説明

特定のシリコーンポリマー及びフィルム形成体を含有する化粧料組成物

【課題】
光沢に対する損失なしに、又は光沢の改善すら伴って、かつ改善されやすい快適度に対する損失なしに、ケラチン物質上での改善された落ちない性質を示すポリグリセリル化シリコーン重合体を含む化粧料組成物を提供する。
【解決手段】
特定のシリコーン重合体及びフィルム形成体を含む、皮膚、口唇及び/又は体表面派生物への施与を意図された組成物であり、改善された落ちない性質、満足できる、又は改善された光沢、及び改善された快適さを示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理学的に許容される媒体中に、少なくとも1のフィルム形成体、及び一般式(I)の少なくとも1のシリコーン重合体を含むことを特徴とする無水の化粧料組成物、

ここで、
a、bおよびcは、aが1〜2.5であり、そしてbおよびcが互いに独立に0.001〜1.5であるようなものであり、
は、各出現において同一でも異なっていてもよく、以下の基:
必要に応じて1以上のフッ素原子、アミノ基および/またはカルボキシル基で置換されていてもよいC〜C30アルキル基;
アリール、及びアラルキル基;
一般式(II)の基:

(ここで、RはC〜C30炭化水素基、またはR−(CO)−基であり、ここでRはC〜C30炭化水素基であり、そして、
d、eおよびfは、dが0〜15であり、そしてeおよびfが互いに独立に0〜50であるような整数である);および
これらの組み合わせ、
から選ばれ、
は一般式(III):


(ここで、Qは、少なくとも1のエーテル結合および/または少なくとも1のエステル結合を含むことができる、2価のC〜C20炭化水素基であり、そして、
Xはポリヒドロキシル化炭化水素基である)
によって表される基であり、ただし、Rが一般式(IIIA):


(ここで、nは1〜5である整数である)
の基である場合には、RはC12アルキル基ではない、
は一般式(IV):

(ここで、
R基の夫々は互いに独立に、必要に応じて1以上のフッ素原子で置換されていてもよいC〜C30アルキル基、およびアリール基およびアラルキル基から選ばれた基を表し、
gおよびhは、gが1〜5であり、そしてhが0〜500であるような整数である)
の有機シロキサン基である。
【請求項2】
生理学的に許容される媒体中に、少なくとも1のフィルム形成体、及び一般式(I)の少なくとも1のシリコーン重合体を含み、上記フィルム形成体が、一般式(I)のシリコーン重合体の重量に対して5:1未満、特に1:1未満、より特に1:2以下の重量比で存在することを特徴とする、無水の化粧料組成物、


ここで、
a、bおよびcは、aが1〜2.5であり、そしてbおよびcが互いに独立に0.001〜1.5であるようなものであり、
は、各出現において同一でも異なってもよくて、以下の基:
必要に応じて1以上のフッ素原子、アミノ基および/またはカルボキシル基で置換されていてもよいC〜C30アルキル基;
アリール、及びアラルキル基;
一般式(II)の基:


(ここで、
はC〜C30炭化水素基、またはR−(CO)−基であり、ここでRはC〜C30炭化水素基である、そして、
d、eおよびfは、dが0〜15であり、そしてeおよびfが互いに独立に0〜50であるような整数である);および、
これらの組み合わせ、
から選ばれ、
は一般式(III):


(ここで、
Qは、少なくとも1のエーテル結合および/または少なくとも1のエステル結合を含むことができる、2価のC〜C20炭化水素基であり、そして、
Xはポリヒドロキシル化炭化水素基である。)
によって表される基であり、
は一般式(IV):


(ここで、
R基の夫々は互いに独立に、必要に応じて1以上のフッ素原子で置換されていてもよいC〜C30アルキル基、およびアリール基およびアラルキル基から選ばれた基を表し、
gおよびhは、gが1〜5であり、そしてhが0〜500であるような整数である。)
の有機シロキサン基である。

【請求項3】
生理学的に許容される媒体中に、少なくとも1の非結晶性フィルム形成体、該フィルム形成体とは異なる少なくとも1のシリコーン化合物、及び一般式(I)の少なくとも1のシリコーン重合体を含むことを特徴とする、無水化粧料組成物、


ここで、
a、bおよびcは、aが1〜2.5であり、そしてbおよびcが互いに独立に0.001〜1.5であるようなものであり、
は、各出現において同一でも異なってもよく、以下の基:
必要に応じて1以上のフッ素原子、アミノ基および/またはカルボキシル基で置換されていてもよいC〜C30アルキル基;
アリール、及びアラルキル基;
一般式(II)の基:


(ここで、
はC〜C30炭化水素基、またはR−(CO)−基であり、ここでRはC〜C30炭化水素基である、そして、
d、eおよびfは、dが0〜15であり、そしてeおよびfが互いに独立に0〜50であるような整数である);および、
これらの組み合わせ、
から選ばれ、
は一般式(III):


(ここで、
Qは、少なくとも1のエーテル結合および/または少なくとも1のエステル結合を含むことができる、2価のC〜C20炭化水素基であり、そして、
Xはポリヒドロキシル化炭化水素基である。)
の基であり、
は一般式(IV):


(ここで、
R基の夫々は互いに独立に、必要に応じて1以上のフッ素原子で置換されていてもよいC〜C30アルキル基、およびアリール基およびアラルキル基から選ばれた基を表し、
gおよびhは、gが1〜5であり、そしてhが0〜500であるような整数である。)
の有機シロキサン基である。
【請求項4】
生理学的に許容される媒体中に、少なくとも1のフィルム形成体、及び一般式(I)の少なくとも1のシリコーン重合体を含むことを特徴とする、化粧用口唇メークアップ組成物、

ここで、
a、bおよびcは、aが1〜2.5であり、そしてbおよびcが互いに独立に0.001〜1.5であるようなものであり、
は、各出現において同一でも異なってもよくて、以下の基:
必要に応じて1以上のフッ素原子、アミノ基および/またはカルボキシル基で置換されていてもよいC〜C30アルキル基;
アリール、及びアラルキル基;
一般式(II)の基:



(ここで、
はC〜C30炭化水素基、またはR−(CO)−基であり、ここでRはC〜C30炭化水素基である、そして、
d、eおよびfは、dが0〜15であり、そしてeおよびfが互いに独立に0〜50であるような整数である);および、
これらの組み合わせ、
から選ばれ、
は一般式(III):


(ここで、
Qは、少なくとも1のエーテル結合および/または少なくとも1のエステル結合を含むことができる、2価のC〜C20炭化水素基であり、そして、
Xはポリヒドロキシ炭化水素基である。)
の基であり、
は一般式(IV):


(ここで、
R基の夫々は互いに独立に、必要に応じて1以上のフッ素原子で置換されていてもよいC〜C30アルキル基、およびアリール基およびアラルキル基から選ばれた基を表し、
gおよびhは、gが1〜5であり、そしてhが0〜500であるような整数である。)
の有機シロキサン基である。
【請求項5】
生理学的に許容される媒体中に、40未満の炭素原子を含む、少なくとも1の炭化水素エステル、少なくとも1のフィルム形成体、及び一般式(I)の少なくとも1のシリコーン重合体を含み、上記フィルム形成体は非シリコーンのフィルム形成体及びアクリル単位を欠くシリコーンフィルム形成体から選択されることを特徴とする化粧料組成物、


ここで、
a、bおよびcは、aが1〜2.5であり、そしてbおよびcが互いに独立に0.001〜1.5であるようなものであり、
は、各出現において同一でも異なってもよくて、以下の基:
必要に応じて1以上のフッ素原子、アミノ基および/またはカルボキシル基で置換されていてもよいC〜C30アルキル基;
アリール、及びアラルキル基;
一般式(II)の基:


(ここで、
はC〜C30炭化水素基、またはR−(CO)−基であり、ここでRはC〜C30炭化水素基である、そして、
d及びfは、dが0〜15であり、そしてeおよびfが互いに独立に0〜50であるような整数である);および、
これらの組み合わせ、
から選ばれ、
は一般式(III):


(ここで、
Qは、少なくとも1のエーテル結合および/または少なくとも1のエステル結合を含むことができる、2価のC〜C20炭化水素基であり、そして、
Xは置換されたポリヒドロキシ炭化水素基である。)
の基であり、
は一般式(IV):


(ここで、
R基の夫々は互いに独立に、必要に応じて1以上のフッ素原子で置換されていてもよいC〜C30アルキル基、およびアリール基およびアラルキル基から選ばれた基を表し、
gおよびhは、gが1〜5であり、そしてhが0〜500であるような整数である。)
の有機シロキサン基である。
【請求項6】
シリコーン重合体が、RがC〜C10アルキル基、特にC〜Cアルキル基、そしてより特にC〜Cアルキル基である、一般式(1)の化合物であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
シリコーン重合体が、一般式(I)の化合物であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物、
ここで、
aは1〜1.4であり、bおよびcは互いに独立に0.02〜0.04であり、
は、C〜C10のアルキル基、特にC〜Cのアルキル基、そしてより特にC〜Cのアルキル基であり、
Rは一般式(IIIA):


(ここで、nは1〜5である。)
によって表され、
は一般式(IVA):


(ここで、mは3〜9である)
により表される。
【請求項8】
シリコーン重合体が、一般式(I)の化合物であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物、


ここで、
aは1〜1.4であり、bおよびcは互いに独立に0.02〜0.04であり、
は、メチル基であり、
は、nが1〜5である一般式(IIIA)
によって表され、そして
は、mが3〜9である一般式(IVA)
により表される。
【請求項9】
上記フィルム形成体が、フリーラジカル重合体、重縮合体及び天然起源の重合体、特にアクリル重合体、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、及びセルロース系重合体、例えばニトロセルロースから選択されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
上記フィルム形成体が、一般式(I)のシリコーン重合体の重量に対して5:1未満、特に1:1未満、より特に1:2以下の重量比で存在することを特徴とする、請求項1及び3〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
上記フィルム形成体が、非結晶性のフィルム形成体であることを特徴とする、請求項1、2、及び4〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
上記フィルム形成体が、非シリコーンのフィルム形成体であることを特徴とする、請求項1〜3、6及び10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
上記フィルム形成体が、アクリル単位を欠くシリコーンフィルム形成体であることを特徴とする、請求項1〜3、6および10のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項14】
上記組成物が、40未満の炭素原子を含む、少なくとも1の炭化水素エステルをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4及び6〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
上記炭化水素エステルがモノエステルであることを特徴とする、請求項5又は14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
上記炭化水素エステルが式RCOOR’に対応し、該式においてRCOOは、2〜28の炭素原子を含む脂肪酸残基を表し、R’は1〜28の炭素原子を含む炭化水素鎖を表すことを特徴とする、請求項5,14、及び15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
上記炭化水素エステルが22未満の炭素原子を含むことを特徴とする、請求項5、及び14〜16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
上記炭化水素エステルが、合成エステル、特に脂肪酸エステル、例えば、プルセリン油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸オクチル;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、ヘプタン酸、オクタン酸、及びデカン酸の脂肪族アルコールエステル、ネオペンタン酸のエステル、例えばネオペンタン酸イソドデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸のエステル、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソステアリル、イソプロピルアルコールのエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸若しくはイソステアリン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4−ジヘプタン酸及びパルミチン酸2−エチルヘキシル、安息香酸アルキルエステル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸プロピレングリコール、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項5、及び14〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
水素化ポリイソブテン、ヘプタン酸イソステアリル、イソノナン酸イソノニル、テトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリトール、2−オクチルドデカノール、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリルおよびそれらの混合物から選ばれた少なくとも1の炭化水素油を含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
さらに少なくとも1のシリコーン化合物を含むことを特徴とする、請求項1、2及び4〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
上記シリコーン化合物が、シリコーン油、シリコーンガム、シリコーン樹脂、シリコーンエラストマー、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項3又は20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
上記シリコーン重合体が、特にアクリレート/ステアリルアクリレート/シリコーンメタクリレートの共重合体であることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
上記シリコーン油が、
直鎖または環状のシリコーン油、特に8センチストーク(8×10-6/秒)以下の粘度を持つもの、そしてとりわけオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、および、
シリコーン油、たとえば非揮発性のポリジメチルシロキサン(PDMS)、ペンダント状のアルキルまたはアルコキシ基および/またはシリコーン鎖の末端にアルキルまたはアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサンであって、これらの基が夫々2〜24炭素原子を持つもの、フェニルシリコーン、たとえばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、および、
これらの混合物、
から選ばれることを特徴とする、請求項21に記載の組成物。
【請求項24】
注型された形態であることを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
上記組成物がさらに少なくとも1の着色剤を含むことを特徴とする、請求項1〜24のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
ワックス、ペースト状脂肪物質、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1の化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜25のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項27】
少なくとも1のフィラーをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜26のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項28】
皮膚及び/又は口唇のケア及び/又はメークアップ組成物、特にリップスティックであることを特徴とする請求項1〜27のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項29】
改善された落ちない性質を示す化粧料組成物を調製するために、少なくとも1のフィルム形成体と組み合わせて、請求項2、6、7および8のいずれか1項において定義された一般式(I)の、少なくとも1のシリコーン重合体を使用する方法。
【請求項30】
上記フィルム形成体が請求項9〜13のいずれか1項に従って定義されていることを特徴とする、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
一般式(I)の当該シリコーン重合体が、少なくとも1のシリコーン化合物とさらに組み合わせて使用されることを特徴とする、請求項29又は30に従う方法。

【公開番号】特開2006−28177(P2006−28177A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−204937(P2005−204937)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
【Fターム(参考)】