極になるように着磁するという方法などがある。
【００３６】
そして、表示板１４１の表面と裏面とを択一的に表示する機構としては、例えば、図３に示すように、表示板１４１の支持軸１４３の断面を偏平にするとともに、支持軸１４３を挿通する軸穴１４４の下部を平坦にすることにより構成される。このような構成にすることによって、支持軸１４３の偏平面と軸穴１４４の平坦面とが接触する状態で安定するため、表示板１４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００３７】
また、表示板１４１の表面と裏面とを択一的に表示する別の機構としては、図４に示すように、表示板１４１の支持軸１４３に表示板１４１とは独立して回動可能に取り付けられた重り板１４５によって構成される。このような構成にすることによって、重り板１４５が常に支持軸１４３より下に垂れるように回動するため、表示板１４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００３８】
また、表示板１４１の表面と裏面とを択一的に表示するさらに別の機構としては、図５に示すように、表示板１４１の支持軸１４３と表示板１４１に穿孔された支持軸１４３を挿通する楕円形状の軸穴１４２とによって構成される。このような構成にすることによって、支持軸１４３が軸穴１４２のどちらか一方の端で安定するため、表示板１４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００３９】
また、表示板２４１の表面と裏面とを択一的に表示するさらに別の機構としては、図１０に示すように、表示板２４１の近傍、例えば、表示板２４１の支持軸２４３を軸支するフレーム２４２の底辺の中央に鉄などの透磁率の高い材質でできた表示器保持用部材２４６を設置することによって構成される。このような構成にすることによって、表示板２４１が表示器保持用部材２４６と磁力により引き合った状態で安定するため、表示板２４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００４０】
前述した表示器１４０は、いずれも表示板１４１の法線が支持軸１４３と直交する状態で表示板１４１が回転可能に支持されているが、例えば、図８に示すように、窓１４７を有する筐体１４６の中で上下に目視で識別できる第１面と第２面とに色分けされた表示板１４１を表示板１４１の中心に垂設された支持軸１４３を回転軸として回転させ、窓１４７に第１面と第２面とを択一的に表示させることによって、表示面１４１の第１面と第２面とを択一的に表示させてもよい。
【００４１】
また、図９に示すように、表面をＮ極、裏面をＳ極に着磁した長方形の表示面１４１の長辺方向の中心に支持軸１４３を固設して、表示面１４１の表面と裏面とを択一的に表示させてもよい。
【００４２】
送信機１６０は、図２に示すように、鉄心１６２にコイル１６４を巻いた電磁石によって構成され、コイル１６４への通電方向を変えることにより、表示器１４０の表示板１４１を反転させる。あるいは、図示はしていないが、電磁石に代えて、永久磁石と永久磁石の向きを反転させる反転機構とによって構成することもできる。
【００４３】
さらに、図１１に示すように、表示器３４０近傍に送信機３６０からの磁束を表示板３４１に伝達する鉄などでできた磁気伝達部を設置することにより、コイル３６４に流す電流を少なくしても確実に表示板３４１を反転させることができるので、よりエネルギー効率の高い仕分けが実現できる。
【００４４】
以上のように、本発明の物品仕分装置によれば、表示器の反転動作のために電源の供給が不要であるため、メンテナンスコストの削減とシステムの簡素化・低廉化が実現できる。
【００４５】
そして、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００４６】
また、表示器、送信機の構成がシンプルなため、システムのコストダウンが実現できる。
【００４７】
また、表示器、送信機がノイズ・外乱の影響を受けにくいため、システムの信頼性が向上する。
【符号の説明】
【００４８】
１００ ・・・ 物品仕分装置
１１０ ・・・ コンベヤ
１２０ ・・・ コンテナ
１４０、２４０、３４０ ・・・ 表示器
１４１、２４１、３４１ ・・・ 表示板
１４２ ・・・ 軸穴
１４３、２４３ ・・・ 支持軸
１４４ ・・・ 軸穴
１４５ ・・・ 重り板
１４６ ・・・ 筐体
１４７ ・・・ 窓
１５０ ・・・ バーコードリーダ
１５５ ・・・ バーコード
１６０ ・・・ 送信機
１６２ ・・・ 鉄心
１６４、３６４ ・・・ コイル
１８０ ・・・ 管理ＰＣ
２４２ ・・・ フレーム
２４６ ・・・ 表示器保持用部材
３８０ ・・・ 磁気伝達部材
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スーパーマーケット、コンビニエンスストアの配送センターなどで扱われる大量の商品を仕向先（店舗）毎に仕分ける物品仕分装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの各店舗に商品を配送する配送センターなどにおいては、各店舗からの注文に応じて各種の商品を受注個数ずつ分配する仕分け作業が行われている。
【０００３】
仕分け作業には、一般に、コンテナに商品を積んでコンベヤ上を移動させ、指示された商品・個数を取り出すいわゆるピッキング方式や、固定棚の商品をコンベヤ上を移動するコンテナのオーダリストにしたがって投入するいわゆるアソート方式などがある。
【０００４】
近年においては、仕分け作業者の作業負担を軽減するとともに仕分けミスを防止ために、仕分け作業に物品仕分装置を用いることが多くなっている。
【０００５】
上述したようなピッキング方式やアソート方式の物品仕分装置においては、特定の待ち受け区間で、対象のコンテナかどうか目視可能なようにマーク表示する表示器を各コンテナに設置することが行われている。
【０００６】
このような表示器の一例として、反転可能に反転表示素子が支持してあり、この反転表示素子の一方の面にＥＬ素子が貼着してあり、そして、反転表示素子を反転駆動する永久磁石と電磁石とからなる磁気反転駆動手段が反転表示手段の軸受け部（反転部分と固定部）に装着され、固定部に装着された電磁石の磁極を切り替えることにより反転表示素子を反転駆動する表示器が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
また、表示器の別の例として、電磁石と、この電磁石により励起される磁束に沿って、この磁束にほぼ直交するように並べられた支持軸により、それぞれ回転自在に支持され、電磁石の鉄心又はヨークに近接した位置から順次連なって配置されるように複数個の表示素子を有する表示器であって、表示素子の一方の側面には第１表示面を、他方の側面には第２表示面を有するようにし、かつ、それぞれの表示素子の表示面の停止位置を確定するための永久磁石を表示素子内に有している表示器が知られている（例えば、特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開平８−２２２５７号公報
【特許文献２】特開昭５４−５３９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
ところが、特許文献１に開示された表示器は、表示状態の保持のために電力が必要で、エネルギー効率が悪いという課題がある。
【００１０】
また、特許文献２に開示された表示器は、反転用磁極の付近に強力な磁場が来た場合、残留磁気が解消されにくい場合があり、故障が多いという課題がある。
【００１１】
さらに、上述した従来の表示器は、コンテナに取り付けた表示器の反転動作をさせるためにバッテリ又は外部からの給電による電源の供給が必要であり、バッテリの場合、メンテナンスコストが高いという課題があり、給電の場合、接触式の給電では接点が摩耗するという課題があり、非接触式の給電では効率が悪く、システムが複雑で高価になるという課題がある。
【００１２】
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、エネルギー効率が良く、故障しにくく、表示状態の保持のため及び反転動作をさせるために電源の供給が不要な表示器を備えた物品仕分装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
まず、本請求項１に係る発明は、コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、前記コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、前記コンベヤ近傍に、前記表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されていることによって、前記課題を解決したものである。
【００１４】
そして、本請求項２に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸の断面を偏平にするとともに前記支持軸を挿通する軸穴の下部を平坦にすることによって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１５】
また、本請求項３に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸に前記表示板とは独立して回動可能に取り付けられた重り板によって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１６】
また、本請求項４に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸と前記表示板に穿孔され支持軸を挿通する楕円形状の軸穴とによって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１７】
また、本請求項５に係る発明は、請求項１に係る物品仕分装置において、前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の磁性と表示板の近傍に設置された高透磁率の表示器保持用部材とによって構成されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１８】
また、本請求項６に係る発明は、請求項１乃至請求項５のいずれかに係る物品仕分装置において、前記表示器近傍に、前記送信機からの磁束を表示板に伝達する磁気伝達部材が設置されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【００１９】
また、本請求項７に係る発明は、請求項１乃至請求項６のいずれかに係る物品仕分装置において、前記コンテナが該コンテナを識別する識別コードを有し、前記コンベヤ近傍に、識別コードを読み取るコードリーダが設置され、前記コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣが前記送信機に接続されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【発明の効果】
【００２０】
本請求項１に係る発明によれば、コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、コンベヤ近傍に、表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されていることによって、表示器の回転動作のために電源の供給が不要であるため、メンテナンスコストの削減とシステムの簡素化・低廉化が実現できる。
【００２１】
そして、本請求項２に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸の断面を偏平にするとともに支持軸を挿通する軸穴の下部を平坦にすることによって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２２】
また、本請求項３に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸に前記表示板とは独立して回動可能に取り付けられた重り板によって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２３】
また、本請求項４に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸と表示板に穿孔され支持軸を挿通する楕円形状の軸穴とによって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２４】
また、本請求項５に係る発明によれば、請求項１に係る物品仕分装置において、表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の磁性と表示板の近傍に設置された高透磁率の表示器保持用部材とによって構成されていることによって、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２５】
また、本請求項６に係る発明によれば、請求項１乃至請求項５のいずれかに係る物品仕分装置において、表示器近傍に、送信機からの磁束を表示板に伝達する磁気伝達部材が設置されていることによって、表示板に送信機からの磁束が効率よく伝達されるので、よりエネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００２６】
また、本請求項７に係る発明によれば、請求項１乃至請求項６のいずれかに係る物品仕分装置において、コンテナが該コンテナを識別する識別コードを有し、コンベヤ近傍に、識別コードを読み取るコードリーダが設置され、コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣが送信機に接続されていることによって、仕分け対象のコンテナの識別が目視と管理ＰＣとの両方により行われるため、仕分けミスの少ない高品質な仕分けが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【００２７】
【図１】本発明の物品仕分装置の全体構成を示す斜視図。
【図２】本発明の物品仕分装置の主要部である表示器の外観を示す斜視図。
【図３】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図４】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図５】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図６】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図７】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図８】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図９】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示板の一例を示す斜視図。
【図１０】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【図１１】本発明の物品仕分装置に具備される表示器の表示機構の一例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【００２８】
本発明の物品仕分装置は、コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、コンベヤ近傍に、表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されているものであって、エネルギー効率が良く、故障しにくく、回転動作をさせるために電源の供給が不要な表示器を備えた物品仕分装置を提供するものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
【００２９】
例えば、本発明は、コンテナに商品を積んで、コンベヤ上を移動させ、指示された商品・個数を取り出すいわゆるピッキング方式や、固定棚の商品をコンベヤ上を移動するコンテナのオーダリストにしたがって投入するいわゆるアソート方式など、何れの仕分け方式の物品仕分装置にも適用できる。
【００３０】
また、本発明の物品仕分装置のコンテナに設置する識別コードとしては、一般的なバーコードや情報量の多い２Ｄコードや耐環境性に優れた数ｃｍ程度の大きさのタグにデータを記憶し、電波や電磁波で読み取り器と交信するＲＦＩＤであっても構わない。
【００３１】
まず、本発明の物品仕分装置の全体構成について、図１に基づいて説明する。
【００３２】
本発明の物品仕分装置１００は、コンベヤ１１０と、コンベヤ１１０上を移動する上部が開口したコンテナ１２０とを有している。そして、コンテナ１１０は、目視で識別できる表面と裏面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器１４０とコンテナを識別する識別コード１５５とを有している。
【００３３】
また、コンベヤ１１０の近傍に、表示器１４０の回転動作を磁束の変化により制御する送信機１６０と識別コード１５５を読み取るコードリーダ１５０が設置されている。
【００３４】
さらに、コードリーダ１５０によって読み取られた識別コード１５５のデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナ１２０の表示器１４０に対して回転動作を指示するように送信機１６０に指令を出す管理ＰＣ１８０を有している。
【００３５】
表示器１４０は、図２に示すように、例えば、投入又は取り出し対象のコンテナ１２０であることを示す黄色に着色された第１面（表面）と、対象外であるコンテナ１２０であることを示す黒色に着色された第２面（裏面）とを択一的に表示する回転可能な表示板１４１を備えている。そして、表示板１４１は、外部からの磁場によって回転可能なように例えば、表面がＮ極、裏面がＳ極というように表裏が異極の磁性を帯びている。表示板１４１の表裏に異極の磁性を帯磁させる方法としては、例えば、図６に示すように、表裏がＮ極とＳ極であるような小さな磁石を表示板１４１に埋め込む方法や、図７に示すように、表示板１４１そのものを表面がＮ極、裏面がＳ極になるように着磁するという方法などがある。
【００３６】
そして、表示板１４１の表面と裏面とを択一的に表示する機構としては、例えば、図３に示すように、表示板１４１の支持軸１４３の断面を偏平にするとともに、支持軸１４３を挿通する軸穴１４４の下部を平坦にすることにより構成される。このような構成にすることによって、支持軸１４３の偏平面と軸穴１４４の平坦面とが接触する状態で安定するため、表示板１４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００３７】
また、表示板１４１の表面と裏面とを択一的に表示する別の機構としては、図４に示すように、表示板１４１の支持軸１４３に表示板１４１とは独立して回動可能に取り付けられた重り板１４５によって構成される。このような構成にすることによって、重り板１４５が常に支持軸１４３より下に垂れるように回動するため、表示板１４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００３８】
また、表示板１４１の表面と裏面とを択一的に表示するさらに別の機構としては、図５に示すように、表示板１４１の支持軸１４３と表示板１４１に穿孔された支持軸１４３を挿通する楕円形状の軸穴１４２とによって構成される。このような構成にすることによって、支持軸１４３が軸穴１４２のどちらか一方の端で安定するため、表示板１４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００３９】
また、表示板２４１の表面と裏面とを択一的に表示するさらに別の機構としては、図１０に示すように、表示板２４１の近傍、例えば、表示板２４１の支持軸２４３を軸支するフレーム２４２の底辺の中央に鉄などの透磁率の高い材質でできた表示器保持用部材２４６を設置することによって構成される。このような構成にすることによって、表示板２４１が表示器保持用部材２４６と磁力により引き合った状態で安定するため、表示板２４１の表面と裏面とが択一的に表示される。
【００４０】
前述した表示器１４０は、いずれも表示板１４１の法線が支持軸１４３と直交する状態で表示板１４１が回転可能に支持されているが、例えば、図８に示すように、窓１４７を有する筐体１４６の中で上下に目視で識別できる第１面と第２面とに色分けされた表示板１４１を表示板１４１の中心に垂設された支持軸１４３を回転軸として回転させ、窓１４７に第１面と第２面とを択一的に表示させることによって、表示面１４１の第１面と第２面とを択一的に表示させてもよい。
【００４１】
また、図９に示すように、表面をＮ極、裏面をＳ極に着磁した長方形の表示面１４１の長辺方向の中心に支持軸１４３を固設して、表示面１４１の表面と裏面とを択一的に表示させてもよい。
【００４２】
送信機１６０は、図２に示すように、鉄心１６２にコイル１６４を巻いた電磁石によって構成され、コイル１６４への通電方向を変えることにより、表示器１４０の表示板１４１を反転させる。あるいは、図示はしていないが、電磁石に代えて、永久磁石と永久磁石の向きを反転させる反転機構とによって構成することもできる。
【００４３】
さらに、図１１に示すように、表示器３４０近傍に送信機３６０からの磁束を表示板３４１に伝達する鉄などでできた磁気伝達部を設置することにより、コイル３６４に流す電流を少なくしても確実に表示板３４１を反転させることができるので、よりエネルギー効率の高い仕分けが実現できる。
【００４４】
以上のように、本発明の物品仕分装置によれば、表示器の反転動作のために電源の供給が不要であるため、メンテナンスコストの削減とシステムの簡素化・低廉化が実現できる。
【００４５】
そして、表示器の表示状態保持のために電力が不要であるので、エネルギー効率の良い物品仕分装置が実現できる。
【００４６】
また、表示器、送信機の構成がシンプルなため、システムのコストダウンが実現できる。
【００４７】
また、表示器、送信機がノイズ・外乱の影響を受けにくいため、システムの信頼性が向上する。
【符号の説明】
【００４８】
１００ ・・・ 物品仕分装置
１１０ ・・・ コンベヤ
１２０ ・・・ コンテナ
１４０、２４０、３４０ ・・・ 表示器
１４１、２４１、３４１ ・・・ 表示板
１４２ ・・・ 軸穴
１４３、２４３ ・・・ 支持軸
１４４ ・・・ 軸穴
１４５ ・・・ 重り板
１４６ ・・・ 筐体
１４７ ・・・ 窓
１５０ ・・・ バーコードリーダ
１５５ ・・・ バーコード
１６０ ・・・ 送信機
１６２ ・・・ 鉄心
１６４、３６４ ・・・ コイル
１８０ ・・・ 管理ＰＣ
２４２ ・・・ フレーム
２４６ ・・・ 表示器保持用部材
３８０ ・・・ 磁気伝達部材
【特許請求の範囲】
【請求項１】
コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、
前記コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、
前記コンベヤ近傍に、前記表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されていることを特徴とする物品仕分装置。
【請求項２】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸の断面を偏平にするとともに前記支持軸を挿通する軸穴の下部を平坦にすることによって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項３】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸に前記表示板とは独立して回動可能に取り付けられた重り板によって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項４】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸と前記表示板に穿孔され支持軸を挿通する楕円形状の軸穴とによって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項５】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の磁性と表示板の近傍に設置された高透磁率の表示器保持用部材とによって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項６】
前記表示器近傍に、前記送信機からの磁束を表示板に伝達する磁気伝達部材が設置されていることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の物品仕分装置。
【請求項７】
前記コンテナが該コンテナを識別する識別コードを有し、
前記コンベヤ近傍に、識別コードを読み取るコードリーダが設置され、
前記コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣが前記送信機に接続されていることを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の物品仕分装置。
【請求項１】
コンベヤ上を移動するコンテナに対して指定された商品を指定された個数、投入又は取り出し動作を行う物品仕分装置において、
前記コンテナが目視で識別できる第１面と第２面とを択一的に表示する回転可能な磁性を帯びた表示板を備えた表示器を有し、
前記コンベヤ近傍に、前記表示器の回転動作を磁束の変化により制御する送信機が設置されていることを特徴とする物品仕分装置。
【請求項２】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸の断面を偏平にするとともに前記支持軸を挿通する軸穴の下部を平坦にすることによって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項３】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸に前記表示板とは独立して回動可能に取り付けられた重り板によって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項４】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の支持軸と前記表示板に穿孔され支持軸を挿通する楕円形状の軸穴とによって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項５】
前記表示板の第１面と第２面とを択一的に表示する機構が、表示板の磁性と表示板の近傍に設置された高透磁率の表示器保持用部材とによって構成されていることを特徴とする請求項１に記載の物品仕分装置。
【請求項６】
前記表示器近傍に、前記送信機からの磁束を表示板に伝達する磁気伝達部材が設置されていることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の物品仕分装置。
【請求項７】
前記コンテナが該コンテナを識別する識別コードを有し、
前記コンベヤ近傍に、識別コードを読み取るコードリーダが設置され、
前記コードリーダによって読み取られた識別コードのデータと予め記憶している仕分けデータとに基づいて、投入又は取り出し対象のコンテナの表示器に対して回転動作を指示するように送信機に指令を出す管理ＰＣが前記送信機に接続されていることを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の物品仕分装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２０１１−１３２０１８（Ｐ２０１１−１３２０１８Ａ）
【公開日】平成２３年７月７日（２０１１．７．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２９４９１１（Ｐ２００９−２９４９１１）
【出願日】平成２１年１２月２５日（２００９．１２．２５）
【出願人】（０００００３３５５）株式会社椿本チエイン (861)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年７月７日（２０１１．７．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１２月２５日（２００９．１２．２５）
【出願人】（０００００３３５５）株式会社椿本チエイン (861)
【Ｆターム（参考）】
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