説明

物品集積供給装置

【課題】集積した物品4を安定した状態で受け渡しを行うとともに、これら物品4を下流側に受け渡している間に。次の物品4の集積を可能にして高速化を図る。
【解決手段】開閉可能な一対の載置部材22A、22Bおよび載置部材22A、22Bを昇降させる昇降手段26を有する載置手段6と、載置手段6に物品4を移載するロボット8と、載置手段6の下方に配置され、開閉可能な一対の当接部材30A、30Bを有する受渡手段10と、受渡手段10上の物品4を押し出して下流側のバケットコンベヤ14に供給するプッシャ12とを備えており、載置部材と当接部材は櫛歯状で互いの隙間を通過可能な位置に配置されているに。物品が移載された載置部材を下降させ、移載手段に引き渡して外方へ拡開するとともに、当接部材を接近させて物品に当接させ安定した状態にしてプッシャで物品を押し出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個の物品を集積して次の工程に受け渡す物品集積供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
搬送コンベヤによって搬送されてきた物品を、所定個数ずつ集積して、次の工程に送るためのコンベヤに供給する物品集積供給装置は従来から各種知られている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、前工程からコンベヤによって順次搬送される物品を、所定個数ずつ段積み集積した後、移送コンベヤに所定個数単位の段積み状態で受け渡す物品集積供給装置が記載されている。この物品集積供給装置は、上下方向に延びる一対のベルトコンベヤで構成される集積コンベヤが配置され、各ベルトコンベヤは、上下に配置した従動プーリと駆動プーリとの間に、所定間隔で複数の保持板を突設した無端ベルトを巻掛けることにより構成されている。そして、両ベルトコンベヤの対向する保持板を水平状態に整列させることにより物品の集積部を構成し、この集積部に搬送コンベヤから供給された物品を段積み集積する。ベルトコンベヤはモータの間欠駆動により一段分ずつ移動し、最下段に位置する集積部に段積み集積されている物品を、移送コンベヤに落下供給するようになっている。
【0004】
さらに、この特許文献1には、両無端ベルトの保持板を櫛歯状にするとともに、移送コンベヤのベッドに、保持板の櫛歯の通過を許容する櫛歯状の切り欠きを形成し、無端ベルトの走行により下降する保持板が、移送コンベヤの切り欠きを通過する際に物品の受け渡しを行う構成が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、カップ状の商品や各種の商品を段積みすることができる自動段積み装置が記載されている。この自動段積み装置は、商品を適数列で搬送するコンベヤの先端部に、商品の一段分を支持するローラーコンベヤが設けられ、このローラーコンベヤの各ローラ間に、ローラと同方向の櫛歯を有し、商品の一段分を上昇させてその下方に次の一段分の商品を受け入れる昇降ユニットが設けられ、さらに、昇降ユニット上およびローラーコンベヤ上の商品の両側、かつ、昇降ユニットの櫛歯間に下降する櫛歯を有し、ローラーコンベヤと同方向へ横行する櫛状の横行ユニットを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許2754132号公報
【特許文献1】特開2000−72235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に記載された発明の構成では、集積した物品は両ベルトコンベヤの対向する保持板上に載せられているだけなので、物品の形状や集積の仕方によっては不安定になり、崩れてしまうおそれがある。また、前記構成では高速化が困難であるという問題もあった。
【0008】
特許文献2に記載された発明の構成では、物品を集積する工程に時間がかかり、また、集積された物品を送り出すまでは、次の物品の集積を行うことができず、高速化ができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、物品を集積して次の工程に供給する物品集積供給装置において、物品を移載する移載手段と、この移載手段によって移載された複数の物品を集積した状態で載置する載置手段と、この載置手段から集積した状態の物品を受け取る受渡手段と、この受渡手段に集積されている物品を押し出して次の工程に供給するプッシャとを備え、前記受渡手段が、集積した状態の物品に、プッシャで押し出す方向の側方から当接して集積状態を整える当接部材と、この当接部材を移動させる移動手段を備えるとともに、前記載置手段を受渡手段の上方に位置させて、前記プッシャの動作中に移載手段により載置手段に物品を移載することを特徴とするものである。
【0010】
また、第2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記載置手段は、櫛歯が形成された載置部材と、この載置部材を櫛歯の伸びる方向へ進退動させる進退動手段と、前記載置部材および進退動手段を昇降させる昇降手段を備え、前記受渡手段が有する当接部材は、載置部材の櫛歯と互いに通過可能な櫛歯が形成されており、当接部材を当接させて物品の集積状態を整える際に、前記進退動手段により載置部材を集積状態の物品の下方から抜き出し、その後、昇降手段により載置部材を受渡手段の上方に位置させることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、第3の発明は、請求項2に記載の発明において、前記載置手段は、一対の載置部材を備えており、これら載置部材は進退動手段によって接近離隔可能に構成され、また、前記受渡手段は、一対の当接部材を備えており、これら当接部材が移動手段によって、プッシャによる押し出し方向の両側から集積状態の物品に当接することを特徴とするものである。
【0012】
また、第4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明において、受渡手段から押し出される集積した状態の物品は、搬送方向が、プッシャによる押し出し方向と直交する集積物搬送手段に引き渡されるようになっており、受渡手段をプッシャによる押し出し方向と直交する方向へ進退動させる駆動手段を設け、受渡手段の集積物品をプッシャにより押し出す際に、受渡手段を、集積物品搬送手段の搬送方向へ、その搬送速度に追従させて移動させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の物品集積供給装置は、移載手段によって載置手段に載置された物品を受渡手段に受け渡し、この受渡手段からプッシャによって押し出して次の工程に供給する際に、受渡手段の当接部材を物品の押し出し方向の側方から当接させて物品の集積状態を整えるので、集積した物品が崩れることなく、安定した姿勢で受け渡しを行うことができる。また、プッシャの動作中に前記載置手段に再度物品を移載するようにしたので、高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る物品集積供給装置の側面図である。(実施例1)
【図2】図2は前記物品集積供給装置の平面図である。
【図3】図3は前記物品集積供給装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
複数の物品を集積して次の工程に供給する物品集積供給装置であり、複数の物品を集積した状態で載置する載置手段と、この載置手段に物品を移載する移載手段と、集積された状態の物品を載置手段から受け取る受渡手段と、この受渡手段に集積されている物品を押し出して次の工程に送るプッシャとを備えており、移載手段から載置手段に物品を移載するときには、移載手段を受渡手段の上方に位置させた状態で行い、さらに、前記受渡手段は、集積した物品をプッシャによって押し出す際に、この押し出し方向の側方から物品に当接して集積状態を整える当接部材を備えているので、集積した物品を安定した状態で受け渡しを行うとともに、高速化を図るという目的を達成する。
【実施例1】
【0016】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。この物品集積供給装置は、物品コンベヤ2によって搬送されてきた物品4を保持して、物品コンベヤ2に隣接して配置された載置手段6に移載する移載手段8(この実施例では産業用ロボット)と、前記載置手段6の下方に配置され、載置手段6上に集積された物品4を受け取る受渡手段10と、受渡手段10に載せられた集積状態の物品4を、その前方に配置されたバケットコンベヤ14に押し出すプッシャ12とを備えている。バケットコンベヤ14は、受渡手段10から押し出された集積物品4を受け取って搬送し、集積された物品4を箱詰めする次の工程に送る。
【0017】
物品コンベヤ2は、図1の紙面の奥から手前に、あるいは、紙面の手前から奥に向かって走行するように配置されており、細長い角柱状の物品4をその長手方向をコンベヤ2の搬送方向と直交する方向に向けて搬送している。
【0018】
移載手段としての産業用ロボット8は、そのハンド16に、複数のグリッパ18を備えたグリッパヘッド20を取り付け、これら各グリッパ18が物品コンベヤ2上の物品4を掴んで載置手段6上に移載するようになっている。この実施例では、5個のグリッパ18がそれぞれ物品4を保持して載置手段6上に5個の物品を移し、さらに、物品コンベヤ2によって搬送されてきた次の5個の物品4を各グリッパ18が保持して、先に前記載置手段6上に載置した5個の物品4の上に載せ、5本ずつ2段積みにして10個の物品4を集積する。
【0019】
載置手段6は、ロボット8によって移載される物品4を載せる一対の載置部材22A、22Bを備えている。これら一対の載置部材22A、22Bは、それぞれ、上端の水平プレート部22Aa、22Baと、これら水平プレート部22Aa、22Baの内側端部から下方へ伸びる側壁部22Ab、22Bbと、これら側壁部22Ab、22Bbの下端に設けられ、互いに接近する方向に延びる水平な載置部22Ac、22Bcから構成されている。これら側壁部22Ab、22Bbと載置部22Ac、22Bcは、図1および図2に示すように、それぞれが所定の幅を有し、一定の間隔で配置された櫛歯状をしている。一対の載置部材22A、22Bは、スタンド24上に直立して固定された載置手段昇降用エアシリンダ26のピストンロッド26aの上端に、進退動手段としてのエアシリンダ28を介して取り付けられている。両載置部材22A、22Bは、水平に配置された進退動用エアシリンダ28の両側に伸びるピストンロッド28a、28bにそれぞれ連結されており、この進退動用エアシリンダ28の作動によって水平方向に開閉(接近離隔)できるようになっている。なお、この実施例では、各載置部材22A、22Bが物品コンベヤ2の進行方向に沿って、互いに逆方向に進退動することにより開閉する。また、この進退動用エアシリンダ28は、昇降用エアシリンダ26のピストンロッド26aの上端に固定されており、この昇降用エアシリンダ26の作動によって、前記両載置部材22A、22Bを備えた載置手段6全体が昇降する。
【0020】
載置手段6の下方に配置されている受渡手段10は、両側一対の当接部材30A、30Bを備えている。これら当接部材30A、30Bは、水平な底面30Aa、30Baと、各底面30Aa、30Baの外側にそれぞれ直立して設けられた側面30Ab、30Bbを有している。これら両側面30Ab、30Bbは、所定の幅を有し、一定の間隔で配置された櫛歯状をしている。この受渡手段10に設けられた当接部材30A、30Bの櫛歯(30Ab、30Bb)と、前記載置手段6に設けられた載置部材22A、22Bの櫛歯(22Aa、22Ab、22Ba、22Bb)とは、両者の櫛歯(22Aa、22Ab、22Ba、22Bb、30Ab、30Bb)が干渉することなく互いの隙間を通過可能な位置に配置されている。両側の当接部材30A、30Bは、それぞれ支柱32A、32B上に取り付けられている。これら支柱32A、32Bは、当接部材30の移動手段であるエアシリンダ34のピストンロッド34a、34bに取り付けられている。この当接手段移動用エアシリンダ34の作動により、両当接部材30A、30Bが水平方向に移動して互いに接近離隔できるようになっている。この当接部材30A、30Bは、前記載置手段6の両載置部材22A、22Bと同様に、前記物品コンベヤ2の進行方向に沿って、互いに逆方向に移動することにより開閉する。
【0021】
受渡手段10の当接部材30A、30B上を往復動して、この当接部材30A、30B上に集積されている物品4を押し出すプッシャ12が設けられている。このプッシャ12は、当接部材30A、30B上の物品4を押圧する押圧プレート12aと、この押圧プレート12aを往復動させるプッシャ駆動手段36と、押圧プレート12aを、このプッシャ駆動手段36によって往復動するスライダ12bに連結する連結ロッド12cを備えている。なお、互いに接近した当接部材30A、30Bの底面30Aa、30Baの間には、連結ロッド12cが通過できるだけの隙間が設けられている。
【0022】
受渡手段10からプッシャ12によって物品4が押し出される方向の前方側(図1の左方)に、バケットコンベヤ14が配置されている。このバケットコンベヤ14は、前記物品コンベヤ2と同様に、図1の紙面の奥から手前に、あるいは手前から奥に向かって走行するように配置されている。
【0023】
前記プッシャ12を往復動させるプッシャ駆動手段36は、このプッシャ駆動手段36によってプッシャ12が往復動する方向と直交する方向に配置されたバケットコンベヤ追従用の移動手段38によって、プッシャ12の往復動する方向と直交する方向に進退動する。前記プッシャ駆動手段36は、当接手段10の移動手段であるエアシリンダ34と連結されており、プッシャ12および受渡手段10は、バケットコンベヤ14の走行方向には、一体的に同じ方向に進退動する。
【0024】
以上の構成に係る物品集積供給装置の作動について説明する。細長い角柱状の物品4が、物品コンベヤ2上に所定の間隔で載せられて搬送される。移載手段8である産業用ロボットの前方に来ると、ロボット8の動作によって各グリッパ18が1個ずつ物品4を保持する。ロボット8による物品取り出し位置の側部に、載置手段6が配置されており、5個のグリッパ18に保持された5個の物品4は、載置手段6の両載置部材22A、22B上に載せられる(図2(a)の状態)。この時点では、両載置部材22A、22Bは接近した状態になっており、5個の物品4はこれら載置部材22A、22Bの載置部22Ac、22Bc上に間隔をあけた状態で載せられている。さらに、ロボット8は、物品コンベヤ2上を搬送されてきた次の5個の物品4を再び把持して、前記載置部材22A、22B上に載せられている物品4の上に重ねてこれらの物品4を載せる(図1および図3に示す状態)。
【0025】
続いて、載置手段昇降用エアシリンダ26を作動させて両載置部材22A、22Bを下降させる。このとき載置手段6の下方に位置している受渡手段10は、両当接部材30A、30Bが開放した状態(互いに離れた状態)になっており、両側面30Ab、30Bbが載置部材6の両側壁部22Ab、22Bbよりも大きい間隔に位置しているので、両載置部材22A、22Bが両当接部材30A、30Bの間にスムーズに挿入される(図2(a)、図3(a)参照)。
【0026】
この状態から、当接部材30A、30Bの移動用エアシリンダ34を作動させて、両当接部材30A、30Bを接近させ、載置部材22A、22Bの載置部22Ac、22Bc上に載せられている物品4を、当接部材30A、30Bの両側面30Ab、30Bbによって両側から押さえて物品4の集積状態を整える。載置部材22A、22Bの載置部22Ac、22Bc上に載っている物品4を、互いに接近した当接部材30A、30Bの側面30Ab、30Bbによって押さえて安定した状態に保持した後、載置部材22A、22Bの進退動手段であるエアシリンダ28を作動させて、両載置部材22A、22Bを開放し、その載置部22Ac、22Bcが当接部材30A、30Bと上下に重なり合わない位置まで移動させて、当接部材30A、30Bの底面30Aa、30Baの上に物品4を載置させる(図2(b)、図3(b)参照)。続いて、この載置手段6の両載置部材22A、22Bを、昇降用エアシリンダ26によって元の高さまで上昇させ、進退動用エアシリンダ28によって接近した位置に戻して、当接部材30A、30Bの上方に位置させた後、ロボット8によって次の物品4の移載が行われる。
【0027】
受渡手段10の両当接部材30A、30Bによって両側から押さえて、集積した物品4を整えた後、プッシャ駆動手段36を作動させて両当接部材30A、30B間の物品4を押し出し、その前方に配置されているバケットコンベヤ14のバケット内に挿入する。この実施例では、バケットコンベヤ14が走行している間に集積した物品4を押し込むようになっており、バケットコンベヤ追従用移動手段38によって受渡手段10を走行するバケットコンベヤ14に追従させて移動させつつ、プッシャ12によって物品4をバケットコンベヤ14に供給する。なお、バケットコンベヤ14が間欠動作する構成であれば、移動手段38によって受渡手段10を追従させる必要はなく、その場でプッシャ12を作動させて物品4を受け渡すようにすることができる。この実施例に係る物品集積供給装置では、移載手段(産業用ロボット8)によって複数の物品4を同時に保持して載置手段6に移載するようにしているので、高速で物品4を集積することができる。また、受渡手段10では、プッシャ12で物品4を押し出す際に、両側の当接部材30A、30Bが物品4に当接して集積状態を整えているため、物品4が崩れることなく高速で受渡をすることができる。さらに、プッシャ12を前進させて受渡手段10からバケットコンベヤ14に集積物品4の受け渡しを行っている間、および、プッシャ12を後退させる間を含む、プッシャ12が往復動するプッシャ12の動作中に、上方の載置手段6に次の物品4を集積することができるので、高速処理が可能である。なお、前記実施例では、載置手段6の両載置部材22A、22Bおよび受渡手段10の両当接部材30A、30Bが、逆方向に同じ距離だけ往復移動することにより、互いに接近離隔するようになっているが、載置部材22A、22Bのいずれか一方だけを移動させ、また、当接部材30A、30Bのいずれか一方だけを移動させるようにしてもよい。
【0028】
なお、前記実施例では、物品4を2段に積み重ねたが、集積する物品4の段数は、2段に限らず、3段以上の複数段に集積することも可能である。また、産業用ロボット8の各グリッパ18の間隔を接近させることができず、物品4間を接近させた状態で移載することができない場合であっても、当接部材30A、30Bによって両側から押さえることで複数の物品4を密着させて供給することができ、更に、密着状態として箱詰めすることが可能となるので、収容する箱の小型化が図れる。また、バケットコンベヤ14の走行する方向は、前記実施例で示したように、物品コンベヤ2と平行である必要はなく、例えば、プッシャ12の押し出し方向と同方向であってもよく、さらに、プッシャ12で押し出して集積された物品4を供給する次の工程については、バケットコンベヤ14への供給に限らず、コンベヤによって供給される箱、カートン、ケース等の収容物へ直接的に収容させるよう、構成することも可能である。
【符号の説明】
【0029】
4 物品
6 載置手段
8 移載手段(産業用ロボット)
10 受渡手段
12 プッシャ
30A 当接部材
30B 当接部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を集積して次の工程に供給する物品集積供給装置において、
物品を移載する移載手段と、この移載手段によって移載された複数の物品を集積した状態で載置する載置手段と、この載置手段から集積した状態の物品を受け取る受渡手段と、この受渡手段に集積されている物品を押し出して次の工程に供給するプッシャとを備え、
前記受渡手段が、集積した状態の物品に、プッシャで押し出す方向の側方から当接して集積状態を整える当接部材と、この当接部材を移動させる移動手段を備えるとともに、前記載置手段を受渡手段の上方に位置させて、前記プッシャの動作中に移載手段により載置手段に物品を移載することを特徴とする物品集積供給装置。
【請求項2】
前記載置手段は、櫛歯が形成された載置部材と、この載置部材を櫛歯の伸びる方向へ進退動させる進退動手段と、前記載置部材および進退動手段を昇降させる昇降手段を備え、前記受渡手段が有する当接部材は、載置部材の櫛歯と互いに通過可能な櫛歯が形成されており、当接部材を当接させて物品の集積状態を整える際に、前記進退動手段により載置部材を集積状態の物品の下方から抜き出し、その後、昇降手段により載置部材を受渡手段の上方に位置させることを特徴とする請求項1に記載の物品集積供給装置。
【請求項3】
前記載置手段は、一対の載置部材を備えており、これら載置部材は進退動手段によって接近離隔可能に構成され、また、前記受渡手段は、一対の当接部材を備えており、これら当接部材が移動手段によって、プッシャによる押し出し方向の両側から集積状態の物品に当接することを特徴とする請求項2に記載の物品集積供給装置。
【請求項4】
受渡手段から押し出される集積した状態の物品は、搬送方向が、プッシャによる押し出し方向と直交する集積物搬送手段に引き渡されるようになっており、受渡手段をプッシャによる押し出し方向と直交する方向へ進退動させる駆動手段を設け、受渡手段の集積物品をプッシャにより押し出す際に、受渡手段を、集積物品搬送手段の搬送方向へ、その搬送速度に追従させて移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の集積物品供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−26041(P2011−26041A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171384(P2009−171384)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】