説明

物質の分離方法

【課題】装置が大掛かりにならず、特別な試薬を用いることなく物質を容易に分離することができる物質の分離方法を提供することを目的としている。
【解決手段】チューブをコイル状に巻回することによって形成されたコイル状流路内に複数物質を含む混合溶液を流し、この混合溶液が前記コイル状流路内を通過するに伴って混合溶液中の各物質を分離することを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶液中に含まれる複数の物質を個別に分離する物質の分離方法に関する。
【背景技術】
【0002】
溶液中に含まれる複数の成分を個別に分離するために、従来よりクロマトグラフィーやキャピラリー電気泳動が用いられている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、クロマトグラフィーやキャピラリー電気泳動を用いた分離方法は、微量成分の分離も可能であるが、それぞれつぎのような問題がある。
【0003】
すなわち、クロマトグラフィーの場合、カラムに充填剤を充填する必要があり、充填剤の合成・調製、充填剤を詰めるなど特別な技術も必要である。また、特別な(高価な)試薬が必要であるとともに、装置も大掛かりなものになってしまう。
一方、キャピラリー電気泳動の場合、電極を装置内に設けなければならないとともに、電極間に高電圧をかける装置が必要であって、装置が大掛かりで高価なものになってしまう。
【0004】
【特許文献1】特開2005−17264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて、装置が大掛かりにならず、特別な試薬を用いることなく物質を容易に分離することができる物質の分離方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明にかかる物質の分離方法は、チューブをコイル状に巻回することによって形成されたコイル状流路内に複数物質を含む混合溶液を流し、この混合溶液が前記コイル状流路内を通過するに伴って混合溶液中の各物質を分離することを特徴としている。
【0007】
本発明において、特に限定されないが、コイル内径が3mm以下であることが好ましい。
コイル状流路の長さは、分離する物質やチューブ内径、コイル内径によって適宜選択され、特に限定されないが、長い方が分離能が高い。
【0008】
チューブの内径は、内部を通過する混合溶液の種類、粘度等によって適宜選択されるが、200μm以下が好ましい。
チューブとしては、内部を通過する混合溶液中の分離しようとする物質を吸着したり、反応したりするなど、混合溶液中の物質に影響を及ぼさない材質で所定径のコイル状に形成することができるものであれば特に限定されないが、たとえば、フッ素樹脂等の合成樹脂チューブ、金属チューブ、シリカチューブ等が挙げられ、可撓性があり、コイル径を小径化しやすく、耐食性に優れたフッ素樹脂チューブが好適に用いられる。
【0009】
コイル状流路内を通過する混合溶液の速度や圧力は、特に限定されないが、層流条件を保ちながら通過できる速度や圧力とすることが好ましい。
なお、本発明において、層流条件とは、レイノルズ数が2300以下となる条件をいう。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる物質の分離方法は、チューブをコイル状に巻回することによって形成されたコイル状流路内に複数物質を含む混合溶液を流すようにしたので、この混合溶液が前記コイル状流路内を通過するに伴って混合溶液中の各物質が分離させることができる。
【0011】
分離のメカニズムは、明確ではないが、以下のように考察される。すなわち、物質の慣性力は、その質量の増加に伴って増加する。したがって、混合溶液がコイル状流路内を流れる場合、混合溶液中の質量が大きいため慣性力が大きい物質は、質量が小さいため慣性力が小さい物質に比べてコイル流路中でコイルの外径側を流れる。よって、コイルの軸方向の速度を見ると、質量が大きい物質は、質量が小さい物質に比べて遅くなり、物質の質量差によって分離されると考えられる。
【0012】
以上のように、本発明にかかわる物質の分離方法は、チューブをコイル状に巻回することによって形成されたコイル状流路内に複数物質を含む混合溶液を流すだけでよいので、作業性に優れ、分析装置に組み込むと、装置全体を小型化できるとともに低コスト化することができる。
【0013】
また、コイルの内径を3mm以下にすれば、混合溶液を低速で流路内を通過させるようにしても、効率よく各物質を分離することができる。
さらに、混合溶液を層流状態を保持させながらコイル状流路内に通すようにすれば、流路内で、各物質が分子拡散以外の拡散を起こさないため、より分離能が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる物質の分離方法に用いるコイル状流路の1つの実施の形態をあらわし、図2は、本発明にかかる物質の分離方法を用いた化学発光分析装置の1例をあらわしている。
【0015】
図1に示すように、このコイル状流路1は、たとえば、内径200μm以下、好ましくは150μm以下のフッ素樹脂製のチューブが直径3mm以下、好ましくは2mm以下の芯材2の周りに巻き数50〜200回でコイル状に巻回されることによって形成されている。
【0016】
図2に示すように、化学発光分析装置3は、化学発光検出器4と、サンプル供給装置5と、キャリア供給装置6と、三方弁7と、図1に示すコイル状流路1とを備えている。
キャリア供給装置6は、キャリア供給路61と、注射器型のキャリア供給ポンプ62とを備え、キャリア供給路61の一端がキャリア供給ポンプ62の吐出口に接続され、キャリア供給路61の他端が三方弁7の1つの接続口に接続されている。
【0017】
サンプル供給装置5は、サンプル供給路51と、注射器型のサンプル供給ポンプ52とを備え、サンプル供給路51の一端がサンプル供給ポンプ52の吐出口に接続され、サンプル供給路51の他端が三方弁7の1つの接続口に接続されている。
コイル状流路1は、その一端が三方弁7の残りの1つの接続口に接続され、他端が後述する化学発光検出器4の導入路41に接続されている。
【0018】
化学発光検出器4は、導入路41と、ブラックボックスになった化学発光検出セル42と、フォトセンサモジュール43と、積分器44とを備えている。
【0019】
そして、この化学発光分析装置3においては、たとえば、つぎのようにして、混合溶液中の2つの物質を分離して個別に分析することができる。
まず、化学発光検出セル42内には発光試薬あるいは発光試薬で標識化された物質と反応することによって発光させる物質(以下、「反応液」と記す)を充填しておく。
【0020】
また、サンプル溶液として、発光試薬によって標識化された物質と、標識化に用いられなかった残余の発光試薬とが混合されたサンプル溶液を用意し、サンプル供給ポンプ52に充填する。
そして、三方弁7を切り替えて、キャリア供給路61とコイル状流路1とを連通状態にしてキャリア供給ポンプ62によってキャリア液をキャリア供給路61からコイル状流路1内に供給する。
【0021】
コイル状流路1内にキャリア液が充満したら、キャリア液の供給を停止するとともに、三方弁7を切り替えてサンプル供給路51とコイル状流路1とを連通状態にしたのち、サンプル供給ポンプ52によってサンプル溶液を所定量だけコイル状流路1に充填し、コイル状流路1内に止める。
つぎに、三方弁7を切り替えて、再びキャリア供給路61とコイル状流路1とを連通状態にしてキャリア液をキャリア供給ポンプ62によってキャリア液をキャリア供給路61からコイル状流路1内に供給し、コイル状流路1内に残っているサンプル溶液をキャリア液によって化学発光検出セル42内に押し出すことによって、発光試薬によって標識化された物質と反応液とによって化学発光検出セル42内で生じる発光と、標識化に用いられなかった残余の発光試薬と反応液とによって化学発光検出セル42内で生じる発光とをフォトセンサモジュール43によってそれぞれ検出する。
【0022】
すなわち、サンプル溶液中の発光試薬によって標識化された物質は、発光試薬に比べてその質量が大きい。したがって、サンプル溶液がコイル状流路1内を通過していくことによって、質量の差によって生じる慣性力の差からコイルの内側を通る発光試薬がまず化学発光検出セル42内に到達し、発光試薬によって標識化された物質が発光試薬より遅れて化学発光検出セル42内に到達する。その結果、発光試薬による発光のピークと発光試薬によって標識化された物質による発光のピークとがはっきりと分かれて検出され、サンプル溶液中のそれぞれの物質の混合割合を算出することができる。
【0023】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、コイル状流路がロッドの周りにチューブを巻回することによって形成されていたが、流路をコイル状に保つことができるのであれば、ロッドなどの芯材はなくても構わない。
上記の実施の形態では、コイル状流路を化学発光分析装置に組み込んでいたが、コイル状流路のみで混合溶液中の成分を分離するようにしても構わない。
【実施例1】
【0024】
以下に、本発明の具体的な実施例を詳しく説明する。
【0025】
(実験1)
各部が以下のような寸法および材料となった図2に示すような化学発光分析装置3を用意した。
(コイル状流路1)
内径100μm、外径200μm、長さ150cmの4フッ化エチレン樹脂製キャピラリーチューブ(ヤサカ工業株式会社製)を外径2mmのロッドに巻き数80回で巻回したもの。
(キャリア供給路61、サンプル供給路51、導入路41)
溶融シリカキャピラリーチューブ(内径75μM、長さ100mm、GL科学(株)製)
(三方弁7)
ポリオレフィン系樹脂(サイゴン株式会社の商標Tygon)からなる三方弁(内径0.19mm、外径2.20mm)
(化学発光検出セル42)
容量約8mLの立方体形状をしていて、フォトセンサモジュール43がセットされた立方体の1つの面が1mm厚の耐熱ガラス板で形成され、残りの面が4フッ化エチレン樹脂で形成されているとともに、導入路41の出口と耐熱ガラス板面との距離を約0.3mmとされている。
【0026】
つぎに、以下のようなキャリア液をキャリア供給ポンプ62に、サンプル溶液をサンプル供給ポンプ52に、反応液を化学発光検出セル42にそれぞれ充填し、110nLのサンプル液をキャリア液が満たされたコイル状流路1の入口に充填したのち、キャリア供給ポンプ62からキャリア液をコイル状流路1に1.67μL/minの流速で注入し、サンプル溶液をキャリア液とともに、化学発光検出セル42に送った。その結果、図3に示すような化学発光の検出結果が得られた。
なお、この系においてコイル状流路1のレイノズル数は、おおよそ0.4になる。したがって、コイル状流路1内を通過する溶液は、層流状態を維持すると考えられる。
【0027】
(キャリア液A)
4μMのマイクロパーオキシダーセ(microperoxidase ナカライテスク株式会社から入手)を含む10mMの炭酸緩衝液
(サンプル溶液A)
1.65mgの人血清アルブミン(以下、「HSA」と記す、分子量:およそ66000、シグマ株式会社から入手したもの)と0.11mgのイソルミノールイソチオシアネート(以下、「ILITC」と記す、分子量:219.22、東京化成工業株式会社から入手したもの)を遠心分離用チューブに秤取り、95%水/5%トリエチルアミン溶液を100μL加えた。これを超音波槽に1分間浸した後、ボルテックスミキサーで十分撹拌して暗所で20分間放置した。次に、この溶液から溶媒を減圧留去した。測定を行う際は、これを10mmol/L炭酸緩衝液(pH10.8)5mlで溶かして使用した。
(反応液)
400mmol/Lの過酸化水素を含む10mmol/Lの炭酸緩衝液(pH10.8)
【0028】
(実験2)
コイル状流路1として、内径100μm、外径200μm、長さ70cmの4フッ化エチレン樹脂製キャピラリーチューブ(ヤサカ工業株式会社製)を外径2mmのロッドに巻き数40回で巻回したものを用いた以外は、上記実験1と同様にして化学発光検出を行ったところ、図4に示すような化学発光の検出結果が得られた。
【0029】
(実験3)
コイル状流路1に代えて、直線状にした内径100μm、外径200μm、長さ70cmの4フッ化エチレン樹脂製キャピラリーチューブ(ヤサカ工業株式会社製)を用いた以外は、上記実験1と同様にして化学発光検出を行ったところ、図5に示すような化学発光の検出結果が得られた。
【0030】
上記実験1〜3から、コイル状流路1を用いなければ、ILITCとILITCで標識化されたHSAとが分離されず、図5に示すように、ILITCとILITCで標識化されたHSAとが同時に検出され、本発明のようにコイル状流路1を用いれば、図3および図4に示すように、μLオーダー以下のサンプル溶液を、キャリア溶液とともに、μL/分オーダーの流速でコイル状流路内に通すだけで、サンプル溶液中のILITCとILITCで標識化されたHSAとが分離されて、ILITCで標識化されたHSAがILITCより遅れて導入路41の出口に達することが判る。また、図3および図4に示すように、コイル状流路1の長さが長い程、分離能がよくなり、ILITCとILITCで標識化されたHSAとが完全に分離されて検出され、ILITCで標識化されたHSAのみの定量を容易に行えることがよく分かる。
【0031】
(実験4)
各部が以下のような寸法および材料となっているとともに、化学発光検出セル42にかえてUV検出器47を備えている以外は、図6に示すようなUV分析装置3aを用意した。
(コイル状流路1)
内径100μm、外径200μm、長さ230cm(検出部までの距離は210cm)の4フッ化エチレン樹脂製キャピラリーチューブ(ヤサカ工業株式会社製)を外径2mmのロッドに巻き数105回で巻回したもの。
(キャリア供給路61、サンプル供給路51、導入路41)
溶融シリカキャピラリーチューブ(内径75μM、長さ10cm、GL科学(株)製)
(三方弁7)
ポリオレフィン系樹脂(サイゴン株式会社の商標Tygon)からなる三方弁(内径0.19mm、外径2.20mm)
(UV検出器47)
株式会社島津製作所製の液体クロマトグラフィー用UV検出器(SPD-6A)の検出セル部分を改造して使用
【0032】
つぎに、以下のようなキャリア液をキャリア供給ポンプ62に、サンプル溶液をサンプル供給ポンプ52にそれぞれ充填し、1μLのサンプル液をキャリア液が満たされたコイル状流路1の入口に充填したのち、キャリア供給ポンプ62からキャリア液をコイル状流路1に2.0μL/minの流速で注入し、サンプル溶液をキャリア液とともに、UV検出器47に送り、290nmのUVの吸光分析を行った。その結果、図7に示すような吸光度曲線が得られた。
【0033】
(キャリア液B)
水とアセトニトリルとを容量比で2:8の割合で混合したもの
(サンプル溶液B)
1-ナフトールを8.33×10-5 mol/L、2,6-ナフタレンジスルホン酸二ナトリウムを3.33×10-4 mol/Lそれぞれ含む混合溶液
【0034】
(実験5)
キャリア液の注入流速を1.0μL/minとした以外は、上記実験4と同様にして吸光分析を行ったところ、図8に示すような吸光度曲線が得られた。
【0035】
(実験6)
サンプル溶液Bに代えて以下に示すサンプル溶液Cを用いた以外は、上記実験4と同様にして吸光分析を行ったところ、図9に示すような吸光度曲線が得られた。
(サンプル溶液C)
1-ナフトールを8.33×10-4 mol/L、2,6-ナフタレンジスルホン酸二ナトリウムを3.33×10-4 mol/Lそれぞれ含む混合溶液
【0036】
(実験7)
コイル状流路1に代えて直線状にした内径100μm、外径200μm、長さ230cm(検出部までの距離は210cm)の4フッ化エチレン樹脂製キャピラリーチューブ(ヤサカ工業株式会社製)を用いた以外は、上記実験4と同様にして吸光分析を行ったところ、図10に示すような吸光度曲線が得られた。
【0037】
図7〜9から、実験4〜6のように、コイル状流路1を用いれば、まず、1-ナフトールが検出され、続いて2,6-ナフタレンジスルホン酸二ナトリウムが検出されるのに対し、実験7のように直線のチューブを用いた場合、図10に示すように、1-ナフトールと2,6-ナフタレンジスルホン酸二ナトリウムとが分離されず1つのピークとして検出されることがわかる。
【0038】
また、図7と図8とを対比させると、図8の方がピークがうまく分かれて検出されている。したがって、実験5のように流速を遅くすれば、より分離がうまく行えると思われる。
さらに、図7と図9とを対比させると、1-ナフトールの濃度が高い図9の方が1-ナフトールのピークが高くなっている。したがって、定性だけでなく定量も可能であることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明にかかる物質の分離方法は、コイル状流路の中で、移動距離に差が生じる物性のものであれば分離が可能になる。実施例で示した標識剤と標識化合物が分離できれば、標識反応について反応速度、結合定数、結合比などを求めることができる。同じように、高分子材料とその添加剤との分離、高分子反応におけるモノマーと重合分子の分離、基質と酵素の分離、抗原と抗原-抗体複合体の分離、高分子化合物(多糖、核酸、タンパク質などの生体高分子も含む)の分解反応における各種分解生成物の分離などに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明にかかる物質の分離方法に用いるコイル状流路の1例をあらわす斜視図である。
【図2】本発明にかかる物質の分離方法を用いた化学発光分析装置の1例をあらわす概略図である。
【図3】実験1で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【図4】実験2で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【図5】実験3で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【図6】本発明にかかる物質の分離方法を用いたUV吸光分析装置の1例をあらわす概略図である。
【図7】実験4で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【図8】実験5で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【図9】実験6で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【図10】実験7で求められた検出結果をあらわすグラフである。
【符号の説明】
【0041】
1 コイル状流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブをコイル状に巻回することによって形成されたコイル状流路内に複数物質を含む混合溶液を流し、この混合溶液が前記コイル状流路内を通過するに伴って混合溶液中の各物質を分離することを特徴とする物質の分離方法。
【請求項2】
コイル状流路のコイル内径が3mm以下である請求項1に記載の物質の分離方法。
【請求項3】
混合溶液を層流状態を保持させながらコイル状流路内に通す請求項1または請求項2に記載の物質の分離方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−266773(P2006−266773A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−83188(P2005−83188)
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(503027931)学校法人同志社 (346)
【Fターム(参考)】